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Io sankabutsu niyoru kenko eikyo

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Academic year: 2021

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(1)Title Sub Title Author. Publisher Publication year Jtitle. Abstract. Notes Genre URL. Powered by TCPDF (www.tcpdf.org). 硫黄酸化物による健康影響 香川, 順(Kagawa, Jun) 野原, 理子(Nohara, Michiko) 山野, 優子(Yamano, Yuko) 慶應義塾大学産業研究所 KEO discussion paper. G : 『アジア地域における経済および環境の相互依存と環境保全に関する学際的研究』 (KEO discussion paper. G : "Inter-disciplinary studies for sustainable development in Asian countries"). No.G-77 歴史的背景エネルギー源として石炭が木材に代わりだしたのは、12世紀から13世紀にかけてであ る。木材よりも強力なエネルギーを産生する石炭は、産業革命を可能にした代わりに、木材から でる煙よりは、はるかに有害な煤煙で大気を汚染することになった。14世紀の初めから今世紀の 初期にかけて、産業の発展と人口の増加にともなって、石炭消費量は激増し、石炭燃焼に伴う二 酸化硫黄と煤煙煤塵による大気汚染は次第に悪化していった。石炭文明が、他国よりも早く大き く開花した英国では、早くから石炭の燃焼産物に悩まされ、13世紀初頭には、石炭の“有害なにお い”に対する抗議が記録されている。ロンドンのスモッグについての有名な出版物は、1661年にJo hn Evelynが書いた“Fumifugium”(煙の駆逐)で、その中で、煤煙煤塵に悩まされるロンドンを次 のように皮肉に記述している。「石炭からでる地獄のような陰気な煙は、家庭の煙突やビール醸 造業、石灰製造業などからでている。そのため、ロンドンは、シシリー島の火山のエトナ山、火 と鍛冶の神ヴァルカンの法廷、地獄の近郊に似ている。…中略…この栄光ある古代都市は、木造か ら石造、大理石で建造され、遠くインド洋までも支配するが、石炭からのひどい煙と硫黄でつつ まれ、悪臭と暗黒にみたされている。…中略…ロンドンをめざしてやってきた疲れた旅人は、まだ ロンドンの街が見えない何マイルも先からその臭いをかぐ。これこそ栄光を汚す有害な煤煙であ る…田舎では何世紀ももつ堅い石や鉄は、ロンドンでは煤煙でたちまち腐食されぼろぼろになっ てしまう。…中略…ロンドンの住人は、すすけた不純な空気を吸い、その肺臓は害され腐っている 。ロンドンでは、カタルや肺結核や感冒が多い。」この記述は、そのまま過去の日本や今日の中 国の産業都市にあてはまるが、事態は、Evelynが予想した以上に悪くなっていることを示す事例 が幾つか発生している。 表紙上部に"日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業複合領域「アジア地域の環境保全」"の表 示あり Technical Report http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=AA12113622-000000770001.

(2) 硫黄酸化物 による健康影響. No.G-77. 香. 川. 野 山. 原 野. 順 理 優. 子 子 学 振 未 来 WG4-18.

(3) 硫 黄 酸 化 物 に よ る健 康 影 響 東京 女子 医 科 大 学 ・医 学 部 ・衛 生 学 公 衆 衛 生 学. 香川. 順 、野 原 理 子 、 山 野優 子. 歴 史的背景 エ ネ ル ギ ー 源 と し て 石 炭 が 木 材 に 代 わ りだ し た の は 、12世. 紀 か ら13世. 紀 に か けて で あ る。 木 材 よ りも強 力 な. エ ネ ル ギ ー を 産 生 す る 石 炭 は 、 産 業 革 命 を 可 能 に し た 代 わ り に 、 木 材 か ら で る 煙 よ りは 、 は る か に 有 害 な 煤 煙 で 大 気 を 汚 染 す る こ と に な っ た 。14世. 紀 の 初 め か ら今 世 紀 の 初 期 に か け て 、 産 業 の 発 展 と 人 口 の 増 加 に と も な っ. て 、 石 炭 消 費 量 は 激 増 し、 石 炭 燃 焼 に 伴 う二 酸 化 硫 黄 と 煤 煙 煤 塵 に よ る 大 気 汚 染 は 次 第 に 悪 化 して い っ た 文 明 が 、 他 国 よ り も 早 く 大 き く 開 花 し た 英 国 で は 、 早 く か ら 石 炭 の 燃 焼 産 物 に 悩 ま さ れ 、13世. 。石 炭. 紀初頭 には、石. 炭 の “有 害 な に お い ” に 対 す る 抗 議 が 記 録 され て い る 。 ロ ン ドン の ス モ ッ グ に つ い て の 有 名 な 出 版 物 は 、1661 年 にJohn. Evelynが. 書 い た “Fumifugium”. ( 煙 の 駆 逐 ) で 、 そ の 中 で 、 煤 煙 煤 塵 に 悩 ま され る ロ ン ドン を 次 の よ う. に 皮 肉 に 記 述 して い るV「 石 炭 か ら で る 地 獄 の よ う な 陰 気 な 煙 は 、 家 庭 の 煙 突 や ビー ル 醸 造 業 、 石 灰 製 造 業 な ど か ら で て い る 。 そ の た め 、 ロ ン ドン は 、 シ シ リ.___島の 火 山 の エ トナ 山 、 火 と 鍛 冶 の 神 ヴ ァ ル カ ン の 法 廷 、 地 獄 の 近 郊 に 似 てい る。 一 一一中 略 … こ の 栄 光 あ る 古 代 都 市 は 、 木 造 か ら石 造 、 大 理 石 で 建 造 さ れ 、 遠 く イ ン ド洋 ま で も 支 配 す る が 、 石 炭 か ら の ひ どい 煙 と硫 黄 で つ つ ま れ 、 悪 臭 と暗 黒 に み た され て い る 。 一 一 一中 略 幽 一ロ ン ドン を め ざ して や っ て き た 疲 れ た 旅 人 は 、 ま だ ロ ン ドン の 街 が 見 え な い 何 マ イ ル も 先 か ら そ の 臭 い を か ぐ。 こ れ こ そ 栄 光 を 汚 す 有 害 な 煤 煙 で あ る 一 田 舎 で は 何 世 紀 も も つ 堅 い 石 や 鉄 は 、 ロ ン ドン で は 煤 煙 で た ち ま ち 腐 食 さ れ ぼ ろ ぼ ろ に な っ て し ま う。 … 中 略 … ロ ン ドン の 住 人 は 、 す す け た 不 純 な 空 気 を 吸 い 、 そ の 肺 臓 は 害 され 腐 っ て い る。 ロ ン ドン で は 、 カ タル や 肺 結 核 や 感 冒 が 多 い 。」 こ の 記 述 は 、 そ の ま ま 過 去 の 日本 や 今 日の 中 国 の 産 業 都 市 に あ て は ま る が 、 事 態 は 、Evelynが. 予 想 し た 以 上 に 悪 く な っ て い る こ と を 示 す 事 例 が 幾 つ か 発 生 し て い る 。。. 大気汚染による災害的な事件 幾 つ か の惨 憺 た る 災 害事 件 が 起 こる ま で は 、 大気 汚 染 は 健 康 に 対 す る危 険 物 と して よ り も、む しろ街 を汚 した りす る 公 害 と して 扱 わ れ て き た 。 と こ ろ が 、1930年 気汚染が気温逆転. ( 高 度100∼150m位. に 、 ベ ル ギー の ミュー ズ 渓 谷 で 工 場 か ら出 る排 煙 に よ る大. の 所 で 気 温 が 逆 転 す る こ と に よ り、 上 空 に 蓋 を した よ う な 状 態 に な り拡. 散 が 障 害 さ れ 逆 転 層 下 で は 汚 染 物 質 の 濃 度 が 上 昇 ) で 悪 化 し 、60人. が 死 亡 し家 畜 も 多 数 死 亡 す る と い う事 件. ュ ー ズ 渓 谷 事 件 )が 起 き た 。大 気 汚 染 物 質 の 濃 度 は 測 定 され て い な か っ た の で 不 明 で あ る が ∼38. .4ppm位. と 推 定 され た 。 そ の 後 、 米 国 の ペ ン シ ル バ ニ ア 州 の ドノ ラ で も 、1948年. 大 気 汚 染 が 気 温 逆 転 の た め に 悪 化 し、 約14000人 とい う事 件 2.Oppmと. の 住 人 の うち43%が. (ミ. 、二 酸 化 硫 黄 濃 度 は9.6. に 工 場 か らの排 煙 に よ る. 呼 吸 器 系 の 病 気 に 罹 り 、18名. が死亡す る. (ドノ ラ 事 件 ) が 起 き た 、 こ の と き も 環 境 測 定 が な され て い な か っ た が 、 二 酸 化 硫 黄 濃 度 は 、05∼. 推 定 さ れ た , しか し 、 こ れ らの 事 件 は 、 ベ ル ギ ー や 米 国 の 片 田 舎 で お き た た め に あ ま り注 目 され な か. っ た が 、1952年 余 計 に死 亡. に ロ ン ドン で 一 週 間 ほ ど 気 温 逆 転 が お こ り、 大 気 汚 染 が 悪 化 し 、4000人. ( 過 剰 死 亡 ) す る と い う事 件. (ロ ン ドン 事 件 ) が 発 生 したUこ. 近 くの人 が普 段 よ り も. の 過 剰 死 亡 を入 口 当 た りの死 亡率 でみ. る と 、 コ レ ラ や イ ン フ ル エ ン ザ の 流 行 に よ る 過 剰 死 亡 率 に 匹 敵 す る こ と が 示 され た 。 さ ら に 、 ロ ン ドン 市 役 所 の 屋 上 で 二 酸 化 硫 黄 と浮 遊 粉 塵 濃 度 が 測 定 され て い た た め に 、 大 気 汚 染 濃 度 と 死 亡 率 の 関 係 が 評 価 で き た ijこ の と き記 録 され た 二 酸 化 硫 黄 濃 度 の 最 高 値 は1.34ppm、 濃 度 と 比 較 す る と、 前 者 は 約6倍. 浮 遊 粉 塵 は4 .46mg/1n3が. 記 録 され 、 ス モ ッ グ が 発 生 す る 前 の. 、 後 者 は約 十 数 倍 で あ っ た。 この事 件 以 来 、 大 気 汚 染 の 健 康 影 響 に 関 す る医 学. 研 究 が 盛 ん に な っ た の で あ る 。 一 方 、1895年 うち に 第 二 の 産 業 革 命 が お こ っ た.石. に ベ ン シ ル バ ニ ア 州 で 石 油 の ボ ー リン グ に 成 功 し て 以 来 、 数 年 の. 油 エ ネル ギー は 、産 業 お よび 家 庭 の燃 焼 方 式 を変 えた の み な らす 、 輸 送 形 1.

(4) 式 に も大 きな 変 化 を もた ら した 。 そ して 、石 炭 か ら石 油 に エ ネ ル ギ ー源 が 変 わ るに つ れ. 、石 炭 の煤 煙 煤 塵 問題 は 姿 を ひ そ め 、 そ れ に 代 わ って 石 油 燃 焼 産 物 に よ る汚 染 が 問題 に な っ て きた。 特 に 第 二 次 大 戦 以 来 、戦 時 工業 や 鉄 道 、海 運 、自動 車 な どの 内燃 機 関 が ガ ソ リンや 軽 油 を使 用 す る よ うに な り、石 油 関 連 産 業 が急 速 に 発 展 して きた。 一 方 、我 が 国 で は 、 第 二 次 大 戦 後 、 産 業 の 急 速 な発 展 が展 開 され 、重 化学 工 業 化 が 進 む に つ れ 、エ ネ ル ギー 消 費 が急 激 に高 ま っ た。 エ ネ ル ギー 源 は 石 炭 か ら石 油 へ の 転 換 がす す み 、 それ に伴 い莫 大 な 量 の 二 酸 化 硫 黄 や 炭 化 水 素 類 が排 出 され 、 ま た 石 炭 か ら石 油 へ の 転換 が 進 ん だ とはい え 、石 炭 もか な り使 用 され て い た の で 、 煤 煙 煤 塵 も相 当排 出 され てい た。 この よ うな な か で 、我 が 国 の 工 業 都 市 地 域 は、 二 酸 化 硫 黄 と粉 塵 に よ る生 活 環 境 汚 染 が 急 速 に悪 化 して い っ た。 な か で も、石 油 コ ン ビナ ー トの 町 と して 、 昭 和33年 四 日市 で は、 中近 東 系 の硫 黄 分 の 多 い石 油 を使 用 した た め に、 年 間 約10万. (1958年 ) 頃 か ら急 速 に 発 展 した トン の二 酸 化 硫 黄 が 大 気 中 に排 出 さ. れ 、 二 酸 化 硫 黄 に よ る汚 染 が深 刻 化 し、住 民 の 問 に喘 息 が 多 発 し、 四 日市 喘 息 で 有 名 に な っ た , 四 日市 市 の な か で も特 に磯 津 、塩 浜 地 区 は コ ン ビナ ー トか らの 排 煙 の 風 下 に あ り、二 酸 化 硫 黄 濃 度 が断 続 的 に ピー ク濃 度 を 示 し、 最 高1.1ppm、 時 に は0.8ppm以. 上 が7時 間以 上 連 続 した こ と もあ る とい う地 域 で 、 特 に これ らの地 区 で気 管 支 喘 息 の異 常 な 多発 が み られ た 。 