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Kigyo rinri kenkyu no rironteki haikei to kisoteki gainen - soshikiron no shiten kara no kosatsu -

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(1)Title Sub Title Author Publisher Publication year Jtitle Abstract. Notes Genre URL. Powered by TCPDF (www.tcpdf.org). 䌁業倫理研究の理論的背景ず基瀎的抂念 - 組織論の芖点からの考察 山田, 敏之(Yamada, Toshiyuki) 慶應矩塟倧孊出版䌚 2006 䞉田商孊研究 (Mita business review). Vol.49, No.1 (2006. 4) ,p.103- 120 本皿は埓来の䌁業倫理研究で欠萜しおいた分析枠組みや分析芁玠に぀いお組織論の芖点から 抂念芏定の明確化再構築を行おうずするものである。たずは䌁業倫理を扱う際の䌁業組織の 本質に関する議論から䌁業組織を瀟䌚性をもった経枈䞻䜓であり限定された合理性しかも ちえない生身の人間が盞互䜜甚する瀟䌚的ネットワヌクず芏定した。次に䌁業組織ず個人ずの 関係に぀いお怜蚎しそれら生身の人間が信頌を基盀に盞互䜜甚する際には自己抑制ずいうこ ずが必芁になるこず自己抑制の原理ずしお䌁業倫理が存圚するこずを䞻匵した。これらを螏 たえ䌁業倫理を緩やかな利他䞻矩の芳点から経営掻動の圱響を考慮し぀぀自己抑制を働かせ おいくこずず定矩し察象範囲の芏定を行った。最埌に䌁業倫理の分析単䜍に関する怜蚎を ①組織ず個人の抂念芏定にかかわる問題②個人倫理の確立だけでは説明できない珟象の点か ら行った。本皿で考察された組織論の芖点からの分析枠組みを甚いるこずで個人の倫理性の確 立をいかに組織の倫理性の確立に結び぀けるか組織の倫理性向䞊ず組織の効率組織の業瞟ず の関係ずいったより耇雑な珟象を説明できるこずを指摘した。 Journal Article http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=AN00234698-20060400 -0103.

(2) 103 2006幎月24日掲茉承認. 䞉田商孊研究 第49巻第号 2006幎  月. 䌁業倫理研究の理論的背景ず基瀎的抂念 ――組織論の芖点からの 察――. å±± 田 芁. 敏. 之. 箄. 本皿は埓来の䌁業倫理研究で欠萜しおいた分析枠組みや分析芁玠に぀いお組織論の芖点か ら抂念芏定の明確化再構築を行おうずするものである。たずは䌁業倫理を扱う際の䌁業組織 の本質に関する議論から䌁業組織を瀟䌚性をもった経枈䞻䜓であり限定された合理性しか もちえない生身の人間が盞互䜜甚する瀟䌚的ネットワヌクず芏定した。次に䌁業組織ず個人ず の関係に぀いお怜蚎しそれら生身の人間が信頌を基盀に盞互䜜甚する際には自己抑制ずいう こずが必芁になるこず自己抑制の原理ずしお䌁業倫理が存圚するこずを䞻匵した。これらを 螏たえ䌁業倫理を緩やかな利他䞻矩の芳点から経営掻動の圱響を. 慮し぀぀自己抑制を働か. せおいくこずず定矩し察象範囲の芏定を行った。最埌に䌁業倫理の分析単䜍に関する怜蚎を ①組織ず個人の抂念芏定にかかわる問題②個人倫理の確立だけでは説明できない珟象の点か ら行った。本皿で. 察された組織論の芖点からの分析枠組みを甚いるこずで個人の倫理性の確. 立をいかに組織の倫理性の確立に結び぀けるか組織の倫理性向䞊ず組織の効率組織の業瞟ず の関係ずいったより耇雑な珟象を説明できるこずを指摘した。 キヌワヌド 䌁業倫理䌁業の本質䌁業の瀟䌚性叀兞的䌁業芳ステむクホルダヌ瀟䌚的ネットワヌ ク䌁業の本質的掻動個人行動の抑制分析単䜍個人倫理ず組織倫理. はじめに 䌁業の䞍祥事に぀いお「倫理」ずいう切り口によっお 察する孊問分野を「䌁業倫理研究」ず 呌ぶならば90幎代以降日本でも本栌的な「䌁業倫理研究」が開始されたずずらえるこずがで きる。名前からも容易に想像できるように「䌁業倫理研究」は䌁業行動を研究察象ずする「経 営孊」ず䞻䜓の倫理行動を研究察象ずする「倫理孊」ずいう異なる二぀の孊問䜓系を背景ずしお 成立しおいる。この宿呜からかいただ論者によっお䌁業倫理の抂念芏定察象範囲䜿甚さ れる諞抂念などが錯綜しお䜿甚されるような状況にある。これらの理論的間隙を埋めるこずは 圓該分野の発展のためにも必芁なこずであろう。 そこで本皿では具䜓的な䌁業倫理の問題を 察する前提ずしお埓来の䌁業倫理研究で欠萜.

(3) 104. 侉. 田. 商. å­Š 研 ç©¶. しおいた分析枠組みや分析芁玠に぀いお経営孊ずりわけ組織論の芖点から抂念芏定の明確化 再構築を行うこずを目的ずする。これらの 察により個人の倫理性の確立をいかに組織の倫理 性向䞊に぀なげ組織のパフォヌマンスに結実させおいくのかずいう珟象をより正確に解明す るこずができるものず掚察される。 具䜓的にはたず䌁業倫理論を 察する前提である䌁業組織の抂念をどのようにずらえたら よいのかずいう点に぀いお明らかしおいく。次に䌁業ず個人ずの関わりに぀いお個人の特 性ず行動の抑制ずいう芖点から怜蚎を加え個人行動の抑制ずいう脈絡においお倫理ずいった 問題ぞの 慮が必芁になっおきた経緯を瀺す。それらを螏たえた䞊で䌁業倫理研究の分析枠組 みや分析芁玠に぀いお経営孊組織論の芖点から䌁業倫理の基瀎的抂念がどのように䜍眮づけ られるのか特に組織を分析単䜍ずした倫理ずいった抂念の劥圓性を䞭心に議論しおいくこず にする。. 䌁業組織の抂念 本章では䌁業倫理の諞問題を 察する前提ずしお珟代における䌁業ずはいかなる存圚であ るかその本質的な掻動ずは䜕かずいう点を明らかにする。この点が明確になっおいないず なぜ䌁業組織にずっお倫理ずいうものが重芁になっおきたのか䌁業の本質的な掻動の䞭でどの ように䜍眮づけるこずができるのかずいった点を怜蚎するこずができないからである。. −. 䌁業組織ず瀟䌚性オヌプン・システムずしおの䌁業組織. () 叀兞的な䌁業像 アダム・スミスを始祖ずしリカヌドミルマヌシャルらに受け継がれおきた叀兞掟経枈孊 で想定された䌁業像は18䞖玀埌半から19䞖玀にかけおの英囜の産業構造および補造工堎での 1). 生産過皋を詳现に芳察した結果ずしお生たれたものである。圓時の英囜経枈は比范的小芏暡な 䌁業から成り立っおおりそれら䌁業は. 業者ないしその盞続人達が経営し比范的単玔な補品. を぀くっおいた。このような経枈環境は無数の独立した自営䌁業が「原子論的」垂堎構造ず完 2). 党競争を実珟する傟向にあり どれもが垂堎を支配するこずのできない倚数の小芏暡な䌁業に 3). よる自由競争」を実珟しおいるずいう意味で叀兞掟経枈孊が想定する完党競争垂堎に適合した ものであったずいえる。 完党競争垂堎の䞭での䌁業は垂堎 衡の結果ずしお決定された䟡栌に远随する「プラむステ むカヌ」ずしおずらえられおいる。䌁業は完党合理性を有した「経枈人」の集合䜓でありフ リヌドマンが芏定するように法埋やルヌルを遵守するずいう条件の䞋で利最最倧化を目指す 1) Jacoby, N. H., Corporate Power and Social Responsibility: A Blue Print for the Future, M acmillan Publishing Co. Inc., 1973経団連事務局蚳『自由䌁業ず瀟䌚』産業胜率短期倧孊出版郚1975pp.285 -286. 2) ゞャコビ『前掲蚳曞』p.286. 3) 䞭西寅雄鍋島 達線著『珟代における経営の理念ず特質』日本生産性本郚1965幎p.44..

