Syllabus について
「Syllabus(シラバス)」は、授業概要を学生のみなさんに説明するためのいわば紹介書です。科目 を担当する教員名や学習・教育内容及び達成目標、学習上の助言や成績評価方法及び受講に当たっての
助言や希望・要望などが記されています。「その授業から何が得られるのか」、「どのように授業が進め られるか」、そのために皆さんは「どのような姿勢で授業に臨む必要があるのか」、について把握できる ことと思います。本学は職場や地域社会の中で、多様な人々とともに仕事を行っていくうえで必要な基 礎的な力である「社会人基礎力」の育成に取り組んでいます。中でも食物栄養学科は産学連携事業や地 域連携事業を推進し、実践力や情況把握力を養うことで社会に貢献できるよう実学の機会を多く取り入 れています。そこで、こうした新たな教育の推進を図るために、Syllabus(シラバス)では、社会人基 礎力(12の能力)の育成を目指した内容が組み込まれています。また、学生の皆さんが達成すべき行動 目標を掲げてそれぞれの授業で取り組みがされるようにプログラムされていることが最大の特徴です。
その他にもシラバスには、皆さんが計画的かつ効率的に学習をすすめるための情報や項目が満載されて いますので、常に手元に置き活用してく
ださい。そしてあなたの無限の可能性を発揮してください。
1.科目名、担当者名、基礎・専門別、単位数、選択・必修別、開講年次
科目名と担当教員の氏名が書かれています。また、基礎科目と専門科目であるかの位置づけや単位数、
卒業や資格取得上において選択科目か必修科目かの区別、開講される学年及び前期・後期授業日程を 示しています。
2.科目の概要
どんな内容の科目なのか、何のために、どのようにして学ぶのか。また、それによってて何が得られ るのか等が分かります。
3.学習・教育内容
何を学ぶのか要点が掲げられています。どのような技能や知識の習得を目指しているのか。最終的に はどのようなスキルが備わっていなければならないか等の説明がされています。ここで掲げられた項目 は、右欄の「達成目標」とそれぞれ対応しています。
4.達成目標
「学習・教育内容」欄の項目とそれぞれが対応しています。すなわち、「学習・教育内容」に記入さ れたそれぞれの項目によって、「何が身に付くのか、何ができるようになるのか」が分かります。また、
この科目を受講することで何を達成するのか、何ができたら達成したと判断できるのかについて、その 目標が具体的に書かれています。
5.社会人基礎力( 12 の能力)のうち育成する能力
本学は、社会人基礎力の育成に力を入れて取り組んでいることは述べたとおりです。社
会人基礎力の3つの能力「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」を構成する主体性や課題 発見力、発信力などの 12 の要素のうち、その科目でとりわけ何に重点的に取り組み、何を身につける のか、について説明されています。15回の授業計画では各回において育成する「社会人基礎力」の主体 性等の能力・要素が記入されています。
6.学生が達成すべき行動目標
授業をとおして、どういう行動をすること又はできることが「(例)実行力」なのか。目標を達成するために学生が どういう行動をすればいいのか、何を修得すれば良いのかが目標として掲げられています。活動のプロセスを 行動目標の形で捉えられるよう、具体的な説明がされています。
7.テキスト及び参考文献
使用するテキスト及び参考文献です。「テキスト名・著者名・出版社名」などが記入されています。
また、プリント配布や授業中に適宜指示するなどのコメントがされています。これらの書物によって理 解力が増し、学習効果をより一層高めることができるので、テキストのみでなく、ここで紹介されてい る参考文献や行政白書なども積極的に活用してください。
8.他科目との関連、資格との関連
皆さんが学ぶ学問は、いろいろな科目の領域や分野が重なり合って構築されています。
その中で特に深く関連する科目のみが掲げられていますので、注意してください。
資格との関連では栄養士(管理栄養士)、医事管理士、医療管理秘書士などと記載されています。
9.学習上の助言
例えば「覚えることが多いので教科書にある練習問題にチャレンジし内容を整理しておくこと。」「専 門用語を正しく理解しておくこと。」などのようなアドバイスがされています。その他、授業に臨む姿 勢やノートの取り方、新聞などマスコミの活用法などの学習効果を高めるための助言がされています。
10.受講生への希望・要望
みなさんが授業に臨む際の教員からの希望・要望が記入されています。教員がもっとも重要視する事 項です。例えば食事療法論であれば、「病理学、生理学の科目を履修していることが望ましい。」、食品 材料実験や調理実習では「グループ活動主体であるため、欠席しないでほしい。」、「私語は周囲の迷惑 となるので厳に慎んでほしい。」などです。
11.総合評価
試験、小テスト、レポート、成果発表(口頭・実技)、作品、授業態度、その他の評価方法ごとに評 価する割合(%)が示されています。そして、「5.社会人基礎力(12の能力)のうち育成する能力」
に掲げた主体性などの要素について、それぞれの評価方法ではどんな社会人基礎力の達成度をみるのか、
一覧表で掲げた能力要素に○印が付けてあります。
12.評価方法
「11.評価方法」で掲げた筆記試験や小テストなど評価の割合を基準に、「4.達成目標」で①~
⑤のように掲げた項目に対し、達成目標欄の区分①~⑤にレ点で示しされています。
13.各評価方法、評価にあたって重視する点、評価についてのコメント
何をもって、また、どんな行動や成果をもって達成したと評価するのかについて具体的にコメントさ れています。筆記試験、小テスト、レポート、成果発表(口頭・実技)、作品、授業態度、その他評価 に際し重視する要素や注意事項について総合的に説明されています。例えば筆記試験で評価の割合を
70%、評価方法として、「基礎内容を理解し、自身の見解を論理的な文章で論じているかを評価する。」
などと説明されています。また、「問題を適切にとらえてそれに対し自らの意見を主張できているか」、
