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Raifu saikuru asesumento ni motozuku kankyo hyoka sekkei shisutemu no kaihatsu

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Academic year: 2021

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(1)Title Sub Title Author. Publisher Publication year Jtitle. Abstract. ライフサイクルアセスメントに基づく環境評価設計システムの開発 疋田, 浩一(Hikita, Koichi) 石谷, 久(Ishitani, Hisashi) 松橋, 隆治(Matsuhashi, Ryuji) 吉田, 好邦(Yoshida, Yoshikuni) 大橋, 永樹 慶應義塾大学産業研究所 2000 KEO discussion paper. G : 『アジア地域における経済および環境の相互依存と環境保全に関する学際的研究』 (KEO discussion paper. G : "Inter-disciplinary studies for sustainable development in Asian countries"). No.G-115 概要近年のエネルギー消費の急速な拡大とこれに伴う地球環境問題の顕在化により、これに対応 するための長期的なエネルギー資源確保と有効利用、地球環境問題への有効な対応策と実施手法 の開発と研究が要請されている。なかでもエネルギー資源の有効利用と環境負荷の逓減を目的と した技術開発が促進されているが、それらを総合的に定量評価し最適化或いは効率化する方策を 検討することが必要である。需要部門でのエネルギー源の選択では経済的な最適化がほぼ達成さ れていると考えられる、全地球的レベルでの資源利用の有効性や環境負荷を考慮したエネルギー 利用の効率性を評価するには経済性以外の指標が必要である。これらを背景として近年Life CycleAssessment(生涯環境影響評価)が注目を集めている。 LCAとは「ゆりかごから墓場まで」と いう言葉に象徴されるように、ある製品(あるいはサービス)について評価を行う際に、直接の製造 プロセスに止まらず、その原材料が地球から採取されてから製造工程を経て消費され廃棄される までのすべての過程(ライフサイクル)における環境影響を包括的に定量評価し、環境負荷の少ない 製品や技術の開発・改善、あるいは計画や施策の立案を行うための枠組みである。本研究ではこ れに対して、有効な分析手法を提案し、さらに実際の環境影響評価・設計を行うための環境の整 備を目指した。先ず、従来から用いられてきた代表的な手法である積み上げ法と産業連関分析法 によるLCAの利点と問題点を整理した。積み上げでは製品毎の特異性や詳細な分析が可能となる利 点があり、境界設定や配分の問題がある。産業連関分析では包括的な分析が可能であり、非常にL CAに適していると言えるが、積み上げ法とは逆に一般化されすぎており、個別の製品等の分析が 困難である。さらに、境界設定が一国に限られるため特殊な輸入品が考慮できない、現在実用化 されていないような新技術の評価ができない等の問題が挙げられた。これを補完しそれぞれの利 点を生かす方法として、プロセス連関分析手法が提案された。これは、積み上げによるインベン トリから構成される線形計画法を用いた体系的手法であり、各産業間の複雑な連関やリサイクル を考慮した上での最逼システムの設計をシステマティックに行うことができる。この枠組みの中 で配分問題に対して、線形計画法の最適基底逆行列を用いたシステム全体の最適化を促進する新 たな配分指標が得られる。積み上げ法と同様に境界設定の問題が残されてしまうが、産業連関表 を取り込むことで、データの包括性、完備性を高めることができる。一方、それと同時に処理す べきデータ量が飛躍的に増大するため、これらの分析を補助する分析支援システムが不可欠とな る。そこで、プロセス連関の枠組みの上に、積み上げデータと産業連関表を組み合わせたハイブ リッド表を作成し、これをもとに環境影響評価、システムの最適設計、感度分析等各種のシュミ レーションといった一連の分析進めるための環境評価設計システムの開発を行った。従来、こう したデータベ,_.スツールは積み上げのデータだけによるものが大半であり、一部産業連関表を利 用している場合もその特性を十分に生かし切れていないものであった。本分析支援システムにお いては、産業連関表に表現されている現実の産業構造を全て取り込み、分析の目的に応じて積み 上げによるプロセスデータを融合させ、産業構造自体を再構成して行くことが可能である。LCAに おいて重要なことはシステム全体での総合的・定量的な評価を行うことである。部分部分で最適 化されたサブシステムを寄り集めれば、社会全体としての最適化が保証されるわけではなく、よ りマクロ的な視点からの分析を行った上で、個々の技術システムを評価しなければならない。こ うした目的に対し、本分析支援システムは特に有効であると考えられる。分析は、①積み上げに よるプロセスデータの作成、②ハイブリッド表(バランス表)の作成、③シミュレーション(シナリ オの設定)による環境影響評価、④最適システムの設計(目的関数の設定)、⑤感度分析等による検 証、⑥結果の解釈と具体的な対応策の策定、という段階を踏む。本支援システムは、LCAを行う分 析者の作業を支援するためものである。闇雲に結果が計算されてでて来るというようなものでは なく単純な作業、大規模な行列演算等の煩雑な作業を全て引き受け、単純なミスを回避するため の分析支援ツールである。こうした分析では、適切な解を得るまでに元データや前提条件を検討.

(2) Notes Genre URL. Powered by TCPDF (www.tcpdf.org). し直し試行錯誤を繰り返すのが常であるが、分析に使用するデータ、各種係数行列等分析の途中 経過、計算結果は全てスプレッドシート上に展開されるため、それらを適宜確認域いは修正する ことも容易である。そこで用いられるデータや手法についてよく理解している分析者であれば、 より生産的な作業に集中することができるようになるであろう。これによってデータベース・各 種前提条件・シナリオ・分析手法を、統一的枠組みの中で共有し、再利用性を高めることが可能 となった。さらにこれを利用し、その分析事例として太陽電池システムの導入に関する分析を行 った。ここではプロセス連関分析の手法をとったが、場合によっては従来の積み上げ法や産業連 関分析法をそのまま利用することも可能である。各手法それぞれに長短があり、様々な手法・前 提条件・データの違いによる分析結果の比較は、分析の信頼性を高めるためにも重要なプロセス であり、本支援システムを活用することで効率的に行うことができるようになる。こうした分析 ツールでは、使用するデータの共有化(標準化)が常に問題とされるため、今後クライアント/サー バーシステムに拡張するなど、さらなる情報の共有化を進めることが必要である。 表紙上部に"日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業複合領域「アジア地域の環境保全」"の表 示あり Technical Report http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=AA12113622-000001150001.

(3) ライ フサイ クルアセス メン トに基 づ く 環境評価 設計 システムの開発. No.G-115. 疋. 田. 浩. 一. 石 松. 谷 橋. 隆. 久 治. 吉. 田. 好. 邦. 大. 橋. 永. 樹 学 振 未 来WG. 2-42.

(4) ライ フサ イ クル アセ ス メ ン トに基 づ く. 環境評価設計 システ ムの開発 疋 田 浩 一、石谷 久 、松橋 隆治 、吉 田 好邦 、大橋 永樹. 2000年8月. キ ー ワー ド ライ フサ イ クル ア セ ス メ ン ト、 産 業 連 関 分 析 、 プ ロセ ス 連 関 分析 、 環 境評 価設 計 シス テ ム 、 太 陽 光 発 電 シス テ ム. 概要 近 年 のエ ネ ル ギー 消 費 の 急 速 な拡 大 とこれ に伴 う地 球 環 境 問 題 の 顕 在 化 に よ り、これ に対 応 す る た め の長 期 的 なエ ネ ル ギー 資 源 確 保 と有 効 利 用 、地球 環 境 問題 へ の有 効 な対 応 策 と実 施 手 法 の 開発 と研 究 が要 請 され て い る。な か で もエネ ル ギ ー 資源 の有効 利用 と環 境負 荷 の 逓 減 を 目的 と し た技 術 開 発 が 促 進 され て い るが 、そ れ らを総 合 的 に 定量 評 価 し最 適 化 或 い は 効 率 化 す る方 策 を検 討 す る こ とが 必 要 で あ る。需 要 部 門 で のエ ネ ル ギ.__.源 の選 択 で は 経 済 的 な 最 適 化 が ほぼ 達 成 され て い る と考 え られ る、全 地 球 的 レベ ル で の資 源 利 用 の有 効 性 や 環境 負 荷 を 考慮 した エ ネ ル ギー利 用 の 効 率 性 を言 郵面す るに は経 済性 以外 の 指 標 が 必 要 で あ る。これ らを背 景 と して 近 年Life Cycle Assessment(生. 涯 環 境 影{響評 石 面)が注 目を集 めて い る。LCAと. は 「 ゆ りか ごか ら墓 場 まで 」 とい. う言葉 に 象徴 され る よ うに 、あ る製 品(あ る い はサ ー ビス)に つ い て評 価 を行 う際 に 、直接 の製 造 プ ロセ ス に止 ま らず 、そ の原 材 料 が 地 球 か ら採 取 され て か ら製 造 工 程 を経 て 消 費 され 廃 棄 され るま で のす べ て の過 程(ラ イ フサ イ クル)に お け る環 境 影{響を包 括 的 に定 量 評 価 し、環 境負 荷 の 少 な い製 品や 技 術 の開 発 ・改 善 、あ る い は計 画 や 施 策 の立 案 を行 うた め の枠 組 み で あ る。本 研 究 で は これ に対 して 、有 効 な分 析 手 法 を提 案 し、 さ らに実 際 の 環 境影 響 謂 面 ・設 計 を行 うた めの 環 境 の整 備 を 目指 した。先 ず 、従 来 か ら用 い られ て き た代 表 的 な手 法 で あ る積 み 上 げ法 と産 業 連 関 分 析 法 に よ るLCAの. 利 点 と問題 点 を整 理 した。積 み 上 げで は 製 品 毎 の 特異 性や 詳 細 な分 析 が 可. 能 とな る利 点 が あ り、境 界 設 定 や 配 分 の 問題 が あ る。産 業 連 関 分析 で は包 括 的 な 分 析 が 可 能 で あ り、非 常 にLCAに. 適 して い る と言 え るが 、積 み上 げ 法 とは逆 に一 般 化 され す ぎ て お り、個 別 の. 製 品 等 の 分析 が 困難 で あ る。さ らに、境 界設 定 が 一 国 に限 られ るた め特 殊 な輸 入 品 が 考 慮 で きな い 、現 在 実 用 化 され て い な い よ うな 新 技 術 の評 価 がで き ない 等 の 問題 が 挙 げ られ た 。これ を補 完 しそ れ ぞれ の利 点 を生 か す 方 法 と して 、プ ロセ ス連 関 分 析 手 法 が提 案 され た。 これ は 、積 み 上 げ に よ るイ ンベ ン トリか ら構 成 され る線 形 計 画 法 を用 い た体 系 的 手 法 で あ り、各 産 業 間 の複 雑 な連.

