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通級教室における発達障害児への心理教育的 ... - 福島大学

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遜綴教室における発達陸害鷺への心理教育鋳アプ欝一チ

通級教室における発達障害児への心理教育的アプローチ

吉中 田香織幅島大学大学醗教育学懸究秘 野明徳傲育実践総合センター臨臨経学)

 現姦の小串学統には,階露な教育的ニーズ(s鉾εlal磁慧。鵠。醸農書。透s肖を持つ子どもが少なくないと考えら れている.その子ども達の保護者や学綴縷{壬1ま,被らをどう理解し,どう援跡す矛tばいいのかわからないことが 多く,学校における難題を深灘なものにしている。本譲文では,讐露な教育的ニーズの中でも特に発達瞳害鷺を 縁象に,通綴教室という場を設定し心遜教育釣アプ霞一チを実践し,事例を題してその有熱性を検討した。その 絃果,①発達緯書晃に達成感・欝邑魏力感を鋳たせ,知的な発達を鍵す,②保護者や撞妊の障害理解や障害受容 を深め,保護者と撞狂の関係の矯渡しをする,③通線教室は,通常学級に樫籍する発達障害児へ,その瞳害のレ ベルや菊綴に合わせて援跳できる,④飽校逓綴よりも農校通線の方が握任・学校全体や保護者との連携が取弩や すく,子ども馨身にも負極が少なくよ晦効果麟な環境を設定することができる等が瞬確となった。

〔キーワード〕特懸巻数蕎麹ニーズ叢級教室発達薄書 心理教霧的アプ臼一チ

工 はじめに

 幾夜の小中学校には,「特麗な教書麟ニーズ涯を持つ 子どもが少なくないと考えられている。その子ども達 の傑護者や学綴擦鉦は,披らをどう瑳解し,どう援勤 すればいいのかわからないことが多く,学校における 問題を深雍なものにしている。砦騎な教官的ニーズと は,医学麟・心遷学的診断に基づく障害や雛会釣・経 済的・文化的要馨などによって,学習の繕難が生じ,

通常の一般的に行う教畜的醒懸では発達を保証できな いために,特鷲な教欝的サービスや教育的諸条件の整 講などを必要とすることをいう。認知・言語・運動・

社会性の各スキル獲得の障害を包挺した概念であ弩,

精;神遅滞・特異的発達障害(学習障害を含む/・広演、盤i 発達瞳害(壼闘症を含む/等を捲す発達瞳害(PS醗一 穰丑による/も,その一つである。そして,そのニー ズを充たすために行われる教畜を「特購なニーズ教育

(躍C磁蹴醜e醸離。ガS醗/jという幅出,

2G§O!。S翼£の一つの方法として,小串学校の通常学 級に崔籍する軽度な緯書(言語障害,構絡縫害,弱視,

難聴,駿体不家密や病弱虚弱)のある児童生徒を耕象 に,19盤隼通線による捲導が凝窪化さ蔑,纒のニーズ に対応じた自立活動や教科の補充指導を週8時鶴まで 綱劉的に行えるようになった。しかし,護語緯書学級 が窪輝的に多い,鰹校通綴が多い,実質的には学習縫 害(Le欝臨奮Dlsor虚rs二以下L鋤や不登校の子ども 達が多いなどの問題が挙げられている(東條,欝鱒,

灘β,2(嶽)〉。

 本論文は,特溺な教育:的ニーズの串でも特に発達瞳 害児を対象に,通綴教室という場を設定して心理教畜 醜アプ寡一チを実践し,事舞を通してその有動性を検 討したものである。