「重要なポイントを抑えているか、について重視する」、などのポイントがコメントされています。
14.達成目標の目安
ここではA(優)とB(良)の評価のみについて評価の目安が説明されています。なお、達成レベル
C(可)の目安については15回の授業計画の中で示されています。
A(優)レベルの達成目安は、どういうことができれば優であるか。
B(良)レベルの達成目安は、どういうことができれば良であるか。
15.授業構成表( 15 回)
この表には授業回数ごとに①学習・教育内容②授業の実施方法③達成レベルC(可)の目安⑤予習・
復習及びその時間⑥社会人基礎力の能力名が明記されています。
(1)回数
授業回数ごとに実施日を皆さんが記入するようになっています。授業開始後の進度によって変更もあ り得ます。その場合は必要に応じ口頭や書面で示したり、ネットを利用して常に書き換えられることに なっていますので、必ず確認してください。
(2)学習・教育内容
毎回の学習内容や教育内容が掲げられています。原則的にその内容に沿って授業が行われますが、ク ラス全体の理解度によっては変更される場合があります。
(3)授業の実施方法
講義と質疑応答、復習のまとめと発表、レポート提出、小テスト、グループ討議等のようにその日の
授業の実施方法や実施形態を意味しています。また、社会人基礎力の 12 の能力・要素が発揮できる行 動の場面が表現されています。
(4)達成レベルC(可)の目安
各回の学習内容で、最低限達成して欲しいことを示しています。例えば「前回の授業で学んだ内容を 理解し、重要なポイントが整理され、わかりやすくまとめて発表できる」、などと C(可)の評価とな る目安が示されています。これは、すなわち少なくても授業に参加した以上は、この程度のレベルには 到達して欲しいということであって、それ以上の目標をめざして能動的に学ぶことが肝要です。
(5)予習・復習
学びの効果を高めるため予習・復習について示しています。例えば「講義ノートの内容を復習し、ま た、テキストの第1章を予習しておくこと」、「達成度をチェックするため小テストに向けて復習するこ と」、「次回の授業でグループ討議をするため、それに向けて予習すること」、「大気汚染に関する情報を、
新聞を切り抜いて収集し感想をまとめておくこと」、などのようにコメントがされています。
(6)時間
ある程度の予備知識や技能を具備していることで、教科の履修を効果的に進めることが
できます。そのため予習・復習の時間が目安として、60分などのように示されています。これはあくま でも目安であり、それ以上の時間をかける努力が大切であることは言うまでもありません。
(7)社会人基礎力の能力名
各回の授業で育成する社会人基礎力の能力名が記入されています。例えば発信力、傾聴力などのよう に掲げられていますが、言うまでもなくその能力を発揮するためには主体性や規律性など他の能力要素 が絡むことであり、ここでは押し並べて掲げられています。
以上のようにSyllabus は授業の内容や履修のポイントを紹介したものであり、皆さんが
卒業するまでの間、学習を効果的に支援する羅針盤となるものです。学期当初における履修科目の登録 時はもちろんのこと、毎日の授業に際しても必ず開いて確認してください。そして、今、自分が「何を どのような視点から学んでいるのか」を把握して、授業に臨んでください。そうすることで、2年間の 学びはきっと充実したものとなることでしょう。
Syllabus の使い方
入学した直後は、初めて体験する授業に戸惑うことでしょう。また、今までとは異なる多彩な講義内 容をどのようにノートにとればよいのかわからず、不安な日々を送っている人も多いと思います。シラ バスは、そんなあなたの不安・疑問に答えてくれる座右の書です。授業内容の紹介のみでなく教員が皆 さんに何を求め、その授業をとおして何を学んで欲しいのかについて、明確な学びの方向付けがされて いますので、先ずはシラバスに目をとおす習慣を身につけてください。そして次の要領でシラバスを活 用し、有意義な学生生活を送ってください。
1.本文中より必要な科目の検索方法
科目の授業内容を知りたいとき、『食物栄養学科授業科目一覧』の右端にページ数が付けてあります。
その科目のページ数を調べれば、検索したい科目を容易に見つけることができます。
2.科目別の講義内容など
科目ごとに、初回の授業で科目担当教員から、授業概要や授業計画などについての説明を受ける(シ ラバスを見ながら)ことで、個々の授業効果を高める役割を果します。また、15 回行われる授業の回数 ごとに、学習・教育内容、授業の実施方法、予習・復習の目安などが掲載されていますので、学習上の 羅針盤として役立ててください。必要に応じて Campus Life と併せて活用すれば、効果的に活用する ことができます。
3.社会人基礎力育成と達成すべき行動目標
授業をとおして、どういう行動をすることが、社会人基礎力につながるのかが目標として掲げられています。目 標を達成するために学生がどういう行動をすれば良いのか、何を修得すれば良いのかわかるようになっていま す。活動のプロセスを行動目標の形で捉えられるよう、ここでは、科目担当教員の授業に対する考え方 が記載されています。科目ごとに異なるので、必要に応じて科目担当教員に説明を求め、勉強のよりど ころにしてください。
4.テキスト及び参考文献
この欄にテキストとして指定されている書籍は授業で必須です。参考文献は授業に特に関連するもの として一部が示してあります。授業を理解するため、また、研究を深めるためにも大いに活用してくだ さい。(参考図書のほとんどは図書館に収蔵されています。)
なお、テキストのほか実習関係のノート、包丁、調理用帽子、白衣、給食管理実習用服装一式は必ず 購入してください。ただし、高等学校で使用していたものがある場合、許可を受けて使用することがで きます。実験や実習を伴う授業では、指定された白衣を着衣しなければ受講できません。忘れた場合は 学校の売店で簡易白衣を購入して授業を受けることになりますので留意してください。
『社会人基礎力』とは
愛知学泉短期大学
私たちは、社会の中で、多くの人と関わりあいながら、社会生活を営み、人間としてまた生活人として、
