Boohanbu momaku mosai kekkan ketsuryu no teiryoteki hyokaho no kakuritsu to ohanbu shikkan eno oyo

Title Sub Title Author Publisher Publication year Jtitle Abstract Notes Genre URL. Powered by TCPDF (www.tcpdf.org). 傍黄斑部網膜毛細血管血流の定量的評価法の確立と黄斑部疾患への応用 木村, 至(Kimura, ItaruOguchi, Yoshihisa) 小口, 芳久 慶應医学会 2008 慶應医学 (Journal of the Keio Medical Society). Vol.85, No.1 (2008. 4) ,p.T1- T11 学位論文 Journal Article http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=AN00069296-20080400 -0080.

慶應 医 学 ・85(1):T1∼T11,2008. 学位論文. 傍黄斑部網膜毛細血管血流 の定量 的評価法 の確立 と 黄斑部疾患へ の応用 慶應 義 塾大学 医 学部 眼科 学教 室 (指導:小 口芳 久教 授(現 名 誉教 授)) 木. 村. 至. (平成20年1月15日. Key. Words:retinal. 近 年,ヒ. blood. flow,. macula,. normal,. トの 非 侵 襲 的 眼 血 流 測 定 が 可 能 と な り,測. 方 法 の 一 層 の 進 歩,測. 定 精 度 の 向 上 に と も な い,網. 患'-5)や 視 神 経 疾 患6-10)の病 因 論 と して,組. epiretinal. 定. 膜疾. 織 血流障害 に. 注 意 が 向 け ら れ る よ う に な っ て き て い る.眼. 組 織 血 流量. の 眼底 部 位 別 の定 量 化 が 眼疾 患 の病 態 や重 症 度 の評 価 に 不 可 欠 な 手 段 と な りつつ あ る.さ. 受 付). ま ざ ま な 測 定方 法 を 用. membrane,. vitrectomy. 変 視 症 を 引 き起 こ し,ひ. い て は 視 力 低 下 を 招 く疾 患 で あ. る13・14).そ の 視 機 能 低 下 を 引 き起 こ す 機 序 は ほ と ん ど 解 明 さ れ て お ら ず,現 filtering. 在 ま で に,中. effect,視. effect),機. 械 的 牽 引,軸. る13,15-17).最 近,ERM眼. 索 流 の途 絶 等 が推 測 さ れ て い に お け る そ の よ うな 形 態 学 的. い て 眼 循 環 につ い て 論 じ た 報 告 は す で に 数 多 くあ る が,. 変 化 が,網. 各 測 定 方 法 に は そ れ ぞ れ 長 所 ・短 所 が あ る1.10).. 渉 断 層 計 に よ り 明 ら か と な り,注. そ れ ら の な か で,scanning (SLDF)で. laser Doppler. あ るHeidelberg. (Heidelberg. Engineering,. retina. flowmeter. ERM眼. flowmeter(HRF). Heidelberg,. 膜 内 浮 腫 と局 所 の 網 膜 剥 離 で あ る こ と が 光 干. 胞様. 黄 斑 浮 腫 の 罹 患 眼 と類 似 し た 変 化 を 示 し,網. 膜 内層 に お. け る ニ ュ ー ロ ン の 障 害 を 示 唆 す る'9).さ. Germany)は. 窩 の 網 膜 血 流 速 度 はERM眼. る.こ. と が 報 告 さ れ て い る20).. の 測 定 技 術 は,laser laser. Doppler. ophthalmoscopic. せ る こ と に よ り 確 立 さ れ た.Doppler 血 流 の 二 次 元 測 定 法 を 用 い,網. flowmeterと. systemを shiftに. 目 を 集 あ て い る18).. の 黄 斑 部 局 所 網 膜 電 図(ERGs)は,嚢. 網 膜 組 織 血 流 を 高精 度 に 測 定 す る こ とが可 能 な 器機 で あ. scanning. 心 窩 を 覆 う 膜 のlight-. 細 胞 の 変 形(Stiles-Crawford. 組 み合 わ よ る組 織. 膜および視神経乳頭の任. ら に は,傍. 中心. で は有 意 に低 下 して い る こ. こ の よ う な 眼 循 環 に か か わ る研 究 の 多 く は,患. 眼 の眼. 血 流 量 を 健 眼 と対 比 す る こ と に よ っ て 評 価 す る方 法 を 用 い て お り,こ. れ は 正 常 な 同 一 個 体 に お け る左 右 眼 の 眼 血. 意 の 部 位 に お け る組 織 血 流 量 の 再 現 性 の 高 い 定 量 化 が 可. 流 量 は 同 等 で あ る,と. 能 で あ る5,ID.. 脈 と網 膜 中 心 動 脈 の 眼 血 流 は 新 生 児 期 に お い て も成 人 で. 近 年 開 発 さ れ たautomatic image. analyzer(AFFPIA)と. に よ り,HRFで. 取 得 し た1画. full-field. 動. も左 右 対 称 で あ る と い う 報 告 や21・22),左 右 眼 の 網 膜 組 織. perfusion. よ ば れ る ソ フ トウ ェ ア 像 全 体 を一 度 に解 析 す る. こ と が 可 能 と な っ た だ け で な く,測. い う仮 説 を 前 提 に し て い る.眼. 血 流 量 に 有 意 差 は な い と い う 報 告 も い くつ か あ る23-27). こ れ ら の 報 告 の 中 に はSLDFを. 用 い た も の も あ る が,. 定 時 の 瞬 目 によ って. 従 来 の 方 法 で は 測 定 対 象 領 域 の わ ず か な 変 化 に よ る検 査. 生 じた輝 線 な どを解 析 領域 か ら除 外 す る こ とが で き るよ. 値 の 変 動 が 非 常 に 大 き い た め に 測 定 画 像 の 棄 却 率 が 高 く,. う に な り,測. 臨 床 応 用 は 困 難 で あ っ た.. 定 精 度 が 向 上 し測 定 画 像 の 棄 却 率 を 大 幅 に. 下 げ る こ と と な っ た'2).. 本 研 究 の 第 一 の 目 的 は,ま. ず 正 常 人 に お け る網 膜 黄 斑. 種 々 の 網 膜 な い し視 神 経 疾 患 に お い て 眼 血 流 の 有 意 な. 部 近 傍 の 組 織 血 流 量 をHRFを. 用 い て 測 定 し, AFFPIA. 減 少 が 報 告 さ れ て い る1-10).そ の う ち の 一つ で あ る 特 発. に て 解 析 す る こ と に よ り,左. 右 眼 の血 流量 を厳 密 に比 較. 性 黄 斑 部 網 膜 上 膜(epiretinal. す る こ と で あ る.ま. membrane:ERM)は 一T1一. た,黄. 斑 部 近 傍 の 測定 領 域 を上 部 と.

