Itayoseho niokeru mosaku katei no bunseki
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(3) Keio Economic ObservatoryOccasionalPaper. Keio. Economic. Observatory. Occasional. Paperシ. リー ズ は慶 應 義 塾 大 学 産 業. 研 究 所 経 済 部 門 の 各 研 究 プ ロ ジ ェ ク トに 属 す る 研 究 参 加 者 が そ の 研 究 成 果 を 報 告 す る 論 文 シ リ ー ズ で あ り,各. 論 文 は 産 業 研 究 所 か ら不 定 期 的 に 発 行 され る。. こ れ に は 和 文 シ リ ー ズ(J.Series)と な お,KEO. Occasional. の 定 期 刊 行 物Keio. Economic. Paperは,場. 英 文 シ リ ー ズ(E .Series)と. Observatory. 合 に よ り 若 干 改 良 し た 形 で ,産 Reviewに. が あ る。 業 研 究所. 再 録 され る ことが あ る。.
(4) 板寄 せ 法 にお け る模 索過 程 の分 析 † 岩 田 暁 一*・ 藤 原 浩 一 ◇ ・砂 田 洋 志 ‡ 飯 田 仲 衛 ‡・吉 田 淳 ‡ 1994年4月. 要約 取 引所 係 員(auctioneer)が. 仮 約 定値 段 を上 下 させて 、 売 り合 計 と買 い合 計が 一致 した とこ ろを約 定 価格 とす る板 寄. せ 法 は 日本独 特 の 売買 仕 法 で あ り、1ザラバ 法 と対 比 され る。 この 論 文 は板寄 せ 取 引の模 索 過程 を 計f的 に分 析 す る 初 め ての 試 みを 報 告す る。 東 京般 物 商品 取 引所 の1994年2月. の2日. 間の米 国産 大 豆先物 取 引 を対象 と し 、 コ ンピ ュー. タ に よる板 寄 せ 法 の シス テ ム売買 の仕 組 みを 実例 を 用 いて説 明 し、仮 約 定値段 に対 す るハ ナ(市 場 超 過 需要)と 会 員 の 個 別超 過 需 要 の動 きを グ ラ フに よ って解 析 した 。次 い で、会 員 の取 引行 動 と予想 形 成 につ い ての 試 論的 な モ デル を 提 示 し、8つ. の 会員 につ い て その推 定結 果 を 示 した。今 回の分 析 は第 一次 接近 に過 ぎな いが. 、 そ の作 業 を通 じて、 板. 寄 せ デ ータ が市 場 参加 者 の 駆 け 引 きや模 棄進 行 中の 予想 の 修正 な ど につい て投 機 的市 場の 価 格理 論 に寄 与 しう る情 報 を 豊富 に含 む 分析 対 象 で あ る ことが 明 らか にな った 。. '慶 應 義 塾大 学,◇ 弘前 大 学,‡ 慶 應 義 塾大 学大 学 院 t この 論文 は、社 団法 人 日本 商 品 取 引員 協会 の 「 商 品先物 取 引 に係 わ る研究 調査 助 成金 制度 」の1993年. 度 助 成金. 蕪鑵覊灘欝鑞i鑼 鑾 鑼. ら有益 な ご教 示 を戴 い た。 なお 、 この論 文 の内 容の 主要 部分 は、1994年3月25日 に関西 農産 商 品取 引所 で 開催 され た 全 国商 品 取 引所 連 合会 取 引所 問煙 研 究会 、 な らび に3月26日 に慶 應 義塾 大 学三 田キ ャ ンパ ス で 開催 され た産 業研 究所KEOシ ンポ ジ ュー ム にお いて 報告 した。 それ らの 席上 で 出席 者か ら貴 重 な ご意見 を戴 い た こ とを感 謝 した い 。.
(5) 目 次 1序. 論. 2板. 寄 せ 法 お よ び 東 京 穀 物 商 品 取 引 所 に お け る シ ス テ ム売 買. 2.2. 東 京 穀 物 商 品 取 引 所 に お け る シ ス テ ム 売 買........ 5. 板 寄 せ 法 に よ る価 格 決 定 の プ ロ セ ス............ 3. 4板. 2.1. 3. 3収. 1. 束 過 程 の分 析. 9. 3.1. 分 析 デー タの作 成 過程. .....................。.......... 9. 3.2. 図 の 分 析......... 10. 3.3. 図 の 詳 説........ 14. 寄 せ に お け る会 員 の 行 動 に 関 す る モ デ ル 4.1 4.2板. 16. 会 員 の最 適 化 行 動.......... 寄 せ に お け る注 文 とハ ナ(端). 16 .. 17. 4.3. 価 格 期 待 形 成 に 関 す る仮 説...... .. 4.4. パ ラ メ ー タ の 推 定 方 法...............................21. ...... .. .19. 5計 測結果. 22. 6結. 27. 語.
(6) 1. 序 論. 市 場 にお け る売 買 仕法 と して板寄 せ法 は我が 国独特 の方 法 で あ る と言 わ れ る1。 この方 法 は仮約 定 値 段 を上 下 させ な が ら需 給 の一致 す る均 衡価 格 を見 いだす もので あ る 。 この論 文 の 目的 は板 寄 せ法 によ る商品先 物 取引 の模索過 程 を詳 し く分析 す る ことに よ り、市 場 勠 睹 の取 引 の行動 やそ の予 想 形成 につ い ての実 態 を明 らか にす る こ とにあ る。 ま ず 、 板 寄 せ(single. price. session. trading;itayose-hoh)と. ザ ラ バ(continu・us. にっ いて 簡単 に概 念 の整理 を行 ってみ よ う。. trading). 板寄 せ もザ ラバ も多数 の人 が参加 して取 引 す る競 売 買の方法 で あ る。最 も基 本 的 な取 引の 形態 で あ る相 対(あ いた い)取 引 で は、売 り手 また は買 い手 が 自分 で見 っ けた相手 と取 引数 量 と値段 を決 め る。ザ ラバ取 引 は大勢 の人 が参加 して い る場 で行 わ れ る相対 取 引で あ り 、一 定 の 時 間 内 に幾 っ も取 引 が行 われ それ ぞれ約 定価格 が異 な るので複数 約 定値段 制 と呼ば れ る 。 シカ ゴの取 引 所 で行 わ れ るザ ラバ取 引 で は、多数 の トレー ダー が参加 す るpitの 中 でopen・utcry の方 法 で相 手方 を探 す。 また、東京工 業品 取 引所や東 京証 券取 引所 の システム売買 で行 わ れ る ザ ラバ取 引 で は 、最 も安 い価 格 を提 示 した売 り手 と最 も高 い価格 を提 示 した買 い手 に優 先 権 が与 え られて取 引が成 立 して行 く。. これに対 し板寄せでは、取引所係員が提示する仮約定値段に対 し売 りと買いの希望量を申. し出 させ 、仮 約 定値 段 を上 下 させ て、売 り合計 と買 い合計 が等 し くな った ところで. 、約 定値 段 とす る。一 定 の時 間(節 と呼 ばれ る)内 に ただ一 つ の価 格 が定 ま るので単 一約 定値 段 制 と呼 ば れ る。 なお 、単r約 定 値段 制 に は他 に、一 人 の売 り手 と多数 の買 い手 または一 人 の買 い手 と多 数 の売 り手 か らな る競売 買 で あ るセ リ(auction)や 入 札(bidding)が あ る。 よ く、 板 寄 せ 取 引 は ワ ル ラ ス の 模 索 過 程(tatonnement. process)と. 似 て い る と言 わ れ る。. そ こで、 両者 の類 似点 と相違 点 にっ いて検 討 して みよ う。 ワル ラスの創 始 した一般 均 衡理 論 にお いて は、各市場 に完 全競 争が仮 定 されす べ ての経 済 主 体 が プ ラ イ ス ・テ イ カ ー と して 行 動 す る。 そ の 世 界 で は 、 市 場 の 超 過 需 要 の正 負 に応 じて 価 格 を 上 下 さ せ る主 体 と して ワ ル ラ ス の 競 売 人(Warlasian. auctioneer)と. 呼 ば れ る架 空 の 存 在. が 仮 定 され る こ と に な っ た 。. 一 般 均 衡 理 論 に お け る均衡 の 問題 を簡 単 に ま とめ ると次 のよ うにな る。 財 の種 類 をnと し、 第2財. の 価 格 をp`と. す る。 各 財 の 市 場 超 過 需 要 関 数. z;=z;(P1,…,pn),. (2=1,…,n),. が 与 え られ た と き、 一 般 的 な 条 件 の 下 で 均 衡 価 格 ベ ク トルP”_(pf. ,…,p*n)が 存 在 す る こ と が 示 さ れ 、 ま た均 衡 価 格 ベ ク トル が 一 意 的 で あ るた め の 十 分 条 件 は 粗 代 替 性 の 条 件. 莠>o,(2≠ ゴ;i,jQ.1,…,n), の在灘 爨 尸纛 鰈. 離 黼 そ嬲 鸚 懇 糶 鑞. 1. 鞴 贈 鞴1飜 欝 段.