豆 福島市の公立小中学校における個罰 支援の現状

 本調査は,橿鶴青立の小学校尋8校,中学校鎗校を対 象に,アンケートを郵送によ弩醗布・罎駁したもので,

小学校鍵校(65%/,中学校i6校(雛%/,書縫7校(69%/

から懸答を得た。その結果,学校において特驚な教畜 的ニーズを持ち援勧が必要と判懸された児童生徒は,

小学校聾,486人中盤9人(董.75%〉,中学校7,0留入申7§

入(i.07%/であった窃小学校では精神遅滞・猛〉・窪 閉症等の発達瞳害や注意欠離/多動盤障害(A畿鍵沁建 D畷磯/}至y鉾rac細細P玉so滋¢rs l以下A茎〉欝〉/・不登校 傾陶・帰藩外蟹人子女・言語瞳害が多く,中学校では 不登校傾向炉瑳鱗的に多く,次塾で学業不振だった

(表唾参窯)。

 豪華 援勧が必要と}欝欝1された晃童生縫数と     実藻に纒鋼指導を受継ている人数

⁝一﹁葺員

麟ぞ﹃3 し 一虜ご︑3

鉱2 ⁝㌧﹇−

割 韓 8 遵奪○﹀倉﹃︑○ I 一 ヒ葺〜︷2

疋駅 ■ 一 ■ ⁝賛耳1 ﹂の総5﹇

I 1 1 ﹃■一 ﹁  ⁝  ⁝⁝ 一

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i ■ 一 ■ ⁝I i

﹀倉韓§垂︸ノ3︵5圭の︵9麟蓑i鱗く﹁32難蟹聾一重戸−圭聖ノ○慧葺薮︸§■丸§i鶴︷9︑2︷§圭

P

L

溺§ 賢P崖不業字卜障叢臓壬一欝欝

自不体験

謎合﹃﹃一 ︸ ⁝

注 ( !講が実際に魑雛振導を受けている冤童生縫数

(2)

蕊島大学教育実践麟究紀要第40弩

 援勤が必要と甥藪された申で実鰹に燧溺指導が行わ れている蓄合は(衰嘩参照〉,小学校i鱒人串55人

(27.6%/,中学校75人中37人(4§.3%1だった。小学 校での鰯霧指導の疑え方は学綴集懸の中で配濾するこ

とであ弩,精糖遅滞・不登校頗淘・自鵜症が主な婦象 となっている。小学校の下学隼では,「精禅遅滞とL更)」

やギLPと窪鵜症」など,複数懸答としている事鍵蒼 9名あむ,発達障害の症状が合爵して鐵現し舞藪が難 しい状溌であることを題している。中学校ではi対i の鰹騨指導が行なわれてお彗,その対象は不登校類同 が罷倒的に多い。

 特懸学級の設置については,特殊学級及び遜綴指導 教室の設置・増設希望が小学校8校,中学校3校であ

った。希望しない学校は,保護者の理解を得るのが露 難,特殊学級を搭鬱すればすべてが解決するわけでは

ないといった意見を挙げていた。適慈指導教室設置希 望は小学校9校,中学校7校と多く,不登校類病の児 童生徒の増撫によ辱対慈に腿難を感じていると考えら

れる。

 橿島毒においては,子どものニーズに合った懇磯釣 な詣導が十分行われているとは言い難塾。一人一人を 重しく理解し適切な支援を行えるよう,スクールカウ ンセラーや櫓談暴の藝ε置・常勤化.特殊教官の専濯的 な知識を持つ教編の竃置,学綴握縫外の教員の糠蔑な ど,体縫を整える必要がある。また,特殊教育に対す る偏見やゼみんな講じ雄という面一姓をなくし,騎に 感じた教育ができるよう地械歓会や保護者へ啓蒙を緩 ることが大窮であろう。

璽 F小学校における発達障害児への 心理教育的アプ霞一チ

 毯療の中でのヂ心遅教蕎」は,後藤(欝92/によれば,

精禅分裂病の患者やその家族に対し行われているもの で,疾病についての知識を最大緩,患者・家族に伝え る教育誘な藻分と,家族への心理麟援勧と対麺技能の 増大を欝鎗とした家族療法的な部分との二つが緩み合 わされたものである。

