• Tidak ada hasil yang ditemukan

PDF 2019年度 中学入試1回 国語

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2023

Membagikan "PDF 2019年度 中学入試1回 国語"

Copied!
22
0
0

Teks penuh

(1)

1

〇 一 九 年 度

豊 島 岡 女 子 学 園 中 学 校 入

学 試 験 問 題

( 一 回

国 語

一. 合図 があ るま で、 この 冊子 を開 いて はい けま せん

。 二. 問題 は一 から 三、 2ペ ージ から 18ペ

ージ まで あり ます

。 合図 があ った ら確 認し てく ださ い。 三. 解答 は、 すべ て指 示に 従っ て解 答ら んに 記入 して くだ さい

注 意

事 項

(2)

2

一 次の 文章 を読 んで

、後 の一 から 八の 各問 いに 答え なさ い。

(た だし

、字 数指 定の ある 問い はす べて 句読 点・ 記号 も一 字と する

。) 店で

商品 を購

する とき

、金 銭と の交

が行 われ る。 でも

、バ レン タイ ンデ ーに チョ コレ ート を贈

ると きに は、 その 対価 が支

われ るこ とは ない

。好 きな 人に 思い 切っ て、

「こ れ受 けと って くだ さい

」と チョ コレ ート を渡

した とき

、「 え?

いく らだ った の?

」 と財 布か らお 金を とり 出さ れた りし たら

、た いへ んな 屈

にな る。 贈

り物 をも らう 側も

、そ の場 では 対価 を払

わず に受 けと るこ とが 求め られ る。 この チョ コレ ート を「 渡

す/ 受け とる

」と いう 行

は贈 であ って

、売 買の よう な商 品交

では ない

。だ から

「経 済」 とは 考え られ ない

。 では

、ホ ワイ トデ ーに クッ キー のお 返し があ ると き、 それ は「 交

」に なる のだ ろう か。 この 行

も、 ふつ うは

贈ア

への

「返 礼」 とし て、 商品 交

から 区別 され る。 たと えほ とん ど等 価の もの がや りと りさ れて いて も、 それ は売 買と は違

う。 そう 考え られ てい る。 商品 交

と贈

を区 別し てい るも のは なに か? フラ ンス の社 会学 者ピ エー ル・ ブル デュ は、 その 区別 をつ くり だし てい るの は、 モノ のや りと りの あい だに 差し はさ まれ た「 時 間」 だと 指

した

。 たと えば

、チ ョコ レー トを もら って

、す ぐに 相手 にク ッキ ーを 返し たと した ら、 これ は等 価な もの を取 引す る経 済的 な「 交

」 とな る。 とこ ろが

、そ のチ ョコ レー トの 代金 に相 当す るク ッキ ーを 一カ 月後 に渡

した とし ても

、そ れは 商品 交

では ない

。返 礼と いう

「 贈イ

」の 一部 とみ なさ れる

。こ のと き、 やり とり され るモ ノの

「等 価性

」は 伏 せら れ、

「交

」ら しさ が消 える

。 商品 交

と贈

を分 けて いる もの は時 間だ けで はな い。

①お 店で チョ コレ ート を購

した あと

、そ のチ ョコ レー トに 値札 がつ い てい たら

、か なら ずそ の値 札を はず すだ ろう

。さ らに

、チ ョコ レー トの 箱に リボ ンを つけ たり

、そ れら しい 包装 をし たり して

、「 贈

(3)

3

り物 らし さ」 を演 出す るに ちが いな い。 店の 棚 にあ る値 札の つい たチ ョコ レー トは

、そ れが 客へ の「 贈

り物

」で も、 店内 の「 装

」で もな く、 お金 を払

って 購

すべ き「 商品

」だ と、 誰

も疑 わな い。 でも だか らこ そ、 その 商品 を購

して

、贈 り物 とし て人 に渡 すと きに は、 その

「商 品ら しさ

」を きれ いに そぎ 落と して

、「 贈

り物

」に 仕立 てあ げな けれ ばな らな い。 なぜ

、そ んな こと が必 要に なる のか

? ひと つに は、 ぼく らが

「商 品/ 経済

」と

「贈 り物

/非 経済

」を きち んと 区別 すべ きだ とい う「 きま り」 にと ても 忠実 だか らだ

。 この 区別 をと おし て、 世界 のリ アリ ティ の一

がか たち づく られ てい ると さえ いえ る。 そし て、 それ はチ ョコ レー トを 購 する こと と、 プレ ゼン トと して 贈

るこ とが

、な んら かの 外的 な表 示( 時間 差、 値札

、リ ボン

、 包装)

でし か区 別で きな いこ とを 示し ても いる

。 たと えば

、② バレ ンタ イン の日 にコ ンビ ニの 袋 に入 った 板チ ョコ をレ シー トと とも に渡

され たと した ら、 それ がな にを 意図 して いる のか

、戸

って しま うだ ろう

。で も同 じチ ョコ レー トが きれ いに 包装 され てリ ボン がつ けら れ、 メッ セー ジカ ード なん かが 添 えら れて いた ら、 たと え中 身が 同じ 商品 でも

