力ラマツ材の基礎的研究(第2報) - fukushima-u.ac.jp - 福島大学

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力ラマツ材の基礎的研究 (第2報)

二林分(中部,東北地方各一林分)内における仮道管長の変異について

小  沢  勝  治

On the Wood Quality in Japanese Larch (Larix leptoiepisGofd,)Wood (2) The variation of tracheid length in KARAMATSU from two stands

in Chubu and Tohoku districts Katsuji  Oz AwA

The variation of tracheid length of each twenty five larch tree,Larix: leptoiepts Gofd .takea from  twostailds in Chubu and Tohoku districts was observed and ln this paper was disa lssed the df fer. 

once of vanaiion of tracheid length In these stands afld  the Influencing factofs on the  tracheid length,  sach as nng  number  from  pth,ring width.and others.

The  results of this  study were  summariz ed as fo選 ows:

(l )  Relationship between the tracheid length(Y )and the ring number(X)of the larch wood  In two  stands couid be formufanz ed as  the  fotlowlng regression  equations:

Chubu stand :Y ::l7l5LogX 十1898 (ｵ) Tohoku stand :Y = 1615 LogXi 1627 (ｵ)

(2 )  The increasing  rate  of tracheid length  In  relatton to the ma 'ease m  nng number  frofn plth  reached  approximately + 5% after  about  16th ring number from  pith.

(3)The average va要 ue of tracheid length in the Chubu stand(3969‑ 197ｵ)was larger than that  of the Tohoku stand(3594+ 245ｵ).The average ring wldth lfl the Chubu stand (2.78:j:0.43mm),how‑ 

ever,was larger than that of the Tohoku stand (l 891 030mm)̲

l 4)  The correlation coo統cients between the tracheid length and the ring width In two stands  wefe  calculated  separately  about  the  three  part of rings l2‑24th rings(juvenilewood),26‑40th rings 

1a duitwood) and  a報rlngs.The c解elation  coo統cierlts.the grade of  the strength af the linear rela ‑ 

tionshlp between  two variables,were the lafgest irl value  in a1l rings.and the  smallest in  the  adult‑ 

wood 

1 . 構  言

力ラマツは,  幼令時の生育がよ く,  劣悪な立地条件においても比較的よ く耐えるために,  戦後

中部地方以北においては主要な造林樹種とされ,  カラマツ人工林の総面積は約86万haにも及んで

いる。  これらの造林木は次第に伐期令に達し,  年間推定で約110万㎡ものカラマツ材が出回ってい

るが,  元来,  カラマツ材は用材として優良であるたi,l)に造林されたのではなく,  木材需要量の急

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激な増撫に伴い，箋地林などのブナ，ナラなどの家籍羅紘を聡発し，広葉撰林から針葉樹林への 燐替え，いわ懸る舞種転換のための造林樹種としてカラマツがと鯵あげられたわけで，そのため に寿ラマ ソ季重を構造誉孝としてよ婆突舞果的1こ馨重醸するためには，解決しなけ義ぱならない幾題点方寸 いくつかある。筆者らはカラマツ樗の露旋木理をはじめとして，軽質を左巻するいろいろな露子 を解隣することが，麺いてはカラマツ鯵の合理的な舞舞郵こ役立つと考え醗究を進めて来た。

 繭鰻では．カラマツ樹幹講で仮道管長が樹幹の半径方晦．又は掛軸方向でどのように変動する かを調べて報告したが．今醤慧，二株分から無作為に油墨した各々2§本の俄試乗を羅いて，瞬一 林分内にお1ナる仮道管長の鰯鉢開変動，および林分瞬変動を鹸試した。坂道管長の林分講変動に ついては，アカマツを構いて材質育種の藏から追求した須藤の報告琵〜欝があるが，本韓｛秀におけ

る手法はそれに負うところが大きい。

 2．僕試木および灘定方法

 僕試株分は，臨蓮本理の現われ方を調べるために選定した羅鞭講の宇部地方お叙棟詫地方  覧極le L貸O鐸喪s O｛e置鼓sa懸蜘欝ε始盈欝。 sta燃ズ擁雛  の二林分から無作為1こ擁産した斉

