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“‚“ÛŒâ‚è No.562 - 日本国際問題研究所

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Ⅰ 国際関係

04・02 ソロモン諸島沖でマグニチュード(M)8.1の地震、同諸島に最大約10メートルの 津波が押し寄せ13日までに死者43人、約6000人が家を失う

OECDが2006年の政府開発援助(ODA)実績(暫定値)を発表、日本は前年比11.7%減 の116億ドル(約1兆3700億円)で英国に抜かれ前年の2位から3位に転落

セルビア共和国コソボ自治州の最終地位問題に関する国連安保理の非公開会合開催、ア ハティサーリ国連事務総長特使があらためて「コソボ独立」を勧告、セイディウ = コソ ボ大統領は勧告への支持を表明、コシュトニツァ = セルビア首相は拒否

04 イランがペルシャ湾で拘束した英海軍兵士ら15人を解放、2週間にわたり国際社会を巻 き込み両国が対立した問題が決着、ブレア英首相は解放条件でイラン側との取引はない と強調

06 国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」第2作業部会が第4次評価報告書を採 択、2020年ごろには水不足に悩む人が数億人増加すると予測

08 米ニューメキシコ州のリチャードソン知事らが朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を訪 問、9日北朝鮮が朝鮮戦争で死亡した米兵6人の遺骨返還に同意と発表、11日にソウル で会見した同知事らは北朝鮮側が凍結解除されたマカオの銀行バンコ・デルタ・アジア

(BDA)の関連資金を受け取った後1日以内にIAEA査察官受け入れの措置をとると表明 したことを明らかに

09 ロシア、イラン、ベネズエラなど天然ガス輸出国14ヵ国が第6回ガス輸出国フォーラム を開催(ドーハ)、ガス版OPEC創設目指す声明を採択

10 マカオの金融管理局報道官がBDAのすべての北朝鮮関連口座の凍結を解除したことを明 らかに、13日北朝鮮外務省が解除が確認されれば2月の6ヵ国協議で合意した共同文書 に沿って行動すると表明、14日核放棄に向けた「初期段階措置」が進展のないまま「60 日」の履行期限に

11 IMFが半期に1度の世界経済見通しを発表、世界全体の2007年、08年の経済成長を4.9%

とし06年の5.4%に比べ多少減速するものの好調さを持続するとの見通し、2007年の日 本の実質経済成長は2.3%と予測

13 先進7ヵ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が世界経済は「力強く拡大」との声明を採 択(ワシントン)

14 IMFの国際通貨金融委員会(IMFC)開催(ワシントン)、世界経済は堅調としながらも 今後警戒が必要なリスクとして米景気の予想以上の減速や原油高によるインフレ懸念な どを指摘する声明を採択

15 世界銀行とIMFの合同開発委員会はウルフォウィッツ世銀総裁が「恋人」である同行の 女性職員を給与面で厚遇していた不祥事について「われわれ全員にとって重大な懸念だ」

と遺憾の意を示す異例の声明を採択し閉幕(ワシントン)、25日EUの欧州議会が総裁の

Ⅰ 国際関係Ⅱ 日本関係Ⅲ 地域別 2007年4月1日−30日

田中  寛・細川 洋嗣 編

(共同通信)

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辞任を求める決議を採択

16 ノルウェー難民委員会が内戦などで家を追われた世界の「国内避難民」に関する報告書 を発表、避難民の急増が目立ち人道危機がいっそう深刻になっているイラクは2006年1 年間で約50万人増加、07年に入って20万人が加わり総数は約190万人に

政府系民兵による住民襲撃が続くスーダン西部ダルフール地方の人道危機をめぐり同国 のバシル政権が潘基文国連事務総長に書簡を送付、いままで拒否してきたダルフールへ の4000人規模の国連平和維持活動(PKO)要員らの受け入れを表明

17 WHOや国連合同エイズ計画(UNAIDS)などがエイズウイルス(HIV)の増殖を抑える 抗ウイルス薬を服用できている発展途上国の患者は2006年末の時点で約200万人、治療 が必要な710万人の28%にとどまっているなどとする報告書を発表

内戦状態の深刻化に伴って約440万人が家を追われ周辺国を巻き込んだ深刻な人道危機 となっているイラクの難民・避難民問題解決を模索する初の国際会議開催(→18日、ジ ュネーブ)

