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PDF ) 第 44 号 20 (平成23)年 月1日(火) 秋こそウォーキング

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() 第 44 号      20(平成23)年月1日(火) 弘  学  時  報

れかを捨てなければならない選択を

不本意ながら強いられることになっ

た。まったく予期していなかった二

者択一という難問に突然直面して、

彼は初めて迷わざるを得なかったで

あろう。

 ここで本多の精神的回転のクライ

マックスが

やってくる。

それは政治家

宗教家の岐路

に立って、迷

い悶々たる時

に、その身の

上に一つの大

事件が起こり

それがかれの

生涯を方向づけることとなったので

あった。有名な列車禍危機一髪のエ

ピソードである。岡田哲蔵の「我が

先生」にある名文の概要を紹介する。

 「宗教を取るか政治を執るか大い

に迷っていた頃、本多先生はペンシ

ルバニア州スクラントンで夏を過

ごした。同行していた今日は男爵に 引けを取らない。しかも、食材のど

れ一つをとっても美味しい。弘前市

はそれらを徹底的に生かしたことで

フランス料理の街とも言われるが、

それにも増して美的感覚を加えた日

本料理の街と言ってもよいだろう。

しかし、郷土料理も負けてはいない。

美味しく栄養豊富な津軽地方の食生

活では、カロリーオーバーが指摘さ

れ、他県に比して小児から成人まで

肥り気味の人たちが多いという統計

がある。また、悪いことに平均寿

命、健康寿命(健康で自立した生活

ができる生存期間)は、最下位の県

でもある。さらに、残念なことでは

あるが、こころの病による自殺者数

も多い。これには過食と運動不足に

 学校法人弘前学院理事長 

阿保   邦弘

 

■渡米とピットン駅事件

 明治二十二年二月二十一日大日本

帝国憲法が発布され、第一回衆議院

総選挙は一年後に迫ってきた。本多

が上京したころには、選挙が行われ

ることがスケジュールに乗り、全国

の世論はわき上がり、弘前も同様で

あった。弘前での衆目は当時郷里の

指導者として、菊池九郎、本多庸一

に集まっていた。

 このような時期にあえて渡米に踏

み切ったのはどういう事情からで

第 44 号

(年4回発行)

編集発行 弘 前 学 院 大 学 広 報 委 員 会

印 刷 所

㈲小野印刷所

あったろうか。本多は若くして横浜

に学び、そこでキリスト教の信仰に

目覚めるとともに、近代西洋の学問

と文化を学んだ。横浜という窓口を

通して新しい価値体系や思考方法を

垣間見た彼がさらに、本場でこれを

究め、またその上にたつ西欧の社会、

政治の実際に触れたいという希望を

かねてから持っていたとしても当然

であろう。この場合、本多にとって

西欧とはバラ塾との関連からアメリ

カに他ならなかった。本多が東奥義

塾で教えた珍田捨巳や佐藤愛麿など

はすでにアメリカ留学から帰り、母

校や横浜で教鞭をとっていた。本多

は、東京英和学校が失望だったので、

以前からの考えもあって渡米を決心

したと語っているが、不満と渡米が

結びついたかどうかはともかくとし

て、そろそろ四十という年でもあり、

東京に出てきたのを良い機会にかね てからの念願を実現しようと考えた

のであろう。この春にはすでに 二

子を託していく約束で再婚してい

る。いずれにせよ、急に思い立った

のでもなく、具体的な用務がおこっ

た訳でもなかったようである。しか

し、明治二十年、二十一年というこ

の時期に彼が強く渡米を希望したこ

とはタイミングから考えて、間近に

迫った国会開設に備え海外の視察を

してきたかったという動機につなが

るのではあるまいか。

 本多が渡米の途に就いたのは、明

治二十一年(一八八八)九月十八日

であった。弘前における本多の支持

者たちも、在米中の本多にたびたび

手紙を送ってその決意を促し立候補

を要請してきた。当時アメリカの新

聞も、この日本の体制についていろ

いろ書き立てていた。本多自身にも

出馬の意が動いた。ところが、当時

の議院法の規定では、神官、僧侶、

牧師等宗教の教職は国会議員になる

ことが禁じられていた。「大いにやっ

てみる野心があった」という本多 学長 

𠮷 岡  利忠

 

