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カブトガニの病原体に対する 自然免疫の応答と制御 - J-Stage

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カブトガニは,分類学的には節足動物門,節口綱,剣 尾目に属し,エビ・カニよりもクモに近縁である.現存 種は,北アメリカ東岸の ,アジア東

南海域沿岸の ,  , 

の4種であり,博多湾には が生息する.中生代化石種の外部形態が現存種 とよく似ているため,「生きた化石」と呼ばれるが,分 子進化学的に化石化しているわけではない.

は受精卵の中で4回脱皮し,孵化後は15年をかけ て18回の脱皮を繰り返して成熟する.その体液は,ご く微量のグラム陰性菌に反応して凝固する性質がある.

無菌的に採取すると,殺傷することなく1個体あたり 100 〜200 mlの体液を得ることができる.

カブトガニの血球は,99%が顆粒細胞で占められ,細 胞内には大・小2種類の顆粒があって,体液凝固因子,

セリンプロテアーゼ阻害剤(セルピン),レクチン,抗 菌ペプチド,トランスグルタミナーゼ (TGase) などの 自然免疫タンパク質が貯蔵されている(1〜3).顆粒細胞 は,細胞表面の受容体を介して,グラム陰性菌の表層成 分であるリポ多糖 (LPS) に鋭敏に反応し,貯蔵されて いる自然免疫タンパク質を開口放出する.LPSは,ヒト においても自然免疫系を誘導するため,体内にLPSが 侵入すると,過剰な免疫反応の結果,発熱や重篤な ショックをひき起こすことがあり,臨床的には注射液や 透析液へのLPSの混入は重大な問題となる.カブトガ ニの顆粒細胞を材料にした高感度のLPS検出試薬が開

カブトガニの病原体に対する 自然免疫の応答と制御

柴田俊生,川畑俊一郎

九州大学大学院理学研究院

セミナー室

自然免疫の応答と制御

──その共通性と多様性‒6

(2)

発されており,医薬品の製品管理に利用されている.一 方で,ペプチドグリカンや 

β

-1,3-d-グルカン (BDG) と いった他の病原体の表層成分に反応する受容体は見つ かっていない.今回は,これまでの半世紀にわたる研究 成果に基づいて,カブトガニ自然免疫系の応答と制御の 分子機構について概説する(1〜3)

カブトガニ体液のLPS感受性を高めるフィード バック機構

カブトガニの自然免疫を担う中心的なタンパク質のひ とつとして,体液凝固因子のC因子が挙げられる(1〜3). C因子はLPS感受性のセリンプロテアーゼ前駆体であ り,LPSを認識すると自己活性化し,体液凝固カスケー ドを開始させる(図1.C因子は顆粒細胞内に貯蔵され ているが,一部は顆粒細胞の表面にも発現しており,

LPS受容体として機能している(4).活性化した細胞表面 上のC因子は,Gタンパク質依存性の細胞内シグナル伝 達経路を介して,細胞内のカルシウムイオン濃度を上昇 させ,顆粒内タンパク質の開口放出をひき起こす.C因

子は,N末端からシステインリッチ領域,EGFドメイ ン,補体因子に特徴的なCCPドメイン,C型レクチン ドメイン,さらにC末端のセリンプロテアーゼドメイン から構成されている.LPS結合領域はシステインリッチ 領域に局在する(5)

顆粒細胞は,LPSに対してきわめて鋭敏に反応し,

10−13 g/ml (〜10−14 m) 程度のLPSで開口放出を誘導す ることができる(6).C因子とLPSは,7.6×10−10 mの解 離定数で相互作用するが,その親和性だけでは,顆粒細 胞のLPSに対する感受性の高さは説明できない.カブ トガニの体液中には,106個/ml程度の顆粒細胞が存在 しており,LPSによる顆粒細胞の開口放出の感度は,細 胞濃度に大きく依存する.たとえば,細胞濃度が0.05× 106個/mlから0.8×106個/mlに変化すると,LPS感受性 は100万倍も上昇する(6).それを担っているのが,顆粒 の主要成分のタキプレシンである.タキプレシンは,ハ チ毒のマストパランと構造的に類似している.マストパ ランは,マスト細胞のGタンパク質と直接結合し,開口 放出をひき起こすことが知られているが,事実,タキプ