(5) 関 や リサ イ クル を考 慮 した上 で の最 逼 シ ステ ム の設 計 を シス テ マ テ ィ ック に行 うこ とが で き る。. この枠組みの中で配分問題に対 して、線形計画法の最適基底逆行列を用いたシステム全体の最適 化を促進する新たな配分指捺が得 られる。積み上げ法 と同様に境界設定の問題が残 されてしま う が 、産 業 連 関表 を取 り込 む こ とで 、デ.eタ の 包 括 性 、完 備性 を 高 め る こ とが で き る。一 方 、それ と同 時 に 処 理 す べ きデ ー タ量 が 飛躍 的 に増 大す るた め 、これ らの分 析 を補 助 す る分 析 支 援 シ ス テ ム が 不 可 欠 とな る。そ こで、プ ロセ ス連 関 の枠 組 み の 上 に、積 み 上 げデ ー タ と産 業 連 関 表 を組 み 合 わせ た ハ イ ブ リ ッ ド表 を 作成 し、これ を も とに環 境 影 響 評 価、シ ス テ ム の最 適 設 計 、感 度 分 析 等 各 種 の シ ュ ミ レ,.eション とい った 一 連 の 分析 進 め る た め の 環 境 評 価 設 計 シ ス テ ム の 開発 を 行 っ た。従 来 、 こ うしたデ ー タベ,_.スツー ル は積 み 上 げ のデ ー タ だ け に よ る もの が 大 半 で あ り 、一 部 産 業 連 関表 を利 用 して い る場 合 もそ の 特 性 を十 分 に生 か し切 れ て い ない も ので あ った 。本 分 析 支 援 シ ステ ム にお いて は、産 業連 関表 に表 現 され て い る現 実 の 産 業構 造 を全 て取 り込 み 、分 析 の 目的 に応 じて積 み 上 げ に よ るプ ロセ ス デ ー タ を融 合 させ 、 産 業 構 造 自体 を再 構成 して 行 くこ とが 可 能 で あ る。LCAに. お い て 重 要 な こ とは シス テ ム全 体 で の総 合 的 ・定 量 的 な評価 を行 うこ とで. あ る。部 分 部 分 で 最適 化 され たサ ブ シス テ ム を寄 り集 めれ ば 、社 会 全 体 と して の最適 化 が 保 証 さ れ るわ け で は な く、よ りマ ク ロ的 な視 点か らの 分 析 を行 っ た上 で、個 々 の技 術 シ ス テ ム を評 価 し な けれ ば な らな い。 こ う した 目的 に 対 し、本 分 析 支 援 シ ス テ ム は特 に有効 で あ る と考 え られ る。 分 析 は 、① 積 み上 げ に よ るプ ロセ スデ ー タの 作 成 、② ハ イ ブ リ ッ ド表(バ ラン ス表)の 作成 、 ③ シ ミュ レー シ ョン(シ ナ リオ の 設 定)に よ る環境 影 響 評 価 、④ 最適 シ ス テ ム の設 計(目 的 関数 の設 定)、⑤ 感 度 分 析 等 に よる検 証 、⑥ 結果 の解 釈 と具 体 的 な対 応 策 の 策 定 、 とい う段 階 を踏 む 。 本 支 援 シ ステ ム は 、LCAを. 行 う分 析 者 の 作 業 を支 援 す る た め もので あ る。 闇 雲 に 結 果 が 計 算 さ. れ て で て 来 る とい うよ うな もの で は な く単 純 な 作業 、大 規 模 な行 列 演 算 等 の煩 雑 な 作業 を全 て 引 き受 け、単純 な ミス を 回避 す るた めの 分 析 支 援 ツー ル で あ る。 こ うした分 析 で は 、適 切 な解 を得 るま で に 元 デ ー タや 前提 条 件 を検 討 し直 し試 行 錯 誤 を繰 り返 す の が 常 で あ る が、分 析 に使 用 す る デ ー タ、各 種 係 数 行 列 等 分析 の 途 中経 過 、計 算 結 果 は 全 て ス プ レッ ドシー ト上 に展 開 され るた め 、 それ らを適 宜確 認域 い は修 正 す る こ とも容 易 で あ る。そ こで用 い られ るデ ー タや 手 法 につ い て よ1 く理 解 して い る分析 者 で あれ ば、よ り生 産 的 な作 業 に集 中す る こ とが で き る よ うに な る で あ ろ う。 これ に よ っ てデ ー タベ ー ス ・各 種 前 提 条件 ・シ ナ リオ ・分析 手 法 を 、統 一 的 枠組 み の 中 で共 有 し、 再 利 用 性 を 高 め る こ とが可 能 とな った。 さ らに これ を利 用 し、その 分 析 事 例 と して 太 陽 電 池 シ ス テ ムの 導 入 に 関す る分 析 を行 っ た。 ここで は プ ロセ ス連 関 分析 の手 法 を とった が 、場 合 に よ っ て は従 来 の 積 み 上 げ法 や産 業連 関 分析 法 を そ の ま ま利 用 す る こ とも可能 で あ る。各 手法 そ れ ぞ れ に 長 短 が あ り、様 々 な 手 法 ・前 提 条 件 ・デ ー タの 違 い に よ る分 析 結 果 の 比較 は 、分 析 の信頼 性 を高 め るた め に も重 要 な プ ロセ ス で あ り、 本 支 援 シ ス テ ム を活 用 す る こ とで効 率 的 に行 うこ とが で き る よ うに な る。 こ うした分 析 ツー ル で は 、使 用 す るデ ー タの 共 有 化(標 準 化)が 常 に 問題 と され るた め 、今 後 ク ライ ア ン ト/サ ー バ ー シ ス テ ム に 拡 張 す るな ど、さ らな る情 報 の 共 有 化 を進 め る こ とが必 要 で あ る。.

(6) ライ フサ イ クル アセ ス メ ン トに基 づ く. 環境 評価設 計 システ ムの開発. 疋 田 浩一★ 、石谷 久† 、松 橋 隆 治‡ 、 吉 田 好 鋼 、 大 橋 永 樹‡. 2000年8月. O.概. 要. 近年 のエネル ギー消費 の急速な拡大 とこれ に伴 う地球環境 問題 の顕在化 に よ り、 これ に対応 す るための 長期的 なエネル ギー資源確保 と有効利用 、地球環境問題へ の有効 な対応策 と実施 手法の開発 と研 究が要請 され ている。 なかで もエネル ギー資源 の有効利用 と環境負荷 の逓減 を 目的 とした技術 開発 が促進 されてい るが、それ らを総合的 に定量評価 し最適化或い は効率化す る方策 を検討す る ことが必 要であ る。需 要部門 でのエネル ギー源 の選択 では経 済的な最適化が達成 されてい るはずで あるが 、全地球的 レベル での資源利 用の有効性や環境負荷 を考慮 したエネルギー利用の効率性 を評価す るには経済性以外 の指標 が必要 である。 これ らを背景 と して近年Life Cycle Assessment(生 涯環境影i響評価)が注 目を集 めてい る。LCAと. は、あ. る製品(あ るいはサー ビス)に つ いて、その原材 料が地球か ら採取 されてか ら製造工程 を経て消費 され廃 棄 され るまでのすべての過程(ラ イフサイクル)に おけ る環境影響 を包 括的に定量評 価 し、環境負荷 の少 ない製 品や 技術 の開発 ・改善、 あるいは計画や施 策の立案 を行 うための枠組 みであ り、地球規模のエネル ギー的 ・環境 的負荷 を踏 ま えた グローバル な視 点に立って、総合 的かつ 定量的にエネル ギー効率、環境負 荷等 を評価す るとい う本研 究の 目的 によ く適 している。本研究 ではエネル ギー利用 ・変換 システムそれ 自 体 の評価 とともに、 これ らに関わ る全 てのプ ロセ スに要す る設備 ・運 用の投入 エネ ルギー も同時に考慮す るこ とになる。本研究 では、先ずBottom Upの 視 点か ら積み上 げ法 によ りデー タを整理 してエネル ギー収 支お よび温暖 化ガ ス排 出の分析 のためのデー タベー スを構築 した。 さ らに、従来 の積 み上げ計算での問題 を解決す るため、Zbp Downの. 視点か らのプ ロセ ス連関分析に よる検討を加 え為. これに、社会全体での. 評価 を補 うた めに産業連関表 との融 合をはか り、 さらに シナ リオ分析に よる改善評価 、線形 計画法に よる 最適設計等の一連の分析 を、各分析者 が一 貫 した手法に則 って効率的に進 め られ るよ うに、デ ー タベース ツールの開発 を行 った。. 禽慶応義塾 大学産業研究所 +東 京大学大学院工学系研究科 ‡東 京大学大学院新領域創成科学研究科. 1.