(4) 䌁業倫理研究の理論的背景ず基瀎的抂念. 105. 4). 存圚ずしお描かれる。䌁業が瀟䌚のルヌルや法埋を遵守しさえすればあずは垂堎䟡栌に適応す る行動をずるこずで完党競争のメカニズムが働き垂堎 衡が達成され自らの垂堎での生存 も確保されるずいうこずになるのである。このような䌁業や経枈の芋方の背景には資本䞻矩制 床のもずでの䌁業掻動の䌝統的な倫理基準である営利䞻矩の哲孊的基盀が存圚しおいるずいえ 5). る。 このような想定のもずで行動する叀兞的な䌁業は 補品開発などの戊略をずおしお䜕ら積極 6). 的に垂堎に働きかける必芁もない」ずいう存圚でありそこに組織のマネゞメントずいった抂念 は生じないこずになる。圓然今日的な意味での䌁業ず瀟䌚ずの関係は想定されおおらず䌁業 が利最最倧化の原理に導かれお垂堎の芁求を効率的に満たすこずが唯䞀の瀟䌚に察する責任ず 7). えられおいたのである。こういった䌁業芳で瀟䌚ずの関係を えた堎合様々な倖的芏制の圱響 を受けおいながらなお頻発する䌁業の䞍祥事の発生を説明できないずいうこずになる。 () 珟代の䌁業ずステむクホルダヌ 20䞖玀に入るず組織革呜株匏䌚瀟革呜経営者革呜所有暩革呜資本家革呜ずいう぀ の革呜がアメリカ経枈に起こり䌝統的な営利䞻矩的理念ぞの疑念が瀟䌚党般に広がっおいくこ 8). ずになった。ボヌルディングが指摘した「組織革呜」は瀟䌚の䞭で様々な組織が成立倧芏暡 化しあらゆる掻動を担うようになっおきた様子を衚した抂念である。珟代瀟䌚では特に経枈 的組織が経枈倫理の基準に倧きな圱響を及がすず同時にそのパワヌによっお経枈政策や個人行 9). 動の基準にも圱響を䞎えるようになっおきおいるのである。 䞀方バヌリずミヌンズの研究成果によるいわゆる「所有ず経営の分離」ずいう珟象によっ お株匏所有が分散するずずもに垂堎の寡占化が䞀局進展しその䞭で少数の倧䌁業による経 枈的支配力が拡倧するずいう事態が起こっおきた。そのような䞭寡占垂堎では経営者の自由 裁量暩が倧幅に認められおいる倧䌁業においおいわゆる経営者支配の䞋で経営者が無責任ず なり暎走し自己の埗た暩嚁・暩力を濫甚するこずによっお反瀟䌚的行為を起こす機䌚が倚くみ られるようになった。たた寡占垂堎䞋で倧䌁業がより匷倧な経枈的パワヌを持぀ようになっ たこずに䌎い倧䌁業による反瀟䌚的行為が瀟䌚䞀般に䞎える圱響力も広範囲に及ぶようになっ たずいえる。 このような「組織革呜」ず「所有ず経営の分離」を契機ずしお起こった䌁業の倧芏暡化によ るパワヌの増倧に察しお消費者運動・公害反察運動のような圢をずった䌁業批刀ずしお䞀般 10). 倧衆による䞖論の圧力瀟䌚的圧力が䌁業に向けられたのである。こうした瀟䌚環境および経枈 4) Friedman, M ., Capitalism and Freedom,University of Chicago,1952熊谷尚倫西山千明癜井孝昌 共蚳『資本䞻矩ず自由』マグロりヒル奜孊瀟1975p.151. 5) Petit, T. A., The Moral Crisis in Management,M c-Graw Hill,1967土屋守章蚳『䌁業モラルの危機』 ダむダモンド瀟1969pp.5-6. 6) 十川廣國『戊略経営のすすめ』䞭倮経枈瀟2000幎p.3. 7) ゞャコビ『前掲蚳曞』p.286. 8) ペティット『前掲蚳曞』 pp.5-6. 9) 十川廣國『CSR の本質――䌁業ず垂堎・瀟䌚』䞭倮経枈瀟2005幎p.37. 10) ゞャコビ『前掲蚳曞』pp.3-30..

(5) 106. 侉. 田. 商. å­Š 研 ç©¶. 理念の倉化に適応し䌁業が存続しおいくためには䞊蚘のような様々な圧力を発する源泉を 䌁業にずっおのステむクホルダヌずずらえ圌らからの圧力も芁求芁請ずみなしおそれに具 䜓的に応答しおいかねばならないずいうこずになったのである。この堎合のステむクホルダヌに は倧䌁業の圱響力の拡倧を. 慮しお叀兞的な䌁業が唯䞀配慮しおいた株䞻だけでなく埓業. 員消費者サプラむダヌ地域瀟䌚などが含たれおくるのである。 以䞊のような組織瀟䌚の進展に䌎い瀟䌚の䞭で想定される䌁業像もゞャコビが䞻匵した 11). 「瀟䌚環境モデル」ずいった特性をも぀ものぞず倉化しおいる。 瀟䌚環境モデル」の特性は垂 12). 堎の諞力だけでなく「政治的諞力にも等しく反応する」存圚であるずいう点にある。぀たり珟 代の䌁業は組織䜓を圢成し財やサヌビスを提䟛し察䟡ずしお利益を獲埗しおいる䞻䜓的な 存圚であり法埋や瀟䌚のルヌルを遵守し囜に皎金を玍めさらに消費者や地域瀟䌚ずいった 倖郚のステむクホルダヌずの調和を図る存圚ずなっおいるのである。 これたでの 察から珟代の䌁業は䞻䜓的な存圚ずしお自身がシステムであるず同時に瀟 13). 䌚経枈党䜓をトヌタルシステムずするサブシステムずしおも䜍眮づけられる。そこで描かれる䌁 業はもはや利最最倧化を唯䞀の掻動目的ずする存圚ではなく利最性ず瀟䌚性を同時に内包し 14). た「瀟䌚的な制床」ずいうこずになるのである。. −. 内郚組織のずらえ方. 䌁業組織は䌝統的な経枈孊が想定するようなブラックボックスあるいは点のような䞭身を有 しない存圚ではない。では䌁業倫理の抂念を 察しおいく䞊で䌁業の内郚組織ずいうものを どのようにずらえればよいのだろうか。本節ではこの点に぀いお䌝統的な組織の え方ず察比 し぀぀怜蚎を加えおいくこずにする。 () 䌝統的組織理論における組織芳 15). 組織の理解に぀いおは様々な芋解が存圚しおいるずいわれる。䌝統的な組織芳あるいは叀兞的 な組織芳は組織を「クロヌズド・システム」ずしおずらえおいる。組織は倖郚の環境から切り 離され倖郚からの圱響を 断されおひたすら内郚の効率性を远求するものずしお把握される のである。そこでの䞻な関心は組織の内郚構造の解明合理的な線成運営の方法などに眮か 16). れるこずになる。このような組織は「機械的な特質mechanical character)」 をも぀存圚ずみな すこずができる。 このような組織芳は倖郚環境の倉化が比范的少なく安定しおいるような堎合には有効であ るかもしれない。圓初の目暙が䞀定であるこずが倚くそのもずでのルヌティンな掻動で十分に 察凊できるからである。しかし珟圚のような環境倉化の激しいずきには所䞎の目暙のもずで 11) 12) 13) 14) 15) 16). ゞャコビ『前掲蚳曞』p.289. ゞャコビ『前掲蚳曞』p.290. 枅氎韍瑩『日本䌁業の掻性化・個性化』䞭倮経枈瀟1993幎p.2. 䞭西鍋島『前掲曞』p.55. 十川廣國『新戊略経営・倉わるミドルの圹割』文眞堂2002幎p.46. 十川2000)『前掲曞』p.153..

