科目名 担当者名 単位数 選択・必修 開講 年次 日本語科目名
英文科目名 科目の概要
学習・教育内容 達成目標
社会人基礎力(12の能力)のうち
育成する能力 学生が達成すべき行動目標
テキスト及び参考文献
他科目との関連、資格との関連
学習上の助言 受講生への希望・要望
評価方法 小テスト レポート 成果発表
(口頭・実技) 作品 授業態度 その他 合計
総合評価 100
前に踏み出す力 主体性
働きかけ力 実行力 考え抜く力 課題発見力
計画力 創造力
チームで働く力
発信力 傾聴力 柔軟性 情況把握力 規律性
ストレスコントロール力
社会ネットワーク論
Theory of Social Networks 堀田 裕子 専門 2 選択 2年春
人と人とをつなぐネットワークは、地域に根づくものだけに限りません。インターネットを通じて異なる地域の人びとが共 通の目的のために活動するネットワークも増えています。また、「ネット社会」という言葉もごく一般的に使われるようになり ました。私たちの間に、新たなコミュニティ意識(集団意識・空間意識)が形成されつつあるのです。このような「超域コミュ ニティ」、「ヴァーチャルコミュニティ」に焦点をあて、その実態、諸理論、今後の可能性について学びます。また、そこから 生じる新たな社会問題にまで視野を広げて考えていきます。
「超域コミュニティ」と「地域コミュニティ(空間を共有する コミュニティ)とは、似ている点も異なる点もあります。本講 義では、そうした対比を意識的におこない、「超域コミュニ ティ」の今後について、みなさんが一定のヴィジョンを描 けるようにしたいと思います。
①「超域コミュニティ」と「地域コミュニティ」の違いを理解す る。
②「超域コミュニティ」が誕生する社会的背景を学ぶ。
③「超域コミュニティ」が抱える諸問題を理解し、解決策につ いて考えることができる。
主体性 課題発見力 創造力 傾聴力 情況把握力
・理解できなかった点があれば、教員に積極的に質問する。
・板書された授業内容だけでなく、教員が口頭で述べていることにも留意し、必要に応 じてノートをとる。
・「超域コミュニティ」にかかわる見方・考え方、および問題・課題を整理する。
教科書:使用しません。
参考書:必要に応じて講義中に紹介します。
教科書・参考書とは別に、毎回プリントを配布します。このプリントが教科書・ノート代わりとなるでしょう。
他科目との関連:「現代コミュニティ論」、「社会学」ほか
ミニペーパーを通じて、みなさんの理解度をはかって進 めていきますが、各回の「予習・復習」を参照し、自主的 に学習することを推奨します。
インターネットを通じて、友人と、あるいはまったく見知らぬ 誰かとコミュニケーションをするということの「光」と「闇」の部分 を、一緒に考えていきましょう。細かな事実や事例よりも、講 義で紹介する見方や考え方をきちんと理解することを心がけ てください。
60 20 20
○
○
○
○
○
○
○
○ ○ ○
筆記試験
教養・専門 資格・教職
【評価方法】
評価方法 評価の 割合
達成
目標 各評価方法、評価にあたって重視する点、評価についてのコメント
筆記試験
①
②
③
④
⑤
小テスト
①
②
③
④
⑤
レポート
①
②
③
④
⑤
成果発表
(口頭・実技)
①
②
③
④
⑤
作品
①
②
③
④
⑤
授業態度
①
②
③
④
⑤
その他
①
②
③
④
⑤ 総合評価
割合 100
【達成目標の目安】
達成レベルA(優)の目安 達成レベルB(良)の目安 60
✔
✔
✔
①授業中に出てきた用語を理解できているか。
②授業中に出てきた考え方について、自分の言葉で説明できるか。
③授業で学んだ見方・考え方を、インターネット社会を考えるうえで用いること ができるか。
20
①毎回出席し、授業内容をノートにとっているか。
②プリントの括弧埋めをするだけでなく、欄外にもノートをとっているか。
③講義後に、今日の授業内容について簡単に説明することができるか。
20
✔
✔
①授業中に出題する課題に対して、授業で学んだ内容を踏まえて論じることが できているか。
②授業中に出題する課題に対して、自分の考えを述べることができているか。
③自分の考えを、論理的に組み立てることができているか。
筆記試験・授業態度・その他(ミニペーパー)の合計得点が 90点以上を「秀」、80点以上を「優」とします。
「秀」「優」ともに、授業内容の十分な理解に加え、それを自 分なりに消化し、「超域コミュニティ」の今後について考える 際に利用できることが目安となります。
筆記試験・授業態度・その他(ミニペーパー)の合計 得点が70点以上を「良」とします。
「良」は、授業内容の十分な理解に加え、それを具 体的な社会ネットワーク上の問題に適用して考えるこ とができる程度です。
回数 学習・教育内容 授業の
実施方法 達成レベルC(可)の目安 予習・復習 時間
(分)
能力 名
1回 /
2回 /
3回 /
4回 /
5回 /
6回 /
7回 /
8回 /
イントロダクション
シラバスを中心に、講義の 方法やポイントを説明しま す。また、多様なネットワー クの現状を提示します。
二者間ネットワークと 三者間ネットワークの 違い、インターネット・
ネットワークの現状に ついて理解しましょう。
60
~ 90
④⑧
超域コミュニティの構造(1)
「超域コミュニティ」なるもの が形成されてきた、歴史社 会的背景を学びます。
講義 伝統社会から近代社
会、そして現代社会へ の歴史的変化につい て理解しましょう。