共に生きています。成長していく中で、人間(生活人)としての人間性や基本的な生活習慣を身につけ、そ の上に『基礎学力』『専門知識』『社会人基礎力』を身につけていくことにより、社会生活を送る上で必要な『課題解決 力』が形成されます。ここでいう『社会人基礎力』は「職場や地域社会の中で多様な人々とともに仕事を行っていくうえ で社会人として必要な基礎的能力」として、とりわけ経済産業省が提言しており、学生の皆さんが、社会人として活躍 するためには、ぜひ意識しておきたい能力の一つです。そこで、本学ではシラバスに授業の中で育成する「社会人 基礎力の能力名」についてわかり易く記載することとし、各科目において、『社会人基礎力』を授業内容に織り 込み、学生の皆さんが、自らの学習実践によって『社会人基礎力』の能力が身につくことを狙いとする内容になるよう に各教員が設定しています。もちろん、その能力は与えられて身につくものではありません。学生の皆さんの積極的 な意識、学習、研究活動によってのみ身につき発揮される能力です。そして、その核はすでに学生の皆さん一人一人 の中に潜んでおり、能力が開花されるときを待っています。
『社会人基礎力』は、次の概念図に示す 3 つの能力・12の要素を基本としています。この 3 つの能力(「前に踏み出 す力(アクション)」「考え抜く力(シンキング)」「チームで働く力(チームワーク)」)はそれぞれが相互に関係し、補完し あう関係です。すぐに理解して、身につけることは難しいかもしれませんが、前向きに学生生活を送ることで、気がつ いたら、これだったのだなと思うことが出来れば、すてきだなと考えています。
目的を設定し確実に行動する力
前に踏み出す力(アクション)
~一歩前に踏み出し、失 敗しても粘り強く取り組 む力~
主 体 性
物事に進んで取り組む力 働きかけ力
他人に働きかけ巻き込む力
考え抜く力(シンキング) ~疑問を持ち、考え抜く力~
課題発見力
計 画 力
創 造 力
現状を分析し目的や課題を明らかにする力
課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力
新しい価値を生み出す力
チームで働く力(チームワーク) ~多様な人々とともに、目標に向けて協力する力~
発 信 力 自分の意見をわかりやすく伝える力 相手の意見を丁寧に聴く力 傾 聴 力
柔 軟 性 意見の違いや立場の違いを理解する力
情況把握力 自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力 規 律 性 社会のルールや人との約束を守る力
ストレスコントロール力 ストレスの発生源に対応する力 実 行 力
3つの能力 12の要素 定 義 発 揮 で き た 例
前に踏み出す力
主体性 物事に進んで取 り組む力
・自分がやるべきことは何かを見極め、自発的に取り組むことができる
・自分の強み・弱みを把握し、困難なことでも自信を持って取り組むこ とができる
・自分なりに判断し、他者に流されず行動できる
働きかけ力 他人に働きかけ 巻き込む力
・相手を納得させるために、協力することの必然性(意義、理由、内容 など)を伝えることができる
・状況に応じて効果的に巻き込むための手段を活用することができる
・周囲の人を動かして目標を達成するパワーを持って働きかけている
実行力 目的を設定し確 実に行動する力
・小さな成果に喜びを感じ、目標達成に向かって粘り強く取り組み続け ることができる
・失敗を怖れずに、とにかくやってみようとする果敢さを持って、取り 組むことができる
・強い意志を持ち、困難な状況から逃げずに取り組み続けることができ る
考え抜く力
課題発見力
現状を分析し目 的や課題を明ら かにする力
・成果のイメージを明確にして、その実現のために現段階でなすべきこ とを的確に把握できる
・現状を正しく認識するための情報収集や分析ができる
・課題を明らかにするために、他者の意見を積極的に求めている
計画力
課題の解決に向 けたプロセスを 明らかにし準備 する力
・作業のプロセスを明らかにして優先順位をつけ、実現性の高い計画を 立てられる
・常に計画と進捗状況の違いに留意することができる
・進捗状況や不測の事態に合わせて、柔軟に計画を修正できる
創造力 新しい価値を生 み出す力
・複数のもの(もの、考え方、技術等)を組み合わせて、新しいものを 作り出すことができる
・従来の常識や発想を転換し、新しいものや解決策を作り出すことがで きる
・成功イメージを常に意識しながら、新しいものを生み出すためのヒン トを探している
チームで働く力
発信力
自分の意見をわ かりやすく伝え る力
・事例や客観的なデータ等を用いて、具体的にわかりやすく伝えること ができる
・聞き手がどのような情報を求めているかを理解して伝えることができ る
・話そうとすることを自分なりに十分に理解して伝えている
傾聴力 相手の意見を丁 寧に聴く力
・内容の確認や質問等を行いながら、相手の意見を正確に理解すること ができる
・相槌や共感等により、相手に話しやすい状況を作ることができる
・相手の話を素直に聞くことができる
柔軟性
意見の違いや立 場の違いを理解 する力
・自分の意見を持ちながら、他人の良い意見も共感を持って受け入れる ことができる
・相手がなぜそのように考えるかを、相手の気持ちになって理解するこ とができる
・立場の異なる相手の背景や事情を理解することができる
情況把握力
自 分 と 周 囲 の 人々や物事との 関係性を理解す る力
・周囲から期待されている自分の役割を把握して、行動することができ る
・自分にできること・他人ができることを的確に判断して行動すること ができる
・周囲の人の情況(人間関係、忙しさ等)に配慮して、良い方向へ向う ように行動することができる
規律性
社会のルールや 人との約束を守 る力
・相手に迷惑をかけないよう、最低限守らなければならないルールや約 束・マナーを理解している
・相手に迷惑をかけたとき、適切な行動を取ることができる
・規律や礼儀が特に求められる場面では、粗相のないように正しくふる まうことができる
ストレスコントロール力 ストレスの発生 源に対応する力