 本譲文での心理教育的アプ欝一チは,学校教畜の牢 で児童生徒,家族,教麟への援助を蒙指し,①鷲鞍を 共有する,②婦麺を工夫する,③相互に支え合うとい

う考え方を基に実践するものである。

1 麟象と方法

 A 軒小学校にお縁る選綴教室の撮要

 F小学校における通線教室の対象は,入学以議から 又は入学直後に,書語の遅れ・集鑓活動ができないこ となどから精神科を受診していたi隼生5名(2学級 総人の内)である。i年次は,6月から2月の9ヶ月 縫,毎遷澤曜霞3校欝欝に教室を開き,計ig懇のグル ープでのセッションを行った。2隼次は対象の移動が

2む醗一6

あったが,5懲から鴛月の8ヶ月調,毎週金曜欝の2

〜羅校時§に教室を鵜いた。鰻鶏学習の対象は尋名で,

2時間に分け2名ずつ学習をした(欝i7軽/。グループ 活動は月2睡とし(謙盤麟!,5名参撫した。

 B 硬究薄象

 本懸究の穀象は,通綴教室に2年講継続して参撫し た3名とした。

 C 醗究方法

 発達障害箆への心遅教奮的アプ欝一チとして,保護 者・学級糧任飽との面接,行嚢観察,心理綾査,特騨 ニーズ教蕎を行った。この結果を事鰐を通して検討し,

心瑳教奮的アプ欝一チの有効性について考察した。

 ○ 実施内容の経適

 i年次及び2隼次において実施した内容は獄丁の逓

ゆである。

  く蓄寒次〉■…■一

 5擁 撞{壬・校長との1奮接,{呆護考との懇談会    教頭,特殊学綴撞懸,握任,保護者との懇談会  6月 通常学籔での響動観察

 6〜i2鍔

   特需ニーズ教蕎(グループで欝覆)

   セッション銀漣繕繊こ蝉{糠考嵯猛と連絡を鴎    る

 8擁 ・む運墾垂嚢査(W勲爵S董。ぎW玉SC一盆〉

 §鐸 保護蕎,窪{王との{舞霧嚢錘接

   懸禽査のフィードバック及び董墓野の畢貧討}

鴛鐸 在籍学綴での鴛勧観察

 2擁 縁談者との麟騨癬接,懇談会,校長との謡接  3鷲 心遜検沓(W妻SO蟹K−A駐C欝}A/

 く2年次〉一………一一一・一一 嘆舜  {呆護考との{雛聾彗嚢藝接

   (穣査のフイードノ寸ック及び墨琶董}の穣雲書)

  擾餐・絞長との悪接,…〈小学校の校長・握鑑との露接一 5還〜亙2鍔

  特麗ニーズ教蕎(麺雛学習貿懸,グループ活動鼓動   セッション後,保護者との縫騨種1接li名ずつ輪番で〉『

i鋸 i絹

i2舞

2舞

む理験登(暴景構賎法 き}罫スタディ1 心遷験変(w蔓sO羅K−A露。豆狸Al

…{小学校の校長との悪接

在籍学綴での響動観察,保護者とσ)懇談会,

校長・撲妊との嚢接 線護者,擦狂との縫霧面接

(験壷1のフィードバック及び建狩の検討}

 鰻 心理検変

 本醗究では,主にウェクスラ一式検査(W2曾S董,

W器C譲,W欝金翻,心礫・教育アセスメントバッテ リー(K−A8C),書誌学習能力診籔鞍壷(翌費A)の3 つの心瑳検査をアセスメントとして篤いた。

 騨 轄鍵ニーズ教育

 子どもの知的行童舞は適切な環境要蟹によって発達が 促されることから,次のような特欝ニーズ教書を実施

した。

(3)