慶應 医学. 85巻1号(平. 成20年4月). 麟灘 第1図. 網 膜 血 流 測 定 領 域I傍 10。x2.5。 に て 測 定 した.. 下 部 に分 け,同-眼. 黄 斑 部 鼻 側 を 上 下 に 分 け.. 内 に お け る上 下 の血 流 量 比 較 も併 せ. 中 心 小窩 を 断 端 と してそ れ ぞ れ画 角. 相 当 し,照. 射 レ ー ザ ー の 波 長795nm,出. 力100μW,. て 行 った.第 二 に,左 右 眼 の網 膜 血 流 の対 比 を と る定 量. 1画 像 の デ ー タ 獲 得 に 要 す る 時 間 は2.048秒. 的 評 価 法 の 応 用 と して,ERM眼. 1画 像 の 各lineは4000. 流 にっ いて 検 討 した.ERM眼 をHRFを. の傍黄斑部網膜 組織血 の傍黄斑部網膜組 織血流. 用 い て 測 定 し,傍 黄 斑 部 の毛 細 血 管 血 流 が 変. 化 して い るか ど うか を調 べ,さ ERMを. らに,硝 子 体 手 術 に よ り. 除 去 す る こ と に よ り,傍 黄 斑 部 の循 環 動 態 が 変. 128回. ス キ ャ ン さ れ る.最. 独 立 し た デ-タ. 導 か れ る.測. spectrumが. い て 行 わ れ た.す. べ て の 対 象 者 に 本 研 究 目 的 を 説 明 し,. と な る.血. 網 膜 血 流 の 測 定 領 域 は 各 眼,黄. 均 血 流 量(mean. 斑 部 鼻 側 近 傍 を上 下 に. ×2.5° の 二つ の 領 域 と し(第1図),平 blood. flow;MBF)をAFFPIAを. 用. い て 算 出 した. 測 定 の 原 理,有. 効. 頼 性 につ い て は 過 去 に 報 告 さ れ て い る11・20),. SLDFの ×0.7mm)の. デ ー タ は 画 角10。. ×2.5。(実. 網 膜 血 流 測 定 領 域 を256. の 画 素 単 位 で 構 成 す る.lpixelは. 測 に て お よ そ2.7 pixel×641ine. 網 膜 上 の 約10μmに 一T2一. 上 の 血 管)が. current(DC)値. が. 解析 か. が40∼228. 範 囲 内 に あ る領 域 が 適 正 領 域. よ っ て 自 動 的 に 選 択 さ れ,解. 流 測 定 に て 得 られ る3つ flow,. こ. が 算 出 さ れ,. velocityは. 析領域. のパ ラメ 一 タで あ る. 高 い 相 関 を 示 し24>,理 論 的. に 血 流 量 を 最 も 端 的 に 示 す 指 標 はflow値. で あ る の で,. AFFPIAに. られ た 数 値 は. arbitrary. 眼 血 流 を 測 定 す る た め の,SLDFの 性,信. volume,. 換 さ れ,. 眼 鏡 的 に視 認 可 能 な レ. 径 約30μm以. unit;AU]の. と してAFFPIAに. 合 意 を 得 た う え で 実 験 を 行 っ た.. 分 け た 画 角10°. [arbitrary. の. 得 られ る8).そ. とflow値. 定 画 像 の な か で,検. ら 除 外 さ れ12),direct す べ て の 実 験 は ヘ ル シ ン キ 宣 言 の ガ イ ドラ イ ン に 基 づ. て,. で 除 す る こ と に よ りvelocity値. ベ ル の 血 管 領 域(直. 対象 と方法. れ がfast.Fourier変. か ら独 立 変 数 と し てvolume値 をvolume値. で あ る, rateに. 終 的 に 各pixelは128個. を も ち,そ. 連 続 波 形 と な り,power. flow値. 化 す るか ど うか につ いて も検 討 を行 っ た.. Hzのline.sampling. お い て はflow値 units(AU)で. を 算 出 し,得 表 さ れ る.. 血 流 測 定 は 同 一 検 者 に よ り,同 に お い て 少 な く と も3回. 行 い,統. 一 セ ッ シ ョ ン の 同-眼 計 学 的 解 析 の た め に3. 枚 の 良 質 な 画 像 を 選 択 し た,傍. 黄 斑 部 血 流 測 定 は,右. の 上 部,下. 部,左. 部 の 順 に,非. 行 っ た.被. 検 者 に は 血 流 測 定 の 間,僚. 眼 の 上 部,下. 眼. 散瞳下 にて. 眼 で 約2m前. 方.

木村:網 膜血流評価法の検討 と網膜上膜へ の応用. の視 標 を 固視 す るよ うに指 示 し,測 定 画 像 の焦 点 が網 膜. ERMの. 診 断 は双 眼 倒 像 鏡 お よ び,細 隙 灯 顕 微 鏡 検 査 に. 表 層 に合 うよ うに撮 像 を行 った.全 測 定 画像 は同一 検 者. て90diopterの. に よ って解 析 され た.画 質 の悪 い 画像 は主 と して 測 定 中. 断以 外 の,除 外 基 準 につ い て は実 験1と 同 様 で あ る.ま. の 眼球 運 動 お よ び 固視 不 良 に よ るが,そ れ ら は解 析 か ら. た,実 験1の 正 常被 験 者 の デ ー タを正常 対 照 の コ ン トロー. 除 外 した.. ル群 と して 用 い た.. 1.健 常 人 にお け る傍 黄 斑 部 網 膜 血 流 の 測 定(実 験1). ら成 る20名. 前 置 レ ンズ を 用 い て 行 った. ERMの. 対 象 とな るERM患. 男 性5名,女. 性15名. か ら成 る20名. と した.年 齢 は18∼42歳,平 均 ±標 準 偏 差)で. の健 常 者 を対 象. 均 年 齢23.5±5.9歳(平. で,年. 10.3歳(平. 者 は,男. 均 ±標 準 偏 差)で. 者 はERMの. 性10名,女. 齢 は39∼81歳,平. 診. 性10名. か. 均 年 齢65.2±. あ っ た.す. べ て の対 象 患. 診 断 の も とに 治 療 を行 い, prospectiveに. 経 過 を 観 察 した.定 期 的 な 通 院 毎 に完 全 矯 正 視 力,眼 圧. あ っ た.対 象 者 はす べ て,視 力 検 査,. 眼 圧 測 定,細 隙 灯 顕 微 鏡 検 査,眼 底 検 査 を受 け,全 例 が. 測 定 を 含 む,眼 科 的 に必 要 な 臨 床 検 査 を 施 行 し,最 終 受. 両 眼 と も矯 正 視 力 が1.0以. 診 時 ま で 記 録 を 続 けた.硝 子 体 手 術 の 方 法 と して は,標. 上,眼. 圧21mmHg以. 下,. 検 眼 鏡 的 に正 常 な網 膜 お よ び視 神 経 で あ る こ と を確 認 し. 準 的 な 経 毛 様 体 扁 平 部 硝 子 体 切 除 術 を 施 行 した.眼 球 中. た.内 眼 手 術 お よ び眼 科 的 レ-ザ ー治 療 の既 往 の あ る者,. 心 部 の 硝 子 体 切 除 を 行 い人 工 的 後 部 硝 子 体 剥 離 を 作 製 し. 眼 感 染 症 が あ る者,全 身 的 あ る い は眼 科 的 疾 患 の既 往 の. た 後,microhooked. あ る者,糖 尿 病 あ る い は緑 内 障 の家 族 歴 の あ る者,本 実. 体 錫 子 にて 除 去 した.. 験 の前2週 間 以 内 に何 らか の 内服 治 療 を行 っ た者,等 価. needleに. 球 面 度 数 にて6.OD以. 上 の 屈 折 異 常 の あ る者,2.OD以. 上 の乱 視 が あ る者,左. 右 眼 の 屈 折 の 差 が2.OD以. 眼 に対 す る比 を 求 め,a/f比. 者,左. 右 眼 の 眼圧 の 差 が3mmHg以. 同 様 の方 法 で 行 い,MBF値. 圧 平 式 眼 圧 計 に て 眼 圧 測 定 を 行 った後,HRFを. 用い. ERM患. 者 群 に お け るa/f比. るR/L比. 用 いて傍 黄斑部鼻 側 の毛細血 管血流 の指. ERM患. 算 出 し,対 応 す る右 眼 と左 眼 のMBF. の比(R/L比)お. よ び上 部 と下 部 のMBFの. protected. を と り,評 価 を行 った.. testを. 用 い,有. least significant. 危 険 率5%未. 満(p〈0.05)を. た.眼. た,測. 均 値 ± 標 準 偏 差(SD)と. 圧 とMBF値. 相 関 解 析 とWilcoxon. を 用 い た.ま. た,MBF値. ら に は 各 領 域 のMBF値. つ い て もSpearmanの 険 率5%未. 満(p<0.05)を. signed. rank. signed. rank. と年 齢,眼. testを. 1.健. 用 い. 圧 と の相 関 に. 相 関 解 析 を 用 い て 検 討 し た.危. 験. か ら2000年6月. 傍 黄 斑 部 鼻 側 の 網 膜 血 流 各 領 域 のMBF値 示 し た.MBF値. MBF値. 一T3一. は 第1表. に. は 測 定 領 域 の 上 部 ・下 部 と も に 左 右 眼. た,両. 部 はr=0.747,. 部 はr=0.797,P=0.0005; 眼 と も測 定 領 域 の上 部 と下 部 の. に 有 意 差 は な く(両. 眼 と もP>0.05),有. 意 に高. 眼 はr=0.720,P=0.0017;第. 眼 はr=0.877,P=0.0001;第3図(b)).. 各 測 定 領 域 のMBF値. と 眼 圧,年. で は な か っ た(第4図,第5図).. を 対 象 と した.. 右 の 眼 圧 は有. 意 な 正 の 相 関 を 示 し た(r=0.796,P=0.0005).. 3図(a),左. の 間 に慶應 義 塾 大 学 病 院 に て 硝. 子 体 切 除 術 を受 けた 日本 人 の症 例20例. 眼 が10∼15. 範 囲 内 に あ り,左. い 正 の 相 関 を 示 し た(右. 黄 斑 部 に あ る患 者 で,1998. 眼 が10∼16. 均 ± 標 準 偏 差)mmHg,左. (12.4±1.7)mmHgの. P=0.0011;第2図(a),下. 2). 年1月. 行 っ た.. 果. の 間 に 有 意 に 高 い 正 の 相 関 を 示 し た(上. 統 計 学 的 有 意 と判 断 し た.. 者 にお け る 傍 黄 斑 部 網 膜 血 流 の 測 定(実. 片 眼 性 の 特 発 性ERMが. testで. す べ て の 被 検 者 の 眼 圧 測 定 値 は,右. 第2図(b)).ま. 2.ERM患. different. 常 人 に お け る傍 黄 斑 部 網 膜 血 流 の測 定. (12.3±1.7;平. test. の 測 定 部 位 の上 下 に よ る相 違. の 評 価 に つ い て もWilcoxon た.さ. 算 出 も行 っ. の 左 右 眼 の 相 違 を 評 価 す る た め に,. Spearmanの. の経 時 的 変 化. 意 性 の 検 定 はFisher's. 分. 定 の再 現 性 を評 価 す る た め に変 動. 準 偏 差/平 均 値 ×100%(CV))の. 用 い,. 統 計 学 的 有 意 と判 断 し た.. 結. 統計解析 す べ て の 測 定 値 よ り,平. U-testを. 者 群 に お け る 術 前 ・術 後 のa/f比. 標 と してMBFを. 比(S/1比). と コ ン トロ ー ル 群 に お け. の 比 較 はMann-Whitney. はFriedman. 係 数(標. と した.. 統計解析. て両 眼 の血 流 測 定 を行 った.. 布 を 求 め た.ま. の算出. の,患 眼 の 健. 上 あ る者 を 実 験 対. 象 か ら除 外 した.. AFFPIAを. 剥 離 し,硝 子. 術 前 ・術 後 の傍 黄 斑 部 血 流 測 定 お よ びMBF値 は,実 験1と. 上 ある. てERMを. 齢 と の 相 関 は,有. 意.