図1LPSがひき起こすカブトガニ顆粒細胞の開口放出と自然免疫反応

LPSは顆粒細胞のLPS受容体により認識され,顆粒成分が分泌される.C因子は,顆粒細胞表面ではLPS受容体として働き,凝固開始因子 や補体開始因子としても働く.また,G因子はBDGを認識して活性化し,凝固因子として働く.顆粒細胞によるLPS認識は,体液凝固だ けでなく,感染微生物の包囲化や殺菌,抗菌ペプチドによるヘモシアニンのフェノールオキシダーゼ (PO) への転換,創傷治癒などの自 然免疫ネットワークを誘導する.PLC:ホスホリパーゼC,IP3:イノシトール三リン酸,PIP2:ホスファチジルイノシトール二リン酸

(3)

レシンが顆粒細胞の開口放出をLPS非依存的にひき起 こすことが判明した.つまり,カブトガニ体液の高い LPS感受性は,LPS受容体を介して顆粒細胞から放出さ れたタキプレシンが,他の顆粒細胞の開口放出をLPS 非依存的に誘導するという正のフィードバック機構に支 えられている(図1).一方,体液には,70 〜 100 mg/

mlという高濃度のヘモシアニンが存在しており,ヘモ シアニンがタキプレシンと結合することで,過剰な開口 放出を負に制御している(7, 8)

カブトガニToll様受容体

Toll経路は,ショウジョウバエで発見された自然免疫 を誘導するひとつの経路であり,ショウジョウバエでは 発生時の背腹軸形成の重要なセリンプロテアーゼカス ケードでもある(図2.感染微生物が侵入すると,細 胞表面上のToll受容体を介して細胞内にシグナルが伝 達され,最終的には,転写因子であるNF-

κ

Bが核内へ 移行し,各種抗菌ペプチドなどが産生される.哺乳類で もToll様受容体が異物認識受容体として機能している.

カブトガニのToll様受容体は,ショウジョウバエToll とドメイン構造や分子サイズが類似している(9).カブト ガニにも,転写因子のNF-

κ

Bやその抑制因子であるI

κ

B のホモログが存在し,グラム陰性菌の感染はカブトガニ I

κ

Bの分解をひき起こし,カブトガニNF-

κ

Bが核内へ移 行した後,NO合成酵素やC因子などの自然免疫関連タ ンパク質の転写を誘導する(10).このように,NF-

κ

Bを 介したシグナル伝達経路は,カブトガニから哺乳類まで 保存されている.ショウジョウバエでは,グラム陽性菌 や真菌の侵入があると,セリンプロテアーゼカスケード により,Tollのリガンドであるシュペツルが産生され る.カブトガニにおいては,まだこのような内因性のリ ガンドは不明であり,そのToll様受容体の自然免疫系

への関与は不明である.

G因子によるBDGの認識

C因子は,グラム陰性菌のLPSによる活性化を受ける と,B因子を活性化し,活性化されたB因子は,凝固酵 素前駆体を凝固酵素へと活性化する.最終的には,凝固 酵素がコアギュローゲンをコアギュリンへと変換するこ とにより,不溶性のコアギュリンポリマーが形成される

(図1)(1〜3).一方で,真菌の表層成分であるBDGは,顆

粒細胞から分泌されるG因子により認識される.BDG を結合した活性型G因子は,凝固酵素前駆体を凝固酵素 へと活性化する.G因子はヘテロ2量体のセリンプロテ アーゼ前駆体で,

α

 サブユニットと 

β

 サブユニットから 構成される(1〜3)

β

 サブユニットはセリンプロテアーゼ ド メ イ ン を 含 み,一 方,

α

  サ ブ ユ ニ ッ ト は,1つ の 

β

-1,3-d-グルカナーゼA1-モジュール,3つのキシラ ナ ー ゼA-様 モ ジ ュ ー ル,2つ の キ シ ラ ナ ー ゼZ-様 モ ジュール(Z1およびZ2)から構成されている.BDGの 認識部位は,C末端側のZ1・Z2モジュールに存在して いる.Z1・Z2モジュールは,土壌細菌 

 ( ) のエンドグルカナーゼ5Aのセルロース結合 モジュールと45%の配列類似性を示す.エンドグルカ ナーゼ5Aは,N末端の触媒ドメインと2つの糖鎖結合 モジュール ( CBM6-1・ CBM6-2) から構成されて いる.Z2モジュールのNMR解析から,Z2モジュール のリガンド結合部位と CBM6-2モジュールのリガン ド結合部位が一致することが判明した(11).カブトガニ の自然免疫タンパク質の真菌認識と土壌細菌のセルロー ス分解酵素の基質認識の構造基盤が,進化的に保存され ていることはたいへん興味深い.