、ま った く意 味が 変わ って しま う。 ほん の表 面的 な「 印」 の違 いが

、歴 然と した 差異 を生 む。 ぼく らは 同じ チョ コレ ート が人 と人 との あい だで やり とり され るこ とが

、ど こか で区 別し がた い行

だと 感じ てい る。 だか ら、 わざ わざ

「商 品ら しさ

」や

「贈

り物 らし さ」 を演 出し てい るの だ。 ぼく らは 人と のモ ノの やり とり を、 その つど 経済 的な 行

にし たり

、経 済と は関 係の ない 行

にし たり して いる

。「 経済 化= 商品 らし くす るこ と」 は、

「脱

経済 化= 贈 り物 にす るこ と」 との 対比 のな かで 実現 する

。こ うや って 日々

、み んな が一

にな って

「経 済

/非 経済

」を 区別 する とい う「 きま り」 を維 して いる のだ

。 でも

、い った いな ぜそ んな

「き まり

」が 必要 なの だろ うか

(4)

4

ぼく らは いろ んな モノ を人 とや りと りし てい る。 言葉 や表 情な ども 含

める と、 つね にな にか を与

え、 受け とり なが ら生 きて いる

。 そう した モノ のや りと りに は、

「商 品交

」と

「 贈ウ

」と を区 別す る「 きま り」 があ ると 書い た。 ひと つ注 意す べき なの は、 その モノ のや りと りに お金 が介

すれ ば、 つね に「 商品 交

」に なる わけ では ない

、と いう こと だ。 結

式の ご 祝 や葬

の香

、お 年玉 など を想 像す れば

、わ かる だろ う。 お金 でも

、特 別な 演

出(

/新 札/

/署 名) を 施 すこ とで 贈

り物 に仕 立て あげ られ る。 ふつ うは 結

の受 付で

、財 布か らお 金を 出し て渡

す人 なん てい ない

。 A なぜ

、わ ざわ ざそ んな

「き まり

」を 守っ てい るの か?

じつ は、 この

「き まり

」を とお して

、ぼ くら は二 種類 のモ ノの やり とり の 一方 には

「な にか

」を 付け 加え

、他 方か らは

「な にか

」を 差し 引い てい る。

B それ は、

「思 い」 ある いは

「感 情」 と言 って もい いか もし れな い。 贈

り物 であ る結

のお 祝い は、 お金 をご 祝 に入 れて はじ めて

、「 祝福

」と いう 思い を込 める こと がで きる

。と

、み んな 信じ てい る。 経済 的な

「エ 贈

」の 場で は、 そう した 思い や感 情は ない もの とし て差 し引 かれ る。 マク ドナ ルド の店 員の

「ス マイ ル」 は、 けっ して あな たへ の好 意で はな い。 そう

、み んな わか って いる

。 経済 と非 経済 との 区別 は、 こう した 思い や感 情を モノ のや りと りに 付加 した り、 除去 した りす るた めの

③装 置な のだ

。 レジ でお 金を 払

って 商品 を受 けと る行 には

、な んの 思い も込 めら れて いな い。 みん なで そう 考え るこ とで

、そ れと は異 なる 演 出が なさ れた 結

での お金 のや りと りが

、特 定の 思い や感 情を 表現 する 行 とな る。 それ は、 光を 感じ るた めに 闇

が必 要な よう に、 どち らが 欠け ても いけ ない

。経 済の

「交

」と いう 脱

され た領 域が あっ て はじ めて

、「 贈

」に 込 めら れた 感情 を際 立た せる こと がで きる

。 C この 区別 は、

人と 人と の関 係を 意味 づけ る役 割を 果た して いる

。 たと えば

、「 家族

」と いう 領域 は、 まさ に「 非経 済/

贈オ

」の 関係 とし て維 され てい る。 家族 のあ いだ のモ ノの やり とり は、

(5)

5

店員 と客 との 経済 的な

「交

」と はま った く異 なる

。誰

もが そう 信じ てい る。' レジ でお 金を 払

った あと

、店 員か ら商 品を 受け とっ て、 泣い て喜 ぶ人 など いな い。

でも 日ご ろの 感謝 の気 持ち を込 めて

、夫 や子 ども から 不意 にプ レゼ ント を渡

され た女 性が 感激 の 涙 を流 すこ とは

、な にも おか しく ない

。 D この とき 女性 の家 事や 育児 を経 済的 な「 労働

」と みな すこ とも

、贈

られ たプ レゼ ント をそ の労 働へ の「 対価

」と みな すこ とも 避 けら れる

。そ うみ なす と、 レジ での モノ のや りと りと 変わ らな くな って しま う。 母親 が子 ども に料 理を つく った り、 子ど もが 母の 日に 花を 贈