(7) ①.ラ イ フサイ クルアセ スメン ト(LCA)のた めの分析手法 の整理 と展開 従来か ら用い られて きた代表的なLCA手 法 として、積み上 げ法 と産業連 関分析法 が挙 げ られ る。積み 上 げ法では、評価すべ きシステ ム内の各プ ロセスにお ける各種 の投入 、産出お よび排出物 をその種類毎 に逐 次評価 し、文字 どお り積み 上げて総 計 し全体の評価 をお こな う。計算 の過程 が簡便 であ り、 尸近年 この手法 に則って国際的 な標準化 が進 め られ て きてい る。 特定の技術や システム内でその主要な連関の及ぶ範囲 が 限 られてい る ものを取 り扱 うのに適 してい るが、一般 に一つ の製 品を製造 ・消費す る上で も数 多 くの産業 が関係 してお り、それ らの無 限の連 関(波 及)を 網 羅す るこ とは現 実的 には不可能 に近い。 これに対 して ワンステ ップバ ックルール な ど連 関範囲 の境 界を明確 に規則化す る試み もな され ているが、そ うした境界 の設定や評価 に用い る各種原単位 等の前提 条件 が統一 されていない と、評価 を定め ることは難 しい。一方 、 産業連関表は一国全体の製品 一プ ロセスを400余 部門 に区分 し、そ の間の財 とサー ビスの流れ を行列の形 式で表 した もので ある。対象 とす る地域 の産 業活動全 て を網羅 した、極 めて包括性 の高 いデー タで構成 さ れてい るた め、社会全体への波及効果 を作業効率 よく評価 す ることが可能 である。 しか し、作成 された時 点 と地域の技術構造 に限定 されて いるため、将来有効 にな る可能性の ある技術や 、主 に国外 で生産 されて い るよ うな製品 を適正 に評価 できない。 また、部 門毎 の平均値で評価 され るた め、製品毎 の質 的な差異が 均一化 されて評価 され ることになる。 も う一つの問題は配分問題で ある。結合生産や リサイ クル を通 して複数の製品 ・生産が関与す る場合 に は、各々への資源消費、環 境負荷 を配分 しなけれ ばな らない。 この問題 への対応 と して、積み上 げ法では 各製 品の重量に よる重 量配 分やモル数 によるモル配 分 、または、製 品の価格 による価格配 分 な どが提唱 さ れ ているが、適用す る配分規 則に より結果 が大 き く異 なる場 合がある。産業連 関分析法 では、一般 的にOne activity-One commodityの 原則 に基 づ き正方化 され た産業連 関モデル を利用す るが、そこでは結合 生産 ・ 完全代替 が認 め られてお らず 、副産物はマイナス投入方式 に よる特殊 な扱 いを受 け る。 そのま まで は配分 問題 に適切 な解 を与え ることは不可能であ る。 多様な システ ムに対応す るLCAを. お こな うために は、 こ. のOne activity-One oomm(xlityの 原則 を崩 し、単一 のプ ロセスか らの複数 の産出物 また は排 出物(ex. CO2,NOx,SOx,重. 金属)を 明示 的に扱 えるよ うにす る必要 がある。. これ らを補完す る分析手法 として、プ ロセ ス連 関分析 が提案 された。 これは、単一の プロセ スか ら生 じ る複数 の製 品お よび排 出物 を評価 に含 め、積み上 げ法 におけ る波及追跡の繁雑 さと、複数の製 品間 の資源 投入や 環境排 出の配分問題 を解消す る方法 である。積み 上げ法に よるイ ンベ ン トリをもとに構成 され る、 線形計画 法を用いた体系的な評価 手法で あ り、各産業間 の複 雑な連 関や リサイ クルを考慮 した算定 をシス テ ム的 に行 うことがで きる。 この枠組 みの 中で、配分問題 に対 しては、線形 計画法の最適 基底 逆行列 を用 いた システ ム全体 の最適化 を促進す る新たな配分指標 が得 られ る。 しか し、プ ロセ ス連 関分析 法は も とも と積み上 げ法か ら産業連 関分析法へ の拡 張を意 図 して開発 され た手法 であるため、積み 上げ法 と同様 に境 界設定の問題 は残 されて しま う。 以上を踏ま え、各手法 の長所 を組み合 わせ た分析 手法 と して、プ ロセ ス連関分析 に基づい た、積 み上げ 法 と産業連関分析法のハイブ リッ ド手法 を検討 した。主 に、プ ロセス連関分析 に産業連関モデル の包括性 を取 り込む ことがね らいで ある。産業連関モデル にお け る投 入液数 行列 とは、実在 す る産業構造 を定量的 に表現 した ものであ る。分析のx橡 とす る製品或い はプ ロセ スが、 これ に対 して ドラステ ィ ックに影響 を. 2.

(8) 与 え な い 程 度 に導 入 され る場 合 は 、 この投 入 係 数 行 列 自体 に手 を加 え る必 要 は な い。 しか し、 非 常 に 大 規 模 に 導 入 され る よ うな状 況 を 考 え る場 合 、投 入 係 数 行列 に積 み 上 げ法 に よ るデ ー タ を加 え て 再構 築 す る必 要 が あ る。 実 際 に 積 み 上 げ の デ ー タ と産業 連 関表 を接 続 す る際 に まず 問 題 とな る の が 、財 の 単価 或 い は 質 の 不 均 一 性 で あ る。 産 業 連 関表 に お い て 生 産財 は そ の部 門 内 で 平 均 化 され た の単 価 で評 価 され て しま う。 そ こで 、 自動 車 な ど加 工 度 が 高 い製 品 の分 析 を行 う場 合 に は 、 平 均 的 な財 と して言斗 価 す る こ とが で き る財 ま で 、 プ ロセ ス 連 関 で 途 中付 随 的 に生 じる環 境 負 荷 を評価 しな が ら遡 る こ とで 、この格 差 を補 正 す る こ とが で き る。 次 に、 主 に海 外 で しか 生 産 され て い な い製 品 に つ い て は、 現 地 で の負 荷 を別 途 推 計す る必 要 が あ る。 例 えば 、LNGは 液 化 時 に そ の1割 ほ どを燃 料 と して消 費 して い る が 、国 内 の 産 業 連 関 モ デ ル だ けで は これ が 抜 けて しま う。 そ こ で、 海 外 でのLNGの. 製 造 プ ロセ ス にお け る負 荷 を 、 プ ロセ ス連 関 法 を利 用 して 推 計 し補. 正 しな けれ ば な らな い。 また 、 線 形 計 画 法 等 に よ って得 られ る最適 解 は 、 必 ず しも実 現 可 能 な もの とな る とは 限 らな い た め 、 こ れ を調 整 す る た め の制 約 条 件(シ ナ リオ)を 設 定 す る こ と も必 要 とな る。 この よ うに包 括 的 なLCAを. 行う. た め に は 、一連 の 条 件 設 定 をは じめ 、 処 理 す るべ きデ ー タ の量 は飛 躍 的 に増 大す る。 こ うした 処 理 を 適 切 に行 うた め に 、分 析 の支 援 シ ステ ムが 求 め られ る。 ②.LCAデ Bottom. ー タベ ー ス の整 備 Upの. 視 点か らの 積 み 上 げ 法 に よ りデー タ を整 理 して 、主 に電 力 ・都 市 ガ ス等 の エ ネ ル ギー シス. テ ム につ い て 、ラ イ フサ イ クル イ ンベ ン トリ(:LCDデ. ー タベ ー ス を整 備 した。 ま た、 これ に 基 づ き電 力 ・. 都 市 ガ ス シ ス テ ム 、 温排 熱 利用 シ ステ ム等 の 評 価 を行 った 。 ③.包. 括 的 な環 境 影 響 評 価 、設 計 シ ステ ムの 開 発. LCAに. お い て 、分 橄 橡 シス テ ム の環 境 影響 評 価 と設 計 を検 討 妬 際 に周 駄. なデ ー タ を扱 う必 要 カミ ある. が 、 これ を包 括 的 か っ 統 一 的 な枠 組 み で 行 うた め の 分 析 手 法 を確 立す る こ とが 求 め られ て い る。 従 って 、 これ らの改 善評 価 、線 形 計 画 法 等 に よ る最適 設 計 等 の 一 連 の分 析 を 、分 析者 が 一 貫性 の とれ た 手 法 に よ っ て効 率 的 に進 め られ る環 境 を整 え る こ と を 目的 と して 、 環 境 評 価 設 計 支 援 シ ス テ ム と して の デ ー タベ ー ス ツー ル の開 発 を行 った。 実 際 に 分析 を 行 う上 で は 、 必 要 な シナ リオ の設 定 、行 列 式 の作 成 、演 算 等 非 常 に 繁 雑 な作 業 が 必 用 と され る。この 支 援 ツー ル 上 で 、デ ー タの 収 集 をは じめLCAの. た め の 一連 の 分 析 が 可 能. で あ り、 これ らの 作 業 に 対 して視 覚 的 に把 握 しや す い 作 業 環 境 を提 供す る事 に よ り、 で き る 限 り作 業 の 負 担 を軽 減 し、 単純 な誤 りを減 ら し、分 析 そ の もの に集 中 で き る よ うな る。 ま た 、 これ に よ っ て デ ー タベ ー ス ・各 種 前 提 条 件 ・シ ナ リオ ・分 析 手 法 を 、統 一 的枠 組 み の 中で 共 有 し、再 利 用 性 を高 め る こ とが 可 能 と な った 。. 3.