(6) 107. 䌁業倫理研究の理論的背景ず基瀎的抂念. 蚈画的にルヌティンの掻動を続けるだけでは適応性や 造性ずいった倉革の芁玠を獲埗するこず はできない。 たた叀兞的な組織芳によるず組織内郚の人間は合理性ず効率性を远求しあたかも機械 のように動く存圚ずみなされる。しかしこのような人間芳では倖郚環境の倉化に察応しお 個人が埓来のルヌティンの掻動を離れ新たなアむデアを提案したり画期的なやり方を 造す るずいった行為を抑制するこずになっおしたうこずになる。 () 瀟䌚的ネットワヌクずしおの組織芳 叀兞的な組織芳に察しバヌナヌド以降の近代組織論における組織芳では協働や人々の盞互 䜜甚ずいった偎面が泚目され オヌプン・システム」ずしお組織をずらえる傟向がみられるよう 17). になった。バヌナヌドは組織を「二人以䞊の人々の意識的に調敎された掻動や諞力の䜓系」ず 定矩し人々の協働が組織圢成の基盀ずなるこずを匷調しおいる。䞀方マヌチサむモンの え方ではオヌプン・システム意思決定プロセス限定された合理性の克服ずいった点が課題 ずされ組織に぀いおは「盞互䜜甚する人間の集合䜓でありわれわれの瀟䌚の䞭では生物の 18). 調敎システムず類䌌したものである」ず芏定されおいる。これらの理論では組織を構成する人 間は叀兞的な機械芳ではなく限定された合理性しかもち埗ない生身の人間ずしおずらえら れおいるずいっおよい。 ここで䌁業倫理を える堎合組織の特性をどうずらえるかずいう点が問題になる。䌁業倫 理を再生確立するずいうこずは単に法埋や芏則を遵守できるような組織になるずいうこずに 限定されない。長く組織の䞭に浞透しおきた倫理的な䟡倀芳を批刀的にずらえ瀟䌚ずの関係性 を再構築するような新たな芖点を組織内で 造しおいくずいう意味で柔軟な逆転の発想高い 19). 組織の 造性が求められるずいっおもよいのである。 20). このような芖点でずらえるず䌁業倫理を扱う際の組織ずは「法的か぀抜象的な存圚」ずしお ではなく組織内で戊略の倉換や組織倉革ずいった珟象を生起させる存圚ずしおずらえるこずが 必芁になる。そのためには個々人の盞互䜜甚による組織孊習の促進ずいった芁因が重芁にな 21). る。この堎合組織を構造的芖点からずらえおは個々人の盞互䜜甚や組織孊習ずいった珟象を 22). 説明するこずはできないずいう点に泚意すべきである。 17) Barnard, C. I., The Function of The Executive, Harvard University Press, 1938山本次郎田杉競 飯野春暹蚳『新蚳 経営者の圹割』ダむダモンド瀟1968pp.75-76. 18) March.J.G.and Simon H.A.,ORGANIZATIONS,John Wiley& Sons,Inc.,1958土屋守章蚳『オヌ ガニれヌションズ』ダむダモンド瀟1977p.7. 19) Ramus,C.A.,Employee Environmental Innovation in Firms: Organizational and Managerial Factors, Ashgate Publishing Ltd.,2003 は䌁業の瀟䌚性の具䜓的な問題ずしお環境配慮の掻動環境問題の解決ず いったテヌマ゚コ・むノベヌションの 造をずりあげこれらに䌁業が察凊するには単に法芏制や環 境芏栌に埓うだけでなく䞀般瀟員からトップたでが環境配慮に関する 造性を発揮するこずが重芁である こずを䞻匵しおいる。 20) Takala, T. and Pallab, P., Individual, Collective and Social Responsibility of the Firm, Business Ethics: A European Review 9 (2), 2000, p.115. 21) 十川2002)『前掲曞』 22) 十川2002)『前掲曞』p.53..

(7) 108. 侉. 田. 商. å­Š 研 ç©¶ 23). ボヌルディング1953が䞻匵する氎準のシステム芳を参. にするならば組織を高次の氎. 準の芁玠を有するものずしおずらえる必芁があるずいうこずになる。なぜならば 時蚈仕掛け」 第氎準は叀兞掟経枈孊の想定する䌁業像サむバネティックス第氎準は倖郚の法埋. 芏制に受動的に察応する䌁業像であり高次の盞互䜜甚組織掻動を 察するこずはできないか 24). らである。たた単に倖郚からの匷制的な基準に受動的に適合しおいく存圚ずしおずらえた堎合 組織の耇雑か぀掗緎されたシステムずしおの特城である共有された䟡倀や意味組織文化の 造 25). ずいった珟象を扱うこずができなくなるからでもある。぀たり第氎準で瀺されるように人 間の協働ず共有された意味・文化・集合的䟡倀芳の瀟䌚的システムずしおずらえる芋方が有効に なるのである。 以䞊の 察から組織は限定された合理性しかもち埗ない生身の人間本質的に異なった信念 26). 䟡倀芳関心をもった異なった階局にある倚くの人から構成され利害関係の異なる人間同士の 27). 28). 瀟䌚的盞互䜜甚の偎面をもった人々の「瀟䌚的ネットワヌク」であり環境倉化に自埋的に適 応する存圚ずしおずらえる必芁があるずいえるのである。 () 䌁業の本質的な掻動 29). 䌁業の本来的な圹割は「財貚サヌビスを生産しその成果を配分するこず」でありその任務 30). を達成するこずで瀟䌚での存立を認められるのである。この本来的な圹割を果たすためには ポヌタヌのいう䟡倀連鎖䟡倀 造プロセスの掻動が重芁になっおくる。䌁業はこのような 䟡倀 造プロセスの掻動の䞭で新たな䟡倀を生み出し補品やサヌビスずいう圢で顧客に提䟛 31). するのである。 ぀たり 䌁業の本質的な掻動は䟡倀 造プロセスの掻動であるずいうこずができる。 䞀方この䟡倀. 造プロセスは定垞的なものではない。なぜならば環境倉化に応じお䟡倀. 造プロセスを掻性化させないず顧客の芁求や瀟䌚のニヌズに察応した補品やサヌビスを提䟛で きなくなり䌁業は垂堎からの退出消滅の危機に陥り瀟䌚での存立が困難になる可胜性が出 32). おくるからである。このような事態を回避するには䟡倀. 造プロセスを掻性化させ 垂堎に 33). 受け入れられるような新たな䟡倀を 造し提䟛するこず」が必芁になる。 このような䟡倀. 造プロセスの掻性化には個々人がアむデアを出し合い議論・怜蚎を重ね 34). お新たなものを぀くりだすような組織孊習が起こるこずが重芁ずなる。そしおこのような組織 23) Boulding,K.E., General Systems Theory:The Skeleton of Science, Management Science 2(3),1956. 24) Sridhar,B.S.and Camburn,A., Stage of M oral Development of Corporations, Journal of Business Ethics 12, 1993, pp.728-729. 25) Ibid., p.729. 26) Logsdon, J. M. and Yuthas, K., Corporate Social Performance, Stakeholder Orientation, and Organizational M oral Development, Journal of Business Ethics 16, 1997, p.1213. 27) 桑田耕倪郎田尟雅倫『組織論』有斐閣1998幎p.22. 28) 十川2002)『前掲曞』pp.52-54. 29) 䞭西鍋島『前掲曞』p.50. 30) 䞭西鍋島『前掲曞』p.51. 31) 十川2005)『前掲曞』p.5. 32) 十川2000)『前掲曞』十川2002)『前掲曞』十川2005)『前掲曞』 33) 十川2005)『前掲曞』p.151. 34) 十川2002)『前掲曞』.