慶應 医 学85巻1号(平. 成20年4月). 第1表 健 常人(正 常 コ ン トロ-ル 群)とERM患 者 群のMBF値 数値 は平 均 ±標準 偏差 を表記 した.R/L比:正 常 コ ン トロー ル群 に おけ る左 眼 に対 す る右 眼のMBF値 の 比。 傍黄 斑部 上部 ・下 部 ともに,両 眼のMBF値 の間 に は有意 差 は認 め られな か った. a/f比:ERM患 者 群 にお け る健眼 に対 す る患 眼のMBF値 の比.傍 黄 斑 部上 部 ・下部 とも に,a/f比 は対 応 す るR/L比 と比べ,有 意 な低 下 を認 め た(*p<0-05). S/リ比:傍 黄斑 部 下部 に対 す る上 部 のMBF値 の比.両 群 におけ る 両眼 とも,上 部 ・下部 のMBF値 の間 に は有 意 差 は認 め られ なか った. ERM患. 正 常 コ ン ト ロ ー ル 群(n=20). 右 眼(AU). 傍黄斑部上部 傍黄斑部下部. R/L比. 患 眼(AU). 健 眼(AU). a/f比. 283.81±60.40. 282.63±46.64. 1.00±0.11*. 234.47±72.76. 338.02±121.90. 0.73±0.22*. 282.01±54.12. 275.17±52.20. 1.03±0.13*. 225.96±170.50. 350.10±144.94. 0.70±0.20*. OphthalmoリogY. 87:1469ー1473,2003の. S/1比 (AU:arbitrary. 左 眼(AU). 者 群(n=20). 1.01±0.15. units). 1.04±0.11. (Kimura Archive. I et al:British for. Clinicsリand. Journaリof Experimental. OphthaリmoIogY. (a). 第1表. 239:941ー945,2001の. お よ びShinoda. 第1表. K et aリ:Graefe's. を 改 変 し,許. (b). 380. 380. も こ o の。三 ・3> ≧ 〇一 匹. § も こ. 420. ( ⇔ < )。沿. 420 3 Q. 340. 量3・ ・ 孚 き260. w. 340 300 260. 220. 220. 180. 180. 180. 220. 260. 300. 340. 380. 420. 180. Flow valuesofrighteye(AU) 第2図. 健 常 人 に お け るMBF値. (Kimuraリet. aリ:British Journaリof. 260. 300. 340. 380. 420. Flow values ofright eye(AU). の 左 右 眼 の 相 関.(a)傍. MBF値 は 有 意 に 高 く相 関 し た.(b)傍 に 高 く相 関 した.. 220. 黄 斑 部 上 部MBF値. 黄 斑 部 下 部MBF値 Ophthaリmo"ogY. (a). の 左 右 眼 の 相 関.両. の 左 右 眼 の 相 関.両. 87:1469ー1473,2003の. 眼 のMBF値. 第2図. 眼の は有 意. を 許 可 を 得 て 転 載). (b) ( ⇒ ︿ 言 。咽 bo。= 。唱￡ q己 。 。。。⇒需 ﹀ ≧ o国. (D< 言 o唱 bo。= 。唱￡ 口こ 。 の。づ[ 孚. 420 380 340 300. 津。蔵. 260 220. 420 380 340. 300 260 z20 180. 180 180. 220. 260. 300. 340. 380. 420. Flow valuesof superior region(AU). 180. 220. 260. 300. 340. 380. 420. Flow valuesof superiorregion(AU). 第3図. 健 常 人 に お け るMBF値 の 上 部 ・下 部 の 相 関.(a)右 眼 の 傍 黄 斑 部MBF値 の 上 部 ・下 部 の 相 関. 上 下 領 域 のMBF値 は 有 意 に 高 く相 関 し た.(b)左 眼 の 傍 黄 斑 部MBF値 の 上 部 ・下 部 の 相 関.上 下 領 域 のMBF値 は 有 意 に 高 く相 関 し た. (Kimuraリet aリ:British Journa日of OphthaImoリogY 87:1469-1473,2003の 第3図 を 許 可 を 得 て 転 載). 一T4一. 可 を 得 て 転 載).

木村. 網 膜血 流評価法の検討 と網膜上膜への応用. 40 4. ) (a. `b). 440. (⇒<)。, 。三孚 ≧o=. 00 4 60 3. ( P<)。。 。三 孚 ≧o=. 400 360. 20 2 80 3. 320 zao. 40 2. 240. 00 2. 2W iso. iso. 91011121314151617. 91011121314151617. IOPs(mmHg). IOPs(mmHg). 40 4. ) (C. (d). 、 、0 ( ⊃︿)8 三邸﹀≧o匡. 0 0 4. ( ⇒<)の。三孚 ≧ 。匡. 400. 0 6 3. 360. 0 2 3. 320. 0 8 2. 260. 0 4 2. 240. 0 0 2 2W. iso. iso. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. IOPs(mmHg). IOPs(mmHg). 第4図. 健 常 人 に お け る 眼 圧 とMBF値 と の 相 関.(a)右 眼 の 傍 黄 斑 部 上 部,(b)右 眼 の傍 黄 斑 部 下 部,(c)左 眼 の 傍 黄 斑 部 上 部,(d)左 眼 の 傍 黄 斑 部 下 部.各 領 域 にお い て 眼圧 と MBF値 と の 間 に 有 意 な 相 関 は な か っ た. (Kimura I et aI:British JournaI of OphthaリmoIogv 87:1469-1473,2003の 第4図 を許 可 を 得 て 転 載). 40 4. b (. (a). 440. 40﹂ ワ. 240. 0 8 2. zeo. 20 3. 320. 60 3. 380. 00 4. (⇒ ︿ ) ooOづ罵 ﹀ ≧・ 〇一 ﹂. ( D︿)ω。2邸﹀ ≧o匡. 400. 00 2. 200. iso 17.520 22.525 27.530 32.535 37.540 42.5. 180 17.520 22.525 27.530 32.535 37.540 42.5 Age(y/o). Age(y/o). (d). (c). 440. 440. ( P︿)。。。三邸﹀≧o匡. ( ⊃︿)のΦ三邸﹀≧。匡. 400 360 320 280 240 2W. 4W 360. 320 280 2ao 2W. iso 17.520 22.525 275 30 32.535 375 40 425. 160 17.5. 20. 225. 25. 27.5. 30. 32.5 35. 37.5. 40. 42.5. Age(y/o). Age(y/o) 第5図. 健 常 人 に お け る 年 齢 とMBF値 と の 相 関.(a)右 眼 の 傍 黄 斑 部 上 部,(b)右 眼 の傍 黄 斑 部 下 部,(c)左 眼 の 傍 黄 斑 部 上 部,(d)左 眼 の 傍 黄 斑 部 下 部.各 領域 にお いて年 齢 と MBF値 と の 間 に 有 意 な 相 関 は な か っ た. (Kimura l et al:British Journal of OphthaImoIogY 87:1469ー1473,2003の 第5図 を許 可 を 得 て 転 載). 変 動 係 数 に つ い て は,右 下 部 が7.21%,左. 2.ERM患. 眼 の 測 定 領 域 上 部 が4.92%,. 眼 上 部 が7.74%,下. 者 にお け る傍 黄 斑 部 網 膜 血 流 の 測 定. 各 測 定 時 に お い て,す べ て の 対 象 患 者 の 眼 圧 は両 眼等. 部 が7.74%と,. 過 去 の 報 告 と 比 べ て 同 等 な い し よ り良 好 な 再 現 性 を 示 し. しいか,あ. る い は左 右 差 が3mmHg以. 内 で あ り,左 右. 眼 の 眼 圧 の あ い だ に 有 意 差 はな か った.血 流 測 定 の 回 数. た.. 一T5一.