 「桜と、お城と、林檎の街、弘前」。

この響きのよいフレーズは、小さな

パンフから大きなポスターまで街の

あちこちで見かける。短い秋がやっ

て来た。大学のキャンパスの桜や白

樺の葉も紅葉しつつあるが、この弘 学時報が配布される頃には落ち葉に

なっているでしょう。弘前公園は、

弘前城菊と紅葉祭りがそろそろ。リ

ンゴの主力品種であるフジもその熟

成に向けてたわわに実っている。弘

前市は、秋の季節もそうであるが、

冬は雪燈籠祭り、春は桜祭り、夏は

ネプタ祭りと、四季折々の楽しみが

あり、また、海、山、川からの豊富

な食材の恵みを受け、全国から訪問

してみたい観光地としてのランキン

グは常に上位であるという。

 特に食材の豊富なことでは他県に よる腹部肥満(内臓脂肪症候群)が

強く関わっていることが多くのデー

タから指摘されている。この生活習

慣が続くと糖尿病や脂質異常症(高

コレステロールや高中性脂肪である

高脂血症)となり動脈硬化、高血圧

症、脳卒中などとドミノ倒しのよう

にやってくることは承知のことであ

ろう。このようなネガティブスパイ

ラルから何とか脱却しようと、運動、

低カロリー食、粗食、減塩、禁煙な

どが推奨され、市町村はもちろんの

こと県そして国の関係部署からさま

ざまな施策が出され、県民・市民の

ための健康増進・維持が叫ばれてい

る。 さて、これにどのように対応すれ

ばよいのであろう。過食について

は、この季節、津軽の秋の味覚を堪

能せざるを得ないので、少々、分量

を控え目にすることがお勧め。ま

た、口に入れた食べ物を少なくとも

20数回よく噛みなさいと推奨される

が、ゆっくり時間をかけて味わいな

がら食するのが良いということであ

る。時間をかけて食べるというこ とは、食べ物が消化吸収されて頭の

中にある満腹中枢が刺激され満腹感

を催すことになる。お腹一杯食べな

いと食べた気がしないという人たち

は、往々にして、肥満気味の人たち

であり早食いがその要因である。す

なわち、早食いでは満腹中枢が刺激

されないのでお腹一杯食べられるこ

とになる。

 一方、運動不足については、運動

の秋と言われるように、町や市や県

や国が勧めている趣向を凝らした健

康づくりイベント・運動があり、さ

らに紅葉をもとめて山歩き、散歩、

運動会、ジョギング、マラソン大会

などなど盛り沢山。それらを活用す

ることに尽きるが、やはり健康に良

い運動はウオーキングが一番。手っ

取り早く安全でかつ健康維持・増進

には最も効果的であろう。「スロー

ピング」という言葉がある。「スロー

プ」は、坂道、傾斜を意味するがそ

れを動詞にして現在進行形にした単

語である。すなわち、坂道を上る下

ることである。上ることは、坂道の

勾配の角度にもよるが、かなりのエ 多くの脂肪も消費され肥満解消にな

るであろうか。弘前市の繁華街は、

駅前通りや上・中・下土手町である

が、その道路で繰り広げられる「よ

さこいソーラン津軽」は、激しい運

動の繰り返しであると誰の目にも明

らかである。大きな旗を振り回すだ

けでもかなりのエネルギーが必要で

ある。多くの秦連紳がソーラン節の

大音響とともに通りを乱舞する。こ

の動きを分析しようと試みたこと

があるが、瞬発力、筋力、持久力な

どさまざまな種類の動きがあり一筋

縄ではいかない。瞬発力とか筋力と

か一つ一つの動きは分析可能である

が、それらが絡み合う乱舞のエネル

ギーを計算することは難しい。しか

し、多くのエネルギーが消費される

ことは間違いない。また、訓練によ

るスムースな動きは運動神経の協調

作用が加わり、ぎこちない動作はな

く感動さえ受ける。乱舞のような力

を必要とする運動は、主としてブド

ウ糖(糖質)が使われ脂肪の消費は

それほどではないという研究があ

る。ブドウ糖が枯渇すると運動継続 ネルギーを必要とする。そのエネル

ギーは筋肉や肝臓内のブドウ糖から

作られ又脂肪も使われる。また、坂

を下るときに使われたエネルギーは

補充される。すなわち、坂道を上る

ことでエネルギーを消費し、下ると

きにエネルギーを回復するというこ

とになる。効果的ではあるが「スロー

ピング」は勾配がきついと少々疲れ

る。やはりウオーキングがお勧めで、

弘前市界隈は坂道が多いのでウオー

キングはスローピング兼ね備えた運

動になる。

 脂肪が消費されるとなると色々な

意味で嬉しいこと。早く言えば、肥

満解消につながる。脂肪解消のため

にウオーキングが楽しめる。データ

によると、少し前まではウオーキン

グなどの運動を

20分以上継続しなけ

れば脂肪は利用されないとされてい

たが、最近の研究では断続的に運動

しても合計

20分以上では確実に脂肪

は使われるという嬉しいデータもあ

る。 さて、もっとキツイ運動について

はどうであろうか。キツイ運動なら が不可能になる。バテてしまうのだ。

この「よさこいソーラン津軽」でも、

乱舞を続けることが不可能な踊り手

も見かける。この場合、脂肪の消費

は少ない。脂肪を消費するには、そ

の動きが瞬発的なものではなく強力

な筋力発揮でもなく、手足を自由に

動かしながら長時間継続できるウ

オーキングが最も脂肪の消費が大き

いことになる。

 というわけで健康維持の観点から

はウオーキングが推奨される。脂肪

を燃焼し、安全でかつ効果的である。

また、ウオーキングでは周囲の環境

を見ながら美味しい空気を嗅ぎなが

ら、そして、鳥の鳴き声など聴なが

ら、いわゆる五感を刺激しながらで

きる。また、いろいろと考えながら

ウオーキングができるし頭の活性化

も期待できる。京都には「哲学の道」

と呼ばれる小道もあり、多くの哲学

者や芸術家がその道を楽しんだよう

だ。まさに逍遥派である。運動の秋

をウオーキングで十分に満喫してい

ただきたい。

秋こそウ

儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉

は、自らこの件について国もとに紹

介の手紙を書いて確認している。そ

の結果、青森県庁の見解では、立候

補するためにはやはり教職の資格を

捨てなければならないという返事に

接したのである。本多はこれまで、

政治と宗教、それに教育の三本立て

を彼の内面で

有機的に連関

させ、それら