昭 和42年 (1967年 ) に は 、津 地 裁 に 四 日市訴 訟 が 提 訴 され 、 大 気 汚 染 に係 る因 果 関係 ( 法的 因果 関係 ) の 評 価 ・判 断 に必 要 な 事 実 的 因 果 関係 は 、疫 学 的 因 果 関係 で十 分 に 満 足 させ る こ とが で き る とい う原 告 側 の主 張 が認 め られ て 、 原 告 側 の 勝 訴 とな った 。. 硫黄酸化物による汚染に対する我が国の対応 国 は 、 こ の よ うな 背 景 か ら 、昭 和37年. (1962年 ) に 「煤 煙 の 排 出 の 規 制 等 に 関 す る 法 律 」 を 制 定 した 。 昭 和42. 年 に は 、全 国 的 な 公 害 対 策 を総 合 的 か つ計 画 的 に 推 進 す る た め に 、 「 公 害 対 策 基 本 法 」 を 制 定 し、 さ らに 「 大気 汚染 防止 法 」 「 公 害 に係 る健 康 被 害 の 救 済 に 関 す る特 別 措 置 法 」 等 を制 定 し、 昭 和46年 (1971年 ) に は環 境 庁 を発 足 させ た。 公 害 対 策 基 本 法 ( 後 に環 境 基 本 法 ) に基 づ き 、政 府 は人 の健 康 を保 護 し、 生 活 環 境 を保 全 す る う え で維 持 され る こ とが 望 ま しい 環 境 基 準 を設 定 す る こ とが求 め られ 、 そ の最 初 の もの と して、 昭 和44年. (1969. 年 ) に二 酸 化 硫 黄 の環 境 基 準 が 設 定 され た。 この 環 境 基 準 を達 成 す るた め に 、大 気 汚 染 防止 法 に 基 づ き、 施設 単 位 の 硫 黄 酸 化 物 の排 出基 準 と高 汚 染 地域 に お け る工 場 単 位 の 総 量 規 制 基 準 と が実 施 され た。 排 出 源 に は 脱 硫装 置 が 設 置 され 、 さ らに石 油 系燃 料 の 低 硫 黄 化 が進 め られ 、硫 黄酸 化物 に よる大 気 汚 染 は 昭 和40年 代 前 半 に比 較 し 、 著 しく改 善 され ( 図1) 、今 日で は 、環 境 基 準 をお お む ね全 国 的 に達 成 して い る。. 環境基準の設定 とその医学的根拠 我 が 国 の 二 酸 化 硫 黄 に 関 す る環 境 基 準 は 、 最 初 は昭 和44年 時 間 平 均1時. 間 値 に 対 し0.05ppm、1時. 間 値 に 対 し0 .lppmが. に 「 い お う酸 化 物 に係 る環 境 基 準 」1) と して 、24 設 定 され た, , こ の 値 は 、 以 下 に 示 す よ うな 我 が 国. の 疫 学 調 査 結 果 に 基 づ い て 決 め られ た も の で あ る 、 , 即 ち 、 大 阪 市 の 調 査 に よ れ ば 、 ① 亜 硫 酸 ガ ス 濃 度 の1時 の24時. 間値. 間 平 均 値 が0」ppm以. 上 で 死 亡 数 の 増 大 を き た す 傾 向 を 示 し 、 ② 日平 均 値 あ る い は 月 平 均 値0 .08ppm以 上 は 、 と も に 感 受 性 の 強 い 学 童 の 肺 機 能 を 低 下 させ 、 ③3日 平 均 値0,05ppm以 上 で 、 死 亡 数 が 増 大 す る傾 向 が 認 め られ た.時 間 的 濃 度 変 化 の 大 き い 四 日市 市 に お い て は 、④ 年 間 を 通 じて 日最 高 値 (1時 間 値 )の 平 均 が0」ppm で 、 ま た1時. 間 の24時. 間 平 均 濃 度 の10%が0. の 気 道 性 疾 患 に よ る 欠 席 率 が 、 前1週. .07ppmを. 間 の 平 均 値 が0. 越 え る と 気 道 炎 症 の 有 病 率 が2倍 .09ppmを. 以 上 に 増 加 し、 ⑤ 学 童. 越 え た と き 平 常 時 の3倍. とな る。 一 方 、大 気 汚 染 の 地 域 住 民 の 健 康 へ の 影 響 の 有 力 な 判 断 と して 閉 塞 性 呼 吸 器 疾 患 の 有 症 率 の 増 加 が 利 用 され る 。 現 在 、世 界 各 国 でBritish Medical Research Council(BMRC) が 発 表 した 面 接 調 査 方 法 に よ る 慢 性 気 管 支 炎 症 の 疫 学 的 研 究 が 広 く 実 施 さ れ て お り 、 我 が 国 に お い て も 同 じ方 法 を 用 い て 調 査 が 行 わ れ て い る ⑥1時. 間 値 の24時. 間 平 均 濃 度 の 年 間 平 均 濃 度 が 、 約0 .05ppmを. る 慢 性 気 管 支 炎 の 有 症 率 が 約5%に. .現. 在 ま で 得 られ た 結 果 に よ れ ば 、. 越 え る地 域 で は 上 述 の疫 学 調 査 方 法 で 定 義 され. な り 、 汚 染 の ま だ 生 じて い な い 地 域 と 比 較 す る と約2倍 2. に 達 して い る. 。.

(5) しか し、 そ の 後 の 研 究 、 調 査 の進 展 に伴 い 、 よ り低 い濃 度 で影 響 が み られ る とい う報 告 が な され 、昭 和48年 に 、 い お う酸 化 物 に 係 る 環 境 基 準 専 門 委 員 会 ユ )は 、 総 合 的 に 判 断 して 、 地 域 環 境 大 気 中 の 二 酸 化 硫 黄 に つ い て 、 人 の 健 康 を 保 護 す る う え で 維 持 さ れ る べ き 濃 度 条 件 と して 、24時 対 し て0.lppmを. 間 平 均1時. 間 値 に 対 し0.04ppm、1時. 間値 に. 提 案 し、 現 在 施 行 さ れ て い る 「二 酸 化 硫 黄 に 係 る 環 境 基 準 」 と して 設 定 され た 。. 公害健康被害補償法の成立とその後の経過 以 上 の よ うに、我 が 国 で は、四 日市 裁 判 で 四 日市 喘 息 が 硫 黄 酸 化 物 汚 染 に 起 因 す る もの で あ る こ とが 認 め られ 、 昭 和44年 (1969年 ) に は 「 公 害 に係 る健 康被 害 の 救 済 に 関 す る特 別 措 置 法 」 が制 定 され 、 当面 緊 急 を要 す る医 療 費 の 自 己負 担 分 を給 付 す る こ とに な った。 昭 和47年. (1972年 ) には 、 「 大 気 汚 染 防 止 法 お よび 水 質 汚 濁 防 止. 法 の 一 部 を改 正 す る法 律 」が 制 定 され 、公 害 につ い て の 事 業 者 の無 過 失 損 害 賠 償 責任 が 定 め られ た。 この 間 、「 熊 本 水 俣 病 事件 」 「 新 潟水 俣 病 事 件 」 「 イ タ イ イ タイ 病 事 件 」 の公 害裁 判 もあ り、 昭 和48年. (1973年 ) に 「 公害健. 