通綴教室にお謬る発達瞳害箆への心理教育的アプ霞一チ 27

  薄)董 隼 次

 越裁学園教育醗究辮金曜・木曜教室,東京学芸大学 土曜教室(上野,欝921や暮露立教育砺究所における L更〉児へのグループ捲導(江口,鍛981などを参考に,

グループ活動の内容や§的を検討し,実践した(表2

参照1。

 表2 進級教室の活動《容及び欝麹

1欝

匡i

漢字ビンゴ・トランプ遊び お楽しみ会…最終懸のため

@     で舞う 球遊び・黒ひげ危機一髪

4校寳毒の2薄霧続き

・おやつタイム・トランプ

i

一「』一一一

 活  醗

一堂

』一

・娘めの会

、学   鷺

ピー

遂   び

終わむの会

俄ずつ,握拳をして,翻 線を合わせて嬢拶。ジャン プをしてタンバ摩ンをたた

く。

挨拶の習娯形成。

学鷺への聾機鯵1孝。

全翼での挨拶,騨名一返事,1集髪1蟹量嚢への参纐。役塞をi

嫉礎譲絵は嚇聾薮することで配効プ憾          を薦める。

プ}ナントや具鯵彗勢を綬って の学習孕パズルや迷驚・カ1 一ド学鷲教赫なと㌔

i購に応じた欝容の学習を誓 うことで学饗への翻綴粛ナ。

雍己妨力感を高め,適密な 学響態度を彫議する。

輪投書ず・ボーリング・キヤ・

ツチオご一ナレ・ノく・ソテインク

などの遊び。

}レーナレ艦ン舞嚢番を守る。樫大 一運動機能を轟める。蕪翼こ

認め会う。

楽し力玉つたこと・良、くでき たことなどの発表。

入室に隣ビ。

衰分・の患塾を霞毒忌表現する。、

疑いに認め合う。

挨拶の鷺雛形鑛。

次遜への動機{まけ。

  2)2 隼 次    (替優懸学習

 学習1こ取辱緩む習橿が形成され集単方炉高まったこ とから,三校時窪菊分問を親鍵学習の時聡とした。課 題は,懸濁の能力・興味鷺心・集中力に応じて,羅語

・算数の補充的なプリント学習,フ欝スティック視知 覚学習ブック(嚢本心運適歪礒究所,1977〉,鱗形・迷 鋒遊び,具体鞠操{乍による算数学習,薄青教材,パズ

ル簿を行った。

   121グループ活動

 グループ活動ではぜゲートウェイ縫会盤開発カリキ ュラム曇(上野,欝93/や「ソーシャルスキル教育:で子 どもが変わる」(癒分,欝99/を参考に,縫会技能譲練

(s㏄i麟s虻議sTギa擁轟蓼1以下SS麟を中心に行った(蒙i 3参照1。

 表3 議級教室グループ活動の内容

⁝ ﹃﹃﹃﹃⁝  β ﹃﹃ 卜 ﹃﹃⁝﹃﹃一﹃ドー  1−r 一一一  −一しII一II﹂ ■− ■ 一 1

容海

び避くろごす

法絞権家縁

数陣

2 3

5

 6⁝⁝﹄︑⁝⁝9一r一一一 一 一一

2 事鱒墾示

 姦 言語発達が遅れ攻撃的言動をするY男   捺事例の概要

a)クライエント 小学校i隼 男 6歳難ケ月

齢診断  保留

。)家 蕨  父,羅,Y舅 ご)生鳶歴

 Y男は書葉が少し遅く,3歳毘検診でも搭摘さ農た。

幼稚園では集懇行動ができない・奇声をあげる・裸に なるなどの開題行動があ弩,窪歳壊よむ総合病院のカ ウンセリングルームで運動機能の向上や知畜を騒標と した散歩・小集醸での遊びを行い,接し方の指導を受 けた。6歳褻よ辱精禅科で受診するようになる。診藪 は保留。鐙中ビネー知能穣査の結果,CA6歳3ケ月時,

醗A3歳6ヶ月,董Q56であ参,善語性理解は2歳レベ ル,動作性理解は5歳レベルと燧入内差が大きい。

elインテーク時懸見

 筆者は,Y男は書語理解も状況甕握も著しく悪い,

という印象を受けた。養潔していること霞体が苦痛な 上に.注童を受けることが多く,攻撃的な態度を取る

ようになったと予想されたため,学習への参簾態度を 身に付けさせるとともに,学翼への意欲や露己効力感 を高めるために,能力に合った学習を懸鍵的に取弩緩 ませ達成感を味わわせることや認められ褒められる経 験をさせることが必要であると考え,遠縁教室への参 撫を勧めた。