の間に大した

矛盾を感ずる

こともなく、

これを鼎立

させてきたの

であった。そ

してこのよう

な議員資格制限さえなければ、今後

ともむしろ積極的にこれらを鼎立推

進させていくつもりであったに違い

ない。彼は政治にも宗教にも、教育

にもそれぞれ彼なりの自覚と意欲を

持ち、どれか一つのために、他を捨

てるなどということは思っても見な

かった。ところが、ここで初めてど なっている岩村透氏が先生の気持

ちのふさぎを慰めようと九月初旬近

郊のカムベルス、リッジ丘に散策し

帰路ピットン駅に着いた。その日は

日曜日のため汽車の通過が少なく、

日暮れの空はきれいに晴れて静寂

であった。先生は小さな鉄橋の上に

立って風景を眺めながらなにやら深

く考えを巡らしているようであっ

た。そのとき、列車が勢いよく走って

きて先生に迫ってきたが気がつかな

い。機関手はしきりに汽笛を鳴らし、

岩村氏も大声で呼んだが先生は尚気

がつかず考こんでいるようであっ

た。次の瞬間、先生は汽車に気づき

鉄橋の枕木の端にかがみ込んだので

ある。列車の踏段は先生の頭をかす

め車輪は上着の端を引きちぎった。

先生は泰然自若として動かず、岩村

氏を振り返って微笑を浮かべた。長

い車列が通過した後先生の上着の端

が一寸以上切り裂けていたという。

岩村氏は当時の状況を次のように

述べている。『先生の髪は風を切っ

て進む列車のために秋の薄のよう に波打っていたことを覚えてい

る。このことを見てもいかに危

険な状況にあったかは推察でき

る。』と。この危機を逃れること

ができたのはひとえに先生の沈

勇と武士の修養とによるという

べきであろうか。列車が接近す

るのも気づかないほどに、何か

を深く考えこんでいるときの出

来事であった。先生がこの事件

を上天の警告と判断したのは間

違いのないところである。昔、落

雷が友人を襲う事件がきっかけ

となってヨーロッパ宗教改革史

が始まったという故事を思うと

き、このピットン駅の出来事は

日本宗教史の重要な出来事とい

えようか。

 先生の生涯の転機はこのよう

にして現出したのである。先生

は敢然として多くの道をあきら

め、進む道を宗教唯一に決めた

のであった。」

(以下次号)

渡米のあとを守った本多てい

1.本学の宗教部が中心

となり、学内の教職員

及び学生に呼びかけて

義援金を募ったとこ

ろ、総額

17万635円

となりました。ご協力

いただきました皆様に

は心からお礼申し上げ

ますとともに、この義

援金は日本赤十字社へ

送付したことを報告い

たします。

2.被災された平成

24年

度新入生に対する経済

支援として、本学は年

額授業料の半額減免を

いたします。罹災証明

書等および被災を確認

できる書類等を提示で

きる方が対象になりま

す。

東日本大震災により被災された方々への支援

(2)

(2) 第 44 号      20(平成23)年月1日(火) 弘  学  時  報

談話室 二人の青年

  文学部 教授 

佐々木正晴

 

日本比較文化学会   

33 回全国大会について

文学部 教授 

佐藤   和博

 

11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 11 1

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zzzzzzzzzzzzzzzzzzz

研究紹介⑮ 歴史を通して現代の戦争 平和について考える  

 

社会福祉学部 講師 

遠藤ゆり子

 

 私の専門は、日本中世史研究

です。特に、戦争が常態化して

いた戦国時代の南東北地方を主

な研究対象としています。

 例えば、初代仙台藩主となる

伊達政宗や、その母保春院、政

宗の伯父で保春院の実兄、山形

の最上義光等が残した史料を読

み解き、戦国社会の特色を考え

ています。親戚関係にある伊達

氏と最上氏は、近隣の領主たち

を巻き込む戦争を何度も繰り返

していました。そのような中、 両家と縁のある保春院は、両家

の間を取り持ちました。その時

に書かれた長い手紙の数々から

は、保春院が両家のために、そ

れまで培ってきた人間関係を活

かしつつ、必死な働きかけをし

ていたことが伝わってきます。

 従来の研究では、戦国大名家

は勢力拡大や同盟関係維持のた

めに「政略結婚」を進めたと評

価され、大名家の女性は政治の

道具にされた被害者のように描

かれてきました。けれども、保

春院関係の史料からは、彼女が

自らの立場をよく理解し、主体

的に行動していたことがわかり

ます。またその活動は、例えば

和睦交渉をし、戦争を終結させ るなど、単に大名家の問題にと

どまらず、大名の支配領国に住

む人々の生活や生存問題に、大

きな影響を与えるものでした。

 つまり、彼女が果たした役割

については、大名家における政

治的側面だけではなく、領国を

支配する大名家の女性として、

民衆を含めた人々の生活・生存

の維持に努めたという社会的役

割も評価すべきでしょう。けれ

ども一方で、伊達・最上両国の

戦争を優位に導くため、積極的

に援軍を求めるなど、敵対する

国にとっては加害者でもあった

という重い事実も明らかとなり

ました。一見、華々しく見える

戦国大名の戦争も、戦争を支え

た人々に目を向けることで、時

には現代の戦争・平和について

も考えさせられることがありま

す。私は、それが戦国社会を研

究する意義の一つだと思ってい

ます。  この度、弘前学院校友会

(会長 中田悦子)様より、

大学の礼拝堂の長椅子用座

布団

40

枚を寄贈されました。

十月十三日(木)の礼拝終

了後に感謝状の贈呈が行わ

れました。学長より、これ

までの数々の援助にも謝辞

が述べられ、感謝状を贈呈

された。校友会より6名の

方々が出席され、代表して

坪田庸子副会長が感謝状を

受け取られた。

弘前学院大学地域総合文化研究所報告

地域総合文化研究所所長 笹森 建英

 今年度の行事では、文学部が企画した講演 会を行いました。國學院大学の兼任講師の入 江英弥氏による「福島の祭りと芸能」でし た。12月には、次の3回の講演と講座が予定 されております。どうぞお出かけください。