康 被 害 補 償法 」 が成 立 した。 この 制 度 は 、公 害 の影 響 に よ る健 康 被 害者 の迅 速 か つ公 正 な保 護 を 図 る こ と を 目的 と して 、 昭和49年. か ら施 行 され 、 汚 染 物 質 の 排 出 原 因 者 の 費用 負 担 に よ り、健 康被 害 者 に 対す る補 償 給 付 等 を. 行 う もの であ る。 制 度 の対 象 とな る疾 病 は、 水 俣 病 、 イ タイ イ タイ 病 お よび 慢 性 砒 素 中毒 症 の よ うな原 因物 質 と 疾 病 の 間 に特 異 的 な関 係 が あ る疾 病 と気 管 支ぜ ん 息 、 慢性 気 管 支 炎 、 肺 気 腫 お よび ぜ ん 息 性 気 管 支 炎 の よ うな原 因 物 質 と疾病 の間 に特 異 的 な 関係 の な い 疾 病 の 二種 類 で あ った 。 大 気 汚 染 が 著 し く、 そ の 影 響 に よ る慢 性 気 管 支 炎 等 の 疾 病 が 多 発 して い る地 域 を 第一 種 地域 と して指 定 し、 ば い 煙 発 生 施 設 等 の 固 定 発 生 源 か ら硫 黄 酸 化 物 の排 出 量 に応 じて 汚 染 負 荷 量 賦 課 金 を 、 ま た 窒 素酸 化物 の排 出源 で あ る 自動 車 等 の 移 動 発 生源 か ら 自動 車 重 量 税 の一 部 を徴 収 して い る。 第 一 種 地域 に つ い て は 、 指 定 当時 の 著 しい 二酸 化 硫 黄 汚 染 が 改 善 され て きた こ とか ら制度 の 見 直 しが行 わ れ た 結果 、 昭 和61年 (1986年 ) の 中 央 公 害 対 策 審 議 会 ( 現 在 の 中 央環 境 審議 会 ) は 、 現在 の 大 気 汚 染 の 状 況 は 、大 気 汚 染 が 気 管 支 ぜ ん 息 等 の 主 た る原 因 を なす もの で は な い との科 学 的 評 価3)を 下 し、 「 公 害健康被害補 償法第一 種 地 域 の あ り方 等 に つ い て」 を 答 申 した 。 この 答 申 に基 づ き 、① 第 一 種 地 域 の指 定解 除 、② 既 被 認 定者 に 関 す る 補 償 給 付 等 の 継 続 、③ 大 気 汚 染 の影 響 に よ る健 康被 害 を予 防 す るた め の事 業 の 実施 、④ 「 公 害 健 康 被 害 の 補償 等 に関 す る法 律 」 へ の 法 律 名 の 改 正 等 を 内 容 とす る制度 改 正 が 行 わ れ た 。 我 が 国 で は 、 四 日市 喘 息 に 始 ま り、重 化 学 工業 を背 後 に 控 えた都 市 地域 ( 川 崎 や 西 淀 ・尼 崎 な ど) で は 、石 炭 と石 油 の燃 焼 に 伴 う二 酸 化 硫 黄 と煤 煙 煤 塵 に よ る汚 染 に よ り、 呼 吸器 疾 患 の 罹 患 率 の増 加 が 注 目 され た 。 大 気 汚 染 の 地 域 住 民 の 呼 吸 器 の 健 康 状 態 に お よぼ す 影 響 を調 査 す る方 法 と して 、 前 述 のBMRC(. 英 国 医 学 協議 会 ) が. 作 成 した 呼吸 器 症 状 に 関す る 質 問 票 が 、 世 界 的 に広 く使 用 され 、我 が 国 で も この質 問票 が疫 学調 査 で 広 く使 用 さ れ た。 英 国で は 、先 に述 べ た よ うに 石 炭 燃 焼 に 伴 う二 酸 化 硫 黄 と煤 煙 煤 塵 に よ る大 気 汚 染 と喫 煙 に よ り慢 性気 管 支 炎 に罹 患 す る者 が多 く、英 国病 とい わ れ る ぐ らい で あ った 。 そ こ で、 この 疾 患 が 、 国 民 の 間 で 、 どの ぐ らい罹 患 して い るの か を調 べ る た め にBMRCが. 疫 学 調 査 の た め に質 問票 を 開発 した の で あ る。 これ は 、 慢 性 気 管 支 炎 の 基 本 病 態 で あ る慢 性 の 気 道 粘 液 の過 分泌 を症 候 学 的 に把 握 す る こ とに よ り 、 慢性 気 管 支 炎 に 罹 患 して い る者 が どの 位 い て 、 そ の 罹 患 が 大 気 汚 染 や 喫 煙 と どの よ うに 関連 して い るか を調 べ るた め の もの で あ る 。 つ ま り、地 域 の 大 気 汚 染 の 主 た る汚染 物 質 で あ る二 酸 化 硫 黄 な どの気 道 刺激 性 ガ ス や煤 塵 な どの粒 子 状物 質 、 また 喫 煙 や 職 業 性 に 気道 刺激 性 物 質 を 取 り扱 っ て い る場 合 は、 これ らの刺 激 性 物 質 を慢 性 的 に 吸入 す る こ とに よ り気 管 支 の 粘 膜 に障 害 を 与 え 、粘 液 分 泌 腺 を 刺激 し、 慢 性 の気 道 粘 液 の 過 分 泌 状 態 が 引 き起 こ され る. 。 この よ うな 場 合 、 症 候 学 的 に は慢 性 的 に痰 を だ し、痰 を 出す た め に 咳 をす るの で 、 こ の状 態 を質 問 で把 握 しよ う とい う もの で あ る 。慢性 状 態 は 、殆 ど毎 日の よ うに年 に3ヶ 月 以 上 、2年 以 上 に わ た る も の と定 義 され た。 そ して、 質 問 で 、殆 ど毎 日の よ うに年 に3ヶ 月 以 上 、 咳 や 痰 が で ま す か とい う質 問 に 、 「はい 」 と答 え た もの は、 慢 性 の 咳 痰 症 状 を訴 え て い る とみ な し、 「 持 続 性 咳 痰 症 状 」 の 有症 者 とみ なす の で あ る。 した が っ て 、 あ る集 団 で 持 続 性 咳 痰 症 状 の有 症 率 3.

