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ロンドンオリンピックにおけるイギリスのメダル獲得に関する評価

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1 .はじめに

第30回オリンピック夏季大会は,イギリスの ロンドンで開催され,ここに世界204の国と地 域からアスリートを含む関係者が参集した。今 大会では,過去に出場実績がないカタール,サ ウジアラビア,ブルネイから女性アスリートの 初参加があり,さらにグレナダ(金 1 個),グ アテマラ,ガボン,キプロス,モンテネグロ,

ボツワナ(各銀 1 個),バーレーン(銅 1 個)

の各国が初のメダル獲得をもたらしたことに よって,メダル獲得国の拡充が図られ,今後さ らに国際競争の激化が予想される。

これに対し,各国の取り組みは,競技者や指 導者の育成など人的資源の有効活用,施設,資 金に関わる環境資源の整備などを網羅した長期 戦略プランの策定と実行が必要となる。例えば,

カナダの「Own the Podium2010」は,2010年

《論 文》

ロンドンオリンピックにおけるイギリスの メダル獲得に関する評価

荒井 宏和

Evaluation of Great Britain’s medal success at the London Olympic Games

Hirokazu ARAI

キーワード:ロンドンオリンピック,メダル獲得,ミッション2012 Key Words: London Olympic games, Medal Success, Mission 2012

[Abstract]

The purpose of this study is to compare and analyze Gold Medal tally of Team GBR at the London Olympic Games with the previous 3 Olympic Games.

The medal acquisition rate of GBR increased compared to the Athens Olympic Games.

Moreover, the gold medal acquisition rate of GBR showed the highest value.

The background of this result is a long-term strategy concept, based on “International Training and Competition”, “Training Facilities”, “Athlete Personal Award”, “Support Systems”, “Medicine and Science Support”, “Coaching and Management Support”. It is thought that through the establishment of a World Class Performance Program GBR had a very successful London Olympic Games.

(2)

に開催されたバンクーバーオリンピック大会に 向けて,自国開催が決定した直後に,国内ス ポーツ組織の改革による強化費の統合とメダル 獲得の可能性を有する競技団体に対する資金の 重点配分,スポーツ医科学サポート,大学や関 係諸機関との連携を推進させた。その結果,金 メダルの獲得数としては,世界第 1 位という成 果を得た。

同様に,今回のロンドンオリンピックにおい ても,開催国となったイギリス(以下,GBR)

は,「Mission2012」による長期戦略計画を策定 し,これに向けてメダル獲得のシナリオを描い た。

本研究では,GBRにおけるメダル獲得の成 果を各国との比較から,ロンドンオリンピック 大会の成果について考察するものとする。

1 .主要 3 カ国とGBRにおけるメダル 獲得について

アテネ大会(2004年)でメダルを獲得した国

は,参加201カ国中74カ国(36.8%)であった。

また北京大会(2008年)では,参加204カ国中 86カ国(42.2%)であり,ロンドン大会(2012 年)では,参加204カ国中85ヶ国(41.7%)で あった。このことから,メダルを獲得する機会 を得ることができたのは,全体の半数以下の国 であったが,北京大会以降増加傾向にあった。

このうち,GBRが獲得したメダルは2004年 のアテネ大会において,メダル総数925個に対 して3.2%(メダル獲得数30個)となり,国別 総メダルランキングは第10位であった。北京大 会では,全体のメダル総数958個に対して4.9%

(メダル獲得数47個)となり,国別総メダルラ ンキングは第 4 位あり,ロンドン大会では,全 体のメダル総数962個に対して6.8%(メダル獲 得数65個)となり,国別総メダルランキングは 第 3 位となった(図 1 )。

アテネ大会以降, 3 大会のメダル獲得変化率 をアメリカ,中国,ロシアの主要 3 カ国とGBR で比較するために,CategoryⅠ(アテネ大会vs 北京大会),CategoryⅡ(北京大会vsロンドン

*図中の数字は,GBRの国別メダル総メダル獲得ランクを示す 図 1  主要 3 カ国とGBRにおける総メダル獲得率の推移

14.0  12.0 

(%)