いずれも入場無料です。

1.看護学部企画「緩和ケアの歴史と現状」

  講師 秋庭聖子氏(青森県立中央病院)

  日時 2011年12月3日(土)14時~16時   会場 弘前学院大学礼拝堂

2.研究所(鈴木克彦研究員)企画

  「北日本・民族文化の考古学・考現学講座」

  講師 中村哲也氏(青森県埋蔵文化財センター)

     三浦正人氏(北海道埋蔵文化センター)

     森岡健治氏(沙流川歴史館)

     遠藤匤俊氏(岩手大学)

     武藤康弘氏(奈良女子大学)

  司会 鈴木克彦

  日時 2011年12月11日(日)9時~15時半   会場 弘前学院大学礼拝堂

3.社会福祉学部企画「東日本大震災と歴史資料の救出」

  講師 平川 新氏(東北大学 東北アジア研究センター・教授        NPO宮城歴史資料保全ネットワーク理事長)

  日時 2011年12月17日(土)14時半~16時半   会場 弘前学院大学 1号館115教室

 十月一日(土)、弘前学院大

学本館4階のフロアを主会場と

して、日本比較文化学会第

33

全国大会が開催されました。(協

力学会・韓国日本文化学会、台

湾日本語文学会)

 本大会は当初、六月十一日に

開催される予定でしたが、今回

の大震災の影響により十月一日

へと、日程が変更されました。

全国大会が東北で開催され、各

地から多くの会員が参集したの

は、東北の復興にとって、多い

に意義あることと思われます。

 当日は8時

30

分から編集委員

会、9時

20

分から理事会が開か

れた後、

10

30

分からシンポジ

ウムが414教室で開かれまし た。テーマを「研究アプローチの

諸相」として、高橋栄作氏の司会

及びコーディネーターの下、各

発表者の発言の後、質疑応答が

なされました。分野として、あま

り縁のない研究部門の研究方法

について、興味深い話が披露さ

れたように思われます。

 総会の後、

13

40

分から、弘

前学院大学学長、𠮷岡利忠先生

による講演が、礼拝堂において

開かれました。テーマは「宇宙

とからだ」。一見難しそうな話

に思われたかもしれませんが、

あまり普段耳にする事の無い

「宇宙」における「人間のからだ」

の話は、「おもしろかった」と、

大変好評でした。 が、日頃の研究の成果を披露し

ました。発表者のなかには、遠

く台湾からの参加者も加わって

おりました。発表の後、活発な

質疑応答があり、司会をつとめ

た範囲内では、フロアからの質

問が途切れることなく、司会か

らの質問の必要が全くありませ

んでした。これほど楽な司会は

初めてです。また、持ち時間の

30

分を超過することもありませ

んでした。まことに、参加した

皆様のご協力の賜物です。

 

18

15

分から、山内信幸会

長のご挨拶によって、ライト

ホールでの懇親会が開始されま

した。多くの参加者があり、津

軽三味線の熱気あふれる演奏に

よって、大いに盛り上がるパー

ティーとなりました。研究に関

する情報交換の場としても、役

立ったことでしょう。

 最後に、肌寒い気候のなか、

遠方よりお越し下さいました皆

様、また裏方で大会を支えて下

さった大学関係者の方々に、感

謝を申し上げます。ありがとう

ございました。   とある日、我が家にオレオレ

詐欺の電話がかかった。何故、

オレオレ詐欺のような悪事が起

こるのだろう。

 その日夕刻、卒業生の誕生会

で西弘前の居酒屋『村祭り』(い

まは『愉快』と改称)』で、し

ばらくしてトイレにいくと、先

客一人、大柄な青年。彼の横に

並ぶと不意ににらまれ、「おじ

さん、幸せか?」。「ウン、幸 せだよ」。青年は唇を噛み締め、

うつむいている。なにかつらい

ことでもあるのかなあ… 

 洗面台の前で改めて向き合

うと、「おじさん、若いときは

幸せだったか?」。青年は

20

位に見える。「ウン。

20

歳の頃、

どう生きていけばいいのかとん

とわからなくて、つらくて、切

なくて、とてもとても、幸せ

だったとはいえないなあ」。青

年はまたうなだれて唇を噛みし

める。「それなら、何故、いま

幸せなんだ?」。このこ、ただ

のよっぱらいにむずかしいこと

ばかり聞くなあ。  「阪神タイガースを優勝に導

いた星野前監督さん、黒柳徹子

さんの番組に出演し、幸せとは

何かと問われて曰く、男の幸せ

は夢をもつことだ、と話されて

いましたよ」。青年は花が開い

たように満面の笑顔で、トイレ

のドアを開け、『ドウゾ』と手

招きしてくれた。

 一時間ほどしてから、友だち

と二人でわれわれの席に来て、

自己紹介してくれた。木村くん

と福士くん。「おじさん、ここ

で飲んでいいか?」。二人とも

笑顔、上機嫌。

 われわれの席にくるまでほぼ

一時間、彼らは幸せとは何か、

夢とは何か、熱く語り続けてい

たように思える。幸せが何か判

然としなくとも、幸せとは何か、 夢とは何か、この世の美しい概

念を巡り考え続けるとき、人間

は悪事を犯さないような気がし

た。オレオレ詐欺のような悪事

が何故起こるのだろう、彼らが

答えを出した。  木村くん、福士くん、どうし

ておられますか。蛸の小鉢を

サービスしてくれた当時の『村

祭り』主任エンジェル中川さん、

どうしておられますか。

zzzzzzzzzzzzz

◆クリスマス礼拝 12月15日(木)16時より

◆クリスマス音楽の夕べ 12月15日(木)18時30分より

場所:弘前学院大学 礼拝堂 入場無料(整理券配布)