慶應 医 学. は 合 計1575回. 85巻1号(平. 成20年4月). で そ の う ち1238回(78.6%)がMBF (a)視. 力. 値 の 算 出 に あ た り 信 頼 で き る デ ー タ と して 選 択 さ れ た.. i-2 1.1 1.0. 1). ERM眼. の網 膜 血 流変 化. o.s. 測 定 領 域 上 部 と 下 部 のMBF値 前 の 上 部MBF値. のa/f比. 0.73±0.22(平. を 第1表. は0.44∼1.27で,平. 均 ± 標 準 偏 差),下. は0.41∼1.14で,平. に 示 し た.術 均 は. 部MBF値. 均 は0.70±0.20(平. o.s. 均 ± 標 準 偏 差). ン ト ロ ー ル 群 と し て 実 験1の. と す る と,傍. 黄 斑 部 測 定 領 域 の 上 部 ・下 部 と も に,a/f. デ-タ. 0.4. を対 照. 0.3. -. 部 ・下 部 と も にP<0.0001). 0. 患者群 にお. り乙. こ の 結 果 はERM眼. 0.5. ∩︾. ン トロ ー ル 群 と 比 較 し て,ERMの. い て 有 意 に 小 さ か っ た(上. 07. のa/f比. で あ っ た.コ. 比 は,コ. o.a. .. の傍 黄 斑 部 毛 細 血 管 血 流 は有 意 に低. 術前. 1か月. 3か月. 6か月. 12か月. 術前. 1か月. 3か 月. 6か月. 12か 月. (b)a/f比1・3 1.2. 下 して い る こ と を 示 唆 す る.. 1.1. 測 定 領 域 上 部 と 下 部 のa/f比. に は,有. 関 を 認 め た(r=0.827,P<0.0001,. 意 に高 い正 の相 Spearmannの. 1 .9. 相. .8. 関 解 析). 2). 7. 術 前 ・術 後 の 視 力. .6 .5. 術 後3,6,12ヶ. 月 後 の 視 力 は 術 前 視 力 と 比 較 し, 4. 有 意 に 改 善 し た(第6図(a)).18眼(90%)に は 最 終 視 力 が0.5以 最 終 視 力 を 得 た.変. 上 に 達 し,全. おいて. 例 に お い て0.3以. 上 の. 第6図. ERM眼. の術 後 網 膜 血 流変 化. 対 象 の20眼 は20眼,6ヶ. の う ち,術. 3,6,12ヶ. 月 で は4眼,3ヶ. 部MBF値. 月 で は8眼. の 平 均a/f比. 月 の 各 時 点 に お い て,順. 0.88,1.01,下. 月で に眼 血 流. は,術. 後1,. に0.51,0.76,. 部 に つ い て は 同 様 に,0.52,0.75,0.93,. あ っ た(第6図(b)).傍. 下 部 と も に,MBF値. 月 お よ び12ヶ. 去 後 の 視 力 とa/f比. の 経 過.(a)ERM眼. にお け. は1.0に. 月 のa/f比. 眼 で あ る僚 眼. 近 い数 値 とな った . は術 前 と 比 較 し,上. volume,. flow,. velocityの. 各 パ ラ メ ー タ値 は,大. を 避 け た10×10pixelのwindowに. 部 ・下 部 と も に 有 意 な 改 善 を 示 し た.. 考. ERM除. る術 前 ・術 後 の 視 力 経 過.グ ラ フ は 幾 何 平 均 を 示 し,エ ラ-バ ー は 標 準 偏 差 を 示 し た.術 後3,6,12か 月 の 時 点 に お い て, 視 力 は 術 前 と 比 較 し,有 意 に 改 善 し た(*p<0.05).(b) ERM患 者 群 に お け る 術 前 ・術 後 のa/f比 の 経 過.●:傍 黄斑 部 上 部,▲:傍 黄 斑 部 下 部.エ ラ ー バ ー は 標 準 偏 差 を 示 し た. 術 後6,12か 月 の 時 点 に お い て,a/f比 は 術 前 と 比 較 し,上 部 ・下 部 と も に 有 意 に 改 善 した(*p<0.05). (Shinoda K et a山:Graefe'sArchive for C山inica山and Experimental Ophthaリmoリogy 239:941-945,2001の 第2図 お よび 第 2表 を 改 変 し,許 可 を 得 て 転 載). 黄斑部測定 領域の上部 ・. は 徐 々 に 上 昇 し,健. の 値 に 近 づ い て い き,a/f比 術 後6ヶ. 後1ヶ. 月 で は15眼,12ヶ. 測 定 を 行 っ た.上. 0.98で. 術 前 と術 後 経 過. 視 症 の 自覚 症 状 は 全 例 に お い て 軽 減. した. 3). 3. よ そ100×100μm2の. 察. よ る 測 定 領 域(お. 範 囲 に 相 当)か. る.多. く の 研 究 者 がSLDFを. し,パ. ラ メ-タ. 血管. ら算 出 さ れ て い. 用 いた 眼血 流 測定 に際. 値 の算 出 に こ の解 析 手 法 を用 い て き た. が3,5,6,8-io.27,31・32),網 膜 の 血 液 灌 流 は そ の 領 域 の 違 い. 1.正 常 網 膜 血 流. に よ っ て 著 し く異 な り,血. い くつか の 網 膜 疾 患 にお いて,病 因 や 疾 患 の 重 症 度 を. windowの. 流 測 定 値 は測 定 者 の 規 定 す る. 位 置 に 大 き く依 存 す る33・34).多 くの 測 定 画 像. 知 る うえ で,ま た 内 科 的 治 療 や 外 科 的 治 療 の 効 果 判 定 の. が 画 質 不 良 の た め に 棄 却 さ れ,さ. た め に 網 膜 血 流 の 変 化 につ い て 関 心 が 払 わ れ て き て い. に お け る 血 流 測 定 時 の タ イ ミ ン グ の 違 い が,バ. る5,29,30).患眼 の 血 流 を健 眼 と比 較 す る た め に は,健 常. 大 き な 原 因 と な っ て い る8,9,27).こ. な 被検 者 の両 眼 か ら得 られ た標 準 的 な デ ー タが必 要 で あ る.Rawjiら27)は,左 と を示 した.彼. 右 眼 の 網 膜 循 環 に有 意 差 は な い こ. らの デ ー タ はSLDFを. 用 いて 得 られ,. 憂應 す べ き点 は,こ を 行 っ て も,視. 拍 動 の周 期 イアスの. の 解 析 手 法 の も う1. の器 械 の操 作 に熟 練 した者 が測 つ定. 機 能 の低 下 に よ る 固視 不 良 や 中 間透 光 体. の 混 濁 に よ っ て,得 一T6一. ら に は,心. られ た画 像 の うち画 質 不 良 の もの が.