8.0 

10.0 

3rd

メダル

4th

6.0  USACHN

Russia 10th

4th 2.0 

4.0  GBR

0.0 

2004 2008 2012

図1 主要3カ国と

GBR における総メダル獲得率の推移

*図中の数字は、GBRの国別メダル総メダル獲得ランクを示す

(3)

大会),CategoryⅢ(アテネ大会vsロンドン大 会)に分類した(表 1 )。その中で,アメリカ はCategoryⅠ で5.5 % 増 加 し た が,CategoryⅡ で6.1%,CategoryⅢで0.9%マイナスとなった。

中 国 は, 自 国 開 催 ま で のCategoryⅠ で52.9 % 増加したが,CategoryⅡのロンドン大会では,

12.5%減少した。ロシアは,北京大会以降のロ ンドン大会で11.8%増加したが,CategoryⅠで は22.4%,CategoryⅢでは13.3%減少した。最後 にGBRは,CategoryⅠ(53.1%),CategoryⅡ

(38.8%),CategoryⅢ(112.5%)の全てにおい て増加傾向を示した。

次に,GBRにおける各メダル獲得率の推移を CategoryⅠ(アテネ大会vs北京大会),Category

Ⅱ(北京大会vsロンドン大会),CategoryⅢ(ア テネ大会vsロンドン大会)に分類した。Category

Ⅰでは,金(110%),銀(43.3%),銅(13.5%),

CategoryⅡ で は, 金(52.4%), 銀(30.2%), 銅

(26.2%),CategoryⅢでは,金(220%),銀(86.7%),

銅(43.2%),であり,CategoryⅢにおける金 メダルの変化率が最も高かった(図 2 )。

2 .GBRにおける選手団構成とメダル について

ロンドン大会に出場した選手は,アメリカ 274名,ロシア229名,中国218名,GBR269名 であった。このうち,出場した選手の中で,最

表 1  主要 3 カ国とGBRにおけるメダル獲得の変化率 12.0

Category Ⅲ

% )

8.0

10.0

メダル

(%

6.0 8.0

Gold Silver

4.0

Bronze Total

2.0

Category Ⅰ Category Ⅱ

図2

GBR における各大会のメダル獲得率推移

0.0

2004 2008 2012

図2

GBR における各大会のメダル獲得率推移

表1 主要3カ国と

GBR

におけるメダル獲得の変化率

CategoryⅢ CategoryⅡ

CategoryⅠ

Athens vs Beijing Beiging vs London Athens vs London (2004) (2008) (2008) (2012) (2004) (2012)

USA 5.5 -6.1 -0.9

China 52.9 -12.5 33.8

(2004) (2008) (2008) (2012) (2004) (2012)

Russia -22.4 11.8 -13.3

GBR 53.1 38.8 112.5

図 2  GBRにおける各大会のメダル獲得率推移

(4)

も人数が多い年齢層は,アメリカが28歳に42 名,ロシアが26歳に46名,中国が26歳に60名,

GBRが24歳に48名であり,GBR選手団が最も 若い年齢層の選手で構成されていた(図 3 )。

GBRが獲得したメダルを競技別に比較すると 18競技のうち,Cycling(Track),Sailing,そして Swimmingの 3 競技(16.7%)がメダル数を減少 させた(表 2 )。一方で,Equestrian,Gymnastics,

Rowingの 3 競技が,前回大会よりもメダル獲 得数を 3 つ増加させ,Athletics,Boxing,Judo,

Tennis,Triathlonが 2 つ,Canoeing,Diving,

Hockey,Shooting,Taekwondoが 1 つであった。

メ ダ ル を 獲 得 し た 競 技(種 目 ) の う ち,

Canoe-Sprint,Modern Pentathlonなどで初めて メダルを獲得した競技種目があり, Gymnastics–

Artistic(Team),Diving,Rowing,Equestrian,

Field Hockeyなど北京大会はメダルを獲得でき なかった競技種目においてもメダルを獲得する ことができた(図 4 )。

3 . メダル獲得の背景

( 1 )ミッション2012

UKスポーツにおける2011〜12年度の予算は,

国庫基金から£60.651m(約75億円),ナショナ ル・ロッタリーから£70.045m(約86億円)の 合計£130.696m(約161億円)の資金が計画さ れた。