尚、音楽会については、本学まで問い合わせ下さい。

連絡先 弘前学院大学宗教部 34-5211 大坊

クリスマス礼拝・クリスマス音楽の夕べ

お 知 ら せ

 

14

40

分から

各教室において研

究発表がおこなわ

れ、

19

名の発表者

(3)

(3) 第 44 号      20(平成23)年月1日(火) 弘  学  時  報

平成二十三年度 九月期学位 記授与 挙行

 平成二十三年度九月期の学

位記授与式が去る九月二十七

日(火)午後三時三十分より本

学礼拝堂において挙行されまし

た。今年度は、文学部英語・英

米文学科一名、日本語・日本文

学科一名の計二名の卒業と、大

学院社会福祉学研究科一名の修

了者でした。

 阿保邦弘理事長・𠮷岡利忠学

長はじめ、関係学部・大学院の

教職員の臨席のもと、厳粛に式

が執り行われました。パイプオ

ルガンの演奏と讃美歌合唱に始

まり、楊尚眞宗教主任の聖書朗

読、祈祷の後、𠮷岡学長より卒

業証書が授与されました。𠮷岡

学長より卒業生にお祝いと励ま しの言葉が述べられ、和やかに

式が行われました。

 式終了後には、卒業生に出席

者一人一人から励ましの言葉が

送られ、新たな旅立ちをお祝い

しました。

緩和ケア病棟での学び

看護学部四年 

西谷   幸三

 

 私は、緩和ケア病棟で看護総

合臨床実習を行いました。緩和

ケア病棟では終末期の患者が入

院しています。患者の希望が実

現できるよう積極的に援助して

いました。自分自身も実習前か

ら「患者の最期をどのように迎

えるか」ということを中心に考

えながらこの実習

に臨みました。

 実習している時

に、誤嚥の危険性

がある患者に対し

て、患者が食べた

いと望んだ食べ物

を食べていただく

など、これまで経 験してきた実習とは少し考え方

が異なっており、とまどうこと

もありました。しかし、それがと

ても重要であることだと学ぶこ

とができました。そのため、患者

の家族への援助や、患者の精神

状態、社会的背景、日常生活、患

者のQOLの理解ということが、

いかに患者の望む最

期を迎えるために必

要なことなのかを学

ぶことができました。

このことは、緩和ケ

ア病棟だけではなく、

他の病棟でも共通す

ることだと考えた実

習でした。

成人看護 領域    周手術期病棟での学び  

看護学部四年 

川村   理世

 

 約一年間続いた臨地実習のま

とめであり、以前から興味の

あった外科病棟での周手術期実

習でした。

 近年、がんの死亡上位を占め

る大腸がんや胃がん等、回診で

全病室を回ることで様々な術後

患者を見ることができ、実際に

がん患者が多いと感じました。

そして患者それぞれに個別性が

あることや、捉える問題の違い

を学ぶことができました。

 私の受け持った患者は認知症

を併存し、理解力・判断力の障

害により「手術」と聞いただけ

で興奮状態になり、安全に臨む

ためには「検査をする」と説明

するしかありませんでした。こ

れは看護倫理である誠実・忠実 に反しますが、家族や看護師も

そう説明することで、患者は落

ち着いた状態で手術に臨むこ

とができました。今後ますます

認知症患者は増えると予想され

ています。私たちが臨床に出て、

自己決定が困難な患者に出会っ

た際は、患者を尊重する態度を

示しつつ、患者にとって最善の

ケアを尽くせるよう心掛けてい

きたいと思います。

社会福祉協議会での実習を終えて

社会福祉学部四年 

佐々木啓乃

 