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      ｛立から採馨した露盤を羅多いた。供       試季重の資夏至ce獄綬。鷺の方法および｛褻       遵管長の灘定などは繭報に準じた。

      各供試木の性状については表一i       に示した。なおこの実験に繕いた       ．二林分は，函地方のカラマツの生       薄状態を代表するものとして櫨鐡       され，た林分でないことを購議三する。

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_{窪．績果および考察}

それを各々の林分のそれぞれの年輪の平均板違管長として懸一墨に示した。

飯遠管長と樹心からの年輪数から，中蔀地方一纏分では，Y二i7蔦LogX＋露98律／，（r二色97§樽，

東詫地方一抹分では，Y二i磁5Lo慕X＋路27〈の，（r一§．9磁彗なる懸帰式を得ることができた。な お，繭報では，二者の関係を懸帰霞線式で求めたが，幼金時の板違管長の変動が大きいために，

 3．i  瞬発本分1醤1こお1ナる｛痩道管

長の準縫方講の変動

 二林分の各洪試木について．樹 心からの年輪数に伴う板違管長の 変化をみるために，仮道管長（y／

と鐘童．ひからの年輪数（x）の縫係を 睡帰式毒こよ辱求めその結果を表一 2に示した。二者吟関係は，東北 地右一林分の盤試木翫§および無 i3を除き， いずれもその禰萎難係数 は，i％有意水準で正の穏聡がみ ら農た。次に，懸針差を考憲外に して，妹分ごとに樹毛・からの属年 輪数にお謬る平均飯遵管長を求め，

      また， 各室本分の平琵3

挙沢：カラマツ鯵の基礎離暴発（第2鞍！ ^7§

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来絞熱樗部と成熟材部に分けて露帰直線式を求めた。また，上記二．林分における爽者の翼係を，睡 帰離縁式で求めてみた。その結果は．2＜ズく鱒の場合，中部地方一株分ではy幕一2・轄2÷睡3忍κ 十233獣μ），（γ二§．鍵6聾，東北地方一株分ではダ二一2．5κ艶十廼8．7κ÷ig§§〈燐，（π＝朕8艇絆）であ

った。｛痩i養管長と樹。も・からの年輪数との舞蕎｛系は． 直線式では幼令時と老令時で誤差力｛大きく， 重 睡帰式では，老令時で誤差が大きいといえる。

 露株分の平均板違管長を比較してみると，tFき．96＞t（婚，○．縫）だ2、欝4で中部地方一林分の 総平均根管長（39銘．8彗g7．iμ／の方が東誌地方一林分の総平均復道管長（35鱗．§±2蕊．鋤β 長いといえる。一方．講本の肥大盤長の度合を示す平均年輪鑛ほ，後足の結果．島罵8．53＞t／欝，

暮．磯〉とな弓，講者亭の林分の平均年輪麟藝の方；毒｛大きかった。…一般にいえることは，肥大生長が養 蜂であれば，纏1胞分裂が簸盛なために仮道管長は驚くなると考えられているが，本結果は，醗に 贋藤1こよき｝アカマジで灘客地布および東詫地方の爽林分で．関西地方一林分の坂道管長が後者1こ 比較して年輪編が広いのにもかかわらず長いことを報告している結果彗捷一致する。

 次に，年輪数の増綴に伴う優遊管長の増擁護合を知るために，各年輪にお1ナる平均飯道管長を 繕い，各々の増撫率を求め懸一2に示した。講林分の飯道管長の辛径方梅の変動は，轡心からの 年輪数の増趨に伴って急激に坂道管長が増大する第一段1繕（縫，董5年輪鉄菱／と変動が緩慢また はほぼ安定する第二段繕（欝年輪以後！とに大磯することが霞来る。換言すれば，第一段欝では 板違管長の増撫率が5％雛上の蔀貌であ孝），第二段踏では増撫率が○または±5％以糞の蔀饒で ある．第一段踏に属する材藻は，髭較的坂道管長が驚く，鞭縮（軸力爽／も大きく霧，強渡：的に

