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カーボンフットプリントにおける 旅行のPCR案について

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Academic year: 2024

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2013 年 12 月 6 日 第18回 ニューツーリズム研究会 資料

カーボンフットプリントにおける 旅行のPCR案について

- PCR策定上の論点 -

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本資料の位置づけ

【PCR(product category rules)とは】

 TypeⅢ環境宣言(カーボンフットプリントのTypeⅢコミュニケーションを含む)に おいて、一つ又は複数の製品カテゴリーに関する環境宣言を作成するための一連の固 有の規則・要求事項及び指示。

<主な効能>

-結果の比較可能性に関する「限界」に透明性を持たせる

-第三者検証における妥当性判断の拠り所(検証員による判断の差を少なくする)

-副次的には、算定者のLCAへの取組を容易にし、取組を促進している(中小事業 者でLCAの理解が浅い方など)→ 本来のPCRの目的ではないが・・・

【本資料の位置づけ】

 今後、カーボンフットプリントコミュニケーションプログラムにおいて旅行(仮題)

を対象としたPCR(Product Category Rules)を記述していくにあたり、決めて いくべき内容を論点として整理いたしました。

 本日、ご出席の各位様には、これまでに研究会で議論されてきた知見をもとに、各論 点について、ご意見を賜りたいと考えております。(ご知見をルールに落とします)

 本日の議論の内容も参考として、「旅行」のPCRを記述してまいりますので、宜しく お願いいたします。

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PCR策定上考えなければならないこと

 PCRの適用範囲(このPCRは何のCFPを計算するのに利用できるのか)

 算定単位(どのような単位で計算し、表現するか→ 1サービス、1製品、1 部・・・)→ 何にCFPの計算値を示して、コミュニケーションするか

 システム境界、データ収集項目(どのようなプロセスを対象に計算するかを決めて おく必要がある)

 ライフサイクルステージ(段階)(原料調達、生産、流通、使用、廃棄・リサイク ル・・・では成立しない場合は、特定のステージ名を設定)

 一次データ(業者固有のデータ)の収集を義務とする項目(原単位データを利用して はいけない項目)→ 事業者が収集するデータを明確化する

 配分/データの収集期間/データ収集方法

 シナリオ(店舗までの輸送距離、消貹者の使用方法など、一次データが必要だが、現 実的に事業者がデータを収集することが難しいもの)

 CFP宣言方法:追加情報(ラベルに数字以外に何を表記するか)、登録情報(Web 上の登録情報に何を記載するか→算定上の条件などが相当)

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論点① PCRの適用範囲とPCRの名称

 本PCRが適用される対象は、「旅行行為」全般と考えて良いか?

 適用範囲が広くなると、後述する「データ収集項目」などで、設定しなければな らない項目が増加する。

 適用範囲が狭くなると場合、含まれなくなるサービス多くなるため、PCR自体の 意義が小さくなる。

 どんな「旅行行為」がこのPCRに含まれるのか?

 旅行業法に従って登録されている旅行業者、旅行業者代理業者を介して行われる サービス(企画旅行、手配旅行)に限定するか?(個人企画で旅行業者に依頼し ない旅行は含まれない?)

 旅行業者に手配を依頼する者が申請者となってもよい。

 鉄道会社やバス会社の乗車券販売を含むか?(宿泊なし)

 フリー乗車券、回数券等特別企画乗車券、特別乗車券の扱い、定期券の扱い

 ホテルや旅館の宿泊のみの予約・販売を含むか?

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論点① PCRの適用範囲とPCRの名称

 PCRの名称

 旅行?/旅行サービス?/旅行提供サービス? :販売されるのは「旅行」か

「サービス」か

 個人旅行まで含めるのであれば、「旅行」か?

 旅行業者のサービスのみにするのであれば、「旅行サービス」か?