図2カブトガニの体液凝固,哺乳 類の血液凝固,ショウジョウバエの 背腹軸決定に関与するセリンプロテ アーゼカスケードの比較

*はプロテアーゼ前駆体を,棒状の線 は相同タンパク質を示す.

(4)

カブトガニ体液凝固カスケードの進化的考察 カブトガニの体液凝固カスケードと哺乳類の血液凝固 カスケードは,創傷局所でのプロテアーゼによる連鎖反 応という点では共通している.しかし,コアギュローゲ ンは,フィブリノーゲンの相同タンパク質ではなく,カ ブトガニの異物認識分子であるタキレクチン-5Aや5B が,フィブリノーゲンのホモログである(12).一方では,

カブトガニの体液凝固カスケードは,ショウジョウバエ の背腹軸決定に関与するセリンプロテアーゼカスケード と相同である(図2)(1〜3).さらに,コアギュローゲン は,進化的にはショウジョウバエのToll受容体の内在 性リガンドであるシュペツルと相同であり,カブトガニ のB因子および凝固酵素のN末端に存在するクリップド メインは,プロシュペツルのプロセシングに関わるプロ テアーゼであるスネークやイーターにも存在する.この ように,カブトガニとショウジョウバエの両カスケード は共通の祖先から進化したと推定される.まさに,大野 乾氏が『生命の誕生と進化』の中で語った「一創造百盗 作」の典型である.

レクチンによる異物認識

カブトガニの顆粒細胞から4種類(タキレクチン-1〜

4),血漿から4種類(タキレクチン-5A, 5B, タキレクチ ン1類似体であるガラクトース結合タンパク質,C-反応 性タンパク質)のレクチンが精製されている(13).これ らのレクチンはそれぞれ異なる糖結合親和性を有してい る.タキレクチン-1はグラム陰性菌表層成分の2-ケ ト-3-デオキシオクトン酸,タキレクチン-2はGlcNAcや GalNAc,  さらにグラム陽性菌表層成分のリポテイコ酸 を認識する.タキレクチン-3はS型LPSを有する大腸菌 O111 : B4のO抗原を認識する.タキレクチン-4は同じ く大腸菌O111 : B4のO抗原特有の糖であるコリトース の認識を行なう.タキレクチン-5Aと5Bはフィブリ ノーゲンのホモログであり,アセチル基を認識すること で,すべてのヒト赤血球に対して非常に強い凝集活性を 示す.血漿中のタキレクチン-5Aの濃度は約10 

μ

g/mlで あり,感染微生物の認識に非常に重要な役割を果たして いると考えられる.タキレクチン-1, 2, および5Aに関し ては,立体構造も決定され,異物認識の分子基盤が判明

している(14, 15).最近では,これらのレクチンが補体活

性化に重要な役割を果たしていることが明らかになりつ つある.

