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kyoshitsukankyo ni okeru gakushusha no ishiki to choseikodo-bekkanihongo senshukatei nihongo 1 no jirei-

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(1)

日本語教育実践研究 創 刊号

教室環境 にお け る学習者の意 識 と調整行動1

一別科 日本語専修課程 「日本語1」 の事例 一

柴 田佳夏

キ ー ワー ド】

教 室 環 境 ・学 習 者 ・意 識 ・調 整 行 動 ・質 的 研 究

1.は

じめ に

教 室 環 境 にお い て 、 学 習 者 は 、 どの よ うな 意 識 を も ち 、 どの よ うな 調 整 行 動 を 実 施 す る

の か 、 学 習 者 に 注 目 し、 この よ うな プ ロセ ス を 知 る こ とは 、 自律 学 習 を促 すr場

」 と して

のr教 室 」 を 考 え る上 で 、非 常 に 重 要 で あ る と思 わ れ る。 ま た 、 目の 前 に 存 在 す るr教 室 」

に つ い て の 実 態 を把 握 す る こ とは 、 今 後 の 教 室 活 動 の 在 り方 を 考 え る上 で も 、 意 義 が あ る

と筆 者 は 考 え る。 本稿 で は、 調 査 対 象 で あ るr教

室 」(r2,調 査 概 要 』 参 照)に

参 加 して い

る学 習 者 を 対 象 に 、 以 下 の2点

につ い て 明 らか に す る こ と を 目的 とす る。

i)教

室 環 境 に お い て 、 どの よ うな 意 識 を も っ て い る か.

五)ま た 、 どの よ うな 意識 に 基 づ き 、 ど の よ うな 調 整 行 動 を 実 施 す るか 。

2.調

査 概 要

2.1調

査 対 象 の 『

教 室 』

早 稲 田 大 学 日本 請 教 育 研 究 セ ン タ ー 設 置 の 別 科 目本 語 専 修 課 程

「日本 語1」(初

級 前 半

レベ ル)。 教 室 活 動 の 詳 細 につ い て は 、 添 付 資 料1を

参 照 。

2.2調

査 協 力 者

年齢

性別

国籍

所属

日本語 学 習歴

来 日時 期

20代 後 半

男性

カ ン ボ ジア

早稲田大学大学院文学研究科

3ケ 月(母 国)

2004年4月

2.3調

査 日程 とデ ー タ 収 集方 法

2004年 度 春 学期(4月 ∼7月)に 行 わ れ たr日 本 語 封 のr教 室1に 、 週1回 、 留

参与観察

学 生 の パ ー トナ ー と して 出 席 し、 観 察 を行 っ た 。 主 に 、 イ ン タ ビュ ー 前 日の 「教 室 」 で の 参 与 観 察 の メ モ に 基 づ き 、 教 室 活 動 ・状 況 フ 才 ロー ア ツプ に お け る 意 識 と調 整 行 動 に つ い て 、2回(2004年5月21日 ・7月2日)、 イ ン タ ・イ ン タ ビ ュー ビ ュ ー を行 った 。 イ ン タ ビ ュ ー は 、 調 査 協 力 者 の 希 望 に よ り、 彼 の 第2言 語 で あ る 英 語 を 用 い(通 訳 を 依 頼)、1回 の 所 要 時 問 は 、1時 間 半 か ら2時 問 で あ っ た 。

(2)

3.分

析 方 法

グ ラ ウ ン デ ッ ド ・セ オ リー の 方 法 論 に 基 づ き 、 文 字 化 した デ ー タ を コー ド化 し、 類 似 す

る コー ドを集 め 、 カ テ ゴ リー の 抽 出 を行 っ た 。 な お 、 分 析 の 前 段 階 と して 、 教 室 活 動 ・状

況 ご との 学 習 者 の 意 識 と調 整 行 動 をま とめ た(添 付 資 料1参

照).