・ストレスの原因を見つけて、自力で、または他人の力を借りてでも取 り除くことができる
・他人に相談したり、別のことに取り組んだりする等により、ストレス を一時的に緩和できる
・ストレスを感じることは一過性、または当然のことと考え、重く受け 止めすぎないようにしている
食物栄養学科(2017 版)
―あなたは食物栄養学科で何を学ぶのか―
【生活習慣病への対応】
近年、わが国では悪性新生物(がん)・心疾患・脳血管疾患・糖尿病の「4大疾患」が国民の健康を 脅かしています。これらの疾患群の多くは、食習慣や運動習慣等の乱れが引き金となって発症し重症化 することから「生活習慣病」と呼ばれています。これらの生活習慣病の予防対策として最も重要なこと は、栄養・食生活の改善を主体とした一次予防です。食物栄養学科では科学的根拠に基づいて、食生活 の改善が可能となるような知識・技能を身につけます。また、疾患の治療や快復を促進するための 食事療法を学び、食事と健康との関わりを徹底して追求します。
【健康長寿への対応】
私たちは、誰もが健康長寿を願い「栄養・運動・休養」の分野について意識を高め、自らが努力し ます。しかし、知らず知らずのうちに蓄積された悪しき生活習慣を個人のみで改善することは容易 ではなく取り組みには、おのずと限界があります。また、誤った手段を選ぶなどの危険性もありま す。そこで、食の専門家である栄養士による支援が必要となるのです。科学や先端医療技術が発展 する中にあっても、健康長寿のための特効薬は未だ存在せず、規則正しい食生活をとおして健康を 築くことの重要性は揺ぎ無いのです。
【乳幼児等の食物アレルギーへの対応】
我が国では、食物アレルギーによって QOL(生活の質)の低下を余儀なくされている人口が乳幼児や 小児期を中心に急増しています。しかも、その人口は増加傾向にあり症状の多様化や重症化が進行して います。食物アレルギーは程度の差こそあれ、子どもの心身の発育や成長を妨げ、養育する保護者の日 常生活が拘束されるなどの影響を及ぼします。そこで、食物栄養学科では食物アレルギーについて医学 的、栄養学的な専門知識や技術を習得して、家庭や保育現場等で活躍できるよう学びの場を用意してい ます。
―カリキュラムは基礎科目と専門科目で構成されています―
食物栄養学科は厚生労働大臣指定の栄養士養成施設です。カリキュラムは栄養士法施行規則で定 められています。この科目を履修することによって、卒業と同時に栄養士免許を受ける資格を取得 することができます。また、栄養士資格取得を前提として、医事管理士((財)日本病院管理教育 協会)及び医療管理秘書士((一社)医療教育協会)資格を同時に取得することも可能です。
それではどのような特徴をもった授業科目が配置されているのでしょうか。
まず、基礎科目には選択科目として実用英語や心理学などの 13 科目が、また、必修科目には、
進路支援を目的とした「キャリアデザイン講座」と、社会人基礎力の育成を目的とした「無限の可 能性開発講座」があります。後者は、社会において必要とされる能力・要素を核にした教育をとお して、皆さんの行動特性を磨くことを目的に平成 26 年度から新規に開講したもので、(Ⅰ)と(Ⅱ)
がありそれぞれ前期と後期に実施し、無限の可能性の開発に向けた啓発をします。
一方、専門科目(専門基礎を含む)は大きく分けて、「社会生活と健康」、「人体の構造と機能」、
「食品と衛生」、「栄養と健康」、「栄養の指導」、「給食の運営」、「食物アレルギー」、「その他」の 8 分野に加え「医事管理士・医療管理秘書士関連科目」で構成されています。専門科目にも選択科目 と必修科目が用意されていますが、栄養士の資格を取得するためには、資格取得必修科目として指 定された科目のすべてを履修することになります。
授業形態としては、講義・演習(90 分)、実験・実習(135 分)、学外実習に分類されており、講義 で理論を学び実験や実習をとおして実証し、学修した内容をより身近なものとして理解することが できるように考慮されています。
―学外実習をとおして理論と実践の融合を目指しますー
学外実習は給食業務を行うために、栄養士として備えなければならない知識や技術の習得を目的とし て、事業所や医療施設、老人福祉施設や児童福祉施設等において「給食の運営」に関する現地実習を 45 時間以上実施します。この実習をとおして、給食施設等における栄養士の役割や給食業務の実態を理解 し、「理論と実践」を結びつけることができるようになります。また、この学外実習は、自主的に目標 や課題を設定して取り組むことを原則としているため、実行力や主体性、課題発見力などの社会人基礎
力を身につける絶好の機会となります。
―受講に当たってのアドバイス―
(1) 授業は科目によっては座席が指定されます。また、グループごとに開講されます。実習科目の欠席 はグループのメンバーに迷惑をかけますので注意してください。*
(2) 本学科は資格を活かして就職することを推進しています。学内はもちろん学外においても身を正し、
他人に迷惑をかけるような態度は慎んでください。
(3) 授業ではノートを取ることが第一です。その中で疑問、不明な点が生じた場合は質問をするか、図 書館を利用して自学してください。また、学んだことを反芻・咀嚼することで知識を吸収してくださ い。
(4) 授業は能動的な態度で臨み、自ら調ベノートに加筆し、授業後でもすらすら読みとれるような「ノ ート・テイキング」のテクニックを身につけてください。
(5) 苦手な科目や理解しにくい分野は自学によって克服してください。
(6) レポートなどの課題は、誠心誠意努力して、納得のいくものを必ず期限内に提出するようにしてく ださい。また、自分のレポートを友人に丸写しさせないでください。お互いに授業で学んだことにつ いて語り合い、レポートを見せ合いながら切磋琢磨することは、学びの効果を高める意味合いからは 良いことです。しかしながら、丸写しは友人の向学心を摘み取ることになるのです。
(7) 共同で行う実験や実習は自ら進んで行い、グループのメンバーに不満を持たれないようにしてくだ さい。いずれの授業も好奇心と主体性を持って受講することが、自身を成長させることにつながりま す。