木村:網 膜血流評価法 の検討 と網膜上膜 への応用. 占 め る割 合 が 大 き い こ と で あ る.こ ほ と ん ど の 報 告 に お い て,眼. の 解 析 手 法 を用 い た. 球 運 動 や 中 間 透 光 体 の混 濁. で 有 意 差 は な い と,報 告 して い る.Squirrel1ら3)は, SLDFを. 用 い た血 流 測 定 に て,正 常 被 検 者10例. 中3例. に よ っ て 生 じた 画 質 不 良 の た め に 解 析 か ら除 外 さ れ た 画. で 傍 黄 斑 部 網 膜 の 上 部 と下 部 で 有 意 な血 流 量 の差 を認 め. 像 は,全. ら に は,. た と,報 告 して い る.本 検 討 は基 本 的 に毛 細 血 管 血 流 に. 膜. つ いて の もの で あ り,動 脈 血 流 に関 す る過 去 の報 告 に囚. を 走 行 す る血 管 の 生 理 的 な多 様 性 を克 服 す る に は充 分 な. わ れ る必 要 は な いが,結 果 は,傍 黄 斑 部 網 膜 の上 部 と下. 面 積 で は な い 可 能 性 が あ る.こ. 測 定 画 像 の50%近. く に の ぼ る8,9,27).さ. 解 析 の た め の 小 さ なwindow(10×10pixe1)が,網. の考 察 は過 去 の報 告 に お. 部 の 血 流 に関 して 有 意 な差 は な い,あ る い は さ らに一 歩. い て も述 べ ら れ て い る7・35).我 々 は 脈 拍 と空 間 的 な 血 管. 進 め て,上 下 同等 とい うこ とを 強 く示 唆 す る もので あ る.. 分 布 の 不 均 衡 に よ る バ イ ア ス を 最 小 限 度 に 抑 え る た め に,. こ れ ら の所 見 とSquirrellら3)の 所 見 との 矛 盾 は,解 析. AFFPIAを. され た網 膜 の 領 域 の相 違 が1つ. 用 い て 解 析 を 行 っ た.さ. 策 定 を 注 意 深 く行 っ た.健 部 鼻 側 の 網 膜 血 流 をSLDFを を 用 い て 解 析 を 行 っ た が,す. ら に,除. 外基 準 の. 常 人 の左 右 眼 につ い て傍 黄 斑. 去 の 報 告9.36). 一 般 に 眼 圧 が 上 昇 す る と 眼 血 流 量 は 低 下 す る が,実 cupに. 昇 さ せ,HRFを. て 被 験 者 の 眼 圧 を50. mmHgま. 用 い て 血 流 量 を 測 定 し,眼. に 低 下 し た,と. 常被験. 者 に お け る 通 常 の 状 態 で の 眼 血 流 の 検 討 で あ り,眼. 部 で あ る.し. 範 囲 内 に あ り,正. 際. で上. 血流 が有意. い う報 告 も あ る37).本 研 究 は,正. 全 例10∼16mmHgの. 流 も測 定 して い る可 能 性 が あ り,そ の た め に正 常 網 膜 に お け る2っ の 領 域 の あ いだ に,血 流 量 の有 意 差 が 生 じる の で は な いか,と. と 同 等 な い し よ り良 好 な も の で あ っ た.. にsuction. 推 定 され る測 定 深 度 以 上 の深 さ の血 流 を測. 定 し,実 際 に は網 膜 血 流 だ けで な く脈 絡 膜 の血 管 床 の 血. 用 い て 測 定 し, AFFPIA べ て の測 定 領 域 に お い て再. 現 性 に つ い て 満 足 す べ き結 果 が 得 ら れ,過. い.SLDFは. 圧 は. 常 範 囲 内 の一. た が っ て 本 研 究 に お い て は,眼. の要 因 と な るか も しれ な. 圧 が正 常 範. い う こと を彼 らは示 唆 して い る.そ. 考 え た場 合,傍 黄 斑 部 に関 す る彼 らの血 流 デ-タ の デ-タ. う. も我 々. もと も に,豊 富 な脈 絡膜 血 管 床 の寄 与 を反 映 し,. 測 定 値 は解 析 領 域 の網 膜 の厚 さ に依 存 す る こと に な る. HRFの. 測 定 深 度 は400μmで. あ り,中 心 窩 や 視 神 経. 乳 頭 周 囲 の よ うに網 膜 が 薄 くな って い る領 域 や 視 神 経 乳 頭 辺 縁 部 に関 して は,HRFは. 網 膜 よ り深 い領 域(す. な. わ ち脈 絡 膜 血 管 床)を 測 定 して しま う可 能 性 が あ り,網. 囲 で あ っ た こ とが 眼 圧 と網 膜 血 流 量 の 間 に有 意 な相 関 が. 膜 の血 管 床 だ けを 測 定 して い な い こ とに な る3,10,26山27).. 見 い 出 せ な か っ た 要 因 と い え る だ ろ う.. 網 膜 血 流 を測 定 した い領 域 の網 膜 厚 を測 定 す る こ とが,. 眼 動 脈,網. 膜 中 心 動 脈,網. 齢 と の 相 関 が 弱 い,あ. 膜 中心 静 脈 の血 流 速 度 は年. る い は 相 関 し な い,と. い く っ か あ る9,22,27,32,38).さ ら に,網 乳 頭 の 微 小 循 環 をSLDFを あ い だ に は,互. い う報 告 が. 膜 あ る い は視 神 経. 用 いて評 価 す る種 々の報 告 の. い に異 な る結 果 が 散 見 さ れ る9"0,26,27,32,38).. 本 検 討 に お い て はMBF値. と年 齢 の 間 に は 有 意 な 相 関 は. な か っ た 。 こ れ は 本 検 討 に お い て は 対 象 が42歳. 以 下 で,. 今 後 こ の問 題 を解 決 す る た め の課 題 とな る で あ ろ う. 網 膜 が 非 常 に 薄 くな っ て い る 中 心 小 窩(直 μm,網. 膜 厚 約130μm)は. 無 血 管 野 で,こ. 定 につ い て は,脈 絡 膜 血 流 の 寄 与 とHRFの. の領 域 の 測 機器のオ フ. セ ッ ト値 が 測 定 値 に混 入 して い る可 能 性 が あ る.本 検 討 にお いて は,第1図 領 域(10。. に示 す よ うに 中心 小 窩 の 中心 を測 定. ×2.5。)の 断 端 に合 わ せ て い る.10。 ×2.5。. 被 検 者 の年 齢 分 布 が狭 い範 囲 に限 られ て い た た め か も し. の 測 定 領 域 を実 測 値 で2.7×0.7mm,中. れ な い.MBF値. を350μmと. と 年 齢 と の 相 関 の 検 討 に つ い て は,よ. 径 約350. 心小 窩 の直径. 仮 定 す る と,測 定 領 域 全 体 に 占 め る 中心 小. り多 数 の 幅 広 い 年 齢 層 か ら な る 正 常 被 検 者 を 対 象 と し た. 窩 の面 積 の 割 合 は お よ そ1.27%で. 研 究 が 必 要 で あ ろ う.. 本 検 討 に お いて 中心 小 窩 の血 流 測 定 値 が及 ぼす 影 響 は き. 網 膜 の上 部 と下 部 の領 域 の眼 循 環 に つ い て調 べ た研 究 は,過. 去 に 異 な る 結 果 を 生 み 出 し て き た3・23,39,40).. あ る.し た が って,. わ あて 小 さ い と考 え られ る. 健 常 者 に お け る眼 動 脈 と網 膜 中心 動 ・静 脈 の血 流 速 度. Yoshidaら39)は,網. 膜 動 脈 血 流 を レー ザ ー ドップ ラー法. につ いて の超 音 波 ドップ ラー法 を用 い た研 究 で は,左 右. を 用 い て 検 討 し,網. 膜 上 耳 側 の動 脈 血 流 は下 耳 側 の動 脈. 眼 の 間 に 有 意 差 は な い と い う報 告 が あ る22,41).近 年 の. 血 流 よ り多 い と 報 告 し て い る.Fekeら39)は で,網 が,統. 膜 下 部 の 血 流 は,上. 部 と比 較 し平 均 し て6%多. 計 学 的 に 有 意 で は な い,と. Schwartzら23)は,走. 同 様 の方 法 い. 耳 側 の動 脈 血 流 は上 耳 側 の動 脈. 血 流 よ り有 意 に 多 い が,鼻. 用 い た 研 究 で は, Rawjiら27)とBoehmら26)が,. 網 膜 お よ び視 神 経 の傍 乳 頭 部 血 流 に つ い て,左 右 眼 の間 に有 意 差 は な い と報 告 して い る.従 来 の報 告 で は,本 検. 報 告 し て い る.. 査 型 共 焦 点 レー ザ ー検 眼 鏡 を用 い. た 蛍 光 眼 底 造 影 に て,下. SLDFを. 側 の 動 脈 血 流 につ い て は 上 下 一T7一. 討 の よ うに左 右 眼 の血 流 量 を厳 密 に比 較 し,比 を示 した もの は なか った.あ るい は比 を示 す ほ ど に整 然 と したデ ー タ を得 る こ とが 困 難 で あ った と も言 え るだ ろ う.本 検 討.