(6) を調 べ る こ とに よ り、 そ の集 団 で慢 性 気 管 支 炎 様 の 者 が どの ぐらい い る か を評 価 す る こ とが で きる. 。 無 論 、 この 質 問 票 に は、 咳 痰 症 状 以 外 に 、様 々 の呼 吸器 症 状 や 疾 患 、 喫 煙 習 慣 や 職 業 等 に 関す る 多 くの質 問項 目が含 ま れ て い る。 持続 性 咳 痰 症 状 の 有 症 率 は 、前 述 の 公 害 健 康 被 害 補 償 法 の 第一 種 地 域 の 指 定 の際 に も使 用 され 、 指 定 要 件 と し て 、 二 酸 化硫 黄 濃 度 が 年 平 均0.05ppm以 上 の 地 域 で 、 そ の 地 域 住 民 の 持 続 性 咳痰 症 状 が 汚 染 の な い 地域 の 住 民 の 有症 率 (2∼3%). の2倍 以 上 の 場 合 、 そ の 地域 は 、 大気 汚 染 に よ る呼 吸器 疾 患 が 多発 して い る と行 政 的 に判. 断 して 、 そ の 地 域 に 一 定 期 間 以 上 居 住 して る者 が 気 管 支 ぜ ん息 、慢 性 気 管 支 炎 、 肺 気 腫 お よび ぜ ん 息 性 気 管 支 炎 に罹 患 た場 合 に 、 そ の者 を補 償 しよ うとす る もの で あ る。 補 償 給 付 に は 、① 医療 費 の 給 付 及 び療 養 費 、② 障 害 補 償 費 、③ 遺 族 補 償 費 、④ 遺 族 補 償 一 時金 、⑤ 児 童 補 償 手 当、 ⑥ 療 養 手 当 、⑦ 葬 祭 料 が 含 まれ て い る。 このBMRCの 質 問票 を使 用 して調 べ た持 続 性 咳 痰 症 状 の有 症 率 は 、 化 石 燃 料 の燃 焼 に伴 う二酸 化硫 黄 と煤 煙 煤 塵 が 相 当高 濃 度 で あ っ た 昭和30年 代 後 半 か ら、 各 地 で 調 査 され て い るが 、殆 どの調 査 が 、持 続 性 咳 痰 症 状 の 有 症 率 と二 酸 化 硫 黄 (当初 は二 酸 化 鉛 法 で調 査 され て い た の で 、正 確 に は 硫 黄 酸 化 物 ) や 粒 子 状 物 質 濃 度 との 間 に量・ 反 応 関 係 を示 唆 す る よ うな もの も含 む 強 い 関 連 を示 した 。 我 が 国 で 、 二 酸 化硫 黄 と浮 遊 粉 塵 が 主 た る大 気 汚染 で あ っ た 昭 和40年. 代 に大 阪 の 大 気 汚 染 濃 度 が 高 い地 域 で40∼59歳. の 男 子 を対 象 に、BMRCの. い て 行 わ れ た疫 学 調 査41で は 、 汚 染 度 の 高 い地 域 の住 民 の持 続 性 咳 痰 症 状 の 有 症 率 は 、235%を. 質 問 票 を用. 示 す 地 域 もみ ら. れ 、 二 酸 化 硫 黄濃 度 との 間 に 量・ 反 応 関係 を 示 唆 す る よ うな 結 果 が示 され て い る. 。 一 方 、子 供 の 呼 吸 器 症 状 の 有 症 率 の調 査 は 、少 な く、喘 息様 症 状 の 有症 率調 査 は 、 気 管 支 喘 息 の 定 義 も定 ま っ て い な か っ た の で 、調 査 法 も様 々で あ るが 、2%前 後 で あ っ た。 大 気 汚 染 対 策 に よ り、 図1に 示 す よ うに 二 酸 化 硫 黄 濃 度 は 顕 著 に減 少 し、 煤 煙 煤 塵 も同 様 に 減 少 し、昭 和50 年 代 後 半 以 降 に な る と 、 二 酸 化 硫 黄 、 二 酸 化 窒 素 、 浮 遊 粒 子 状 物 質 の 汚 染 傾 向 は 比 較 的 安 定 した 横 這 い 状 況 を 示 し て い る。 そ れ に 伴 い 、 持 続 性 咳 痰 の 有 症 率 は 減 少 し 、1986年 男 子 がL3∼4.1%( ・現 在 の 有 症 率 は. 平 均2.5%). 、 女 子 が0 .3∼2.5%(. 、 男 児 が2.9∼8.7%、. の 環 境 庁 の 全 国 的 な 調 査5)の 年 齢 調 整 有 症 率 は 、. 平 均0.9%). 女 児 が0.9∼5.5%で. で あ っ た 。 こ れ に 対 して 、 学 童 の 喘 息 様 症 状. 、 調 査 方 法 の 違 い を 考 慮 して も 明 ら か に 増 加 し て. い た 。 持 続 性 咳 痰 の 有 症 率 の 減 少 は 、 二 酸 化 硫 黄 と 煤 煙 煤 塵 濃 度 の 減 少 に よ る も の と 考 え られ る が 、 気 管 支 喘 息 の 有 症 率 の 増 加 は 、 各 種 大 気 汚 染 物 質 の 変 動 と の 間 に 明 ら か な 関 連 が み られ な い. 。. そ こで 、 昭 和58年 (1983年 ) に 、 中央 公 害 対策 審議 会 は 、 環境 庁 長 官 か ら、我 が 国 の 大気 汚 染 の態 様 の 変 化 を踏 ま え 、公 害 健 康 被 害 補 償 法 の 大 気 汚 染 系 疾 病 に係 る第 一 種 地 域 の今 後 の あ り方 につ い て 試 問 を受 けた 。そ こ で 、 審議 会 の な か に 専 門 委 員 会 が 設 置 され 、 慎 重 な検 討 を重 ね た結 果 、 以 下 の よ うな 評 価3)を 下 した 。 ① 昭和30年 代 後 半 の 化 石燃 料 の燃 焼 に 伴 う硫 黄 酸 化 物 と大気 中粒 子 状物 質 が 相 当高 濃 度 に存 在 して い た 時 代 に行 われ た ほ とん どの 疫 学 調 査 結 果 は 、 持 続 性 咳 痰 症 状 と硫 黄 酸 化 物 や 大 気 中粒 子 状 物 質 の濃 度 との 問 に 、 量一 反 応 関 係 を示 唆 す る よ うな もの も含 む 強 い 関連 が み られ た 。 しか しな が ら、大 気 汚染 対 策 に よ り硫 黄 酸 化物 お よ び 大 気 中粒 子 状 物 質 が 顕 著 に減 少 し、 比 較 的安 定 的 に 大気 汚 染 が 推移 して い る現 状 下 で行 わ れ た 疫 学 調 査 結 果 を 分析 した 結 果 か らは、 現 状 の 大 気 汚 染 が 地 理 的 変 化 に伴 う気 象 因 子 、 社 会 経 済 的 因 子 な どの 大 気 汚 染 以 外 の 因子 の影 響 を超 え て 、 持 続 性 咳 痰 の 有 症 率 に明 確 な影 響 を及 ぼ す よ うな レベ ル と は考 え られ ない. 。②現状の大気汚染 が 、 児童 の 喘 息 様 症 状 ・現 在 や 持続 性 ゼ ロゼ ロ ・た ん の有 症 率 に何 らか の影 響 を及 ぼ して い る可 能性 は 否 定 で き ない が 、大 気 汚 染 以 外 の 諸 因子 の 影響 も受 けて お り、 現 在 の大 気 汚 染 の影 響 は 顕 著 な もの とは 考 え られ な い 。成 人 の 喘 息 様 症 状 ・現 在 に 関 して も、現 状 の 大 気 汚 染 が 有 症 率 に相 当の 影 響 を及 ぼ して い る とは 考 え られ な い. 。以. 上 の こ とか ら、 専 門 委員 会 は以 下 の よ うな評 価 を 下 した。 現 状 の 大 気 汚 染 が総 体 と して 慢 性 閉塞 性 肺 疾 患 の 自然 史 に 何 らか の 影 響 を及 ぼ して い る可 能 性 は否 定 で きな い と考 え る。しか しな が ら、昭 和30∼40年 代 にお い て は 、我 が 国の 一 部 地 域 に お い て慢 性 閉 塞性 肺 疾 患 に つ い て 、 大 気 汚 染 レベ ル の 高 い 地 域 の 有 症 率 の 過 剰 を もっ て 主 と して 大気 汚染 に よ る影 響 と考 え得 る状 況 にあ っ た. 。 これ. 4.

