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大学の理念・目的および学部・研究科の 使命・目的・教育目標

Dalam dokumen 京都学園大学 点検・評価報告書 (Halaman 31-86)

(1)大学の理念・目的

(理念・目的等)

(1)大学の理念・目的・教育目標とそれに伴う人材育成等の目的の適切性

現状説明

昭和 44(1969)年 4 月に開校した京都学園大学の前史は、遠く大正 14(1925)年 4 月に設立 された夜間甲種の京都商業学校に遡る。本学園の創立者は、明治 30(1881)年から同 33 年暮 れまでの約 4 年間、アメリカ大陸に渡り、苦学力行を経て帰国、私立国民学校や同志社普 通学校、さらに正則英語学校に学んだ辻本光楠(1881 1948)である。早くから教育事業に関 心のあった創立者は、上京後まもなく西藤秀三郎の正則英語学校に学びながら、まず神田 猿楽町に中国人留学生を教える修文学舎、ついで神田三崎町に上級学校進学志望者に英・

数・国漢を教授する皇道学院を設立した。

明治 40(1907)年、正則英語学校を卒業、京都へ居を移した創立者は、市内各所に、発性 学院、京都正則予備校、京都予備校などを次々に開校した。いずれも、上級学校進学のた めの準備教育にとどまらず、修学機会に恵まれない勤労青少年を対象にする中等レベルの 補習学校的な性格を強くしたものである。本学園の淵源となった夜間甲種 4 年制の京都商 業学校は、これらの学校を母体に開校したものである。

創立者は早くから「日本人らしい日本人」の育成を教育目標として掲げているが、これ は、若くしてアメリカ大陸で働きながら学んだ彼自身の実体験から導き出されたものであ り、決して偏狭固陋の民族主義的偏見や排外主義的主張ではなかった。「日本人らしい日本 人」が一方でまた「国際社会に通用する独立自営の国民、他国に対して卑屈にならず、ま た驕り高ぶることもない、互恵平等の立場で接することのできる国民」などと説明される のは、そのことを何よりも雄弁に物語ってくれるだろう。

そこで、創立 30 周年を迎えた平成 11(1999)年、この「日本人らしい日本人」の育成を読 み替え、「世界的視野で主体的に考え行動する人材の育成」と表現することとした。これが 現在の「建学の精神」であるが、ここで「世界的」の形容詞を冠するのは、他から一切干 渉されず、何事も自ら判断し、自らの意思で行動することのできる人間を意図しており、

それはまた、このかけがえのないわれわれの郷土、まさしく日本的風土に生を受け命を育 みながら、しかも常に国際人であることをめざす、その意味で、きわめて今日的な人材育 成への期待に他ならない。創立以来、本学園がこれを幼稚園から、中学校、高等学校、大 学に至るまで一貫して建学の精神としてきた所以である。なかんずく、われわれの大学が 掲げる「学則」第 1 章の目的および使命の第 1 条、「本学は教育基本法及び学校教育法に基

づき、広く知識を授けると共に深く専門の学芸を教授研究し、とくにわが国伝統の精神に 支えられた国際的視野に立つ高い教養と豊かな情操を養い、産業教育文化の発展に貢献す る人材を育成することを目的とする」は、まさしくこの考え方を承けたものである。

平成 18(2006)年 4 月に至り、18 歳人口の急激な減少、入学生の背景の多様化など、大学 を取り巻く環境の激変に直面し、本学の運営体制、教育課程を根本的に見直す必要を痛感 した。そこでまず教育目標をさらに具体的に示し、それに対応した新たな教育ニーズを満 たす大学の諸機関の刷新に着手した。

学則に定める「目的」は長期的な視点からのものとして維持し、一般に理解される今日 的な適用として、次の目標を次のように確認した。

本学の教育目標:建学の精神を今日の状況に適用し、当面の教育目標を次のように定め る。『学生の潜在力を引き出して豊かな人間力を養い、力強く社会へ巣立つ人間へと育て る。』

ここで人間力とは、社会の中で自らの進路を定め、よりよい社会づくりに進む力である。

具体的には、「知識力」「コミュニケーション力」「社会力」という 3 つの内容からなる。

知識力は、よき社会人として必要な知識である。これは「基礎知識」と「専門知識」とい う二つの要素からなる。

コミュニケーション力とは、プレゼンテーション、パソコン操作能力、外国語運用能力 を含む幅広い能力である。また社会力とは、他者に関心を示し、社会の中での自分を意識 してよりよい社会関係を作り上げる力である。

