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●12雨上がりの朝に

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Academic year: 2024

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教材の解説

かん

せん

しょう

が流行する中︑集団感

かん

せん

が発生したA 病院のこ た︒ は︑

かあ

んがA 病院に勤

めている看

かん

であることを︑友

達の翔

やみんなにはかくしていましたが︑夕食のときに母

かあ

さん の話を聞いて︑考えが変わりました︒

12 雨上がりの朝に

﹁患 かんじゃさんにも家族がいるでしょう︒その人たちにとって︑患 かんじゃさんは大切な人だと思うの︒母 かあさん にとっては︑優 やお父 とうさんね︒そう思うと︑絶対に助かってほしい︑そのためにがんばろう︑と

いう気持ちがわいてくるの︒﹂

それを聞いて︑ぼくははっとした︒もし︑母 かあさんや父 とうさんが感 かんせんしょうで入院したら︑お医者さんや看 かん

護師 さんには精いっぱい︑治 りょうをしてほしいと思うだろう︒

︵母 かあさんがしているのは立 りっ派なことだ︒それなのに︑ぼくは母 かあさんのことをかくそうとしていたなん

て⁝⁝︒︶

ぼくは︑﹁わかった︒でも︑無理しないでね︒﹂と言いながら︑胸 むねがいっぱいになっていた︒

次の日の朝︑雨はずいぶん小降りになっていた︒ぼくがかさをさして学校に向かって歩いていると︑

同じようにかさをさして翔 が前を歩いていた︒ぼくは走って︑翔 のとなりに並んだ︒そして︑勇気を

出して︑言った︒

﹁ぼくの母 かあさんは︑本当はA病院で働いているんだ︒﹂ 翔 は︑おどろいてぼくの顔を見た︒

﹁そうだったの︒実は︑先月︑ぼくのおじさんが感 かんせんしょうになってA病院に入院してたんだ︒﹂

﹁えっ︒﹂

﹁もうよくなって退 たいいんしたんだけど︑そのおじさんが言ってたんだ︒感 かんせんしょうの患 かんじゃを受け入れてくれ ない病院も多いのに︑A病院では受け入れてくれたって︒お医者さんや看 かん護師 さんたちも︑一生懸

に治 りょうやお世話をしてくれて︑うれしかったって︒﹂ ﹁ねぇ︑母 かあさん︒母 かあさんは︑感 かんせんしょうの患 かんじゃがい

る病院で働いていて︑いやじゃないの

かあさんは︑おどろいた顔をして︑きき返した︒

﹁学校で︑何か言われたの

﹁そうじゃないけど⁝⁝︒いやなことを言われ

たり︑差別されたりするかもしれないんで

しょう

ほかの病院に移りたいとは思わな

いの

かあさんは︑しばらく考えてから︑こう言った︒

﹁そんなことは︑思わないよ︒﹂

﹁どうして

﹁母 かあさんは︑病気の人や苦しんでいる人を助け たいと思って︑看 かん護師 になったの︒だから︑

かんせんしょうの患 かんじゃさんを放っていくようなことは

したくないの︒﹂

ぼくは︑母 かあさんが看 かん護師 になった理由を初め

て知った︒

﹁それに⁝⁝︒﹂と︑母 かあさんが続けた︒

5 10

15

5 10

15

9 8

かあさ ん

﹁患 かんじゃさんにも家族がいるでしょう︒その人たちにとって︑患 かんじゃさんは大切な人だと思うの︒母 かあさん にとっては︑優 やお父 とうさんね︒そう思うと︑絶対に助かってほしい︑そのためにがんばろう︑と

いう気持ちがわいてくるの︒﹂

それを聞いて︑ぼくははっとした︒もし︑母 かあさんや父 とうさんが感 かんせんしょうで入院したら︑お医者さんや看 かん

護師 さんには精いっぱい︑治 りょうをしてほしいと思うだろう︒

︵母 かあさんがしているのは立 りっ派なことだ︒それなのに︑ぼくは母 かあさんのことをかくそうとしていたなん

て⁝⁝︒︶

ぼくは︑﹁わかった︒でも︑無理しないでね︒﹂と言いながら︑胸 むねがいっぱいになっていた︒

次の日の朝︑雨はずいぶん小降りになっていた︒ぼくがかさをさして学校に向かって歩いていると︑

同じようにかさをさして翔 が前を歩いていた︒ぼくは走って︑翔 のとなりに並んだ︒そして︑勇気を

出して︑言った︒

﹁ぼくの母 かあさんは︑本当はA病院で働いているんだ︒﹂ 翔 は︑おどろいてぼくの顔を見た︒

﹁そうだったの︒実は︑先月︑ぼくのおじさんが感 かんせんしょうになってA病院に入院してたんだ︒﹂

﹁えっ︒﹂

﹁もうよくなって退 たいいんしたんだけど︑そのおじさんが言ってたんだ︒感 かんせんしょうの患 かんじゃを受け入れてくれ ない病院も多いのに︑A病院では受け入れてくれたって︒お医者さんや看 かん護師 さんたちも︑一生懸

に治 りょうやお世話をしてくれて︑うれしかったって︒﹂ ﹁ねぇ︑母 かあさん︒母 かあさんは︑感 かんせんしょうの患 かんじゃがい

る病院で働いていて︑いやじゃないの

かあさんは︑おどろいた顔をして︑きき返した︒

﹁学校で︑何か言われたの

﹁そうじゃないけど⁝⁝︒いやなことを言われ

たり︑差別されたりするかもしれないんで

しょう

ほかの病院に移りたいとは思わな

いの

かあさんは︑しばらく考えてから︑こう言った︒

﹁そんなことは︑思わないよ︒﹂

﹁どうして

﹁母 かあさんは︑病気の人や苦しんでいる人を助け たいと思って︑看 かん護師 になったの︒だから︑

かんせんしょうの患 かんじゃさんを放っていくようなことは

したくないの︒﹂

ぼくは︑母 かあさんが看 かん護師 になった理由を初め

て知った︒

﹁それに⁝⁝︒﹂と︑母 かあさんが続けた︒

5 10

15

5 10

15

9 8

ぼ く(優ゆう

当社 二次元コード

入ル

かける

とうさ ん

Referensi

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