細胞、分子與生命
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有用微生物の細胞機能に関する分子遺伝生化学的研究 東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命工学専攻 教授 依 田 幸 司 人類は古来より経験的に多様な微生物の働きを利用し,微生 物の実体を知ってからは,積極的な探索と育種が進んだ.動植 物に比べて,有用微生物の育種では,理屈に基づく計画的改変 と,膨大な数の変異体からの闇雲な探索が,容易に両立する.
黄麹菌におけるエンドサイトーシスの分子機構解析 黄麹菌Aspergillus oryzae は,2006年の日本醸造学会大会に て“国菌”に認定されており,日本において古くから発酵・醸 造産業に用いられてきた微生物であり,高い安全性でアミラー ゼなどの有用タンパク質を菌体外に大量に分泌する能力を持 つ.エンドサイトーシスは,外界や細胞膜から物質を取り込む
液胞分配 液胞は,ほかの生物種におけるリソソームに相当し, 内腔の酸性度が高いオルガネラである.主にタンパク質 などの高分子を加水分解し,アミノ酸の再利用および貯 蓄の場として知られている.また細胞内のpHの調節に も大きく寄与している.成熟した,かつ機能的な液胞は 細胞の生育に必須であり,細胞分裂時の液胞分配の重要
phaffii の液胞膜を FM4-64, Ps を GFP-SKL で二重染色し 生きたまま観察することで,Ps がミクロオートファジーに よっても分解されることを見いだした.この過程に関わる新規 遺伝子ATG26 を含む 20種以上の遺伝子群を同定した.予想 に反してマクロオートファジーとは膜動態が全く異なるにもか かわらず,多くの