18 世界銀行が途上国で1日1ドル未満で生活している貧困層の人口が2004年に約9億8600 万人に減少したとする調査結果を発表、現在の調査方法になった1981年以降10億人を 割ったのは初めて

27 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルが2006年に25ヵ国で少なくとも1591 人の死刑が執行されたとの報告書を発表、このうち約3分の2に当たる1010人を占めた 中国では実際には7500―8000人に執行されたと推計

30 国連安保理はモロッコが領有を主張し独立派のポリサリオ戦線と約30年にわたり対立し ているアフリカの西サハラ問題の解決を目指し国連の仲介による無条件交渉を双方に求 める決議案を全会一致で採択

Ⅱ 日本関係

04・03 麻生太郎外相が李肇星中国外相と会談(ニューデリー)、東シナ海のガス田問題で 日中両国が受け入れ可能な共同開発に向け協議を加速することで合意

04 厚生労働省がインフルエンザ治療薬「タミフル」に関する集計結果を公表、発売元の報 告を受けたもので2001年の発売以来「異常行動」は128人、そのうち8割が未成年で死 者は10代5人を含む8人

海上自衛隊の2等海曹が秘密情報を隠し持っていた問題でその情報のなかにきわめて秘 匿度が高い「イージスシステム」の中枢情報が含まれていたことが判明

06 農水省と厚生労働省が輸入された米国産牛肉のなかに生後20ヵ月以下とする条件に違反 する可能性がある牛タンが見つかり出荷した米国の1食肉処理施設からの輸入手続きを 当面停止すると発表

08 13都道県で知事選を実施、東京都知事選で石原慎太郎氏が3選、自民党系と民主党系候 補が対立した5知事選は自民系が3勝

09 安倍晋三首相がマリキ = イラク首相と会談(東京)、イラク復興支援特別措置法の2年間 延長を閣議決定したことを伝え航空自衛隊の輸送支援をはじめとする協力を今後も継続 する意向を表明

10 北朝鮮の核実験に対する経済制裁の半年間延長を閣議決定

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11 温家宝中国首相が来日、中国首脳の来日は6年半ぶり、安倍首相と会談し閣僚級の経済 対話創設で合意、安倍首相が年内訪中を表明、12日中国首相として初めて衆議院本会議 場で国会演説、相互不信が広がる日中の国民感情の融和を訴え、東シナ海ガス田問題は 2007年秋の共同開発案取りまとめで一致

12 1973年に行方不明となった高敬美ちゃん(失跡当時6歳)、剛ちゃん(同3歳)の姉弟に

ついて警察庁が北朝鮮による拉致被害者と認定

17 長崎市の伊藤一長市長がJR長崎駅近くで銃撃され18日未明に死亡、長崎県警が殺人未 遂の現行犯で暴力団組員の男を逮捕

23 安倍首相が2008年に日本で開催が予定されている主要国首脳会議(サミット)の開催地 を北海道洞爺湖町に決定

24 女性10人への連続暴行事件で準強姦致死罪などに問われた織原城二被告の判決で東京地 裁は英国人ルーシー・ブラックマンさん(当時21歳)の事件を「直接証拠がない」とし て無罪とし残る準強姦など9件を有罪と認め無期懲役を言い渡し

トヨタ自動車の2007年1―3月期の世界販売台数が234万台超と米GMを抜き初の世界 一に

25 財務省が2006年度の貿易統計速報(通関ベース)を発表、中国(香港を除く)との貿易

額(輸出と輸入の合計)が25兆4276億円で米国との貿易額25兆1608億円を上回り戦後 初めて日本の貿易相手国として中国がトップに

27 最高裁で中国人の元従軍慰安婦が国に損害賠償を求めた訴訟と元労働者らが西松建設に 強制連行・労働の賠償を求めた訴訟の上告審判決が下りともに原告敗訴が確定、1972年 の日中共同声明で中国人個人の賠償請求権は放棄されたと初めて判断、一連の戦後補償 裁判は事実上終結

安倍首相がブッシュ米大統領と会談(米キャンプデービッド)、米国が北朝鮮のテロ支 援国家指定を解除する場合は拉致問題解決の進展を考慮するよう要請、大統領は「考慮 に入れる」と言明、首相は引き続き中東5ヵ国を歴訪