(8) 知的自己確認(アイデンティティ)を確立してください。栄養士を目指す自分が「どんなことに興 味があるのか」、「何を自分の武器としたいと思うのか」、「私の正体は何であるのか」、について自問 自答しながら、自らを確立して栄養士を目指してください。
*実験・実習科目を欠席する場合、準備の都合があるので、事前に学科独自の欠課届を担当教員に 必ず提出してください。
種類
必 選 前 後 前 後
21101 無 限 の 可 能 性 開 発 講 座 Ⅰ 1 演 ○ 13
21102 無 限 の 可 能 性 開 発 講 座 Ⅱ 1 演 ○ 17
21103 キ ャ リ ア デ ザ イ ン 講 座 1 演 ○ □ 21
21104 健 康 ス ポ ー ツ 1 実 ○ □ 25
21105 実 用 英 語 1 演 ○ □ 29
21106 中 国 語 1 演 ○ 33
21107 韓 国 語 1 演 ○ 37
21108 科 学 概 論 2 講 ○ 41
21109 生 命 科 学 2 講 ○ 45
21110 心 理 学 2 講 ○ 49
21111 人 間 関 係 論 2 講 ○ 53
21112 生 活 と 法 律 2 講 ○ 57
21113 情 報 処 理 演 習 1 演 ○ □ 61
21114 文 書 作 成 法 演 習 1 演 ○ □ 65
22101 公 衆 衛 生 学 2 講 ○ □ □ □ 69
22102 社 会 福 祉 概 論 2 講 ○ □ 77
22201 解 剖 学 2 講 ○ □ □ □ 81
22202 生 理 学 2 講 ○ □ □ □ 85
22203 解 剖 生 理 学 実 験 1 実 ▲ ▲ □ 89
22204 生 化 学 2 講 ○ □ 93
22205 病 理 学 2 講 ○ □ 97
22301 食 品 学 Ⅰ 2 講 ○ □ 101
22302 食 品 学 Ⅱ 2 講 ○ □ 105
22303 食 品 衛 生 学 2 講 ○ □ 109
22304 食 品 と 衛 生 実 験 1 実 ● □ 113
22305 食 品 材 料 実 験 1 実 ▲ ▲ □ 117
22306 食 品 と 栄 養 実 験 1 実 ● □ 121
23101 栄 養 学 2 講 ○ □ 125
23102 ラ イ フ ス テ ー ジ 栄 養 2 講 ○ □ 129
23103 ラ イ フ ス テ ー ジ 食 事 1 実 ● □ 133
23104 食 事 療 法 論 Ⅰ 2 講 ○ □ 141
23105 食 事 療 法 実 習 Ⅰ 1 実 ● □ 145
23106 健 康 と 運 動 2 講 ○ □ 149
23201 栄 養 カ ウ ン セ リ ン グ 2 講 ○ □ 153
23202 栄 養 カ ウ ン セ リ ン グ 実 習 1 実 ● □ 161
23203 栄 養 教 育 2 講 ○ □ 169
23204 栄 養 教 育 実 習 1 実 ● □ 177
23205 公 衆 栄 養 2 講 ○ □ 185
23301 給 食 管 理 理 論 2 講 ○ □ 189
23302 給 食 管 理 実 習 Ⅰ 1 実 ● □ 193
23303 給 食 管 理 実 習 Ⅱ 1 実 ● □ 197
23304 栄 養 士 学 外 実 習 1 実 ◎ □ 201
23305 調 理 科 学 2 講 ○ □ 209
23306 調 理 Ⅰ 1 実 ● □ 213
23307 調 理 Ⅱ 1 実 ● □ 221
23308 調 理 Ⅲ 1 実 ● □ 229
23401 食物アレルギーの医学 ・基礎と
対 応 2 講 ○ □ 237
23402 食 事 療 法 論 Ⅱ 2 講 ○ □ 241
23403 食 事 療 法 実 習 Ⅱ 1 実 ● □ 249
23404 保 育 の 基 礎 講 座 2 講 ○ □ 253
23501 栄 養 士 学 外 実 習 指 導 1 演 △ △ □ 257
23502 特 別 演 習 1 演 △ △ △ △ □ 273
医療管理学概論 24101 医 療 管 理 学 2 講 ○ □ □ 297
24201 医 療 秘 書 学 2 講 ○ □ □ 301
24202 秘 書 実 務 2 演 ○ ○ □ 305
医薬品の知識 24301 薬 理 学 2 講 ○ □ □ 309
医療保険制度 24401 医 療 保 険 制 度 2 講 ○ □ □ 313
医療保険請求実務 24501 医 療 保 険 実 務 演 習 1 演 ○ □ □ 317
24601 医 療 実 務 講 座
(病院実習・見学含む) 2 講 ○ (◎) □ 321
24602 救 急 看 護 2 講 ○ □ 325
病院実習
その 他
食物アレルギー
医事 管理 士
卒 業 必 須 単 位
医療秘書実務 専
門 科 目 基 礎 科 目
教育科目 12以上
医療 管理 秘書 士 1年次
栄養と健康
栄養の指導
給食の運営
ページ 栄養
士 2年次
○:講義・演習 △:演習(不定期開講) ●:実験・実習 ▲:実験(隔週開講) ◎学外実習 ◇:集中講義 □:資格取得必修科目 専
門 基 礎 科 目
社会生活と健康
52以上 人体の構造と機能
その他
医 事 管 理 士 医 療 管 理 秘 書 士 関 連 科 目
食物栄養学科授業科目一覧(平成29年度入学生用)
科 目 群
教育内容 授業科目名 単位数
食品と衛生
科目番号
平成29年度 愛知学泉短期大学シラバス
科目番号 科目名 担当者名 基礎・専門
別 単位数 選択・必修 別
開講年次・
時期 21101 無限の可能性開発講座Ⅰ
Development of Limitless Potential
根間・横田・山本・
伊藤 専門 1 必修 1 年 前期 科目の概要
本科目は、社会に出て仕事をする際に求められる力(『社会人基礎力』)の理解と基本の修得を目標とし、コミュニケーション 力(社会人基礎力の「チームで働く力」)の育成を中心に行う。授業はグループワークを中心に行い、準備段階としての人間 関係作りから、エクササイズやグループワークによる実践を通して、チームで課題に取り組む力及びプレゼンテーションスキ ルを身に付ける。