7§

擁島大学饗稗難告第26号

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も劣る鮎漁からいわ睡る豪成熟材 翻として位譲づ1ナるべきだろう。

また．妹分を異にしても第二段贈 に到達する年輪数慧，ほぼ講じで あることから考え，成熟材部を形 成する年数を決める支醍的石子は，

立地条件などの環境雷干よ鯵も樹 心からの年輪数が決定的であると いえる。換言す蔑ば，飯遵管長の 増傭率がO〜3％になるために麗 与する露子は，樹心からの距離よ 辱も観る・青玉らの年輪数に大きく左 右日されるといえる。須藤は繭掲の 艱苦41の中で，二林分ともに年輪 数の増撫に伴う坂道管長の変動は，

増撫率が完全に郎こなることはな く唾5年輪まで漸増していることを 鋸らかにしている。本実験におい ては，中部地方一抹分で26年輪．ま た東誌地方一林分で鍵年輪以後は

1ま睾署一一定とみなせる結果となった。

このことは，供試樹種舞ちアカマツ とカラマツによる差異なのか，または，

灘定離｛壼璽羅ち純一と高重．3（》磁と嘆．（灘

瞬こよる差異なのか簸足しがたい。

 次に、幼金時に形成された材｛羅の復道管長1によって成熟越部の坂道管長が推定虚来れば，材質育 種の諏からも，また，地位の縛定においても好都合なことである．その関係を知るために，魑体差 を無視して総平均優遊管長および仮道管長の増趨率がほぼ安定した年輪（2§年以降1の平均綾遠管 長と，そ麹に対癒する各供試木の各年輪の坂道管長との相関係数を求めて緩一3に示した。麟示し

た番馨麗｛系数の有意水準1ま， 各々r〈23，（》．｛》5〉二〔》．3§6，〆23，（）．〔簸）業〔）．5（痔である。1懸垂本分とも に年輪数に｛半い権鐸簿｛系数は大きくなる｛項海力ごみられるカ｛， 規魏牲はみいだしえない。藝嚢一3から も瞬らかであるように，欝令8年以下の木を繙いて，単年輪霧の仮道管長を計離することによき）．

その単木または林分の成熟材藻の板違管長を推定することはむずかしいと考えられる。総平均仮 道管長と各年輪の優遊管長の露には，幼令時においても姥較的高い根麗が認められる。特に，申 藻地霧林分にみられ，るように年輪によ含｝，その穏関係数の変動が大きく現わ義るが，これは，｛褻 遵管長が外的霞子によ讐影響を受けるものであることを示唆している。これらの傾海は，畿にア

カマツで須藤らによって報告されていることと一致する。轡心から6年輪までを幼金時の平均極 道管長として，全年輪の総平均綴道管長との横縫を求めて騒一蓬に題した。また，6年輪までの 平鯵3｛憂遵管長と成熟縁部（26〜壌｝年輪〉の平均板違管長との槍灘｛系数を， 中部地方および東詫地 方一林分ごとに求めると，各々r羅○，3欝，FO．雛6とな弓有意な根絶が認められない。

 騒一5は，各樹令における｛痩遠管長および年輪摩羅の分散を見るため1こ，変動｛系数（C凱σノ霧〉を 求めて示したものである。これによれ1乱疲道管：長での変動係数は，幼今時で大きく樹令の増綴

／1帰殺1カラマツ縫の基漣的羅箋1第2鞭1 ^7？

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1こ鐸って減少する傾鶴がみられる．｛痩 遵管長について爾林分の変動係数を捻 較してみると1輪1エ逢．縫〉媛ig，○．艦1 と蟹／，亀験率i％で弱者闘では，中 藻地方一林分の方の変動懸数が小さい