  2)事樋の経過 a}曝葬次紛経過

 Y男は,選級教室に来るまで藁んで歩けず,大声を 上げた辱,鷹に藩かずに定轄懸ることが多い。i対i 対応で数えられ,ない。語彙が少なく,ひらがなは下か ら書いた辱鏡文字を書いた零する。W聾綴では,

全検査騒Q§6,言語性V董Q45鉄筆,動作盤舞Q92であ った。Y男には,具体勃を使った数の学習や線捲き・

を図形遊び,カード教材使った言葉遊び等,楽しみな がら能力に合った学習に取辱緩ませ,達成感を持たせ た。遊びの中では,うまくできたことやルールを守っ たことなどを見つけ,たくさん褒めるようにした。蔦 月覆から,暴君・暴力がなくな弩表権が穏やかになっ た。集中力が高ま雑,分からないことがあっても投げ 患さず最後まで取む纏み.素直に喜んだ量}悔しがった

りするようになった。在籍学級では,Y男は学習の準 備はできるようになったが,話を選解して聞いている

という状溌ではない。

 母幾は連絡緩に,家庭や教室での様子,Y男の体調,

(4)

28 福島大学教育実践碕究紀要第鎗号

母親の気持ちを嚢記のように書いてくる。入学時から 箆べ落ち蒼きも饗解力も高ま鯵,{翻彗的な指導の効果

を認めている様子であった。筆者は学綴挺任から,教 室でのY男の様子や露っていることについて聴き,Y 男の行動の重縁や酵越の仕方についてを話し合った。

 i年次のY舅の鋲著な変容は,攻撃的な態度がなく なむ集中力が高まったことである。肯定的なスト資一 ク(自分が認められること)が与えられたことにより,

難己コント臓一ルができるようになったのではないか と考える。

b)2算次め経過

 2隼次開始講の心理検査の結果は,次の違警となっ た。驚A潟Cは,継次縫遷鱗±8,瞬時経理87土7,

認知甦瑳器±6,習得度78±5。総合尺度矯の比較は,

継次越理〉習得度であ弩,集中力に簡題かあると考え られた。W欝G欝は,V蓬Q嬉5,費萱Q82,欝Q58であ今,

V鐙く廼Qでその差が37と著しい。茎讐Aは,言語学習 隼齢(酔LA〉 4歳3ケ月,言質吾学習蓬1数(欝LQ〉55,

評懸点平均23であ辱,視覚一運動懇艶,表鐵能力が優 鍾である。以上から談みの能力・視覚認知は強い蒼,

書誌理解・言語操作・機窓理解・聴覚的礫解が弱く,

注意集中力の欠簾・緩転導性があることから,聴覚的 な言語理解や場の状溌捨握が露難で,衡動的に不適切 な行動をすると予想された窟

 そこで,鰹購学習では,椀覚的理解をしゃすい教材 や具体的操作をする教耕に取舞緩ませた。それによむ,

一人で達成できる経験をし,学習意欲が高まったと考 える。グループ活動では,ルールを遷解できるように な1),自発釣にゲームを楽しむことができた。

 2学購から,繰護者が希望し特殊学綴へ措置替えと なったが,筆者が羅親涯接で,通常学級擾任の転勤や 特蘇学綴での不安を聴くことによ辱,母親を支えるこ とができた。2隼の通常学級と特殊学級の握任は,共 に惹任したばか舞だったため,F小学校にも学級の子 どもたちにも潰れていなかった。また,選級教室を行 っていることも特殊なことであ辱,その意纒や経過,