復習として、「情報社 会」がどのようにして 誕生したかを理解し ておきましょう。
90
④⑧
⑩
超域コミュニティの構造(2)
超域コミュニティの構造につ いて、取り巻く社会との関連 およびオフラインの群れとの 比較からで学びます。
講義 インターネット上の人
の群れが、オフライン の群れとどう異なるの かを理解しましょう。
復習として、オンライ ンとオフラインの群れ の違いについて、整 理しておきましょう。
90 ④⑧
⑩
超域コミュニティの構造(3)
超域コミュニティを集合体お よび集団としてみた場合 の、人間関係の違いについ て学びます。
講義(70分)
ミニペーパー(20分)
インターネット上の人 の群れを、「集合体」
および「集団」の観点 から考え、それぞれの 有効性について理解 しましょう。
予習として、「集合 体」と「集団」との違 いについて学習して おくとよいでしょう。
90 ④⑥
⑩
情報、メディア(1)
「情報」とは何か。その特質 と、ネットワークとの関連性 について学習します。
講義 「情報」という記号およ び商品について、「モ ノ」とは異なるその性 質を理解しましょう。
復習として、「モノ」の 価値と「情報」の価値 の違いを主軸に理解 しておいてください。
90 ④⑧
⑩
情報、メディア(2)
「メディア」に焦点をあて、メ ディアリテラシーの問題を勧 化ます。
講義 メディアリテラシーの 問題、とりわけ情報格 差の現状や原因につ いて、しっかり理解しま しょう。
復習として、情報格 差の影響因子につ いてまとめておきま しょう。
④⑧
⑩
講義 予習として、シラバス
を読み、講義の趣旨 を理解してきてくださ い。
90
超域コミュニティと個人(1)
諸個人が集団を形成するメ カニズムと、メンバーシップ の問題を考えます。
講義 ROMといったインター ネット特有の存在を考 慮に入れ、集団形成と メンバーシップについ て理解しましょう。
予習とし
て、ROM(Read Only Member)のもたらす 影響について考えて きてください。
90 ④⑧
⑩
超域コミュニティと個人(2)
インターネットが諸個人のア イデンティティに及ぼす影 響について考えます。
講義(70分)
ミニペーパー(20分)
「地位群」「役割群」が アイデンティティにもた らす影響について、理 解しましょう。
予習として、「アイデ ンティティ」や「地位」
「役割」といった基礎 概念について理解し ておくとよいでしょう。
90 ④⑥
⑩
回数 学習・教育内容 授業の
実施方法 達成レベルC(可)の目安 予習・復習 時間
(分)
能力 名
9回 /
10回 /
11回 /
12回 /
13回 /
14回 /
15回 /
能力名: ①主体性 ②働きかけ力 ③実行力 ④課題発見力 ⑤計画力 ⑥創造力 ⑦発信力 ⑧傾聴力
⑨柔軟性 ⑩情況把握力 ⑪規律性 ⑫ストレスコントロール力
ネットワークと身体(1)
「声の文化」と「文字の文化」
の発達を追いながら、ネット ワークにおいて身体のもつ意 味について学びます。
講義 「声の文化」と「文字の 文化」とはそれぞれ具 体的に何を指し、どう 異なるのかを、理解し ましょう。
予習として、ラジオや テレビなどのメディア の歴史を概観してお きましょう。
90 ④⑧
⑩
ネットワークと身体(2)
身体が、オンラインでのコミュ ニケーションとオフラインでの コミュニケーションにおいて果 たす働きについて学びます。
講義 ノンバーバル・コミュニ ケーション論の考え方 と、オフライン/オンラ インの違いを理解しま しょう。
復習として、オフライ ンとオンラインの人間 関係の違いを整理し ておきましょう。
90 ④⑧
⑩
ネット空間と社会問題(1)
「メル友」、「出会い系」、SNS やオンラインゲームを通じて 見知らぬ者同士が関係をも つことについて考えます。
講義 青少年を中心に広が
る新しい人間関係のか たちと、そこから生じる トラブルとその理由に ついて、理解しましょ う。
復習として、n対nの 人間関係と、1対1の 人間関係との違いを 中心にまとめてみま しょう。
90 ④⑧
⑩
ネット空間と社会問題(2)
ネット上で広がる流言や誹謗 中傷などの「見えない敵」の 問題を考えます。
講義(70分)
ミニペーパー(20分)
「見えないこと」および
「匿名性」の問題点と、
その解決策を理解しま しょう。
復習として、ROMの ような匿名的な人び との性質について、
再考しましょう。
90 ④⑥
⑩
超域コミュニティの可能性(1)
ネットを通じたボランティアの 歴史、現状、その特性を学び ます。
講義 インターネットのもつど のような性質が、ボラン ティアを成功させたの かを理解しましょう。
復習として、インター ネットの性質とボラン ティアの性質との近 似性について考えて おきましょう。
90 ④⑩
超域コミュニティの可能性(2)
「セカンドライフ」のような、
ヴァーチャルな空間で過ごす ということについて考えます。
講義(70分)
ミニペーパー(20分)
私たちの空間意識の 変化について、理解し ましょう。
予習として、「セカン ドライフ」について調 べておきましょう。
90 ④⑩
まとめ
全体のまとめをおこないなが ら、「情報通信白書」のデータ を使って、最新の傾向と、未 来について考えます。
講義(70分)
質疑応答(20分)
「情報通信白書」の データを正しく読むこ と、また今の傾向を知 ることが大切です。
予習として、これまで のレジュメと資料を見 直し、分からないとこ ろを明確にしておき ましょう。
90 ①④