30 麻生外相がライス米国務長官と会談(ワシントン)、核放棄に向けた初期段階措置を履 行していない北朝鮮への対応をめぐり協議

甘利明経済産業相がマシモフ = カザフスタン首相と会談(アスタナ)、原子力発電燃料 のウランの日本への安定供給を柱とする共同声明を発表

久間章生防衛相が米国防総省でゲーツ米国防長官と初会談、海自のイージス艦中枢情報 流出を陳謝

Ⅲ 地域別

●アジア・大洋州

04・01 カンボジアで2008年の総選挙の前哨戦となる地方評議会(議会)選挙実施、開票 所にオブザーバーを派遣している主要各政党によると全国の地方評議会のほぼすべてで フン・セン首相の与党人民党が第一党を維持し圧勝が確実に

04 南アジア地域協力連合(SAARC)首脳会議が南アジア全体の経済成長を支えるため域内 の交通インフラの整備や貿易自由化促進を目指す首脳宣言を採択し閉幕(←3日、ニュ ーデリー)

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韓国の呼びかけで日本の柳沢伯夫厚生労働相、中国の高強衛生相、韓国の柳時敏保健福 祉相が保健相会合開催(ソウル)、新型インフルエンザに共同対処する覚書に調印 07 パキスタン北西部でイスラム教スンニ派とシーア派住民が武力衝突、40人が死亡 09 東ティモールで大統領選挙の投票が行なわれ11日選挙管理委員会が暫定結果を発表、首

位ルオロ氏と2位ホルタ氏が5月8日の決選投票へ

10 温家宝中国首相が盧武鉉韓国大統領と会談(ソウル)、北朝鮮核問題の平和的解決への 努力をあらためて確認するとともに6ヵ国協議の進展に向け協力を強化する考えで一致 11 北朝鮮が最高人民会議を開催、朴奉珠首相を更迭、後任に金英逸陸海運相を選出 12 インドが核弾頭搭載可能な新型中距離弾道ミサイル「アグニ3」の発射実験を東部オリ

ッサ州ウィーラー島の実験場で実施

14 インドネシア国家警察が同国を代表する人権活動家ムニール氏の毒殺事件で同氏を殺害 した疑いのある国営ガルーダ航空元パイロットの共犯として同航空の前社長インドラ・

サティアワンと地上職の女性社員を逮捕、ムニール氏は2004年ガルーダ機内で急死 16 韓国の半導体大手「ハイニックス半導体」の製品に日本政府が相殺関税を課したのは不

当だと韓国政府が日本を訴えていた通商紛争でWTO紛争処理小委員会(パネル)が韓 国側の主張を部分的に認める中間報告を当事国に内示

17 非常事態下のバングラデシュで自宅軟禁中のジア前首相が治安当局の圧力を受け事実上 の亡命に合意、18日政府が米国滞在のハシナ元首相の帰国を禁止、バングラデシュでは 1月の非常事態宣言後に軍主導の治安当局が汚職一掃などを掲げ政治家多数を拘束 22 韓国と北朝鮮の南北経済協力推進委員会開催(平壌)、南北を連結する鉄道の試運転を5

月17日に実施し試運転までに軍による列車運行の安全保証措置が実現するよう協力する

ことなどで合意

25 北朝鮮の朝鮮人民軍が創建75周年を迎え金正日総書記が出席して閲兵式開催(平壌:金 日成広場)、軍事パレードにはミサイルが登場、本格的なパレードは15年ぶり

26 ミャンマーと北朝鮮の代表者が国交回復の合意文書に調印、両国は1983年10月のラン グーン(現ヤンゴン)爆弾テロを機に同年11月断交、国交回復は23年5ヵ月ぶり 27 中国の全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会が李肇星外相の退任を決定、後任

に楊潔 外務次官を任命と新華社が報道

28 パキスタン北西部チャルサッダで同国のシェルパオ内相が出席して開かれていた集会の 最中に自爆テロがあり民放ジオ・テレビによると28人が死亡、内相を含む37人が負傷

●中近東・アフリカ

04・01 オルメルト = イスラエル首相がパレスチナ和平の進展を目指し前提条件を設けない 中東首脳会議の開催を提唱(エルサレム)