(8) 109. 䌁業倫理研究の理論的背景ず基瀎的抂念. 35). 孊習を喚起するには組織内の個々人の盞互信頌が醞成されおいなければならないのである。 䌁業倫理の再生確立もこのような䟡倀. 造プロセスの掻動あるいはそのプロセスの掻性. 化を健党に行うために必芁なものず䜍眮づけるこずができる。具䜓的には䌁業倫理の再生によ り組織内の個々人の間に盞互の信頌が醞成されるこずで個々人の盞互䜜甚による組織孊習が 䞀局促進されそれが䟡倀 造プロセスを掻性化させるこずに぀ながっおいくずいう芖点が重芁 になるずいうこずである。. 䌁業組織ず個人 − 䌁業組織における個人行動の抑制 䌝統的な経枈孊の想定する垂堎メカニズムに䟝存した瀟䌚においお個人は完党な知識完党 36). な情報をもっお完党合理的に行動する経枈人ずしおずらえられおいる。経枈人ずしおの個人が 利己心に埓っお自己利益の最倧化を図るように掻動すればあずは垂堎メカニズムが機胜し瀟 䌚的厚生が達成されるずいうこずである。ここには個人の利己心を抑制するずいった発想はない。 叀兞的な自由䞻矩においおは個人ず瀟䌚は分離しおおり正反察のものであり前者は埌者に優 37). 先するず えられおいるからである。 しかし珟代の䌁業組織は様々なステむクホルダヌずの関係を 慮し圌らの利害を調敎す るこずが求められる瀟䌚性をもった存圚である。䌁業組織がステむクホルダヌに䞀定の配慮を払 い぀぀運営されるずいうこずは 個人は自らの行動ず目的の実珟だけを. え組織や瀟䌚ずの. 38). かかわりを意識せず生存するこずはできないずいうこ ず」でありそれは「個人行動をコント 39). ロヌルするこず」を意味するのである。 さらに䌁業の内郚組織は倚様なステむクホルダヌの利害調敎を行いながら䟡倀 造を目暙 ずした瀟䌚的ネットワヌクずしお理解するこずができる。䌝統的な経枈孊のように個人が合理 的な経枈人ずしお芏定されおいる堎合個々の経枈人が集団を構成したずしおも党おの人間が 完党合理性を有しおいるため利害の察立は起こりえず利最極倧化ずいう単䞀の共通目的の実珟 40). に向けお同䞀の行動を容易にずるこずができる。しかし瀟䌚的ネットワヌクの構成員たる個人 は限定された合理性しかもち埗ないため限られた条件のもずで刀断を䞋し行動するこずに 41). なり様々な利害や動機をもっお組織を構成するこずになる。したがっお必ずしも同䞀の行動 をずるずはいえないのである。 42). ぀たり個人は䌁業ずいう組織ぞの参加者ずしお集団的掻動に埓事しおいるずいえる。ここで 35) 36) 37) 38) 39) 40) 41) 42). 十川2002)『前掲曞』 十川2000)『前掲曞』p.3. ペティット『前掲蚳曞』 p.132. 十川2005)『前掲曞』p.47. 十川2005)『前掲曞』p.49. 十川2000)『前掲曞』pp.6-7. 十川2000)『前掲曞』p.7. 十川2005)『前掲曞』p.49..

(9) 110. 侉. 田. 商. å­Š 研 ç©¶. は個人の協働しようずする意思の働きが重芁になりそのような意思が共有されおいなければな 43). らない。なぜならば「組織を構成する個人は自己の意思をも぀意識する存 圚」でありたた 44). 「察立する意芋ず優先順䜍をもっおいる」ためそれらの個人が盞互䜜甚しおいくには 組織は 45). 同意ずいう問題を凊理しなければならない」からである。互いに異なる意思をもった個人が自己 の行動を抑制し぀぀共通目的に向かうように調敎しおいかねばならないずいうこずである。 46). たた瀟䌚的ネットワヌクにおいお協働が行われるには盞互の信頌が必芁である。個人が利己 心の発露を抑制せず自己利益の最倧化や自己実珟の远求だけを目的ずしお行動する堎合盞互 信頌を構築するこずはできない。利己心がぶ぀かりあい互いの行動に疑心暗鬌の念を抱いおい る䞭で信頌は構築されないからである。その意味からも個人の行動は組織のある皮のルヌル 47). にコントロヌルされる必芁があり利己心の抑制が求められるのである。. −. 個人行動の抑制原理. 個人が法治囜家の䞀員ずしお秩序䜓系である法埋に埓うこずたた組織の成員ずしお内郚の 諞芏定に埓うこずは圓然のこずである。しかし法埋や組織芏定に埓っおさえいればよいずいう こずにはならない。珟実には法埋でカバヌできない問題は倚くたた組織芏定そのものが完党 に正しいわけでもないからである。 これら法埋や組織内郚の芏定ずいったものを超え生身の人間同士の行動を調敎しコント ロヌルする抂念ずしお「倫理」の抂念が存圚する。倫理抂念の栞心は「人間の盞互関係を埋する 48). 原則ないし基準」であり「人間同士の積極的な盞互関係が理想的に進められるための芏範ず芏 49). 埋を䞋から支える基盀」ずなるからである。 さらに組織で協働行動が行われるには人間盞互の信頌が重芁になるがこのような信頌関 係を背埌で支える抂念ずしお公正性透明性誠実性他人ぞの配慮ずいったいわゆる倫理の 50). 諞原理の存圚も指摘されおいる。 正盎さ信頌感公正さなどの倫理的な理想は単に自分自 51). 52). 身のこずだけに関係する理想」ではなく 他人に察しおどう振舞うべきかに぀いおの基準」ず. 43) Boulding,K.E.,The Organizational Revolution,Harper&Row,Publishers,Inc.,1953岡本康雄蚳『組 織革呜』日本経枈新聞瀟1971p.29. 44) Takala, T. and Pallab, P., op. cit., p.110. 45) ボヌルディング『前掲蚳曞』p.29. 46) 十川2002)『前掲曞』p.55. 47) 十川2005)『前掲曞』p.53. 48) Paine, L. S., Cases in Leadership, Ethics, and Organizational Integrity: A Strategic Perspective, McGraw-Hill, 1997梅接光匘柎柳英二蚳『ハヌバヌドのケヌスで孊ぶ䌁業倫理』慶應矩塟倧孊出版䌚 1999p.2. 49) ペむン『前掲蚳曞』p.2. 50) M ayer, R. C., Davis, J. H. and Schoorman, F. D., An Integrative Model of Organizational Trust, Academy of Management Review 20(3), 1995;Bews, N. F. and Rossouw, G. J., A Role for Business Ethics in Facilitating Trustworthiness, Journal of Business Ethics 39, 2002. 51) ペむン『前掲蚳曞』p.2. 52) ペむン『前掲蚳曞』p.2..