本科目で身に付ける力は、他の科目で行われるアクティブラーニングで必要となるだけでなく、社会に出て仕事をする際に 必要となる力であり、就職試験において重視される能力である。
学修内容 到達目標
① 社会で仕事をする際に求められる力として『社会人基礎 力』の能力要素を学ぶ。特に、コミュニケーション力につ いて深く取り上げる。
② グループワークやグループディスカッションを通して、『チ ームで働く力』(コミュニケーション力)を身に付ける。
③ プレゼンテーションスキル(聞き手が聞きやすい話し方で 話す力、人前で話す力)を身に付ける
① 仕事をする際に必要となる力『社会人基礎力』に挙げられ ている能力要素を正しく理解し、具体的な行動目標を述 べることができる。
② コミュニケーションに必要な力を意識してグループワーク、
グループディスカッションに取り組み、グループ活動を振り 返って、自分のできている点、できていない点、今後の目 標を述べることができる。
③ 聞き手が理解できるように伝えたいことを整理できるなど、
相手が聞きやすい話し方のポイントを理解し、10 人程度の 前で実践することができる。
学生に発揮させる社会人基
礎力の能力要素 学生に求める社会人基礎力の能力要素の具体的行動事例
前に踏 み出す 力
主体性 目標・目的を持ってグループワークに取り組む。授業での学びや気づきを元に、授業外の 時間(日常生活の中)で積極的に実践し、経験を多く積んでいる。
働きかけ力
実行力 本科目の到達目標、評価方法、到達目標の基準を確認し、自身で目標を設定する。
設定した目標を意識して受講し、困難があっても粘り強く取り組み目標を達成できる。
考え抜 く力
課題発見力 現状と目標のギャップを把握し、その解決方法の理由を挙げて論理的に述べることができ る。
計画力
創造力 他者の意見や既存の知識をそのまま使うのではなく、自分の持つ知識や考え方の組み換 えなど試行錯誤を重ねて、自分の考えを作ることができる。
チ ー ム で 働 く 力
発信力 グループワークでの意見交換やプレゼンテーションの場で、相手が理解し易いように伝え 方を工夫できる。非言語コミュニケーションに気を付けて発表できる。
傾聴力 話を聞く際傾聴の姿勢(うなずき・あいづち)、メモができる。わからない点、少しでも不明な 点があった時自己解釈せずに、質問をして確かめることができる。
柔軟性 自分と異なる意見を否定することなく受け入れて、視野を広げることにつなげる。
情況把握力
規律性 受講上のルールや期限はどのような理由があっても厳守する。グループワークの際、自分 勝手な行動をせず、グループの活動が進むように関わることができる。
ストレスコントロール力 テキスト及び参考文献
・無限の可能性への道~社会人基礎力を育む学泉ノート 他科目との関連、資格との関連
本科目で身に付ける社会人基礎力は、他の科目で実施するアクティブラーニングの際必要となる。
学修上の助言 受講生とのルール
・グループワークなど他者と協力して取り組む課題が中心とな る。他者と協力して取り組むことは社会で仕事をする際に必 要となる力である。学生時代身に付けたい力として、苦手意 識があってもチャレンジしてほしい。
・授業外の行動事例がわからない場合はテキストを参考にす ること。
・グループでの活動はゲーム的要素を取り入れた内容で行 う。楽しみながら取り組んでいただきたい。
・グループでの活動が大部分を占めるため、欠席者がいる場 合グループの他のメンバーに迷惑がかかる。そのため欠席に ついては厳しい評価を行う。
【評価方法】
評価方法 評価の 割合
到達
目標 各評価方法、評価にあたって重視する観点、評価についてのコメント
筆記試験
小テスト 10
① ✓ ・7 回目の授業で、社会人基礎力の能力要素を正しく理解しているかを問うテ スト(選択式)を実施する。
優:80 点、良:70 点、可:60 点。
②
③
④
⑤
レポート 50
① ・毎回の授業で振り返りシートを記入する。この振り返りシートでは、記述量が規定 に満たない場合は減点とする。
・15 回目の授業において記入する振り返りシートでは、記述量の規定を満たすだ けでなく、能力要素毎にできていた点、できていなかった点を正しくまとめ、今 後の目標を述べることが求められる。
② ✓
③
④
⑤
成果発表
(口頭・実技) 30
① ・15 回目の授業で、発表の実技試験を行う。
②
③ ✓
④
⑤
作品
社会人基礎力
(学修態度) 10
① 【主体性】自ら知識を深める姿勢・行動が見られる。
【実行力】努力すれば達成できる高い目標を設定し、それを達成している。
【課題発見力】知識を活用して論理的に考えている。
【創造力】既存の知識を元に試行錯誤し、独自の考えを作っている。
【発信力】相手がわかりやすく、正確に理解できるよう、工夫して伝えている。
【傾聴力】話を聞く姿勢が見られ、内容を正しく理解できるよう行動している。
【柔軟性】異なる意見であっても受け入れている。
【規律性】決められたルールは全て厳守し行動している。
②
③
④
⑤
その他
総合評価
割合 100
【到達目標の基準】
到達レベル A(優)の基準 到達レベル B(良)の基準
・小テストで 80 点以上
・振り返りシートにおいて、能力要素を正しく理解したコメン トが書かれているうえ、能力を発揮した行動ができており、
今後の適切な目標を立てることができている。
・発表の実技テストにおいて、平均点が 4 以上ある。
・小テスト 70 点以上
・振り返りシートにおいて、能力要素を正しく理解した コメントが記載されている。
・発表の実技テストにおいて、平均点が 3.5 以上あ る。
週 学修内容 授業の
実施方法 到達レベル C(可)の基準 予習・復習 時間
(分)
能力 名
1週 /
・アイスブレイクエクササイズ
・コミュニケーション実践ワーク
・授業概要説明
授業の目的、内容・進め方
・コミュニケーションについて説明
・振り返りシート記入
演習 講義
・決められたワークに取り組む 事ができる。
・振り返りテーマについて、ワ ークの経験を元に、規定量の 文章で述べることができる。
復習: 授業で学んだ能力に ついて、日常正解の中で実 践する。
* 主体性 規律性
2週 /
・ガイダンス
社会人基礎力とは
振り返りシートの目的・書き方 シラバス説明