った りす る行

は、 子ど もへ の愛 情や 親へ の感 謝と いっ た思 いに あ ふれ た営 みと され る。 母親 の料 理に 子ど もが お金 を払

うこ とな ど、 ふつ うは あり えな い。 そん な家 庭は

、そ れだ けで

「愛 がな い」 と非 難さ れて しま う。

E 子育 てと は無 の愛 情で あり

、家 族か らの プレ ゼン トも 日ご ろの 労働 への 報

では なく

、心 から の愛 情や 感謝 の印 であ る。 そ れは 店で モノ を買 うよ うな 行

とは まっ たく 違

う。 ぼく らは その よう にし か考 える こと がで きな い。 たと えそ のモ ノが 数時 間前 ま で 商

に並 んで いた とし ても

。 家族 のあ いだ のモ ノの やり とり が徹

に「

」さ れる こと で、 愛情 によ って 結ば れた 関係 が強 調さ れ、 それ が「 家族

」と いう 現実 をつ くり だし てい る( なぜ

「母 親」 が

④ され た領 域に おか れる のか も、 ひと つの 問い だ)

。 家族 とい う 間

であ れば

、誰

もが 最初 から 愛に あふ れて いる わけ では ない

。⑤ それ は脱

され た「 経済

=交

」と の対 比に おい て( なん とか)

実現 して いる

「家 族」 にせ よ、

「恋

」に せよ

、「 友人

」に せよ

、人 と人 との 関係 の距

や質 は、 モノ のや りと りを めぐ る経 済と 非経 済と いう 区別 をひ とつ の手 がか りと して

、 みん なで つく りだ して いる のだ

『う しろ めた さの 人類 学』 松

〔 注

* 袱

=贈

り物 を包 む儀

用の 布。

(6)

6

問一

︱線 ア~ オの

「贈

」の うち

、本 来は 別の 言葉 が充 てら れて おり

、こ のま まで は意 味の 通ら ない 箇

が一 箇

あり ます

。そ の箇

を一 つ選 び、 ア~ オの 記号 で答 えな さい

。 問二

~ E

のう ち、 次の 一文 を入 れる べき 箇

とし て最 も適 当な もの を一 つ選 び、 A~ Eの 記号 で答 えな さい

。 だか

らバ レン タイ ンの チョ コで 思い を伝 える ため には

、「 商品

」と は異 なる

「贈

り物

」に する こと が不 可欠 なの だ。 問三

︱線

①「 お店 でチ ョコ レー トを

~値 札を はず すだ ろう

」と あり ます が、 それ はな ぜで すか

。そ の説 明と して 最も 適当 なも の を次 のア

~オ の中 から 一つ 選び

、記 号で 答え なさ い。 ア 値札 があ ると 相手 への 思い が額 面で 数値 化さ れか ねな いか ら。 イ 手作 りで ない こと が値 札が ある とば れて しま うか ら。 ウ 値札 を外 し贈

り物 とし て意 味づ ける 慣習 があ るか ら。 エ お金 をど れく らい かけ たか が値 札で 周り に伝 わっ てし まう から

。 オ 値札 を外 さな いと 相手 に思 いや りが ない と思 われ てし まう から

。 問四

︱線

②「 バレ ンタ イン の日 に~ 戸

って しま うだ ろう

」と あり ます が、 それ はな ぜで すか

。そ の説 明と して 最も 適当 なも の を次 のア

~オ の中 から 一つ 選び

、記 号で 答え なさ い。 ア 特別 な思 いを 伝え る場 で交

の論 理が 顔

を出 し、 贈

り物 の意 図が 宙づ りに され てし まう から

。 イ それ らし い包 装を しな いこ とに よっ て、 かえ って 相手 に敵 意や 嫌

を抱

かせ てし まう から

。 ウ チョ コレ ート に特 定の 感情 は存 在せ ず、 贈 るこ とが 自他 の感 情を つな ぐ架 け橋 とは なり 得な いか ら。 エ いか にも バレ ンタ イン らし い包 装を して しま うと

、相 手に 気 ずか しさ を与 えて しま うか ら。

(7)

7

オ 行事 の意 味は 社会 的に 認知 され てい るの に、 その 意味 を示 す「 印」 が包 装に は存 在し ない から

。 問五

︱線

③「 装置

」の ここ での 意味 とし て最 も適 当な もの を次 のア

~オ の中 から 一つ 選び

、記 号で 答え なさ い。 ア 感情 があ るか 否か を見 極め るた めに 社会 的に 整え られ た、 経済 的な

「交

」を 示す ため の手 続き

。 イ 贈

り物 にこ めら れた 感情 を際 立た せる ため に作 られ た、 贈

か否 かを 区別 する とい う仕 組み

。 ウ 家事 や育 児を 労働 とみ なさ ない ため に作 られ た、 愛情 で結 ばれ た「 家族

」と いう 枠組 み。 エ 交

か否 かを 見極 める ため に社 会的 に意 味づ けら れた

、値 札を 取り

、リ ボン

・包 装を 施 す手 続き

。 オ 贈

り物 を単 なる 商品 のや りと りと みな さな いた めに 存在 する

、脱

され た「 交換

」の 仕組 み。 問六

二つ ある

④ には 同じ 言葉 が入 りま す。 最も 適当 な言 葉を 本文 中か ら四 文字 で抜 き出 しな さい

(8)