(10) 111. 䌁業倫理研究の理論的背景ず基瀎的抂念. なっおいるのである。 倫理の抂念たで包含したこれら組織のルヌル行動準則は普遍性をもった䞇叀䞍易なもので 53). はない。 䞀床決められた行動準則はさたざたな条件の倉化によっお圱響を受ける」ものであり 54). 倫理に぀いおも「けっしお静止した状態にあるのではなく垞に倉化の過皋にある」ものずしお ずらえるこずが重芁である。 そしお最終的にはこのような組織のルヌルや行動準則によっお個人の行動がコントロヌ 55). ルされるこずで組織の「制床」が生たれるこずになる。぀たり組織の䞭に存圚する制床あるい は組織的な仕組みはある日突然出珟したり はじめにありき」 気づいたら存圚しおいた」ず いうような性質のものではないずいうこずである。. 䌁業倫理の組織論的 察における基瀎抂念の芏定 本章では䌁業倫理を組織論の芖点から 察する際の基瀎的抂念に぀いおの芏定を行い分析 枠組みを構築する際の基盀を蚭定しおいく。ここで怜蚎される課題は①定矩ず察象範囲②分 析単䜍の点である。. − 䌁業倫理の定矩ず察象範囲 日本でも公害環境汚染ずいった問題を契機に70幎代から䌁業の瀟䌚的責任ずいう抂念が孊䌚 産業界を通じお語られるようになった。90幎代に入るずフィラン゜ロピヌやメセナずいった蚀 葉が盛んに䜿われるようになり䌁業垂民ずしお尊敬に倀する行動をずるこずが求められた。昚 今では CSRコンプラむアンスなどの必芁性が叫ばれおいる。 䌁業倫理の定矩は論者によっお様々になされおいる。本皿では䌁業倫理を「緩やかな利他䞻 矩の芳点から経営掻動の圱響を. 慮し぀぀自己抑制を働かせおいくこず」ず定矩する。この定. 矩の特城は 緩やかな利他䞻矩」および「自己抑制」ずいう぀のキヌワヌドに衚れおいる。 たず 利他䞻矩」ずいう蚀葉から䌁業倫理が「利己䞻矩」ず盞反する抂念であるこずが瀺さ れおいる。これは本論文の䌁業組織の抂念でも瀺したように䌁業は瀟䌚のサブシステムずしお 瀟䌚ずの調和を保぀こずで存立可胜になるこずず敎合性を有しおいる。䌝統的な経枈孊で想定さ れおいるような自己利益のみを远求する存圚ではなく瀟䌚ずいう他者ぞの配慮によっお圌ら の信頌を獲埗しそれを存立基盀ずしおいるのである。ただし 緩やかな」ずいう圢容詞を 䜿っおいるこずからここでの「利他䞻矩」は宗教家が発揮するような絶察的な「利他䞻矩」 56). ずは異なった「啓蒙された利他䞻矩」ずいうこずになる。䌁業は修道院や慈善団䜓ではないた めそのレベルの「利他䞻矩」たで芁求されおはいないずいうこずである。 53) 54) 55) 56). 十川2005)『前掲曞』p.56. ペティット『前掲蚳曞』 p.241. 十川広囜『珟代䌁業理論』森山曞店1983幎p.145. 枅氎韍瑩『日本型経営者ず日本型経営』千倉曞房1998幎p.166..

(11) 112. 侉 図. 田. 商. å­Š 研 ç©¶. 䌁業倫理の察象範囲. 慈善的責任 「良き䌁業垂民であれ」 共同䜓ぞの資源貢献 生掻の質の改善 倫理的責任 「倫理的であれ」 正矩、公正なこずをする矩務 他者を傷぀けない 法埋遵守の責任 「法埋に埓いなさい」 法埋は瀟䌚の善悪を成文化したものである. 䌁 業 倫 理 の 察 象 範 囲. ゲヌムのルヌルによりプレヌする 経枈的な責任 「収益を䞊げなさい」 他の党おの責任の基瀎 出所Carroll, A. B., The Pyramid of Corporate Social Responsibility: Toward the M oral M anagement of Organizational Stakeholders, Business Horizons JulyAugust, 1991, p.42. Figure3 に加筆。. たた 自己抑制」ずいう蚀葉から䌁業倫理は倖郚の匷制的な力ではなく組織内から湧き 䞊がる力によっお経営の健党さを远求しようずするものであるこずが明確にされおいる。䌁業組 織ず個人ずの関係においお 察したずおり珟実の瀟䌚あるいは䌁業行動を芳察した堎合䌁業 組織個人ずもに単に自己利益を獲埗するために行動すればよいずいうこずにはならない。そこ には䞀定の自己抑制が必芁でありその基準ずなるのが倫理的䟡倀芳ずいうこずになる。 では䌁業倫理ずは具䜓的にどのような行動たでを察象ずするのだろうか。ここではキャロル 1991によっお提瀺された「瀟䌚的責任ピラミッド」の抂念を䜿いこの問題を. えおいくこ. ずにする。キャロルはたず䌁業が果たす責任を経枈的責任法埋遵守の責任倫理的責任慈 57). 善的責任の぀のカテゎリヌに分類しおいる。 ここで経枈的責任ずは䌁業が補品やサヌビスを提䟛するこずで利益を埗株䞻に配圓金を 還元しながら長期的な競争優䜍を確立する責任を果たすこずであり他の責任の基瀎ずなるも のである。法埋遵守の責任ずは囜の法埋自治䜓の条䟋などを遵守する責任であり䌁業が瀟 䌚の䞀構成員である限り圓然果たすべきものである。既に芏定したように䌁業組織は瀟䌚的 な制床ずしおの性栌を有しおいるがその本質的な掻動は䟡倀 造プロセスの掻性化にあり 58). たず䞭心課題ずなる経枈実䜓ずしおの圹割を果たさねばならないずいうこずである。倫理的責任 57) Carroll,A.B., The Pyramid of Corporate Social Responsibility:Toward the M oral M anagement of Organizational Stakeholders, Business Horizons July-August, 1991, pp.40-41. 58) 十川2005『前掲曞』p.212..

(12) 䌁業倫理研究の理論的背景ず基瀎的抂念. 113. ずは成文化されおはいないがステむクホルダヌが期埅する公正や正矩を実珟するような掻動 を行い圌らの倫理的暩利を尊重保護するものである。慈善的責任ずは 良き䌁業垂民」で あろうず実践するこずである。具䜓的には人間の幞犏に結び぀く文化教育芞術などを支揎 するための寄付行為や人的資源の投入を行うこずである。フィラン゜ロピヌやメセナずいった掻 動はこの慈善的責任に含たれるものずいえよう。倫理的責任ずの違いは慈善的責任を果たさな くずもステむクホルダヌから「非倫理的」ず芋なされるこずはないずいう点にある。 本皿では䌁業倫理の察象範囲を法的責任ず倫理的責任の範囲に限定しお議論を進めおいくこ ずにする。぀たり慈善的責任は䌁業倫理の問題には含たれないず える。これは慈善的責任 が極端な堎合利益獲埗を犠牲にしおもかたわないずいう面を持぀からであり既に芏定しおき た䌁業抂念ず敎合性をもたないからである。. − 個人倫理から組織倫理ぞ分析単䜍の拡倧 䌝統的な倫理孊の察象はあくたで個人の倫理である。たたこれたでの䌁業倫理における共通 59). の芋方は個人の行動に焊点が圓おられたものである。このような倫理孊あるいは䌝統的な䌁業倫 理論の枠組みをもっお盎接組織レベルの倫理ずいう珟象を説明するこずができるのだろうか。 か぀おペティットは組織革呜株匏䌚瀟革呜経営者革呜所有暩革呜資本家革呜ずいう ぀の革呜を経る䞭で䌁業の行動ず理念の乖離が発生し䌁業が道埳的危機に陥っおいるこず そのような倉化の䞭で䌁業倫理の焊点がビゞネスマン個々人の誠実さや欠点に合わされるこず はなくなりむしろ䌚瀟・経営者ず瀟䌚ずの間の関係に合わされるようになっおきたこずを指摘 60). した。瀟員個人の倫理を察象ずする埓来の倫理孊の芋方では䞍十分ずいう指摘は早い段階から なされおいたこずがわかる。 本節ではたず個人を分析単䜍ずする埓来の え方に぀いおの問題点を怜蚎するこずずする。 その䞊で䌁業組織の本質組織ず個人の関係性ずいった点を螏たえ組織における様々な倫理 問題を経営孊的芖点から 察する堎合埓来の個人を分析単䜍ずする倫理孊の枠組み道埳理論 ずは別に組織を分析単䜍ずする組織倫理の. え方を導入確立する必芁があるこずを瀺しおい. くこずにする。 () 組織ず個人の抂念芏定に関わる問題 埓来の倫理孊が察象ずする個人の道埳理論あるいはそれらを揎甚したロヌルズの正矩論など では個人を他の䞻䜓や環境ずは関係なくたった䞀人で思 し自らの意思決定や行動を䞀方的 にコントロヌルでき自由ずいう絶察的な䞍可䟵の領域においお自らの生掻を蚈画し行動を起 61). こす存圚ずしお仮定しおいる。぀たり呚囲の圱響は䜕ら受けるこずなく自らの力で完璧に思 59) Aguilar, F. J., Managing Corporate Ethics: Learning from American s Ethical Companies How to Supercharge Performance,Oxford University Press,1994氎谷雅䞀監蚳高橋浩倫倧山泰䞀郎蚳『䌁業 の経営倫理ず成長戊略』産胜倧孊出版郚1997p.22. 60) ペティット『前掲蚳曞』 p.5. 61) Phillips, R. A. and M argolis, J. D., Toward An Ethics of Organizations, Business Ethics Quarterly 9 (4), 1999, p.627..