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旅行業者の区分

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旅行業の行為(旅行業法より)

 旅行業の行為

旅行の目的地及び日程、旅行者が提供を受けることができる運送又は宿泊のサービス(以下「運送等サービス」とい う。)の内容並びに旅行者が支払うべき対価に関する事項を定めた旅行に関する計画を、旅行者の募集のためにあらかじ め、又は旅行者からの依頼により作成するとともに、当該計画に定める運送等サービスを旅行者に確実に提供するために 必要と見込まれる運送等サービスの提供に係る契約を、自己の計算において、運送等サービスを提供する者との間で締結 する行為

前号に掲げる行為に付随して、運送及び宿泊のサービス以外の旅行に関するサービス(以下「運送等関連サービス」とい う。)を旅行者に確実に提供するために必要と見込まれる運送等関連サービスの提供に係る契約を、自己の計算において、

運送等関連サービスを提供する者との間で締結する行為

旅行者のため、運送等サービスの提供を受けることについて、代理して契約を締結し、媒介をし、又は取次ぎをする行為

運送等サービスを提供する者のため、旅行者に対する運送等サービスの提供について、代理して契約を締結し、又は媒介 をする行為

他人の経営する運送機関又は宿泊施設を利用して、旅行者に対して運送等サービスを提供する行為

前三号に掲げる行為に付随して、旅行者のため、運送等関連サービスの提供を受けることについて、代理して契約を締結 し、媒介をし、又は取次ぎをする行為

第三号から第五号までに掲げる行為に付随して、運送等関連サービスを提供する者のため、旅行者に対する運送等関連 サービスの提供について、代理して契約を締結し、又は媒介をする行為

第一号及び第三号から第五号までに掲げる行為に付随して、旅行者の案内、旅券の受給のための行政庁等に対する手続の 代行その他旅行者の便宜となるサービスを提供する行為

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論点② 機能/算定単位

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 旅行の「機能」

 旅行者に対する特定の目的地までの移動及び特定期間中の宿泊、食事等の提供

 旅行の「算定単位」

 一人の一旅行契約=「一人一回の旅行」が原則か?

 あるいは「一回の旅行」(印刷物のPCRは「配布または頒布単位」)として、追 加表示として「一人あたり」を示すようにするか?

 バス貸切ツアーなどは、参加人数によって一人あたりのCO2は異なってくる可能 性がある。

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論点③ システム境界/データ収集項目

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 システム境界の考え方

 とりあえず、旅行に関連するプロセスを抽出したもの

 この中から、「目的」「排出量」に従って重要なプロセスを抽出したい

 既存の旅行のLCA事例では、「旅行段階」の行く・食べる・泊まる・帰るの4 プロセスが主流?

 他の段階や「遊ぶ、買う」、旅行段階のプロセスに使用されるインフラ設備、

機器については考慮していない。

旅行計画段階 旅行準備段階 旅行段階 終了後段階

宣伝物印刷・作成 原料(紙等)

宣伝物

旅券/旅程表等 製造 原料(紙等)

旅券/旅程表等

行く

集合場所まで の移動

目的地までの 移動

食べる 遊ぶ 泊まる 帰る

集合場所まで の移動

自宅(次の目的 地)までの移動 食材調達

調理 遊興施設の

運営 遊興活動による

消耗品の製造

レストラン等の 運営 目的地内での

移動

遊興活動による 廃棄物の処理

宿泊施設の 消耗品の製造

宿泊施設の 運用

宿泊施設の 廃棄物の処理

必要な設備/機器の製造・輸送・維持管理・廃棄

旅券/旅程表等 廃棄

宣伝物の廃棄 買う

土産物等の 製造・輸送

土産物等

「旅行」は様々な サービスの集合体

→色々は出来ない

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論点③ システム境界/データ収集項目

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 旅行計画段階/旅行準備段階

 含めないこととするか?

 準備段階における「工程表」や「予約表」の製造・輸送・廃棄は含めるか?

 企画旅行の工程に含まれないプロセスの扱い

 フリー時間の遊興・食事・移動に伴うCO2をカーボンフットプリントの中で計上 するか? → 個人のフリー時間の行動は特定できない。責任を負うべきか?

 その場合、フリーツアーはCO2排出量が減ってしまう。

 旅行段階の「遊ぶ」「買う」

 遊興の内容は非常に多岐に渡る(博物館・動物園、体験ツアー、景観の鑑賞、果 物狩り、イベント参加・・・)

 他方、これらの遊興に関するCO2排出量の算定事例は少なく、二次データの整備 も進んではいない。評価は困難か? → 含めない?