といえた。変動係数が大きいというこ と慧，一林分内でも懇体によ舅難定さ れた平均復道管長が異なることを意賑

し，その度合は，講巻ともに幼金時に おいて，特に大きいことを示している。

また，年輪編の変動係数は，騒で瞬ら かなように総体として大きく，樹令に よる変化慧認められない。当然のこと ながら，懸株分からの材の嶽心からの 隅一年輪の年輪魑慧，嚢体または瞬一 綴｛憲でもブヲ蜂葺こよ辱，著しく異なるこ

とはよく知ちれたことである。

 3、2繭林分内における優遊管長と年 輪輻の帽関

 飯遵管長と年輪輻の聡係をみるため に，各僕試木の塞年輪までと全年輪に ついて横縫係数を求め，その結果を表

一31こ議正した。 こオtによれは ，｛農道管

長と年輪囁の権縫係数は，鱗年輪まで に比較して全年輪のそれ1ま僕試木の東 誌地方一林分の難欝，2iを除きいずれ

も大きい。また，林分による差異をみ ると，権罷係数が有意水準5％以下の ものの鷺率は．中部地方一林分におい ては24年輪で鑓％，全年輪で艇％，属 様1こ豪誌地方一林分では各々28％，6倉

％であ書）．いずれも幼金時のみでは穣 総力ぢ蔽いこと毒｛分る。

 いま麺体差を無視してそれぞれの株 分の優遊管長と年輪魑の構縄を求める

と表一縷となる．年輪纒が著しく萎克く なると逆に｛浸透管長が篶くなるという 報告獅があるので，巷、9懸以下の年輪輻

を除外して求めた嬉を｛蕎記した。これ によれ。ぱ1．｛藁試木ごとに求めた相鱒｛系 数と懸1蒙に，林分としての掘関1系数も 全年輪から求めた囎鷺係数が最も大き く，以下2〜錘年輪，26〜韓年輪の糠で

78

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あった。樹心からの年輪数に1睾う飯 道管長の増撫が殆どみられない26年 輪以圭1の年輪について求めた講者の 荏1関慧，中蔀地寿一株分において1

％有意水準であったとはいえ，穰関 係数は飽のものに比較して低く，東 詫地方一林分については竜験率5％

でも有意牲が認められなかった。ま た，年輪纒の著しく狭いもの，ここ では（｝、§職鍛 下を験外して算翫した 権関係数の方がいず義も全年輪騙か ら算出したものよ辱大きかった、こ のことは，羅に幾人かの羅究者によ って籔告されているように．年輪輔 と縦遵管長の関係の串で，特に年輪 鑛が広くても，また蓋しく独iくても 坂道響長が短くなる領海がみられる うちの後者を立証しているように思 われる。また梅関係数を轟林分で鋤 較してみると，東誌地方一林分よぎ〉

中部地方一季本分の方方｛一無量に太き疹・

つた君これは，宇部地方一林分のも のが平圭勾年輪耀でも分るよう1こ，比 較的よい生膏をしているのに対 して，

東麓一林分のものは全音が姥鮫的不 良であったことが療露したのかも知

れない。

 次に，購一林分内で生育のよい纒 体とわるい懸体でその坂道管長に差 異があるかを験討するために，各林 分から生膏のよいものを各豊本と生 害のわるいもの各違本を擁鐵毛て，

その｛授遵管長を疑二較した。挽き墨の方 法は，各株分の鍵試本よ鯵半径の大

きいもの寿・ら購嚢睾こ4！舞舞｛本， ノ墾さいも のから墨イ霧鯵1を選定し，それらを1零 いて林分ごとに各々の平均坂道管長 および平均年韓ll癌を算聾して醒一6 に示した。なお，これに聡いた供試木 は，串蔀地方一林分から生鳶のよい ものとして臨3， 6，簿，25でその 総平均年輪寧隷ま3．52醗灘，生育のわる