4.学

習 者 の 意 識(表1参

照)

教 室 」 にお い て 学 習 者 が もつ 意 識 に つ い て は 、 「日本 語 能 力 へ の 意 識 」 「

学 習 へ の 意 識 』

r教 室 外 環 境 へ の 意 識 」「

教 室 環 境 へ の 意 識 」の4つ

の カテ ゴ リー が 得 られ た 。さ らに 、「日

本 語 能 カ ヘ の 意 識 」 に つ い て は 「

能 力 実 感 」 「

能 力 不 足 」 「

能 力 向 上 」 「

気 付 き 」 の4っ

の サ

ブ カ テ ゴ リー が 得 られ 、r学 習 へ の 意 識 」 につ い て は 、 そ の 過 程 か らr解 釈 的 」r創 造 的 」

の2つ

の サ ブ カ テ ゴ リー が 得 られ た 。

表1「

学 習 者 の 意 識 」

先 生 の説 明 も 以 前 よ り分 か る よ うに な っ た の で 、余 裕 が で て き 、 リ ラ ッ ク ス で

き る,〆 先 生は 、既 習 した 文型 を使用 しなが ら説 明す るので 、内容 が推 測 しや

能力

す く な っ て き た 。/(テ ス トで)解 け た 項 目 は 習 得 し た こ とに な る の で 、 ス ム

実感

一 ズ に解 け る と嬉 し い 。/毎 日、 自分 の 日本 語 の知識 が段 階的 に増 えてい くこ と を感 じ る。

ビギナー なので 、先 生の説 明 は全 て理解 で きない。/先 生の話 す ス ピー ドが速

い 。/ゲ ー ム の 説 明 を 理 解 し よ うと す る が 、理 解 で き な い 。/(テ ス トは)時 間 制 限 が あ る。/(テ ス トで は)速 く解 く の で 、 ミス が あ る か も しれ な い 。/

能 力

(テ ス トで)解 答 に 自 信 の な い 箇 所 は 気 に な る 。/(テ ス トで)解 け な か っ た

目本 語

不 足

項 目は 習 得 で き て い な い と い う こ と で あ る 。/(ロ ー ル プ レイ で)100%正 し

能力 へ

く は 言 え な い 。/初 め て 書 く漢 字 は 、100%の カ を 出 し て 書 くが 、 正 しい と は

の意 識

限 らな い 。 〆(先 生 の 板 書 は)漢 字 、 平 仮 名 、片 仮 名 が 混 じ って お り、 理 解 で き な い と きが あ る 。 (ロー ル プ レイ は)新 しい 語 を 知 る 機 会 と な る の で 、 と て も よ い 。/(テ ス ト

で解 けな か った 項 目を)習 得 で きる よ うに したい ので 、解 答 を知 りたい。/(チ

能 力

ヤ ン ピオ ン の ス ピー チ は)毎 回 、 同 じ言 葉 、 内 容 な の で つ ま らな い 。/語 や 文

向上

型 だ けで は な く、発 音 も 日本語 母語 話者 に近 くな りた い。/レ ベ ル や進 度 がバ

ラ/くラ な の で 、 進 み が 遅 い と き は つ ま ら な い 。 最 近 、学 習者 の よ く な い 発 音 が 聞 こ え る よ う に な り、 ま た 、 それ らは 聞 き取 り

気 付 き

に く い と感 じ る。

(3)

日本語教育実践研究 創刊号

(先生 の)早 口も聞 き取 りの練 習 に な る。/テ ス トは 自分 の 習得 度 を知 る機 会

で あ り、誤 っ た 箇 所 を正 し く理 解 す る こ と が 重 要 で あ る 。/(ロ ー ル プ レイ は) 習 っ た もの を 練 習 す る機 会 と な る の で 、 とて も よ い 。 〆 先 生 の 教 え 方 は 、 漢 字