 「帰る」:旅行の範囲が「帰る」を含めない場合は算定しない(目的地から

別の目的地へ移動する場合等)

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論点③ システム境界/データ収集項目

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 旅行段階で必要な設備/機器等の製造・廃棄について

 含めないこととするとしてよいか?

 旅行段階の「遊ぶ」「買う」(→別のサービスPCRか・・・)

 遊興の内容は非常に多岐に渡る(博物館・動物園、体験ツアー、景観の鑑賞、果 物狩り、イベント参加・・・)

 他方、これらの遊興に関するCO2排出量の算定事例は少なく、二次データの整備 も進んではいない。評価は困難か?

 企画旅行の工程に含まれないプロセスの扱い

 フリー時間の遊興・食事・移動に伴うCO2をカーボンフットプリントの中で計上 するか? → 個人のフリー時間の行動は特定できない。責任を負うべきか?

 集合場所までの個人の移動は含めるか(シナリオになると思われるが)

 削減ポイントではないので、算定負荷を高めるだけだが・・・

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論点④ プロセス名

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 旅行企画段階/旅行準備段階、終了後段階を含む場合

 旅行企画・準備段階、旅行段階、旅行終了後段階

 旅行企画段階/旅行準備段階、終了後段階を含まない場合

 ポップな名称:行く、遊ぶ、泊まる、食べる、帰る

 ちょっと固い名称:往路移動、観光等、宿泊、食事、帰路移動

 フリーパスなどの場合は、往路移動 or 行くのみ?

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論点⑤ 一次データの収集と計算方法

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 「行く」「帰る」

 必須一次データ:旅程(移動距離)、移動手段、人数(添乗員、運転手を含めな い)

 GHG排出量=移動距離×人×原単位[kg-CO2e/人km]

 「泊まる」

 必須一次データ:宿泊数、ビジネス/その他、宿泊金額/ホテルの部屋数

 GHG排出量=宿泊数×原単位[kg-CO2e/円, kg-CO2e/室]

 原単位は宿泊金額、ホテル部屋数の両方を用意すべきか?

 アメニティも考慮

 宿泊について、一次データを取る場合のルールを決めるか?

 ホテルにおけるエネルギー消貹量(食事等を除く)/廃棄物排出量/アメニ ティ等調達量を宿泊人数、宿泊金額、部屋数などで配分する。

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論点⑤ 一次データの収集と計算方法

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 「食べる」

 必須一次データ:食事回数

 GHG排出量=朝と昼・夜を分けて1回分の原単位を掛ける

 食事について、一次データを取る場合のルールを定めるか?

 食事回数は、1日最低3回と定めるか?(フリーの部分は含めない?)

 「遊ぶ」??

 必須一次データ:???

 GHG排出量???

 「買う」

 土産物がパッケージツアーの中で定められている場合のみ計上するか?

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論点⑥ シナリオ

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 集合場所まで(から)の移動

 市内/近隣市間に閉じる:50km

 県内:100km

 県間の可能性がある場合:500km

 他のシナリオ??(食事回数以外には、特になさそう)

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論点⑦ CFP宣言方法

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 追加情報

 CFP算定結果と関係のある情報

 本文書で認められた情報あるいは該当CFP-PCRで認められた情報

【推奨表示事項の例(飲料カウンターサービス)】

提供段階における、製造以外の店舗のエネルギー使用量等を含めない場合は、その旨を宣言に記載す ることが望ましい。

商品のサイズ、種類、飲料個装、付属品によるCFP値の違いを表示してよい。例えば、消貹者が持参 するリユース容器(マイボトル等)を利用したサービスを提供する場合には、消貹者が持参するリ ユース容器(マイボトル等)で購入した場合のCFPを参考として表示してよい。なお、サイズが異な る場合の算定方法は附属書C(規定)を参照すること。

同一商品内に上記の違いがある場合であって、代表的なものの場合のCFP値のみを表示する場合には、

そのCFP値を算出した際の条件を表示することが望ましい

 登録情報

 データ収集期間、サービス利用時のシナリオ/算定方法 → 必須

算定範囲(行く、泊まる、食べる、帰る・・・どこまで?)

旅行の具体的な行程(出発地、目的地、旅行期間・日数、食事回数、移動ルート)

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