 私は、藤崎町社会福祉協議会

で、二十三日間、社会福祉実習

を行いました。

 実習では、藤崎町社会福祉協 議会の職員の方々から社会福祉

協議会(以下、社協)の事業や

関係機関についての説明を受

け、職員の方々の指導の下、実

際に事業に参加させていただき

ました。事業に参加したことで、

頭で考えただけでは理解が難し

かった事業内容や、職員の方々

の対応等を近くで学ぶことがで 間がなくなってしまうことが何

度もあり、限られた時間の中で

自分が聞きたいと思っているこ

とを相手から引き出すことは難

しいということを実感しました。

地域住民の方々と話をする際に

は、ただ思いついたことをその

まま話すのではなく、日常会話

の中から話をつなげるなどして、

こちらが聞きたいと思っている

ことを引き出す必要があるとい

うことや、要望をうまく表現で

きない人もいるため、その人が

訴えたいことを引き出す必要が

あるということを学び、人との

様々な関わり方を考えていかな

ければならないと感じました。

 今回の実習で難しいと感じた

ことや興味を持ったことはたく

さんあるので、継続して考え、

学んでいきたいと考えています。  私は、精神保健福祉援助実習

を就労継続支援事業所と精神科

病院で行いました。

 事業所での実習は、休憩室が

利用者と同じ部屋でした。初日

から利用者の方からも私に話し

かけてきてくれたため、会話は

出来ていましたが、話題を見付

けるために利用者同士の会話

にも耳を傾けていました。この

ことは私にとって、利用者の様

子やおかれている状況を理解す

る大きなきっかけとなりました。

そして、家での過ごし方など、

深いお話を利用者からたくさん

聞くことが出来たことに自分で

も驚きでした。今思うと、休憩

室という気楽に会話できる環境

が、私にとって利用者同士の会

話の中に入っていきやすい良い

環境であったのだと思います。

 精神科病院での実習は、初診

の患者様や入院している患者様

など、たくさんの患者様からお

話を聞くことが出来ました。た

くさんの患者様からお話を聞け たことで、精神症状が現れる

経緯には環境が大きく影響して

いて、誰でも発症する可能性が

あると感じました。また、症状

やおかれている状況も患者様に

よって様々で、個別支援がとて

も大切だと感じました。

 実習を終えて心残りと思った

ことは、サッカーや音楽などの

趣味の話をしてきてくれた人が

何人かいたのですが、私が話に

ついていけなかったことです。

話題を見付けようと家で日誌を

書きながらサッカーを観たりし

たのですが、それでも詳しい話

になるとついていけず、自分の

知識不足を感じました。そのた

め、PSW(精神保健福祉士)

として私が支援していくために、

様々な知識を増やしていこうと

思いました。

 私は今回の実習に行くまで精

神障がい者の方々と関わったこ

とが無かったため、とても貴重

な体験をすることが出来ました。

そして、PSWになりたいとい

う気持ちが益々強くなりました。

実習で関わった全ての人に感謝

の気持ちを忘れず、これからは

国家試験合格に向けて頑張って

いきたいです。 き、説明を受けたことの理解が

深まったと感じています。

 実習で印象に残っていること

の一つに、社協の事業に参加し

ている地域住民の方々と多くの

関わりを持つことができたとい

うことがあります。社協の実習

では、介護予防事業や一人暮ら

し高齢者の支援事業等、様々な

事業に参加させていただいたの

で、多くの地域住民の方々と関

わることができました。各事業

に対する地域住民の考えや日常

生活についての話等を語り合う

ことができ、とても充実した時

間になったと感じています。し

かし、多くの話をし、様々な意

見を聞いたにもかかわらず、事

前に考えていた質問のうち二つ

か三つ程の質問しかできないま

ま、地域住民の方々と関わる時

yyyyyyyyyyyyyyy

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精神保健福祉援助実習を終えて

社会福祉学部四年 

坂田あゆ み

 

◆日時   2 0 1 2 年 1 月

◆場所   弘前学院大学   体育館      午後 1 時~4時 まで 12 日(木)

◆対象   文学部 ・ 社会福祉学部

合同就職委員会

弘前学院大学独自の企業説明会

 去る九月二九日、「教職志望

者のためのプレ実習」(以下、

プレ実習)が近隣の弘前第三中

学校において実施された。対象

は、教職課程を履修している文

学部・社会福祉学部の三年生、

計一九名の参加であった。弘前

第三中学校との不思議な機縁か

ら始まったプレ実習は、今年で

二年目を迎え、徐々にではある

が本学教職課程のプログラムの

一つとして定着しつつある。

 実習内容は、主として授業観

察がメインであり、自らの取得 予定免許科目を中心に授業を五

時間にわたって見学する。その

間、昼食(生徒たちと机を並べ

て)や清掃指導を挟み、放課

後の授業協議会を経て実習終了。

ほぼ丸一日を費やして学校現場

を体験するという盛り沢山の内

容である。参加した学生たちに

とって、大変有意義な体験と

なったのは言うまでもない。

 さて、本実習の目的は、大きく

次の二点にある。一つ目は、教育

実習に臨む際の心構え、教育現場

の実際をあらかじめ感得するこ

と、第二に、教育実習を翌年に控

え、教職を志す者としての自己の

適性を検証すること、これである。

周知のように、本学では四年次に

教育実習が科目配当されており、

「 教 職 志 望 者 の た め の プ レ 実 習 」 を 終 え て

文学部 講師 

須川   公央

  それ以前の学年段階において学

校現場の実際を肌身で体験する

機会はカリキュラム上設定され

ていなかった。科目として設定さ

れていないとは言え、三年次にお

いて新たにプレ実習が設けられ

たことは、教職を真剣に志す者に

とってはモチベーションの維持・

向上につながるし、自己の適性を

早い段階から確認できるという

意味でも、有意な機会となる。こ のことは、今回参加した学生たち

の事後レポートの記述からも窺

い知ることができる。

 もっともこのプレ実習、一日だ

けということもあって、教師の仕

事のほんの僅かを垣間見ただけ

にすぎない。今後は、当プレ実習

のプログラム充実といったこと

も含め、教職志望学生に対する現

場体験プログラムをさらに拡充

していきたいと考えている。

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看護総合実習

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(4)

(4) 第 44 号      20(平成23)年月1日(火) 弘  学  時  報

uuuuuu uu uu uu uu uu uu uu

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ミスターラージ (MRLG)

社会福祉学部三年 

成田   り え

 

 今日は、みなさんにミスターラー

ジについて勉強していただきたい

と思います。

 みなさんは、このサークル名が

もっと長いことを知っていますか。

実は…「ミスターラージ~知的障

がい者・児 関連勉強会~」という

名前なのです。EXILEの曲名みた

いですね。もしよかったら、今後フ

ルネームで呼んであげてください。

 そして、もしかしたら「ミス

ターラージ」という名前の意味も

気になっていますよね。これは、

「Mental(知的)Retardation (障がい)Learning(学習)