慶應 医 学85巻1号(平. に お け る デ ー タ は,彼. らの,左 右 眼 の血 流 量 に有 意 差 は. な い と い う結 果 を裏 付 け,さ. らに は左 右 眼 の 傍 黄 斑 部 網. 成20年4月). に くい とい う こ と はよ く経 験 され る こ とで あ り,網 膜 動 脈 分 枝 閉 塞 後 の 網 膜 循 環 と網 膜 電 図 の 回 復 の 程 度 を 比 較. 膜 毛 細 血 管 血 流 量 は左 右 同 等. した報 告 で は,傍 黄 斑 部 にお い て,網 膜 循 環 の 回 復 に比. で あ る こ と を実 証 した と いえ る.本 検 討 に お け るす べ て. べ,網 膜電 図 の 回 復,ひ い て は視 機 能 の 回 復 は遅 れ て い. の デ ー タ は,比 較 的 若 年 で 不 同 視 の な い健 常 者 の両 眼 の. た43).本 研 究 にお いて は そ れ と は逆 の現 象 が 生 じて い る. 間 に は,11%∼13%程. こ とに な り,現 段 階 で は説 明 困難 で あ る.し か しな が ら,. 膜 血 流 比 は ほ ぼ1.0と,網. 度 の血 流 量 の 相 違 が 存 在 し う る. と い う,左 右 眼 の 間 の 変 動 性 の 目安 と して 用 い られ う る. 本 研 究 の こ の時 点 に お い て は わ ず か4例 の み がMBF値. 数 値 を示 した.し か し,左 右 眼 の 血 流 量 測 定 にお け る技. の 解 析 対 象 で あ った こ と は銘 記 す べ きで あ ろ う.今 後 さ. 術 の 真 の 価 値 は,前 述 の 種 々の 懸 案 事 項 と照 ら し合 わ せ. らに 症 例 数 を 増 して 検 討 す る必 要 が あ る.. て 今 後 評 価 して いか な けれ ば な らな いで あ ろ う.画 像 全 体 を 解 析 して 得 られ るMBF値. は,従. 黄 斑 機 能 お よ びMBF値. を改 善 させ うる,外 科 的 治 療. の 時 期 につ い て の 臨 界 点 が あ るの か ど うか は未 だ 不 明 で. 来 の,10×10. 特 定 の領 域 に 当 て はめ て 解 析 す る手. あ る.異 常 な 網 膜 循 環 に対 す る治 療 とい う観 点 か ら手 術. 法 と比 較 す る と,有 意 に変 動 係 数 が 小 さ い33).そ れ ゆ え. の適 応 時 期 を 決 定 す るに は,本 研 究 を さ ら に進 め て い く. AFFPIAに. 必 要 が あ る.術 後 の 視 機 能 の 回 復 過 程 を 解 明 す る に は,. pixelのwindowを. よ り測 定 精 度 の 向 上 が 期 待 で き,網 膜 組 織. のMBF値. を評 価 す るの に役 立つ もの とい え るだ ろ う.. 他 の要 因 に つ い て も考 え る必 要 が あ る.罹 患 期 間,術 前. さ らに本 検 討 にお け る デ ー タ は,眼 循 環 と網 膜 疾 患 と の. 視 力,術 後 の 白 内 障 の 進 行 度,手 術 の 合 併 症 と い った 要. 関 係 に関 わ る研 究 にお いて,有 用 な基 礎 デ ー タ に な り う. 因 がERM眼. る と考 え られ る.. れ て い る44-46).MBF値. の 術 後 の視 力 に影 響 を及 ぼ す こ とが 報 告 さ が 術 後 の 視 機 能 を予 想 し う る要. 因 とな るか ど うか は,今 後 の 研 究 を 待 た ね ば な らな い. 2.ERM眼. の網膜血流. ERM眼. Kadonosonoら20,42)はERMの. 患 者 に 対 して 網 膜 血 管. を 流 れ る 血 流 速 度(capillary CFV)の. 評 価 を 行 い,傍. て い る と 報 告 した.本. blood. flow. に対 す る局 所 黄 斑 部ERGのa波,. は減 少 し. 検 討 にお いて は彼 らが 測 定 した可. OP波. b波 お よ. の振 幅 は減 弱 して い る19).さ らに は, b波 の 振. 幅 の 減 弱 の 度 合 い はa波. velocity;. 中 心 窩 の 平 均CFV値. びOP波. の そ れ よ り も有 意 に大 き く,. の 減 弱 の度 合 い はそ れ ら2つ の 波 の減 弱 の度 合 い. よ り も大 き い.OP波. の減 弱 は,糖 尿 病 網 膜 症45)や網 膜. 視 レベ ル の 網 膜 血 管 の 血 流 は 解 析 か ら 除 外 さ れ て お り,. 中心 静 脈 閉 塞48)のよ う に網 膜 内層 の虚 血 を反 映 す る と解. 可 視 血 管 と同 様 に毛 細 血 管 血 流 にお いて も組 織 血 流 が 減. 釈 され るので,こ れ らの所見 は,ERMは. 少 し て い る こ と が 示 さ れ た.Volume=MBF(flow)/. ロ ンの 障 害 と関 連 が あ る こ とを 示 唆 す る.本 検 討 にお け. velocityと. る網 膜 血 流 測 定 の 結 果 は,こ れ ら電 気 生 理 学 的 な 所 見 を. して 算 出 さ れ る の で,. MBF値. は網 膜 組 織 血. 流 の 速 度 と 体 積 の 積 と して 表 さ れ る,す low)=volume×velocityと ら に よ っ て 報 告 さ れ たCFV値 locityの. 低 下)は,. (volumeの. 増 加)に. 減 少 す る,と CFV値. ERM眼. 強 く支 持 す る もの で あ る.し か しな が ら,ERM眼. な わ ちMBF(f. 考 え れ ば,. 力 低 下 の 要 因 と して は,ERMが. Kadonosono. い う こ と を 本 検 討 の デ-タ. の 測 定 に お い て,. MBF値. も. 黄 斑 部 に覆 い被 さ る こ. 発 端 で あ る こ と は充 分 に 考 え られ,機 能 が 低 下 した た め に 網 膜 循 環 量 が 減 少 す るfunctional. reductionと. こ と もい え る.本 研 究 で は現 象 面 に お い てERM眼. は 示 して い る.. Kadonosonoら7)は. の視. とに よ って生 じ る視細 胞 の 変 形 とい う,機 械 的 な 機 序 が. の 病 因 論 的 な 減 少(veー に と き に み られ る 血 管 拡 張. よ っ て さ え 代 償 さ れ ず,. 網 膜 内層 の ニュ ー. 走 査型 共. いう の網. 膜 循 環 量 の 低下 を 捉 え る こ と はで きた が,そ の 視 機 能 低. 焦 点 レ ー ザ ー 検 眼 鏡 を 用 い た 蛍 光 眼 底 造 影 を 画 角200. 下 の機 序 につ い て は今 後 研 究 を さ ら に進 め て い く必 要 が. に て 行 っ た が,こ. あ る.. の 測 定 領域 は本 検 討 にお け る測 定 領 域. と ほ ぼ 同 じ領 域 と い え る.本 素 を 必 要 と せ ず,検. 検 討 にお け る方 法 は蛍 光 色. 査 に は20分. こ と が 可 能 で あ っ た.結. 果 と し て,術. の変 化 を 追 う 後 の 視 力 とMBF. 値 の 改 善 の 時 間 的 な ず れ が 生 じ る こ と が 判 明 し た.術 1ヶ 月 の 時 点 に お い て,視 MBF値. に お い て,網. 除去 さ れ. る と,網 膜 循 環 は 改善 す る こ とが わ か った.非 侵襲 的 に 網 膜 組 織 の循 環 動 態 の 変化 を計 測 す る技 術 は今 後,網 膜. 後. 力 はわ ず か に改善 したが. は 術 前 よ り減 少 し て い た.血. は傍 黄 斑 部 の異 常 な網 膜 循 環 動. 態 を呈 して い るが,硝 子 体 手 術 に よ りERMが. と か か ら な い の で,手. 術 後 の 回 復 過 程 に お い て も 安 全 にMBF値. 結 論 と して,ERM眼. 管 閉 塞 性 の疾 患 等. 膜 循 環 が 改 善 して も 視 機 能 の 改 善 は 得 られ. 一T8-. 疾 患 の重 症 度 の判 定 や 外科 的 治 療 の 時 期 の 決 定,術 後 の 機 能 評 価 の うえ で ま す ま す重 要 な もの とな るで あ ろ う..