(7) によ り与 え られ る。 これ らの条 件 が満 た され、 かつ ワル ラ スの競売 人 が存在 す る とす る とき、 各 市場 で の模 索 過 程が 行 われ て一 般均 衡 が達 成 され るか否 か は、微 分方 程 式体 系. dp=_ で 記 述 され る価格 ベ ク トルp(f)の 収束 の 問題 とな る。 この収 束の た めの 十 分条 件 と して は 、 Ptz,(P)>0が 知 られ て い る。 この条 件 の下 でL.i(p;(t)一P,)2が0に 収束 す る。 ワル ラ ス 自身 は一 般均 衡 が 達 成 され るまで の模 索過程 を この よ うな形 で定 式 化 して い る わ けで は な い。 ワル ラス[2】の 『 純粋 経済 学要 論 』(1900)で は、パ リの証 券取 引所 にお け る3 分 利 付 き公 債 の取 引 を例 と して 均衡 価 格 が見 出 され るまで の模 索過 程 が描 か れて い る。 あ る 価格 にお いて 、超 過 需要 が あ る場 合 には現在 の価 格 よ り高 く買 って よい との 指 図を受 け た仲買 人 た ちが価 格 をせ り上 げ、超 過供 給が あ る場 合 には現在 の価格 よ り高 く売 って よい との指 図 を 受 け た仲 買 人 た ち が価 格 を せ り下 げ る。 それ らの プ ロセ ス は需給 が___.致 し価格 が 停 止 す る と ころ まで 続 け られ る。 上 述 の ワル ラス の説 明 は恐 ら くザ ラバ 取 引の市 場を描 写す る もので あ り、競売 人 は存在 し て い な い。 板 寄せ の模 索 過程 で は取 引所係 員が ワル ラ スの競売人 の役割 を果 た して いる点 で、 ワル ラ ス理 論 の模 索過 程 と一 見似 て い るが、重要 な相違 点があ る。それ は、・ 一般 均衡 理論 にお け る ワ ル ラスの模 索過 程 は 、その過 程 中すべ て の経済 主体 の需要 関数 ・供給 関数 が不 変 であ るとい う 点 で、単 に方程 式体 系 の解 の逐次 的近 似計 算 の問題 で しか な く、現実 の世 界で の模 索過 程 を記 述 して い る もので は ない 。 これ に対 し、板 寄せ で は需 要関 数 ・供 給 関数 がそ の間絶 えず 変 化 し て い る。 現 実 の模 索過 程 と して の 板寄せ で は、各経済主 体 は他 の主 体 の注文 や市場 超 過需要 量 す な 、 わ ちハ ナ(端)を 刻 々と観測 して い るか ら、模 索 の途 中で そ の情報 が彼 の需 要 関数 ・供 給 関数 を 絶え ず変 化 させ て い るで あ ろ う。また 、各主体 は必 ず しもプライ ス ・テイ カー と して行 動 し て い ない か も知れ な い。例 え ば、本 当は 高 く売 りた い主体 が、他 の主体 の買 い 注文 を誘 って仮 約 定値 段 を 上 げ させ るた め に、 戦 略 的に買 い注 文 を出す ような こ とが あ るか も知 れ な い。 そ こで この研 究 で は、実 際の板 寄せ システ ム売買 の過 程 を観測す る ことに よ り、仮約 定値 段 が ハ ナ と ともに どの よ うに動 き収 束 して行 くか 、各主 体 の注 文 の行動 原 理 が どの よ うな も のか 、 な どを 明 らか に した い 。 その 目的の ため 、第4節 で は会員 の取 引行動 に関す る試 論 的 なモ デル を提 示す る。 この モデ ル は、 これ を もって現実 の会員 の取 引行動 が説 明で き る ことを 必ず しも主 張 して い るわ けで はな く、単 に観 測 のため の基準 のモ デル と して の役 割を担 わせ て い るに過 ぎな い。 今後 、 詳細 な分析 を経 て よ り現実 的 なモデ ル に改 良 して い く必 要 が あ る。 分 析対 象 と して は、後 に 日米の 取 引方 法 の比較 をす る 目的か ら、 日米 に共通 に先物 お よび オ プ シ ョ ン市場 の あ る大 豆 を選 ん だ。具 体 的 には、東 京穀 物商 品取 引所米 国産 大 豆先 物1994 年2月15日. と2月16日. の取 引を対 象 と した 。. 以下 、 第2節 で は システ ム売買 の 仕組 み を説 明 し、 第3節 で は板 寄せ にお け る模 索 過 程 を グ ラフ に よ り明 らか にす る。第4節 で は会 員の 取 引行 動 に関す る試 論 的な モデル を 提示 し、 第5節 で その モ デル の 計測 を行 う。 最後 の第6節 で は結 論 と今 後 の課 題 を述べ る。. 2.
(8) 2. 板 寄 せ 法 お よび東 京 穀物 商 品取 引所 にお け る システ ム売 買. 2.1. 板 寄 せ 法 に よ る価 格 決 定 の プ ロ セ ス. 序論 にお いて述 べ た よ うに、板寄 せ法 とは、立会 場 にお いて市場 参力睹(会 員)に 対 し取 引所 係員 が 「仮約 定値 段 」 を提 示 しな が ら会員 の 「仮 注文 」を誘 い、売 り注文 と買 い注 文 が一 致 した価格 で 取 引 を成立 させ る方 法 であ る。一 定 の時間(節 と呼 ばれ る)内 にた だ一 っの価 格 力淀 ま るので 板寄 せ 法 は 「単一約 定値 段制 」 と も呼 ばれ る。本 小節 で は板 寄 せ法 に よ る価格 決 定 の仕 組 み に つ いて説 明 す る。 初 め に先 物 取 引 につ い て簡単 に ま とめて お く。 先物 取 引 とは、 1.将 来 の一 定 の期 日 に、 2.あ らか じめ決 めた 価格 で 、 3.一 定 量 の 商品 を売 る、 また は買 う契約 の ことで あ る。取 引者 が将来 、先物価 格 が上昇 す る と考 えて い るな らば 、で き る限 り安 い値段 で契約 す れ ば よい。反 対 に下 落す ると考 えるな らば、な るべ く高 い価格 で契 約 す れば よい。 い ずれ の場 合 に しろ、取 引者 の予 想 した とお りに価 格 が変 動す れば取 引者 は反 対売 買 を行 う こ とで利 益 を得 る ことが で きる。 以上 の よ うな性 質 を持 っ先 物取 引が成 立 す るため に は、同一 時 間 に同 一 商品 の将 来 の価 格予 想 が 正反 対 の取 引者 が 、同一 場所 に存在 して い る必 要 が あ る2。先物 取 引 は現 在 まで に制 度化 され 、取 引所 にお ける集 中売 買 の形式 が整 え られて い る。取 引所 にお け る先 物取 引 は 「商 品 に関 す る規 格 」 と 「取 引単位 」 が厳密 に定 め られ 、「将来 の一 定 の期 日」 にっ い て は限月 制 が採 用 され、市場 参 力睹 は一 定 の ルー ルに したが い取 引 を行 ってい る。 で は、先物 の価 格 は ど の よ うに決 め られて い るので あ ろ うか。現 在 、.次の3っ の方法 が取 引所 に お いて採用 され て い る。 ● ザ ラバ法. ・ 板寄 せ ザ ラバ折 衷法 ・ 板寄 せ法 ザ ラバ法 は市 場 に集 ま った取 引者 どう しが相 対 で価格 を決 め、取 引を成立 させ る方 法 で あ る。市 場 が 開 いて い る間 は取 引が継 続 的 に な され価格 が連 続 的 に成 立 して 行 くが 、取 引者 に よ って価格 が異 な る可能 性 が あ り、 同一時 間 に おい て複数 の価 格 が成 立 し うる 。 板 寄 せ ザ ラ バ折 衷 法 の説 明 は省 略 す る3。 板 寄 せ 法 は一 定 の取 引時 間(節)を 定 め、様 々 な価格(仮 約定 値 段)を 取 引所 側 が提 示 し、注文 を仮 の形 で集 め る。仮 注文 を集 め なが ら、売 り注文 数=買 い注文数 とな るよ うに価 格 ジ 2ただ し、ヘッジャーは現物の価格変動のリスクを先物でカバーすることが目的であるため、取引の相手がヘッ ャーである場合は予想が反対とは限ちない。 3板寄せザラバ折衷法の詳細は日本経済新聞社編13】を参照せよ。. 3.
(9) (約定 値段)を 決 定 し、約定 値 段 で出 されて いた売 り及 び買 い契 約 を成 立 させ る。板 寄 せ法 に お いて約 定 値段 が決 ま って行 く過程 を以 下 、図 を用 いて説 明 しよ う。 まず 、表2-1は 様 々 な仮約 定値 段 に対 す る仮注文 を表 と して示 した もので あ る。市場 参加 者 はAか らF、 合計6社 で あ る。 表 か ら将 来価 格 の予 想 に したが い、 どの よ うな値段 に対 し て売 り注文 な い し買 い注 文 を それ ぞれ何 枚 出す っ もりで い るのか 、わ か る4。 表2-1:注. 文予 定 表. 塑 注蝉 」儼 璽 段⊥恥 注文数. r O. 102. 3. 101. O 1. n ∠. D. A B C. 103. 100. P O. E. 99 98. さて、取 引所 が初 め に99円 の価 格 を提 示 した と しよ う。 この とき 、注文 を 出す の は99円 で 買 い たい と思 って い るEと した が って、表2-1よ. 自分 の考 え て いた買 い値 よ りも安 い額 を示 されたDだ けで あ る。. り取 引所 に寄 せ られ る注文 は表2-2に な る。. 表2-2に お いて最 下 段 は売 り注文 と買 い注文 の合計 を表 して い る。()は 買 い注文 か ら売 り注文 を差 し引 いた もので 、ハ ナ(端)と 呼 ば れ る。提示 された仮約 定値 段 に対す る超 過需 要 がハ ナ の数量 で あ る。 したが って 、ハ ナ ーoと な る価 格 が この節 に おけ る均 衡 約定 値段 とな る。約 定 値 段 が成 立 した瞬 間 に その 時点 で 出 されて いた売 り注文 及 び買 い注文 が正 式 に成 立 し、各会 員 はお のお の売 りポ ジ ションない し買 い ポ ジ ションと して取 引所 に建 玉 を持 っ こ とに な る。 そ れで は、板 寄 せ法 に おけ る約 定値 段 は どのよ うに して成 立す るのか、以下 、 その成 立 過程 を示 して い こ う。 表2-2:仮. 約 定 値 段=99円. 表2-3:仮. 仮約定値段 ⊥買い注茎. 売 り注文. 101. 101. 98. L(±15) ま ず 、 超 過 需 要 が15枚. 注 文 と 同 数 の5枚. 仮約定値段 102. 10. D. 5. E. [ss]. して くる 。 一 方 、Eに. 売 り注文. 102. 100. 定 値 段 を 上 げ 、100円. 約 定 値 段=100円. ⇒.. C. 2. ioo. E. 5. 99. 買い注文. 10. D. 5. E. 98. 一. 13. 15. (+2)一]. 15. 発 生 して い る の で あ るか ら、 取 引 所 は 売 り注 文 を誘 うた め に仮 約. に した とす る。100円 と って 予 定 の99円. の仮 約 定 値 段 に対 しCが 仮 の 売 り注 文 を8枚. に 比 べ1円. 出. 高 い 買 い 値 で あ る た め 、売 り注 文 を 買 い. 出 す こ と に よ り買 い 注 文 を 相 殺 す る。 以 上 の 売 り お よ び 買 い の 注 文 を ま と. 4た だ し、注文量 には顧 客の委託による委託玉、会員自身の注文である自己玉の2種 類が含まれている。. 4.