(9) 1.は. じめ に. 近 年 の エ ネ ル ギー 消 費 の急 速 な拡 大 と これ に伴 う地 球環 境 問 題 の顕 在 化 に よ り、 これ に対 応 す るた め の 長 期 的 な エ ネ ル ギー 資 源 確 保 と有 効 利 用 、地 球 環 境 問題 へ の 有 効 な対 応 策 と実 施 手 法 の 開発 と研 究 が 要 請 され て い る。 な か で もエ ネ ル ギー 資 源 の有 効 利 用 と環 境 負 荷 の 逓 減 を 目的 と した 技 術 開発 が促 進 され て い る が 、 それ ら を総 合 的 に定 量 評 価 し最 適 化 或 い は効 率 化 す る方 策 を検 討 す る こ とが 必 要 で あ る。 各 需 要 部 門 で の エネ ル ギ`..源の 選 択 にお い て は 、 経 済 的 な最 適 化 が達 成 され て い るは ず で あ るが 、 全 地 球 的 レベ ル で の資 源 利 用 の 有 効 性 や 環境 負 荷 を考 慮 した エ ネ ル ギー 利 用 の効 率 性 を評 価 す るに は経 済 性 以 外 の指 標 も 必 要 で あ る。 これ らを背 景 と して 近 年Life LCAと. Cyde. Assessment(生. 涯 環 境 影 響 評 価)が 注 目を集 め て い る。. は 、 あ る製 品(あ るい はサ ー ビス)に つ い て 、そ の 原 材 料 が 地 球 か ら採 取 され て か ら製 造 工 程 を経. て 消 費 され 廃 棄 され る ま で のす べ て の過 程 に お け る環 境 影 響 を包 括 的 に定 量 評 価 す る概 念 で あ り、 地 球 規 模 の エ ネ ル ギー 的 ・環 境 的 負 荷 を踏 ま え た グ ロー バ ル な視 点に 立 って 、 総 合 的 か っ 定 量 的 にエ ネ ル ギー 効 率 、環 境 負 荷 等 を評価 す る とい う本 研 究 の 目的 に よ く適 して い る。 あ らゆ る製 品 或 い は 活 動 につ い て 、環 境 負 荷 を 定 量 的 に検 討 しよ う とす る とき、 あ る場 面 にお け る 一 面 的 な 要 素 だ けに 注 目す るの で は な く、 そ の製 品 の 「 ゆ りか ごか ら墓 場 ま で(From. the(Ladle. to grave)」 の ライ フ サ イ クル を考 え 、 で き うる限 り総. 合 的 に評 価 す る こ とが重 要 で あ る。 :LCA的 概 念 は1960年. 代 か ら始 ま っ て い る。 ロー マ ク ラブ に よ る 「 成 長 の 限 界 」 な どに よ り、 地 球 上 の. 各 種 資 源 に 関す る物 質 的 な 限 界 が示 唆 され 、 将 来 の 資源 供 給 ・消 費 の計 画 を 立案 す る方 法 が模 索 され た 。 LCAの. 活 動 は、1970年 初 期 に米 国 で始 ま った 。 増 えつ づ け る ゴ ミの 減 量 対 策 の 一 環 と して コカ コー ラ社. が 飲 料 容 器 を文橡 に そ の環 境 負 荷 を製 造 か ら廃 棄 の プ ロセ ス に つ い て 調 査 した もの が そ の最 初 で あ る。 そ の 後 、 社 会 の 環 境 保 護 運 動 が 高 ま る と、 そ の対 象 範 囲 は 、家 電 製 品 や 自動 車 な ど様 々 な大 衆 消 費 財 に広 が っ て い っ た。ヨー ロ ッパ で は1980年. の スイ ス連 邦 内 務 省 環 境 局(BUWA:L)に. よ る包 装 容 器 の研 究 な どが. あ る。 最 近 で は 化 学 系 の 研 究 者 で 組 織 す る 環 境 毒 物 化 学 学 会(SETAC:Society Zbxicology and Chemistry)が ラ施 設 に 関す るLCA研. 、LCA概. of Environmental. 念 の 整 理 、手 法 の確 立 を進 め て い る。発 電 シ ステ ム な ど社 会 イ ン フ. 究 は 、1973年 に英 国 の チ ャ ップマ ン に よ る原 子 力 発 電 の エ ネ ル ギー 収 支 分 析 が初. め て で あ る。 環 境 負 荷 の研 究 は、 基 本 的 には エ ネル ギ ー収 支 と同 じ手 法 で 、温 室効 果 ガ ス で あ るCO2な. ど. につ い てお こ な われ て き た。 近年 に お い て は 、 そ の 対象 も発 電 に 限 らず 、 ガ ス供 給 シ ステ ム 、水 道 、 建 築 物 、 土 木 構 造 物 な ど他 の社 会 資 本 設 備 に ま で広 が りを見 せ て い る。LCAは が 中心 で あ った が 、1993年 には 国 際標 準 化機 構 してLCAが. 、 これ まで 研 究 者 に よ る活 動. (ISO)に お い て 環 境 管 理(TC207)に. 議 論 され る よ うに な った 。 そ れ は、 製 品 の環 境 管 理 の ツ ール にLCAを. して い る。 我 が 国 で は 、ISO/TC207に. 関す る規 格 の 一 つ と 用 い る こ とを 目的 と. 対 応 す る た め 、環境 管 理 規格 審議 委 員 会 を1993年6. ,月に設. 立 した。 委 員 会 は 、 大 学 、 各 種研 究 所 、 産 業 界 、 消 費 者 、 労 働 界 、マ ス コ ミ、環 境 関連 、 規格 関 連 の 代 表 者 か ら構 成 され て い る。 我 が 国 のISO/TC207へ. の 対 応 は、 先 のISO9000の. 品 質 管 理 と同 様. に、 欧 州 の 日本 に対 す る第 二 の貿 易 攻 勢 と見 る向 き もあ るが 、 む しろ この 機 会 を積 極 的 に利 用 し、 我 が 国 の 先 進 的 な 公 害 防 止 機 器 や品 質 管 理 技 術 を 国 際標 準化 に活 かす べ き とい う考 え方 も あ る。1995年10月 LCA日 CA手. 本 フ ォー ラ ム が産 官 学 の協 力 の基 に発 足 した。 そ の活 動 は 、 国 内 外 のLCA情 法/技 術 の 課 題 の抽 出 ・検 討 ・提 言 、 LCA応. に は、. 報 の流 通 促 進 、 L. 用 上 の 問題 点抽 出 ・合 意 形成 とい った も の で 、我 が. 1. 4.

(10) 国 にお い て も具 体 的 なLCA活 異 な る業 界30団 はISO14040(ラ. 動 がや っ と国 レベ ル で 実 施 で き る体 制 が 整 っ た とい え る。 フ ォ「 ラ ム は 、. 体 が集 ま る横 断 的 な組 織 とな って お り、 そ の 成 果 が 注 目 され て い る。 そ して 、1997年. に. イ フサ イ クル アセ ス メ ン トー原 則 及 び 枠 組 み)が発 効 され て い る。デ ー タベ ー ス 、・ ・ ソフ トウ. ェ ア の 開 発 で は オ ラ ン ダ ライ デ ン 大 学 環 境 科 学 セ ン タ ー(CML)の. 「SimaPro」 、BUW:L/ミ. 「Oeko-base」、ス ウ ェー デ ン環境 研 究 所/ボ ノレボの 「EPSシ ステ ム(Environment produ(;t design)」、エ コ ビラ ン社 の 「TEAM」. グロスの. Priority Strategies for. な どが 挙 げ られ る。 い ずれ も、 膨 大 な化 学 製 品 に 関 ナ るデ. ー タベ ー スを 有す る 、積 み 上 げ をベ ー ス とす る ソ フ トウ ェア が 開発 され て い る。. 5.

(11) 表1. LCA年. 表 一. 化学 製品の製造エネル ギーに関する報 告. 一. 1963. 主体 世 界 エネ ル ギ ー 会 議(Harold Smith:). 1966. ア メリカ Technok)gyAssessmerit(TA). 米連邦下院科学技術委員会報告. 1969. ア メリカ. 米国. 環境 アセスメントの法制化. ア メリカ 飲 料容器の 廃棄プロセスに関する調査. 1972 1972. ミンドウェスト研究 所/ゴ カコーラ社. レポ ー ト「 成 長 の 限界 」. ロー マ クラブ. ア メりカ TA法 成 立. 1973. 米国. 第1次 オ イル シ ョック. イギ リス 原子 力発電の エネル ギー収 支分析 1970代. ア メリカ. Chapman. フランクリン研 究所 、米 環境 保護 庁 (EPA. 省 エ ネ ル ギ ー ・リ サ イ ク ル に 関 す る 研 究REPA. 前半. (Resource. 1979. 第2次 オイルショック. and Environmental. Profile Analysis). 環 境 毒 物 化 学 学 会 設 立(SETAC:SOciety Environmental. 1981. 日本. 1984. スイス. 1985. EC. Toxicology. o. and Chemistry). 「 新 素材導入に伴う省エネルギー 効果の 分析 につ い. 化学経済研究所. て」 「 包装材料のエコバランス」. ス イス 連 邦 内 務 省 環 境 局(BUWAL)、. エコベ ー ス. チュof丿ッヒ工 科 大 学. (Oeko-base). EC環. 「 液体 食品容器に関する指令」. 境. 統. ミグ ロス. 括 庁(Environmental. Directorate). 固形廃棄物の問題. 1988. 産業連関表を用いたCO2排 出量の計算. 慶應 大学産業研究所 、国立環境 研究 所、宇都宮大学. 1990. SETAC財. SETAC. 1991. SAGE(Strategic. 1980代. 団設立 Advis(》ry. Group. on. Environment)言. 国際標準化機構 準会認IEC). 殳立. オランダ 「製品ライフサ イクル 分析マニュアル 」. 1992. (ISO)、 国際電 気標. ライデ ン大 学 環 境 科 学 セ ンター(CMD. 日本. 「発電プラントの エネルギー 収支分析」. 電力中央研究所. 日本. プラスチック容器包装材 の研究. プラスチック処理促進協会. 日本. 「環 境21計 画 」. 日本生活協同組合連合会. 日本. 「 環 境への負荷に関する予備 的検討」. 環境庁. 日本. 「 基 礎素材の エネルギー 解析調査報告書」. 化学繿済研究所. 日本. 日本LCA研 究会発足. 1993. ISO/TC(Technical. Committee)207(環. 境 管 理)発. 足. Simapro. ISO. ア メリカ LCAマ ニュア ル. EPA. 日本. 環境管理規格審議委員会設 立(1SOへの対応). 日本. 「環 境21計. 口. 1994 1995 1996 1997. タ ス. デ ベ. 内容. 一年t贓. スウェー デン 日本. 「EPSシ. 画 」中 間 報 告. ス テ ム(Environment. Priority Strategies. fort. スウェー・ デン環境研究所/ボ ルボ. prroduct design)」驍 LCA日. 一. ■ 『. 層 一. 一. 日 囀. 一 一. 一. 日本生活協 同組合連合会 EPS 一. 一. ロ ー. 一. 一. 一 一. 一. 一 一. 一. 一. 一 ■. ■ 一. 層. 一. 一 需. 一 一. 一. 一. 本 フ ォー ラ ム 発 足. ISO14000シ1丿. 一ズ発効. ISO. ISO 14040(ラ イ フ サ イ ク ル ア セ ス メン トー 原 則 及 び 枠 組 み)発. フラン ス TEAM発. ISO. 効 売. エコビラン社. 6. TEAM.