の覚 え方の一 つ にな るので 、 とて も助 か る。/既 習 の漢字 と意 味 的 に 関連 が あ

る新 しい漢字 もあ るので 、覚 える と便利 に な る。/漢 字 を書 くとき、既 習 のパ

一 ツ は 練 習 せ ず 、新 しいパ ー ツのみ 練習す れ ば よいの で、楽 で ある。書 き方 の

解釈的

練習 は、 とて も役 に立っ 、/先 生 の訂 正 に よ り、 自分 が書い た漢 字 は 正 し くな

る。/漢 字 コ ン テ ス トの 参 加 者 で な く て も 、 自分 で 書 い て 練 習 で き る の で 、参

加 者 のみ が学習 してい るの では ない。/嬉 しい とは言 えな いが 、教 室 の前 にい

学習 へ

る 二 とで ゲ ー ム に 集 中で き る 。/先 生 の 話 す ス ピー ドが 速 く、 訳 が 分 か らな い

の意識

状 態 で 、 ゲ ー ム に 取 り組 む こ と が 面 白い 。 〆 日本 語 は 聞 き 取 りの 練 習 に な り、

英語 は意味 の再 確認 に役 立 つの で 、(折 衷法 は)ビ ギナ ー には よい 。

最 近 、 文 型 に 注 目す る よ うに な っ た 。/(テ ス トで)自 分 の 習 得 して い る も の

を 自分 か ら出 した い。/教 科書 は 印刷 され た もの な ので、それ に載 って い ない

先 生 の 説 明 は 、 ノ ー トを と る べ き で あ る。/文 型 はr話 す 」r書 く」 の2っ の

創造的

技 能 に関係す るので 、今 の 自分 に一番 重 要 で あ る。/意 味 が変 わ った り、誤 解

が 生 じ る こ と も あ る の で 、ア ク セ ン トや イ ン トネ ー シ ョン は 重 要 で あ る 。/既

習 した 目本語 は積 極 的 に使 うべ きで あ り、機 会 を逃 さず に 日本 語 を練 習 した

い 。

(先生 よ り)も っ と速い ス ピー ドで 話す 目本語 母語 話者 もい るはず 。/重 要 な

の は、教室 内 で学 んだ こ とを教 室外 で使 用 す る こ とで あ る。/大 勢 の前 で 話す

練 習に な るので よい活動 で あ る。/先 生 の説明 に よ り、教 室 外で接 レた 日本 語

に つ い て の 疑 問 が 解 決 され 、 嬉 しい 。/教 室 外 で 、 そ の 日 に 習 っ た 文 型 を 聞 き 取 れ る と嬉 しい の で 、文 型 を 習 うこ と は 楽 しみ で あ り、 意 欲 が わ く。/(文 型

教室外環境

は 〕 目常 生 活 で も理 解 、使 用 で き る よ うに な っ て きた の で 、 今 の 自分 に 一 番 重

への意 識

要 で あ る。/(ロ

ー ルプ レイ は)教 室外 で の実 際使 用 の よい練 習 に なる。/言

葉 を 学 ぶ 目的 は 、他 人 と コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン を と っ た り、 自 分 に つ い て 言 え る

よ うにな る ことで ある。/大 学院 生 は 自分 の名前 を覚 え、教室外 で も声 をか け

て くれ る。ま た 、大 学 院 生 と親 し く な りた い の で 、大 学 院 生 の 名 前 を 覚 え た い 。

/日 常 生活で も(ゲ ー ム と)同 じよ うな状 況 が あ る。/い つ、接 触 場面 で(教

室 内 と〉 同 じよ うな状況 に遭遇す るか分 か らな い。

(4)

他 の学習者 も答 え が分 か るだろ うし、全 員 が少 しず っ ク ラス活動 へ 参加す るべ

き なので、均 等 に、先 生の質 問 に答 え るべ きで あ る。/(タ

ス ク を遂行す る人

を募 るとき)誰 も立候 補 しな い と、先 生 は名 簿 に よ り指 名す るが 、そ れ では ク

ラス活動 にな って い ない。 また、 自分 に 立候 補 す る勇 気 がで て きた。/授 業 は

先 生が メイ ンなの で、(授 業 中に〉大学 院 生 と喋 る ことは よ くない。

5.学

習 者 の 調 整 行 動(表2参

照)