・全体エクササイズ
・振り返りシート記入
演習 講義 振返り
・決められたワークに取り組む 事ができる。
・振り返りテーマについて、ワ ークの経験を元に、規定量の 文章で述べることができる。
予習:一週間を振り返り、前 週のワークを経て行動が変 わったことを整理しておく。
復習: 授業で学んだ能力に ついて、日常生活の中で実 践する。
10
* 主体性 規律性
3週 /
テーマ「学生時代のコミュニケーション と社会で求められるコミュニケーション の違いを理解する」
・グループワーク
・講義「チームで働く力」(コミュニケー ション力)について説明。
・振り返りシート記入
演習 講義 振返り
・決められたワークに取り組む 事ができる。
・振り返りテーマについて、ワ ークの経験を元に、規定量の 文章で述べることができる。
予習:一週間の振り返りを整 理しておく。
復習: 授業で学んだ能力に ついて、日常生活の中で実 践する。
10
* 主体性 発信力 傾聴力 規律性
4週 /
テーマ「発信力」「傾聴力」
・ペアワーク
・講義「チームで働く力」(コミュニケー ション力)について説明。
・振り返りシート記入
演習 講義 振返り
・決められたワークに取り組む 事ができる。
・振り返りテーマについて、ワ ークの経験を元に、規定量の 文章で述べることができる。
予習:一週間の振り返りを整 理しておく。
復習:授業で学んだ能力に ついて、日常生活の中で実 践する。
15
* 主体性 発信力 傾聴力 規律性
5週 /
テーマ「傾聴力」
・ペアワーク
・講義「傾聴力」について説明。
・振り返りシート記入
演習 講義 振返り
・決められたワークに取り組む 事ができる。
・振り返りテーマについて、ワ ークの経験を元に、規定量の 文章で述べることができる。
予習:①一週間の振り返りを 整理しておく。②テキストを 用いて「傾聴力」の項目を確 認する。
復習:今回の授業で学んだ
「コミュニケーション力」を日 常生活の中で実践する。
15
* 主体性 傾聴力 規律性
6週 /
テーマ「傾聴力」
・講義
・ペアワーク
・振り返りシート記入
演習 講義 振返り
・決められたワークに取り組む 事ができる。
・振り返りテーマについて、ワ ークの経験を元に、規定量の 文章で述べることができる。
予習:一週間の振り返りを整 理しておく。
復習:授業で学んだ能力に ついて、日常生活の中で実 践する。
10
* 主体性 傾聴力 規律性
7週 /
テーマ『社会人基礎力の理解』
・講義
・グループワーク
・振り返りシート記入
・確認テスト
演習 講義 振返り テスト
・決められたワークに取り組む 事ができる。
・振り返りテーマについて、ワ ークの経験を元に、規定量の 文章で述べることができる。
・確認テストで 60 点以上獲得 する。
予習:一週間の振り返りを整 理しておく。
復習:①テキストの『前に踏 み出す力』の能力要素各項 目に挙げられている行動事 例を確認する。
②『前に踏み出す力』につい て日常生活の中で実践する
10 10
* 主体性 実行力 発信力 傾聴力 規律性
8週 /
テーマ「チームで働く力」
・講義
・グループワーク
・振り返りシート記入
演習 講義 振返り
・決められたワークに取り組む 事ができる。
・振り返りテーマについて、ワ ークの経験を元に、規定量の 文章で述べることができる。
予習:一週間の振り返りを整 理しておく。
復習:授業で学んだ能力に ついて、日常生活の中で実 践する。
10
* 主体性 実行力 発信力 傾聴力 規律性
能力名:主体性 働きかけ力 実行力 課題発見力 計画力 創造力 発信力 傾聴力 柔軟性 情況把握力 規律性 ストレスコントロール力
週 学修内容 授業の
実施方法 到達レベル C(可)の基準 予習・復習 時間
(分)
能力 名
9週 /
テーマ「チームで働く力」
・講義
・グループワーク
・振り返りシート記入
演習 講義 振返り
・決められたワークに取り組 む事ができる。
・振り返りテーマについて、ワ ークの経験を元に、規定量 の 文 章 で 述 べ る こ と が で き る。
予習:一週間の振り返りを整 理しておく。前週の振り返り からグループワークでの目標 を考える。
復習:授業で学んだ能力に ついて、日常生活の中で実 践する。
10
* 主体性 実行力 発信力 傾聴力 規律性
10 週 /
テーマ「チームで働く力」
(柔軟性)
・講義
・グループワーク
・振り返りシート記入
演習 講義 振返り
・決められたワークに取り組 む事ができる。
・振り返りテーマについて、ワ ークの経験を元に、規定量 の 文 章 で 述 べ る こ と が で き る。
予習:一週間の振り返りを整 理しておく。
復習:①テキストを用いて『柔 軟性』の項目を確認する。
②授業で学んだ能力につい て、日常生活の中で実践す る。
10 10
* 主体性 発信力 傾聴力 柔軟性 規律性
11週 /
テーマ「チームで働く力」
・グループワーク
・振り返りシート記入
演習 講義 振返り
・決められたワークに取り組 む事ができる。
・振り返りテーマについて、ワ ークの経験を元に、規定量 の 文 章 で 述 べ る こ と が で き る。
予習:①テキストの『チームで 働く力』の能力要素を確認す る。
②これまでを振り返り、グル ープワークにおける行動目 標を立てておく。
復習:授業で実施したことを 他の授業や日常生活の中で 実践してみる。
15
*
主体性 発信力 傾聴力 柔軟性 規律性
12 週 /
テーマ「発信力」
プレゼンテーションスキル 非言語コミュニケーションについ て
・講義
・個人ワーク
・グループワーク
・振り返りシート記載
講義 演習
・決められたワークに取り組 む事ができる。
・振り返りテーマについて、ワ ークの経験を元に、規定量 の 文 章 で 述 べ る こ と が で き る。
予習:テキストの「発信力」の ページを確認する。
復習:授業で実施したことを 他の授業や日常生活の中で 実践してみる。
※授業内で行った個人ワー クができていない場合は完 成させておくこと。
10
*
主体性 発信力 傾聴力 柔軟性 規律性
13 週 /