この人間力を養う教育を通じて、本学は「進路保証のできる大学」になることをめざす としている。

点検・評価

民主国家の建設と世界平和への貢献を趣旨とする日本国憲法の精神を踏まえ、教育基本 法にあるように、個人の尊厳を重んじ、心理と平和を求める人間を育成することは、われ われの教育目標の基盤であるが、これに加うるに創立以来の建学の精神、すなわち世界的 視野に立つ日本人の育成を図ることが本学の教育の基本方針である。そして、この方針を 現代社会に具現するものとして、「豊かな人間力を養うこと」そして「力強く社会へ巣立 つ、つまりしっかりと自分の進路を切り開くことのできる人間へと育成すること」を目標 とする、その目標をわれわれ自身の教育営為を通じて実現することを保証できるようにし ようという目標を掲げたのである。

ここにいう「進路保証」とは、一人一人がそれぞれ歩もうとする人生の姿に応じた知識 と力量を備えるために必要な教育を確実に受けられるように、これまでの一律、固定的な 大学観を打破して、学内諸制度を見直し、運営体制を工夫し、指導体制を強化していこう とする意思と営みを指しており、必ずしも就職率 100%というような単純なことを意味する ものではない。

平成 18(2006)年度においては、この目標の下にいくつかの決定を行った。

その一は、アドバイザー制度の導入である。

その二は、厚生労働省の事業である YES プログラムの導入である。

その三は、小学校教諭免許取得制度の導入である。

その四は、人間文化研究科における第 1 種臨床心理士養成機関認定の取得である。

これらの具体的な事業展開は本報告書のそれぞれ関係部分において詳説するので、ここ では簡単に触れるにとどめるが、平成 19 (2007)年度初頭の時点で、すべてが実施に移され、

たとえば YES プログラムには約 300 名の学生の登録があったし、小学校免許取得制度につ いては、4 名の学生が提携大学の講座に登録して学習に励んでいる。

大学の理念、建学の精神、教育目標などというものは、一般に単なる口当たりのよいス ローガン、抽象的な言辞と見られがちであるが、本学においては、それぞれの時代背景、

社会環境の中で、これを実際に適用できる実践的な目標として再構築し、その方針に沿っ て具体的な事業展開を行という道筋を踏んで、大学改革を進めてきたところに第一の特徴 を見いだせるのではないかと考えている。

このステップはまだ踏み出したばかりであり、第一年度である本年は「進路保証のでき る大学づくり第 1 段階」に過ぎない。上に述べた教育目標の達成のために必要な手だてを 具体化していく第 1 歩をこのように踏み出したからには、これを次のステップにつなげて いくという継続的な営みがなければならないのである。われわれの教育目標の第二の特徴 は、このプログラム展開の持続性にあると考える。

そして、われわれにとっての課題は、その持続の中で、各段階における各事業の達成状 況や成果を日常的に検証していくことである。そうした検証があってはじめて、次のステ ップが有効に踏み出せるはずである。この検証の手段についても改めて工夫していく必要 がある。

改善方策

これら教育目標の今日的再設定、その目標に沿った具体的事業の構想と実施、さらにこ れらの諸プロセスの評価と問題点の析出、改善については、すべて学長の下で一元化した 上、課題の性格に応じて、各常設専門委員会や臨時の特別委員会、ワーキンググループや 検討チームに問題提起し、具体的な検討を踏まえての答申を、学部長会議、学部教授会、

プログラム委員会という各レベルの意思決定プロセスを経て最終的に大学評議会で決定し、

実施に移していくこととしている。

その中で、必要なことは、各事業の素案に策定に全学的な参加を求めていくこと、最終 決定までに学内にその内容を周知し、十分な情報提供を行って意識を喚起していくことが 必要である。

平成 17(2005)年度については、学長、各部館長、学部長のイニシアティブのもとに、各 事業が構想され、提案、決定、実施を上に述べたプロセスで行ってきたが、今後は、これ らを統括的に継続的に実施していくために、各事業が整合性と関連性をもって円滑に展開 される必要がある。

Dalam dokumen 京都学園大学 点検・評価報告書 (Halaman 31-86)

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