木村:網 膜血 流評 価法の検討 と網 膜上膜への応用. 総. 括. 本 研 究 で は,正 常 人 に お け る網 膜 黄 斑 部 近 傍 の組 織 血. Y,Mashima. Y,. flowmeter. study. area. of. Oguchi. healthy. 1469-1473,2003,Shinoda. ま た,黄 斑 部 近 傍 の 測 定 領 域 を上 部 と下 部 に分 け,同 一. Kitamura Y. HRFを. with. an. Arch. Clin. 用 い て 健 常 者 の 網 膜 血 流 の 測 定 を 行 っ た.さ. に,ERM眼. ら. の黄 斑 部 近 傍 の網 膜 組 織 血 流 につ い て検 討. し,硝 子 体 手 術 に よ りERMを. 除 去 す る こ とに よ り,傍. retinal. blood. volunteers.. 流 量 を測 定 し,左 右 眼 の血 流 量 を厳 密 に比 較 す る こ と,. 眼 内 に お け る上 下 の 血 流 量 の 比 較 を 行 う こ とを 目 的 に. Y:Scanning. of. Br. J. K,. S, Inoue. M,. Ishida. Microcirculation. in. idiopathic Exp. laser. Doppler. in. macular. flow. Ophthalmol. Kimura. I, Eshita. S, Katsura. the. H,. macular. epiretinal. 87. Mashima. area. of. membrane.. Ophthalmol. T,. eyes. Graefes. 239:941-945,2001の. 内 容 を 含 む.. 黄 斑 部 の循 環 動 態 が変 化 す るか ど うか につ い て も検 討 を 行 い,以 下 の結 論 を得 た. 1.健. 本 論 文 の 要 旨 は,第39回. 常 者 に お い て,左 右 眼 の対 応 す る傍 黄 斑 部 網 膜 血 流 量 は ほ ぼ 同等 で あ り,左 右 の比 は平 均 値 に て,傍 黄 斑 部 上 部 が1.00,下. 2.健. 部 が1.03で. Association. for. ogy. meetingに. Annual. 北 日 本 眼 科 学 会,第73回. Research. in. Vision&Ophthalmol-. て 発 表 し た.. あ った49).. 常 者 にお いて,同 一 眼 内 の傍 黄 斑 部 網 膜 の上 部 と. 本 研 究 の一 部 は,平 成12年. 度慶應 義 塾 大 学 医 学 研 究. 下 部 の 血 流 量 は ほ ぼ同 等 で あ り,上 下 の比 は平 均 値. 助成 金,財 団 法人 慶應 健 康 相談 セ ンタ-医 学 研 究 助 成金,. にて,右 眼 が1.01,左. 慶應 医 師 会 医 学 研 究 助 成 金 に よ っ た.. 3.ERM眼. 眼 が1.04で. あ った49).. は健 眼 と比 較 し傍 黄 斑 部 網 膜 血 流 は 低 下 し. て お り,健 眼 と の 比 は平 均 値 にて 傍 黄 斑 部 上 部 が 0.73,下 部 が0.70で 4.硝. 文. あ った4).. 子 体 手 術 に よ りERMが. 1)Kadonosono. 除去 さ れ る と,術 後1か. K,. circulation. 月 の 時 点 で は さ らに 血 流 は低 下 し,健 眼 との 比 は平 均 値 にて 傍 黄 斑 部 上 部 が0.51,下. 部 が0.52と. 約半. 分 とな るが,そ の 後 徐 々 に 改善 し,術 後1年 の 時点 で は,健. 眼 との比 は平 均 値 に て傍 黄 斑 部 上部 が 部 が0.98と. な り,健 眼 と同 等 の血 流 量 ま. で改 善 した4).. cystoid. 状 態 を評 価 す る際 に,健 眼 と患 眼 の血 流 量 の比 を と る方. macular. あ る49).. 2)Ohnishi. Y,. edema.. S:Perifoveal. micro-. vitrectomy. Am. Fujisawa. Capillary. for. J Ophthalmol. K,. blood. Ishibashi. flow. macular. diabetic 130:740. T,. velocity. edema. ophthalmoscope.. 3)Squirrell. J. Kojima. H. measurements. with. Am. DM,. 意 に低 下 して い る こ と,硝 子 体 手 術 に よ り一 時 血 流 は低 下 す る もの の,視 機 能 の 改 善 と と も に1年 後 に は健 眼 と. the. in. scanning. Ophthalmol. in. parison. with. laser. 117. 24-29,. K,. the. 941-945,2001 5)Avila AJ,. CP. Ophthalmol. Tanino. Ohtake. 一T9一. JF retina. following. branch. controlled Eye. com15:261-. H,. area. T,. Mashima. of eyes. with. DU,. Bitner. an. Clin. M. epiretinal. Cheng. 239. L, Mueller. WR:Retinal retinal. Doppler. M,. Vesti. and. glaucoma. Clin. Exp. E:Blood or. ocular. Ophthalmol HS,. blood. vein. occlusion. flowmetry.. Am. J. of. the. hypertension.. optic. nerve. Graefes. head Arch. 239:271一277,2001.. Harris retinal. Br. flow. A, blood. J Ophthalmol. Kagemann flow. L, in. normal. 83:466-469,1999. ,. in. Ophthalmol. DG,. branch. laser. idiopathic. Exp. Freeman in. S, Inoue. Y:Microcirculation. Arch. MP,. Kitamura. 126:683-690,1998. 7)Chung. T,. I, Eshita. Jr, Bartsch. papillary. K,. angiography.. scanning. 6)Harju. coma.. I, Shinoda. fluorescein. Karavellas. using. 眼 科 学 教 室 准 教 授)に 深 謝 い た します.. amasked,. flowmeasurements. 授),真. 塾 大 学 医 学 部 眼 科 学 教 室 篠 田啓 博 士(現 大 分 大 学 医 学 部. Talbot. Heidelberg. ischaemia. Graefes. 慶應 義 塾 大 学 医学 部 眼科 学 教 室 小 口芳 久 教 授(現 名 誉 教. た直 接 の御 指 導 を い た だ きま した慶應 義. C,. the. diagnosing. Kimura. macular. で あ る と考 え られ た.. 非 常 勤 講 師)に 深 甚 な る謝 意. D, Mody of. occlusion. S, Katsura. membrane.. 島 行 彦 助 教 授(現. Evans. 266,2001 4)Shinoda. 後 各種 網 膜 疾 患 の 病 態 解 明 や 重 症 度 ・術 後 の 評 価 に有 益. 稿 を終 え るに あ た り,御 指 導,御 校 閲 い た だ きま した. A,. evaluation. vein. Ishida. 同等 な レベ ル まで血 流 が 改 善 す る こ とが 確 か め られ,今. Watts. Aprospective. retinal. に お い て は こ の方 法 に て 実 際 に網 膜 血 流 が 有. 本 論 文 は,Kimura. Ohno after. 一744,2000,. flowmeter. 法 は合 理 的 で あ り,標 準 偏 差 は お よ そ10%で. を表 します.ま. N,. and. 1994. 以 上 よ り,な ん らか の網 膜 疾 患 に対 して,網 膜 循 環 の. ERM眼. Itoh. before. cystoid. 1.01,下. 献. Martin tension. B:Periglau-.