学 習 者 の 調 整 行 動 に っ い て は 、 そ の 目的 と して 「

理 解 」 「

定 着 」 「

向 上 」 「

情 意 」 「

協 調 」

の5つ

の カ テ ゴ リー が 得 られ た 。 ま た 、 調 整 行 動 を 実施 す る 際 に 活 用 す る リ ソー ス と して

「自 己」r環 境 」の2つ

の カ テ ゴ リー が 得 られ 、さらに、r自 己」につ いて はr認 知」r行動」、

r環 境 」 に つ い て はr対 人 」r非 対 人 」 の 各 々2つ の サ ブ カ テ ゴ リー が 得 られ た 。

表2r学

習 者 の 調 整 行 動 」

目的

リ ソ ー ス 自 己

認 知

聞き取 れ た語 、先生 の ジェス チャー 、小 道具 を手 が か りに、内容 を推測す

る。/既 習 した 文型 か ら、新 しい文 型 の理解 を試 み る,/分

か らない箇所

で止 ま らず 、全 体か ら文脈 を推 測す る。/聞 き取 れ る語 を手が か りに 、ゲ

ーム に取 り組 む

./板

書 され た ものの意 味 を推 測す る。

行動

環境

対 人

先 生 に 質 問 す る。 個 人 的 な もの で あれ ば 、 メ モ を と り、授 業 後 、先 生 に質 問 す る 。

非 対人

テ ス ト後 、 解 答 に 自信 の な い 項 目を 調 べ る 。

認 知

誤 っ た 項 目 に 注 意 を 払 う。 自 己

行動

その場 で 、漢字 の 練習 脹 に何贋 も書 いて練 習す る。2

定着

対 人

大 学 院 生 に 、漢 字 の 筆 順 を 教 え て も ら っ た り、 自分 が 書 い た 漢 字 を チ ェ ッ ク して も ら う。

環境

非対 人

教科 書 と先 生 の説 明を整 理 した ノー トを作成 。/漢 字 を整理 した ノー トと

漢字 の練 習 帳 を作成 。

向上

認知

文型 指 導 に注 目す る。

自己

行動

自分の番 では 、ジ ェスチ ャー を交 え、積 極的 に参加 して い る。/挨 拶や あ

いづ ちな ど、 目本 語を使 用す る。

2網 擾 けは 筆 者 の参 与 観 察 に よ る

(5)

日本 語教育 実践研究 創刊号

環境

対 人

分 か らない 箇翫 が あ って も、す ぐに大 学院重 に聞か な い./解

けな か った

箇所 を大学 院 生 に質 問 し、説 明 して も ら う。/関 遠 語彙 を根 乎の 大学 院生

に 聞 く,/日 本 語母 語 話者 の発 音 を聞 いた り、話 し方 を真 似 す る,/他

学署者 か らの英 語 で の働 きか けに対 して 、 鐸本 語で対 応 す る。

非対人

新 しい 語 を単離

に メモ す る,

自 己

認 知

行動

解答後、 見 直 しをす る。

環境

対 人

非対人

情意

協調

認知

自 己

行動

答 えが 分 か っ て い て も 、黙 っ て い る。/誰 も 答 え な い と き 、自 分 が 答 え る。 /ク ラ ス の 一 員 と し て 、 自 ら立 候 補 す る 。

環境

対 人

大学院 生 と話す こ とを控 える。

非対人

6.学

習 者 の意 識 と調 整 行 動

学 習 者 の 意 識 と調 整 行 動 の 関 係 性 に つ い て は 、 今 後 の 教 室 活 動 に 示 唆 を 与 え る と,思わ れ

る 、 い くつ か の 結 果 が得 られ た 。

6.1否

定 的 な 意 識 か ら の 積 極 的 な 調 整 行 動

例1の

よ うに 、r能 力 不 足 ユ に 代 表 され る よ うな 否 定 的 な 意 識 が 、 積 極 的 な 調 整 行 動 を

導 くケ ー ス が 多 く見 られ た 。

例1:ゲ

ー ムの説 明を理解 しよ うとす るが、理 解 で きない。 → 先 生 に質 問す る。 個 人的 な

もので あれ ば、 メモを とり、授 業後 、 先 生に質 問す る。

6.2中

立 的 な 意 識 か らの 抑 制 的 な 調 整 行 動

例2の

よ うに 、 教 室 環 境 へ の 配 慮 と も言 え る 「

協 調 」 へ 向 か う中 立 的 な 意 識 が 、 抑 制 的

な 調 整 行 動 に影 響 を 及 ぼ す ケ ー ス が 見 られ た 。

例2=答

えが分 か るとき、全 て答 えた くな る。 しか も、最 前列 に座 ってい る とき は、 自分

た ちに答 える こ とが求 め られ てい る よ うに感 じる。 けれ ど も、 他 の学 習者 も同 じ気 持 ちで

あ り、答 え る機 会を 与えたい。 → 答 えが 分か って いて も、 黙 って い る。

6.3意

識 の 変 化 に よ る 積 極 的 な 調 整 行 動

例3の

よ うに 、 は じめ は 否 定 的 で あ っ た 意 識 が 、 プ ロセ ス を 経 て 、 肯 定 的 な 意 識 へ と変

化 し、 そ の 結 果 、 積 極 的 な 調 整 行 動 へ と結 び つ く ケ ー ス が 見 られ た 。

例3:先

生 の話す ス ピー ドが速 い.け れ ども、 もっ と速い ス ピー ドで話す 目本 語母 語 話者

(6)