(7) に 対 し、現 在 の大 気 汚染 の慢 性 閉 塞性 肺 疾 患 に 対 す る影 響 は、これ と同様 の もの とは 考 え られ な か った 。 しか し、 検 討 の 対 象 と した もの は、 主 と して一 般 環 境 の 大 気 汚 染 の人 口集 団 へ の影 響 に 関す る もの で 、 した が って 、 これ よ りも汚 染 レベ ル が 高 い と考 え られ る局 地 的 汚 染 の 影 響 は 、考 慮 を要 す る で あ ろ う。 ま た 、 大 気 汚 染 に 対 し感 受 性 の 高 い集 団 の 存在 が 注 目され てい るが 、 この よ うな集 団 が比 較 的 少数 に と どま る 限 り、 通 常 の 人 口集 団 を対 象 とす る疫 学調 査 で は 、 見 逃 され る可 能性 が あ る こ と に も注 意 しな けれ ば な らない 。 この 専 門委 員 会 の 答 申を 受 けて 、 政府 は 、 前 述 の よ うに 、 大 気 汚 染 系 疾 病 の 新 た な補 償給 付 を行 わ な い こ とを 決 定 した の で あ る。 この 答 申後 、 我 が 国 で は 、 大 気 汚 染 に 係 る研 究 者 や 行 政 官 の ほ とん どは 、我 が 国 で は 、補 償 しな けれ ば な らない よ うな 大 気 汚 染 に よる健 康 被 害 は 存 在 しな くな った と考 え 、 大 気 汚 染 に対 す る 関心 は薄 れ て い った ので あ る。 しか し、最 近 の ハ ー バ ー ド大 学 の 六都 市調 査 結 果 に よ る と、 米 国 の 大 気 環 境 基 準 が 達 成 され て い る地 域 で も、 特 に 大 気 中 の粒 子 状 物 質 との 間 に 、子 供 や 成 人 の 呼 吸器 症 状 や 疾 患 の 罹 患 率 、 肺 機 能 の 低 下 、 欠 席 や 欠 勤 率 、 救 急 外 来 の 受 診 率 や 死 亡 率 等 との 間 に有 意 な 関連 が み られ 、 な か で も呼 吸 気 道 に侵 入 し沈 着 しや す い25μm以 下 の 微 小 粒 子 との間 に 、直 線 関係 に近 い 量一 反 応 関 係 が み られ る こ とか ら、 米 国 で は 、2.5μm以 下 の微 小 粒 子 の 環 境 基 準 が設 定61され た。 我 が 国 で も、 これ を受 け て 、 環境 庁 は 、 微 小 粒 子 の研 究班 を構 成 し、 行 政 的 対応 の検 討 を 開 始 し出 した 。. 我が国と中国の環筧汚染 と健康影響の対比 と今後の対応 都 市 化 と工 業 化 が 急 速 に進 ん で い る 中 国 の大 気 汚 染状 況 は 、 極 め て 深 刻 で あ る。 中 国 は急 速 な経 済 の発 展 に伴 い 、 エ ネル ギー 源 を石 炭 に依 存 して い る た め 、石 炭 燃 焼 に 伴 う二 酸 化 硫 黄 と煤 煙 ・煤 塵 汚 染 が深 刻 な大 気 汚 染 問 題 を 引 き起 こ してい る。 さ らに 、 ガ ソ リンお よび デ ィー ゼ ル 車 を 含 む 未 規 制 の 中 古 自動 車 を含 め た 自動 車 保 有 台 数 と走 行 キ ロ数 の急 激 な増 加 が加 わ り、石 炭 燃 焼 に伴 う二 酸 化 硫 黄 と煤 煙 ・煤 塵 と 自動 車 排 気 ガ スに よ る汚 染 が 加 わ り、 我 が 国 の 過 去 の 汚 染 よ り も深 刻 な汚 染 状 況 に あ る と考 え られ る こ とで あ る。 我 々 は 、 中 国 の 鞍 山 市 、 太 原 市 お よび 成 都 市 で 、 大 気 汚 染 に よ る健 康 影 響 調 査 を 共 同 研 究 ( 共 同 研 究 者 :鞍 山 市 は 、 遼寧 省 防疫 研 究 所 潘 國 偉 主 任 医 師 、 太 原 市 は、 山西 医科 大 学 曲 成 毅 教授 、成 都 市 は 成 都 市環 境 保護 研 究所 の楊. 治敏 副所 長 ) を行 って い るが 、 これ らの 調 査 地 域 の二 酸 化硫 黄 濃 度 は 、 図1に 示 す よ うに 、調 査 地域 の工 業 区 の濃 度 は 、 日本 の 昭 和40年 代 前 後 の 工 業都 市 に お け る大 気 環 境 に相 当 して い る 。「 環 境 基 準 の設 定 とそ の 医 学 的 根拠 」 の 項 で述 べ た よ うに 、我 が 国 の 疫 学 調 査 に よ る と、 二 酸 化 硫 黄 の 年 平 均 値 が0.05ppmを 超 え る地 域 で は 、慢 性 気 管 支 炎 の有 症 率 が 、汚 染 の未 だ生 じて い な い 地域 の 有 症 率2∼3%と. 比 較 す る と、約2倍 の約5. %に な る こ とが 予 測 され てい る、 , 我 々 の 中 国 で の 調 査 で は ・ 成 人 の 持 続 性 咳 痰 の 粗 有 症 率 は 、 成 都 市 の 男 子 は5.3∼ll.8%( は2.5∼9.0%( 平 均5.0%) 、 鞍 山 市 の 男 子 は1 .8∼2.4%( 平 均2.1%) 、 女 子 は0 .3∼0.9%( の 男 子 は3.2∼4.1%、. 女 子 は1 .9∼2.6%の. よ う に 、 前 述 の 我 が 国 の1986年. に 成 都 市 は 高 いrl学 童 の 慢 性 の 気 管 支 炎 様 症 状. 平 均8.1%). 、女子. 平 均0.6%) 、 太 原 市. の環 境 庁 調 査 結 果 と対 比 す る と、 特. (学 童 期 に は 成 人 の 慢 性 気 管 支 炎 は み られ な い と さ れ て い る が. 、. 慢 性 の 気 道 炎 症 は み られ る ) で あ る 持 続 性 ゼ ロ ゼ ロ ・痰. (学 童 は 痰 を 出 す こ と が 一 般 に 苦 手 な の で 、 呼 吸 気 道 内 に 気 管 支 粘 液 が 貯 留 しや す い た め 慢 性 的 に 胸 が ゼ ロ ゼ ロ し、 時 々 痰 を だ す ) の 有 症 率 は 、 前 述 の 我 が 国 の 環 境 庁. 調 査 で は 、 男 児 は0.1∼2.7%(. 平 均1.2%) 、 女 児 は0∼1.9%(. ∼3 .6%( 平 均2.9%) 、女 児 は2.8∼3 (平 均3.9%). 平 均0 .9%) で あ る の に 対 し 、 成 都 市 の 男 児 は2 .3. .1%( 平 均3.0%) 、鞍 山 市 の 男 児 は5.6∼6.1%(. 、 太 原 市 の 男 児 は0.5∼1.7%(. 平 均1.0%). 、 女 児 は0 .2∼1.4%(. 平 均5 .8%) 、女 児 は3.0∼5.1% 平 均0.8%). で 、鞍 山市 の学 童 が. 特 に 高 い 。 つ ま り、 こ れ ら の 中 国 の 都 市 の 大 気 環 境 は 、 明 ら か に 成 人 や 学 童 の 呼 吸 器 の 健 康 に 悪 影 響 を 及 ぼ して い る と い え る の で 、 早 急 な 大 気 汚 染 対 策 が 望 ま れ る 。 大 気 汚 染 状 況 と健 康 影 響 の 経 過 は 、 多 分 、 我 が 国 と 同 じ様 な 経 過 を た ど る こ と が 予 想 さ れ る 。 即 ち 、 中 国 で は 、 石 炭 燃 焼 に 伴 う二 酸 化 硫 黄 や 煤 煙 煤 塵 の 削 減 対 策 が 、 我 が 国 が と っ て き た 対 策 に 加 え 、 そ の 後 の 新 た な 技 術 を 加 え て 様 々 な 形 で 行 わ れ る で あ ろ うか ら 、 二 酸 化 硫 黄 濃 度 と 5.