国庫基金の使途は,競技団体支援,国際連盟 英国代表者支援,他国との相互利益のある国際 連携構築促進,雇用・運営に当てられた。また ロッタリー資金は,World Class Performance システム及びWorld Class Eventsプログラムな どに充てられたのである。

2011-12年度は, 4 年サイクルの初年度であ り,前年度と比較して,国庫基金予算は28%削 減されたが,ナショナル・ロッタリーからの予 算は増加したのでナショナル・ロッタリーは

£49.8m(約61億円)となっている。

英国アスリート支援プログラムの資金源 (Number)

70

60 70

*

40 50

USA

* * *

30

40

USARUS

CHN GBR

10 20

0 10

図3 各国選手の年齢構成

16 20 24 28 32 36 40 44 48 52 56 60

Ageは 各国年齢層のピ クを示す

*は、各国年齢層のピークを示す

*は,各国年齢層のピークを示す 図 3  各国選手の年齢構成

(5)

は, 国 庫 基 金, ナ シ ョ ナ ル・ ロ ッ タ リ ー,

Team2012の 3 つである。

Team 2012は,2009年から始まったファンド レ ー ジ ン グ で,Team GBやParalympic GBの 代表選手になるための公式支援プログラムであ り,これまで1200名以上が対象となった。

Team 2012は,UKスポーツ,イギリスオリ ンピック協会,イギリスパラリンピック協会,

大会組織委委員会,及びパラリンピック組織 委員会のパートナーシップで運用されている。

2009年に計£6.5m(約 8 億円)がTeam 2012か らオリンピック・パラリンピックアスリート及 び競技団体への直接的助成金として提供され,

更 に2012年 に £0.75m(約9,500万 円 ) をWorld

図 4  北京大会とロンドン大会の種目別相対順位

Class Performance プログラムを通して提供さ れた。

UKスポーツが考える勝利の方程式には,

「海外での合宿や競技会に参加すること」,「ト レーニング施設の設置」,「アスリートへの生活 支援」,「サポートシステム」,「医科学サポー ト」,「コーチングおよびマネジメントサポー ト」であるとし,組織のガバナンス強化が求 め ら れ た。 そ こ でGBRは,Performance and Mission2012戦略を計画した。この計画による と,2009-2013年のオリンピック前後において,

世界クラスのパフォーマンスプログラムとして

£213mの予算を確保すること,勝利のための 妥協は一切許されないこと,また2008〜2012年

Beijing

・自転車(チーム追)

ト(舵なしフ ア)

Gold

・陸上(400m)・自転車(個ロード)

・セーリング(スター)

・自転車(スプリント)

ボート(軽ダブルスカル)

・ボート(舵なしフォア)

・ボート(軽ダブルスカル)

・セーリング(フィン)

・自転車(ケイリン)

・自転車(スプリント)

・自転車(チームパシュート4000m)

・競泳(400m自由)

・競泳(800m自由)

・セーリング(レザー級・L7th)

Silver

・ボート(軽ダブルスカル)

・陸上(走高跳)

・セーリング(470)

・自転車(個タイム)

・馬術(個人)

自転車(チ

・自転車(チームスプリント)

・近代五種(個人)

・競泳(400m自由)

・セーリング(470)

・陸上(三段跳・L14th)

・自転車(個ロードTT)

・ボート(クォドブルスカル)

・競泳(OW)

Bronze

G ld Sil

Lo n

・体操競技(鞍馬)

・馬術(総合団体)

・ボート(エイト) ・ボクシング(91Kg)

・ボート(ダブルスカル)

・テコンドー(68Kg)

・ボクシング(75Kg)

・自転車(ポイント)

・カヤック(500m)

・ボート(ダブルスカル)

・セーリング(RSX・L7th)

4th

Gold Silver

Bronze 5th 4th

6th ndon

・陸上(男子4×400mR)

・体操競技(段違平行棒)

7th

・競泳(100m背)

・陸上(1500m・L10th) 競泳(4×100 メリ L8th)

5th

・陸上(女子4×400m) ト( カ ) ト(軽舵なし ア)

・競泳(4×100 メリ・L8th)

5th

陸上(女子4 400m)

・ボート(エイト)