小道 具 を手 が か りに、内容 を推測 す る。

6.4調

整 行 動 に 結 び つ か な い 否 定 的 な 意 識

例4の

よ うに 、 否 定 的 な意 識 が 働 い た 場 合 、 調 整 行 動 に至 ら な い ケ ー ス が 見 られ た 。

例4=レ

ベル や進 度 がバ ラバ ラな ので 、進 み が遅 い ときはっ ま らな い。

上 記 の 他 に 、r肯 定 的 な 意 識 か らの 積 極 的 な 調 整 行 動 」r調 整 行 動 に 結 び つ か な い 肯 定 的

な 意 識 」 と い うケ ー ス も見 られ た 。

7.ま

と め

以 上 、 教 室 環 境 に お け る学 習 者 の 意識 と調 整 行 動 に つ い て 分 析 ・考 察 を試 み た が 、 各 々

の 様 相 を把 握 す る こ と は で き て も、 それ らの 関係 性 、 つ ま り、 調 整 行 動 に 至 る ま で の 意 識

の プ ロセ ス を 把 握 す る こ と は難 し く、今 後 、 デ ー タ収 集 方 法 と分 析 方 法 を吟 味 す る必 要 が

あ る。 しか しな が ら、 学 習 者 の 自律 学 習 を促 す 要 因 に つ い て 、 僅 か な が らの 示 唆 が 得 られ

た よ うに 思 わ れ る 。 ま た 、本 稿 で は 、焦 点 を 当 て な か っ た が 、 達 成 感 ・不 安 感 な ど、 学 習

者 の感 情 も 、 調 整 行 動 に影 響 を及 ぽ す 重 要 な 要 因 で あ る こ とが 示 唆 され た 。 さ らに 、 本 調

査 ・分 析 を 通 し、 日の 前 に存 在 す るr教 室 」 に対 す る 学 習 者 の 意 味 付 けが 、 間 接 的 に 伝 わ

っ て き 、 今 後 の 教 室 活 動 の在 り方 を考 え る上 で 、 意 義 の あ る もの に な った と思 わ れ る 。

参 考 文 献(ア ル フ ァ ベ ッ ト順)

J.Vネ ウス トプ ニ ー ・宮 崎 里 司(共 編 著)(2002)『

言 語研 究 の方 法

言 語 学 ・日本 語 学 ・日本

語 教 育 学 に携 わ る 人 のた め に』 くろ しお 出版

村 岡 英 裕(2002)r在

目外 国人 の 異 文化 イ ン ター ア クシ ョン に お け る 調整 行動 とそ の規 範 に 関

す る事 例研 究 」 『

接 触 場 面 に お け る言 語 管理 プ ロセ ス に つ い て(皿)』(2000・2001年

度)

社 会 文 化 科 学研 究科

研 究 プ ロジ ェ ク ト成 果 報 告 書

第38集pp,115・126,

西 村 よ しみ(1993)r日

本 語授 業 に お け る学 習 者 の認知 過 程 と学 習 ス トラテ ジー 」『

筑 波 大 学 留

学 生 セ ン ター

目本 語教 育 論集 』 第8号pp.153・173.

西 村 よ しみ(1994)r初

級 日本 語 授 業 に お け る学 習者 ス トラ テ ジ ー と授 業研 究 一 内 的過 程 を 把

握 す る研 究 方 法 と技 法の 開 発 に つ い て 一」 『筑 波 大 学 留 学 生 セ ン ター

日本 語 教 育 論集 』

第9号pp,133-148,

レベ ッカL.オ

ッ ク ス フ ォー ド(著)宍

戸 通 庸 ・伴

紀 子(訳)(1994)『

言 語 学 習 ス トラ テ ジ

外 国 語 教 師 が 知 って お か な けれ ば な らな い こ と』

凡 人 社

ウ ヴ ェ ・フ リ ック(著)小

田博 志+山 本 則 子+春

日常+宮 地 尚 子(訳)(2002)『

質 的研 究 入 門

一 〈 人 問 の 科 学>の た めの 方 法 論』 春 秋 社

(シバ タ

カ ナ

修 士 課 程2年)

(7)