・グループワーク 発表会に向けての準備
・テーマ『チームで働く力』
・振り返りシート記載
演習
・決められたワークに取り組 む事ができる。
・振り返りテーマについて、ワ ークの経験を元に、規定量 の 文 章 で 述 べ る こ と が で き る。
予習:これまでのを振り返り、
グループワークにおける行 動目標を立てておくこと。
復習:グループワークの内容 がより良いものになるように 進めておくこと。
発表原稿案を考えておく。
10
*
主体性 課題発 見力 創造力 発信力 傾聴力 柔軟性 規律性
14 週 /
・グループワーク 発表会に向けての準備
・テーマ『チームで働く力』
・振り返りシート記載
講義 演習
・決められたワークに取り組 む事ができる。
・プレゼンテーションスキルに ついて、自身の課題、目標を 見つける。
・振り返りテーマについて、ワ ークの経験を元に、規定量 の 文 章 で 述 べ る こ と が で き る。
予習:第 12 回の授業内容を 再度確認しておくこと。
復習:①グループワークの内 容がより良いものになるよう に進めておくこと。②授業内 で行ったワークを振り返り、
課題点を練習しておくこと。
10
*
主体性 課題発 見力 創造力 発信力 傾聴力 柔軟性 規律性
15 週 /
プレゼンテーション会 修了確認エクササイズ テスト(振り返りシート記入)
個人発 表 テスト
・個人発表、振り返りシートに おいて、評価基準の 3 レベ ルを達成することができてい る。
予習:個人発表の練習をし ておくこと。 30
主体性 発信力 規律性
能力名:主体性 働きかけ力 実行力 課題発見力 計画力 創造力 発信力 傾聴力 柔軟性 情況把握力 規律性 ストレスコントロール力
平成29年度 愛知学泉短期大学シラバス
科目番号 科目名 担当者名 基礎・専門
別 単位数 選択・必修 別
開講年次・
時期 21102 無限の可能性開発講座Ⅱ
Development of Limitless Potential
根間、横田
山本、伊藤 基礎 1 必修 1 年 後期 科目の概要
「無限の可能性開発講座Ⅰ」を基礎としたオムニバス形式の授業である。特定の職業を超えてあらゆる仕事で必要となるジ ェネリックスキルの修得を目的とする。授業ではグループワークによる能動的学修法を取り入れ、「知識活用力」や「課題解決 力」などの考える力と、「コミュニケーション能力」や「自主性・自律性」などの生きる力の習得を目指して、食育を実践するた めの媒体として紙芝居を作成する。対象集団の分析や情報収集を行い表現の技法を習得し、客観的な証拠に基づいてグ ループ単位でプレゼンテーションを行い、科学的に物ごとを判断できる力を養う。
学修内容 到達目標
① プレゼンテーションの目的や多様性および 5W1H による 実践法をグループ活動により学修する。
② 食育の媒体として紙芝居、イラスト、シナリオ及びストーリ ーの組み立て方、作成法をグループ活動により学修する
③ 対象集団に存在する食生活の課題を解決するために
「序論、本論、結論」を導き出す方法を学修する。
④ 科学的な根拠に基づき論理的な話題の進め方につい て、グループ活動をとおして学修する。
⑤ ビジュアル効果、図表とグラフを駆使したわかりやすいプ レゼンテーションの技法を学修する。
① 目的、効果、方法、表現方法等を理解して相手にわかり やい発表を実践できる。
② 食育に不可欠な媒体の一つである紙芝居の創作に必要 なミニマムスタンダード(イラスト、シナリオ、ストーリー)を 組み立てることができる。
③ 対象集団の食生活改善に向けた指導計画を、長期的・
中期的・短期的に系統立てて作成できる。
④ 政府刊行物や各種学会発行の資料等を収集し、エビデ ンスを確立し、話題を展開することができる。
⑤ 豊富な資料を基にコンピテンシーを抽出して発表に活か し、質疑応答に臨むことができるようになる。
学生に発揮させる社会人基
礎力の能力要素 学生に求める社会人基礎力の能力要素の具体的行動事例
前に踏 み出す 力
主体性 食育媒体を創作するという目標に向かって指示がなくても、実施要領に沿って参考文献を使っ て自学自習をすることができる。
働きかけ力
実行力 期限までに紙芝居、シナリオ(ストーリー)を完成するための手順や方法を考えて、確実に目標 に向かって進め、「やり抜く力」を発揮することができる。
考え抜 く力
課題発見力 ただ単に作品を仕上げるではなく、対象集団の分析によって得られた情報を客観的に整理し、
科学的根拠に基づいて課題を見極めることができる。
計画力 コンピテンシーを抽出し、アクションプランに沿って作品を完成できる。また、進捗状況によって 計画の見直しや修正ができる。
創造力 対象集団へアプローチする際、固定観念に捉われることなく、多角的に考えることができる。
チ ー ム で 働 く 力
発信力 グループ内で文献を検索し知見をまとめ、聞き手にわかりやすいように工夫して発表ができる。
声の大きさ、話すスピード、専門用語の平易な解説がポイントとなる。
傾聴力 グループワークで、メンバーの意見を「あいづち」や「うなづき」で確認し、自分の意見を述べる ことができる。自己主張を押し切るのではなく、建設的な議論をすることができる。
柔軟性 情況把握力
規律性 自制心を以って無断欠席、遅刻、私語など講義に支障をきたす行動をせず、実施要領やルー ルを守り授業を円滑に進行するための行動ができる。
ストレスコントロール力 テキスト及び参考文献
・社会人基礎力を育む学泉ノート「無限の可能性への道」 本学編
・授業の進捗に応じてプリント類、紙芝居作成条件およびプレゼンテーションの実施要領を配布する。
他科目との関連、資格との関連
他科目との関連:無限の可能性開発講座Ⅰ、キャリアデザイン講座、栄養士学外実習 資格との関連:特記なし
学修上の助言 受講生とのルール
「生きる力」とは何か、自問自答しながら授業に臨むこと。ま た、自分に無限の可能性があることを信じ、失敗を恐れず取り 組むむこと。また、文章力をつけておいてください。
遅刻や欠席、早退はグループメンバーに迷惑がかかることの で、厳に慎むこと。また、外部講師との「気づきの会」では課題 レポートを期限内に提出すること。