(12) LCAは ①LCAの. 、 目標 定 義 と領 域 設 定 、 イ ンベ ン トリ分 析 、 影 響 評 価 、 改 善 評 価 の4段 階 か らな る。 目標 定 義 と領 域 設 定. LCAを 実 施 す る際 、そ の 目的 に よ っ て文橡 シ ス テ ム の境 界 、以 後 の デ ー タ収 集 の 範 囲 な どが 異 な り、 これ を明 確 にす る こ とが極 め て重 要 で あ る。 評価 領 域 を分 析 範 囲 を 比較Xj像 に よっ て 差 の で る範 囲 に限 定 し、 比 較 対 象 とな る製 品 ・プ ロセ ス 問 で 同 一 の 部 分 は はず す こ と も可 能 で あ る。. 一. 幻癩 ■ ﹂. 囈. 膿 避 腰. シス テム 入 力. 図1 ②. }. 癰 蜃涯 晒 …. /シ. ステム境界. エ 黐ヨ 排 鋼 〕. 加 工 ・製 造段 階 材 料製 造 製 品 組 み立 て 充 填 ・包装 ・配 送. 並 覆証 劑. 幽. {鼠. 〕. 虧嚠. 劃 副製品一 〕. システ ム 出 力. ラ イ フサ イ ク ル の 各段 階 と入 出 力. イ ンベ ン トリー 分 析 イ ンベ ン トリー とは、 一 つ の 製 品 に関 わ る資源 等 全 て の 財 の 投 入 を入 力 、環 境 に影 響 を及 ぼ す 全 て の排. 出 物 、並 び に副 産 物 を含 む 全 て の 生 産 物 を ま とめ て 出 力 と し、 そ の 全 体 の入 出力 を収 支 表 と して整 理す る こ とを さす 。 基 本 的 な 入 力 と して 各 種 資 源 、 エネ ル ギ ー 、 大 気 、 土 地 、 水 な どの 天 然 資 源 の他 、 中 間投 入 材 を含 め る。 この 際 、 領 域 設 定 に よ って は 、資 本 設 備 の 製 造 に要 す る資 源 も含 め られ る。 ま た 、入 力 の 単 位 と して は 、重 量 や モ ル 数 な ど物 理 的 単位 が 基 本 で あ るが 、価 格 に よる表 示 を併 記 す る こ と も(LCA分 析 結 果 をそ の 費 用 構 成 と比 較 す る際 に は)重 要 で あ る。 出 力 と して は 、 各 種 廃 棄 物(大 気 放 出 、液 体 廃 棄 物 、 固 体 廃 棄 物 、 各 種 の 微 量 有 毒 物 な ど)と 副 製 品 、 主製 品 を リス トア ップ す る。 イ ンベ ン トリの分 析 に は 、 大 き く分 けて 二 つ の 方 法 が あ る。 一 つ は 、 製 品 が どの よ うに製 造 され 、廃 棄 され るか を製 品毎 に 具体 的 に 積 み 上 げ て 評 価 して い く方 法 で あ る。 も う一 つ は 、産 業 連 関 表 とい う異 な る産 業 の 投入 産 出(金 額 ベ ー ス). 7.

(13) が 予 め詳 細 に 調 べ られ た 表 を利 用 す る 方 法 で あ る。 前 者 は 、 ボ トム ア ップ 法 ま た は 積 み 上 げ 法(Process Analysis)と. 呼 ば れ 、 後 者 は トップ ダ ウン法 また は 産 業 連 関 分 析 法(lnput-output. ③. ンパ ク ト)評 価. 影 響(イ. Analysis)と. 呼 ばれ る。. デ … タの測 定或 い は 算 定 は で きて も、環 境 イ ンパ ク トとの 因 果 関係 を 明 らか に す る こ とは容 易 で は な い。 影 響 評 価 は 、LCIで 算 定 され た 各排 出物 、あ るい は 資源 利 用 が 及 ぼ す 現 実 の環 境 へ の影 響 を、分 類 、特 徴 づ け 、価 値 づ け の三 つ の段 階 に 分 け て 、 定性 的 、 定量 的 に評 価 しよ うとい うもの で あ る。 まず 、各 種 の排 出 分 類 項 目を 、環 竟影 響 の種 類 に よ って 、健 康 影 響(人 間 へ の 健康 影 響)、 エ コ ロジ ー 的 影 響(自 然 、植 生 へ の 影 響)、 資源 影 響(枯 渇 性 資 源 の使 用 とそ の 評 価)、 社 会 福祉(社. 会 的 健 全 性)に 分. 類 す る。 こ の分 類 の 目的 は 、 各 種 の 環 境 影{響へ の 因 果 関係 を見 極 め て 、 分 析 対 象 を確 定 す る こ とに あ る。 こ こで 、 環 境 へ の影 響 を 表 す ス トレス 因 子(stressor)と 呼 ば れ る要 因 を新 た に 定 義 して 、 各 種 の 環 境影 響 を定 量 化 す る。 次 の 段 階 の 特 徴 づ け とは 各 々 の ス トレス 因 子 が 現 実 の 環 境 影{響へ どの レベ ル で影 響 す るか を定 量的 に 示 す もの で あ る。 た だ し、特 殊 な確 率 的状 況 に対 す る評 価 は 、 リス ク分 析 な ど他 の 手 法 が適 切 で あ り、 あ くま で も一 般 的 、平 均 的 な影 響 評 価 を対 象 とす る 立場 を とっ て い る。 最 後 の価 値 付 け とは 、 異 な る分 類 間 の影 響 力 を一 つ の評 価 指 標 に統 合 して 、対 象 シ ス テ ム(製 品)の 総 合 評 価 をお こな う もの で あ る。 これ は 分類 され た 多 次 元 の価 値 指 標 を、 等 価 変 換 値 を用 い て 一 次 元 指 標 に しよ う とい うも の で あ り、 そ の是 非 、妥 当性 、 実 現 可 能 性 に は多 くの 異 論 、 疑 義 が 示 され て い る。 例 えば 、 地 球 環 境 影 響 と地 域 環 境 影 響 、 さ らに は人 間 の健 康 に 対 す る影 響 な どの どの 項 目 を優 先 す る か は 、 目的 、 周 囲 の 環 境 条 件 、 時 代 に よ っ て変 化 す る。 ④. 解釈 LCAで は 、分析x橡. の 新 旧 シ ステ ム(製 品)の イ ンベ ン トリー を作 成 し、影 響 評 価 をお こな った 上 で 、シ. ス テ ム(製 品)の 代 替 に よ る 改 善効 果 を で き る 限 り定量 的 に分 析 す る。 そ の 上 で 、 そ の他 の現 実 的制 約 を 考 慮 しな が ら、最 適 な意 思 決 定 をお こな うこ とが 最 終 目的 で あ る。LCAは 主 に 環 境 面 を 重 視 した 評価 をお こ な うもの で あ るた め 、 そ れ の み で意 思 決 定 が お こ なわ れ る こ とは な い が 、 そ の環 境 面 へ の効 果 を あ らか じ め 定 量 的 に把 握 して お く こ とは き わ めて 重 要 で あ る。 さ らに評 価 結 果 の 公 平 で透 明 性 の 高 い 提 示 方 法 を確 立す る こ とも重 要 で あ る。 こ う して 、 目標 設 定 に 始 ま り、 生 涯 サ イ クル イ ンベ ン トリー 、 影 響 評 価 の 各 過 程 を経 て解 釈 をお こな う ●. こ とに よ り、 対 象 シ ステ ム(製 品)に 関 す るLCAが 完 了 す る。 LCAの 特 徴 、 問題 点 を以 下 に述 べ る。 ●. 製 品な どの ライ フサイ クル を通 じた、様々な レベルでの環境 負荷低減 策が特定で きる。 イ ンベ ン トリー分析や影響評価モデルでは一定の前提 条件 の下で使用 され る。. ●. 対象 とす る範囲、使用す るデー タの範囲にな どに分析者 の主観 が入 る。 ●. 対象 とす る環境(地 域的、時間的)の 違いに よ り使用 され るデー タや手法が異な り、評価結果 もそれ らに依存す る。. 本研 究では様 々な製 品 ・技術 システムそれ 自体の評価 とともに、 これ らに関わ る全てのプ ロセ スに要す る設備 ・運用 の投 入エネル ギー及び環 境負荷 を同時に評 価す るこ とを 目的 と し、分析手法の確 立 と分析支 援 システムの開発 を行 った。. 8.