(10) め れ ば 表2-3の. よ う に な る5。 売 りお よ び買 い注 文 の 合 計 額 に は反 対 売 買 に よ るCの 新 た な 注. 文 お よ びEの は+2枚. 相 殺 分 が 含 まれ て い るが 、市 場 全 体 に寄 せ られ た 注 文 の超 過 需 要 は縮 小 し、 ハ ナ と な っ て い る 。 さ ら に 売 りを 誘 うた め に101円 が 提 示 さ れ た と し よ う。 第2-1表 よ. り101円. に 対 してBが. 売 り注 文 を3枚. 、 相 殺 の た め にDが 売 り注 文 を10枚. 出 す 。 結 果 は表. 2-4の よ う に な る 。 表2-4:仮. 約 定 値 段=101円. =褻5・. 売り一 越 」返的定殖晦]「 麺 匯支. ハ ナ上1ヂ. 102 3. 【101】. D. 101. 100. C. 2. E. 51. 10. 99. 5. D. ⇒.. E. B. 3. D. 10. c. 2. E. 5. 一. 一 -『. 【1011. 5ホ. D. 100. 10. D. 99. 5. E. 98. 5 1. 20L. 齢 尸一一 一一. 買い注文. 102. B. -Y. ー 『. 退 ㎜売り 一 注文ユ 一 返鍾i値. 一 一(一5厂『. 20」、. (o). 一. 一 一. 20. こ こまで くる と超 過 需要 が 消滅 し、ハ ナが 一5枚、す なわ ち、超過 供給 状 態 に な って い る。 こ の ま まの状 態 で は買 い注文 が入 らな い限 り契約 は成 立 しな い。板寄 せ法 に お いて約 定 を成 立 させ るた め に基 本 的 には次 の2っ の方 法が あ る。 1.無 出入 り 2.ハ ナ上 げ 「無 出入 り」 と は売 買 注文 数 の一致 だ けで約定 が 成 立 した場 合 であ る。 一方 、「ハ ナ上 げ」 と は、 あ る市 場 参加 者 が売 りまた は買 いのハ ナの数量 全部 を引 き受 け、売 り買 い数 量 を一致 させ で10枚 買 うこ とよ り も101円 で5枚. て約定 させ る こ とで あ る。例 えば 、 こ こでDが100円. だ けで も売 買 を成 立 させ た い、す なわ ち、価格 よ りも数 量 を優 先 させ た い場 合. 、Dは5枚 の 買 い注 文 を出 しハ ナを とる こ とが で き る。表2-5に お いて ハナ上 げ に よ るDの 注文 を*で 示 した。Dが 買 い注 文 を 出 しハ ナを とった瞬間 にこの節 にお け る約 定値 段 が決定 し、約 定 が成 立 す る。 以 上 の プ ロセ スを経 る ことによ り先 物取 引 にお ける価 格 が決 定 され る ことに な る。東 京穀 物 商品 取 引所 で は板寄 せ法 を コ ン ピュー タ によ る システム売 買 に全 面的 に移 行 して い る。次小 節 に おい て東 京穀 物 商 品取 引所 に おけ る システム売 買 を概説 す る。 2.2. 東 京 穀 物 商 品 取 引 所 に お け る シ ス テ ム売 買. 竺鹽 日本 の 商品先 物 取 引 にお いて コン ピュータ によ る システム売 買 の方法 を導入 したの は東 京穀 品 取 引 所 杢始 めて で あ り、 これ は1988年4月 の こ とで あ る。 その後 、1991年4月 に 数`二 轟. 乳議. 臨. 鶚. 総. 毒 ε注文を取り消したとしても・買い注文数から・枚差し引かれずに買い注文. 5.
(11) 東 京工 業品 取 引所 の貴 金 属部 門 に導入 され、同年10月 商 品取 引 所 の砂 糖部 門)、 同 年11月 部 門)、1992年6月. に は大 阪砂糖 取 引所(現 在の関 西 農産. には東京 砂糖 取 引所(現 在 の東 京穀 物 商品 取 引所 の砂 糖. には大 阪穀 物取 引所(現 在 の関西 農産 商品 取 引所 の穀物 部 門)に 導入 さ. れ た。 東 京穀物 商品 取 引所 、東 京砂 糖取 引所 、大 阪砂糖 取 引所 で は板 寄 せ法 によ る先 物 取 引 、 ザ ラバの オ プ シ ョン取 引 を コ ン ピュー タ化 した。一 方 、東 京工業 品取 引所 で はザ ラバ先物 取 引 を コ ン ピュー タ化 した ので あ る。伝 統 的な手振 りで は大量 の売 買取 引の執 行 や申告 を迅速 か っ 正確 に処 理 す る ことに限 界が あ るので 、従 来人 間の手 で お こな ってい た売買 を コ ン ピュー タで システ ム化 す るこ と とな った。 さて、 システ ム売買 とは どの よ うな もので あろ うか。 システ ム売 買 を用 い た取 引 の過程 を大 まか に記 述 して み よ う。 取 引所 の ホ ス トコ ン ピュー タ と接 続 され た端 末 が各商 品取 引員 の社屋 に2種 類設 置 され て い る。1っ. は注文 入 力用 の端末(会 員 端末)で 、 もう一・ 方 は会 員別 の売買 状 況 を表 示 す る端. 末(市 況 情報 端末)で あ る。 まず 、取 引所 係員 は端末 の前 に立会 い時間 になる と各会 員 の トレー ダー が座 って い るの で、 これか ら行 う立 会 い の節 名 、商品 名 、限 月名 を端 末 に提示 す る。 次 に、取 引所係 員 は最 初 の仮 約 定値段 を端 末 に提 示す る。そ れ に対応 して トレー ダー は注 文 入 力用 の端 末 で売買 注 文 を入 力 す る。 この注文状 況(会 員名 と売買 注文枚 数 、ハ ナ)は 市況 情 報端 末 に注 文入 ガilkに表 示 され る。ハ ナ は売 買注文 が次 々 と入力 され るにっれ て変 化 す るの で、 その様 子 も表 示 され る。取 引所係 員 は仮約定 値段 を提示 し、提示 した各仮 約定値 段 に対 す る注 文 を トレー ダー に出 させ る。ハナ が プ ラスな らば仮約 定値 段 を上 げ、 マイナ スな らば下 げ る。 この よ うに仮約 定 値段 を上 下 させ てハ ナ をoに して、立 会 いを終 了 させ る。た だ し、 ”端 上 げOK”. とい うサ イ ンが点 灯 して いた上 で、ハ ナが0に な った ときにだ け立 会 い は終 了 とな. る。 た とえ ハナ が0に な って も”端 上 げOK”. とい うサ イ ンが点灯 されて いな けれ ば、立会 い. は続 くの で あ る。 各節 の立会 いが終 わ る と、その記録 は コ ン ピュー タに登録 され、 日々 の清 算等 取 引 の事 務 処理 も併 せて コ ン ピュー タで行 なわ れ る。 こ こで市 況情 報 端末 の実 際 の画面 をハー ドコ ピー した次 ペー ジの表2-6を. 説 明 を して み よ. う。注 文 を出 した 会員 名 が注文 入力順 に提 示 され 、その左右 に売買 枚数 に関 す る情 報 が提示 さ れ る。っ ま り、会員 名 の右側 が買 いの ゾー ンで左 側 力涜 りの ゾー ンであ る。売 りまた は買 い の ゾー ンは さ らにそ れ ぞれ2つ. に分割 され てお り外側 の欄 に直近 に入 力 され た注 文 、内 側 の欄. にはそ の会 員 の それ まで に注文 した売 り買 いの差 し引 き枚数 が表示 され る。表2-6で 年2月16日 が31400円. 、前 場2節. は1994. の8月 限 の米 国産大 豆 の取 引状 況 を表 して い る。 まず、取 引所 係 員. とい う仮 約定 値 段 を提 示 した 。 それに対応 して 「北物 」 とい う商 品取 引員 が10枚. の買 い注 文 を 出 し、 そ れが 買 いの列 の右 側 に表 示 され る。 この と きハ ナ は10-0=10で る。 次 に 「明 治 」 とい う商 品取 引員 が30枚. あ. の売 りを出 して、 それ が売 りの列 の左 側 に30枚. と表 示 され る。 この と きハ ナ は10-30=一20と. 変化 して い る。 この よ うに して売 買 注文 、会. 員名 、 ハ ナが 入 力順 に表示 され る。10番 目の注 文で 「岡安 」 とい う商 品取 引員 はそ れ まで. 6.
(12) **. 20 O 90. .5. 田. 50西. 三 忠 豊 藤 富. 0山 大. 岡地 5工 交. 0工 交. 藤 富. 】O山 大. 1山 大. 3工 交. 藤 富. 小 林. 洋. 5太. 4太 洋. 会 騒. 5. 36. 買. 10. 5. 3. 36. 尸 0. () 1よ. 田. P り. PO 1亠. 30西. 0 0 1⊥ 1⊥. 10. 5. 10. 31420. 9. 小 林. 2. 5. 売. 1. 10. 3岡 安 20西 田. 6. 5. 10. 51. 1. 10. 31430. セ リ値. 3. 5. 31420. 西 海 6宝. 5. 10. 51. 工. 10. 買. 0 1一尸 り. 力 商 北 物 三 忠. 山 種 5日 光. 5. 第 一. 北 物 30明 治. 会 員. n. 出 来 不 申. ハ ナ. 限). 特 定 バ イ カ イ. 0 2. 藤 富 5岡 安. so. 売. *. バ イ カ イ. 限. 米 国 産 大 豆1994年8月. 1. 31410. 31400. セ リ値. 94/8月. 前 場2節. 端 上 げ. 31420. 米 大. 無 出 入 り. 前2. (2月16日. 市 況 情 報 端 末 の 画面 コ ピー. 4. 刈. 表2-6. ∩V ( U. P O. 94. 売. 整 理 商 内. セ リ値. 中 断. * 9﹄. 8 3. 会 員. 買. 03月03日 (売 抽 選(買.