ソマリアの首都モガディシオで3月下旬からエチオピア軍とソマリア暫定政府部隊がイ スラム原理主義勢力「イスラム法廷会議」の潜伏メンバーらと激しい戦闘を継続、市民 ら150人以上が死亡、300人以上負傷、国連によると2月以来約6万人が首都から避難 09 アハマディネジャド = イラン大統領が演説で「わが国は商業規模で核燃料製造できる国

の仲間入りを果たした」とウラン濃縮能力の拡大を強調

フセイン政権が崩壊して4年が経ちイラク中部の聖地ナジャフで数万人が反米デモ

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11 アルジェリアの首都アルジェ中心部で首相府の建物を狙った自爆テロが発生、ほぼ同時 刻に郊外の警察署近くでも車爆弾が爆発、死者23人、負傷者162人

16 イラクのイスラム教シーア派反米指導者サドル師派がシャンマリ保健相ら同派の6閣僚 全員が辞任したことを明らかに、マリキ首相が駐留米軍の撤退日程を明らかにしないこ となどが理由

17 エジプト検察当局が同国原子力庁のエジプト人技術者ムハンマド・サベル容疑者と日本 人男性、アイルランド人男性の計3人を訴追したと発表、同原子力庁などのコンピュー ターに侵入し核開発情報を入手するなどイスラエルのためのスパイ行為を行なった容疑 18 バグダッドにあるイスラム教シーア派商業地区サドリヤで自動車爆弾によるテロが発生、

約140人が死亡、単独のテロでイラク開戦後最悪の被害に、他の少なくとも3件の爆弾 テロと合わせ200人近くが死亡

20 イラク駐留米軍が宗派対立が深刻化し住み分けが進むバグダッドでイスラム教スンニ派 地区の1つを取り囲むコンクリート防護壁の建設を開始、22日マリキ首相が防護壁の建 設中止を命じたことを明らかに

21 ナイジェリアで大統領選と上下両院選の投票実施、23日選挙管理委員会はオバサンジョ 大統領が後継指名した与党国民民主党のヤラドゥア氏の当選を発表

22 ロシアの支援でイラン南部に建設しているブシェール原子力発電所をめぐり両国代表が 建設資金の安定拠出に関する合意文書に署名

24 エチオピア東部で武装グループが中国資本の油田を襲撃、敷地内の施設を破壊したうえ 中国人作業員9人とエチオピア人作業員65人の計74人を殺害

エルドアン = トルコ首相が与党でイスラム色の強い公正発展党の次期大統領候補として ギュル外相を擁立すると発表、27日第1回投票実施、イスタンブールで公正発展党に反 発する世俗派市民らが大規模な反政府デモを実施、100万人以上が参加

27 サウジアラビア内務省が飛行士を養成してサウジ国内の石油施設などへの攻撃を計画し ていたなどとして武装組織の172人を逮捕したとする声明を国営テレビで発表

30 イスラエルとレバノンの民兵組織ヒズボラによる2006年夏の戦闘に関するイスラエル政 府の調査委員会がオルメルト首相やペレツ国防相の指揮に誤りがあったと批判する中間 報告書を発表

●欧 州

04・03 フランス国鉄の高速鉄道TGVがパリとフランス東部ストラスブール間の新路線で の試験走行を実施、時速574.8キロを記録しレール上を車輪で走る列車による世界最高 速度の記録を17年ぶりに更新

05 ロンドン警視庁が52人が犠牲となった2005年7月7日のロンドン同時テロで自爆した実 行犯らと共謀したとして爆発物取締法違反の罪で3人を起訴

15 フィンランドの中道右派政党の中央党を率いるバンハネン首相が3月の議会選で第2党 に躍進した穏健保守派の野党の国民連合のほか緑の党、スウェーデン人民党を加えた4 党による連立内閣発足で合意したと発表

18 EU欧州委員会がオランダでのビール販売をめぐり違法な価格カルテルを結んでいたと してハイネケンなど同国の大手ビールメーカー3社に計約2億7400万ユーロ(約440億

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円)の制裁金支払いを命令

19 ストルテンベルグ = ノルウェー首相が地球温暖化防止に向けた取り組みとして国内での 二酸化炭素の排出と吸収を均衡させる「カーボンニュートラル」を2050年までに実現す るとの目標を表明