(14) 2.産. 業 連 関 表 と プ ロセ ス連 関 モ デル. 従来か ら用い られ てきた代表的 なLCA手 法 と して、積 み上げ法 と産業連関分析法があ る。積み 上げ法は、 原理 的には簡潔 な方 法であ り、評価 すべきシステム内の各プ ロセ スにお ける各種 の投入 、産 出お よび排 出 物をその種類毎 に逐 次評 価 し、文字 どお り積 み上げて総計 し、全体 の評価 をお こな う。積 み上 げ法は特定 の技 術や システ ムでその連 関の及 ぶ範 囲が限 られ ている もの を取 り扱 うのに適 しているが、一般 に一っの 製 品を製 造 ・消費す る上で も数 多 くの産業が関係 してお り、それ らの無限の連関(波 及)を 取 り扱 うこと は(波 及 追 跡 に膨 大 な作 業 を伴 うた め)現 実 的 に は 不 可 能 に 近 い 。 これ に対 して ワ ン ステ ップ バ ッ クル ー ル な ど連 関 範 囲 の 境 界 を明 確 に規 則化 す る試 み も な され て い るが 、 この よ うな 境 界 設 定 には 定 量 的 な根 拠 は な い。 そ こで 、 産 業 連 関 表 並 び に物 量 表 がLCAに 体 の製 品 一 プ ロセ ス を400余. お い て しば しば 用 い られ る。 産 業 連 関 表 は 、 日本 全. 部 門 に統合 し、 そ の 間 の財 とサ ー ビス の流 れ を行 列 の形 式 で表 した もの で あ. る。 こ の投 入 係 数 行 列 を用 い る と、 上 述 した 無 限 の 連 関(波 及)を. 逆行 列演 算 に よっ て 作 業効 率 良 く求 め. る こ とが で き る。 積 み 上 げ法 の も う一 つ の難 点は配 分 問 題 で あ る。す な わ ち 、結 合 生 産 や リサ イ クル を通 して 複 数 の 製 品 ・ 生 産 が 関 与 す る場 合 に は 、各 々 へ の 資源 消 費 、環 境漁 荷 の配 分 問題 が発 生 す る。 こ の問 題 へ の対 応 と して 、 各 製 品 の重 量 に よ る重 量配 分 や モ ル 数 に よ るモ ル配 分 、 また は 、製 品 の価 格 に よ る価 格 配 分 な どが提 唱 さ れ て い るが 、用 い る配 分 規則 に よ り結 果 が 大 き く異 な る場 合 が あ る。 こ の配 分 の問 題 点 は 、産 業 連 関分 析 法 に よ って も解 決 され ない 。 原 則 的 にOne. activity-One. commodityで. 構 成 され て い る正 方 化 され た産 業. 連 関 モ デ ル にお い て は 、結 合 生産 ・完 全代 替 を認 め て い な い た め副 産 物 はマ イ ナ ス投 入 方 式 に よ る特 殊 な 扱 い を受 け てお り、 そ の ま ま で は配 分 問題 に適 切 な解 を 与 え る こ とは不 可 能 で あ る。 多 様 な シ ステ ム に対 応 す るLCAを. お こ な うた めに は 、 このOne. らの 複 数 の 産 出 物 ま た は 排 出 物(ex. 表2・1分. 長所. activityc One. CO2,NOx,SOx,重. commodityの. 原則 を崩 し、 単 一 の プ ロセ ス か. 金 属)を 明 示 的 に扱 え る よ うに す る必 要 が あ る。. 析手法の比較. 積 み上げ法 産業連関分析 法 計算が容易であ る 包括的統 計デー タ 特定製 品の特殊性 を反 映で き 社 会全体へ の波及を考慮 る きめ細 かい分析 、評価 が可能. 蜥. 境界設 定の問題配分 問題. 輛. 境界設定(国 内限定)の 問題 部 門分類 が500程 度 製 品の特殊性 が失 われ ている. Simapro(CML.,オ. ラ ン ダ). 環 境 分 析 用 産 業 連 関表(慶 応. TEAM(Ecobilan、. フ ラ ン ス). 夫 学). LCAサ ポ ー ト(NEC) EcoAssist(日 Easy-LCA(東. 立). 包括 的 配 分問題へ の対応. 作 業の煩雑 さ. 本研 究での手法. Qu ickLCA(電 力 中央 研 究 所) 積 み 上 げ とのHybrid. 芝). 一部産業連関表 Nire-LCA(資. プ ロセス連 関分析 法. 源 環境 技 術総 合. 研 究 所). 9.

(15) 2-1産. 業 連 関 表(Input-Output. Table). 産業連関表は国内の全産業 を400部 門程度 に分類 し、 ある産業か ら別 の産 業への財 の流れを、金額ベー ス の 行 列 形 式 で 記 述 した もの で あ る。 この 行 列 を利 用 して 一 定 の 算 定 を行 い 、 一 つ の 産 業 に対 して 直 接 、 間 接 を問 わ ず 各 産 業 か らの最 終 的 な 産 出 量 を算 出 す る こ とに よ り、 着 目す る産 業 の 製 品 に関 す る各 種 投 入 を一 意 に 算 定 す る こ とが で き る。 ベ ー ス とな る取 引 基本 表 は90年 終 需 要 部 門(消 費 、 投 資 、 輸 出 、 輸 入)]× 【 財(Comm(xlity)527】. 表 で 、[中 間 需 要 部 門(Activity)411+最 の 矩形 マ トリク ス で 、通 常 これ を部 門 統. 謳. 合 す るな ど して 正 方化 して 分 析 に 用 い る。. ﹁. 最終需要. 入. …廏. 一. 齏鬮 融. 塗II. 中間投入. F. 婦. A・X. 一M. X. 加値 付価. 聽 ∫. 総生産. 図2-1競. 争輸 入 型産 業連 関 表. (1-A)一1型. 〈バ ラ ンス 式 〉. XニA・X+F-M. (2-1-1). X=(トA)一i(F-M). (1-A)一1. (2-1-2). レオ ンチ ェ フ逆 行 列. 環境 負荷物 質排 出量ベ ク トルD=C・X. (2-1-3). C: 部門別排出係数を対角要素とする対角行列. 取 引基 本 表 で は、 複 数 の 産 業 部 門 が 同 一の 製 品 を製 造 す る 「 代 替 生産 」(例 :事 業 用 電 力部 門)や 、… つ の産 業 部 門 か ら複 数 の 主 産 物 を生 産 す る 「 結 合 生 産 」(例 :石 油 精製 部 門)が 存 在 し. 、 この まま で は 上記 の. よ うな 演 算 か ら解 を 一意 に 決 定 で きな い。 そ こで一般 的 には 産 業 部 門 、財 の 部 門統 合 を して正 方 化 す るが 、 これ に よっ て 失 われ て しま う情 報 は 多 い。 ま た 、 産 業連 関 表 で 計 上 され る財 の 取 引 は1年 間 の フ ロー で あ り、 固 定 資本(資. 10. 本 財 の うち、 耐 用 年 数.

(16) が1年 以 上 、貝 冓入 者 価 格 の 単 価 が20万. 円以 上 の もの)は. 「 投 資 」 と して 最 終 需 要 部 門 に含 まれ て い る。. す な わ ち 、 レオ ン チ ェ フ 逆行 列 に よ り得 られ る波 及 効 果 は あ くま で も消 費財 に 関 す る も の で あ っ て 、 そ の 基 盤 とな る 資本 ス トッ クは サ ン ク され た も の と して 除外 され て い る。 この 資 本 ス トック に 関す るデ ー タ を 400部. 門 とい う細 分 類 で準 備 す る こ とは 現 実 的 に は ほ とん ど不 可 能 で あ る。. ま た 、 そ こ に含 まれ る デ ー タは 作 成 時 の 国 内産 業 構 造 を反 映 した 平均 値 で あ り、 全 産 業 にっ い て整 合 性 の取 れ たデ ー タベ ー ス で あ る た め 、 輸 入 品 の適 切 な評 価 、新 技 術 の導 入 や 素材 の 代 替 な どの プ ロセ ス毎 の 詳 細 な分 析 に対 応 す るた め に は、 別 途 デ ー タ の作 成 を行 う必 要 が あ る。. 2-2. プ ロセ ス 連 関 分 析. プ ロセ ス連 関分 析 は 、単 一 の プ ロセ ス か ら生 じる複 数 の製 品 お よび 排 出物 を評 価 に含 め 、積 み 上 げ 法 に お け る波 及 追 跡 の繁 雑 さ と、複 数 の 製 品 間 の 資源 投 入 や 環 境排 出 の 配 分 問 題 を解 消 す る方 法 で あ る4)。 以 下 で は 、分 析 す べ き シ ステ ム の各 プ ロセ ス の 入 出 力 か ら、 シ ステ ム 全 体 の 入 出力 を算 定す るプ ロセ ス連 関 分 析 の 基 本 的 方 法 に つ い て述 べ る。 まず 、各 プ ロセ ス に必 要 な入 力 、 出力 の 数 学 的 表 記 につ い て説 明 す る。. 欝 儷掛 〉. eij'Xj・. (出 力). 个 aiIJ'XJ設 図2-2.プ. 備 製 造). ラ ン トの 入 出 力 の モ デ ル 化 の 概 念. U. 0 ・:. =. :. .ノ. ,〃. a. 0. プ ロセ スjの 稼 働 量Xjに 伴 う全 て の 投 入 :. 'X ノ. (2-2-0). ● . 摺. 0. これ よ り、 全 プ ロセ ス に 関す る 投入 ベ ク トル. all…a,ノ. …alm. x,. れ Ax. 一 2. a. .,x.ノ ー. a,ド ㌶. ゲ. ;'a imヤ. (2-2-1). .ノ 司. and. '●O. a. nノ. ●'●. anm. Xnア. 生産 ベ ク トル. 11.

(17) 8i1…. θu…elm. x,. り Ex. 一 2. e/x. .ノー. e,,';. ●. ε1●. ;'e;. (2-2-2). mxノ. ノ=1. θ〃1. ●●●. θ ηノ. ●'●. θ翩. xm. Ex>_Ax+f. バランス式. (E-A)X≧f Xj: プ ロセ スjの 稼 動 量 、. (2-2-3). fi: 製 品iの 最 終 需 要. ale:プ ロセ スjを 単位 量稼 動 す るた め に必 要 な製 品iの 投 入係 数 eij:プ ロセ スjを 単位 量稼 動 した 際 に産 出 す る製 品iの 生産 係 数 プ ロセ ス の統 合 お よび 分 離 の 度 合 は、 分 析 の 目的 と境 界 設 定 に した が って 決 定 す れ ば 良 い。. Stock. ≧. Flow. 投入Ax Flow. 十. Stock .十. バ. Px. 十. 最終需要 f. 産 出Ex. ハ. WT-1y. Rx. 図2・3プ. こ こ で、 シ ステ ム 全 体 の状 態 、す な わ ちxを. Srly. ロセ ス連 関 モ デ ル. 決 定 す る には 、 現 実 の シ ステ ム に相 当す る最 適 化 の 評価 基. 準 、 ま た は ロ ジ ッ ト関 数 な どの シ ミュ レー シ ョン原 理 が 必 要 で あ る。 例 え ば. 現 実 の シス テ ム が総 費用 の. 最/亅 イ匕とい う原 理 で 決 定 され て い る場 合 、cx→min(or max)を 目的 関数 と して 最 適 化 す る こ と に よ り、解 が 一 意 に定 ま る 。或 い は有 為 な解 を得 られ る よ うに、SLACK変 数 も含 めて 基 底 を任 意 に選 択 して、正方 行 列 を 作 成 す れ ば 、 同様 に解xを. 一 意 に定 め る こ とが で き る。. この と きの基 底 をBと す る と、. X=B一'f. (2-2-4). 泳.. 房=B-1ji. (2-2-5). 需要部 門iの 製品1単 位 当た りの部門kの 資源 投入または環境排 出(Bi配 分). 12.