(13) 114. 侉. 田. 商. å­Š 研 ç©¶. するこずが可胜な自埋的な䞻䜓ずしお個人をずらえおいるずいうこずになる。しかし我々 の組織および組織ず個人の関係に぀いおの芏定を 慮に入れた堎合このような仮定を受け入れ るこずはできないこずになる。 本皿では組織を個々人の盞互䜜甚を包含する瀟䌚的ネットワヌクず芏定しおいる。組織を構 成する個人は制限された合理性しかもち埗ず感情や欲求などに圱響される䞍完党な存圚であ る。このような組織の䞭で個人は瀟䌚的なネットワヌクから完党に独立した存圚ずはなりえず 他の人ずの盞互䜜甚による圱響を受けるこずになるのである。たた䌁業組織はある䞀定の目的 をもっお掻動しおいるこずを. 慮するず個人は自らの行動を実行するスタむルを自由に远求で. きる自埋的な単䜍ではなく 䌁業の集合的な独自性に貢献するような専門的な圹割によっお束 62). 瞛されおいる」こずになるのである。 このように えるず実圚する組織は「非理想の䞖界の産物」であるため理想䞖界を説明す る埓来の道埳理論を無批刀に適甚するならば珟実ず理論の間の乖離を生じるこずになっおした 63). う。したがっお実圚する組織を前提に構築された理論ずしお組織を分析単䜍ずする倫理の抂 念が求められるこずになるのである。 䞀方組織ず個人ずの抂念芏定に関わるもう䞀぀の論点ずしお叀くから䞻匵されおきた組織 はモラル䞻䜓ずなりうるかずいうテヌマも存圚しおいる。そこでは䌝統的に盞反する䞻匵が 議論されおきた。䞀぀は組織は個人ず党く同様に「モラル䞻䜓」ずなりうるずする え方であ る。これは組織自䜓を個人ず同様に意図をもっお行動する䞻䜓ずしおずらえるものである。こ のような芋方の基盀には䌁業内には意思決定構造が存圚しおおり䌁業の意図は蚌明可胜ずす る え方がある。もう䞀぀は組織が「モラル䞻䜓」ずなるこずはなく個人の倫理が存圚する のみずする立堎である。 組織は個人間の瀟䌚的盞互䜜甚のシステムであり個々人の瀟䌚的ネットワヌクを基盀ずする システムである。このような盞互䜜甚は個人の行動ずは明確に異なるものず えられる。垞識 的に. えおも個人は組織ず異なり自らの行動ずの関連で誇り楜しさ眪の意識痛みず 64). いった感情をもっおいる。぀たり 組織が自芚する」あるいは「組織が意識する」ずいうよう に組織を擬人化するような抂念は個人特性よりも狭い意味に限定されおいるずいうこずにな 65). る。さらに䜕らかの䞍祥事を犯した個人には刑眰が䞎えられるが組織を単䜍ずしお えた堎 合組織自䜓に刑眰を䞎えるこずはできないずいう問題も指摘できる。このように えるず組 織を個人ず完党に同䜓の存圚ずみなすこずはできないこずは明らかである。組織を個の䞻䜓ず みるこずができないずいう意味からも個人を単䜍ずする埓来の倫理のずらえ方を組織に適甚す るこずは䞍適切であり分析単䜍を個人から組織ぞず芏定し盎すこずが必芁になるずいえる。. 62) Takala, T. and Pallab, P., op. cit., p.115. 63) Phillips, R. A. and Margolis, J. D., op. cit. 64) Pruzan,P., The Question of Organizational Consciousness:can Organizations Have Values,Virtues and Visions?, Journal of Business Ethics 29, 2001, p.273. 65) Ibid., p.272..

(14) 115. 䌁業倫理研究の理論的背景ず基瀎的抂念. () 個人倫理の確立だけでは説明できない珟象 次に個人倫理の確立だけでは説明できない珟象が存圚するずいう点である。蚀い換えるず 個人倫理を単玔に足し合わせたものが組織倫理になるわけではないずいう問題である。この問題 はさらに①個人の行動に圱響を及がす組織芁因の問題②組織における倫理的䟡倀 造ずいう ダむナミックなプロセスにかかわる問題③組織の効率や組織のパフォヌマンスずの関係におけ る問題の぀に现分化するこずができる。 ①個人の行動に圱響を及がす組織芁因の問題 たず個人倫理の確立を倫理的意思決定ずいう芖点から えおいくこずにする。䌁業倫理にお いお個人の倫理芳や道埳芳が重芁であるこずはいうたでもない。䌁業倫理を確立する際の決め手 66). になるのは䜕よりも䌁業で実際に働く個々の人間の道埳的な性向次第ずもいえる。そのために は倫理的な性質をもった個人を組織内で暩限ある地䜍にリヌダヌずしお配眮するこずが重芁に 67). なる。぀たり䌁業倫理の確立には個人倫理の確立が基盀ずなるずいうこずである。 では個人の倫理的な氎準が高いほど正しい刀断ができその刀断にしたがった行動をずる こずができるのだろうか。最近の研究の成果をみるず実際にはこのような単玔な関係を芏定 68). するこずはできないずする芋解が倚くなされおいる。これらの研究の倚くが組織文化経営理 念組織の方針などの組織的な芁因が倫理的意思決定に圱響を及がすこずを指摘しおいる。぀た りコヌルバヌグの道埳発達理論の氎準などによっお瀺される個人の倫理氎準は単に個人が倫 理的ゞレンマの解決を行う䞊で圱響するにずどたり実際の行動ずしお結実するか吊かは別問題 69). ずされるのである。さらにトレビノ1986は個人の倫理的意思決定をより䞀局耇雑な珟象ず ずらえ倫理特性の傟向や道埳発達の段階ずいった個人のも぀倫理特性および組織文化や方針 ずいった組織的芁因ずの盞互䜜甚によっお個人の倫理的な意思決定が遂行されるずする倫理的 意思決定の「人間−環境盞互䜜甚モデル」を提瀺しおいる。 分析単䜍を個人に芏定した堎合個人の倫理確立に焊点が向けられるあたり個人の倫理芳ず 行動ずの間を単玔な盎線的関係でずらえたりあるいは個人の倫理芳ず行動に圱響を䞎える組織 文化経営理念組織の方針ずいった様々な組織的芁因の存圚を背埌に远いやっおしたう可胜性 があるずいうこずである。 66) アギュラヌ『前掲蚳曞』 p.161. 67) アギュラヌ『前掲蚳曞』 p.161. 68) Trevino,L.K., Ethical Decision Making in Organizations:A Person-Situation Interactionist Model, Academy of Management Review 11(3),1986;Trevino,L.K., A Cultural Perspective on Changing and Developing Organizational Ethics, Research in Organizational Change and Development, 4, 1990; Trevino, L. K. and Yongblood, S. A. Bad Apples in Bad Barrels: A Causal Analysis of Ethical Decision-M aking Behavior, Journal of Applied Psychology, 75 (4), 1990䞭野千秋「実蚌研究䌁業管 理者の倫理芳に関する日米比范」 『麗柀孊際ゞャヌナル』第巻第号1995幎Nakano, C., Ethics-AtWork in Japanese Business: An Empirical Study of Japanese Managers Perceptions of Ethics in Their Corporate Lives, A Bell & Howell Company, 2001;Trevino,L.K.and Weaver,G.R., Managing Ethics in Business Organizations,Stanford University Press,2003山田敏之犏氞晶圊䞭野千秋「個人の倫理 的意思決定に及がす組織颚土の圱響」『麗柀経枈研究』13(1)2005. 69) Trevino, L. K1986), op. cit..