(8) 煤 煙 煤 塵 濃度 は 、 減 少 し、そ れ に伴 い 成 人 や 学 童 の持 続 性 咳や ゼ ロゼ ロ ・痰 症 状 の 有 症 率 は 減 少 し、 か わ っ て喘 息様 症 状 の有 症 率 が 増 加 して い くこ とが予 想 され る。 こ の気 管 支 喘 息 の 有 病 率 の 増 加 は 、 世 界 的 な傾 向 で 、我 が 国 の都 市 地域 で も、 最 近 の 学 童 の有 症 率 は 、8∼10数%と. な っ て い る。 気 管 支 喘 息 は 、 完 治 しが た く、そ の基. 本 病 態 で あ る気 道過 敏 性 は 、 成 人 や 高 齢 者 の 気 道 の慢 性 閉塞 の危 険 因 子 と もな るの で 、 学 童 が 成 人 や 高 齢 者 に な っ た 時 に生 活 の 質 (Quality of Life:QOL) に相 当 の影 響 を与 え る こ とに な る。 特 に 高齢 化 が 世 界 的 に 進 行 して い る な か で、 学 童 の 一一 割 近 くの 者 が 気 管 支 喘 息 に 罹 患 して い る こ とは 、将 来 的 に 考 え る と医 学 的 に も公 衆 衛 生 学 的 に も極 めて 重 大 な 問題 で あ る。 ま た 、持続 性 咳や ゼ ロゼ ロ ・痰 は 、 気 管 支 に 慢 性 の 炎 症 症 状 が お き てい る こ とを示 す もの で 、 これ らの 有 症 率 を低 下 させ る た め の 費用 効 果 を考 慮 した 石 炭燃 焼 に 伴 う二 酸 化 硫 黄 と煤 煙 煤 塵 の低 減 対 策 方 法 お よび 中 国 の 子 供 た ちの 喘 息様 症 状 の 有症 率 を増 加 させ な い た め に は 、 ど うす れ ば よい か、 早 急 な対 策 が望 まれ る と ころ で あ る。 そ の 意 味 で も 、 この プ ロジ ェ ク トで 、 少 しで もそ の 実 態 を 明 らか に して 、 効 果 的 な対 策 が とれ る よ うに した い も の で あ る。. 大気汚染による呼吸器の健康影響の経済的費用 大 気 汚 染 に よ る健 康 影 響 は 、 汚 染 大 気 中 に含 まれ る様 々 な 気道 刺 激 物 質 を 吸 入 す るた め に呼 吸 気 道 に慢 性 の 気 道 炎 症 が お こ る こ とに よ り、 急 性 気 管 支 炎 以 外 に、 慢 性 気 管 支炎 が 発症 して く る。 環境 汚 染 物 質 に よ る健 康 影 響 は 、一 般 に汚 染 濃 度 が高 くな る と健 康 へ の悪 影 響 を示 す 人 々 の割 合 も増 加 す る とい う量 一 反 応 関係 が認 め られ る 。 そ して 、 あ る 量 ( 暴 露 され る汚 染 濃 度 ×時 間 ) まで は、 影 響 が認 め られ な い とい う閾 値 が 存 在 す る と考 え られ 、 この 閾 値 以下 に 地域 の 大 気環 境 を維 持 す るた め に環 境 基 準 が 定 め られ 、環 境 基 準 を維 持 す るた め に様 々 な大 気 汚 染 対策 が 講 じ られ る。 大 気 汚 染 に 関 連 した 呼 吸 器 疾 患 に は、 急 性 疾 患 と して急 性 咽頭 炎 な どの 急 性 上 気 道 炎 や 急 性 気 管 支 炎 、 慢 性 疾 患 と して慢 性 気 管 支 炎 、 喘 息 様 気 管 支 炎 、 気 管 支 喘 息 、肺 気 腫 な どが あ る。 ま た 、 慢性 呼 吸 器 疾 患 患 者 の 病 状 の増 悪 ( 咳 痰 症 状 、 喘 息 発 作 、 労 作 時 呼 吸 困 難 な どの程 度 や 回数 の増 加 ) が あ る。 な か で も、 慢 性 気 管 支炎 、 肺 気 腫 、気 管 支 喘 息 は 、慢 性 的 に 気 道 閉 塞 を引 き起 こ して くるた め に、 労作 時 に 呼 吸 困難 を認 め る た め 日常生 活 に 支 障 を きた し、QOLを. 低 下 させ る。 これ らの 三 疾 患 は 、 一 般 に 鑑 別 診 断 が 難 しい た め に 、 そ. の 生 理 学 的特 徴 が 共 通 して み られ る の で 、慢 性 閉塞 性 肺 疾 患 と呼 称 され て い る。 但 し、 最 近 は 、気 管 支 喘 息 は 、 慢 性 気 管 支炎 や 肺 気 腫 と は病 態 が 異 な る の で 、慢 性 閉塞 性 肺 疾 患 の な か に含 め な い研 究者 もい る。 これ らの疾 患 は非 特 異性 疾 患 と呼 ば れ 、大 気 汚 染 以 外 の要 因 、す な わ ち、喫 煙 、職 業 的 に 呼 吸 器 刺 激 物 質 に暴 露 、室 内 汚 染 ( 暖 房 器 具 等 か らの排 気 や た ば こ煙 に よ る汚 染 ) で も発 症 して くる。 な か で も喫 煙 の影 響 力 が最 も強 い 。 汚 染 が 相 当 ひ どか っ た過 去 の疫 学 調 査結 果 を 総 合評 価 した 結 果 で は 、 大 気 汚 染 の影 響 力 を1と す る と、喫 煙 は 数 倍 、職 業性 因 子 は1/2位. と評 価 され て い る。 した が っ て 、 呼 吸 器 疾 患 の 予 防 とい う観 点 か らみ る と、何 を お い て も喫煙 対策. が 最 重 要 課題 で あ るが 、 大 気 汚 染 は 、乳 幼 児 か ら高 齢者 、病 人 を含 めた 地 域 住 民 が 広 い 地 域 に わ た っ て影 響 を受 け るた め に 、 影 響 を受 け る人 口集 団 が大 き い。 大気 汚 染 に 関連 した 被 害 や 被 害 防 止 対 策 に は 、大 気 汚 染 低 減 の た め の 対策 、 地 域 に お け る建 造 物 等 の被 害 、 植 物 や 農 作物 の 被 害 、 家 畜 へ の 影 響 、 地 域 住 民 の健 康 被 害 、生 態 系 へ の影 響 な どが あ る。 この うち健 康 被 害 が もた らす 社 会経 済 的影 響 と して は 、 医 療 費 、 病 欠 に よ るマ ンパ ワー の損 失 、 労作 時 呼 吸 困 難 等 に よ る作 業 効 率 の 低 下 な どが あ る。 「 公 害 健 康 被 害 補 償 法 の 成 立 とそ の 後 の 経 過 」 の 項 で 述 べ た よ うに 、制 度 発 足 以 来 、指 定 地 域 は 全 国41地 に な り 、 図1に. 示 す よ う に 大 気 汚 染 は 大 幅 に 改 善 され て い っ て い る の に 、 認 定 患 者 は 増 え 続 け 、10万. る よ う に な り 、 所 要 金 額 も年 に1000億 わ れ な く な り 、 平 成10年. 円 を 超 え る よ うに な っ た 。 こ の 制 度 は 、 昭 和63年. 度 現 在 、認 定 患 者 数 は67129人. 域. 人 を超 え. に新 た な患 者 認 定 は行. に 減 少 し て い る 。 さ ら に 、 千 葉 、 川 崎 、水 島 、 西 淀 川 、. 尼 崎 、 名 古 屋 、 東 京 で 、 患 者 団 体 が 訴 訟 を 起 こ し て い る 。 こ の よ うに 大 気 汚 染 に 関 連 した 補 償 費 や 訴 訟 に 係 わ る 6.