Group(会)」の頭文字が、ミスター ラージ(MRLG)という名前の意

味です。初めて知った方、ここで手

を挙げてみましょう。

 私たちは、多くの部員が「自分

を向上させたい!」と思いなが

ら、日々活動をしています。例え

ば、コミュニケーション能力を高

めたい、障がい者・児についてもっ

と学びたい、積極性を身につけた

いなど、一人ひとりが自分なりの

目標をもっています。主な活動内

容は、一言で言うとボランティア 活動です。ボランティアと言って

も、私たちは障がい者・児の施設

に行き、季節ごとに行われる行事

に利用者の方と一緒に参加したり、

行事の準備などのお手伝いをした

りしています。様々な施設に行く

ことができ、多くの方と関わるこ

とができるため、学ぶことが盛り

だくさんあります。そのため、自

分の成長を自ら感じることができ

ることでしょう。

 現在、ラージの部員は

50人です。

この

50人の中には、一年生~大学

院生まで、そして社会福祉学部だ

けではなく文学部、看護学部の学

生もいます。しかし、男性部員が

15人ほどで少ないことが今の課題

です。我こそは!と思う男性の方、

学祭実行委員長 看護学部二年 

山本   浩貴

 

 今年も弘学祭が開催され皆様の

ご協力のもと無事に終えることが

できました。今年は「弘学アゲア

 

↑」というテーマとさせてい

ただきました。このテーマは私達、

学祭実行委員が学祭の前線に立 ち皆様を引っ張っていくと同時に、

自分達の仕事であるイベントや模

擬店を成功させるために盛り上げ

ていこうという気持ちと来ていた

だいたお客様もご一緒に私達と盛

り上がっていただきたいという気

持ちを込めました。しかし、私達

の力だけでは学祭は成功させるこ

とが難しく困難を要することもあ

りました。ですが、皆様のご協力、

ご支援をいただいて私達学祭実行

委員は助けられ、順調に学祭の準

備・運営を行うことができました。

 今年は、去年の反省点を踏ま

え、参加者、主催者どちらも楽し

めるような学祭を目指して全力で

取り組み、例年好評であるカラオ

ケ大会、バンドライブ、ビンゴ大

会、各サークルによる模擬店に加

え、緊急企画である弘前400年 祭の事前ライブや豪華景品を用意

したじゃんけん大会などを行った

ところ、大好評でした。

 しかし、学祭成功までの道のり

は決して容易なものではなく、苦

悩と困難が度重なり、学祭実行委

員誰もが不安な気持ちでいっぱい

でした。いざ自分たちが前線にた

ち仕事をしていくと、大変荷が思

い仕事であると実感し、学校の一

大イベントであるこの学祭の責任

の重さを感じプレッシャー、スト

レスに悩まされていました。当日

が近くなるに従いそのストレスは

増し、意見や気持ちのぶつかり合

いも多々ありました。しかし、皆、

学祭が間近と意識したとき、ぶつ

かり合いは消え、一人は皆のため

に、皆は一人のためにと、献身的

に働くようになりました。学祭の

準備は前日も必死におこないまし

た。 当日を迎えたとき、あんなに準

備したのにもかかわらず不安が いっぱいでした。しかし、時間が

経つとその雰囲気に皆が慣れ自信

をもち、行うことができました。

この学祭で努力は結果になって

返ってくるということを皆に忘れ

ないでもらいたいです。

 委員長として今回の学祭では、学

んだことがたくさんありました。人

を纏める・使うことの難しさ、責任

を与えるという責任感、常に中立の

立場でいなければならないこと、た

くさんありすぎて書ききれません

が、学べたことはたくさんあり委員

長をやって良かったと思っており

ます。

 今年の学祭は私たち学祭実行委

員会を含めた学祭に協力してくだ

さった皆様の気持ちが込められて

います。この学祭が皆様の心にい

つまでも残ることを願っています。

そして、今回協力していただいた

方々一人ひとりに心より感謝申し

上げます。本当にありがとうござ

いました。

「いしてまい」 金沢へ行く

看護学部二年 

高宮   温美

 

 私は、学園都市ひろさき高等教

育機関コンソーシアムの学生委員

会「いしてまい」のメンバーです。

「いしてまい」とは弘前市内にあ

る六大学(弘前大学、弘前学院大

学、東北女子大学、東北女子短期

大学、弘前医療福祉大学、放送大学)