(13) 5枚 の売 りを保有 して い たが、2枚 の買 いを入れ て差 し引 き3枚 の売 りと した。 これが 、買 いの列 の右側 に2と 表示 され 、売 りの列 の右側 に3と 表 示 され る。31400円 の仮約 定 値段 で は結 局 ハ ナが+38と この表2-6の. な って しま い、取 引所 係員 は31410円. に仮 約定 値 段 を引 き上 げた 。. 例 で は こう して最 終 的 に32回 の注文 が出 された。最後 に 「藤富 」 とい う商品. 取 引員 の買 いで ハ ナ.oと. な り、約 定値 段31420円. で立 会 い は終 了 した。 この よ うに トレー. ダー は会員 の社屋 に設 置 され た コ ンピュー タ端 末 を見 なが ら、注文 を 出す ので あ る。 げOK”. ”端 上. のサ イ ンが 点灯 して い ると きにハ ナが0に な れば 、立 会 いが終 了 し、約 定 値段 が決. ,まる と記 述 した 。 この よ うな規 則 が設 け られ て い るの は公正 な価 格 形成 を取 引所 が 目指 す か らで あ る。 公 正 な価 格 とは多 くの注文 が 出尽 く した上 で形成 され る価格 と考 え られ る。 した が って 、立 会 い の中 には注 文 が出 そ ろわ な い間 にた また ま ハナ がoに な る こと もあ るが 、 こ の よ うな立 会 い で形成 され た価格 は公正 な価 格 とはい えな い。 ゆえ に、取 引所 係員 が 注文 が出 尽 く した ことを確 認 した上 で 、端上 げOKの. サ イ ンを出 し、サ イ ン点 灯 中 に しか立 ち会 い を. 終 わ らせ な い よ うに して い るので あ る。上述 した形 で コ ン ピュー タ化 された板 寄 せ法 に よ る立 会 い が行 わ れ る。 この状況 は東 京穀 物 商品 取 引所 の ホ ス トコ ン ピュー タにす べて記 録 され る。 私 た ちが分 析 に用 いた デー タ はホ ス トコン ピュー タに記録 され たデ ー タで あ る。東 京穀 物 商品 取 引所 の コ ン ピュー タ ・システ ムを図 で表す と以下 の通 りで あ る。 図2-1=コ. ン ピュ ー タ に よ る シ ス テ ム 売 買. 取引所側. 隨. → 会員 側. ←. 管理端末 ↓. 節、商品 、限月 、仮約定値段 ハナ上げ、約定等の操作 ↓. 匝驤]⇔. →. →. 会 員 端 末(注 文の入 力と登録). →. → 匝 瀰 報端末(会曇別売買状況、癇 定値段、・{ナ 日. F一一. → 巨函面. 中央 処 理装 置 EXIST端. 末. ←. →. 孺 末(ク リチリン久 デーi躯ンク). →匡 ヲ ラ石 垂 蚕 瑚 等)辱. (東 京 穀 物 商 品 取 引 所 に よ る パ ン フ レ ッ ト 「コ ン ピ ュ ー タ に よ る シ ス テ ム 売 買 」 よ り 作 成.). 8. コ.
(14) 3. 収 束過 程 の分 析. 3・1. 分析 デー タ の作成 過程. 分析 に利用 した デ・ 一夕 は、東 京穀物 商品 取引所 で取 引 されて い る米 国産大 豆 の シ ステム売 買 の記録 で あ る。分 析期 間 は2月15日 か ら19日 の5日 間 で あ る。米 国産 大豆 は一 日に前場 2節 、前場3節 、後 場1節 、後場2節 の計4節 の取 引 があ り 、各 節 で は期 直物 か ら期 先 物 ま で6っ の 限月 の取 引 を行 って い る。 デー タ にっ いては、「OBデ ー タ」 な どを東 京穀 物 商 品取 引所 の御好 意 によ り利 用 させて い ただ いた。「OBデ. ー タ」 とは、取 引所 の システム売 買 の記. 録 を再現 す る ことがで きるプ ログ ラムで あ る。従 って、価格 の収 束過程 にお け る取 引員 の売 買 行 動 を知 る ことが で きる。 最初 に時 系列 的 な取 引 の記 録 を 「OBデ ー タ」 か ら取 った 過程 。 この で は 「OBデ ー タ」 の画面 のハ ー ド・コ ピー を取 り、そ れを 画面通 りに入 力 した。 次 に、OBデ. ー タを各 日、各節 、各 限月 毎 に分類 し、効率 よ く分 析 が で き る体 制 を整 え. た 。 そ し て こ れ らの デ ー タ だ け で な く、 同 取 引 所 の 発 行 す る 日報 な ど の デ ー タ も フ ロ. ッ ピー. デ ィ ス ク に 保 存 して 自 由 に 使 え る よ う に した 。 こ れ らの 過 程 を 図 に ま と め る と次 の よ う に な る。. 廛ζ13. 一. ■. デ ー一タ 作 成 作 業. 図. _一…… 一 一 …. 回 至二 塑 剰. 唇. l蜜∴ ∴距 9.
(15) 3.2. 図 の分 析. 我 々が最 初 に行 った分 析作 業 は視覚 的 に板寄 せ法 の模 索過程 の様 子 を捉 え るこ とで あ る。そ こで次 に挙 げ る3種 類 の図 を作 成 した。 図3-2.. 図3・3.. 図3-4.. 横 軸:. あ る節 、あ る限月 の立 会 い にお け る注文 発生 番号. 縦 軸:. それ までの売 り注 文 と買 い注文 の合 計値 、 お よび ハナ. 図 中 の 値:. 仮 約 定値 段. 横 軸:. 図3・2に. 縦 軸:. そ の時 の仮約 定値 段. 図 中 の 値:. 注文 発生 番号. 横 軸:. 1994年2月15日. お け るハ ナ. にお ける12月 限月 の先 物 の各会 員 の建 玉. 縦 軸:. その時 の仮 約定 値段. 図 中 の 値:. 節 と仮約 定 値段 設定 番号. こ こで 、各 図 を作成 した 目的 は次 の通 りで あ る。'まず 図3-2に. ついて は、取 引所 係 員 が. 場況 を判 断 しなが ら仮約 定 値 段 を変 更 させ て い く段 階 にお いて係 員 が いか な る時 に値 段 を変 更す るの か、 そ の タ イ ミングを見 る こ とにあ る。な お、 図3-2お. よ び図3-3で. 使 わ れ る注. 文発 生 番号 とは、 あ る注文 が その節 の始 めか ら数 え て何番 目にあ るか を示す 値 の こ とで あ る。 また、値 に示 されて い る仮 約定 値段 は始 め を除 きその注文 発生 番号 の直前 で変更 され た もの と 考 え る。最後 に、我 々が ここで用 い る売 り注文 の合 計、買 い注文 の合計 とい う言 葉 は その注文 発 生番号 まで の売 り注文 お よび買 い注文 の単 な る累積 値で はない こ とに触 れて お く。前述 の通 り先物 市 場 で は 自己が 一 旦 出 した 注文 は撤 回 され る こ とはな い。 も し注 文変 更 を行 お う とす る会 員 が いれ ば 、 そ の会 員 は変更 した い注 文数 だ け反対 の注文 を 出 し(い わ ゆ る反対 売 買)、 売 りと買 い を相 殺 す るこ とにな る。従 って、単 な る累積値 で は この反 対売 買 の ことが考 慮 され て いな い ので 、我 々は これ を考慮 した い わば ネ ッ トの合計 値 を求 め た。 次 に、図3-3は. 市 場 の超 過需 要 で あ るハナ と仮約 定値 段 との間 に理 論的 な右 下 が りの関. 係 が 果 た して見 いだ せ るで あ ろ うか ど うかを確 か め るた め に作 成 した。 最 後 に、図3-4は. 次 の よ うな目的 に よ る もので あ る。先物 市場 は本 来 、公正 な価 格 づ け. と リスクを回 避 す る市場 と して の機能 が備 わ ってい る。従 って 、特 定 の会 員 だ けが いっ も利潤 を得 る とい うよ うな こ とを な くす た め に さま ざまな規制 を定 め、 で きる限 り完 全競 争 市場 に 近 い形 を 目指 そ う と して い る。 しか しなが ら、それ らの規 制 の許 す範 囲内 であれ ば個 別 の会員 が戦 略的 に行 動 す る可能 性 が依 然 と して残 され て いる。そ こで、全会員 の 中か ら建玉 の大 き さ や各 会 員 の性 格 な どを基 準 に して い くっか の会員 を選 び 出 し、彼 らの1日 の行 動 を分 析 す る た め に図3-4を. 作成 した 。な お、図 中 の番号 は次 の こ とを表 して い る。 まず始 めの1か. の番号 は その 日の節 の番号 で あ り、前 場2節 を1と. し後場2節 を4と. 番号 はそ の節 にお け る仮約 定 値段設 定 の 回数 を表 してい る。例 えば1-18と 2節 にお け る18回 目の仮約 定値 段 」 を表 してい る。. 10. ら4. してい る。 そ して次 の い う値 は、「前場.
(16) 図3-2-a. 注文 発生番号 と需給 、ハ ナ ユ994年2月15日 前場3節12月 Leo. 一. 一 一. ・ 『一・・一. 一-・ ・『・… 一胃'一. 500400 兩. … アー. 一・一・ 一 ・7r一. 一 ・T一 一. 岬樽 麟. 3図o. ll. ・一7・…. 岬. 一一一. 一. 限. 一 一・膩一. 一. ・一一. 一一. 一 一.. 酬獄. 細. .一_一. 一一. 欝 髦. 醜㈱. メ 〔〕. -100. 一一 一. 一一一 一 一一. 30990. -200 -300. 訂 「剛. T. 0. 31000輛圃. =聴 可酊1'珮 「醐鰍一. 2㊥. 4a ロ ハナ. 60. f脚 醐 平. ・. 80. 、 1QO. 雪 覗 120. 注文 発生番号 +売 り合計 ◇ 買い合計. 図3-2-b. 注文発生番号 と需給 、ハ ナ. 1994聟 貳厂廊一w嘛. 12臼. 一r亨. 駕. 月16日 前場2節8朋. 凵. 漕 金 ゲ/∵ 鞠7;=ぎ;三:窟. 60. 4・◇. 1凱. ナ0-3'1400 -20it一. ナ'十・ 十・ 十十. 1. な:一}一,IO 幽 ぺ. ,'. ㎞ }一!} 3142. -40 -6② O. 一80. 呷. 一 10. ロ ハ ナ. 輌. 酬 「脚嘯融 勵 「 一 一一 一 ・ 2㊥ 3D. 注文発生番号 +売 り合計 ◇ 買い合計 11.
(17) 図. 3-3. a. ハナと仮約定値段 1994年2月15日 前場3節12月. 単位 千. 限. 31.02. 嘩ア 騨. 仮 麹 正循葮. 31.01. ﹄. 31. 鴨. 30.99. 30.98 一3@0. ハナ. 図. 3-3-b. ハナと仮約定値段 1994年2月16日 前場2節8月. 単位 ・ 千 31.44. `'・ 『}. やr認・ 贓.颪 ノ 嘯. 一 顧. 限. 軸 町 一. 恥. 訥 一_. .,一.._. Eトー一 一旺丑匸}一一 一一 ・ 一一 一 一・_. 3ユ.43. 一 {k=一一. 仮約定個葮. 25. 珥2@ 17. 3ユ.42. 27. 30. 32. 31.4ユ. 一 一一 伺. ト 2. 3ユ 。4. 靤. 3ユ.39 一70. 叩瞞 魎轡 一50. ー. 一. 一__忸/5 ユ. 5. 10. 一 一10. -30. ハナ. 12. 1臼. 蝸樽. 30. 噛 50.