(18) 箭=nj=1(Eke×B一'ノ ∂. (2-2-6). す な わ ち、 シ ス テ ム 内 部 に 代 替 性 が 存在 す る場 合 で も、 何 らか の言,,基 準 に よ りシ ス テ ム の 状 態 が 決 定 され れ ば 、 この とき の 最適 基底 逆行 列 を 用 い て 、 資源 消 費 、 環 境 排 出 を各 製 品 に配 分す る こ とが で き る。 この 配 分 原 理 をBI配. 分 とよぶ 。. ま た 、 あ るプ ロセ スか ら他 の プ ロセ スb,に 代 替 した 場 合 の 改 善 量 につ い て は次 の よ うに考 え られ る。 新 プ ロセ ス の 導 入 に よ る、 従 来 シス テ ム に お け る各 プ ロセ ス の 直接 間接 稼 動 量 はBlb1と. 表 せ るの で 、 これ. に よ る排 出 の 改 善 量 は 一E・B一lblと な る。新 プ ロセ ス の直 接 生 産 量e1と す る と、新 プ ロセ ス を 単位 当 り導 入 した とき の シ ス テ ム 全 体 の 改 善 量 は 次 式 で表 され る。 △y=一E・B'b,+e1. (2-2-7). 各 プ ロセ ス の 入 出 カ イ ンベ ン トリー は積 み 上 げ に よ っ て作 成 し、 さ ら に これ ら を行 列 演 算 の 各 列 と して 集 積 し、 投 入係 数 行 列 を作 成 す る。 そ の 上 で(2-2-4)式 よ り、直 接 、 間接 を含 む 資源 消 費 お よび環 境 排 出物 を算 定す る。 プ ロセ スjの 単位 稼 動 量 当 り1次 エ ネル ギー 消 費 量. PE,一. Σ(B乃). (2-2-8). '=化石燃料. プ ロセ スjの 単位 稼 動 量 当 りCO. CO2、=1BCO、,J+G㎎ GWPcH4:GWP(Global. 2排 出 量. 万 、×1BCH、.J Warming. (2-2-9). Potential,)原. 単 位5り=21. O運 用/設 備 デー タ の扱 い 積 み 上 げ法 をべ 一 ス とす るプ ロセ ス 連 関 モ デ ル で は 、 資 本 ス トック が しば しば各 プ ロセ ス に加 え られ て い る。産 業 連 関 モ デ ル との 整 合性 を とるた め に も、これ らス トック とフ ロー とを 鴎1亅して 扱 う必 要 が あ る。. 「ヲ・セス∫丶 一一. rij O)郵. (運用) Sij'Xj. (設備). \. 巴 」. 一一一. 一■冖. 一. 齢巾 一. 一. 一 一う. 二1誕璽 … 〉 設 備 規 模yl一 \く= 一__ニ ツ. 図2・4 (2・2-3)式. ロ』. 稼 働 量)臼. 13. ij Xj. 率) 率)(出 力) 〉. 運 用/設 備 の 関 係. よ り、. ・. Wij'Xj. (出 力).

(19) ノ ヘ. ノへ. A・x=R・x+S・T-1・y、E・x=P・x+Wr1・y. (2-2-10). ハ. x=K・y. (2-2-11). た だ しR:投入 係 数 行 列 、S:設 備 投 資係 数 行 列 、 P:生 産 係 数 行 列 、W:設 備 廃 棄 係 数 行 列 、 x:プ ロセ ス稼 動 量 ベ ク トル 、y:設備 規模 ベ ク トル 、 K: 各 プ ラ ン トの稼 働 率 を対 角 要 素 とす る対 角 行 列 、 T: 各 プ ラ ン トの 耐 用 年 数 を対 角 要 素 とす る対 角 行 列 これ よ りバ ラ ン ス式 は ・ バ. P・x+W・T-1・y=R・x+S・T“i・y+f. (2-2-12). f一(P-R)・x+(w-s)・T-1・y. (2-2-13). f:最 終 需 要 ベ ク トル ・稼 働率 を外生 的 に与 え る場合(kConst 3つ の パ ラ メー ターx、y、 kの. .). うち、稼 働 率kを. あ らか じめ適 当 に 与 え る の が従 来 の積 み 上 げ ベ ー ス の. 方 法 で あ る。 そ の 場合 、設 備 規 模yは 稼 動 量xに 依 存 して 増 減 す る。 つ ま り、 需 要fを 満 た すxを る規模 の 設 備 が 準 備 され る とい うこ とに な る。 この 場 合 、設 備 の(W-S)の. 支えう. 部 分 は フ ロー と して 扱 わ れ る. こ とに な る。 長 所 は 、 適 当な謝 動率 の デ ー タ を 与 えれ ば そ れ に適 した規 模 の 設 備 が 常 に想 定 され るた め、 論 理 的 に破 綻 を来 す 心 配 が な い。 短 所 は 、需 要(稼. 働 率)に 応 じて 設 備 の 規 模 す な わ ち設 備 の 建 設 に要 す. る負荷 が 変化 す る とい う仮 定 は現 実 的 とは い え な い こ とで あ る。(2-2-13)よ りバ ラ ン ス式 は 、 x-kp-R)+(W-S)・ つ ま り、Kを. ↑ 一1・k-1r1・f. (2-2一 、4). 与 え る こ とで 資 本 ス トック を含 む 投 入 係 数 行列 を再 構 成 し、 さ らにfを. とで、 シ ステ ム の 状 態 変数xが. 外 生的に与え るこ. 決 定 され る。. ・設 備 規 模 を外 生 的 に 与 え る場 合(y:Const. .). パ ラ メー ターyを 外 生 的 に与 えた うえ でx、kを 求 め る方 法 で あ る。 この場 合 、必 要 な 設備yを. 先 に建 設. して お い て 、稼 働 率kの 調 整 で稼 動 量xを 支 え る もの 考 え られ る。 こ の場 合 、 ス トック は 最 終 需 要 に組 み 込 ま れ る こ とに な る。 産 業連 関 表 に お い て は 固 定 資本 ぺ の 投 資 は最 終 需 要 部 門 に含 まれ て お り、 この モ デ ル に 近 い とい え る。 こ ち らの 方 が 、設 備 が ドラ ステ ィ ック に変 動 しな い程度 の 短 い ス パ ン の分 析 と して は. 、. 実 際 の シ ス テ ム を よ く反 映 して い る と考 え られ る。 しか しな が ら、 必 要 な稼 動 量 を賄 い き る設 備 規 模 を 適 切 に設 定 しな い と、稼 働率 が1を 越 え て しま うよ うな破 綻 が 生 じ る可能 性 が あ る。 実 際 の 統 計 デ ー タ が 得. られ ないよ うな場合ぽ. 前述のkを 外生的 に与 之る方法な どで第1次 近倶的 な設備量 を推計す る必要 があ. る。 いず れ に しろ、 求 め られ たXか. ら さ らに稼 働 率kを. 計算 して 、適 当 な範 囲 に収 ま っ て い る か ど うか を. チ ェ ックす る必 要 が あ る。(2・2-13)よりバ ラ ン ス 式 は 、 x=(P-R)『1k一(W-S)・. ↑ 一1・y亅. (2-2-15). 14.

(20) っ ま り、y、 fを 外 生 的 に与 え る こ とで 、 資 本 ス トッ ク を含 む 最 終 需 要 ベ ク トルF'を 作 成 し、 シス テ ム の 状 態 変 数xが 決 定 され る。. 3.産. 業 連 関 モ デ ル と プ ロセ ス 連 関 モ デ ル の 結 合. これまで我 々はライ フサイ クル アセ スメ ン トの観 点か ら、各種 素材 ・製 品や それ に関わるシステムの設 計 ・¥/R面 を行 うため、技術デし タの積み上 げを基本 とした プ ロセ ス連 関分析 手法 を開発 して きた。 これ に、 社 会全体での評価 を補 うために産業連 関表 との融合 をはか り、ハイ ブ リッ ド表 を作成す る。 これ を各分析 者 が整 合的に進め られ るよ うに、 この際に生 じる様 々な問題 点 を検討 しておかなけれ ばな らない。. ←. T 包 括 性 ・完 備 性 ↓. 一. 一噛冑帆 一. 時 間 的 ・空 間 的 制 約. 緬一. B国. A国 r l l I. →. C国. _塗 既存技術. 新技術、その他地域 一. 一 一. 陌晒 “・訓冖マー'r、 ・ 一. 二_一. 一. 一. 一. ■1一■■ _. _. _. ■ ■ 騨 _. 1 ■ ■斷 」. 一砺. [蒸 連関表i]巨藤 垂潔1 図3・0. 産 業連 関 表 と プ ロセ ス 連 関 表. プ ロセ ス 連 関 分 析 に 限 らず 、産 業 連 関 分 析 にお い て も、 評 価 対 象 シ ステ ムは も とも と晶 意 的 に 定 ま っ て い る よ うな もの で は な く、特 定 の 目的 関 数 に対 す る最 適 な シ ス テ ム を検 討 して 行 くに は 非 常 に 複 雑 な 作 業 を 要す る こ と にな る。 そ の方 法 と して 、 一 つ は シナ リオ分 析 が 考 え られ る。 様 々な 前提 条 件 か らな る “シ ナ リオ ” を 与 え る こ とで 、 シ ステ ム を一 意 に 決 定 して取 りあ え ず の 評 価 を算 定 し、 ジ ナ リオ を様 々 に 変 化 させ な が ら検 討 を加 えて 行 く方 法 で あ る。 慶 應 大 学 の シナ リオ レオ ンチ ェ フモ デ ル(本 論 文 末付 録 参 照) な どが そ の代 表 で あ る。 有 意 な 条件 を積 み 重 ね て 行 けば 、そ こか ら決 定 され るシ ス テ ム も有意 な もの とな る とこ ろが 禾1庶で あ るが 、 そ の シ ス テ ム は前 提 と しお シナ リオ に 全 面 的 に依 存 してお り、不 自然 で あ っ た り恣 意 的 に過 ぎ る条 件 を与 えて い る と、そ こか ら導 かれ る結 果 も信 頼 性 が 乏 しくな る可能 性 が あ る。次 に 、 線 形 計 画 法 な どを用 い て よ りシ ス テマ テ ィ ック に最 適 シ ステ ム を模 索す る方 法 が あ る。 こ の方 法 だ と数 学 的 に最 適 な シ ステ ム を選 択 で き る が 、 そ こで得 られ た結 果 が 必 ず し も現 実 に有 意 な も の に な る とは 限 らな い とい う問 題 が あ る。 そ こで 、解 が有 意 とな る よ うに あ る程 度 ま で は シ ナ リオ を与 えて 行 き、 最 後 の部 分 で 最適 化 、 す な わ ち シス テ ム 設 計 に入 る とい う方 法 が と られ る こ とに な る。. 15.