の学生が有志で集まった団体です。

これまでチャリティ大学祭や街づ

くりプラン策定に向けた話し合い

など、学生目線で意見を出し合い

ながら弘前の活性化のために様々

な活動をしてきています。

 今回、九月十九日から二十一日

に、私たちは石川県金沢市を視察

してきました。金沢市は「学生の

まち」としてまちづくりが進んで

いると聞き、私たちの活動の参考

になりそうな事例であると考えら

れたためです。訪問場所は、金沢 ク」を県内外へ配布したり、新入

生に県内の文化財や博物館に無料

で入館できる「学生パスポート」

を配布したりするなど、学生にとっ

て魅力的な取り組みを行っていま

した。また学生のみならず、大学

教員・高校生・地域企業も参加し、

県全体を巻き込んだ活動をしてい

ることが、弘前と異なる点でした。

 三つ目の訪問先である「創ル部」

は、「金沢のまちをもっとおもしろ

くしたい」をコンセプトとして合

同大学祭を中心にイベントを行う

独立した学生団体です。私たちが 訪問したときは、今年度のまさに

その合同大学祭の直前準備の最中

でした。このようなイベントを行

うために「創ル部」は、地元企業

との連携を重視していました。よ

り多くの協賛を継続して得るため

に、企業へのアプローチを本格的

に行い、広告提供の依頼、大学祭

への招待や、協賛御礼パーティー

を行うなど、関係を深めていました。

 また、「創ル部」は大学の壁を

越えて、学生が自律的な組織運営

をしているという意味でも示唆的

でした。八十人以上で構成されて おり、入部時からそれぞれの部員

が庶務・営業・装飾・ステージ・

広報といった部署に所属すること

になっています。部署間や部署内

では定期的で効率的な会議が行わ

れ丁寧に情報共有がされる、とい

う具合に、学生のみですべての企

画運営を行う「創ル部」の活動に

私たちは感銘を受け、時間を過ぎ

ても興味深く話を聞いていました。

私たち「いしてまい」は、顧問の

先生や職員の方から、沢山のアド

バイスやサポートを受けて活動を

おこなっており、今後もずっと一

zzzz

市役所、大学コンソーシアム石川、

学生団体「創 ツクル部」の三ヶ所で、「学

生のまち」としてどのような活動

が行われているかお話を伺ってき

ました。

 金沢市は、市内に十八の大

学・短大・高等専門学校と二十九

の専門学校があり、学生数は約

三万五千を数える全国屈指の学

都です。金沢市役所では、平成 二十二年三月の「金沢市における

学生のまちの推進に関する条例」

の制定、および「学生のまち金沢」

の取り組みについて伺いました。

この条例は、学生が地域で主体的

に活動できる環境を整備すること

が可能としていました。弘前市で

も、このような条例が制定される

ことで、私たち「いしてまい」を

中心としながら学生が活動しやす

くなるのではないかと感じました。

実際に行われている活動では特に

「学生雪かきボランティア」が注目

されました。金沢市と同じように

降雪量も多く、高齢化が進んでい

る弘前市においても必要な試みで

あると感じました。

 大学コンソーシアム石川は、石

川県内全ての高等教育機関が連携

し、教育交流・情報発信・地域連

携等を行い、高等教育の充実・発

展及び地域社会の学術・文化・産

業に寄与することを目的とするも

のです。県内全ての大学の紹介を

1冊にした「石川の大学ガイドブッ

44444 44 44 44 44 44 4444444444

4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4

▼目 的

 このヒロガク福祉創造フォーラ

ムへの参加を通じて、一人ひとり

が今日的福祉課題を適切に捉え、

取り組むべき方向と方法の模索を 重ね、地域社会の福祉向上に向け

て働く確かな働き手として、自ら

が見いだしていくことを目的とし

ています。

 今年の第四回は、「身近なライフ

サポート~地域に根ざした支援~」

をテーマにフォーラムを開催しま

す。普段、私たちが生活している

地域には、どのような社会資源が

あるのかを学びます。また、地域 福祉に対しての視野を広げ、私た

ちにもできる支援について皆で考

え「気付き」を得る場とします。

▼と き 十一月六日(日) 午前

九時半~午後四時半

▼ところ 弘前学院大学(稔町

十三―一)

▼内 容 ①基調講演「身近なライ

フサポートとは」/成田全弘氏(社

会福祉法人 藤崎町社会福祉協議

会事務局長・社会福祉士)②施設販売(パン・焼き菓子等の販売)③ワー

クショップ「(現場の方といっしょ

に)社会福祉の古典・名著を読む」・

施設紹介(販売に来ている施設の紹

介)④インタビュー報告「津軽地域 における民生委員の姿」⑤学生の発表「私たちにできる支援について考

える」障がい福祉分野/藤田菜摘

(社会福祉学部二年)児童福祉分野

/佐藤大介(社会福祉学部三年)老

人福祉分野/佐藤知美(社会福祉学

部三年)⑥ディスカッション(小グ

ループでの意見交換)

▼参加料 無料

▼その他 要約筆記者有

▼問い合わせ 弘前学院大学

 社会福祉教育研究所(玉井)

 (℡

34―5311)

Mail   kenkyuusyo@    

 

hirogaku-u.ac.jp ~地域に根ざした支援~  

実行委員長 社会福祉学部二年 

齋藤ひ かる

  私こそは!と思う女性の方、毎週

月曜日の

12時~259号室で定例

会を行っているので、是非ひょっ

こりとのぞきに来てみてください

ね。愉快な仲間たちが、たくさん

いますよ。

緒に活動していきます。しかしそ

の中でも、自分たち一人ひとりの

仕事に責任を持ち、実質的に学生

が主体となる組織にしていきたい

と感じました。

 現在、私たちは、弘前市からの

受託事業として「学生によるまち

づくりプラン」の策定を行ってい

ます。今回の金沢視察を通じて見

てきたこと、感じた事を参考にし、

学生主体のまちづくりを行ってい

きたいです。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

 「いしてまい」では、この「学生 によるまちづくりプラン」策定の

中間報告会を実施します。弘前市

長、六大学の学長、そして私たち

と一緒に、学園都市ひろさき、大

学生が作る未来の弘前について考

えてみませんか?

 詳細は次の通りです。

日時 十一月十三日 (日)   

   十三時半~(開場十三時)

会場 弘前市民会館 大会議室

*参加無料、事前の申し込みは不

 要です。

*直前情報、弘前の学生耳より情報

 は、「いしてまい」で検索!

第四回 ヒロガク 福祉創造フォーラム

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Referensi

Dokumen terkait

文部省 1999 平成11年 盲学校,聾学校及び養護学校 幼稚部教育要領 小学部・中学部 学習指導要領 高等部学習指導要領 大蔵省印刷局 2.. 文部省 1999 平成11年 リーフレット「生きる力をはぐくむために」 文部省初等中等教育 局特殊教育課

Keywords performance measures, informativeness, controllability, computer simulation 2019年 4月27日 受付 2019年11月 2日 受理 ∗京都産業大学経営学部 教授 ∗∗専修大学商学部 教授 Submitted: April 27, 2019 Accepted: