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Kenkyu jinzai manejimento no genjo to kadai

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Academic year: 2021

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(1)10. 研 究人 材 マネ ジメ ン トの現 状 と課 題. 慶應義塾大学 石田英夫 ル ー的 な プ ロ ダ ク ト ・イ ノベ ー シ ョ ンを成 功 させ 1.は. じ め. に. る た あ に は,そ れ を 「超 克 」 して 異 質 性 を導 入 し, 「会 社 全 体 主 義 」 を 脱 皮 して 個 性 や 専 門 性 を重 視. 日本 企 業 の生 産 技 術 面 の 優 位 性 はつ と に国 際 的 に認 め られ て い た が,1980年 代 に入 っ て生 産 技. す る研 究 開 発 体 制 と組 織 風 土 を と との え るべ きだ. 術 だ け で な く, 市 場 直結 の製 品 開 発 の効 率 の 高 さ も注 目 さ れ る よ うに な った1>。 しか し, よ り 「上. 日本生 産 性 本 部(1990a,1990b,1991)は 西 ド イ ツ, イ ギ リス, ア メ リカ と 日本 の 研 究 開 発 技 術. 流 」 の基 礎 研 究 や応 用 研 究 面 で は, 日本 の貢 献 は. 者 に対 す る質 問紙 調 査 を 実施 して , 調 査 結 果 の 国. 浅 く, 日本 経 済 の実 力 に比 して不 十 分 だ と考 え ら. 際 比 較 を行 った。 そ れ に よ る と, 日本 の 研 究 開 発. れ て い る2)。日本 の 製 造 業 の 主 要 企 業 は1980年. 技 術 者 の うち転 職 経 験 者 の比 率5.8%に. 代 中 葉 に , 研 究 開 発 費 が 設 備 投 資 額 を上 回 る傾 向. 西 独42.0%,. が現 わ れ, 製 造 業 は 「創 造 業 」 に変 身 す る に至 っ. か な り高 か っ た。 こ の国 際 比 較 調 査 に も示 さ れ て. と主 張 して い る。. 英 国40」%,. 対 して,. 米 国38.2%と. 外国 は. た と言 わ れ る3>。創 造 的 な研 究 開 発 が これ か らの. い るが , 日本 の 研 究 開 発 技 術 者 の就 職 経 路 と して. 日本 企 業 の命 運 を左 右 す るよ うに な って きた の で. 「大 学 教 官 の紹 介 」 が圧 倒 的 に 重 要 で あ る。 伊 藤. あ る。 日本 企 業 の現 状 打 開 の重 要 な方 策 と して 研. (1993)は この就 職 経 路 の特 徴 に注 目 し, それ に始. 究 開 発 と くに 独 創 的 な 研 究 の 活 発 化 が あ る と考. ま るOJT中. え , わ が 国 の民 間 企 業 の 研 究 者 約1,000名 を対 象. は, 「ブ レー ク ス ル ー に成 功 す る研 究 開 発 技 術 者 」. とす る意 識 調 査 を実 施 した。 独 創 的 な研 究 を促 す. は育 たず , 「同 質 的 集 団 か ら は革 新 的 な ア イ デ ア. た あ に は ど の よ うな人 材 管 理 と研 究 環 境 が望 ま し. は 出 に く く, 異 質 人 材 に よ る シナ ジー効 果 を 発 揮. い か を 明 らか にす る のが わ れ わ れ の共 同 研 究 の 目. す る た あ に も, 中途 採 用 や外 国 人 技 術 者 の採 用 を. 的 で あ る。 この 論 文 はそ の総 論 的 部 分 に あ た る も. 進 め る必 要 が あ る」 と主 張 して い る。. の で あ る。. 心 の 同 質 的 人 材 育 成 シ ス テ ム の下 で. 古 く は ペ ル ッ と ア ン ド リュ ー ス(1966)が. 集団. 内 の メ ンバ ー の多 様 性 , 技 能 や専 門 の多 様 性 は創 1.研 究 人 材 管 理 の主 要 論 点 に 関 す る文 献 サ ー ベイ. 造 性 に導 く可 能 性 が 強 い と指 摘 して い る。 他 方 ,. 研 究 人 材 の マ ネ ジメ ン トに関 す る調 査 研 究 文 献 は近 年 とみ に多 いが , そ の中 か ら研 究 人 材 の流 動. 功 の確 率 は低 い の が常 だ か ら, 雇 用 の 流 動 化 で は. 小 池(1994)は. , 「創 造 的 あ るい は基 礎 研 究 」 の成. な く, 雇 用 保 障 と安 定 的報 酬 こそ必 要 だ と述 べ て. 化 ・異 質 化 , 企 業 内 の 人 材 異 動 , 専 門 能 力 の陳 腐. い る。 いず れ にせ よ, 創 造 的研 究 に導 く条 件 と し. 化 論 ・年 齢 限 界 説 , キ ャ リア開 発 と専 門 職 , 研 究. て の雇 用 ・賃 金 シス テ ム と集 団 の性 格(同 質 性 ・. 人 材 の モ チ ベ ー シ ョ ン ・満 足 度 の5っ. 異 質 性)に つ いて 十 分 な理 論 的 ・実 証 的根 拠 が な. の論点 に. しぼ って文 献 を サ ー ベ イ しよ う。. (1)研. 究 人 材 の 流 動 化 ・異 質 化. い ま 丶に議 論 が 行 わ れ て い る と言 え よ う。. (2)企. 業 内人 材 移 動. 榊 原(1995)は 日本 企 業 に は 「組 織 内 同 形 化 」 (組織 内 の部 門 間 お よ び メ ンバ ー相 亘 間 の 均 質化). わ が 国 の大 企 業 間 の人 材 移 動 が 少 い反 面 , 企 業 内人 材 移 動 は活 発 で あ る と言 わ れ るが, 研 究 人 材. の プ レ ッシ ャ ーが 働 いて お り, それ は プ ロ セ ス ・. につ い て もそ れ は あ て は ま る。 雇 用 職 業 総 合研 究. イ ノベ ー シ ョン に は効 果 的 で あ っ たが , これ か ら. 所(1988,1989)は ,自動 車 ・電 機 ・精 密 機i械な ど の加 工 組 立 型 産 業 お よ び鉄 鋼 ・化 学 な ど装 置型 産. の 日本 企 業 の 研 究 開 発 の課 題 で あ る ブ レー ク ス.

(2) 一 業 の技 術 系 管 理 者8千. 数百 人 の質 問紙調 査 に も. 研究人材の人的資源管理一. 11. 同 時 に 部 門 間 統 合 に よ り研 究 開 発 が 促 進 さ れ る と. とつ い て, 技 術 者 の キ ャ リア形成 を 詳 細 に あ とづ. 著 者 は み て い る 。 上 記2つ. け, 社 内部 門 間移 動 の パ タ ー ンを 明 らか に した 。. さ れ た 企 業 内 移 動 の 「標 準 的 パ タ ー ン」 の 存 在 は. 全 体 の4分 の1乃 至3分 の1程 度 の 技 術 者 は 同 一 部 門 に留 り, 移動 経 験 が な いが , 大 多 数 の 技 術. 今 野(1986,1991),. の調 査 に よ り明 らか に. 榊 原(1995)ら. に よ っ て も支. 持 され て い る。. 者 は キ ャ リア の 途 中 で 部 門 間 移 動 を 経 験 して い る。 部 門 間移 動 の太 い流 れ は基 礎 ・応 用 研 究 か ら. (3)専. 製 品 開発 お よ び生 産 技 術 ・製 造 へ , 製 品 開 発 か ら. ダ ル ト ン と ト ンプ ソ ン(1971)は. 門能 力 の 陳腐 化 ・年 令 限 界説 開 発 ・設 計 技. 生 産 技 術 ・製 造 へ とい う 「川 上 」 か ら 「川下 」 へ. 術 者 の 調 査 に も とつ いて , 年 齢 と業 績(職 務 遂 行. の流 れ で あ る。 しか し川 下 か ら川 上 へ の. 度 の 評 価),給 与 ,担 当 す る仕 事 の複 雑 度(上 司 の. 「逆 流 」. も少 な か らず存 在 し, と くに生 産 技 術 ・製 造 か ら 製 品 開 発 へ は そ の逆 と同水 準 で活 発 に行 わ れ て い. 判 定 に よ る)の 関 係 を 分 析 した。 そ の結 果 , 業 績 の ピー ク は31∼35歳 , 給 与 の ピー ク は41∼45. る。 そ して これ らの主 要3部. 歳 , 仕 事 の複 雑 度 の ピー ク は26∼30歳. 門 か ら企 画 ・技 術 管. と な って. 理 , 営 業 ・技 術 サ ー ビス, 企 業 外 へ とい う移 動 も. お り, 職 務 , 業 績 , 給 与 の ピ ー クの ギ ャ ップが 見. か な り多 い。 この よ うな技 術 者 の 幅広 い部 門 間移. 出 され, 技 術 者 の技 能 の 陳 腐 化 問 題 が 加 速 して い. 動 は技 術 者 の能 力 開 発 と職 場 の活 性 化 , 部 門 間 の. る と主 張 した。 ダル トン ら は高学 歴 者(修 士)の. 統 合 に貢 献 して い る と考 え られ る。 部 門 間移 動 が. 業 績 の ピー ク は学 士 の そ れ(35歳)よ. 恒 常 的 に行 われ る だ け で な く, 部 門 を超 え るプ ロ. く く る と述 べ て い る。. ジ ェ ク トの編 成 , 短 期 的 人 材 派 遣(応 援)や. 日常. 的 な部 門 間 連 絡 も活 発 に行 わ れ て い る。 楠 木 と沼 上(1995)は. り10年. 遅. 先 に あ げ た 日本 生 産 性 本 部 の 国 際 比 較 調 査 は 「技 術 者 と して 第 一 線 で 活 躍 で き る の は何 歳 位 ま. 大 手 化 学 会 社 の人 事 記 録. で か」 と たず ね , 表1の. よ うな結 果 が え られ た。. デ ー タを 用 いて 研 究 技 術 者 の部 門 間 移 動 を観 察 し. これ を 見 る と, 欧 米 で は 技 術 者 と して の 能 力 は. た 。 そ の 結 果 , 上 の調 査 結 果 と同 じよ うに, 上 流. 「年 齢 と は無 関 係 」 と答 え た者 が7∼8割. にの ぼ っ. か ら下 流 へ の 太 い流 れ , 下 流 か ら上 流 へ の逆 流 も. て い るの に対 して, 日本 で は年 齢 意 識 が 強 く, 年. か な りあ る こ と, ま た開 発 部 門 が 研 究 技 術 者 の部. 齢 限 界 は30歳. 台 後 半 か ら40歳. 台前 半 にか けて. 門 間 移 動 の 中 枢 に位 置 して い る こ とを明 らか に し. く る とい う者 が6割 強 に の ぼ って い る。 日本 生 産. て い る。 この ケ ー スで は部 門 間 移 動 経 験 の な い者. 性 本 部(1985)の. は17.3%で. 造 的 業 務 能 力 の限 界 年 齢 」 は, 研 究 開発 担 当役 員. ,移 動 した者 の平 均 回 数 は2.67回 で. 調 査 で は 技 術 者 の 「専 門 的 ・創. あ った 。 彼 らは人 事 デ ー タ に よ って 技 術 者 の能 力. と技 術 者 本 人 と もに40歳. と答 え た もの が 最 も多. (学 歴 ,昇 進 の 早 さ,地 位 の高 さ)と 部 門 間 移 動 の. か った。社 会 経 済 国 民 会 議(1992)の. 関係 を 分 析 して お り, 有 能 な技 術 者 の方 が 移 動 頻. 究 者 が 第 一 線 で活 躍 で き る年 齢 限 界 は 「な い」 と. 度 が 高 い こ と4),そ して基 礎 研 究 と開 発 が移 動 の. 答 え た研 究 管 理 者(研 究 所 長 な ど)が44.5%あ. 調 査 で は,研. っ. 中心 を な して い る と指 摘 す る。 有 能 者 が よ り幅 広. た が, 年 齢 限 界 は40歳. い職 務 経 験 を っ む こ と に よ って 能 力 開 発 が 進 む と. が 多 か った。 ま た年 齢 限 界 を考 慮 す るの は 開発 部. 表1. 台 前 半 に くる とい う答 え. 技術者 と して第一線 で活躍 できる年齢 の国際比較 %. 一. 30. 歳台前半. 日 米 英 独 .所 一出. 30歳 台後 半. 40歳 台前 半. 40歳 台後 半. 29.7. 30.6. 17.1. 50歳 以 上. 年齢 と無関係. 4.7. 0.5. 14.s. 1.4. 2.2. 2.2. 1.9. 12.9. 77.8. 1.7. 6.2. 5.4. 5.4. 7.4. 72.3. 0.8. 4.4. 5.2. 7.0. 8.8. 71.8. 一. 日本 生 産 性 本 部(1990a,1990b,1991).

(3) 12. 門 よ り も基 礎 研 究 部 門 に 多 か っ た 。 研 究 者 の キ ャ. 有 効 活 用 す る必 要 性 が 強 ま っ た こ と に よ り, 研 究. リア の国 際比 較 研 究 は お しな べ て 日本 企 業 で は年. 開 発 技 術 者 の 専 門 職 制 度 が 注 目 され る よ うに な っ. 齢 の 意 味 が 外 国 に 比 べ て 大 き く, 価 値 観 と 行 動 に. た。 生 産 性 本 部(1985)の. 深 い 影 響 を 与 え て い る と 指 摘 し て い る 〔榊 原 (1995),. 調 査 に よ る と研 究 部 門 の. 5割 強 で は専 門職 制 度 が実 施 され て い るが , 専 門. マ コ ー ミ ッ ク(1995)〕 。. 職 に 中 高 年 が 多 い こ と, 専 門 的 威 信 が 欠 け る な ど (4)キ. の 問 題 点 が 指 摘 さ れ て い る。 社 会 経 済 国 民 会 議. ャ リア開 発 と専 門 職. 研 究 開 発 の 専 門能 力 が 伸 び な や む40歳. 前後 か. (1991)の 調 査 で は, 大 手 研 究 所 の3分. の2に. は. ら徐 々 に管 理 の職 務 に移 行 す る(研 究 所 に残 って. 専 門 職 制 度 が あ り, 専 門 職 か ら役 員 任 用 の あ る研. 研 究 の管 理 に あ た る人 だ け で な く, 事 業 部 や工 場. 究 所 は全 体 の3分. に移 っ て の職 場 の管 理 , 本 社 や研 究 所 の 間接 部 門. 制度 は普 及 して い るが , 管 理 職 ル ー トと対 等 の ス. の管 理 と さ ま ざ ま で あ る)と い うの が従 来 か らみ. テ ー タ スを もっ二 重 キ ャ リア と して 確 立 して い る. られ た標 準 的 昇 進 経 路 で あ る。 す べ て の技 術 者 を. とは言 い難 い5)0. の1で. あ った。研 究 者 の専 門 職. 或 る時 点 か ら管 理 者 に転 ず る と い うの で は な く, 研 究 開 発 の 仕 事 に向 いて い る人 は いっ ま で もそ の. (5)研. 仕 事 を っ づ け, フ ェ ロ ー な ど と呼 ば れ る高 度 専 門. 究 者 の モ チ ベ ー シ ョ ン と満 足 度. 化 学 エ ネ ル ギ ー 労 協(1988)の. 調 査 に よ る と,. 職 の 資 格 に到 達 す る と い う二 重 の キ ャ リア をっ く. 研 究 職 の モ チ ベ ー シ ョ ン と 満 足 度 は他 の 職 種(現. る べ き だ と い う主 張 が 以 前 か ら あ っ た 〔 今野. 業 , 事 務 , 営 業 , 技 術 , コ ン ビa一. (1986)な ど〕。 労 働 力 の 高 齢 化 と経 済 成 長 の 鈍 化. べ て全 般 的 に高 か った。 と くに仕 事 の興 味 や や り. に よ って 管 理 職 の ポ ス トが 以 前 の よ う に は増 え な. が い な ど仕 事 に か か わ る こ とに っ い て動 機 づ け も. い こ と, お よ び 研 究 開 発 が 企 業 の 競 争 力 を 左 右 す. 満 足 度 も高 か っ た 。 ま た 年 齢 別 に み る と, 仕 事 の. る中核 能 力 と して 意 識 され る よ う に な る にっ れ て. や りが い も総 合 的 な 満 足 度 も年 齢 と共 に 高 ま る傾. 優 秀 な研 究 者 の 能 力 を 「雑 用 」 に費 や す こ と な く. 向 が 見 られ た 。 前 掲 の 日 本 生 産 性 本 部 の 国 際 比 較. タ ー)に. )0 %6 一. 50. 一. 〔董 夏数 厠 答). ■ 一. 一. ア メ1丿 力. 一. 40. ド イ1ン 1イ 一. ギ1丿 。. 一. 30. 一. 一. ■ 20. io. 一. 日本. 一 一. \. 一. 一. 一. 一. 一 一. 一. 一 一. そ の他. 自 主 研 究 の時 間 が と れ ない. 学 会 等 の 外 部 の研 究 会 に出張しにく い. 労 働時閭が長過ぎ る. ㎡. 時 間管 理 が厳 し い. 教 育 や能 力 開 発 の機 会 が少 ない. 仕 事 上 の貴 任 や権 限 が 少な い. 設 備 や予 算 が 不 十 分. 職 場 の人 間 関 係 が 悪 い. 研究成果を外部に発表 する自由度が少な い. 蛎 罰臨 有 給休 暇 が と り に く い. 研 究 スケ ジ ュー ル が 厳 しい. 人事 考 課 が 不 公 平 ・不 明確である. 昇 進 や 昇格 の 見込 み が 少ない. 仕 事 の内 容 が自 分 の興 味 や関 心 と 一致 し な い. 要員不足. a. くら. 較 比 際 国 の 満 不 る す 対 に 事 仕 の 者 術 技 発 開 究 研. 図.

(4) 一 調 査 に よ って研 究 開発 技 術 者 の仕 事 上 の不 満要 因 を み る と図1の. 研究人材の人的資源管理一. 修 了者 が15%と. よ うに な って い る。要 員 の不 足 が. 13. な って お り, か な り高 学 歴 で あ. る こ とが わ か る。博 士 号 を もつ 者 が3割. 近 くい る. 最 大 の不 満 要 因 だ が, そ れ は他 の国 も同様 で あ り. が, 在 学 中 に博 士 号 を得 た者(11.9%)よ. り も就 職. 日本 だ け の問 題 で は な い。仕 事 の内 容 ,昇 進 見 込 ,. 後 に博 士 号 を得 た 者(17.2%)の. 人 事 考 課 , 学 会 出張 な ど に つ い て は 日本 は他 国 よ. 博 士 課 程 修 了者 が最 も少 い が , 就 職 後 に取 得 した. 方 が 多 い。 製 薬 は. り不 満 が 少 い 。 他 国 よ り 日本 で 不 満 が 目立 っ の. 者 が特 に 多 く, 博 士 号 を もつ 者 が3割. は, 自主 研 究 の時 間 が と りに くい, 有 給 休 暇 が と. くな って い る。. り に くい, 教 育 ・能 力 開 発 の機 会 が少 い, 労 働 時 間 が 長 過 ぎ る と い うこ と で あ り, 時 間 的 ゆ と りや. 表4は 調 査 対 象 の役 職 レベ ル の構 成 で あ る。 レ ベ ル とあ るの は, 部 長 レベ ル は ライ ンと して の 部. 能 力 開 発 の機 会 の乏 しさ に不 満 が強 い の で あ る。. 長 だ け で な く部 長 級 の ス タ ッ フや専 門職 を 含 む こ. 強 と最 も多. とを意 味 して い る。 「役 職 」 と い うよ り も 「資 格 」. 2.研. 究 者 の育 成 と管 理 に 関 す る調 査. レベ ル を示 して い る と言 って よ い。 ライ ンか 否 か は調 査 表 で は識 別 で きな い の で, 課 長 レベ ル 以上. (1)調. 査 対 象 の特 徴. を 「管 理 職 」 と一 括 し, 係 長 ・主 任 レベ ル以 下 を. 表2は. わ れ わ れ の調 査 に 回 答 した 研 究 者 の 年. 齢構 成 を 示 して い るが ,30歳 台 が5割 40歳 台 は4分 い る。 表3は. 「非 管 理職 」 と して ま とめ る こ と に した。. 強 を 占 め,. 表5は. の1強 ,20歳 台 は2割 弱 と な って 学 歴 構 成 と博 士 号 の 取 得 状 況 を示 し. 用 研 究 部 門 が37.9%で. て い る。 学 士 が2割 弱 ,修 士 が6割 強 , 博 士 課 程 表2. 現 在 の 所 属 部 門 を 業 種 別 に示 した も の. で あ る。全 体 と して は基 礎 研 究 部 門 が33.8%,. られ た こ とが わか る。開 発 部 門 は14.3%, の研 究 開 発 部 門3.7%,. 29歳. 未満. 数. %. 160. 16.5. 263. 27.3. 35∼39歳. 245. 25.4. 40∼44歳. 155. 16.1. 45∼49歳. 92. 9.5. 50歳. 50. 5.1. 計 出所 :1994年. 965. 事業部. 研 究 開 発 管 理 部 門5.3%. と な って い る。 製 薬 は基 礎 研 究 の比 重 が他 よ り高. 30∼34歳. 以上. , 合 わ せ る と7割 強 とな. り, ほ ぼ意 図 ど う り 「基 礎 寄 り」 の サ ンプ ル が得. 調査対象研究者の年齢構成 実. 応. いが , エ レク トロ ニ ク ス は応 用 研 究 の比 重 が高 く な って い る。 男 女 別 にみ る と男93.3%,. 女6.7%と. な って お. り, 男 性 研 究 者 が 圧 倒 的 に多 い。. 100.0. 「研 究 者 の 育 成 と管 理 に 関 す る調. 査 」 集 計 結 果.以 下 の各 表 も同 じ. 表3. 学歴構成 と博士号取得状況一 業種別 %. 一一一 学 学士 製. 修士. 歴 博士課 程 修了. 博. その他. 不明. 在学中 在 に取 得 に. .一一. 就職後 に取得 『. 『. 士 未取得. 号一.一 一 不明. 計 100.0 (483) 100.0 (339). 一一「. 薬. 20.1. 62.1. 12.6. 4.8. 〇.4. 1 11.0. 23.0. 62.5. 3.5. エ レク ト ト ロ ニ クス. 18.9. 62.5. 16.5. 2.1. .一. 1 13.0. 10.3. 71.1. 5.6. 素. 16.1. 66.4. 16.3. 0.7. 一. 1 12.6. 14.0. 67.8. 4.6. 100.0 (143). 19.1. 62.9. 14.6. 3.20.2. 1 11.9. 17.2. 66.3. 4.6. 100.0 (965). 材. ()内. は実 数.

(5) 14. (2)調. 査結 果の概要. は3.8%,. (イ)採 用 と移 動. 学 士 は8.2%)と. や 丶高 く な っ て い る. が , 年 齢 別 , 業 種 別 な ど に顕 著 な差 は なか った. わ れ わ れ の調 査 対 象 とな った研 究 者 の うち転 職 経 験 が あ る と答 え た者 は6%に す ぎ な か った。研. る。. 究 人 材 の 「流 動 化 」 の進 行 が 言 わ れ ま た そ の必 要. ①. 自分 の研 究 テ ー マ を掘 り下 げ た か った. 性 が主 張 され て い るが , わ が 国 の研 究 者 は定 着 的. ②. ス カ ウ トさ れ た. 人 材 が圧 倒 的 に 多 いの で あ る。 学 歴 別 にみ る と,. ③. 賃 金 な ど経 済 的 条 件 が 良 か った. 博 士 課 程 修 了 者 の転 職 率 が12.8%(修 表4. 士の転職率. 役 職 レベル構成 % 4.9. と い う者 が トップで 断 然 他 を 引 き離 して い る。 年. 0.6. く, 若 年 層 で は 自分 か ら直接 企 業 訪 問 した者 が 多. 0.3. くな って い るが ,25∼29歳 4分 の1強. 表5. 24.5. 41.3. で あ る の に対 して 「大 学 の先 生 」 が4. (%) 一. 事業部の 研究開 研 究開発 発管理 一 一. 製品開発 一 一.一. その他 一『 一 一. 一 『. 不明 一. 一. 15.9. 4.8. 6.6. 5.0. 0.6. 8.6. 2.4. 4.4. 2.6. 1.2. 3.5. 2.8. 4.1. 1.4. 計. 100.0 (483). エ レク トロニ クス. 素. 応 用研 究 究. 50.1. 層 で も 「企 業 訪 問 」が. 現在の所属部門一 業種別 一. 30.7. 会 社 の将 来 性 に違 い が あ った. 齢 別 に み る と年 配 者 ほ ど 大 学 の 先 生 の紹 介 が 多. 100.0. 28.4. ⑥. 24.5. 不. 38.7. 前 の 勤 務 先 の 処 遇 に不 満. 34.2 32.5. 薬. 前 の 勤 務 先 の 人 間 関 係 に不 満. よ う に な る。 全 体 と して大 学 の先 生 の紹 介 に よ る. 2.?. 製. ④ ⑤. 次 に現 在 勤 あ て い る会 社 に入 社 した契 機(ま た は経 路)を た ず ね た結 果 を年 齢 別 に示 す と表6の. 0.3. 基礎研究. 材. 100.0 (339). 22.4. 一 三口. 十. 一. 33.8. 37.9. }. 一. 14.3 『. 一一. 3.7 尸. 一. 5.3. (143). 4.0 一. 一7. 100.0. 一. 一.『. 100.0 (965). 0.9 冂. 一. 一. ()内. 表6. 輩. 一. 大学就 職部 一. 親 ・親 戚 親. 8.1. 44.9. 2.2. 8.0. 35. 46.9. 1.8. 9.8. 40. 49.7. 6.5. 10.3. 45. 51.1. 4.3. 16.3. 50. 52.0. 4.0 一. 一.一 一 一. 9.9. 8.0. 一. 一. 内 等. 26.2. 2.5. 21.7. 3.8. 9.4. 6.5. 10.3. 6.5. 8.7. 3.3. 2.0. 8.0. 一一-. 9.6 一. 会 社 案. 8 4. 46.5. 『. 3 0 4。 &. 1.9. 4 8. 41.3. 30. 一. 3。 7 2 5. 29. 知人 知. 直接企 業訪問. ユ 3. J.. 学の. 一 一 一 一. 15.2 一. 一. は実 数. 入社の契機. 4.9. 舗臑 %跚 即肥 孀如 跖. 大 学 の 先 生. 。. 転 職 の 動 機 を重 要 な 順 に あ げ る と次 の よ う に な. 』. 職業紹. %. 一. 一. 曽. そ の他. 不明. 計. 4.4. o.o. 100.0. 0.4. 2.7. 0.4. 100.0. 1.2. 2.9. 2.0. 100.0. 1.3. 1.9. 1.9. 100.0. 0.o. 6.5. 1.1. 100.0. o.0. 12.0. 2.0. 鑼関. 一. o.0. 100.0 一. 0.6. 3.7 _. 1.1 1. ()内. 一. 100.0 一. (965) 『 は実 数.

(6) 一 研 究人材の人的資源管理一 割 と な って い る。. 3)学. 15. 歴 に よ る差異 もみ られ , 博 士 課 程 修 了 者. (ロ)企 業 内人 材 移 動. は基 礎 研 究一 貫 型 , 学 部 卒 業 者 は異 動 型 が 多. わ れ わ れ の調 査 に よ る企 業 内人 材 移 動 の デ ー タ. い。. は, これ まで の担 当部 門 を年 代 別 に記 入 さ せ た記. 4)業. 種 別 の相 違 もあ る。 製 薬 は基 礎 研 究 一 貫. 録 で あ る。35歳 以 上 の 研 究 者 の キ ャ リア を 追 跡. 型 が 多 く, 異 動 型 が少 い。 エ レク トロ ニ ク ス. した 結 果 次 の よ うな事 実 が 見 出 さ れ た。. は応 用 研 究 一 貫 型 と異 動 型 が や 丶多 い 。 素 材. 1)基. 礎 研 究 部 門 と応 用 研 究 部 門 に は, 他 部 門. へ の 移 動 経 験 の な い 「一 貫 型 」 が2割 前 後 あ り他 部 門 よ り多 い(基 礎 研 究18.8%, 究23.2%, 2)年. 応用研. な る。(そ れ ゆ え ,一 貫 型 も後 の ス テ ー ジで 他 部 門 に移 動 の可 能 性 はあ る。). ,修 士35.3歳. の. ,学 士38.3歳. で,修 士. 能力開発. 能 力 開 発 ・キ ャ リア開 発 に有 効 で あ った方 法 を 示 す と表7の OJT(25.6%),. 力開発の有 効な方法 % 9自 -. 幅広 いローテーシ ョン 事 業部門へ異動. 関係 会社 派遣 社 外 共 同研 究. よ う に な る。 先 輩 ・上 司 の 指 導 ・ 責 任 の重 い仕 事 の経 験(19 .7%),. 自己 啓 発(8.9%)と い った 社 内 で の イ ン フ ォー マ ル な, 仕 事 を しな が らの 訓練 や 学 習 が 圧 倒 的 な重 要 性 を も って い る こ とが わ か る。 この よ うなOJT重. 視 の教 育 訓 練 方 針 に対 して. は, そ れ に よ り技 術 者 の 同質 性 が 強化 され, 現 在 求 め られ て い る創 造 的研 究 開発 に不 適 合 だ とい う. α3 鎗. 異 分野共同 プロジェク ト 新 プ ロ ジ ェ ク ト推 進. 5β 卯 39 αβ 酉. 上 司 の 指 導 ・OJT 責 任 の 重 い仕 事 の経 験. 批 判(伊 藤1993),OffJTの. 強 化 , 選 抜 的 エ リー. ト教 育 の必 要 性 を説 く議 論(今 野1986,1991)も. 社外交流勉強会 社内勉強会 学 会 出席. の 機 会 と して 最 も有 効 と さ れ た の は 学 会 出 席. 跖. 自 己啓 発 専 門 セ ミナ ー. 如 89 39 窮. 国 内留 学 海外留学. 流 ・勉 強会 , 海 外 留 学 , 専 門 セ ミナ ー, 社 外 共 同. あ る。 わ れ わ れ の調 査 結 果 で は, 社 外 の能 力 開発. (8.6%)で あ り, そ れ 以 外 は社 外 の 専 門 家 との 交 研 究 , 国 内留 学 な どが あ げ られ て い る。 これ まで. 計 注)1位. な お, 学 歴 別 の平 均 年 齢 を示 す と, 博 士 課 程 修 了 者38.9歳. が 最 も若 い。. 開発 部 門 は8。3%)。. 齢 ・勤 続 が の び る につ れ て 異 動 型 が 多 く. 表7能. (化 学 ・鉄 鋼)は 異 動 型 が 非 常 に多 い。. 100.0. 社 外 の能力 開発 機会 が少 な か ったた あで あ ろ う. か ら3位 ま で あ げ さ せ,1位 に3点 ,2位. に2点 ,3位 に1点 比率. を っ け て 配 点 した もの の. 表8. か, 社 内 のOJTを. 中 心 と した能 力 開 発 の 有 効 性. が重 視 され て い るわ け で あ る。. 年 齢 限 界 は い つ くる か一 業 種 別 % 40歳 代. 40歳 代. 後半. 前半 一. 後半. 50歳 以上. 個人 差 の問題. 不明. 29.8. 30.1. 4.7. 26.0. 0.6. 31.1. 10.4. 3.0. 30.5. 1.2. 25.4. 19.7. 2.8. 40.8. 4.2. 29.6. 22.9. 4.0. 29.2. 1.3. o.s. エ レ ク トロ ニ ク ス. 1.8. 素. 2.8. 材 一 言口. 十. 1.3. 8.2 22.0 4.2. 11.7. ()内. 二=口. 薬. 30歳 代. 前半. 十. 製. 30歳 代. 100.0 (319) 100.0 (164) 100.0 (71) 100.0 (554) は実 数.

(7) 16. @. 年齢限界. 表9で. 研 究 職 と して 活 躍 で き る年 齢 的 な限 界 が あ るか. 務 に よ る多忙 」(69.7%)で ,そ れ につ い で 「研 究 以. と い う 問 い に対 して 「あ る」 と答 え た研 究 者 は 57.4%,. 「な い」 と答 え た 者 が42.5%で. あ る。 全 体 と して最 も多 い理 由 は 「管 理 業. 外 の 仕 事 に よ る 多 忙 」(54.5%)が. あ った。. る。 こ の2っ. あ げ られ て い. は創 造 性 な ど発 想 力 の問 題. 体力,. 学 歴 別 にみ る と博 士 課 程 修 了 者 は年 齢 限 界 は な い. チ ャ レ ン ジ精 神 ,集 中力 ,「技 術 革 新 につ いて ゆ け. と答 え た 者 が48.9%(限. な い」 な ど, い わ ゆ る精 神 的 ・技 術 的 陳 腐 化 よ り. 51.1%)で. 界 が あ る と答 え た 者 は. , 修 士(41.4%),. り多. は る か に重 視 され て い る わ けで あ る。 業 種 別 に. か った 。 限 界 年 齢 は何 歳 く らいか を たず ね た結 果. は, 製 薬 の研 究 者 は年 齢 限界 を認 め る傾 向 が 他 業. を 業 種 別 に示 した の が 表8で. 種 よ り強 か った(66.0%)が. 年 齢 限 界 は40歳. 学 士(43.8%)よ. あ る。全 般 的 に は,. 台 前 半 に く る と い う者 が最 も多. く29.6%, 次 い で40歳 後 半 が11.7%と. 台後 半 が22.9%,30歳. 台. る。. な って お り, 限 界 年 齢 は個 人 差. の 問題 だ とい う者 が29.2%あ. (t)専 門 職 の キ ャ リア. る。 業 種 別 にみ る. 研 究 者 が 専 門 職 キ ャ リア を望 む か ど うか を知 る た め に, フ ェ ロ ー な ど高 度 専 門 職 に就 きた い か ど. と, エ レ ク トロニ クス で は限 界年 齢 を 他 業 種 よ り 早 く到 来 す る と見 て お り,40代 る と い う比 率 が54.7%で 材(31.9%)よ. 前半 まで には く. あ り,製 薬(38.6%),. , そ の 理 由 と して , 体. 力 と創 造 性 や チ ャ レ ン ジ精 神 の 問題 を重 視 して い. うか を た ず ね た。 そ の設 問 へ の回 答 を管 理 職(課. 素. 長 レベ ル 以上 , ス タ ッフや 専 門 職 も含 ま れ る)と 一 般 職 の別 に示 す と表10の よ うに な る。 全 体 と. り多 い 。年 齢別 に み る と,若 い層 ほ. ど限 界 年 齢 を早 く くる と見 て お り, 高 年 層 ほ ど年. して は,ぜ ひ就 きた い と い う者 が14.1%,. 齢 限 界 は遅 く くる と見 て い る。. ば就 きた い とい う者 が35.9%,. 年 齢 限 界 が 存 在 す る理 由 を業 種 別 に示 した の が 表9. で きれ. 合わせて半数が高. 度 専 門職 に就 き た い と希 望 して お り, 就 き た くな. 年齢 限界が存在 する理由(複 数選択)一 業種別一 %. 力 的 集 中力等精 創造 性等発 チ チ ャ ャ レ ン ジ 技 術 革 新 にっ 題 問題 神 的な問題 想 力の問題 精神 精神 の 問 題 い て い けぬ. 5.4. 25.4. 25.4. 1 19.7. 14.1. 31.2. 2 26.0 (144) (1. 16.4 (91). 十昌一一口. 8.7. 18.4. 59). (102). }一. (173). 68.3. 52.7. 73.8. 58.5. 66.2. 53.5. 69.7 (386). 5.6 3 3 9日-. 2. 54.5 (302) ()内. 表10. そ の他. ﹂4. 8. 2. 29.3. 研 究 以 外 の仕 事 に よ る多 忙. ハ0. Qり り自. 33.5. 18.3. 忙 による. ーユ 9臼. 尸0. 9臼 0 Ω∪ 4 1 1. 00 ∩乙. 16.9. 5.2. '. ロ ト 薬 ク ス 材 レク エニ 素. 製. 6.4. 管理業務多. は実 数. 高 度 専 門 職 へ の就 任 希 望 一 管 理 職 ・一 般 職 別 %. 鸚⊥壅. 余 り就 き. 就 きた. ど ち らと. た くな い. くな い. 言 えない. 不明. 計 100.0. 管理職. 9.9. 27. 27.9. 13.1. 19.9. 1.33. 一般職. 16.1. 39. 15.2. 5.9. 22.4. o.s8. 不 明 ・そ の他 他. 11.1. 44. 11.1. o.o. 33.3. o.o0. (312) 100.0. (644) 100.0. 一 ニコロ. 十. .一 14.1. 35. 19.3. 8.2. 21.7. 0.99. 9) 100.0. (965). 一. ()内. 、. は実 数.

(8) 一. い とい う者(27.5%)を. か な り上 回 って い る。 管 理. 表11. 研 究 人 材 の 人 的 資 源 管理 一. !評 点・. り多 くな って い. 向 はか な り強 い と言 え よ う。 高 度 専 門 職 を希 望 す る理 由 を た ず ね た 結 果 は 「研 究 に専 念 し た い か ら」(67.0%)と か ら」(64.3%)が. 「研 究 が 性 格 能 力 的 に適 して い る 他 の 理 由 を 大 き く引 き離 して い. る。 高 度 専 門職 に就 きた くな い とい う理 由 を み る と,「管 理 職 の方 が大 きな仕 事 が で き る」(43.8%), 「研 究以 外 の 部 門 を 経 験 した い」(38.1%), 職 の方 が適 して い る」(29.1%)が. 「管 理. 主 な理 由 と して. 撃聖う驪纔拙. あ げ られ て い る。 研 究 以 外 の部 門 の経 験 と は事 業 部 門(工 場 や 営 業)の. 研 究 目標 の明 確 さ. こ と を さ して い る と思 わ れ. 業績評価の公平 さ 幅広 いローテーシ ョン. る。 ←9. 研 究 サ ポ ー トス タ ッ フの 充 実 専門能力の重視の気風. モ チベ ー シ ョ ンと コ ミ ッ トメ ン ト. 研 究 者 は仕 事 につ いて ど う考 え て い るか を たず , ね た結 果 を示 そ う。 数 値 は肯 定 した者 の比 率 で あ. 没 頭 で き る趣 味 や レ ジ ャー 家族 の理 解 や サ ポ ー ト. る 。. 注1)「 非 常 に 重 要 」2点 要 で な い 」 一1点. 仕 事 に興 味 を も って い る 仕 事 を工 夫 改 善 して い きた い. , 「重 要 」1点. , 「あ ま り 重. , 「全 く重 要 で な い 」 一2点. と い う配 点 で 集 計. 83.3%. 2)ラ. 93.8. ン ク1=評. 点1以. 上 , ラ ン ク2=評. 1未 満 , ラ ン ク3=評. 帰 宅 して も仕 事 が 気 にか か る. 66.9. 仕 事 で 発 言 機 会 が な い とっ ま らな い. 70.3. ②. 研究職 とい う職種. 自分 の 時 間 に も仕 事 の 勉 強 を して い る. 56.2. ③. 職場 の先輩 ・同僚. 今 後 も現 在 の 仕 事 を 続 けた い. 76.6. ④. 直属上司. い っ も仕事 の進 め 方 を 考 え て い る. 77.8. ⑤. 研究所. 会 社 の た め な ら人 一 倍 働 い て もよ い. 36.0. ⑥. 会社. 私 の考 え と会 社 の方 針 は似 て い る. 31.4. この会 社 を選 ん で良 か った. 49.2. こ の よ うに, 研 究 者 は仕 事 の動 機 づ け は強 い と. 1.27 0 5 9 4 7 9 4 6 9 5 0 2 3 1 7 9 0 5 2 5 m ㎝ α8 m ㎝ ㎝ U σ9 辺 ㎝ ㎝ ω U M E αo α8 ㎝ ㎝ ㎝. 上司 の指導力 研究 の自由度 時間 の自由度 社内他部門間 との交流 社外の研究交流 有能な人材の スカウ ト 外国人 研究者の導入 研 究施 設の充実 研 究費 の重点配分 トップの研究 開発 への関心 研究部 門 トップの力量 研究成果 に直結 する報酬. る。 と は いえ , 管 理 職 を含 めて 研 究 者 の専 門 職 志. ラ ン ク2>. 1 1 2 2 1 2 3 1 2 1 1 2 1 1 1 1 3 2 2 3 2. ,希 望 す る者(37.8%)よ. 17. 研究者の活性化方策の重要度. 職 につ いて み る と, 高 度 専 門 職 を希 望 しな い者 が 41.0%で. 一. '. 点0.5未. 点0.5∼. 満. (ト)研 究 者 の活 性 化 要 因 研 究 者 を活 性 化 し, 研 究 成 果 を あ げ るた め に ど の よ うな要 因 が ど の程 度 の重 要 性 を もっ か を た ず. 言 え る が , 会 社 へ の 一 体 感 は あ ま り強 く な い と 言. ね た結 果 を 示 した の が 表11で. え そ う で あ る 。 そ れ を 別 の 角 度 か ら探 る た あ に ,. トア ップ され た要 因 の大 多 数 は研 究 の活 性 化 の上 で 重 要 だ , と研 究 者 は見 て い る。 研 究 目標 の明 確. コ ミ ッ ト メ ン ト ま た は 一 体 感 の 対 象 と な る6項 目 を あ げ て , そ の 強 さ に順 序 を っ け さ せ て み た 。. そ の 結 果 , コ ミ ッ トメ ン トの 強 さ は ,年 齢 , 学 歴 ,. あ る。 そ こ に リス. さ, トップの 研 究 へ の 関心 , 業 績 評 価 の公 平 さ, /上 司(リ ー ダ ー)の 指導 力, 研 究部 門 トップの 力. 地 位 な ど の 違 い も な く, す べ て 次 の よ う な 順 序 と. 量 , オ ー プ ンな組 織 風 土 , 社 外 の研 究 交 流 , 職 場. な り, 研 究 者 の 仕 事 へ の コ ミ ッ トメ ン トの 強 さ,. の人 間関 係 , 研 究 の 自 由度 が 「ラ ン ク1」 の重 要. 会 社 へ の 一 体 感 の 弱 さ を 裏 付 け て い る。. 性 を も って い る。 重 要 度 が 低 い(ラ. ン ク3)と. さ. れ た の は, 幅 広 い ロー テ ー シ ョ ン, 没 頭 で き る趣. ①. 自分 の研究対象. 味 レ ジ ャー,外 国 人 研 究 者 の導 入 の3要 因 の み で.

(9) 18. あ る。. が , 満 足 度 が低 い(ラ. 次 に, 現 在 の 研 究 環 境 に っ い て の満 足 度 を表. ンク3)も. の で あ る。 研 究. テ ー マ, 上 司 との 人 間 関 係 , 同 僚 と の人 間 関 係 の. 11と 同 じよ うな 方 法 で 満 足 度 の 評 点 と ラ ン クづ. 3つ がAに. け した結 果 が 表12で. の テ ー マ と職 場 の 人 間 関 係 に は充 足 して い る わ け. あ る。 満 足 度 が 最 も高 い の. ラ ンクづ け さ れ た。研 究 者 は今 の仕 事. は同僚 との人 間 関係 , 研 究 テ ー マ,上 司 との 人 間. で あ る。そ れ に対 して,人 事 考 課 ,研 究 支 援 体 制 ,. 関係 で あ る。 逆 に, 満 足度 が 低 いの は, 他 の 研 究. 他 部 門 と の連 携 , 他 の 研 究 所 と の 交 流 機 会 , 給. 所 との交 流 機 会 , 福 利 厚生 , 研 究 支 援 体 制 , 能 力. 与 ・賞 与 と い う項 目 は重 要 度 は高 いが 満 足 度 が 低. 開発 の機 会 , 給 与 ・: 賞与 , 人事 考課 な どで あ る。. いCラ. 「重 要 度 」 と 「満 足 度 」の 各項 目 はす べ て 同 じで はな い が,12乃 至13項. 目が 共通 また は対 応 可 能. ン クに格 づ け され た。 それ らは重 点 的 な改. 革 が 求 め られ て い る もの で あ る。 そ れ 以 外 の 項 目, 研 究 成 果 の評 価 , 研 究 予 算 , 研 究 設 備 , 仕 事. で あ る。 上 司 の指 導 力 と上 司 との 人 間 関 係 を対 応. の 自由度 , 労 働 時 間 はBラ. ン クで, 十 分 と は言 え. させ, 研 究 成 果 の評 価 を人 事 考 課 を対 応 させ るな. な い に して も程 々 に充 足 され て い る もの で あ る。. どの調 整 を行 い, ま た各 項 目の重 要 度 を平 均 して. 総 合 的 な 充 足 度 もBラ. 「総 合 的 重 要 度 」 と して, 総 合 満 足 度 と対 応 させ. で あ る。. ン ク で まず まず と い う所. た。 そ して, 各 項 目の重 要 度 と満 足 度 の双 方 を考. ㈱. 慮 して 「充 足 度 」 を判 定 し, ラ ン クづ け を行 った. 高 い研 究 業 績 を あ げ た研 究 者 に対 す る報 奨 と し. (表13)。Aは. 重 要 度 も満 足 度 も共 に高 い 項 目 で. あ る。Cは 重 要 度 が 比 較 的 高 い(ラ. ン ク1か2). 研 究 の イ ンセ ンテ ィ ブ. て, 会 社 が現 在 重 視 して い る項 目 はな に か, また 研 究 者 と して重 視 して ほ しい項 目 はな に か を た ず ね, 上 位3位. 表12. 職務満足 評 点D. ラ ン ク2) -. 0.23. 2. 0.04. 表13. 研 究 上 の 重 要 度 ・満 足 度 ・充 足 度 重 要 度1). 研究 テーマ. 3. .oi. 3. 研 究 成 果 の評 価4) 人 事 考 課4). 1. 2. .04. 3. 0.07. 2. 一 〇.04. 3. 0.17. 2. 0.27. 2. 0.07. 2. 一 〇.32. 3. o.ii. 2. 一 〇.03. 3. 同 僚 と の人 間 関 係 仕 事 の 自 由度 労働時間. 0.50. 1. 給 与 ・賞 与. 同 僚 との 人 間 関 係 仕 事 の 自由 度. 0.69. 1. 総合満足度. 0.43. 2. 仕事上の権限. 0.24. 2. 一. 2. .. 注1)「大 い に満 足 」2点 , 「や や 満 足 」1点 , 「や や 不 満 」(一1)点 , 「 不 満 」(一2)点 とい う配 点 で 集計 2)ラ ンク1=評 点0.5以 上 , ラ ン ク2=評 0.5未 満, ラ ン ク3=評 点(一). 点0∼. ㊧ 1. 0.29. 総 合 的 満 足度. 2. 3. 2. 3. 一 〇 .22. 1. 2. 2,49%以. 1. 0.32 一 〇.05. 注1)表11の. 1. 労 働時間 給 与 ・賞 与 福 利厚 生. 他 研 究 所 と の交 流 上 司 と の人 間 関 係5). 1. 外部での研究発表 能力開発の機会 上 司 との 人 間 関 係. 他 部 門 と の連 携 研究設備. 1. 他 研 究 所 との 交 流 機 会. 2. 研究設備 研究所の所在地 研究所の周辺環境. 研究支援体制 研究予算. 2. 研究予算 他 部 門 との 連 携. 2. 一 〇 .28. 1. 一 〇. 満 足 度2}. 重 要 度80%以 下 を3と. 充 足 度3) A B C C B C B C A A B B C B 一. 1. 一 〇. 昇 進 昇 格 の機 会 研究支援体制. 対比 し. 1 2 3 3 2 3 2 3 1 1 2 2 3 2. 0.55. 1. 研究 テーマ 仕 事 の量 研 究 成 果 の評 価 人事考課. ま で選 ば せ た結 果 を表14に. て示 して あ る。 会 社 が重 視 して い る高 い業 績 へ の. 上 を1,50∼79%を ラ ン クづ け した. 2)表12の 満足 の比 率 と不 満 足 の 比 率 の差 を ラ ン クづ け し30%以 上 を1,0∼29%を2, マイ ナ スを3と した 3)重 要 度 と満 足 度 の両 方 を考 慮 して 充 足 度 と し て ラ ン クづ け した 4)表11で. は 「業 績 評 価 の公 平 さ」. 5)表llで 6>表11と. は 「上 司 の指 導 力 」 表12に 共 通 す る13項. 平 均 か ら ラ ン ク1と. した. 目の重 要度 の.

(10) 一 報 奨 の順 位 は① 管 理 職 へ の昇 進 昇給. ④ ボ ー ナ ス ・報 償 金. ②社内表彰. ③. 結 果 が表15に. 研究人材 の人的資源管理一. 19. 示 さ れ て い る。 反 対 が 強 か った の. ⑤ 留 学 等 の研 究 機 会. は 「学 歴 に よ り キ ャ リア ル ー トを分 け るべ きだ 」. で あ る。 そ れ に対 して 研 究 者 側 が 重 視 して ほ しい. 「研 究 者 と して 能 力 の 高 い人 は 管 理 能 力 も高 い」. と思 って い るの は① 研 究 テ ー マや 進 め 方 の 自由 度. の2つ. の増 大. ② 研 究 の 自由 裁量 の増 大. ③ ボ ーナ ス ・. るべ きだ」 につ い て は意 見 が 分 か れ た 。 概 して 賛. 報償金. ④昇格. ⑤ 研 究 費 の増 加 で あ る。 会 社 と. 成 で はあ るが, 評 点 が低 か った の は 「期 限付 契約. で , 「研 究 能 力 の高 い人 が研 究 管 理 者 に な. 研 究 者 の 間 で くい ち が い が 目立 っ の は, 会 社 側 が. な ど雇 用 形 態 の多 様 化 」で あ る。それ 以 外 の項 目,. 表 彰 や昇 進 ・昇 格 を重 視 して い るの に対 して, 研. 労 働 時 間 ・勤 務 管 理 の 自由化 , 年 齢 限界 意 識 の払. 究 者 は研 究 の 自 由 度 の 増 大 を 望 ん で い る点 で あ. 拭 , 他 部 門 との人 事 交 流 , 業 績 に よ る給 与 格 差 拡. る。. 大 , 外 国 人 研 究 者 , 人 材 系 カ ウ ト, 業 績 に よ る昇. 研 究 人 材 管 理 の あ り方 に対 して の賛 否 を問 うた. 進 格 差 拡 大 は いず れ も強 く支 持 され て い る。 (リ)創 造 性 と研 究 業 績. 表14高. い研 究 業 績 へ の 報 い一 会 社 と 研 究 者 の 関. 研 究 者 に 自分 は創 造 性 が あ る と思 うか , ま た上. 心 の 比較1). 司 や 同 僚 か ら創 造 性 が あ る と言 わ れ るか ど うか を. ._一_騰 給与 や昇給 ボーナス個人報奨金 リフ レッシュ休暇 長期休暇 管理職へ の昇進 高度専門職への登用 テ ーマ等 自由増大 研究活動 自由裁量増大 研究費の増加 研 究 スタッフ増 加 留学等研究機会 社 内の賞 特許 の取得 その他. 11.5. 評. 2.1 5.1 7.7 13.8 10.3 8.1 2.2. 一 〇. .54. .03. 0.79 0.68 -0 .62 0.99. 研 究 部 門 と他 部 門 の人 事 交 流 活 発 に 他 社 か ら研 究 者 の ス カ ウ ト. 0.92. 0.3 100.0. 0.71. 外 国 人 研 究 者 を も っと増 や す 期 限 付 契 約 な ど多 様 な形 態 を活 用. 0.44. 年 齢 的 限 界 を意 識 しな い よ うに すべ き. 0.97. に1位3点 ,2位2点 ,3位1点 を与 え て 集 計 した 合 計 に 対 す る各 項 目の 評 点 の 比 率 を% と して い る. 0.74. 注)賛 否 は 賛 成 か ら反 対 ま で5段 階 で 評 価 され て い るが , 賛 成 は2, や や賛 成 は1, や や 反 対 は 一1, 反 対 は 一2と い う評 点 で集 計 した. 2》0.05未 満. 博士課程 修了 修士課程修 了 学部卒業 その他. 力 も高 い 研 究 能 力 の 高 い人 が 研 究 管 理 者 に な る. 労 働 時 間, 勤 務 管理 は も っ と 自由 に. 0.5. 表16. 研 究 者 と して の能 力 の高 い人 は管 理 能. 業 績 に よ り昇 進 ・昇 格 の 差 大 き く 学歴 等 に よ りキ ャ リアル ー トを 分 化 す べし. 8.8. 点. 一 〇. べ きだ 業 績 に よ り給 与 等 差 を 大 き くす べ きだ. 13.4. まで順位 をっ けて選 ばせ た結果. 鱗. 研 究 人 材 管 理 の あ り方. 2.8. 100.0. か ら3位. 表15. 11.7. 計 注1)1位. た ず ね て み た。 つ ま り研 究 者 の 創造 性 の 自己 評 価. 蟹繍. 入 社 後 の研 究 成 果(複 数 回答)一 学 歴 別 %. 一一}. 国内特 海外学 国内学 海外雑 国内雑 許申請 会発表 会発表 誌論文 誌論文. 研究成. 研究成. 果製品. 果表彰. 社外 事業部 招待 国際会 国 際 会 表彰 要請応 講演 議座長 議 主 催 一 一 一. 一 言口. 十. 56.7. 75.2. 57.4. 74.5. 56.7. 56.?. 29.1. 36.9. 7.8. 22.0. 44.0. 70.7. 45.3. 72.7. 43.0. 44.8. 32.8. 31.1. 6.6. 14.2. 45.1. 67.4. 38.0. 72.8. 41.3. 47.8. 44.0. 39.1. 7.6. 23.4. 22.6. 38.7. 16.1 45.2 一 一一. 38.7. 38.7. 22.6. 19.4. 6.5. 19.4. 45.3. 69.5. 44.7. 72.1. 44.5. 46.8. 17.2. 12.6. (671). (431). (696). (429). (452). 33.2 (320). 6.9. (437). 34.1 (329). 21.3. 3.6. 2.1 1.6. 16.8. 6.0. 2.2. 16.1 一. o.o. 0.0. 5.0 一}. 1.8 (17). ()内. は実 数. 10.6. 9.2. (67) (166) (122). 一. (48).