(18) 図. 3. 4. a. G社 ユ994年2月15日12月. 単位 千. 限. 3ユ.2. 一_一. 一 一一 一 一一. 匿=二∼.. 3ユ.ユ. 一3一 ユE]. 仮約定伯葮. 一广㍉一一■ 一一一 一ヘー_陶_r___一. 1一 ユ. 3一 ユ2. 31. 2-60. 2-1. 1-18. llll. 30.9. 3Q.8. 一150 婀 一. '轟.巫 珮1〒剛嚠.蕭 麻環膕 邁「遡・ 一 -50. 魑一. ・繭 顧. 叩. 一 一 一 一 “一. 聊弊. 』 凧 一 一 鐵一. 50. ・. ユ5a. 建玉. 図. 3-4-b. F:社 1994年2月!5日12月. 単位 ・ 千 3ユ.2. … 蹴一一 轟一 一. 祠一 一.___蜘. 唾_画. 限 珊_。_. .興. 囲 騒 蟹 一. ・ 揶 「 ・ ・ 一 一. 3一 ユ 3ユ.1. 仮約[ F循葮. 1-1. 3-12 3ユ. 2-1匡 卜2-6脳. か1、. 1一 ユ8. 30.9. 30.8. 一5筋. 嗣Sy. 濡. 門. 鞴 建玉. 13. 轡. 箸. 孤 一.
(19) 3.3. 図 の詳 説 それ で は続 いて各 図を詳 し く見 て い くことにす る。 まず図3-2、3-3に. れ らの例 と して12月. つ い てだ が こ. を限 月 とす る もの と8月 を限月 とす る ものを挙 げて い る。12月. 限 を選. ん だ理 由 と しては 、 日本 の先 物取 引が欧 米 の場 合 と異な り期 先 に取 引が集 中 し、期近 は取 引が あ ま り無 い とい う事 実 が あ るので これ を反 映 させ るため に12月 限を選 んだ 。 また、8月 限 は 比較 的少 な い回数 で 仮約 定 値段 が 収 束 した例 と して挙 げた。 さて 、図3-2・aを 見 る と次 の よ うな状 況 が うかが え る。 まず 立会 いが開 始 され て か ら 38番 目の注 文 まで は買 い注文 が徐 々 に増 えて い った。 そ こで取 引所 係 員 は最初 に提 示 した仮 約定値 段30990円. を31000円. に変更 す る。 これ に よ り買 い注文 の発生 が抑 え られ ハ ナ の更 な. る増 大 は防 げ たが 、取 引所 係員 はハ ナの縮 小速 度 を よ り加 速 させ るため、か っ売 り注文 を市場 に十 分 出す た め に続 いて31010円. に値 段 を上 げ る。す る と仮約 定値 段 の上昇 に よ り会員 が反. 対売 買 を行 って 買 い注文 を減 らす動 きが出 て きたの で、取引所 は68番 目の注文 が発生 した後 で再 び31000円. に値段 を下 げ る。 この様 な操作 を繰 り返 す ことによ りこの立会 い は120番. 目. に収 束す る。 この ときの様 子 を今度 は図3-3の. 観 点 か らみ る ことに しよ う。図中 の値 が注文 発生 番号. な ので 、 これ を追 って行 けば注 文 の発 生 か ら仮約 定値 段 が収 束 す る まで の動 きが 一 目で わか る。 これ を見 ると反時 計回 りにハ ナが動 いて い る様 了が よ くは っき りと表れ て い る。 この こと は理論 的 に考 えて もお か しい こ とで はな い。っ ま り、価 格 が上 昇す れ ば超 過需 要 は減少 し、逆 に価格 が 下落 す れ ば超 過需 要 は増加 す るのだ か ら自然 と反 時計 回 りにな る と考 え られ る。 しか し、 この図 を見 る限 り多 くの モデ ルに登場 す るよ うな右 下 が りの勾 配 を持 った市 場 の超過 需 要 曲線 を こ こに見 いだす ことは難 しい。 これは礪 侖的 な過 程 と異 な って市場 勠 睹 た る各会 員 が 場 況 や その他 の情 報 を手 に入 れ なが ら一 時的 に買 い注文 を出す 、す な わち需要 者 とな った り逆 に売 り注 文 を 出す 、す な わ ち供 給者 にな った りす る ことが原因 なので はないか と考 え られ る。 も う一 っ の例 にっ いて も同 じ様 な こ とが 言 え るが 、重複 を避 け るため に ここで は説 明 を省 略 す る。 紙 幅 の都 合 で 図3-2,3-3し. か掲 げ なか った が、他 の限月 、他 の節 の図 も見 てみ る と取. 引所 係 員 の仮約 定 値段 変更 につ いて い くっ かの ことに気 がっ いた。 まず 、取 引所 係員 は機絨 的 に仮 約 定値 段 を変 更 させ て いな い ことが うか がえ る。例 え ば、多少 な りと もハ ナが プ ラスの値 を と った途端 に仮 約定 値段 を上昇 させ るよ うな ことはせず に暫 く仮約 定値 段 を据 え 置 いて場 況 を見 て いた り、逆 に新 たな注 文 の無 い まま仮 約定値 段 を連 続 的 に変 化 させ るよ うな場合 が あ る。 これ は売 り注 文 や買 い注 文 には一定 の勢 いが あ るた め に取 引所 係 員 が これ を考 慮 した上 で仮 約 定 値 段 を変 更 させ て い るの で はな いか と思 わ れ る。 実 際 に会 員 の話 を聴 い て み る と他 の会 員 の動 きを考慮 す る とい うことは明 か な事 実で あ り、後 に述 べ る図3-4を. 見 て も会 員 ご. とに違 った動 きを して い るよ うであ る。従 って 自 らの半ll断 のみ に基 づ いて意 思決定 す る会 員 も いれ ば他 の会員 に追 随 す るよ うに行 動 す る会員 も存 在 す るか も しれ な い。 も しそ うであ る と す れ ば、 あ る会 員 が 注文 を 出 した直 後 に同 じ注文 を短 時間 に集 中 して出 す会 員 が多 数 い る限 り仮 約定 値 段 を10円 変 更 させ た だけで は市場 を収 束 の方 向 に持 って い くこ とは難 しい。 その. 14.
(20) 点 を取 引所 係員 は考 慮 に いれ て仮約 定 値段 を変 更 して い るはず で あ る。 一 また、取 引所 係員 は仮 約定 値 段 の収 束 のみ を 目標 と して値 段 を変更 す るので は な く、前述 した通 り十分 な取 引量 を市 場 に確 保 す るた め に も値 段 を変 更 して い る こ とがわ か る。実 際 に OBデ. ー タ を見 て み ると収 束 す る途 中段 階 で ハ ナが0に な って い る場 合 が あ る こ とか ら、 そ. の時 々に おい て取 引所 係員 力沛 場 に未だ 十分 な取 引量 が確保 され て いない と半嘶 すれ ば その ま ま市 場 を開 いて い るので はな いだ ろ うか。 最 後 に図3-4に つ いて みて み よ う。 図3-4は 前 に も述 べ た とお り、各 会員 が戦略 的 に 注文 を出 して い るか否 かを実 際 に と った行動 を追跡 す る ことに よ り調 べ る 目的 で作成 した わけ だ が 、 これ を見 る限 り各会 員 の動 きは多少 な りと も異 な るよ うで あ る。 例 と して の2っ の会 員(G社. お よびF社)は. 、 明 らか に異 な る行動 を とって い るの で比較 す るため に挙 げて み た。. まずF社 の方 に注 目 して行 こ う。F社 は前 場3節 を除 いて他 の節 は離散 的 に右 下 が りの 関 係 を持 って い る。 ここで建 玉 について一 言述 べて お くが 、 この値 はその会員 が持 って い るそ の限月 の買 いの建 玉(こ れ を買 い玉 とい う)か ら売 りの建玉(売 り玉)を 差 し引 いた もの で あ る。 っ ま り限月 ご との片 建 玉 で ある。従 って 、建 玉 が マイナ スであ る会 員 はその値 が大 きい ほ ど売 り玉 を多 く持 って お り、逆 にプ ラスの建 玉 を持 って い る会員 は買 い玉 の方 を多 く持 ってい る ことを意 味 す る。 この 日のF社 にっい て言 えば前 場2節 か ら後場2節. にか けて徐 々 に買 い. 注文 を 出 して い った こ とがわ か る。 今度 はG社 の方 を見 て行 こ う。 この会員 の特 徴 は前場2節 と後場2節 にみ られ る。2っ の節 に おいて グ ラフが垂 直 にな って いる。 これ は、 この会 員が最 初 の仮約 定値 段 が提示 された 時 に最初 の注文 を出 して以 後 いか に仮 約定 値段 が変更 され て も自分 の注 文数 を変 え なか った と い う ことで あ る。 ま た他 の節 につ いて もF社 ほ どきれ い に右 下 が りの関 係 に な って いな い 。 これ ら2っ の会 員 の動 きの違 い は ど うして起 こ った のだ ろ うか。 考 え られ る理 由 の一 っ と して 会 員 の 出す 注 文 の タイ プに い くつ か の違 いが あ る とい う ことで あ る。 商 品先 物 市場 に 参 加 す る会員 に は個 人 と して取 引 に参加 す る一 般会 員 と顧 客 か らの注 文 も取 り次 ぐ商 品取 引 員 の2種 類 が あ り、我 々 が分 析対 象 と した の は商品取 引員 の みで あ る。 そ して、商 品 取 引員 も扱 う顧 客 の タイ プに よ って さらにい くつか の グルー プに分 か れ る。例 え ば多数 の一般 投機家 を顧 客 と してい る取 引員 もいれ ば、顧 客 の多 くが ヘ ッジャーで あ る取 引員 もい る。従 って 、 自 分達 の抱 え る顧 客 が どの よ うな タイプ に属 す るか によ って取 引員 の意 思決 定 も異 な って くる と 思 わ れ る。 また、別 の理 由 と して前述 した会員 の戦略 的行 動が考 え られ る。た とえ ば、あ る会員 の行 動 目的 が委 託 手 数料 の最 大 化 に あ る場 合 と自 己玉 を積極 的 に運用 し自 ら も利 ザ ヤ を稼 こ う と ず る場 合 の会員 の行動 はお そ ら く異 な るで あろ う。 も し各会員 が完全 競争 市場 を仮 定 した上 で 行動 して い る とす れ ば行動 目的 の 同 じ会 員 の動 きは同 じ様 にな るはず で あ る。 や は り この図 を見 る限 り戦略 的 行 動 が実 際 に と られ て い る と考 え られ る部 分が あ るが 、 この よ うな視覚 的 分 析 方 法 だ けで は直接 判 断 を下す ことは難 しい。 そ こで次節 で各会 員 の行 動 につ い て数式 に よるモ デ ルで説 明 して み よ う。. 噛15.