抗菌ペプチドの殺菌作用と多機能性

抗菌ペプチドは,感染微生物の殺菌に直接働く重要な 自然免疫因子である.顆粒細胞には,タキプレシン,

ビッグディフェンシン,タキサイチン,タキスタチンと いうシステインに富む抗菌ペプチドが貯蔵されており,

これらの立体構造がすべて明らかとなっている(1〜3).た とえば,ビッグディフェンシンは,グラム陰性菌に対し て抗菌活性を有する疎水性の強いN末端のドメインと,

グラム陰性菌に対して抗菌活性を有するC末端のドメイ ンからなる.哺乳類のディフェンシンは,C末端側と相 同性がある.興味深いことに,1種類の抗菌ペプチド は,他の抗菌ペプチドと共存すると,その抗菌活性が著 しく増強する.たとえば,タキサイチンは単独では強い 抗菌活性を示さないが,ビッグディフェンシンと共存す ると,ビッグディフェンシンの有効濃度を約1/50まで 低下させることができる.また,カブトガニの抗菌ペプ チドは,すべてキチンとの結合活性を示す.抗菌ペプチ ドが,創傷した外骨格と結合することで,修復を促して いる可能性がある.また,タキプレシンは,グラム陰性 菌に対して強い抗菌活性を示すとともに,酸素運搬を行 なう血漿成分のヘモシアニンと結合する(7, 8).タキプレ シンと結合したヘモシアニンは,メラニン形成や感染微 生物に対する防御を行なうフェノールオキシダーゼ様活 性を示す.カブトガニからは,フェノールオキシダーゼ は同定されていないため,ヘモシアニンが感染局所で フェノールオキシダーゼとしての役割を果たしていると 推定される.

補体系による病原体認識

補体系は,血漿中の補体系因子群から構成される自然 免疫経路であり,感染微生物の殺菌や貪食などに関与し ている.カブトガニからは,補体系の中心的な役割を果 たすC3が同定されている(16, 17).カブトガニC3 (TtC3)

のドメイン構造は哺乳類のC3と同一である.カブトガ ニの補体系の活性化により,TtC3はTtC3bへと切断さ れ,TtC3bはバクテリアの表層へと結合する(図3 血 漿 中 のTtC3は,LPSに よ り 強 く 活 性 化 を 受 け,

TtC3bへと切断される.抗C因子抗体が,TtC3bへの切 断を阻害し,グラム陰性菌へのTtC3bの結合も阻害す ることから,C因子は凝固系だけでなく,補体系の開始 反応においても重要な役割を果たしていることが判明し た(17).TtC3は,C因 子 と 相 互 作 用(解 離 定 数4.9×

10−8 m)するが,TtC3の血漿濃度 (300 

μ

g/ml) とC因

(5)

子の血漿濃度 (10 

μ

g/ml) から,血漿中のほとんどのC 因子は,TtC3と複合体を形成しているものと推定され る.この複合体は,グラム陰性菌表層でのC因子による TtC3からTtC3bへの変換を促していると考えられる.

哺乳類の補体系第二経路に存在する補体系B因子は,

C3bと結合し,C3変換酵素として働いているが,カブ トガニにおいても補体系B因子が発見され(16),補体活 性化におけるB因子の機能解明が進行中である.

トランスグルタミナーゼによる凝固塊形成と創傷治 癒

節足動物では体液凝固は,タンパク質架橋酵素である トランスグルタミナーゼ (TGase) が担っている(18).近 年,ショウジョウバエにおいて,TGaseによるFondue と呼ばれるタンパク質の架橋反応が,幼虫における体液 凝固に関わることが判明した.カブトガニにおいては,

LPSやBDGによる体液凝固カスケードにより,コア ギュローゲンがコアギュリンに変換され,それらの相互 作用によってホモポリマー化する.コアギュリンは,

TGaseの基質ではないが,顆粒細胞から開口放出され たTGaseの基質(スタビリンやプロキシン)と親和性 がある(19).スタビリンは,LPSやリポテイコ酸と結合 し,グラム陰性菌およびグラム陽性菌に対する凝集活性 を示す.結果的に,コアギュリンに取り込まれたスタビ リンやプロキシンがTGaseにより架橋されることで,

コアギュリンメッシュが安定化され,効率的にバクテリ アの包囲化が行なわれる.さらに,スタビリンは,外骨 格の成分であるキチンと結合することから,コアギュリ ンメッシュは,創傷治癒にも関与することが示唆される

(図4

カブトガニのキチン結合性タンパク質の多くは,

TGaseの基質となることが判明しているが,そのひとつ であるカラキシン-1は,外骨格の上皮細胞特異的に発現 している(20).組換え体カラキシン-1は,液体中で20量 体を形成し,このオリゴマーはTGaseによる架橋反応 を受け,コアギュリンとは異なる蜂の巣状のメッシュ構 造を形成する.外骨格の創傷部位において,顆粒細胞か 図3カブトガニ補体系のグラム陰性菌表層での活性化反応

TtC3と結合したC因子は,グラム陰性菌表層のLPSを認識し,活 性化したC因子はTtC3をTtC3bへと転換する.TtC3bは細菌表 層へと結合し,異物を標識する.現在,補体系B因子 (Bf) の補 体系への関与も示唆されている.

