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不燃破砕残渣の再資源化の為の物質溶出挙動及び安全性評価

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Academic year: 2024

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不燃破砕残渣の再資源化の為の物質溶出挙動及び安全性評価

16T7-024 關澤直哉 指導教員:宮脇健太郎

1. はじめに

環境省が取りまとめた一般廃棄物処理事業実 態調査によると最終処分場は平成 29 年度末時点 で、残余容量は 1 億 287 万 m3、残余年数は 21.8 年とされている。残余年数も残余容量も平成 28 年度に対し増加している。

そこで本研究では再資源化が困難とみなされ、

最終処分される不燃破砕残渣を着目し、セメン トなどの資源化を目的として組成分析と溶出試 験、含有量試験を行う。有害な物質が溶出され ないかを確認するために各分析で測定し検討し た。今回は溶出試験について報告する。

2. 試料及び実験方法 2-1 実験試料

令和元年 7 月 16 日に日野市クリーンセンター で採取した不燃破砕残渣を使用した。

2-2 溶出試験

粒径別の試料と篩分けをしていない試料、

種類分けをした 2~4.75 ㎜の無色ガラスを用い て 3 連で溶出試験を行った。土壌溶出試験(環 境庁告示 46 号試験)に準拠し、500mL ポリ容器 に各試料 20g と純水 200mL の L/S=10 の割合で 入れた。平行振とう機で毎分 150 回、振とう幅 4~5cm で 6 時間平行振とうした(粒径が小さい 溶液は振とう後、遠心分離機で 3000 回転 20 分 間に設定し遠心分離した)。吸引ろ過した後 pH、

EC、ORP を測定した。有機物を分解するために PFA 耐圧容器に試料 10mL と硝酸(1.42)を 2mL 加 えふたをし、電子レンジで 700W30 秒熱し、容器 が熱くなったら 170W20 秒で熱した。放冷後、各 試料ごとに 50mL メスフラスコで Mill-Q 水で雌 アップし、冷却保存した。その後硝酸で希釈し 各分析を行った。分析方法は主な金属類は ICP- MS、Na,K,Ca,Mg は原子吸光光度計、塩素イオン

及び硫酸イオンはイオンクロマトグラフ ィーで分析した。

2-3 含有量試験

粒径別の試料と篩分けをしていない試料 と種類分けをした 2~4.75mm のガラス無色 を用いて 3 連で実験を行った。試料 1g 量り 取り、100mL ビーカーに量り取った試料を入 れた。時計皿でふたをし、ホットプレートの 温度を 150℃にし、有機物が分解されるまで 加熱させた。加熱している間液量が減少次第、

様子を見ながら硝酸(1.38)を5mL ずつ加え た。有機物が分解し終わったら塩酸を揮散さ せるために時計皿をとり、純水 30mL を加え、

さらに 3 時間ほど加熱した。放冷し、50mL メ スフラスコで定容した後 0.45μm メンブレ ンフィルターで吸引ろ過し、ポリ容器で冷蔵 保存した。後日各分析を行った。

3. 結果と考察

3-1 溶出試験の金属類の測定結果

溶出試験の ICP-MS の測定結果を図 1~3 に示 す。図の線は環境基準数値を示している。図 1 は粒径別 B 濃度を示している。0.5mm 以下、0.5

~1mm、1~2mm、篩分けなし(元)が環境基準数値 を超えた。

図 1 粒径別 B 濃度

図 2 は粒径別 Se 濃度を示している。0.5mm 以 下、0.5~1mm、1~2mm、2~4.75mm、4.74~9.5mm、

篩分けなし(元)が環境基準数値を超えていた。

0 2 4 6 8 10 12

濃度

(mg /L )

粒径(mm)

(2)

ガラス無色はほとんど溶出されなかったので 図には示していない。

図 2 粒径別 Se 濃度

図 3 は粒径別 Pb 濃度を示している。全ての粒 径が環境基準数値を超えていた。また、ガラス 無色も環境基準数値を超えていた。

図 3 粒径別 Pb 濃度

どの金属元素も粒径が小さくなるほど濃度が 低くなることが分かる。また、0.5mm 以下は特に 高い値が出た。ここに示さない金属も同様の傾向 が見られた。篩分けなし(元)は篩分けにおいて重 量が多かった 1~2mm、2~4.75mm と類似した値で あった。

3-2 溶出試験のアルカリ・アルカリ土類金属の測 定結果

溶出試験の Na 濃度結果を図 4 に示している。

この結果 Na、Ca、K、Mg も粒径が小さいほど濃 度が大きい値であった。篩分けをしていない試 料(元)において重量が多かった 1~2mm と類似 した値であった。またガラス無色はどの元素も わずかしか溶出されなかった。

図 4 粒径別 Na 濃度

3-2 溶出試験のイオンクロマトグラフィー の結果

溶出試験の Cl-の濃度を図 5 に示している。

イオンクロマトグラフィーで Cl-、SO42-を測定 した。Cl-、SO42-は粒径が小さいほど濃度が高い 結果となった。ガラス無色は Cl-と SO42-どちら も溶出されなかった。

図 5 粒径別 Cl-濃度

4.まとめと課題

試料と環境基準数値を比較した結果 B は粒径 2mm 未満が環境基準数値を超えており、Se と Pb はどの粒径も超えていた。ガラス無色は Pb だ け超えていた。Cd と As はどの粒径も溶出され なかった。

金属類、イオン類全体の結果から粒径が小さ いほど濃度が大きい値となった。

課題としては含有量試験の分析をして試料の 全量がどれだけあるのかを確認していきたい。

0 0.05 0.1 0.15 0.2 0.25 0.3 0.35

濃度

(mg /L )

粒径

(mm)

0 0.2 0.4 0.6 0.81 1.2 1.4 1.6

濃度

(mg /L )

粒径

(mm)

0 200 400 600 800 1000 1200 1400

濃度(mg/kg)

粒径(mm)

0 200 400 600 800 1000 1200 1400

濃度

(mg /L )

粒径

(mm)

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