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三重積分の演習

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Academic year: 2025

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(1)

微分積分学2

三重積分の演習

桂田 祐史

2006

11

2

1. 教科書 p.26の問題2 の(1), (2)を解け。

これは解答をまるまる公開できないので、ヒントだけ。いずれも通常の極座標を使って変数変換して計算 します。授業の記号を使うと、(1)の積分範囲はD={(r, θ, φ); 0≤r≤1, 0≤θ≤π/2, 0≤φ≤π/2}, (2) の積分範囲は D={(r, θ, φ); 0≤r 1, 0≤θ≤π, 0≤φ≤2π}. 分からなかったら気軽に質問し てください。

2. a,b,cを正の定数とするとき、

Ω =

½

(x, y, z);x2 a2 +y2

b2 + z2 c2 1

¾

とおく。この体積を求めるために x

a =rsinθcosφ, y

b =rsinθsinφ, z

c =rcosθ という変数変換を行う。

(1) ヤコビアン (x, y, z)

(r, θ, φ) を求めよ。(2) Ω の体積を求めよ。(3) 次の各集合に対応する r, θ, φ の 範囲を求めよ。Ω1 ={(x, y, z)Ω;z 0}, Ω2 ={(x, y, z) Ω;y 0}, Ω3 ={(x, y, z) Ω;x 0}, Ω4 ={(x, y, z)Ω;x≥0, y≥0, z≥0}.

解答 (1) まず、

x=arsinθcosφ, y=brsinθsinφ, z=crcosθ であるから、ヤコビ行列は



xr xθ xφ yr yθ yφ zr zθ zφ

=



asinθcosφ arcosθcosφ −arsinθsinφ bsinθsinφ brcosθsinφ brsinθcosφ

ccosθ −crsinθ 0

.

ヤコビアンはこの行列の行列式で

(x, y, z)

(r, θ, φ) = det



xr xθ xφ yr yθ yφ zr zθ zφ

= det



asinθcosφ arcosθcosφ −arsinθsinφ bsinθsinφ brcosθsinφ brsinθcosφ

ccosθ −crsinθ 0



=abcdet



sinθcosφ rcosθcosφ −rsinθsinφ sinθsinφ rcosθsinφ rsinθcosφ

cosθ −rsinθ 0

.

(2)

最後の detは通常の極座標変換のヤコビアンと同じ式であるから、値は r2sinθ. ゆえに

(x, y, z)

(r, θ, φ) =abc r2sinθ.

(2) (楕円で似たことをやったが) (x, y, z)⇐⇒

³x a

´2 +

³y b

´2 +

³z c

´2

1

⇐⇒(rsinθcosφ)2+ (rsinθsinφ)2+ (rcosθ)21

⇐⇒r2 1

であるから、通常の r,θ, φの条件(r≥0, 0≤θ≤π, 0 ≤φ≤2π) に新たに加わるのは |r| ≤1 だけ である。よって、Ω に対応するのは

D:={(r, θ, φ); 0≤r≤1, 0≤θ≤π, 0≤φ≤2π}.

また (1) の結果から、

dx dy dz

¯abcr2sinθ¯

¯dr dθ dφ=abc r2sinθ dr dθ dφ.

ゆえに

m3(Ω) = Z Z Z

dx dy dz= Z Z Z

D

1·abc r2sinθ dr dθ dφ= Z 1

0

µZ π

0

µZ 2π

0

abcr2sinθ dφ

dr

=abc Z 1

0

r2dr Z π

0

sinθ dθ Z 2π

0

=abc·1

3 ·2·2π = 4 3πabc.

余談であるが、a=b=c=R とすると、よく知っている球の体積4

3πR3 に一致する(当然)。 (3) z≥0に対応するのは 0≤θ≤π/2 である1。 ゆえに Ω1 に対応するのは

D1:={(r, θ, φ); 0≤r≤1, 0≤θ≤π/2, 0≤φ≤2π}.

y≥0に対応するのは 0≤φ≤π である2。ゆえに Ω2 に対応するのは D2 :={(r, θ, φ); 0≤r≤1, 0≤θ≤π, 0≤φ≤π}.

x≥0 に対応するのは、0≤φ≤π/2または 3π/2≤φ≤2π である3。ゆえにΩ3 に対応するのは D3 :={(r, θ, φ); 0≤r≤1, 0≤θ≤π, φ∈[0, π/2][3π/2,2π]}.

あるいは (通常と違って φを0 から測ることをやめて)

D03={(r, θ, φ); 0≤r 1, 0≤θ≤π, −π/2≤φ≤π/2}.

4 はΩ1, Ω2, Ω3 の共通部分であるから、

D4 :={(r, θ, φ); 0≤r≤1, 0≤θ≤π/2, 0≤φ≤π/2}

が対応する。

なお、m3(Ω1) =m3(Ω2) =m3(Ω3) = 1 2·4

3πabc= 2

3πabc,m(Ω4) = 1 8 ·4

3πabc= 1 6πabc.

1厳密にいうと、原点(r= 0)を除いて考えるとz0⇐⇒rcosθ0⇐⇒cosθ0⇐⇒0θπ/2.

2厳密にいうと、原点やz (θ= 0, π)を除いて考えるとy0⇐⇒rsinθsinφ0⇐⇒sinφ0⇐⇒0φπ.

3厳密にいうと、原点やz (θ= 0, π)を除いて考えるとx0⇐⇒rsinθcosφ0⇐⇒cosφ0⇐⇒0φπ/2 または3π/2φ2π.

2

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