(11) 20. と他 者 評 価 を たず ね て み た結 果 を学 歴 別 に示 す と. 1980年 代 の 好 況 と グ ロ ー バ ル 化 の進 行 の 下 で. 次 の よ うに な る(「よ くあ る」 を2点 ,「時 々 あ る」. 研 究 人 材 の ス カ ウ トや 外 国 人 研 究 者 の 導 入 も 目. を1点 , 「全 くな い」 を0点. 立 ったが , 安 定 的 人 材 ス トッ ク と して の研 究 者 集. と して 評 点)。. 団 の 性 格 を 大 き く変 え る ほ ど の 影 響 は もち え な 自 己評 価. 他者評価. か った とい え よ う。 今 後 の人 材 源 と して, 大 学 新. 0.60. 0.45. 卒 だ けで な く, 他 社 か らの ス カ ウ トや外 国 人 の採. 修. 士. 0.31. 0.43. 用 が望 ま しい とさ れ, 雇 用 形 態 の多 様 化 も容 認 さ. 学. 士. 0.18. 0.32. れ て い る。 同質 化 しが ち な研 究 集 団 に上 記 の よ う. 博士課程修了者. な方 法 で異 質 性 を注 入 す る こ とは プ ラ スだ とみ ら 高 学 歴 者 ほ ど研 究 者 の創 造 性 につ い て の 自 己評. れ て い るわ け だ。 しか し, 現 代 企 業 に お け る研 究. 価 も他 者 評 価 も高 いが , 他 者 評 価 の方 が学 歴 に よ. 開 発 の成 功 に は多 くの研 究 者 ・技 術 者 の長 期 に わ. る差 は小 さ い。. た る集 団 的協 力 が求 め られ て い よ う。 そ れ ゆ え,. 入 社 後 に あ げ た研 究 成 果 を研 究 者 に列 挙 させ た 結 果 を学 歴 別 に示 す と表16の. 研 究 開 発 の 中枢 に は安 定 的 な研 究 者 集 団 の存 在 が. よ うに な る。 学 歴. 不 可 欠 で あ ろ う。 しか し創 造 的 な研 究 の も と はや. 差 が 研 究 成 果 の 差 に現 れ て い る の は 国 内 特 許 申. は り独 創 的 な個 人 に あ る。 従 って, ス カ ウ トや外. 請 , 海 外 学 会 発 表 , 海 外 雑 誌 論 文 く らいで , 国 内. 国 人 採 用 は, 異 質 性 の 導 入 に よ る 活 性 化 や シ ナ. 学 会 発 表 , 国 内 雑 誌 論 文 , 社 外 の表 彰 , 事 業 部 の. ジー に よ る創 造 性 の喚 起 もさ る こ とな が ら, 独 創. 要 請 に応 え た経 験 , 更 に, 招 待 講 演 , 国 際 会 議 の. 的 な研 究 者 を外 部 か ら取 り入 れ る こ と 自体 が重 要. 座 長 や 主 催 にっ いて す ら学 歴 差 は認 あ られ な い。. で あ る8)。研 究 者 が 組 織 志 向 性 よ り も仕 事 志 向性. 研 究 成 果 の社 内 表 彰 や 研 究 成 果 の製 品 化 につ い て. が強 い こ とは彼 らの 中核 集 団 へ の統 合 を他 の職 種. は逆 学 歴 格 差 が 現 れ て い る。 わが 国 の研 究 職 場 で. よ り も容 易 にす る条 件 で あ ろ う。. 仕 事 の分 担 や 処 遇 の しか た に学 歴 差 別 化 が少 な い こ とを 反 映 して い る と思 われ る。. (2)企. 業内人材移動. 企 業 内人 材 移 動 の正 確 な国 際 比 較 は難 しい仕 事. 3.調. 査 結 果 の検 討. で あ る。 これ ま で の や 丶断 片 的 な比 較 に よ る と, 日本 と外 国 の間 に大 きな違 い が な い か の よ うで あ. (1)人. 材 の流 動 化 と同 質 性 ・異 質 性. 日本 の 研 究 者 は流 動 化 して い る とい う事 実 は な く, 安 定 的 な人 材 集 団 を形 成 して い る。 採 用 経 路. る(日 本 生 産 性本 部1990な. ど)。外 国 で は 日本 よ. り も企 業 間 移 動 が多 い こ と, ま た学 歴 別 の キ ャ リ ア の差 異 が 大 きい こ とを考 慮 した上 で慎 重 に比 較. と して 「大 学 の先 生 の紹 介 」 は以 前 よ り低 くな っ. しな い と, ミス リー デ ィ ン グな比 較 に な る恐 れ が. て は い るが , 依 然 と して 最 も重 要 な ル ー トで あ. あ る。 他 の国 に く らべ て, 日本 企 業 の研 究 者 は企. る。 企 業 側 か らみ て それ は, 或 る程 度 の質 的 選 別. 業 間 移 動 は少 な い が, 企 業 内 の移 動 は多 い とい う. を 経 た , 安 定 的 な人 材 供 給 源 と して 重 視 せ ざ る を. の は事 実 で あ ろ う。 研 究 者 ・技 術 者 の企 業 内移 動. え な いの で あ ろ う。 そ の よ うな恒 常 的 な関 係 を も. の実 態 は或 る程 度 明 らか に な って お り, そ れ は能. つ 大 学 は単 数 で は な い し, ま た大 学 の先 生 に よ る 一 方 的 な 「押 しつ け」 と い う わ け で も な い だ ろ. 力 開 発 , 活 性 化 , 組 織 統 合 に役 立 ち, 研 究 開 発 の. う6)。伊 藤(1993)ら. が懸 念 す るほ どそ れ が創 造 的. か し企 業 内 移 動 は いつ も計 画 的 ・意 図 的 に行 わ れ. 研 究 の 障 害 に な る と も思 え な い。 安 定 的 な研 究 人. て い る わ けで は な く, ま た移 動 の方 向 も能 力 ・適. 材 集 団 の 活 性 化 に は, 社 内 の部 門 間 移 動 , 部 門 間. 性 の判 定 に よ らず9), ス テ レオ タイ プ の 「年 齢 管. の プ ロ ジ ェ ク トチ ー ム の重 用7),学 会 な ど の 社 外. 理 」 に よ る こと も多 い だ ろ う。. 交 流 が 有 効 と され , そ れ らを よ り積 極 化 しよ うと して い るの で あ る。. 成 果 を高 め て い る とい う評 価 が一 般 的 で あ る。 し. わ れ わ れ の調 査 結 果 を 見 て も, 研 究 部 門 に は 「一 貫 型 」 が2∼3割. 存 在 す るが ,大 多 数 は移 動 を.