いものとしては灘i，里2，23，2尋で

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その総平均年輪編は2．鎗懸であった．

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蔦，拶で2．鍍羅および難6，7，9，

22で垂．蕊簸であった。その結梁串部 地方一林分では，全年輪では講者悶 に；寓意差を認めることが灘来なかっ たが，成熟季；養鶏韓6年輪以一と〉にお いては彪験率5％で楽径の大きいも グ）羅ち生育：のよいものよ鯵半｛釜の小 さいものの方が飯遠管長が長いとい えた。一方，東詫墨髭方一赫：分ではt検 定の結果，平均年輪編の広いものの 方が坂道管長が長いといえ，蔚者に おけるものと穏覆する結果となった。

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 カラマツの主要構成繊維である飯 道管をと婆あげて，醜籔では，その 長さが樹幹内でどのように変動して いるかを鞍着した。今醸1ま，立地条 件の異なるカラマツ二棟分から各々

25本の韓…試本：を雄i鐵綾1採し， そオしら の晩材音雛褻道管長を講 濁して，坂道 管長の燧抹による差異や季本分内変動 および林分闘変動などについて調べ た。その結果は、羅にマツやスギな どで瞬らかにされているものとほぼ 隅じ傾梅であった。仮道管長は瞬林 分海1こおいても鰻体によ辱差異がみ ら義るが，−林分の違いによる差異は なお大きいように思われる。 こグ）こ

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れる遺伝嚢｛灘賢よぎ｝も．生育する環境郵ち，立地条件に著しい影響を受けることを示唆している ように思わ義る。本実験において得た結果を要約すると次の様になる．

 糞樹心からの年輪数の増趨1こ伴う復道管長の変動の購孫を緩緩藏線式や露帰麟線式などで表 わすことができるが，優遊管長（Y｝慧幼金時の増撫率が大きく，成熟材部で小さいことを考感す れば，樹心からの年輪数（X lに対数を難いた方がよい．各僕試木および二株分における講者の関 係をY皿aLG零X手急なる麟帰式で求rめた。

 21樹心からの年輪数の増撫に律う縦遵管長の増撫率は，納会時において大きく．欝心から蔦

年輪以孝愛縁， 藤蜂本分と もに±：S％になった。

 3〕中部地方一林分の総平均鍍遵響長は，総平均年輪輻が大きいのにも拘らず褒詫地方一林分 の総平均坂道笹葺よ弓大きかった。

 婆）板違管長と年輪輻グ〉騰に舞の粍1羅がみられた。鰯韓1差を無視して各林分における爽者の灘 係を2〜鍵年輪（未成熟縁部），騰〜韓年輪（歳熱軽部1，全年輪に分けて相関係数を求めた。爾林 分ともにその楊関係数は，全年輪において最も大きく・次に未戚然樗蔀で成熟樗部が最も小さかっ

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た。また，

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撰縫係数は○、9關以■下の年輪纒をもつものを除いて誕算すると爾林分ともに大きくな

参 考 文 献 i〕須藤彰講：水掃認，

2｝須藤彰瞬：木舞誌，

31壊藤彰溝：木纏誌，

む須藤彰講1本軽誌，

5）須藤彰覇：木鯵誌，

61小沢勝治1欝林誌．

7〕小澱勝治二騒林誌

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弱電穣頼毫：第23欝嚢棒全中諜文藻大会講演築．鱒8（欝7萄 細叢雛義塾．護遷雛入．松本餅．礎慧一1木鯵誌．韓，26重縫蝿8）

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 第婚隣饗縁全中藻支藩大会講演集．92（欝7掛

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激な増撫に伴い，箋地林などのブナ，ナラなどの家籍羅紘を聡発し，広葉撰林から針葉樹林への 燐替え，いわ懸る舞種転換のための造林樹種としてカラマツがと鯵あげられたわけで，そのため に寿ラマ ソ季重を構造誉孝としてよ婆突舞果的1こ馨重醸するためには，解決しなけ義ぱならない幾題点方寸 いくつかある。筆者らはカラマツ樗の露旋木理をはじめとして，軽質を左巻するいろいろな露子 を解隣することが，麺いてはカラマツ鯵の合理的な舞舞郵こ役立つと考え醗究を進めて来た。