8

問七

︱線

⑤「 それ は~

(な んと か) 実現 して いる

」と あり ます が、 なぜ です か。 その 理由 とし て最 も適 当な もの を次 のア

~オ の 中か ら一 つ選 び、 記号 で答 えな さい

。 ア 近年 では お金 を払 って 家事 を代 行し ても らう 動き もあ り、 家事 や育 児を 無 の愛 情と して 女性 に押 しつ ける 考え 方は 世間 から の風 当た りが 強く

、こ れ以 上そ の考 え方 を用 いる こと はで きな いか ら。 イ 対人 関係 のあ り方 は交

され るモ ノや 当事 者に そな わる 何か によ りあ らか じめ 決ま るわ けで はな く、 区別 を行 う人 々の 具 体的 な営 みを 通し その つど 作ら れる もの にす ぎな いか ら。 ウ 人と 人と の関 係の 距

や質 は贈

り物 の交

を通 して 維持 され るも ので あり

、思 いや りや 愛情 とい った 心の 働き は贈

り物 の 交

によ って 事後 的に 作ら れる もの にす ぎな いか ら。 エ 女性 の家 事や 育児 を経 済的 な労 働と みな すこ とを 避 けよ うと する 背後 には

、女 性の そう した 仕事 が実 質的 に労 働で あり

、 その 対価 とし て金 銭が 発生 しう ると いう 議論 を導 いて しま うか ら。 オ 商品 と贈 り物 の区 別は 時間 差や 贈

り物 にな され る包 装な どの 何ら かの 外的 な表 示に よっ ては じめ て区 別で きる よう にな り、 その 区別 を適 切に 行う こと で人 付き 合い を円

にす るこ とが でき るか ら。 問八

商品 交

と贈 の区 別が ある こと で、 どの よう なこ とが 可能 にな って いる と筆 者は 考え てい ます か。 四十 字以 内で 答え なさ い。

(9)

9

二 次の 文章 を読 んで

、後 の一 から 八の 各問 いに 答え なさ い。

(た だし

、字 数指 定の ある 問い はす べて 句読 点・ 記号 も一 字と する

。) おっ

、ゆ うち ゃん だ。 俺 は上 の踊

り場 から 下の 踊 り場 へつ ばを 飛ば す。 つば は、 ゆう ちゃ んの 右足 前方

10セ ンチ って いう とこ ろに 落下 して

、俺

は「 ああ やっ ぱオ レっ て天 才的

」っ てこ ころ のな かで 喝采

ぶけ ど、 ゆう ちゃ んは それ を完 全無 視し てじ ぶん の家 の玄

に消 えた

。気 がつ かな かっ たっ てこ と? そん なは ずは ない

。ゆ うち ゃん のこ れか ら出 そう って いう 左足 が、 一

、わ ずか にた めら った のを

、俺 は見 逃 さな かっ たか らね

。 どう かし たの か、 あい つ。 そう 言え ば、 顔色 悪か った かも

。俺 はち ょっ とマ ジで 心配 にな って

、だ けど

、ほ んと うを 言え ばあ い つの 顔色 なん て見 えな かっ たし なっ て思 い直 す。 俺

が見 たの は、 染め てな い黒 い髪

と鼻 のて っぺ ん、 それ から 黄色 いパ ーカ ーの 肩 のあ たり

、ジ ーン ズと スニ ーカ ーの その 双方

先っ ぽ。 なん とも 鋭

観察 眼。 これ じゃ あま るで

、好 きな 女の 子の こと を一 心に 見つ めて たみ たい じゃ ない か。 冗談

ゃな いな

。 でも

、ち らっ と見 えた あい つの 鼻の 頭、 赤く なか った か? あの さあ

、断 って おく けど

、ゆ うち ゃん はお ばさ んだ

。お ばさ んっ て言 って も俺

のお ばさ んじ ゃな くて

、不 特定 多数 のお ばさ ん、 そこ らへ んの おば さん

、も すこ し詳

しく 言う と、 俺

のマ ンシ ョン の隣

部屋 に住 んで いる 独身 のお ばさ んだ

。 だか らほ んと うに

、欲 望の 対象 でも 愛情 の対 象で もな いの よ。

(中 略

なん だか 腹が 減っ てき た。

①お ふく ろ、 晩飯

、作 って ある のか な?

そう 言え ば、 さっ きお 湯、 沸 かし たと き、 レン ジの 上に 鍋

、 載 って なか った よな

。て いう こと は、 また 弁当 か。 ほ っか ほか 亭

。 金。 金。 おい

、お ふく ろ、 おま え、 金、 置い てお くの も忘 れた んじ ゃな いの

? いつ もの 場所 に晩 飯代 が置 いて なく て、 ほら

(10)

10

こう いう こと があ るか ら金

、ま とめ て渡 して くれ って 言っ てる のに

。っ たく

、つ いて ねえ

。俺

、ど うす んの よ。 文句 を言 うつ いで に、 飯、 マジ どう する のか

、お ふく ろに 電話 しよ うと した とき

、ド ア・ チャ イム が鳴 った

。だ れだ よ。

「は い」

「な んて 不

そう な声

。い い声 が台 無し だよ

」 イン ター フォ ン越 しに ゆう ちゃ んが 言っ た。 さっ きの つば のこ と、 今ご ろに なっ て言 いに 来た のか よ。 るせ え、 おせ っか いば ば あ。

「な んす か?