図4TGaseによる創傷部位の修復 反応

創傷局所に遊走してきた顆粒細胞か ら,LPS刺激に応答してTGaseが放 出される.TGaseは,血漿中のカル シウムイオンによりただちに活性化 し,上皮細胞から分泌されたカラキ シンを架橋する.架橋されたカラキ シンメッシュは,コアギュリンメッ シュと共同して,感染微生物の創傷 部位からの侵入を防ぐバリアーとし て働くとともに創傷治癒に働くと推 定される.

(6)

ら放出されたTGaseは,血漿中のカルシウムイオンに よって直ちに活性化し,上皮細胞から分泌されたカラキ シン-1が架橋される.TGaseによって安定化されたコ アギュリンとカラキシンのメッシュは,傷口を効率よく 止血するとともに,感染微生物の侵入を防いでいるので あろう.

おわりに

カブトガニは,血漿や顆粒細胞に多くの自然免疫タン パク質を備えており,感染局所において協調的に機能し ている(図1, 3, 4).感染微生物により自然免疫タンパ ク質が顆粒細胞から開口放出されると,ただちに体液凝 固カスケードが開始し,コアギュリンポリマーが形成さ れる.このポリマーは,TGaseにより架橋されたプロキ シンやスタビリンと相互作用することで強固なコアギュ リンメッシュとなり,カラキシンメッシュと共同して体 液の流出を防ぐとともに,創傷治癒を促進すると考えら れる.凝固反応は,プロテアーゼ阻害剤であるセルピン により負に制御され,不要になったプロテアーゼは,阻 害剤複合体としてクリアランスされる.一方,感染微生 物は,レクチン群で凝集され,抗菌ペプチドによって殺 菌される.さらに,血漿中では,C因子,血漿レクチン 群の存在下で補体系が活性化し,最終的には血管内皮細 胞の食作用により体内から除去されると推定される.こ のようにカブトガニは,感染微生物の認識,包囲化,殺 菌,除去,さらには創傷治癒にいたる洗練された自然免 疫のネットワークを有していることが明らかになってき た.

文献

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東 原  和 成(Kazushige Touhara) Vol. 

49, No. 7. p. 508参照

長谷川利拡(Toshihiro Hasegawa) <略 歴>1985年京都大学農学部農学科卒業/

1988年同大学大学院農学研究科農学専攻 修士課程修了/ 1990年同博士後期課程中 退/同年九州東海大学農学部助手/ 1994 年同講師/ 1997年北海道大学農学部助 手/ 1999年同助教授/ 2003年(独)農業環 境技術研究所主任研究員/ 2009年同上席 研究員,現在にいたる.1996年農博(京 都大学)<研究テーマと抱負>作物の環境 応答のモデル化,耕作生態系の仕組みを理

解して気候変動への対応を図る<趣味>音 楽演奏

原 田  昌 彦(Masahiko Harata)  >1984年東北大学理学部生物学科卒 業/ 1989年同大学大学院農学研究科農芸 化学専攻博士課程後期課程修了(農博)/

同年同大学農学部助手/ 2002年同大学大 学院農学研究科助教授を経て,同准教授,

現在にいたる.この間,1996 〜 98年オー ストリア・ウィーン大学がん研究所研究員

<研究テーマと抱負>クロマチン・細胞核 の構造に基づくゲノム機能制御,細胞核内 のアクチンファミリーの機能<趣味>音

楽・絵画鑑賞,楽しいお酒

藤田 敏郎(Toshiro Fujita) <略歴>

1972年慶應義塾大学医学部卒業後,同大 学病院,川崎市立井田病院研修医,米国 NIH研究員,筑波大学講師,東京大学医 学部講師,助教授を経て,1995年同大学 大学院医学系研究科腎臓・内分泌内科教 授,現在にいたる<研究テーマと抱負>腎 臓・内分泌疾患.特にアルドステロン,酸 化ストレス,腎尿細管機能,電解質代謝,

高血圧について研究<趣味>山登り

プロフィル

Referensi

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