 繭鰻では．カラマツ樹幹講で仮道管長が樹幹の半径方晦．又は掛軸方向でどのように変動する かを調べて報告したが．今醤慧，二株分から無作為に油墨した各々2§本の俄試乗を羅いて，瞬一 林分内にお1ナる仮道管長の鰯鉢開変動，および林分瞬変動を鹸試した。坂道管長の林分講変動に ついては，アカマツを構いて材質育種の藏から追求した須藤の報告琵〜欝があるが，本韓｛秀におけ

る手法はそれに負うところが大きい。

 2．僕試木および灘定方法

 僕試株分は，臨蓮本理の現われ方を調べるために選定した羅鞭講の宇部地方お叙棟詫地方  覧極le L貸O鐸喪s O｛e置鼓sa懸蜘欝ε始盈欝。 sta燃ズ擁雛  の二林分から無作為1こ擁産した斉

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      各供試木の性状については表一i       に示した。なおこの実験に繕いた       ．二林分は，函地方のカラマツの生       薄状態を代表するものとして櫨鐡       され，た林分でないことを購議三する。

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_{窪．績果および考察}

それを各々の林分のそれぞれの年輪の平均板違管長として懸一墨に示した。

飯遠管長と樹心からの年輪数から，中蔀地方一纏分では，Y二i7蔦LogX＋露98律／，（r二色97§樽，

東詫地方一抹分では，Y二i磁5Lo慕X＋路27〈の，（r一§．9磁彗なる懸帰式を得ることができた。な お，繭報では，二者の関係を懸帰霞線式で求めたが，幼金時の板違管長の変動が大きいために，

 3．i  瞬発本分1醤1こお1ナる｛痩道管

長の準縫方講の変動

 二林分の各洪試木について．樹 心からの年輪数に伴う板違管長の 変化をみるために，仮道管長（y／

と鐘童．ひからの年輪数（x）の縫係を 睡帰式毒こよ辱求めその結果を表一 2に示した。二者吟関係は，東北 地右一林分の盤試木翫§および無 i3を除き， いずれもその禰萎難係数 は，i％有意水準で正の穏聡がみ ら農た。次に，懸針差を考憲外に して，妹分ごとに樹毛・からの属年 輪数にお謬る平均飯遵管長を求め，

      また， 各室本分の平琵3

挙沢：カラマツ鯵の基礎離暴発（第2鞍！ ^7§

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来絞熱樗部と成熟材部に分けて露帰直線式を求めた。また，上記二．林分における爽者の翼係を，睡 帰離縁式で求めてみた。その結果は．2＜ズく鱒の場合，中部地方一株分ではy幕一2・轄2÷睡3忍κ 十233獣μ），（γ二§．鍵6聾，東北地方一株分ではダ二一2．5κ艶十廼8．7κ÷ig§§〈燐，（π＝朕8艇絆）であ

った。｛痩i養管長と樹。も・からの年輪数との舞蕎｛系は． 直線式では幼令時と老令時で誤差力｛大きく， 重 睡帰式では，老令時で誤差が大きいといえる。

 露株分の平均板違管長を比較してみると，tFき．96＞t（婚，○．縫）だ2、欝4で中部地方一林分の 総平均根管長（39銘．8彗g7．iμ／の方が東誌地方一林分の総平均復道管長（35鱗．§±2蕊．鋤β 長いといえる。一方．講本の肥大盤長の度合を示す平均年輪鑛ほ，後足の結果．島罵8．53＞t／欝，

暮．磯〉とな弓，講者亭の林分の平均年輪麟藝の方；毒｛大きかった。…一般にいえることは，肥大生長が養 蜂であれば，纏1胞分裂が簸盛なために仮道管長は驚くなると考えられているが，本結果は，醗に 贋藤1こよき｝アカマジで灘客地布および東詫地方の爽林分で．関西地方一林分の坂道管長が後者1こ 比較して年輪編が広いのにもかかわらず長いことを報告している結果彗捷一致する。