(15) 116. 侉. 田. 商. å­Š 研 ç©¶. 次に組織における非倫理的行為がなぜ起こるのかその原因は䜕かずいった問題に関わる珟 象である。これは組織の非倫理的行為の原因が「腐ったリンゎbad apple)」かそれずも 70). 「腐った bad barrel)」なのかずいう問題に集玄される。組織で起こる非倫理的行為の原因 を単に非倫理的な性質をもった個人の存圚に求めるのが「腐ったリンゎ」の立堎である。マス コミなどでむンサむダヌ取匕や暪領䌚瀟の資金の䜿い蟌みずいった問題が取り䞊げられる際 䌚瀟の代衚ずしお登堎する幹郚は「組織ぐるみではなく○○の個人的犯眪である」ずいう釈明 をするこずが倚い。眪を犯すような玠質をもった個人の悪意ある行為が原因ずいう䞻匵である。 この え方からは犯人探しを行い組織から远攟すればこずは解決するずいったものになる傟 71). 向が匷いずいえる。たたこの思 では個人特に成人を完璧な倫理的自埋性をもった存圚ず 72). しおずらえおいるため倫理の組織的な教化や発達ずいったこずは䞍可胜ず えるこずになる。 これでは組織における倫理のマネゞメントずいった掻動は成立せず意味のないものになっお したう。 䞀方 腐った 」の えでは誰か個人の責任に垰結させられるものではなく組織の颚土 やマネゞメントのやり方経営方針リヌダヌや呚囲の同僚から期埅される行動ずいった芁因に よっお個人の非倫理的な行為が誘発されその結果ずしお䌁業の非倫理的行為が発生するずさ れる。若手瀟員が䞊叞から理䞍尜な呜什や自己の良心に反するような指瀺を受けたずき仕事だ から埓わざるを埗ないずいったような感情から非倫理的な行為に走っおしたうずいったこずは日 垞起こりうるであろう。このようなケヌスで発生する非倫理的行為は個人の犯眪者的な悪意を もった行動の結果ずいうよりも個人の行動を誘発支持しあるいは誘発する䜕らかの組織的 な芁因が存圚するものず えた方が自然である。 以䞊の 察から明らかなように個人を分析単䜍ずしおいる限り個人ず組織ずの盞互䜜甚ず いったより耇雑な事象を扱うこずができないこずになるのである。逆に分析単䜍を個人から組 織に拡倧するこずで様々な組織的芁因を倉数に組み蟌むこずが可胜になるずいうこずである。 それによっお個人の倫理氎準が高いずしおもなぜそれが実際の行動に結び぀かないのかず いった珟象の分析がより厳密な圢で可胜になるのである。 ②組織における倫理的䟡倀 造のプロセス 第二に組織における倫理的䟡倀の 造ずいう芖点に関する問題である。これは倫理に関す る原則や行動基準ずいったものを組織内の個々人の盞互䜜甚の䞭から぀くり䞊げおいくずいう 動態的な芋方に関わる問題ずいっおよい。逆に個人を分析単䜍ずした個人倫理の堎合倫理に 関する原則や行動基準ずいったものを個人の䞭の特性ずしおの倫理芳あるいは倖郚から䞎え られた芏則や法埋の遵守ずいった面に狭くずらえおしたうこずになる。このような え方からは 組織内の盞互䜜甚の䞭からある基準や倫理芳を぀くり䞊げおいくずいう動態的な芖点は出おこ 70) Trevino, L. K. and Yongblood, S. A., op. cit.;Trevino, L. K. and Brown, M . E., M anaging to Be Ethical:Debunking Five Business Ethics M yths, Academy of Management Executive 18(2), 2004. 71) Trevino, L. K. and Brown, M. E., op. cit., p.72. 72) Ibid., p.72..

(16) 117. 䌁業倫理研究の理論的背景ず基瀎的抂念. ないのである。 確かに個人が倫理的に完璧に自埋した存圚ならば個人間の盞互䜜甚の䞭で圱響を受けたり 行動準則や組織文化などの組織的な芁因による圱響を受けるこずはないだろう。しかしこれた で怜蚎しおきたように本皿の える組織を分析単䜍ずする䌁業倫理の抂念には構成芁玠が぀ 存圚する。第䞀に埓来の理論が想定するよりも制限されたものずなるが組織メンバヌずしお の個人の倫理であり第二に個々人が盞互䜜甚する瀟䌚的ネットワヌクの䞭で生成された様々 な組織芁因経営理念組織文化組織的な制床や仕組みなどである。 このような芁玠を 慮するず瀟䌚的ネットワヌクずしおの組織の䞭で個々人は盞互に圱響 を及がしあい行動準則ずしおの倫理に自己の行動を抑制される存圚であるずいえる。さらに 行動準則が長期にわたり組織に浞透したものを組織文化ずするならば個人は組織ずの間でも盞 73). 互䜜甚しながら倫理を圢成しおいくずいう芋方をするこずもできる。たずえばマネゞャヌの 倫理問題の解釈やそれぞの察応は郚䞋である個人ずの盞互䜜甚の䞭で新たな行動準則を぀く り䞊げる契機ずなるだろう。さらにこういった盞互䜜甚は既存の組織文化の倉容を促すこず になるかもしれない。そうなるず今床は逆に組織文化の圱響を個人が受けるこずで個人の倫 理の倉容も促されるずいうこずになる。このような個人間の盞互䜜甚および個人ず組織ずの盞互 74). 䜜甚を通じ倫理的な行動を促進する組織文化が 造されるこずになるのである。 以䞊みおきたように個人を単䜍ずした䌁業倫理の え方では倫理を個々人の盞互䜜甚の䞭 から 造するあるいは個人の倫理ず様々な組織的芁因ずの盞互䜜甚により倫理を 造しおいく ずいった動態的な組織内の諞珟象をずらえるこずができないずいうこずになる。ここに組織を 単䜍ずする䌁業倫理ずいうものを. えおいかねばならない動機が存圚するのである。. ③䌁業倫理ず組織のパフォヌマンスに関する問題 個人倫理の確立だけでは説明できない珟象ずしお第䞉に䌁業倫理ず組織効率あるいは組織 のパフォヌマンスずの関係ずいう問題が挙げられる。これは個人の倫理氎準の向䞊が組織の パフォヌマンスずパラレルな関係にならない可胜性があるずいう問題である。 個人を分析単䜍ずする堎合個人倫理の確立により埗られる成果業瞟ずはあくたで個人が 倫理的な行動を実行できるずいうこずである。先に怜蚎したように個人倫理が確立したずしお もそれが個人の行動ずしお垞に結び぀くわけではなく様々な組織的芁因の圱響を受けるこず も提瀺されおいる。さらにたずえ個人が倫理的な行動をずったずしおもそれが必ずしも組織 の䞭で掻かされるずは限らないずいう点にも泚意が必芁である。䞀般の組織メンバヌがたずえ 倫理的な行動をずったずしおもそのような行動が䞊叞やミドルマネゞャヌから認められなけれ ば組織ずしおの行動ずしお結実するこずはないからである。 ぀たり実蚌研究などを行う際に個人の倫理刀断や倫理の意識氎準の達成床合いを枬定する 倉数ずしお個人の倫理行動の氎準あるいは倫理行動ぞの意図ずいった個人単䜍の倉数ではなく 73) Winn,M ., Ethics in Organizations:A Perspective on Reciprocation, International Journal of Public Administration 12(6), 1989. 74) Ibid., p.879..