(12) 一. 研究人材 の人 的資源管 理一 一. 21. 経 験 して い る。 人 材 の ア セ ス メ ン トに も とつ く人. す る理 由 を き く と, 管 理 業 務 に よ る多忙 と研 究 以. 事 異 動 で は な く, 業 務 上 の必 要 や画 一 的 な年 齢 管. 外 の仕 事(い. 理 に よ る異 動 も多 い とい うの が実 情 だ とす れ ば,. て あ げ る者 が圧 倒 的 に 多 く, 創 造 性 の低 下 や技 術. 活 発 な人 材 移 動 は良 い こ とば か りで は な く, 専 門. 的 陳腐 化 の た め に 限界 が く る とい う研 究者 は比 較. 性 の深 化 を阻 害 し, 創 造 的研 究 の芽 を積 ん で しま. 的少 い。. わ ゆ る雑 用)に. よ る多忙 を理 由 と し. うお そ れ もあ る。 専 門 の キ ャ リア を一 途 に歩 ん で. そ れ ゆ え, 研 究 能 力 を よ りよ く開発 ・保 全 し,. い て も, 担 当 す る仕 事 の 変 化 や 社 内 外 の 交 流 に. フル に活 用 す るた め に は, ま ず 日本 の職 場 に 偏 在. よ っ て多 様 性 や異 質 性 に接 して活 性 化 し, 創 造 性. す る過 剰 な年 齢 意 識 を と り払 う こ と, 根 の深 い集. を触 発 さ れ る可 能 性 も十 分 あ る。 人 材 移 動 に は多. 団規 範 に支 え られ て い るの で容 易 で は な い が そ の. くの意 義 が 認 め られ る と して も, 創 造 性 の基 本 と. よ うな組 織 風 土 を変 革 す る必 要 が あ る。 そ の上 で. して の深 い専 門 性 を犠 牲 に して は な らな い。 わ が. 研 究 能 力 に秀 で た者 は研 究 に専 念 さ せ, 管 理 能 力. 国 の 研 究 開 発 の 課 題 が 開 発 か ら研 究 に 重 点 を移. に す ぐれ た者 は開 発 , 研 究 企 画 , 事 業 マ ネ ジメ ン. し, 研 究 開 発 の効 率 か ら創 造 性 に焦 点 が シ フ トし. トの方 向 に キ ャ リア を伸 ば し, 研 究 に もマ ネ ジメ. て い る とす る な らば, よ り計 画 的 ・選 別 的 な部 門. ン トに もす ぐれ た者 は研 究 所 長 な ど研 究 管 理 者 と. 間 移 動 と専 門 性 の重 視 と い う方 向 が 望 ま しい と い. して い くべ き だ ろ う。 調 査 結 果 に よ る と, 高 度 専. え よ う。 研 究 者 の性 格 ・能 力 の ア セ ス メ ン トに よ. 門 職 を 目指 した い, ま た は そ れ で もよ い とい う研. る適 性 配 置 と キ ャ リア 開 発 は 現 実 に可 能 で あ る. 究 者 は予 想 以 上 に多 か った。 そ こに は低 成 長 経 済. (関 本 ・高 木1976)。. の下 で しか るべ き マ ネ ジ ャー に な れ る可 能 性 が縮. よ く移 動 す るの は優 秀 者 で. あ る と い う報 告(楠 木 ・沼 上1995)も. あ るが ,部. 少 して い る こ と の反 映 もあ る か も しれ な い が, 額. 門 間 移 動 の 大 勢 は川 下 へ の移 動 で , 移 動 の多 くは. 面 ど う り, 研 究 に専 念 した い, 研 究 に 向 い て い る. 「年 齢 限 界 」 が 来 た 者 が 他 部 門 に転 出 す る と い う. ので 高 度 研 究 専 門 職 の キ ャ リア を歩 み た い と い う. の が 「平 均 的 キ ャ リア ・パ ター ン」(榊 原1995). 者 は相 当多 い と い え よ う。 しか し, こ れ ま で の 日. だ とす れ ば 問 題 で あ る。 基 礎 に近 い研 究 部 門 は一. 本 企 業 の専 門 職 制 度 は専 門 能 力 を正 当 に価 値 づ け. 貫 型 が比 較 的 多 く, 開 発 部 門 と研 究 企 画 部 門 の 技. て い る と は言 い難 い。 筆 者 はか っ て 金 融 機 関 の専. 術 者 ・管 理 者 に は2∼3の. 門 職 の 地 位 向 上 に 向 け て 提 言 した こ とが あ る が. 部 門 間 移 動 経 験 を もっ. 人 材 が就 く とい うの が望 ま しい キ ャ リア ・パ タ ー. (石 田 ・佐 野 ・重 里. ンで あ ろ う。. の 対 象 で あ る研 究 者 に も ほぼ そ の ま ま あて は ま る. 1991), そ れ は 当 面 の議 論. と思 わ れ るの で , そ の 要 点 を 再 説 しよ う。 (3)年. 齢 限 界 説 と キ ャ リア開 発. 1.. 欧 米 で も研 究 者 ・技 術 者 の技 術 的 陳腐 化 や 「老. トッ プ経 営 者 が専 門 性 の 価 値(経 営 へ の 貢. 献)を. 充分 認 識 して い る。. 廃 化 」 が よ く問題 とな るが, 日本 の よ うに特 定 年. 2.専. 門職 に も企 業 の トッ プへ の道 を 開 く. 齢 が 問 題 視 さ れ る こ と は少 い(研 究 者 の40歳. 3.専. 門 キ ャ リアを歩 む リス クを軽 減 す るた め. 定. 年 説 な ど)。 日本 で は 年 齢 限 界 意 識 が一 種 の職 場 規 範 と して根 強 く存 在 し, 或 る年 齢 に な る と しか るべ く身 を処 す べ きだ とい う社 会 的圧 力 が加 え ら れ , 本 人 もそ の気 に な って しま うよ うだlo)。わ れ わ れ の調 査 結 果 で は年 齢 限 界 は な い とい う研 究 者 が4割. 強 に の ぼ り,年 齢 限 界 が あ る と答 え た者 の. 3割 弱 は そ の 年 齢 を 問 わ れ る と 「個 人 差 が 大 き. に, 転 換 可 能 な や 丶幅 の 広 い専 門 能 力 を 育 成 4.専. 門職 に も ライ ン情 報 を共 有 す る機 会 を与. え て疎 外 感 を 回避 す る 5.研. 究 補 助 サ ー ビ スな どサ ポー ト体 制 を 整備. し, 仕 事 に専 念 で き るよ うに す る 6.勤. 務 時 間 や執 務 管 理 に専 門職 の独 自性 を認. め, 全 社 一 律 的管 理 シ ステ ムを 改 め る. い」 と して 年 齢 を特 定 しな か った。 つ ま り研 究 者 の半 数 以 上 は研 究 者 の限 界 年 齢 を特 定 す る こ とに. (4)研. 反 対 して い る とみ て よ い。 そ して年 齢 限 界 あ り と. 研 究 者 の動 機 づ け は概 して高 い が, 組 織 へ の コ. 究 者 を 活 性 化 す る条 件.

(13) 22. ミッ トメ ン トはか な り低 く, 仕 事 に生 き る姿 が う. は サ ポ ー ト ・ス タ ッフ に ま か せ て研 究 に専 念 した. か が え る。 研 究 者 の仕 事 と そ の環 境 要 因 につ い て. い と い うの が研 究 者 の心 情 で あ ろ う。 言 うま で も. 調 べ た結 果 , 重 要 度 も満 足 度 も高 い の は仕 事 自体. な く有 能 な研 究 者 が研 究 に専 念 で き る環 : 境づ く り. (研究 テ ー マ)と 職 場 の人 間関 係 で あ った。重 要 だ. は き わ あ て重 要 で あ り, サ ポ ー ト体 制 の思 い切 っ. が 満 足 度 の低 い要 因 は,人 事 考課 ,研 究 支 援 体 制,. た充 実 が 望 まれ る。 こ れ に関 連 して, 調 査 結 果 で. 他 部 門 との 連 携 , 他 の研 究 所 と の交 流 , 給 与 ・賞. 反 対 意 見 の 多 か っ た 「学 歴 に よ る キ ャ リア の 分. 与 で あ った 。 高 い業 績 へ の報 奨 と して 研 究 者 が 望. 化 」 の問 題 を と りあ げて み よ う。 平 等 主 義 的 な職. む もの は何 よ り も研 究 上 の 自 由一 テ ー マ設 定 , 進. 場 規 範 は機 会 の均 等 の観 点 か らは望 ま しい。 しか. あ方 , 労 働 時 間 ・執 務 体 制 , 外 部 交 流 , 研 究 費 に. し一 流 の 研 究 者 と いえ ど も平 等 に雑 用 を分 担 す べ. っ い て の 自由 で あ った 。 これ らの 項 目 にっ いて コ. きだ と い う考 え 方 を 含 む とす れ ば問 題 だ 。 日本 の. メ ン トしよ う。. 研 究職 場 は学 歴 と業 績 に よ る役 割 分 担 の ちが い を. 1)研. 究 上 の 自由 の 拡 大. 日本 企 業 の研 究 所 の. 管 理 体 制 は従 来 , 研 究 所 の独 自性 を認 め よ う と し. も っ と明 確化 して も よ いの で はな か ろ うか 。 4)金. 銭 的 イ ンセ ンテ ィブ. 給 与 ・ボ ー ナ ス ・. な い全 社 画 一 的 な性 格 が 強 か った。 労 働 時 間 に つ. 報 奨 金 な ど金 銭 的 イ ンセ ン テ ィ ブへ の 不 満 が 表面. い て は フ レ ッ クス タイ ム や裁 量 労 働 制 が ひ ろ が り. 化 して い るわ け で はな い。 仕 事 に動 機 づ け られ,. 自 由化 がす す ん だ た め か, 依 然 と して長 い労 働 時. 満 足 して い る研 究 者 で あ れ ば金 銭 的不 満 は強 く感. 間 に もか か わ らず , 不 満 は表 面 化 して い な い。 基. じな い もの だ ろ う。 高 い業 績 を あ げ た研 究 者 とい. 礎 寄 りの研 究 所 とは い え, 企 業 の研 究 所 は大 学 な. え ど も, 研 究 成 果 が商 品化 され るま で に は多 くの. ど と は違 って , 最 終 的 に は新 製 品 の開 発 とい った. 人 々 の協 力 が不 可 欠 で あ り, 突 出 した報 酬 を与 え. 成 果 につ なが る こ とが 強 く期 待 さ れ る。 と くに昨. る と い ろ い ろ な抵 抗 が 出 て くる の で そ れ は難 し. 今 の経 営 環 境 の下 で そ の よ うな圧 力 が 強 ま って い. い。 彼 らに は他 の人 に く らべ て良 い プ ロ ジ ェ ク ト. るが , 創 造 的 な研 究 の推 進 の た め に は研 究 の 自 由. の良 い仕 事 を与 え, 長 期 的 に は よ り早 い昇 格 ・昇. 化 が 強 く求 め られ て い る ので あ る。 研 究 効 率 向 上. 進 で 報 い る とい うのが 高 業 績 研 究 者 へ の報 奨 の標. の た め に企 業 トップ に よ る研 究 の方 向 づ け と研 究. 準 的 処 遇 方 法 で あ ろ う。 とは い え, 調 査 結 果 に現. 目標 の 明 確 化 が 求 あ られ る一 方 で , 創 造 性 を促 す. れ た よ り直 接 的 業 績 報 奨 へ の 期 待 も無 視 で き な. た め に 研 究 の 自由 化 が 求 め られ て お り, 両 者 の バ. い。 集 団 業 績 に うず もれ が ち な個 人 の研 究 業 績 を. ラ ン スを ど う と るか が 重 要 な 検 討 課 題 で あ る。. 適 確 に と りだ せ る評 価 制 度 , 貢 献 度 の高 い特 許 や. 2)人. 事 考 課 ・研 究 成 果 の評 価. 人事評価 に多. 対 外 的 評 価 の 高 い活 動(学 会 活 動 や 論 文)は 社 内. くの 人 が 満 足 して い る とい う例 は まず な い もの だ. 的 に も 目 に見 え るか た ちの 報 奨(名. が, わ れ わ れ の調 査結 果 で は研 究 成 果 の評 価 に つ. けで はな く)を 与 え , 比 較 的 短 い タ イ ム スパ ンで. い て は ま ず ま ず だ が, 人 事 評 価 に つ い て は満足 度. 成 果 と報 奨 を結 び つ け る こ とが 必 要 で あ ろ う11)。. 目的 な表 彰 だ. が低 か った。 そ の理 由 を推 測 す る と, 集 団 的研 究 成 果 の 中 の個 人 の貢 献 度 の判 定 と人 事 評 価 の公 開. 4.む. す. び. 性 ・納 得 性 に問 題 が あ る よ うに思 わ れ る。 対 策 と して は 目標 管 理 の導 入 に よ って公 開性 と フ ィー ド バ ック を強 あ, 多 面 評 価 に よ って納 得 性 を高 め る. 創 造 的 な仕 事 を す る た め の条 件 を人 材 管 理 の側 面. こ と は可 能 だ ろ う。. か ら光 を あ て る こ とを 目 的 と して い る。 ま ず文 献. 3)研. 究 交 流 と支 援 体 制. 調査対 象の研究者 の. この論 文 は, わ が 国 の民 間企 業 の研 究 者 が よ り. サ ー ベ イ を 行 い, 次 い で1,000人 近 い 「基 礎 寄. 多 くは基 礎 寄 りで 川 上 部 門 に属 す るが , 彼 らは よ. り」 研 究 者 の質 問 紙 調 査 結 果 を分 析 し, 検 討 を加. り多 くの 内 外 の 研 究 交 流 を求 めて い る。 研 究 へ の. え た。 筆 者 が 重 点 課 題 と して 設 定 した の は(1)研. 専 念 と研 究 交 流 の 活 性 化 は矛 盾 せ ず 両 立 し, 研 究. 究 人 材 の 流 動 化 ・異 質 化 (2)企 業 内 人 材 移 動 の パ タ ー ン (3)年 齢 限 界 説 とキ ャ リア開 発 (4)活. 者 の創 造 力 に刺 激 を与 え る。 研 究 にか か わ る雑 用.