 次に，年輪数の増綴に伴う優遊管長の増擁護合を知るために，各年輪にお1ナる平均飯道管長を 繕い，各々の増撫率を求め懸一2に示した。講林分の飯道管長の辛径方梅の変動は，轡心からの 年輪数の増趨に伴って急激に坂道管長が増大する第一段1繕（縫，董5年輪鉄菱／と変動が緩慢また はほぼ安定する第二段繕（欝年輪以後！とに大磯することが霞来る。換言すれば，第一段欝では 板違管長の増撫率が5％雛上の蔀貌であ孝），第二段踏では増撫率が○または±5％以糞の蔀饒で ある．第一段踏に属する材藻は，髭較的坂道管長が驚く，鞭縮（軸力爽／も大きく霧，強渡：的に

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擁島大学饗稗難告第26号

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も劣る鮎漁からいわ睡る豪成熟材 翻として位譲づ1ナるべきだろう。

また．妹分を異にしても第二段贈 に到達する年輪数慧，ほぼ講じで あることから考え，成熟材部を形 成する年数を決める支醍的石子は，

立地条件などの環境雷干よ鯵も樹 心からの年輪数が決定的であると いえる。換言す蔑ば，飯遵管長の 増傭率がO〜3％になるために麗 与する露子は，樹心からの距離よ 辱も観る・青玉らの年輪数に大きく左 右日されるといえる。須藤は繭掲の 艱苦41の中で，二林分ともに年輪 数の増撫に伴う坂道管長の変動は，

増撫率が完全に郎こなることはな く唾5年輪まで漸増していることを 鋸らかにしている。本実験におい ては，中部地方一抹分で26年輪．ま た東誌地方一林分で鍵年輪以後は

1ま睾署一一定とみなせる結果となった。

このことは，供試樹種舞ちアカマツ とカラマツによる差異なのか，または，

灘定離｛壼璽羅ち純一と高重．3（》磁と嘆．（灘

瞬こよる差異なのか簸足しがたい。

 次に、幼金時に形成された材｛羅の復道管長1によって成熟越部の坂道管長が推定虚来れば，材質育 種の諏からも，また，地位の縛定においても好都合なことである．その関係を知るために，魑体差 を無視して総平均優遊管長および仮道管長の増趨率がほぼ安定した年輪（2§年以降1の平均綾遠管 長と，そ麹に対癒する各供試木の各年輪の坂道管長との相関係数を求めて緩一3に示した。麟示し

た番馨麗｛系数の有意水準1ま， 各々r〈23，（》．｛》5〉二〔》．3§6，〆23，（）．〔簸）業〔）．5（痔である。1懸垂本分とも に年輪数に｛半い権鐸簿｛系数は大きくなる｛項海力ごみられるカ｛， 規魏牲はみいだしえない。藝嚢一3から も瞬らかであるように，欝令8年以下の木を繙いて，単年輪霧の仮道管長を計離することによき）．

その単木または林分の成熟材藻の板違管長を推定することはむずかしいと考えられる。総平均仮 道管長と各年輪の優遊管長の露には，幼令時においても姥較的高い根麗が認められる。特に，申 藻地霧林分にみられ，るように年輪によ含｝，その穏関係数の変動が大きく現わ義るが，これは，｛褻 遵管長が外的霞子によ讐影響を受けるものであることを示唆している。これらの傾海は，畿にア

カマツで須藤らによって報告されていることと一致する。轡心から6年輪までを幼金時の平均極 道管長として，全年輪の総平均綴道管長との横縫を求めて騒一蓬に題した。また，6年輪までの 平鯵3｛憂遵管長と成熟縁部（26〜壌｝年輪〉の平均板違管長との槍灘｛系数を， 中部地方および東詫地 方一林分ごとに求めると，各々r羅○，3欝，FO．雛6とな弓有意な根絶が認められない。