「な んで すか って 言っ たの よね

、た ぶん

。あ のさ あ、 いっ しょ にお でん

、食 べな い?

「は あ?

「お でん よ、 おで ん。 とに かく 開け て」 おか あさ んか ら、 申し 訳な いけ どお 金、 立て 替 えと いて って 電話 があ って ね、 いい よっ て答 えて 電話 を切 って

、お 財布 持っ て玄 関

を出 よう とし たと き、 そう だ、 ゆう べ作 った おで んが いっ ぱい ある じゃ ない

、そ れ、 いっ しょ に食 べよ う、 片付 くし って 思い つい たの よ。 悪い けど

、お いし いわ よ。 そう 言い なが ら、 ゆう ちゃ んは 上が って きた

。俺

んち に。 べつ に悪 かな いけ ど、 こう いう の

湯気 のあ がる 土 を持 って ゆう ちゃ んは ドア の前 に立 って いた

は さす がに はじ めて で、

②そ れっ て、 おま えの 鼻の 頭が 赤か った こと とな んか 関係 があ るわ け?

って

、俺 は思 った けど

、も ちろ ん聞 かな い。 それ で俺

たち は向 かい あっ て、 おで んを 食べ た。 ゆう ちゃ んは 土 のほ かに タッ パー に炊 きた ての ごは んを 詰 めて 持っ てき て、 俺 のと お客 さん 用の ご飯 茶碗

それ もよ そっ た。 だけ ど、 どう して この 季節 にお でん なん だ? おで んは たし かに 結構 うま くて

、腹 も空 いて いた し、 俺 はす ごい 勢い で食 べ続 けて いた けど

、ゆ うち ゃん はあ んま り食 べな い。 食わ ない のっ て聞 いた ら、 なん だか 疲

れち ゃっ てっ て言 う。

(11)

11

ああ 疲 れた

、女 がひ とり で生 きて いく のは 大変 なの よ。 って 言う のが おふ くろ の口 癖

。ひ とり じゃ ない じゃ ん、 俺

がい るじ ゃ ん。 そう だっ た、 だか ら余 計疲

れる んだ

。つ ぎか らつ ぎに 問題 起こ して くれ る息 子

いる から

。③ ああ わか って るよ

。ほ んと のこ と言 えば

、悪 いと 思っ てる

。言 った こと ない けど

。あ んた は我 が足 りな くて

、我

が足 りな いば っか りに ちょ っと のと ころ で周 りか ら誤 解さ れる

。あ んた はほ んと はす ごく やさ しい 気の いい やつ だよ

、そ れは ママ

、よ くわ かっ てる

。だ から もす こし 我

すれ ばい いも のを

、し きれ ずに 切れ ちゃ って

、そ れで 最後 には あん たが 悪く なっ ちゃ うの よ。 途中 まで は相 手の ほう が悪 かっ たと して もね

。そ のた めに

、ど れだ け下 げな くて いい 頭を 下げ 続け てき たこ とか

。ま あ、 そん なふ うに おふ くろ が言 うと きは

、平 和な とき だな

、俺 もお ふく ろも おた がい に。 俺

がい なか った ら、 おふ くろ は、 その 分、 楽に なっ たろ うか

? デザ イナ ーで もと もと 稼

ぎの よか った おふ くろ が、 ほと んど 稼

ぎの なか った 俺 のオ ヤジ をた たき 出す よう に離

して

、そ れで 俺

がい なか った ら、 すげ え助 かっ たの か。 そう かも しれ ない

。 俺

なん て、 産ま なき ゃな

。か あさ んさ あ、 俺 を産 んだ こと

、後 悔

てる んだ ろ?

ばか じゃ ない の、 そん なこ とあ るわ けな いで しょ

。じ ゃあ 産ん でよ かっ たわ け?

あた りま えで しょ う。 そう おふ くろ は言 う。 それ がほ んと のと きも ある けど

、嘘

のと きも あ るの を俺 は知 って いる

。嘘 つく んじ ゃね えよ

、こ のく そば ばあ って 思う けど

、ほ んと

、産 まな きゃ よか った わ、 なん て死 んで も聞 きた かな い。

④な んで って

、な んで もだ

「な んで

?」 って

、俺 は聞 いた

「え っ」

「だ から

、な んで 疲

れて るの

?」 言い かた がや さし くて

、俺

はあ せっ た。 なに

、や さし く話 しか けて んだ

、も っと 不

にし ゃべ ろよ

。と

、俺 は俺

に言 う。 でも

、 ゆう ちゃ んは 気が つか なか った みた いに

(12)

12

「ま あ、 いろ いろ ある のよ

」 って

、言 った

。 やっ ぱ、 変だ

。つ ばに も、 俺

の言 いか たに も気 づか ない なん て。 それ って

、鼻 の頭 が赤 かっ たこ とと 関係 があ るの か?