ロシアが強く反発している米ミサイル防衛(MD)施設をポーランドとチェコに建設す る問題でNATOロシア理事会は同計画について協議を継続することで合意(ブリュッセ ル)、26日NATOとロシアの外相級理事会開催(オスロ)、米ロが激しく対立

22 フランス大統領選挙の第1回投票が行なわれ保守系与党国民運動連合のサルコジ党首が 首位、初の女性大統領を目指す社会党のロワイヤル元家庭担当相が2位でそれぞれ決選 投票に進出

26 EUと主要国首脳会議(ハイリゲンダム・サミット)議長国ドイツのガブリエル環境相 が同国の発電量の27%を2020年までに風力など再生可能エネルギーでまかなうとの計画 を発表

●独立国家共同体(CIS)

04・02 ユーシェンコ = ウクライナ大統領は対立するヤヌコビッチ首相が主導権を握る最高 会議(議会)の解散と5月27日の選挙実施を命じる大統領令を発令、内閣は3日までに 緊急閣議を開き大統領令を無効とし選挙への予算措置を拒否する政府決定を採択、25日 ユーシェンコ大統領が選挙を6月24日に延期する大統領令に署名

05 イワノフ = ロシア第一副首相が視察のため北方領土の択捉島を訪問、空港や道路などの 運輸交通インフラについて2010年までに整備を終えると強調

11 ロシア政府がギリシャ政府との間でギリシアへの天然ガス供給契約を2040年まで24年 間延長する交渉に入ることで合意、年末までの妥結を目指す

14 ロシアの野党連合勢力がモスクワで反政府デモ、治安当局が300人以上を拘束、15日サ ンクトペテルブルクでも約120人を拘束

18 ロシア極東サハリン州沖の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」を進めてきた英・オ ランダの国際石油資本ロイヤル・ダッチ・シェルと日本の三井物産、三菱商事の3社が 事業会社の株式の過半数をロシア政府系独占企業ガスプロムに譲渡し経営主導権を移譲 することで正式合意、ガスプロムのメドベージェフ副社長ら4社の代表が署名

19 キルギスのビシケク中心部でバキエフ大統領の退陣を求める野党勢力のデモ隊数千人を 警官隊が催涙ガスなどを使って政府庁舎付近から強制排除、デモ隊の約10人と治安要員 2人が負傷

20 北海道羅臼町の漁船「第38瑞祥丸」が北方四島周辺でロシア国境警備当局に拿捕された 問題で国後島古釜布の地区裁判所はロシア税関当局が罰金を求めて新たに起こした訴訟 について船主に通関上の過失はなかったとして棄却

23 ゲーツ米国防長官がセルジュコフ = ロシア国防相と会談(モスクワ)、チェコやポーラ ンドでの米国のMD関連施設の建設計画について説明しロシアとの情報共有化などを提 案、国防相は計画に反対、協議は平行線

旧ソ連解体を主導し新生ロシアの改革を推進したボリス・エリツィン前ロシア大統領が 心不全のためモスクワの病院で死去(76歳)

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24 プーチン = ロシア大統領とベルドイムハメドフ = トルクメニスタン大統領はロシアがト ルクメニスタンから独占的に天然ガスを輸入することを定めた長期契約の維持を確認 ロシアとインドが両海軍合同の対テロ軍事演習「インドラ2007」をウラジオストク近く の日本海で開始(→26日)

26 プーチン大統領が連邦議会に対する年次報告演説、米国が東欧で進めるMD計画などに 反発し欧州通常戦力(CFE)条約の自主的な履行を一時停止すると表明しNATOが欧州 で軍備を削減しなければ脱退もありうると警告、大統領は漁業問題に関し外国企業への 漁業割り当てを廃止しロシア企業に優先して割り当てると表明

27 エストニア政府が第二次世界大戦を戦った旧ソ連兵の銅像を首都タリン中心部から撤去、

反発するロシア系住民ら1000人以上が警察と衝突するなどし住民1人が死亡し40人以上 が負傷、警察も10人以上が負傷、30日エストニア政府は国防省が銅像を首都中心部か ら離れた軍の墓地に移設したことを明らかに

●北 米

04・02 米国と韓国が自由貿易協定(FTA)締結で正式合意

米連邦最高裁が米政府に対し温室効果ガスの規制強化に向け政策を見直すよう命令 04 ペロシ米下院議長がシリアでアサド大統領と会談、イスラエル和平問題などを協議 06 日米次官級経済対話開催(ワシントン)、米国産牛肉の対日輸出問題で早期の条件緩和