(17) 118. 侉. 田. 商. å­Š 研 ç©¶. 組織の効率あるいは組織のパフォヌマンスずいった組織を単䜍ずする倉数を組み蟌んではいけな いずいうこずになる。. むすび 本皿では䌁業の倫理問題を組織論の芖点から捉えるため䌁業組織の抂念を芏定し䌁業倫 理の範囲を定矩するずずもに個人倫理から組織ずしおの倫理を 察するための分析枠組みの蚭 定を行った。 たずは䌁業倫理を扱う際の䌁業組織の本質に関する議論から䌁業組織を瀟䌚性をもった 経枈䞻䜓であり限定された合理性しかもち埗ない生身の人間が盞互䜜甚する瀟䌚的ネットワヌ クず芏定した。次に䌁業組織ず個人ずの関係に぀いお怜蚎し限定された合理性しかもち埗な い生身の人間が信頌を基盀に盞互䜜甚する際には自己抑制ずいうこずが必芁になるこずこの ような自己抑制の原理ずしお䌁業倫理が存圚するこずを䞻匵した。 これらの議論を螏たえ䌁業倫理を「緩やかな利他䞻矩の芳点から経営掻動の圱響を 慮し ぀぀自己抑制を働かせおいくこず」ず定矩しキャロルの分析枠組みに䟝拠し぀぀呚蟺諞抂念ず の違いを敎理しながら察象範囲の芏定を行った。最埌に䌁業倫理の分析単䜍に関する怜蚎を ①組織ず個人の抂念芏定にかかわる問題②個人倫理の確立だけでは説明できない珟象の点か ら行った。①の点では分析単䜍を個人に眮く埓来の倫理の理論では前提ずなる個人に察する ずらえ方が異なっおおり組織の䞭の個人を える䞊で適甚䞍党に陥る危険性があるこずを指摘 した。次いで②の点に぀いお個人の行動に圱響を及がす組織芁因の問題組織における倫理 的䟡倀. 造ずいう動態的なプロセスにかかわる問題組織の効率や組織のパフォヌマンスずの関. 係における問題の぀の芖点から怜蚎を加えた。これらの 察から個人を分析単䜍ずする埓来 の倫理孊の枠組みを単玔に揎甚するだけでは組織の倫理性を説明するこずはできないこずが導 き出された。その䞊で個人の倫理の単玔な総和が組織を単䜍ずする倫理ず等しくなるわけでは ないため分析単䜍を組織レベルに拡匵する必芁があるこずを指摘した。 本皿で 察された組織論の芖点からの䌁業倫理の分析枠組みを甚いるこずで個人の倫理性の 確立をいかに組織の倫理性の確立に結び぀けるかより具䜓的には個人が倫理的に䜕かおかし いず気づいた堎合それがどのように組織の倉革に結び぀き組織の倫理性の向䞊に぀ながっお いくかさらにはそれが組織の効率や業瞟ずいったものに結実しおいくかずいう䞀局耇雑な珟 象を説明できるこずになるのである。これらの具䜓的な研究に぀いおは今埌の課題ずしたい。. 【謝蟞】 本皿の䜜成にあたっお慶應矩塟倧孊. 商孊郚教授 十川廣國先生より倧倉貎重なご指導を賜. りたした。玙面を借りお感謝の意を衚したいず思いたす。.

(18) 䌁業倫理研究の理論的背景ず基瀎的抂念 参. ・匕甚. 119. 献. Aguilar,F.J., Managing Corporate Ethics: Learning from American s Ethical Companies How to Supercharge Performance, Oxford University Press, 1994氎谷雅䞀監蚳高橋浩倫倧山泰䞀郎蚳『䌁業の経営倫理ず 成長戊略』産胜倧孊出版郚1997. Barnard,C.I.,The Functions of The Executive,Harvard University Press,1938山本次郎田杉競飯野春暹 蚳『新蚳 経営者の圹割』ダむダモンド瀟1968. Bews, N. F. and Rossouw, G. J., A Role for Business Ethics in Facilitating Trustworthiness, Journal of Business Ethics 39, 2002, pp.377-390. Boulding,K.E., General Systems Theory:The Skeleton of Science, Management Science 2(3),1956,pp.197 -207. Boulding, K.E.,The Organizational Revolution,Harper&Row,Publishers,Inc.,1953岡本康雄蚳『組織革呜』 日本経枈新聞瀟1971. Carroll, A. B., The Pyramid of Corporate Social Responsibility: Toward the M oral Management of Organizational Stakeholders, Business Horizons July-August, 1991, pp.39 -48. Friedman,M .,Capitalism and Freedom,University of Chicago,1962熊谷尚倫西山千明癜井孝昌共蚳『資 本䞻矩ず自由』マグロりヒル奜孊瀟1975. Jacoby,N.H.,Corporate Power and Social Responsibility: A Blue Print for the Future,M acmillan Publishing Co. Inc., 1973経団連事務局蚳『自由䌁業ず瀟䌚』産業胜率短期倧孊出版郚1975. 桑田耕倪郎田尟雅倫『組織論』有斐閣1998幎。 Logsdon,J.M .and Yuthas,K., Corporate Social PerformanceStakeholder Orientation,and Organizational Moral Development, Journal of Business Ethics 16, 1997, pp.1213-1226. March.J.G.and Simon,H.A.,ORGANIZATIONS.John Wiley& Sons,Inc.,1958土屋守章蚳『オヌガニれヌ ションズ』ダむダモンド瀟1977. Margolis,J.D., Responsibility in Organizational Context, Business Ethics Quarterly 11 (3),2001,pp.431-454. Mayer, R. C., Davis,J.H.and Schoorman,F.D., An Integrative M odel of Organizational Trust, Academy of Management Review 20(3), 1995, pp.709 -734. 䞭西寅雄鍋島 達線著『珟代における経営の理念ず特質』日本生産性本郚1965幎。 䞭野千秋「実蚌研究:䌁業管理者の倫理芳に関する日米比范」『麗柀孊際ゞャヌナル』第巻第号1995幎pp. 29 -50. Nakano, C., Ethics-At-Work in Japanese Business: An Empirical Study of Japanese Managers Perceptions of Ethics in Their Corporate Lives, A Bell & Howell Company, 2001. Paine, L. S., Cases in Leadership, Ethics, and Organizational Integrity: A Strategic Perspective, M cGraw-Hill, 1997梅接光匘柎柳英二蚳『ハヌバヌドのケヌスで孊ぶ䌁業倫理』慶應矩塟倧孊出版䌚1999. Petit,T.A.,The Moral Crisis in Management,M c-Graw Hill,1967土屋守章蚳『䌁業モラルの危機』ダむダモ ンド瀟1969. Phillips,R.A.and M argolis,J.D., Toward An Ethics of Organizations, Business Ethics Quarterly 9 (4),1999, pp.619 -638. Pruzan, P., The Question of Organizational Consciousness: Can Organizations Have Values, Virtues and Visions?, Journal of Business Ethics 29, 2001, pp.271-284. Ramus,C.A.,Employee Environmental Innovation in Firms: Organizational and Managerial Factors,Ashgate Publishing Ltd., 2003. 枅氎韍瑩『日本䌁業の掻性化・個性化』䞭倮経枈瀟1993幎。 枅氎韍瑩『日本型経営者ず日本型経営』千倉曞房1998幎。 十川広囜『珟代䌁業理論』森山曞店1983幎。 十川廣國『戊略経営のすすめ』䞭倮経枈瀟2000幎。 十川廣國『新戊略経営・倉わるミドルの圹割』文眞堂2002幎。 十川廣國『CSR の本質――䌁業ず垂堎・瀟䌚』䞭倮経枈瀟2005幎。 Sridhar, B. S. and Camburn, A. Stage of M oral Development of Corporations, Journal of Business Ethics 12, 1993, pp.727-739. Takala,T.and Pallab,P., Individual,Collective and Social Responsibility of the Firm, Business Ethics: A.

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Referensi

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