「仕 事と か?

「仕 事も そう だけ ど、 人間 関係 かな

。し ょう がな いん だけ どね

。で も、 ああ まで 通じ ない と、 ほん と情 けな くな る」 ゆう ちゃ んの 鼻の 頭が 見る まに 赤く なっ てい く。 やっ ぱな んか あっ たん だ。 だけ どこ んな とこ で泣 くな よな

。俺

、知 らね えぞ

。 だか ら泣 くな って 言っ てん じゃ ねえ かよ

。お まえ が泣 くの が、 俺

はい ちば ん嫌

なん だよ

。マ マだ って

、泣 きた くな ると きが ある わよ

。や って もや って も仕 事が 終わ らな くて

、だ けど

、あ んた を育 てて かな きゃ いけ なく て、 必死 で働 いて るの

。へ とへ とよ

、へ とへ と。 そこ へ持 って きて

、あ んた がま た学 校で 問題 を起 こす

。も うい い加 減に して よ。 なん でも かん でも 俺 のせ いか よ、 我 が 足り ねえ って 言う のか よ。 そう

、我

が足 りな いわ ね、 はっ きり 言っ て。 なん ど約 束し たの よ、 もう 切れ ない って

。わ かっ たよ

、 俺 がい なき ゃい いん だろ

。出 てっ てや るよ

、こ んな 家。 出て くっ て、 こん な夜 遅

くに どこ へ行 くの よ。 その 辺、 ふら ふら する の、 やめ なさ いよ

。マ ンシ ョン でな んて 言わ れて るか 知っ てる の?

もう これ 以上

、問 題、 起こ さな いで よ、 ここ にも いら れな くな る。 るせ えん だよ

。俺

は拳

で壁

をた たい た。 はげ しく 一度

。も うや めて よ。 そう 言っ て、 おふ くろ はま た泣 きは じめ た。 から だを ま るめ て。 まる まっ てち いさ くな った おふ くろ のか らだ

。 泣い てい るお ふく ろを その まま にし て、 俺

は部 屋に こも る。 確か にお まえ は働 いて るよ

、親 父

いた ころ から ずっ と。 そう

、俺

の記 にあ る限 りず っと ずっ と働 いて たよ

。だ から 俺

は我

して んだ よ。 ほん とは あん たに そば にい て欲 しく てし かた なか った

。 だけ ど我

して たよ

。い まだ って

、我

して るよ

。な のに まだ 我

しろ って 言う んだ

? この まえ おま え、 俺

と晩 メシ 食っ たの

、 いつ だと 思っ てん の?

「泣 きた きゃ

、泣 けば いい じゃ ん」

(13)

13

がそ う言 うと

、ゆ うち ゃん はえ って いう 顔を して 俺

を見 た。 俺

もそ んな こと 言う つも りは 全然 なく て、 おい

、俺

、ど うし ちゃ った のよ って

、思 った くら い。 でも

、俺 の言 葉は おか まい なし に俺

の口 から 飛び 出し てい く。

「我 しな くて いい じゃ ん。 うわ っと 泣い て、 また 元通 りに なれ ばい いじ ゃん

。お ふく ろな んて

、し ょっ ちゅ う泣 いて る」

「⑤ それ は、 きみ が泣 かせ るか らで しょ う?

おま けに おば ちゃ んま で泣 かせ ちゃ って

。悪 いけ ど、 ティ ッシ ュ、 くれ る?

」 俺

が渡 した ティ ッシ ュで ゆう ちゃ んは 目元 をお さえ

、お んな じそ れで 鼻を かん だ。

「き たね え。 だい いち カッ コわ りい

」 って

、俺 は言 った

「き たな くて カッ コ悪 くて 悪か った わね

」 と、 ゆう ちゃ んは 言っ た。 いつ もの 威

のい いお ばさ んに 戻

りつ つあ る。 案外

、回 復が 早い な。

「だ けど

、ひ とり で戦 って 生き てき たん でし ょ?

「え っ」

「い つか

、そ う言 って たじ ゃん

。俺

とお ふく ろが

、ゆ うち ゃん の前 でや りあ って さあ

、ゆ うち ゃん がな んか 偉

そう なこ と言 って 仲 裁に はい って

、う るせ え、 ばば あ、 おま えな んか にな にが わか る

「あ あ、 言っ た言 った

。わ かる よ、 あた しだ って

、子 供の とき から ひと りで 戦っ て生 きて きた んだ から って

「そ うそ う。 あん とき は、 なに くせ えこ と言 って んだ

、こ のば ばあ って 思っ たけ ど」

「思 った けど

?」

「そ の戦

な性 格か らし て、 そう かな って 思わ ない でも ない

」 俺

がそ う言 うと

、ゆ うち ゃん は口 を大 きく あけ て笑 った

「戦

なと こは

、あ たし たち

、い っし ょか も」

(14)

14

「け っ」

「け って なに よ?