1 器 1

添 付 資 料1r教

室 活 動 ・状 況 ご と の 学 習 者 の 意 識 と調 整 行 動 」

教 室活 動 ・状 況

,琶識

調整行動

ビ ギ ナ ー な の で 、 先 生 の 説 明 は 全 て 理 解 で き な い 。(05/21)2 聞 き 取 れ た 語 、 先 生 の ジ ェ ス チ ャ ー 、 小 道 具 を 手 が か り に 、 内 容 を 推 測 す る 。(05!21) 先 生 の 話 す ス ピ ー ドが 速 い 。 け れ ど も 、 も っ と 速 い ス ピ ー ドで 話 す 日本 語 母 語 話 者 も い る は ず な の で 、 早 口 も 聞 き 取 りの 練 習 に な る 。(05/21) 出 欠 ゲ ー ム 】 ゲ ー ム の 説 明 を 理 解 し よ う と す る が 、 理 解 で き な い 。(05121) 先 生 に 質 問 す る 。 個 人 的 な も の で あ れ ば 、 メ モ を と り 、授 業 後 、先 生 に 質 問 す る 。(05121) ゲ ー ム に 慣 れ て き 、 先 生 の 説 明 も 以 前 よ り分 か る よ う に な っ た の で 、 余 裕 が で て き 、 リ ラ ッ ク ス で き る 。(07/02) 自 分 の 番 で は 、 ジ 薫 ス テ ヤ ー を 交 え 、積 極 的 に 参 力鐸して い る 。(07給1) 最 近 、 文 型 に 注 目 す る よ う に な っ た 。 先 生 は 、 既 習 し た 文 型 を 使 用 し な が ら 説 明 す る の で 、 内 容 が 推 測 しや す く な っ て き た.(07102) 既 習 し た 文 型 か ら 、新 し い 文 型 の 理 解 を 試 み る 。 〔07〆02) 自 分 の 習 得 して い る も の を 自 分 か ら 出 し た い 。(05121)

分 か らな い箇 所 が あ っ て も 、す ぐ に大 学 院 生

に 聞 か な い。(随 時 〉

テ ス ト中 時 問 制 限 が あ る 。(05!21〉

分 か らない 箇 所 で止 ま らず 、全 体 か ら文 脈 を

推 測 す る。(05!21)

速 く 解 く の で 、 ミス が あ る か も しれ な い 。(05121)

解 答 後 、見 直 しをす る。(随 時)

解 け た 項 目 は 習 得 した 二 と に な る の で 、 ス ム ー ズ に 解 け る と嬉 し い が 、 解 答 に 自 信 の な い 箇 所 は 気 に な る 。(05!21) テ ス ト後 、 解 答 に 自信 の な い 項 目 を 調 ぺ る 。 (05!21) テ ス ト 解 け な か っ た 項 日 は 習 得 で き て い な い と い う こ と で あ り 、 習 得 で き る よ う に し た い の で 、 解 答 を 知 りた い 。(05121) 解 け な か っ た 箇 所 を 大 学 院 生 に 質 間 し、 説 明 し て も ら う。(05/21)

返却 時

テ ス トは 自分 の 習 得 度 を知 る機 会 で あ り、誤 った 箇 所 を正 しく理 解 す る

こ とが 重 要 で あ る。(05121)

誤 っ た 項 目 に 注 意 を 払 う。(05121) テ ス トは 先 生 か ら の 客 観 的 な 評 価 な の で 、 点 数 を 気 に す る 。(05121〉

(8)

1 笥 " ー

教 室 活 動 ・状 況

意識

調整行 動

チ ャ ン ピ オ ン の ス ピー チ3 大 勢 の 前 で 話 す 練 習 に な る の で よ い 活 動 で あ る が 、 毎 回 、 同 じ言 葉 、 内 容 な の で っ ま ら な い 。(07!02) 毎 日 、自 分 の 日本 語 の 知 識 が 段 階 的 に 増 え て い く こ と を 感 じ る・(05/21) 先 生 の 説 明 に よ り 、 教 室 外 で 接 し たH本 語 に っ い て の 疑 問 が 解 決 さ れ 、 嬉 し い 。(05/21)

導入

練習

教 室 外 で 、 そ の 目 に 習 っ た 文 型 を 聞 き 取 れ る と嬉 し い α)で、 文 型 を 習 う こ と は 楽 しみ で あ り 、 意 欲 が わ く,(05121) 教 科 書 は 印 刷 さ れ た も の な の で 、 そ れ に 載 っ て い な い 先 生 の 説 明 は 、 ノ ー トを と る べ き で あ る 。(05〆21) 教 科 書 と 先 生 の 説 明 を 整 理 し た ノ ー トを 作 成.(05〆21〉