・陸上(マラソン・44th)

・ボート(軽舵なしフォア)

・セーリング(470)

ト(舵なしペア)

・ボート(シンブルスカル)

・競泳(200m背) ・ホッケー(女子)

・体操(団体・B9th)

・ダイビング(10m・B7th) ・カヤック(シングル200m・B17th)

・馬術(障害団体・B7th)

6th

・カヤック(500m・B7th) 7th

・競泳(100mバ・B8th)

・自転車(個ロードTT・B11th)

・ダイビング(シンクロ3m・B7th)

・ダイビング(シンクロ10m・B8th)

ダイビ グ( ク 1 h)

)

・ボート(舵なしペア)

・競泳(100mバ・L7th)

・競泳(200個メ・L7th)

・競泳(4×100 メリ) ホッケ (女子)

図4 北京大会とロンドン大会の種目別相対順位

・馬術(障害団体・B7th)

・ボート(軽ダブルスカル・B10th)

・ダイビング(シンクロ10m・B8th)

・セーリング(49er・B10th)

(6)

間のスポーツにおける資金を25のオリンピック,

パラリンピック競技に140の研究やプロジェク トを提供することなどとした。そのためには,

UKスポーツは競技者の発掘と育成プランが求 められる一方で,自国開催のオリンピックまで の時間を考えると,メダル獲得に至る経過,可 能性に焦点を絞り,独自に資金配分を行った1 )

( 2 )新たな人材の発掘

UKスポーツは,ロンドン大会に向けて新 たな競技者を見つけるためのタレント発掘(以 下,TID)を積極的に行ってきたことも影響 する。2006年にロンドンにおいてオリンピッ クが開催されることが決定した以降,UK-TID チームを発足。ロンドン大会でメダル獲得の 可能性があり,高いレベルの女性アスリート

(17歳から25歳)を発掘するために,スケルト

ン,カヌー,近代五種,ボートそしてセーリン グ競技をターゲットとして新たな人材の発掘 を行ってきた。過去に,RebeccaRomero選手 は,26歳で自転車競技からボート競技の種目 転向し,北京大会でメダルを獲得した。また,

Shelly Rudmanは,陸上競技のハードル種目か ら21歳で種目転向し,その 4 年後にトリノ大会 で銀メダルを獲得した。このよ うに既存の実 績をふまえ,他にもTIDプログラムが実施され た(表 3 )。その結果,2007年に本プログラム がスタートし,オリンピックの前年までに170 名の選手が発掘され,このうち51名がメダルを 獲得した。また,国際大会の出場(160回),国 際大会におけるメダル(54個),世界選手権に おけるメダル( 8 個),ワールドカップにおけ るメダル( 9 個),ヨーロッパカップにおける メダル(14個),世界記録( 1 つ)という成果

Olympic Sport Gold Silver Bronze Total

Athletics

4 1 1 6(2)

Athletics

4 1 1 6(2)

Boxing (Amateur)

3 1 1 5(2)

Canoeing (Slalom)

1 1 0 2(1)

Canoeing (Sprint)

1 0 1 2(0)

Cycling

7 1 1 9(-3)

Cycling

7 1 1 9(-3)

Diving

0 0 1 1(1)

Equestrian

3 1 1 5(3)

Gymnastics

0 1 3 4(3)

Hockey

0 0 1 1(1)

Hockey

0 0 1 1(1)

Judo

0 1 1 1(2)

Modern Pentathlon

0 1 0 1(0)

Rowing

4 2 3 9(3)

S ili

1 4 0 5( 1)

Sailing

1 4 0 5(-1)

Shooting

1 0 0 1(1)

Swimming

0 1 2 3(-3)

Taekwondo

1 0 0 2(1)

T i

1 1 0 2(2)

Tennis

1 1 0 2(2)

Triathlon

1 0 1 2(2)

( )は北京大会との差( )は北京大会との差 表 2  UKスポーツにおける各競技種目の強化費及びメダル予測と実績

(7)