(21) プ ロセ ス 連 関 モ デ ル. 灘塗〆. み 上 げ=デ.・ 二.タ フ ロー/資 本ス トソ7 国産/輸 入財 屑 副崖 物、 リサイ ク ー噺 技 術一.一 『 冒. 驢 Z===.. 丶. 行列化 ゆ. ロ 演yb鰄. 心 ・ × 纛. 蜘. コ ゆ. 噸 毎b琴e. や 臨 懸 卿. ≦. 黒、 、Xl、 職. ・ : 、. A・段λ係敷行鱗、蕚 隼震蠡致魯剃 x:メoセズ稼働鷺'#戴 終嚢婆 1楠8柵. ←[1三 三 ; 砺蛭. j. 一 …. レキ㌔ ・CO2負. 形at画 法一. 限界 配分指 標. C_; ;ユレーシ1-. ー. 匡 禰. 評価 指標 の算 定. 司﹂. 區匡 ﹁ ]. システ ム の 状 態 決 定. [_方 硬 壷. i. 内 訳分析 }. 図3-1分. 析 の流 れ. プ ロセ ス連 関分 析 の枠 組 み は 産 業 連 関 分 析 法 と非 常 に 似 て い る。 最 も大 き な違 い は 、 生 産係 数 行列 が 存 在 す る こ とで あ る。一 般 的 な産 業 連 関分 析 にお い て は、One Activity-One. Commodityの. 原 則 に則 り正 方. 化 して 利 用 す るた め、 生 産 係 数 行 列 は 単位 行 列 と同 等 の もの とな る。 これ を 一般 的 な プ ロセ ス 連 関 分析 の 枠 組 み に導 入 す るた め に は、 投 入 係 数 行 列 を 矩 形 の ま ま 残 し、 国 内 生 産 額 ベ ク トル か ら別 途 生 産係 数 行列 を作 成 しな けれ ば な らな い。. 投入係数 ≧. E. 最終 需 要 f. 生産係数 ・X. 響. X. ・. L■,_脚. L.」. 一. 一. 一. 一.一_階_一_鯛. 鰯. 廨. 一. l. 0. 図3-2Hybrid. Table. 16. 一. 璽. 十. 一. ﹂. 1 1 1 一 一 〇. 91. 0. /. A.

(22) 実 際 に積 み 上 げ の デ ー タ と産 業 連 関 表 を接 続 す る際 に 、最 も注意 を要 す る の が財 の 単 価 或 い は財 の質 の 問 題 で あ る。 産業 連 関 表 で は 、 広 範 な 社 会 全 体 の 活 動 を わず か500前. 後 に 区分 し、 そ れ ぞ れ の 部 門毎 の. 総 計 と して 活 動 の規 模 を 「 価 額(金 額)」 とい う指 標 を用 い て評 価 して い る。従 っ て 、活 動 に伴 う生 産 財 の 単 価 は そ の部 門 内 で 平 均 化 され た もの と して 評 価 され る こ とに な る。 た とえ ば 、 自家用 自動 車 で あれ ば ト ヨ タの ク ラ ウ ンで あ っ て も、 ダ イ ハ ツの ミニ で あ って も、1台 分 の生 産 活 動 を表 現 す る価 額 は 同 じに な っ て しま う。 これ は加 :L度の 高 い製 品(自 動 車 、 家 電 製 品 な ど)に と くに顕 著 で あ る。 つ ま り、加 工 度 が 上 が るに っ れ 、様 々 な付 加 価 値 が そ こに含 まれ た 形 で価 格 が 決 め られ て ゆ くた め、 た とえ 同 じ素材 か ら加 工 され た もの で あ っ て も、 そ の質 ・価 格 は異 な っ て い るは ず で あ る。 これ に よ って 生 じる 問題 と して は 次 の 2つ に ま とめ られ る。 ①. 実 際 の 価 格 で 評 価 して しま う。 この 場 合 、 必 要 とな る物 量 が 適 正 に評 価 され な い。 高 価 な製 品 で あれ ば 素材 量 は 過 剰 に、 安 価 な製 品 で. あれ ば過 小 に 評価 され る。 ②. 実 際 の物 量 で評 価 して しま う こ の場 合 は そ の 製 品 の 質 が 適 正 に 評 価 され ない 。 同 じ 自動 車1台 で あ っ て も、価 格 の 高 い もの は 研 究 開. 発 か ら製 造過 程 に わ た るま で 、 そ れ だ け多 くの 労 働 力 が 投 入 され て い る はず で あ る。 こ うした 質 を高 め る た め の付 帯 的 な活 動 が うま く評 価 され な くな って しま う。 一 般 的 に は 前 者 の 方 法 を と る こ とが 多 い。 そ れ は 、 質 の 違 い を投 入 した 財 の 量 の違 い で近 似 的 に 表 現 し て い る と考 え る こ とが で き る か らで あ る。 この 考 え方 は 、最 後 ま で金 額 で の評 価 を行 うな らば有 効 で あ る。 しか しLCAで. 求 め られ る の は、1次 エ ネ ル ギ ー 消 費 量やCO2排. 出量 とい った 物 量 に 関 わ る指 標 で あ る。. 従 っ て 、① の 方 法 で 生 じる物 量 で の ず れ が そ の ま ま 結 果 に影 響 す るお そ れ が 強 い 。 だ か ら とい っ て② で評 価 す る と、波 及 効 果 が適 正 に評 価 され ず 、 これ も適 切 な 方 法 とは言 え な い。 こ こ で 、 プ ロセ ス連 関 の 方 法 を利 用 す る こ とに よ る効 果 的 な 解 決 策 が 考 え られ る。 先 に述 べ た よ うに 、 価 格 ・質 の ば らつ き が 大 き くな る の は加 工度 の 高 い製 品 で あ る。 従 っ て 、 あ る程 度 加 工 度 の 低 い 素 材 ま で プ ロセ ス連 関 を用 い て遡 る こ とが で きれ ば 、そ こ か ら先 は産 業連 関分 析 で評 価 す る こ とが で き る。そ して 、 そ こ に至 る ま で の プ ロセ ス で の負 荷 を プ ロセ ス連 関分 析 に よ り補 っ てや れ ば 、 全 体 と して 適 正 な評 価 を行 うこ とが で き る はず で あ る。 た だ し、こ のた め には 評 価 に含 め るべ き特殊 性 を 有 す る財 の製 造 プ ロセ ス を、 別 途 精 度 良 く評 価 して お く こ とが 必用 とな る。 接 続 の 方 法 と して 、 次 の 二 つ が挙 げ られ る。 ①1Step オ リジナ ル イ ンベ ン トリが そ の ま ま平 均 財 と見 なせ る場 合 。 ②2Step オ リジナ ル イ ンベ ン トリに特 殊 な財 が 含 まれ る場 合 。 後 者 の 場 合 、 先 に 述 べ た よ うに一 度 プ ロセ ス 連 関 分 析 で 平 均 的 な財 の とこ ろ ま で分 析 し、 さ らに 産 業 連 関 分析 とい う2段 階 の 羽 幀が必 用 とな るた め、2Stepと. 呼 ぶ こ とにす る。. 17.

(23) 平均値. ←. → 個 別 デー タ(積. み 上 げ). 最終需 要. 産業連 関 中間需要部 門 E,A. F. L」. 一J. :/ ア. O. ' ' ノ ー_∠. 一 一. 、.. 積み上 げ デ ータ. 産 ぐ一 業 連 関 ← 表 対. 一レ. ご. 『 ぐ. 雲 一フ 1 1 T. レ. '. ! 1. 応. 〒. '. ! 千. ド リ _←. 一__._一. ≠_. n齟}.. 1. う. オ リ ジ ナル イ ンベント リ. 一. 1乙 、1・. 噛. 唱メ ぐ. ● ●●. 一 よ、 A. 図3-3Hybrid. Table. 次に、接続 す る場所について検 討 する。産業連 関表 において、中間需要部門 と最終需要部 門ではその意 味 は全 く異な る。最 終需要部 門 として与え られ るのは境 界条件 であ り、中間需要部門 に手 を加 えなけれ ば 産業構 造 自体 は現状 のままを前提 としてい ることにな る。つ ま り、産業構造 が変 わ るほ どの影響 を与 えな い レベル での、微少 な変化量(プ ロセ スの導入 或いは財の生産)に 対す る社会全体へ の影響 を評価 す るに は最 終需要部門で接続すれば よい。 これ に対 して、産業構 造が変化 して しま うほ どのイ ンパ ク トを与えた ときの影響 を評価 す るには中間需要部 門 を操作す る必要 があ る。 この場合は手を加 えない部分 に関 しては 現状 と同様 の技術構造 を前提す る ことにな り、あ る1カ 所 だけ技術構造 が変なす る とい う事が現実 にあ り 得 るか否か は疑問が ある。 しか し、 ここでの 目的は産業連関表 に表現 され ている包括 性を. 、プ 』セス連関 分析の枠組み に取 り込む ことであ る。 これは 、産 業連 関分析か ら見 ると 「 産業構造 の変 更」 だが 、プ ロセ ス連 関分析 か ら見る と 「 社会全 体へ のモデル の拡 張」であ り、LCAの 精度 の向上 とい う観 点か らは有効 で ある といえよ う。 ま とめると、次の よ うにな る。.

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