いや なわ け?

「べ つに いや なわ けじ ゃな いよ

」 ふふ って

、ゆ うち ゃん が笑 う。 なん か気 持ち わり い。

「な んだ かき みに

、⑥ 連帯 のエ ール を送 りた くな った な」

「な んだ よ、 連帯 のメ ール って

? メー ルな んて いら ねえ よ」 ほん と、 マジ でい らね え。 欲望 の対 象で も愛 情の 対象 でも ない から な。 隣

に住 んで るば ばあ のま まで いい よ。

「バ カだ ねえ

、メ ール じゃ なく て、 エー ル。 でも

、メ ール 送る のも

、悪 くな いか

?」

「い や、 いい す」 と、 俺

は答 えた

。 ほん と、 いい す。 ちょ っと やさ しく した から って

、エ ール じゃ なく て、 メー ルな んて くれ なく て、 いい す。 そう いう の、 面

だ し、 面倒

女は

、い まん とこ

、お ふく ろだ けで 充

なん だよ

『連 帯の メー ルを おく る』 石

〔 注

* ほっ かほ か亭

=正 しく は「 ほっ かほ っか 亭

」。 持ち 帰り 弁当 のチ ェー ン店

(15)

15

問一

︱線

①「 おふ くろ

、~ また 弁当 か。 ほっ かほ か亭

」と あり ます が、 ここ から

「お ふく ろ」 のど のよ うな 状 がう かが えま す か。 その 説明 とし て最 も適 当な もの を次 のア

~オ の中 から 一つ 選び

、記 号で 答え なさ い。 ア 文句 を言 う息 子と 一緒

にい るの が苦 痛で

、食 事を 一緒

にと ろう とし てい ない

。 イ お金 を渡 して おけ ばど うに でも なる と考 え、 息子

気持 ちを 考え てい ない

。 ウ 仕事 で少 しで も早 く実 績を 上げ よう と焦

り、 食事 をお ろそ かに して いる

。 エ 一人 で子 供を 育て るた めに 必死 にな って 働き

、家 を空 けが ちに して いる

。 オ 息子

ら自 分の 苦労 を理 解し てく れる にち がい ない と勘 違

いし てい る。 問二

︱線

②「 それ

」と はど うい うこ とで すか

。そ の説 明と して 最も 適当 なも のを 次の ア~ オの 中か ら一 つ選 び、 記号 で答 えな さ い。 ア ゆう ちゃ んが ゆう べ作 って あっ たお でん を持 って

「俺

」と いっ しょ に食 べよ うと やっ て来 たこ と。 イ ゆう ちゃ んが

「俺

」の 母親 の依 頼を 快く 引き 受け て夕 食代 を立 て替 えて あげ よう とし たこ と。 ウ ゆう ちゃ んが 食事 の世 話を しよ うと 相手 の 了

も得 ずに 勝手 に「 俺

」の 家に 上が り込 んで 来た こと

。 エ ゆう ちゃ んが 人恋 しさ から 生意 気な

「俺

」に もち ょっ と世 話を して あげ よう と思 い立 った こと

。 オ ゆう ちゃ んが

「俺

」の 母親 から の頼 みだ とい って 湯気 のあ がる 土 を持 って 来て くれ たこ と。

(16)

16

問三

︱線

③「 ああ わか って るよ

」と あり ます が、 どう いう こと が「 わか って る」 ので すか

。そ の説 明と して 最も 適当 なも のを 次 のア

~オ の中 から 一つ 選び

、記 号で 答え なさ い。 ア

「俺

」が 何度 も問 題を 引き 起こ し、 その たび に母 親が 本当 は下 げな くて もい い頭 を下 げ「 俺

」を かば い続 けて きて くれ た とい うこ と。 イ 母親 が女 手一 つで 苦労 して

「俺

」を 育て てく れて いる のに

、男 の自 分が 今ま で何 の手 助け もし てあ げら れて いな いと いう こと

。 ウ

「俺

」は 我

が足 りな いば っか りに 度々 周囲 の誤 解を 招い てき たの で、 いい かげ ん辛

強さ を身 につ けな けれ ばな らな い とい うこ と。 エ 母親 がし なく ても いい 大変 な苦 労を して いる のは

、も とは と言 えば

「俺

」に 原因 があ り、 謝っ てす むよ うな もの では ない とい うこ と。 オ ただ でさ え仕 事が 多

で大 変な のに

「俺

」が 次か ら次 へと 問題 を引 き起 こす もの だか ら母 親を 余計 に苦 しめ てし まっ てい ると いう こと

。 問四

︱線

④「 なん でっ て、 なん でも だ」 とあ りま すが

、こ こに は「 俺

」の どの よう な本 音が 隠 され てい ると 考え られ ます か。 そ の説 明と して 最も 適当 なも のを 次の ア~ オの 中か ら一 つ選 び、 記号 で答 えな さい