を迫る米側と米食肉処理施設の再査察をまずは求める日本側の溝が埋まらず、日本側は 輸入条件違反の可能性がある牛タンが新たに見つかったことについて経緯などを早急に 報告するよう要請

10 違法な海賊版などで知的財産権が侵害されているとして米政府が中国をWTOに提訴 11 ゲーツ米国防長官が米陸軍部隊のイラク駐留期間を現在の1年から最長で1年3ヵ月に延

ばす新方針を発表、駐留期間延長に伴う負担軽減を図るため米国への帰還後少なくとも 1年間は次の派遣を行なわないことも決定

米上院が体のどんな細胞にも成長する可能性を秘めた胚性幹細胞(ES細胞)の研究規制 を緩和する法案を賛成多数で可決

16 バージニア州ブラックスバーグのバージニア工科大で学生寮と教室内で銃撃や銃乱射が 相次いであり学生ら計32人が殺害され15人が負傷、容疑者は同大4年の韓国人学生で、

現場で自殺、米犯罪史上最も多い犠牲者を出す銃撃事件に

米牛肉加工業者が自主的な牛海綿状脳症(BSE)検査の許可を求めた訴訟でワシントン 連邦地裁は米農務省が民間検査を禁止しているのは違法との判決

18 米連邦最高裁がブッシュ政権の後押しで成立した妊娠後期に胎児の一部を引き出して死 亡させる人工中絶を禁じる法律を5対4で合憲とする判決、妊娠中絶の一部禁止を合憲 とする判決は中絶の権利を認めた1973年の最高裁判決以降初めて

22 ブルームバーグ = ニューヨーク市長がマンハッタン中心部に平日乗り入れる車から通行 料を徴収することで交通量を減らし向こう10年間に100万本の植樹を目指すことなどを 盛り込んだ地球温暖化防止計画を発表

25 ニューヨーク市と同市の校長らで組織する団体が荒れた「問題校」に派遣する校長に対 して最大で年間2万ドル(約590万円)のボーナスなどを支払うことを柱とした新しい

(8)

給与体系の導入に25日までに合意

26 米上院本会議がイラク駐留米軍を2008年3月末までに撤退させる「目標」を盛り込んだ 戦費支出法案を51対46の賛成多数で可決、下院は25日に同法案を可決、撤退日程を明 示した法案が初めて議会を通過

29 ハーパー = カナダ保守党政権が京都議定書が同国に課した温室効果ガス排出削減目標を 約束期間の2012年までに達成するのは不可能と公式に表明し地球温暖化防止のための新 対策を発表

30 ブッシュ米大統領とEU議長国のドイツのメルケル首相らが首脳会談(ワシントン)、地 球温暖化問題に対して新エネルギーの促進などに共同で取り組むとする声明を発表

●中南米

04・01 南米パラグアイの国家警察によるとアスンシオン郊外で土地管理会社社長太田洪量 さんらが武装した集団に誘拐され2日までに関係者に15万ドル(1770万円)の身代金を 要求、20日太田さんとパラグアイ人男女2人が無事解放、検察庁は犯人側に身代金1640 万円を支払ったことを明らかに

22 ペルー日本大使公邸人質事件が解決から10年を迎え元人質らがリマ市郊外で救出作戦で 死亡した軍特殊部隊の隊員2人と人質だったジュスティ最高裁判事の墓参り、リマの陸 軍施設では陸軍主催の記念式典開催

24 緒方貞子国際協力機構(JICA)理事長がアモリン = ブラジル外相と会談(ブラジリア)、 中南米やアフリカ諸国への支援事業でブラジルとJICAとの連携強化について協議 メキシコ市議会が妊娠3ヵ月までの中絶を認める法案を反対派の強い抗議行動のなか採 択、カトリック教会の影響が強いメキシコなどほとんどの中南米諸国は基本的に中絶を 禁止

25 南米ベネズエラのオリノコ川流域で国際石油資本(メジャー)が出資する4つの操業プ ロジェクトが5月1日以降に国有化される計画をめぐり米国のコノコフィリップスを除 くすべてのメジャーがベネズエラ政府との同意書に署名