慶應医 学. 8)Nicolela. MT,. Doppler. Hnik. P,. flowmeter. blood. flow. mol. in. Drance. study. 85巻1号(平. SM:Scanning. of. glaucomatous. retinal patients.. 1993. laser. and. optic. Am. 23)Schwartz. disk. G,. van. Doppler. l Ophthal-. Berg. TJ,. Greve. EL:Scanning. in glaucoma.. Int. laser. Greve. Evaluation and. EL,. of. the. glaucoma. flowmetry.. Int. head.. the. Br. matic by. full scanning. mol. P. in healthy. of. the. retina. analysis. laser. of. optic. I, Harazny images. flowmetry.. Br. thalmology. gained J Ophthal-. macular. pucker.. Oph-. K,. Yamada. Ishida. K,. cation. of. Jpn Joshi. Kawashima. traction. in. with. T,. WJ,. Mieler. and. practice. of. DM,. Jakobiec. FA,. WB. epiretinal. membranes by. surgery.. 2.(Ed). Philaderphia,. the. study. of. and. re-. macula. Trans. CA,. Duker. JS,. Imaging. Hee. MR,. Lin. Izatt. JA,. Swanson. of. macular. tomography.. Am. diseases. A,. Terasaki. H,. M,. in. membrane.. optical. Kondo. Am. eyes J. with. blood. flow. epiretinal. MP,. ophthalmic locities.. N,. Suzuki. S,. in. Papacci. and J Pediatr. patients. Retina. Tortorolo. P,. Ohno. Zecca. E,. central. retinal. with. K,. P, Drance. arterial. flow. subjects.. recorded. C,. bl00d. Strabismus. Am. SM:Velocity by. Doppler. J Ophthalmol. flow.. and. Graefes. interocular. capillary. B,. perfusion.. Langhans. valdity,. MJ,. and. J. Harazny. Reliability. flowmetry.. M,. retinal. blood. J. De. values. of. f10w. veす. J,. of. GIaucoma. of. M,. scan-. 5:99-. Eguchi. encircling and. S:Effects. procedures. on. retinochoroidal. I, Shinoda. Mashima. P,. circula-. angle. glaucoma. a. in. MJ,. with. K,. assessed. G,. age. ischemic. Gherghel. D,. on with. by. Gekkieva. anterior. optic. primary. the. open-. Heidelberg. retina. 10:13-17,2001. Michelson of. ocular. timolol. patients. J GIaucoma. of carotid. 134:295-297,2002. of. flow. Kitamura. after. patient. S, Gugleta. as. T,. confirmation. improvement. J:Effect blood. Eshita. situ. J Ophthalmol. Orgul. nerve. K,. Y:In. flow. Am. 31)Lubeck. on. circulation.. Langhans. retinal. MJ, and. Harazny. optic. Ophthalmology. L,. Harris. A,. Chung. B:Heidelberg blood. ophthalin. J. nerve. head. 103:529-534,. HS,. retinal flow. measurement.. Orgul. S, Prunte. 一T10一. acquisition. measurements meter. at. Evans. D,. Buck. S,. flowmetry:factors Br. optic. SL, a. local. J Ophthalmol. Embleton. flow. coma. patients. metry.. Br. the. on. SJ,. using. J Ophthalmol Langhans. in. Retina. Flow-. 7:151-157,1998 Cunliffe. IA:Application. improves the. J:Influ-. hemodynamic. Heidelberg. strategy. deficits. G,. Flammer. disc.7Glaucoma. search. blood. C,. parameters. with the. 35)Hosking. 36)Michelson. 115:174-180,. Z, of. of. 38:213-. ultrasound. Araie. head. in. syndrome.. blood. Y, and. Kimura. S,Inoue. ence. 217,2001 22)Rojanapongpun. blood. 237:484-488,1999. Tamaki. 34)Bohdanecka. idiopathic. Giannantonio. artery. B, dis-. 82:131-136,1998. S:Capillary. neonatal. Ophthalmol. Katz. J Ophthalmo184二31-36,2000. 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木村:網 膜血流評価法 の検討 と網膜上膜へ の応用. the. juxtapapillary. area. in. retina. primary. open. and. angle. the. neuroretinal. glaucoma.. rim. 脈 分 枝 閉 塞 症 に お け る 網 膜 循 環 と 機 能 の 関 係.日. 5. 106:215-220,2002. J GIaucoma. 91-98,1996. 44)de. 37)Haefliger. IO,. Lietz. Griesser. P,. Flammer. A,Hendrickson. A,. Heidelberg. Retinal. papilla. of. oxygen,. high. Sury. Suppl. of. and. at. vitrectomy. the. JOphthalmol 45)Pesin. carbogen,. beta-blockers.. HM,. of the. Mosby-Year. Book,. St. GT,. Tagawa. Weiter. JJ:Blood. Invest. Ophthalmol. H,. 40)Yoshida. flow. Feke. P,. Giannini. ment.. Ophthalmic. De. ultrasound. of. and. retinal. central. period.. Am. 42)Kadonosono veal braves.. C,. blood. flow arteries. Itoh. microcirculation. 川 果 林,木 真,石. , Sebag. human. J,. retina.. H, in. Goger. DG. ,. A,. Tortorolo. Luciano. R. ,. Nomura. in the. in. J Ophthalmol. eyes. E,. RJ,. ophthalmic. early. with. , Boniuk. DF,. after Am. I, Arribas. Burgess. time. Bustros. S,. course. NP,. D:Vitrectomy. Prognostic. and. factors,. of. visual. long-. improve-. 98:1109-14,1991 Michels. Rowland. for. RG,. Thompson. DY:Prognostic. epiretinal. JT. factors. membranes. of. the. ,. in. macula.. 93:602-610,1986. 47)Yonemura. D,. diabetic. Aoki. T,. Tsuzuki. retinopathy.. 49)Gaudio. vein. neonatal. K:Electroretinogram. Arch. Ophthalmol. 68:19-24,. AR,. Lee. H,. Kini. E:Oscillatory occlusion.. M,. Kini. potentials Invest. M, in. Sandberg. A. central. Ophthalmol. Vis. retinal Sci. 30. (supply:477,1989. S:Perifo-. epiretinal. MG. fibroplasia.. SM,. 49)Kimura. Ohno. Grand. Williams. De. Debanne. Berson. 126:691-697,1998 N,. sclerosis membranes.. C ,. 1962. G:Doppler. velocities during. Nuclear epiretinal. Ophthalmology TA,. in. 28:343-350,1996. Enger. BM. follow-up,. vitrectomy. middle-aged. RG,. idiopathic. Ophthalmology. Favuzzi. MP,. J Ophthalmol K,. Br. normal. Res. Carolis. DG. 30:58-65,1989. Ogasawara. Romagnoli. R,. Goger. hemodynamics. subjects.. 41)Papacci. the. Sci. GT,. JW:Retinal. normal. DM,. in. Vis. A,. McMeel. Deupree. Olk. premacular. 46)Rice. Michels. 105:160-164,1998. MA,. term. JT,. Glaser. SR,. for Physiology. Thompson. for. Thomas. 1:S59-65, Adler's. S,. TA,. of. p.198-227,1992. 39)Feke. 井 上. :effect. circulation.. ed.(Ed)Hart. Louis,. flow. Bustros Rice. Modulation. pressure,. 43. A , Schotzau. parameter. subjects. intraocular. A:Ocular Eye.9th. 43)石. healthy. Ulrich J. Flowmeter. Ophthalmol. 38)Alm. SM,. 眼 会 誌. I, Shinoda. Y,Oguchi. mem-. study. 83:1329-1331,1999. healthy. 村. 至,篠. 田. 啓,大. 出 尚 郎,北. 村 静 章,. 田. 晋,真. 島 行 彦,小. 口 芳 久:網. 膜 中 心 動. 一T11一. 2003. K,. Tanino. Y:Scanning of. retinal. volunteers.. T,. Ohtake. laser blood. flow. Br. J Ophthalmol. Y , Mashima. Doppler in. macular. flowmeter area. 87:1469-1473,. of. ,.