そしてY男を遷解してもらうことが重要な点であった。

  3〉総合的な評癒

 2年次終了後の心瑳検査の結果は,次の通号となっ た。K−A駐Cは継次鎚謹76±9,緯鋳麺獲搬出8,認知 甦蓬82±7,習得度78±5であ辱,総合尺度閤の比較 は継次麩遅く隅鋳縫瑳(有意差5%/となった。

W総G欝は,V沿47,P重Q8§,欝Q63であ量),伸びが見 られた。欝欝Aは既A5歳6ケ月,既Q6§,評纒点平均 27で,大きく搾びたと言える。視覚的麗解がよく,聴 覚的昔語運解・概念理解が苦手であるが,確実に発達 している。時懇はかかるが文字や絵による表現を好み,

集中力も持続するようになった。

 Y男に対する心選教育的アプ霞一チで評纒iできるこ とは,第iに,Y男がまずは筆者から,その後叢懸や

2豊穣一6

檬護者から少しずつ運解されるようにな鞍,環境や綴 辱の者の接し方が変わったことによ鯵安全を縁懸され,

もう暴言暴力で武装しなくてもよいと感じることがで きるようにな辱,穏やかに遇すことができるようにな ったこと,第2に,保護者がY舅の能力や行動の特籔 を饗解し,障害を受け入れられるようにな嚢},特殊教 畜1こ対する遅解が深まったことであると考えられる。

 B 反響書語・鴬濁行動炉頻繁な《男   嘩)事纒の撮要

接)クライ黒ント 小学校圭隼 男 6歳7ヶ月 b〉診 懸  L{),後に自閉的傾向に変更

。)家族 父,母,A男 の生蕎歴

 保護者は,3歳壊に書葉の遅れに気づき,集懸生活 を早く経験させたいと考え3年保育の幼稚露に入獲さ せる。年長総の獲から総合病院カウンセ峯フングルーム において,生活や接し方の指導を受ける。家庭では,

手をひらひらさせる常瞬行動,独む言,一人遊びが多 かった。幼稚醒では,離籍する,誌が聞けない,広い ところでは勝手に動き懸るなど集羅不適癒の行動が多 かった。小学校入学後,精神科でLDと診籔された。

e)インテーク購飛晃

 A男は,表鐵言語があ弩,文字や数字を覚えること ができているが,その意味を遷解し適切に使うことが 露難な状混であ辱,認知の歪み・偏移が大きいと考え

られた。通常学級では,学級握任の姦や学習に集中す ることができず,鰻磯的な縫わ辱が必要な状態であっ たため,筆者は通級教室への参趨を勧めた。

  2)事鰐の経過 の 董算次の経遜

 A男はプリント学習では,絵を見てものの名鋳を疑 しく書いた絵韓題文を読んだ辱するが,その意籔を読 み取ることはできず,筆者が覆彗に付いていないと離癒 した弩常岡行動を始めた脅した。パズル,分類,マッ チングは集中して取辱緩んだ。遊びでは,願書を楽し みに待つということはなく,定む懸っていた。W欝欝 ではF沿45以下,V董Q45以下、灘Q魂8で,CAを4歳倉ヶ 月とした修重鎮ではV矯§8,醒Q98でその差が3§と著 しかった。視覚的な認知力・遅解力,記憶力,指示に 従う能力は高いが,言語遅解を要する内容は習得が避 難,縫会活動の鵯藪・能力に問題があ静ルールを意識 できないと考えられた。在籍学縁では,{鶴彗に指示さ れないと,行動できない様子だった。

 舞親は,A男のうまくいかないことに注饗して落ち 込んでしまい,学校との連絡緩解途縫えがちだった。

学級握任は,A男の行動をどう遅解し接したらいいか や,教室でのA男の鑓難さを母1窺にうまく伝えられな いことについて簸んでいた。筆者は握任に,連絡緩を 使うよ轄母親と嚢接会って議し合うことを勧めた。

(5)