(21) 4. 板 寄 せ に お け る会 員 の 行 動 に 関 す る モ デ ル この節 で は会 員 の注 文 にっい て試論 的 な モデ ルを提示 す る。 取 引所 の会 員 は商 品取 引 員 と一般 会 員 か らな り、商品 取 引員 は顧 客 か らの委 託 注文 を受. け る ことがで きる。会員 の殆 どは商品 取 引員で あ る。 ここで は商品取 引員 の行動 モデ ルを構 築 す るが、 それ は顧 客数 ゼ ロの特殊 ケー ス と して一 般会 員 を も記述 してい る。 な お、 このモ デ ル は、岩 田 同 、 同 で展 開 して きた異 質 的期 待 下 の先 物 価格決 定 と出来高 のモ デ ル の考 え方 を 継 承す る もの であ る。 以 下 の モ デル の特 徴 を ま とめ る と次 の よ うであ る。 1.各 限 月 の 注 文 は 相 互 に 独 立 に な され る とす る。 2.委 託 玉 を 外 生 と す る。. 3.会 員 は短期 の予想 利 潤 に関 す る効用 の期待値 を最 大化 す る。 4.会 員 の次期 の予 想 価格 期待 値 は市場 の超 過 需要量(ハ ナ)の 情報 に基 づ いて 修正 されて 行 く。 4.1. 会員 の最適 化 行動 特定 の限月 に関 す る会員 の 自己玉 の最 適化 の モデルを示す。 まず記号 を次 の よ うに定 め る。 ん. F. :第2会. P. X ・ F P. 2 X. :会 員 番 号(2=1,…,1) 員 の 自己玉. :先 物 価 格. :第i会 員 の第k顧 客 の委託 玉 :第2会 員 の次 期先 物 価格 予想 値 :第 ゴ会員 の次 期現 物価 格 予想 値. 御 π. :第2会. 員 の現 物 ポ ジ シ ョ ン. :第2会. 員 の予 想 利潤. ρ. Q. :現 物 価 格. :顧 客 番号(k-1,…,h). :第2会 員 の借 入利 子率. 特定 の限 月 に関 す る第2会 員 の短期 予想 利潤 牙 は次 の よ うに表 され るとす る。 なお この 小 節 で は会員 番号2を 省略 す る。. (F-F)Xa+(戸 こ こ で 、 右 辺 第1項. は第2会. 一P)卿. 員 の 自 己 玉Xaの. た は ロ ス)を 示 す 。 また 、 第2項. 一F)(Xo+写. 澱). (1). 保 有 が もた らす 予 想 キ ャ ピタ ル ・ゲ イ ン(ま. は そ の 限 月 の 先 物 で ヘ ッ ジ され る第2会. が もた らす 予 想 キ ャ ピ タ ル ・ゲ イ ン(ま た は ロ ス)を 示 す 。最 後 の第3項. 員 の 現 物 保 有 量Qo は 、毎 日値 洗 い 制 の. た め第2会 員 が 取 引所 か ら受 け取 る(ま たは取 引所 に納 入 す る)金 額(F-F)(Xo+ につ いて の予 想受 取(ま た は支払)利 息 を示 す。. 16. Xk).
(22) 第2会 員 は この予想 利 潤 疔 に関 す る効用 の期 待値 珂 σ(π)】 を最大 化す る もの と し、 その E[U(牙)】は次 の よ うに表 され る もの と仮定 す る。. 叩(π)圃 司一bV2・ ・ 同. (2). ただ しbは 正 の一定 値 で あ る。周知 のよ うに、 もし効用 関数 σ(勾 が負 の指 数型 一exp(一励 であ りか っ 牙 が正規 分 布 に従 うと き、珂 σ(π)】 は(2)の 形 に表 され、bは 絶 対的危 険 回避 度 を示 す 。 (1)よ り 膏 の期 待値 は、 E同=(Y-F)X・+(E【Pj-P)Q・+ρ(Y-F)(X・+Xk) で あ る。 た だ しy≡. 珂 珂 とす る 。 ま た 、 牙 の 分 散 は 、. V・・(π)=σ 多((1+P)X・+ρ. ΣX・)2囓+2σPF((1+ρ)x・+ρ. と表 され る。 た だ しP2F、 AZPはF、Pの を(2)に. 響. (3). 分 散 、 PPFはFとPの. 代 入 し、 そ の 式 を 自 己 玉Xoに. ㌘=(1+ρ)(y-F)一. 。(4). 共 分 散 を 示 す 。(3)と(4). 関 し偏 微 分 し、 ゼ ロ と置 く と 、. δσ多(1+ρ)[(1+ρ)X。+ρ. と な る 。 これ をXoに. ΣX、)Q. Σ. 刈. 一 ゐσPF(1+ρ)Q。=0(5). っ い て解 く と. X・=訓 が得 られ る 。 更 に 、 第2会. 毒(y-F)一 竇Q・ 一ρΣX・]. 員 の建 て 玉(片. 建 て)をX=Xo+Σ. X二 毒[歳(y-F)一 の よ うに書 換 え られ る。 これ が先 物 価格Fに. 矩+Σ. 為. (6) とす る と(6)は. 刈. 、. (7). 対 応 す る第2会 員 の最適 建 て玉 数 を表 す式 で. あ る。 4・2. 板 寄 せ に お け る 注 文 と ハ ナ(端). 次 に 、(7)式 を基 に して、板寄 せ の立会 いに おけ る会員 の注 文 と市場 の超過 需要量 す なわ ちハ ナ(端)が どの よ うに表 され るか を考 え る。 会員 番 号 の添 字2を 陽 表 化 し、 かっ次 の よ うな記号 を追 加 す る。 ただ し記号 オは省略 し て お く。 t:日 番 号(t-1,…,T) S:節 番 号(s-1,…,s) r:注. ゴ:仮 約 定 値 段 設 定 番 号(ゴ=1,…,」,) ノ:仮 約 定 値 段. 文 発 生 番 号(r-1,…,R、,). 17.
(23) 第s節 の第 ゴ仮約 定値 段 にお け る第r注 文発 生後 の第i会 員 の建 て玉数 は、(7)式 よ り次 のよ うに表 され る。 Xisjr. =. α,+β,(Ysゴ,一. (8). ノ,丿)+'γ`27`5ゴ7・. ただ し. a;≡ 一(、驫Q・,Qi≡(1+読)う. σ多一. で あ り、 ま た 委 託 玉 は 一 括 して 片 建 て 表 示 でZisjt≡ 第5節. の 第7仮. 約 定 値 段 の 第r注. 注 文 量 、x`、ゴ广xい_1の. ・≡(1章 ρ、),. Σ ゐX`厨,と. (9). 表 して い る。. 文 発 生 後 の ハ ナ は 、 この 節 に お け る各 会 員 の新 た な. 全 会 員 に関 す る合 計 で あ るか ら、 H、ゴ,≡ Σ`(x`、 ゴ,一X,,S-i)と. 義 さ れ る。 しか し前 節 の終 わ りに は均 衡 が 成 立 して い る か ら、 Σ`xら,一1-oで. 定. あ るの で 、 ハ. ナは. H・ゴ ・=Σx・、 ゴ,. (10). i. と表 され る 。 し た が っ て ハ ナ は(8)と(10)よ. 瓦ゴ ・=Σ. i. α・+. り. Ni(鶤ゆ 一ノ・ ゴ)+Σ7・z・ 、 ゴ,. i. i. (11). と表 され る こ と に な る。 ま た 、 第J仮. 約 定 値 段 の 最 終 注 文(r=RSV)に. 砺=Σ. α・+ i. おいて は 、. IQiYisj+Σ ッ・z・,ゴ ー Σ β両 ・ i. i. が成 立 す る。 こ こ で 各 変 数 の 最 後 の 添 字RSVは. (12). i. 省略 され てい る。. (12)は 仮 約 定 値 段 ノsjと 市 場 超 過 需 要H,,Jと の 関 係 を 表 す 市 場 超 過 需 要 関 数(market excess demand functi・n)1こ 他 な らな い 。 これ を 逆 市 場 超 過 需 要 関 数 の 形 に 表 す と、. ゐゴ=齒(α. ・+Σ. 脳,∫+Σ i. ッ・z・,ゴ i)一. (13) ぎ. 瓦砺. のよ うにな る。或 い は簡単 に ∫3ゴ=F葛. 「一aH,J. (14). の よ う に な る 。 た だ し、 1. λ≡ Σ照,. 18. (15).
(24) 鵬 …露(E・t=+QiYiaji+?'iZ=J.ii), で あ る ・(14)を. 図 示 す れ ば 図4-1の. 図4一. 一 ・. 市. よ う1こな る. 場. 超. 過. .こ. 需. 要. こで1/λ. (16) は カイ ルの 市場 の深 みパ ラ. 関 数(そ. の. ・). f. λ_.→. i. 市 場 超 過 需 要 関 数. /. F'. a. 藁. 鑛. 次の簍禦. 4.3. 韆 叢 難. 認pa. H. ete「)に 相当する(Ky1・[1D・すなわち1円 だけ価格を. すなわちj=J,に. 欲1ま. ハ鳩=・. となり・均衡価格は(17)よ り. 瓦=虚(α. 汁 Σ 鍋 、+y=Z;、 i. i)・. (17). 価格期待形成 に関する仮説. 蓋言 赫 潔 瀚寵驂 鯉 鬻臟 錦癩嬲論灘 献手 暑 ∫ 簍 なわ ち、第2会 員 は(14)と 同様 な逆 市場 超過需 要 関数. (18) を 想 定 し、 こ れ よ り. 脇. 一・=∫・ ゴー1+凪4-1. 19. (19).
(25) に よ って均 衡 価 格 を推 定 して い る もの とす る(図4-2参 照)。 第t会 員 は この. 図4-2市. 場. 超. 過. 需. 要. 関. 数(そ. is,j_1と 自己. の2). f. 市 場 超 過 需 要 関 数 λ →;. F零. 一1. f-1. ,. O. の 予 想 価 格 期 待 値y両. H .1. H. 一1と を 比 較 し、YB. ,.i-1-1鶚,ゴー1のC,倍 一 定 値 で あ る。. の とす る。 た だ しc`は0<C,<1の. か く して 次 の 仮 約 定 値 段 に お け る 第i会. だ けYS,.i-1を. 員 の予 想 価 格 期 待 値y商. 修正する も. は. yl 5ゴ==}二3,ゴ ー1-c`(Y, a,j-1-F,*). (20). とな る。 しか し、 実 際 に はy耐 で 表 す 。uiajは. は 他 の 情 報 に よ っ て も変 更 を 受 け る で あ ろ う。 こ の 変 更 部 分 を%両. 正 規 分 布2V(o,σ. 龕,)に. 従 う 確 率 変 数 と す る 。(19)に(20)を. 代 入 し%両. を付. け加 え る と. Ysp=Y,s,.i-1-c`(Ys,.i-1一. ノ,,9-1-a;Hs,.i_1)+%`小. (21). こ れ を書 き換 え れ ば. Ysj=(1一. ・の 鶤 ・,ゴ ー1+・i(fs,9一. と な る。. 20. ・+λ ・馬. 一1)+%・,ゴ. (22).