文型指 導

文 型 はr話 す 」r書 くjの2っ の 技 能 に 関 係 し、 口常 生 活 で も 理 解 、 使 用 で き る よ う に な っ て き た の で 、 今 の 自 分 に 一 番 重 要 で あ る 。(07/02) 文 型 指 導 に 注 目す る.(07/02) 新 し い 語 を 知 り、 ま た 、 習 っ た{)の を 練 習 す る 機 会 と な る の で 、 と て も よ い.(05〆21) ロ ー ノレ プ レ イ 100%正 し く は 言 え な い が 、 教 室 外 で の 実 際 使 用 の よ い 練 習 に な る 。 (05/21) 意 識 して い な か っ た が 、 そ の 日 に 習 っ た 文 型 の 練 習 に な る.(07/02)

自分 に つ い

て表 現 す る

タ ス ク

言 葉 を 学 ぶ 目的 は 、 他 人 と コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を と っ た り 、 自 分 に っ い て 言 え る よ う に な る こ と な の で 、 よ い 活 動 で あ る.(07/02) 意 味 が 変 わ っ た り 、 誤 解 が 生 じ る こ と も あ る 疏)で、 ア ク セ ン トや イ ン ト ネ ー シ ョ ン は 重 要 で あ る 。(07/02) 日本 語 母 語 話 者 幌)発音 を 聞 い た り 、 話 し 方 を 真 似 す る 。(07/02)

リズ ム 法

語 や 文 型 だ け で は な く 、発 音 も 日 本 語 母 語 話 者 に 近 く な りた い 。(07/02)

音声指 導

最 近 、 学 習 者 α)、仁 く な い 発 音 が 聞 こ え る よ う に な り 、 ま た 、 そ れ ら は 聞 き 取 り に く い と 感 じ る 。(07/02)

(9)

1 駅 ㎝ ー

教 室 活 動 ・状 況

意 識

調整行動

先 生 の 教 え 方 は 、 漢 字 の 覚 え 方 の 一 つ に な る の で 、 と て も 助 か る ・ (07!02)

漢 字 を 整 理 した ノ ー トと漢 字 の練 習 帳 を 作

成 。 〔07/02)

そ の 揚 で 、漢 字 の練 習 帳 に何 回 も 書 い て練 習

す る,(随 時)

教 え 方

既 習 の漢 字 と意 味 的 に 関連 が あ る新 しい 漢 字 もあ るの で 、覚 え る と便 利

に な る。(07/02)

漢 字指 導

漢 字 を 書 く と き 、 既 習 の パ ー ツ は 練 習 せ ず 、 新 し い パ ー ツ の み 練 習 す れ ば よ い の で 、 楽 で あ る 。 書 き 方 の 練 習 は 、 と て も 役 に 立 つ 。(07/02) 初 め て 書 く 漢 字 は 、100%の 力 を 出 して 昔 くが 、 正 し い と は 限 ら な い 。 先 生 の 訂 正 に よ り、 自 分 が 書 い た 漢 字 は 正 し く な る 、(07/02) 漢 字 コ ン テ ス ト4 漢 字 コ ン テ ス トの 参 加 者 で な く て も 、 自 分 で 書 い て 練 習 で き る の で 、 参 加 者 の み が 学 習 して い る の で は な い 。(07102) 大 学 院 生 に 、 漢 字 の 筆 順 を 教 え て も ら っ た り 、 自 分 が 書 い た 漢 字 を チ ェ ッ ク し て も ら う。(07102) グ ル ー プ に よ る フ リー トー ク 大 学 院 生 は 自 分 の 名 前 を 覚 え 、 教 室 外 で も 声 を か け て く れ る 。 ま た 、 大 学 院 生 と 親 し く な りた い の で 、 大 学 院 生 の 名 前 を 覚 え た い 。(07/02)

グル ー プ で の 自 己紹 介 の とき 、大 学 院 生 の 漏

前 を メモ す る。(07/01)