還級教室における発達薄書鷺への心理教育麟アプローチ 29

 i年次では,活動の流れをいつも同じにしたことで,

見通しを持って参糠できるようにな諺,離籍すること が少なくなっていった。しかし,言語的な働きかけが 多くなると反響言語や常羅行動も増すことから,提覚 的な提示によ1擁煮嚢できるようにする必要があった。

b)2隼次の経過

 2奪次露始麟の心建櫨査の結果は,次の遜穆となっ た。貯A慧Cは継次麺運齢±8,瞬時麺理総±7,認 無難礫7G土6,習得度74±5,W器G蟹はV至Q駐,

駐晒i,羅Q妬,豆狸Aは既酪歳§ケ霧,毘Q確評

懸魚平均鍵であった。

 穣査中や普段の学習の場悪で,反響言語・常疑行動  ルーチンにこだわろうとする態度が見られたため,

椀覚的な理鰍こよ嘘立鰍こ行動できるような環境を 工夫することにした。また,課題を選ぶ参考にするた めに,「太馨象age評懸i法窪(太瞬,欝92/を行った結 果St鰭e欝4(ピアジェによる認知砂発達段隊から考 えると前襟鐸鵡の羨概念的思考難にあた袴,健常児の 2歳半蕩後に禮癒する/であった。そこで,S竃徳ε幾発 達課題を参考にし,分類,パズル,マッチング,フ霞 スティック視知覚学習,言語(動詞・形容詞・麟詞1,

迷鋒,切篭絵,漢字プ蕃ナント等の課題を,番号を付け たかごに入れ,スケジュールカードの瀬に取嬬雛むよ うなワークシステム(課題の内容・量・終了の概念・

次の活動の4つの椿報を伝える方法:藤村飽,i鱒§/

を整えた。スケジュールの使い方はすぐに覚えたが,

筆者の承認を得ないと次へすすめないため,モデルを 示した警手を添えた修するするプ置ンプト(重しい反 応に導くための補跡的麟激lS蕊。夢1綴,欝§癖を与え るようにした。2学期は,場の構造化をさらに工夫し,

薦挙に濤立課題と後半に対面学欝を行う場に分け,移 動もカードを続編するようにした。環境調整の結果,

課題中の離潔や常懸行動はなくなったが,集中するほ ど遅延牲の反響言語(音読をしている醜語の教科書の 一部,テレビの台詞,会誌の再現〉が多くなった。グ ループ活動では,書語的な働きかけ炉多いため,離籍 した弩常講行動や反響言語が多くな辱,混載している と考え,参撫を取1ラやめた。

 A男の行動が疑〉としては説弱のつかないことが§

立ち,診藪が惑溺的繧翻と変わったこともあ蔭,

保護者は特殊攀縁への入級を希望するようにな琴,2 学期から措置替えとなった。しかし,繹親醸接では,

縁義はその事実を受け入れ難い様子だった。筆者は,

A舅の行動の意味や漂霞,どのような環境がよいのか を,具体的に通線教室での学習の様子を交えながら説 明するようにしたため,母親のA舅理解を促すことが できたと考えられる。藏接の4〜5鬱鬱は母義の方か ら家庭での軟泥やA男に対する思いが議され,母義と の心理的な距離が透くなったように感じた。

 縷任が変わ鯵,特殊学級握任と筆者で互いの方舞を

話し合う時題を取ることができなかったが,遠縁教室 の前後には,その饗の講子について教えていただいた 琴,行動や認知の特徴について姦し合ったりと,精報 交換をすることができた。

  3〉総合的な壽極

 2年次終了後の心運験査の結果は,K略意Cは継次 経理82±9,講時響肇§3±8,認懸攣雛±7,習得 度72±5,w茎sc心懸はv至Q纏3,醒Q5尋,欝夏《嚢3,玉響A はPLA3歳8ヶ月,既雛5,評極点平均罫であった。

議吾理解塙まったが,単語レベルでの理解であ弩,

文や観念の遷解には至っていない。椀覚的理解では,

記号として認知することが得意であ琴,有意味なもの としての遅解は苦手である。表面的には言語饗解がよ い印象を与えるので,接する者も言語で伝えようとし てしまい,A男麩身は文章や文賑として理解できない ため混蔑が大きくなった予想される。