(26) 4・4. パ ラ メ ー タ の推 定 方 法 (8)よ り X`3ゴ=α`+Ni(】sj一. (22)を(23)に. (23). 代 入 す る と、. X`3ゴ=a;+Ni(1-C()Ys,j-1+β`c`(ノs,ゴ. (23)のj-1に. ー1+a;Hs,ゴ. お け る 式 を(1-C()倍. (1-c;)X`3,ゴ. (24)か. 一fs;)+ッ`Z`3ゴ・. ー1)一. β1.fsj+1'i. Zisj+β`%`3ゴ.. す る と. ー1=(1-c∂a;+(1-c`)β`(Ys,j-1一.fs,;_1)+(1-c`)一y;Z;s,j-1.. ら(25)を. (24). (25). 差 し引 く と、. X`3ゴ. =. c`α`+(1-c`)Xis,j-1一. β`(.f8,一fs,j-1)+c`λ`β`17s,j-1. (26). +'γ`Z`5ゴ ー・(1-c`)'γ`2'`5,J_1+β`%`3ゴ が え られ る 。 こ こ で 、 次 の 仮 定 を 置 く。 仮 定1:各. パ ラ メ ー タ は1日. 仮 定2:各. 会 員 へ の 委 託 注 文 は各 節 の 直 前 ま で に な され 、 そ の 節 の 立 会 い 中 に執 行 され る 。. し た が っ て 、Z切=Z, 仮 定1は. の 間 で は 一 定 と仮 定 す る 。. a(J=1,…,Js)。. 、(9)のa;,β`,ッ`の. 定 義 お よ びCi,λ`の. 定 とす るの は許容 で きよ う。 また仮 定2は. 定 義 か ら 、1日. 程 度 の短期 にお いて一. 、利用 可能 なデ ー タの制約 か ら仮 定 す る もの で あ. るが 、立 会 い時 間 の長 さは節間 の時 間 と比 較す れば かな り短 い と言 え るか ら、一応 許 され るで あ ろ う。 か く して次 の回帰 式 、 X・ ・ ゴ ニ ・・+・ ・Xis,j-1+・. ・(ノ・ 广. ノ・,j-1)+・ ・H,,5一 ・+・ ・Z・,ゴ+・isj. (27). (S=1,…,S;ゴ=1,…,Js) が え ら れ る 。 こ れ を 、4っ. の 節 を プ ー ル して 会 員 別 ・日別 に推 定 す る. {ε`、ゴ≡ 伽`、 ゴ αo≡CiQ'i・. al≡1-c`・. a2≡ ≡ 一Qi,. α3≡c`λ`β`,. 。 ただ し. a9≡(1-c`ンY.,. (28). また ε剛(5=1,…,s;ゴ=1,…,J,)は. 相 互 に独 立 にN(0,σ2)に. 従 う。た だ し σ3=β2σ 蓋`. で あ る。 回 帰 係 数 α0,α1,α2,α3,a4が. 手 隹定 さ れ れ ば 、 そ れ ら の 推 定 値 か ら パ ラ メ ー タC`,a;,β`,λi,'Y`. が 推 定 で き る形 に な って い る。. 21.
(27) 5. 計測結果 本 稿 で は計 測 期 簡 と して1994年2月15日. 、16日. 月限 を考 察 した。12月 限 を選 ん だ のは2月15、16日. を 選 び 、 特 に米 国 産 大 豆1994年12. の先物市 場 において は先 限 に な って い. て 出来高 が 多 いか らで あ る。 出来高 が大 きいので 、価 格 に公正 さが あ り、会員 別 のデ ー タ も他 の限月 よ りは と りやす い。 今 回 は1日 の立 会 いで 売買 注 文 を多 く出す8商 品 取 引員 を選 んで実 証分 析 した 。1日4 節 の 個 々 の デ ー タ を ま と め て1日 の デ ー タ が 存 在 す る の で 、16個. の デ ー タ セ ッ トと して あ る。 各 商 品 取 引 員 に 対 して2日. 常 最 小 自 乗 法 に よ る 回 帰 分 析 に よ り計 測 した 。 同 日 内 の4節 と した の は 前 節 の 仮 定1に. 分. の デ ー タ セ ッ トに つ い て 、 前 節 で 展 開 され て い る モ デ ル を 通 を ま と め て1日. のデ ー タセ ッ ト. よ る。. 回帰 分 析 に用 いた デ ー タにつ いて説明 す る。各商 品取 引員 は仮 約定 値段 が変化 す るのに応 じて注 文 を出 す と考 え られ るが 、実 際 に はす べて の仮約 定値 段 で注 文 を 出 して い るわ けで な い。っ ま り、建玉 を変 化 させ て いな い場 合 もあ る。その点 だ けか ら言 え ば、建玉 を変更 した仮 約 定値 段 の デー タだ け を用 い るべ きで あ るが、本 稿 で は仮 約 定値 段 に応 じて建 玉 を変 化 させ な い とい う商 品取 引員 の行 動 も一 つ の情 報 を提供 して い る と考 え 、全 て の仮 約 定値 段 の デー 一 タを推 定 に利 用 す る こ とに した。 実際 に分析 に用 いた デー タの中か ら、2月15日 豆12月. 限 のF社. のデ ー タを表5-1に. の米 国産 大. 示 して お いた。. 変 数 名 は前 節 と同 じ もの に統一 してあ る。 ただ し、会 員 番号 を表 す添 字2は 省 略 して あ る。 建 玉Xで. あ るがx_1は. 第S節. で 注意 す べ き点 と して は前場2節. の第 ゴー1仮 約 定値 段 にお け る建 玉 を表 して い る。 こ こ. 第1仮 約 定 値段 のX-1は. 前 日の最終 仮約 定 値段(後 場 第. 2節 の約 定 値段)に お ける建玉 、つ ま り、前 日の建 玉を表 して い る。 同様 に仮約 定値 段 の変化 額f-f_1で. あ るが節 内 で あれ ば、f-f-1は. ±10円 とい う値 を取 るが 、節 の最初 の仮 約 定. 値 段 は必 ず し も前 節 の終値 とは限 らない ので 、士10円 で な い こ と もあ る。 さ らにH_1は. 直. 前 の仮約 定 値段 にお け る最 終 的 なハ ナを表 して い る。表2-6を 例 に取 る と最 初 の仮約 定値 段 31400円 で は14回 の注 文 が入 力 され て い るので 、14回 目の注文 が 入力 された と きのハ ナ が 第2仮 約 定値 段 にお け るH-1の デー タ とな る。各節 の第1仮 約 定値 段 にお け るH-1は 前節 の最 終 仮 約定 値 段 の最後 のハ ナで あ るか ら、通 常0に な る。最後 に委 託玉 の残 高Zは 同 じ節 内で は一 定 とす る。 これ は前節 の仮定2に. あ る通 り委 託玉 が節 を指 定 した上 で顧 客 か ら商 品. 取 引員 に注 文 され、 立会 い中 に委託 注 文 が出 され ない とい う仮 定 を課 して い るか らで あ る。. 22.
(28) 表5-1:米. 国 産 大 豆94些. .12月. 限(F社. 一 ∫.1994.2.15) lx_,.. 31100. -476. 31090 31080. -476. 31070. -456. 31060. -456. 31050 31040. -456 -456. 31030. -456. 31020. -456. 31010. -456. 31000. -446. 30990. -446. 30980 30970. 一. 30960 30950. ●. 30940. ●一 ●. -456. 1_f二. ∫_1 -850 -10 -10 -10 -10 -10 -10 -10 -10 。10 -10 -10 -10 -10 -10 -10. .. -10 -10. ・ ・ 一. 31150. 一. 31130. 31140. 噂. 31120. 31130. ・. 31110. 31120. 。. 31100. 31110. 一. 31090 31080. 31100. 一. 31090 31080. ・ ・. 31050. 31070 31060. 31040. 31050. 9. 30940. 31040. 一234. 一294. 一100. 30930. 30940. -234. -234. -10. 31060. -344 -344 -344 -344 -344 -344 -314 -314 -304. 一. -294. 0 -607 -719 -72? 一667 -667 -554 -223 -llt3 -113 -63. 0 1. -294. ●. 31070. 一349. 01 68 η 2 1 1 一 一. 31000. 31140. 糾. 30990. 31150. 0. ㎎ 1. 31000. ・ー ユ. 31010. 30990 31000. 一. 31000. 一. 3 4. 30990. 31010 31000. ・. 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 、1 2 耐⊥ -L lL. 31000. 一. 5 6 1. 4. 勾 像. 一. 30930. .. 2 3 4. D. 3. 醸. 30990. 1Z]. IH一, 4 1 84 “ ㎝ 06 06 節 85 09 m 図 20 50 肪 焉 87 69 ﹁ 0 4 7 7 7 7 7 7 5 6 6 6 4 4 4 4 3 3 . 一 畢 一 一 〇 一 一 。 。 一 一 一 ・ 一 . 一. 一476. 0 0 0 0 0 0 ﹁0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 1 1 1 1 1 5 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1. 31950. 91 76 76 76 56 56 56 56 56 56 56 56 46 46 46 46 36 36 ⋮ 36 81 81 81 61 4 1 4 4 41 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 40 4 4。 心 “ “ 弓 弓. 1一 」f:1_Lx. 6 6 6 6 61 1 1 1 1 9 亙 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 嘱 侶 醤 娼 馨 38 認 銘 36 鍛 製 謎 鈎 3 4 謎 謎 34 缸 飢 30 29 ” ”. 10 11 12 13 14 15 16 17 18 1. の 2 備. 5 6. 歴. (∫=儷. f 31100 31090 31080 31070 31060 31050 31040 31030 31020 31010 31000 30990 30980 30970 30960 30950 30940 30930. ●. 勾. ㈹. 1. 1 2 3 4 5 6 7 8 9. [=蚕](s)一 Ij-H. -48. 0 -99. 30920. 30930. -194. -234. -10. 30910. 30920. -194. -194. -10. -111 -204. 30900. 30910. 。194. -194. -10. -203. 3090. 30900. -194. -194. -10. -1?8. 約窟 値 設 設 定 番'号) 回帰 分 析 の結 果. 推計 値 値). ao ・52. 嬉藁莚 飆遷廴(鯉. (一2.9. (纏 本 サ イ ズ==42,. 23.