28 チャベス = ベネズエラ大統領がカストロ = キューバ政権とともに提唱する独自の経済協 力協定「米州ボリバル代替統合構想」に参加する国に対し石油供給を「100パーセント 保証する」と表明

30 チャベス大統領がIMFと世界銀行から脱退すると表明、両国際金融機関を脱退するのは きわめて異例、同国は石油収入を背景に反米左翼外交を強めており脱退により主要国グ ループからの干渉を避け経済の自主運営を目指す考え

国際問題 第562号(電子版) 2007年6月号 編集人『国際問題』編集委員会

発行人 佐藤 行雄

発行所 財団法人日本国際問題研究所

〒100−6011 東京都千代田区霞が関3−2−5 霞が関ビル11階 電話 03−3503−7262(出版・業務担当)

http://www.jiia.or.jp/

*本誌掲載の各論文は執筆者個人の見解であり、執筆者の所属する 機関、また当研究所の意向を代表するものではありません。

*論文・記事の一部分を引用する場合には必ず出所を明記してくだ さい。また長文にわたる場合は事前に当研究所へご連絡ください。

*電子版最近号

06年5月号 焦点:東アジア共同体をめぐる政治 06年6月号 焦点:気候変動の将来枠組み 06年7・8月号 焦点:東アジア経済統合と日本 06年9月号 焦点:核拡散と核管理の展望 06年10月号 焦点:欧州の外交と安全保障―イラク戦争後 06年11月号 焦点:自衛権の新展開

06年12月号 焦点:BRICs経済の実像 07年1・2月号 焦点:日本外交の展開―小泉政権から安倍政権へ 07年3月号 焦点:米中の協調と対立 07年4月号 焦点:国際刑事裁判所の課題 07年5月号 焦点:盧武鉉政権の韓国

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Ⅰ 国際関係 05・01 ILOによると働く意思や能力のある労働力人口が2019年の推計で世界総人口の約 45%に当たる34億8000万人、このうち8億人が中国 05 ユニセフが2019年は世界で過去最多の推定1900万人の子どもたちが自宅を追われた国 内避難民の状態にあったとする報告書を発表 06 ポンペオ米国務長官とラブロフ =

1 弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約は、米国の脱退通 告(2001年12月13日)から6ヶ月がたった2002年6月13日 をもって失効した。1972年に米ソ首脳により署名された同条 約は、冷戦期と冷戦後を通じて両超大国間の戦略的安定に貢 献してきたとされるが、ちょうど30年でその姿を消すことに なった。昨年9月11日の米国におけるテロ攻撃(以下9.11テ

高まる中国人民解放軍による台湾への「侵攻」、武力統一の可能性 土屋貴裕 (京都先端科学大学准教授) 1.「今日のウクライナ」は「明日の台湾」か 2022年2月24日、ロシアによるウクライナへの侵攻が開始された夜、中華民国台湾国防部は、中国軍機のべ9機が

2 研究レポート FY2021―7号 2022/2/15 日本国際問題研究所 「中国」研究会 2.1 パンロン平和会議とパンロン協定 2015年に停戦合意文書が調印されたことでタイとミャンマーの国境地域は平和を取り戻しつつあったが、中国とミャンマー国境 地域での衝突は途絶えることなく、むしろ激しくなる傾向にあった。

1 研究レポート FY2021―6号 2022/1/31 日本国際問題研究所 大国間競争時代のロシア研究会 深化する露中関係―高まり続けるロシアのプレゼンス 熊倉潤 法政大学 法学部准教授 はじめに 2021年夏のアフガニスタン問題、2022年1月のカザフスタン問題など、中央ユーラシア地域の安定に関わる重大な事案が

2 研究レポート 第2号 2021/3/4 日本国際問題研究所 「米国」研究会 張を強め、それを好ましく思わない一般党員が政党支持から離れて無党派層になる、という構図である。この見解は、予備選挙 や利益集団政治というアメリカ政治の特徴とも整合的であった。

中国の「新しい」開発構想 伊藤亜聖 東京大学社会科学研究所准教授 新たなキーワード コロナ以前と以後で、中国の政策決定者の中国経済認識はどう変わったのだろうか? すでに広く認識されているように、2020 年以降、北京からは「新しい」政策キーワードが登場し、あるいは古いキーワードがにわ