をおさめた。実際にロンドン大会では,ボー ト(女子ペア)に出場したHelen Glover選手 が「Sporting Giants」プログラムから発掘され,

金メダルを獲得した。

一方で,競技団体独自に行ってきたTIDプロ グラムがあり,自転車競技(ロード)で銀メダ ル 1 個,ボート競技で金メダル 4 個と銅メダル

1 個を獲得した。

4 .まとめ

競技力向上によってメダル獲得にいたるまで の背景について, 3 つの要因による構造的背景 が起因するとされている3 )。そこには,国家政 策レベルからアスリート個人またはその周辺 環境の分野に分類され,さらに 3 つのレベルに 分類される。 1 つは国家経済や人口,福祉にい たるマクロレベルである。例えば,これには国 内総生産(GDP),人間開発指標(HDI)およ びジーニ指標(富の不平等の基準)によるアプ ローチ4 )などの研究がされている。次にメゾ レベルでは, スポーツ政策,スポーツ戦略など

の要因があり,これには,主観的評価をもたら す競技種目(ボクシングや体操競技など)と客 観的評価をもたらす競技(重量挙げなど)を比 較した場合,開催国における有利性(ホームア ドバンテージ)は,主観的評価群にあり,審判 の決定が観客の声援や音に大きく影響するとい う現場の視点からみた戦略的アプローチ5 )も ある。最後にミクロレベルでは,遺伝子など医 科学レベルのアプローチがそれにあたる。これ らは,オリンピックや競技力向上をテーマに掲 げた多くの研究のひとつでもあるが,今後その 国のメダル獲得に向けた戦略を学際的で,多角 的なアプローチから評価することが多く求めら れることとなる。

メダル獲得の推移から,自国開催までのプロ セスの中で,長期戦略を掲げてボトムアップさ せる取り組みは,これまでにいくつかの国が試 みてきたことである。それぞれの国の事情を加 味すると,必ずしも同レベルで評価すること はできないが,長期戦略プランを掲げ目標に 向けた取り組みを実行することは変わりない。

GBRがロンドン大会で獲得したメダル数が増 表 3  TIDプログラムとその主な特徴

プログラム スタイル 特徴

Sporting Giants 種目転向型 ボート、ハンドボール、バレーボール、UKスポーツとイギリススポーツ研究所(EIS の共同で、2007年に開始

Girls4Gold 非転向型 ボブスケルトン、カヌー、近代五種、ボート、セーリングへの女子アスリートを対象

Pitch to Podium 種目転向型 サッカー、ラグビーから他の種目への転向

長身選手をボ ト バスケットボ ルへ ただし バスケットボ ルの経験は必要ない

Tall andTalented 種目転向型 長身選手をボート、バスケットボールへ。ただし、バスケットボールの経験は必要ない が、身体的な強さ、健康、敏捷性が高さなどが必要とされる

Fighting Chance 種目転向型 格闘技経験者からテコンドーへの転向

Power2Podium 非転向型 スピードとパワーを兼ね備えた選手を陸上競技、カヌー(スプリント)、自転車(スプリ ント)、ウェイトリフティング、ボブスケルトン、ボブスレー、セブンスラグビーへの転向

(8)

加した背景には,選手やコーチに多くの国際経 験をさせることと,サポート体制の充実に焦点 が充てられたことが要因となり,そのために国 家予算の有効活用によってトップスポーツに充 てられ,医科学やTIDプログラムに代表される 個々に焦点を充てた取り組みと競技団体の変革 による融合が成功への鍵になったのではないか と考える。

参考文献

1 )UK Sports Annual Report and Accounts 2011/12

2 )山本真由美;「先進スポーツ国家」へ?—イギリス のエリートスポーツ政策の分析—,Vol.2,2008.

3 )De Bosscher, V., De Knop, P., Van Bottenburg, M., Shibli, S. A Conceptual Framework for Analysising Sports Policy Factors Leading to International Sporting Success. European Sport Management Quarterly. 6(2): 185-215, 2006.

4 )Lewis G. Halsey; The true success of nations at recent Olympic Games: comparing actual versus expected medal success, Sport in Society: Cultures, Commerce, Media, Politics,Volume 12, Issue 10, pp, 1353-1368, 2009.

5 )NJ Balmer, Modelling home advantage in the Summer Olympic Games; Journal of Sports Sciences, 21(6): 469-478, 2003.

Referensi

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