 騒一5は，各樹令における｛痩遠管長および年輪摩羅の分散を見るため1こ，変動｛系数（C凱σノ霧〉を 求めて示したものである。これによれ1乱疲道管：長での変動係数は，幼今時で大きく樹令の増綴

／1帰殺1カラマツ縫の基漣的羅箋1第2鞭1 ^7？

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といえた。変動係数が大きいというこ と慧，一林分内でも懇体によ舅難定さ れた平均復道管長が異なることを意賑

し，その度合は，講巻ともに幼金時に おいて，特に大きいことを示している。

また，年輪編の変動係数は，騒で瞬ら かなように総体として大きく，樹令に よる変化慧認められない。当然のこと ながら，懸株分からの材の嶽心からの 隅一年輪の年輪魑慧，嚢体または瞬一 綴｛憲でもブヲ蜂葺こよ辱，著しく異なるこ

とはよく知ちれたことである。

 3、2繭林分内における優遊管長と年 輪輻の帽関

 飯遵管長と年輪輻の聡係をみるため に，各僕試木の塞年輪までと全年輪に ついて横縫係数を求め，その結果を表

一31こ議正した。 こオtによれは ，｛農道管

長と年輪囁の権縫係数は，鱗年輪まで に比較して全年輪のそれ1ま僕試木の東 誌地方一林分の難欝，2iを除きいずれ

も大きい。また，林分による差異をみ ると，権罷係数が有意水準5％以下の ものの鷺率は．中部地方一林分におい ては24年輪で鑓％，全年輪で艇％，属 様1こ豪誌地方一林分では各々28％，6倉

％であ書）．いずれも幼金時のみでは穣 総力ぢ蔽いこと毒｛分る。

 いま麺体差を無視してそれぞれの株 分の優遊管長と年輪魑の構縄を求める

と表一縷となる．年輪纒が著しく萎克く なると逆に｛浸透管長が篶くなるという 報告獅があるので，巷、9懸以下の年輪輻

を除外して求めた嬉を｛蕎記した。これ によれ。ぱ1．｛藁試木ごとに求めた相鱒｛系 数と懸1蒙に，林分としての掘関1系数も 全年輪から求めた囎鷺係数が最も大き く，以下2〜錘年輪，26〜韓年輪の糠で

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あった。樹心からの年輪数に1睾う飯 道管長の増撫が殆どみられない26年 輪以圭1の年輪について求めた講者の 荏1関慧，中蔀地寿一株分において1

％有意水準であったとはいえ，穰関 係数は飽のものに比較して低く，東 詫地方一林分については竜験率5％

でも有意牲が認められなかった。ま た，年輪纒の著しく狭いもの，ここ では（｝、§職鍛 下を験外して算翫した 権関係数の方がいず義も全年輪騙か ら算出したものよ辱大きかった、こ のことは，羅に幾人かの羅究者によ って籔告されているように．年輪輔 と縦遵管長の関係の串で，特に年輪 鑛が広くても，また蓋しく独iくても 坂道響長が短くなる領海がみられる うちの後者を立証しているように思 われる。また梅関係数を轟林分で鋤 較してみると，東誌地方一林分よぎ〉

中部地方一季本分の方方｛一無量に太き疹・

つた君これは，宇部地方一林分のも のが平圭勾年輪耀でも分るよう1こ，比 較的よい生膏をしているのに対 して，

東麓一林分のものは全音が姥鮫的不 良であったことが療露したのかも知

れない。

 次に，購一林分内で生育のよい纒 体とわるい懸体でその坂道管長に差 異があるかを験討するために，各林 分から生膏のよいものを各豊本と生 害のわるいもの各違本を擁鐵毛て，

その｛授遵管長を疑二較した。挽き墨の方 法は，各株分の鍵試本よ鯵半径の大

きいもの寿・ら購嚢睾こ4！舞舞｛本， ノ墾さいも のから墨イ霧鯵1を選定し，それらを1零