(29) (27)を. 重 回 帰 分 析 で 推 計 した結 果 を 以 下 の 表5-2に. 表5-2:推. 計結果. A社. 1. 付. ⋮に. 陲1日. ト. ー 勉一 ⊥.Qal帰. 儀数 工a3一. 一_._一 「1_一_. ・」 一 D・W.一ln_⊥ 1.44. 止'39.5x39(2.05).「 劃1幽. L. 月16日 (t値. B社. 耻緇. .). 2月15日. 一14躅1. (t憊). 0.911. 儷12(0.4026.2610・914. (15.26). (一3.6?)(一. 一&377175). (1.36)(1,1. 望. ご劉T一. 0.0230.0. 0.048. 一92.052(0.78). 一623. .622. 0.729 (7.43) 0.732 (6.32). 一(一1_91). D社. 一20 .173. 2月15日 (t値) 2月'16日. !. (t値). E社. (一i.os). (12.19). 一58.0852.79.(0.2411.01). (t値). (8.04). (ε劃 F社. 2月15日 」1 一一 (t値) 2月16日. G社 一. 』. 0.694. (8.95). 一69 .055 一69.055. o.72s. -3 .041. (7.ss). 一. 一41.877. (t値) 2月16日 (t値) 一一. 一52.511. (一2.99). (t値) 2月15日. 0.571. (3.33). 21蟲 引L2嬲 ⊥ 一14$.669. -一 (t値) 一一 一 一. Xisj=・. ・+・. ・X's >J-1+α2(ノ. (3.09)(一. ・广. 422i ,__L_ 20.1331. 21.079. 一〇.065. 0.020. (一〇.as). (1.57). 一〇.ooi. 一〇.0671. 1.3350.9711.01 4910.535 (3.13) 0.0290.32112.2 429.349. (一2.18). o.oos. o.ois (i.ss). 酌r百一 丁一. 「.-幽 冖. 0.323. (1.24). (a.20) 0.205. o.iso. (2.34). 軌『 甬 丙“. 0.3551-0.014 (一〇ss). (8・os),. 「 一-. 〇.82)(1T62). ノ・,ゴ ー1)+・3Hs,ゴ (3=:1,…. 24. 2.02. i. 0.443 0.958 (2.73) 0.356 0.824. 0.024. 一1.54?. O.983. (4.10). 曹-. 0.021 (2.7s). (一2.40). 1.47. (:1・27). 一〇 .001. -3.96). 0.691. 一〇.240. (一4.61)(0.77) 一一一. (一〇.046) 一〇 .406. 1.838. 8.165. 0.79 避ll剄1.74142. 0.42x3-0.2320.025. (一1.49). 649. 一 〇. (o.7s). 一肩. 13.0901.22. (一i劃0.88411●9. (2・08) o.oi2. o.02i. 一. 5.912. -42. 0.7672.25. 0.015. -3.31. 0.797. (8.12) 2月16日. 一〇.385. (5.89)(一1.56). 〇.13) 『 (一. 顧一. 0.6950.90? (3.93) 0.3600.972 ).9721.56 (2.12). (6.83) (0.73) (碣. 〇.6960.065. (一1.79) --一一一 .20.072 一}一}一. F弔「“ 一{}}一}■r一. 〇.839(7.2) (一〇.015)三 一.} 一〇.7so o.sss. 1'167.006(一 〇.4?)一. 2月1劉 ヒ 嬲. (1.86) 〇.010. 0.171. o.s2s. 2月15日 一. 0.003. (6.69) 01.83)1 (一1.83). 2ど 墨 ヨヒ餮急 §1. 2a劉. .幽i!'972. 〇`4. 一一Q一. 42. 1.54495.700. 一〇.306-0.0(. 0.701. H社. 壷. 月15日 (t値). C社. ま と め て お く。. (0.415 0.641 一 」 迦) 0.329. !. 選. 11.811. 楳劃. 1.1442. 32.291. 249. 42.855. 齟i. 41. 1.66. 42T2癇. 0.330. 1.71. 49. _(186) ー1+・4Z,,ゴ+Eisj ,5;ゴ=1,…. 1.73. 149. ,J8). 20.356.
(30) 次 に、推 定 した(27)の 係数 の符号 条件 を以 下 に記 述 して お く。添 字 を はず して考 え て み よ う。前節 で展開 した モデ ルで は、各 会員 が約定 値段 を予想 す る際 に は自身 の予 想 と市場 か ら得 られ る情 報 の2っ を基 に して予想 す る。 自分 の予 想 と市 場情 報 を織 り込 む比 率 が1-c 対cで 記 述 され る ので あ る。 この値 は会員 ご とに異 な るが 、0≦c≦1で. あ る。 次 に 一β は. 仮約 定 値段 の変化 額 に対す る係数 で一 般 にマ イナ スの値 にな ると考 え られ る。 λは各 会員 の 考 え る逆 市場超 過 需 要関 数 の傾 きの絶 対値 で あ り、 λは理 論 的 には プ ラスの値 を取 る6。'Yは (9)か. らわか る とお り、1/(1+A)で. あ る。各 会員 の借 り入 れ利 子 率 ρは プ ラス と考 え られ. るの で'Yも プ ラ スの値 と考 え られ る。(28)に. 符号 条件 を付 けて再 び記 述す る と. ao=ca,. a1=1-c,. 0<al<1. a2=一Q,. a2<0. α3ニ・一yap,. a3≧0. α4=(1-c),. α4≧0. で あ る。 した が って 、 符 号 条 件 は α2が マ イ ナ ス で 、 α1,α3,α4は プ ラ ス で あ る 。 ま た α0は 現 物 ポ ジ シ ョ ンQoと 反 対 の符 号 を と る。 モ デ ル の 当 て は ま り そ の もの は良 好 で あ る。 しか し、 オ値 の 低 い もの も存 在 し、 符 号 条 件 にっ い て の 理 論 的 制 約 を 全 デ ー タ セ ッ トで 満 た して い るわ け で な い 。B社(B商 品 取 引 員)は 取 組 み の 売 り残 が 買 い 残 よ り も著 し く多 い の で 、 ヘ ッ ジ ン グ を 中 心 と した 商 品 取 引 員 で あ ろ う。2月15日. のaoの. 推 定 値 は有 意 な値 だ が 一1000よ り も小 さ い 。 これ はB社. が ヘ ッ ジ ャー. であ る ことを裏 付 けて い る。 推 定 結 果 か ら商 品 取 引 員 ご と の デ ー タ で 計 測 した モ デ ル の 推 定 値 は安 定 して い な い こ とが わ か る 。16個 の デ ー タ セ ッ トで各 回 帰 係 数 を推 定 した わ け で あ る が 、16個 の 中 で 符 号 条 件 が す べ て 正 しか った の は2月15日 社 の7っ. のF社. 、G社. と2月16日. のB社. 、 D社. 、 F社. 、 G社 、 H で あ る。 こ の よ うな 分 析 結 果 が 得 られ た 理 由 と して は 、 説 明 変 数 間 に 強 い 相 関 関 係. が あ り多 重 共 線 性 が 生 じて い る こ とが 考 え られ る。 実 際 に各 社 の デ ー タ セ ッ トを考 察 す る と、 強 い 相 関 関 係 が 説 明 変 数 間 に生 じて い る こ と が わ か る。2月15日 2月16日. で はX_1とZ、X_1とH. _1、H-1とZの. の デ ー タ で はX. _1とZ、 間 に 強 い 相 関 関 係 が 生 じて い る7 。. 最 終 的 な パ ラ メ ー タc,λ,α,β,ッ の 推 定 値 を 表5-3に 挙 げ て お い た 。cは 制 約 条 件 、 0≦c≦1を す べ て の デ ー タ で 満 た して い るが 、 β,'Y,λ≧0と い う制 約 条 件 は 満 た され て い な い 。 推 定 値 の 中 で2月15日. のE社. とF社. の λ の 推 定 値 が 他 の推 定 値 と大 き く乖 離 した. 値 と な って い る。 λ はal,α2,α3を 用 い て 以 下 の よ う に表 わ せ る。. λ=器=諏 篇 と こ ろ で 、 α2の 推 定 値 はE社. 、F社. と もに0.001と. (29) 異 常 に小 さ く、 オ値 も低 い 。 ゆ え に 、 λ. の推室 値 力i1也 の弯 数 耆大 き く異 な って い るので あ ろ う。 プ ラスに推 定 され たλの うちの 中央 値 6こ こで 考 えて 塾 るの は 各 会員 の考 えて い る逆 市場 超過 需 要関 数の 傾 きの 絶対 値 で あ り、 λ`で示 され て い る。 一 方 、前 節(15)で 記 述 した λ は実 際 の 逆市 場 超過 需要 関 数の 傾 きの 絶対 値 であ る 7た とえば2月15日. の 変 数X_1とZ間. の単 相関 係 数 は0.7を 越 え る もの が8社. 25. 中6社. ある.
(31) に近 い λ=0.2で あ る とす れ ば 、 これ は 会 員 が50枚 は ま ら な い と思 って い る こ とを 意 味 す る 。 表5・3:パ. B社 C社. 推 定値 c. 一[一 一 一一 一 …a一_」__A. 2月15日. 0.512. 2月16日. 0.Ot39. 2月15日. 0.623. 2月16日. 0.2ss. 2月15日. 0.271. 一1519.630. 0.2ss. -2330.576. 2月16日 冒 一. 一.}一. 一. D社糊1:目8:074-274.270. 1. 1.846. 0.048. 0.514. 0.20s. 0.001 -0.246. 一〇.a2a. .一. 、'.一 一. 』. 0.385. -0 .0. 一〇.021. 5.5. 0.065. 剄」 … 2月16日. G社 H社. X`5ゴ. =. 0.306 一.. 0.272. ,一 『 一. }. 0.035 -0.344. 0.760. 一 一一『 『. :1劃 墨. の『一一. 一〇.ss$ 一〇.070 -0.852. 邑=『. 0.001 2月15日. ヨ. 0.306. 一〇.171. 2月 、6日8:1611035302-2018:966387 剄.2月15日. 1二「}. 一〇.023. 519.78410.306. -. 7. 0.035. 一2261.24 30x3.153. 工. 0.823 -0.023. 一77 .297. 759-76.513. 一τ. 高 く しな い と市 場 に. ラメ ー タ推 定 値. 國一 一 理. 畳. の買 い注 文 は10円. O.145 一7.407 0.403 -590.426 0.028. 0.466. 72.888. 0.sos. 0ユ86. -一. 2月15日. 0.304. 一137.535. 0.065. O.512. 1.229. 2月16日. 0.429. -46.757. 1.547. 0.359. 0.242. 2月15日. 0.2031271.423. 一〇.355. 0.$03. 0.195. 2月16日. 0.572-259.737. 0.232. 0.770. 0.188. c`α`+(1-c)X`8,ゴ_1一 +c`'γ`Z`SJ+β. β`(ノ 、ゴ ー ∫,,ゴ_1)+c`λ`β`Hβ,ゴ_1. μ`3ゴ ・. 26.
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