(14) 一 研 究人材の人的資源管理一. 性 化 の た め の イ ンセ ンテ ィ ブ ・シ ス テ ム の4領. 状 を 携 行 しな い 学 生 の 受 け入 れ は実 際 上 行 わ れ て い な い と い って よ い … い くっ か の大 学 に っ い. 域 で あ った。 検 討 の結 果 はつ ぎの よ うに要 約 で き が創 造 的研 究 を促 す とい う主 張 の根 拠 は薄 弱 で あ. ) 7. る。 日本 の研 究 者 は流 動 化 して い な い し, 流 動 化. て は 自動 的 に 決 定 され る事 例 もあ る」と指 摘 して い る. ク ラ ー ク ・藤 本(1991)は. 日本 の 自動 車 企 業 に み. られ る,地 位 ・権 限 ・責 任 ・影響 力 の 重 い 重量 級 プ ロ ダ ク ト ・マ ネ ジ ャー の 開 発 プ ロ セ ス に お け. る。 ス カ ウ トや外 国人 採 用 に よ り安 定 的研 究 集 団 ) 8. に異 質 性 を注 入 す る こ と は活 性 化 に役 立 っ が, 独. 23. 創 性 の あ る人 材 の取 り入 れ 自体 に意 義 が あ る とい え よ う。 企 業 内人 材 移 動 は 日本 企 業 内部 で活 発 に. る役 割 の重 要 性 を 指摘 して い る. 「驚 くべ き こ とに, 中途 採 用 者 が社 風 に早 く馴 染 む よ う に と… 特 殊 な 導 入 訓 練 を 実 施 して い た 例 が一 部 に あ る.し か し異 質 な人 材 の導 入 を は か る とい う 中 途 採 用 の 目 的 に照 ら して …有 害 無 益 な. 行 わ れ て お り, そ れ が企 業 間人 材 移 動 の低 さ を補. もの だ ろ う.」 〔 榊 原(1995)274ペ. の効 果 を もっ。 しか し基 礎 寄 りの研 究 者 を 中心 に. 優 秀 な 人 材 の 確 保 と い う観 点 か らす る とそ れ も. そ の道 一 筋 と い う人 材 も少 くな い。 年 齢 意 識 の強. 有 意 義 で あ ろ う. 関 本 昌秀 はっ と に こ の問 題 の重 要 性 を指 摘 し,多. ) 9. い, 人 材 活 性 化 , キ ャ リア開 発 , 部 門 間統 合 な ど. さ は 日本 の企 業 風 土 や職 場 規 範 に根 強 く存 在 し,. 面 的評 価 シ ス テ ム に よ っ て 研 究 ・開 発 ・現 場 技 術 者 な どの 適 性 判 定 が 可 能 だ と主 張 して い る.佐. 研 究 者 の年 齢 限 界 意 識 を助 長 して い る。 年 齢 意 識 に と らわ れ ず 虚 心 に人 材 管 理 に の ぞ あ ば, よ り有. 10). 効 な 人 材 活 用 と キ ャ リア開 発 の途 が 開 け よ う。 高. 野 ・槇 田 ・関 本(1968). 古 谷 野 亘 は,欧 米 に くらべ て 日本 で は特 に エ イ ジ ズ ム(老 人 差 別)が 強 い社 会 的 偏 見 と して 存 在 す る と指 摘 して い る.「 心 に巣 くう老 いへ の 差 別 ,. 度 専 門 職 の キ ャ リアを 志 向 す る研 究 者 は確 実 に増. 日本 , 特 に否 定 的 」(「日本経 済 新 聞 」1994年1. え て い る。 専 門 的 貢 献 の 価 値 を 正 当 に認 め た人 材 管 理 が定 着 す れ ば , 優 秀 な 研 究 者 が 専 門 職 の キ ャ. ー ジ〕 しか し. 11). 月14日 夕 刊) そ の よ うな 動 き は,裁 量 労 働 制 に と もな う成 果 主 義 の賃 金 ・ボ ー ナ ス制 と して 松 下 電 器 の 特 別 業. リアを 目指 し, 創造 的 研 究 に専 念 で き る よ う に な. 績 給 , リコ ーの パ テ ン トマ ス タ ー制 度 な ど にみ ら れ る.. る。 研 究 者 は研 究 成 果 を あ げ るた め に は従 来 以上 の研 究 の 自由 を求 め て い る。 他 方, 現下 の経 営環 境 は研 究 効 率 を あ げ るた め に研 究 管理 を 強化 す る. 参考文 献. 必 要 性 を経 営 側 に感 じ させ て い る。 創 造 的 な研 究 開 発 を促 す た め に, 研 究 の 自由 と コ ン トロー ル と の間 に よ り高 次 の バ ラ ン スを と る こ とが求 め られ て い る とい え よ う。. Allen, T. J. and vational. Ralph. solution. Management ダ ル ト ンG.W.,. Katz. ”The Dual. or managerial. ladder:Moti-. dillusion” ,R&D. 16,2,1986 F. M.ア ン ド リs一. ズ. 「深 刻 化 す る技. 術 者 の 老 廃 化 問 題 」 『ダ イ ヤ モ ン ド ・ハ ー バ ー ド ・ ビ ジ ネ ス 』March-April. 注. 藤 本 隆 宏 , キ ム.B.ク. l 979. ラー ク. 『製 品 開 発 力[実. 日 米 欧 自 動 車 メ ー カ ー20社. 1). ク ラ ー ク ・藤 本(1991). 2)松 3)児. ン ド社1993K.. 4)或. 井(1994) 玉(1991). Development School Press. る エ レク トロ ニ ック企 業 の 研 究 管 理 者 は, 「日. 今野浩一郎. 本 企 業 に は開 発 重 視 の 風 潮 が あ る た め,基 礎 研 究 部 門 の良 い人 材 が 開 発 部 門 に 引 き抜 か れ る こ と が 少 な くな い」 と述 べ て い る. 5)ア メ リカ で も技 術 専 門 職 コ ー ス は 「残 念 賞 」 ま た は 「失 敗 した 管 理 者 の 墓 場 」 と い った シ ニ カル な 見 方 もあ る.ア. レ ン と カ ッ ッ は2,000人 以 上 の. B. Clark. and. Performance, 1991. T. Fujimoto, Harvard. Product Business. 「技 術 者 の 人 材 形 成 」 小 池 和 男 編 著. 『現 代. の 人 材 形 成 』 ミ ネ ル ヴ ァ書 房1986 伊藤. 実. 「研 究 開 発 技 術 者 の 企 業 内 育 成 の 現 状 」『日 本. 労 働 研 究 雑 誌 』No.4011993年6月 化 学 エ ネ ル ギ ー労 協. 号. 『化 学 ・ エ ネ ル ギ ー 産 業 に み る 労. 働 者 意 識 』 化 学 エ ネ ル ギ ー 労 協1988 児玉文雄. 『ハ イ テ ク 技 術 の パ ラ ダ イ ム ー マ ク ロ 技 術 学. の 体 系 』 中 央 公 論 社1991. 技 術 者 ・研究 者 の 質 問紙 調 査 を 行 い ,若手 は専 門 職 よ り も管理 職 キ ャ リア を 望 ん で い る,そ して年 齢 と と もに 興 味 あ る プ ロ ジ ェ ク トを望 む も の が. 小 池 和男. 多 く な り, 専 門 職 志 向 は 減 少 す る と して い る.. 石 田英 夫 , 佐 野 陽 子 , 重 里 俊 行. Allen and Katz(1986) 6)榊 原(1995,25ペ ー ジ)は. 証 研 究]. の 詳細 調査 』 ダ イ ヤ モ. 『日 本 の 雇 用 シ ス テ ム 』 東 洋 経 済 新 報 社. 1994 『変 貌 す る 金 融 機 関 と. 人 材 』 東 洋 経 済 新 報 社1991. 「日本 で は教 授 の推 薦. 雇 用職業総合研究所. 『技 術 者 の キ ャ リ ア 形 成 に 関 す る.

(15) 24. 調 査 研 究 報 告 書 一 加 工 組 立 産 業 編 一 』雇 用 職 業 総 合 研 究 所1988 雇用職業総合研究所. 『技 術 者 の キ ャ リ ア 形 成 に 関 す る. 調 査研 究 報 告 書一総 括 編』雇 用 職業 総 合 研 究 所 1989 Kusunoki,. Ken. functional firm:An and. and. transfer empirical. pattern”. solescene. 25Number 松井. 好. of engineers study. ”Career. and and. Numagami,. on. ”lnter-. in a Japanese. frequency,. timing,. 『慶 應 経 営 論 集 』 第13巻. (1996年2月) McCormick, Kevin. Britain. Tsuyoshi. ob-. skill formation:R&Dstaff. Japan” ,R&DManagement 2 April. in Volume. 1995. 「研 究 開 発 マ ネ ジ メ ン ト」JCIP編. 『メ イ ド ・. イ ン ・ ジ ャパ ン』(第3章)ダ イ ヤ モ ン ド社1994 日本 生 産 性 本 部 『研 究 開 発 技 術 者 の 処 遇 に か ん す る 調 査 報 告 』 日 本 生 産 性 本 部1985 日本 生 産 性 本 部. 術 者 の キ ャ リ ア と能 力 開 発 一 』 日 本 生 産 性 本 部 1990(b) 日本 生 産 性 本部 『米 国 の技 術 者 ・日本 の 技 術 者 一 技 術 者 の キ ャ リア と能 力 開 発 一 』 日本 生 産 性 本 部1991 D.C.ペ ル ッ, F. M.ア ン ド リュー ス 『 創 造 の科 学 』 ダ イ ヤ モ ン ド社1971. 第2号. paths, technological. 者 の キ ャ リア と能 力 開 発一』 日本 生 産 性 本 部 1990(a) 日本 生 産 性 本 部 『ドイ ツ の技 術 者 ・日本 の 技 術 者 一 技. 『英 国 の 技 術 者 ・ 日 本 の 技 術 者 一 技 術. D.C.. Pelz and. rews, Scientists in Organizations and Sons Inc.1966 榊原清則. F. M. AndJohn. 『日本 企 業 の 研 究 開 発 マ ネ ジ メ ン トー. Wiley “ 組織. 内 同 形 化 ” とそ の 超 克 』 千 倉 書 房1995 佐 野勝 男 , 横 田 仁 , 関 本 昌 秀 「研 究 所 員 の 適 性 評 価 に 関 す る一 実 証 的 研 究 」『 慶 應 ビ ジ ネ ス フ ォー ラ ム』 第6号(1968年) 関本 昌秀 , 高 木 晴 夫 「研究 開発 員 の適 性 評 価 に関 す る 一 考 察 」『 慶 應 ビ ジネ ス フ ォー ラ ム』第18号(1976 年).

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