(9) 費 用 は相 当な 額 に の ぼ っ てい る, ,ま た 、 大気 汚 染 に よる症 状 増悪 に は 、認 定 され て い ない 患 者 もか な り含 まれ て い る可 能 性 が あ り、 これ らの者 の 医療 費 も相 当 な 額 に 達 す る と考 え られ る。. 大気 汚 染 対 策 だ けでなく健 康 な都 市 造 りが必 要 上 述 した よ うに 、 大 気 汚染 に よ る健 康 影 響 は 、 地 域 住 民 のQOL(. 生 活 の質 ) に 強 く関 与 す る た め 、 大 気 汚 染. 対策 は 、 地域 住 民 の 健 康 保 護 の 観 点 か らも重 要 課 題 で 、我 が 国 で も燃 料 の低 硫 黄 化 、 脱 硫 や 脱 硝 お よび 集 塵 装 置 の 普 及 、 自動 車 排 気 ガ ス 対 策 な ど個 別 の 対 策 が 後 追 い の 形 で行 わ れ て きた 。 しか し、最 近 、WHO'は 、 大 気 汚 染 対策 を 含 め た総 合 的 な 健 康 都 市 づ く りを提 唱 し、東 京 都 も健 康 都 市 東 京 を 宣言 した。 健 康都 市 とは バ ー ク レー 大 学 のDuh1教. 授8》に よ り提 唱 され 、 都 市 住 民 の健 康 や 快 適 な 生 活 に係 る都 市 生 活 の あ らゆ る要 素 を 全 体 的 に 考 慮. す べ きで あ る と して い る。 WHO健 康 都 市 プ ロジ ェ ク トの 目標 は 、都 市 の健 康 、す な わ ち 、都 市 の 環 境 とそ こ に住 む 住 民 の健 康 を 高 め る こ とで あ る。 換 言す る と、地 域 を 基盤 と した 新 しい 公 衆 衛 生 活 動 を展 開 し、個 人や 地 域 社 会 、 民 間組 織 、 ボ ラ ン テ ィア組 織 、 地 方 自治 体 の健 康 に 対 す る考 え 方 や 理 解 の 方 法 、 意 志 決 定 の 仕 方 を変 え て い く こ とで あ る。 単 に 死 亡 率 や 有 病 率 の 改善 を 図 る こ とは 、重 要 で あ る もの の 主 眼 で は な い 。 あ らゆ る人 が 健 康 を 自分 の もの と して理 解 で き る よ うに 、 プ ロジ ェ ク トに は健 康 の 視 覚 化 、 政 治 的 関 与 、 制 度 的 変 容 、 健 康 の た め の: 革新 的 な活 動 が求 め ら れ て い る。 この よ うに 、健 康都 市 は 幅 広 い 概 念9)で あ り、そ の理 解 に は 、公 衆 衛 生 に加 え て社 会 学 、都 市 地理 学 、 都 市 計 画 、 生 態 学 、 政 治 学 、経 済学 、法 学 、哲 学 な ど多 数 の 学 問 の 考 え方 が 必 要 で あ るの で 、 学 際 的 研 究 が望 ま れ る と こ ろで あ る。. 文献 L環. 境 基準 専 門 委 員会 報 告 書 ( 硫 黄 酸 化 物 ):生 活 環 境 審 議 会 公 害 部 会 環 境 基 準 専 門委 員会 、大 気 汚 染 ニ ュ ー ス 52, 43-45, 1969. 2.中. 央 公 害 対 策 審 議 会 大 気 部 会 い お う酸 化 物 に係 る環 境 基 準 専 門 委 員 会 :い お う酸 化物 に係 る環 境 基 準 に つ い. て の 専 門 委 員 会 報 告 (1973) 3.中. 央 公 害 対 策 審議 会 環境 保健 部 会 :大 気 汚 染 と健 康 被 害 との関 係 の 評 価 等 に 関す る専 門委 員会 報 告 、 昭 和61. 年4月 4.近. 畿 地方 大気 汚 染調 査連 絡 会 :ば い 煙 等 影 響 調 査 報 告 (5力年 総 括 )、昭 和44年7, 月. 5.環. 境 庁 大 気 保 全 局 :大気 汚 染 健 康 影 響 調 査 報 告 書 ( 昭 和55∼59年. 6.香. 川. 順 、 野 原 理 子 :微 小 粒 子 状 物 質. 7.WHO:Healthy. Cities-Action. 8.L.J.. healthy. 9.野. Duhl:The. 原 理 子 、香 川. sity:Its. Strategies. for. function. and. (PM25) Health. 度 )、 昭 和61年3月. の 健 康 影 響 、 呼 吸 と 循 環47(2) :151,1999 Promotion. its future. ,Health. ,Copenhagen:WHO,1986 Promotion. 1:55,1986. 順 :中 国 に お け る大 気 汚 染 と健 康 :健 康 都 市 づ く りに 向 け て 、 平 成11年 度 未 来 開 拓 プ. ロ ジ ェ ク ト報 告 書. 7.

(10) 図1中. 国 と日本 の 年 平 均SO2濃 度 の 推 移. ppm. 0.200. 0.180. 年 厚生 省に公害課 1967年 公害対策基本法 1968年 大気汚染 防止 法 1969年 硫黄酸化物環境基 準 1971年 環境 庁発足. 0.160. 一 一 ㊨ 一 ・SO2西. ・・O・. 淀川. ・ …SO2,ll崎 ・SO2日 本 (継 続14測. 定局の平均). 一 一 墨 一 一.・SO2成都 ・工 巣 区 一 ・ 繍卜一ー一 一SO2成 一 廿. 0.140. ・ ・ 一SO2鞍 一 壷 一一SO2鞍 ・・査. 都 ・市 中 区. ・・SO2成 都 ・対 照 区 山 ・工 業 区 山 ・市 中 区. ・・SO2鞍 山 ・対 照 区. ・一 ・SO2太 原 ・工 業 区 一 一令一・ 一SO2太 原 ・商 業 区 SO2太 ・・◇ 。・SO2太. 0.120. 原 ・居 住 区 原 ・対 照 区. 0.100. o.oso. W ◆. o.oso. 4. も. 、. 覧. 壕. 覧 b 、. 、. 0 b. 、. 0.040. 鷹 ■. 、. 、 off.. O 年 ・. △ 0. 09. ℃. ℃. ℃. 噂. 沿. 95. 0 9. ﹁ 一. ⊥. 一. 一. }. 8. ﹁. 80. ゆ囗. 一. 一. 一一一 一一L一. 槲. 75. 一 一. ﹁. 70. 一一ユー 一. 5 8. 65. 一. 一. 一 一 一一… 」一一一一 一 一一. 冨 聾秘 ⊥ ﹁ 一. 0.000. i. 擁. 0.020. ▲.

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