。 ア 母親 にま で自 分の 存在 を否 定さ れた らも う生 きて いけ ない ので はな いか とい う絶 望に 似た 思い

。 イ 自分 が問 題児 だと いう こと は充 分わ かっ てい るが

、せ めて 母親 だけ には 許し ても らい たい とい う思 い。 ウ 母親 にさ んざ ん迷

をか け困 らせ てい ると 思う もの の、 心の 底で は強 く母 を恋 い慕

うと いう 思い

。 エ 周囲 の人 たち にど う思 われ よう と、 自分 の存 在に は意 味が ある にち がい ない とい う強 い自 負の 思い

。 オ すべ て「 俺

」が 悪い よう に見 られ るが

、母 親に も責 任が ある とい うこ とを 理解 して ほし いと いう 思い

(17)

17

問五

意に 沿わ ない 息子

前に して 悲し みに 打ち ひし がれ てい る母 親の 様子 を、 感情 を示 す言 葉を 一切 用い ず端

に表 現し た二 十 字程 度の 一文 を本 文中 から 探し

、そ の最 初の 五字 を抜 き出 しな さい

。 問六

︱線

⑤「 それ は、 きみ が泣 かせ るか らで しょ う?

おま けに おば ちゃ んま で泣 かせ ちゃ って

」と あり ます が、 ここ には 二つ の「 泣か せる

」動 作が あり ます

。そ れら の意 味の 違 いを 八十 字以 内で 説明 しな さい

。解 答に 際し ては

、「 泣か せる

」対 象の 状 況・ 背景 を明 確に する こと

。 問七

︱線

⑥「 連帯 のエ ール を送 りた くな った な」 とは どう いう こと です か。 ゆう ちゃ んの 心情 とし て最 も適 当な もの を次 のア

~ オの 中か ら一 つ選 び、 記号 で答 えな さい

。 ア 自分 につ ばを かけ よう とす るな ど恐

れ知 らず な「 俺

」に 対し てゆ うち ゃん は昔 の自 分を 見て いる よう で、 将来 に期 待し た くな った とい うこ と。 イ 子供 のと きか ら一 人で 戦っ て生 きて きた とい う点 でゆ うち ゃん は「 俺

」と 感情 を共 有で き、

「俺

」を 励

まし たく なっ たと い うこ と。 ウ ゆう ちゃ んも

「俺

」も きわ めて 戦

な性 格で あり

、周 囲と ぶつ かる こと も多 々あ るが

、そ れだ けに

「俺

」を 応

した く なっ たと いう こと

。 エ

「俺

」が 孤

に耐 えて 一人 でが んば って 生き てい る姿 にゆ うち ゃん は共 感を 覚え

、な んと か「 俺

」と 母親 の仲 が良 くな れ ばと 願い たく なっ たと いう こと

。 オ

「俺

」が ゆう ちゃ んに 嫌 がら せを した のは 実は 寂 しさ の裏 返し だと わか り、 自分 なり に「 俺

」を 支え てや りた くな った と いう こと

(18)

18

問八

本文 の解 とし て明 らか に間

って いる もの を次 のア

~オ の中 から 一つ 選び

、記 号で 答え なさ い。 ア 本文 の最 後の 方で

「連 帯の エー ル」 とい う言 葉を 用い るこ とで

、ゆ うち ゃん と「 俺

」が 心を 通わ せる 様子 を読 者に 感じ さ せて いる

。 イ 周囲 から 問題 児扱

され てい ると いう 自己 の現 状を 半ば 投げ やり に語 る姿 勢を 通し て、 思春 期の 自己 を見 つめ る人 物像 を 印象 的に 描 いて いる

。 ウ 意図 せず にゆ うち ゃん に優 しさ を示 して しま うと いう 描 き方 で、 粗

さと は異 なる

「俺

」の 人

の一 面を さり げな く描 い てい る。 エ 母と 息子

会話 がカ ギか っこ で示 され ない こと で、 ゆう ちゃ んの 発言 をき っか けに 読者 をな だら かに 母と 息子

人間 関係 の描

に誘

こと に成 功し てい る。 オ メー ルを 送る とい うゆ うち ゃん の申 し出 を拒 する 場面 を最 後に 置く こと で、 結局 この 作品 のテ ーマ は親 子の 和解 であ る と暗 に読 者に 示し てい る。 三

次の

︱線 のカ タカ ナを 漢字 に直 しな さい

。 A ニン イで 事情 の聞 き取 り調 査を 行う

。 B 卒業 文集 の制 作に ヨネ ンが ない

。 C 弱い 者ほ どト トウ を組 みた がる

(19)

19

(20)

20

Referensi

Dokumen terkait

問四かりに目的地と全く異なる場所に着いたと言われても、旅の途上、成り行きで生じた 多少の齟齬にたいしてはさほど気にも留めないくらい、気が長くなっているから。 ( 75字)[9点] Aかりに目的地と全く異なる場所に着いたと言われても、(2点) ①「カルカッタ」の地名を出している場合は1点減。