多 く の 大 学 院 生 と 話 せ 、 親 し く な れ た の で 、 よ か っ た 。 〔07/02) 嬉 しい と は 言 え な い が 、 教 室 の 前 に い る こ と で ゲ ー ム に 集 中 で き る 。 (05121) 聞 き 取 れ る 語 を 手 が か り に 、 ゲ ー ム に 取 り組 む 。(05/21) ゲ ー ム5 先 生 の 話 す ス ピ ー ドが 速 く 、 訳 が 分 か ら な い 状 態 で 、 ゲ ー ム に 取 り組 む こ と が 面 自 い,日 常 生 活 で も 同 じ よ う な 状 況 が あ る の で 、 こ の よ うな ゲ ー ム を や る の だ ろ う。(05!21)

不 特 定 多数 の

答 え が 分 か る と き 、 全 て 答 え た く な る 、 し か も 、 最 前 列 に 座 っ て い る と き は 、 自分 た ち に 答 え る こ と が 求 め られ て い る よ う に 感 じ る ・け れ ど も ・ 他 の 学 習 者 も 同 じ 気 持 ち で あ り 、 答 え る機 会 を 与 え た い 。 〔05/21) 答 え が 分 か っ て い て も 、黙 っ て い る 。(05121) 口 景 刷 恥 薄 鉗 渦 扁 齢 訓 嗣 謁 酌 ﹁一唄 二, ㎝

(10)

I U ① r

教 室 活 動 ・状 況

意識

調整行動

タ ス ク を遂 行す る

人 を 募 る

誰 も 立 候 補 しな い と 、 先 生 は 名 簿 に よ り指 名 す るが 、 そ れ で は ク ラ ス 活 動 に な っ て い な い 。 ま た 、 自分 に 立 候 補 す る勇 気 が で て き た 。(07!02) ク ラ ス の 一 員 と し て 、 自 ら 立 候 補 す る 。 (07102) 6月 頃 か ら 、 自 ら の 立 候 補 が 目 立 っ.(随 時)

教授

言語

折 衷 法 (日 ・英) 日本 語 は 聞 き 取 りの 練 習 に な り、 英 語 は 意 味 の 再 確 認 に 役 立 つ の で 、 ビ ギ ナ ー に は よ い 。(05/21) 先 生 と学 習 者 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の ス ト ラテ ジ ー と言 え る。(05/21) 漢 字 、平 仮 名 、片 仮 名 が 混 じ っ て お り 、理 解 で き な い と き が あ る 。(05121) 板 書 され た も の の 意 味 を推 測 す る。(05121)

板 書 の 文 字 表 記

あ ま り意 識 して い な い が 、 片 仮 名 で 表 記 され て い る も の は 、 外 来 語 の 発 音 で あ る と分 か る。(07102) レベ ル や 進 度 が パ ラバ ラ な の で 、進 み が 遅 い と き は つ ま ら な い 。(05!21)

他 の 学 習 者 の 存 在

い つ 、接 触 場 面 で 同 じよ うな状 況 に遭 遇 す るか分 か らな い の で 、既 習 し

た 日本 語 は積 極 的 に使 うべ きで あ る。 そ れ ゆ え、機 会 を逃 さず に 日本 語

を 練 習 した い。(07/02)

挨 拶 や あ い づ ちな ど、口本 語 を使 用 す る、(随

時)

他 の 学 習 渚 か らの 英 語 で の 働 きか け に対 レ

て 、 日本 誰 で 対 応 す る。(随 時)

個 人 的 に 話 せ る の で 、 よ い 練 習 に な る.(05/21)

大 学 院 生 の 存 在

以 前 は お 互 い に 知 ら な か っ た の で 話 しづ らか っ た が 、 今 は 話 しや す い 。 (07〆02) 授 業 は 先 生 が メ イ ン な の で 、 大 学 院 生 と 喋 る こ と は よ く な い 。 〔07/02〉 大 学 院 生 と 話 す こ と を 控 え る 。(07/02) 1文 脈 を 提 示 し 、 学 習 者 に 、 あ る文 型 を使 わ せ て 出 欠 を と る とい うゲ ー ム 。 2()は イ ン タ ビ ュ ー 日 、()は 観 察 口。 3テ ス トで 最 高 得 点 を と っ た 学 習 者 が 、 前 に 出 て 、 フ ォ ー マ ル な 文 体 を 使 用 し な が ら ス ピー チ を 行 う 活 動 。 4学 習 者2人 が 前 に 出 て 、1回 目 は 目 を 瞑 り 、2回 目 は 目 を 開 け た 状 態 で 、 黒 板 に 漢 字 を 書 き 、 正 確 さ を 競 う コ ン テ ス ト。

Referensi

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