 A男への心選教育的アプ欝一チの効果としては,A 男にとって適燐な環境である特殊学級に移籍すること を保護者が受け入れたことが挙げられる。A男にとっ ては,通常学級よ琴は混鼠が少ない環境となったとは いえ,まだ澆蹴が続いていると考えられることから,

さらに環境の調整を行うよう家庭や特殊学綴握任への 支援が必要であると考える。

 C 転校後に縫校から逢緩した言語姓しβのS男   嘩)事鰐の機要

a lクライエント 小学校亙奪登総 男 6歳3ヵ肩 bl診 翫  LP

c)家 族  父,羅,兄(小2〉,S舅,妹(4歳/

の生育歴

 S男は,幼稚霞では,集団よ警一入で遊んでいる方 が好な子どもで,やんちゃなところもあった。しかし,

承を磁む癖炉あった弩,どうして良いか分からなくな ると教室の購にうずくまってしまうこともあった。家 縫では,わけがわからなくなると,駄々をこねていつ までも叡まらないことが度々あった。入学後,行動炉 遅く動作かぎごちない,授業中立ち歩いた吟,質問し てもだまってしまうことがあ弩精神科を受診,軽度

L至〉と診籔された。

elインテーク時僻見

 S男は,小学校という環境になって行嚢上の問題が はっき軽した事鰹である。筆者は,行動観察から,落 ち養きがなく言語表現が苦手という印象を受けた。保 護者も撞任もS男をどう遅解したらよいのか分からな い状態であったため,能力や行動の特徴を摺握し対麺 法を工夫するため,燧劉的に関わ触ることができる逓 綴教室への参騰を勧めた。

  2)事例の経邊 a〉葉年次の経過

 S男は,学習プ琴ントをほとんど一人で進めること

(6)

30 橿鳥大学教書実践醗究紀要第鎗号

ができた。「できた」といった時,すぐに見に行き充や シールをあげるとうれしそうにし意欲的になる。しか し,すぐに行けないと,機嫌が悪くなった軽,隣の友 だちに答えを教えてしまったりし,待っていることが できない。遊びでは,顯番やルールを守ろうとし意欲 的に取箸緩むが,動きがぎごちなく,力や方向のコン

ト欝一ル毒害よくない,、W茎SC一疑の叢善果1ま,V蔓Q6(),

P輩Qi縫,飛Q78,V欝く舞Qでその差が襲と著しい。Y 男は能力が著しく舞いわけではないが,言語表現が苦 手であった垂}すぐに反応できなかった零するため,大 人数の学綴の中では,授業のスピードについていけず 認められたり褒められた参することが少ないと考えら れた。通綴教室では学奪権慈の内容を嚢分のペースで 学習し,すぐに認められるため,参撫することが楽し みになったのではないかと考える。また,筆者が燧購 的に鷺わ弩S男を遅解し婦健法を工夫したことで,握 任も保護者もS勇の遷解が深まむ,S男にとってよい 環境を作ることができたととも書こ,蓬至豊はしかったり 見捨てた賑することなく寵癒し続けることができたと 考えら義る。

 i隼次の末にS男は転校することになむ,通線教室 は終了としたが,羅窺は3月に心瑳穣査を受けさせる ことを希望した。また,筆者は,新しい学校の握狸が 希望すれば,i隼次の経遜と綾査の結果を説霧に飼う ことを羅義に伝えた。

b l2年次縷続(他校癒i籔1決定までの経遜

 尋月中旬,羅義から,S男が新しい学校に購染めず,

毎嚢パニックを起こしていて,新握任もどうしていい か分からない状態になっているとの権談を受けた。検 査の結果がまとまった時蟻であったため,母親だけで なく握任にも結果を難らせると共に転校先のK小学校 での様子を瞬きたいと考え,母義を通して,筆者が学 校へ訪問したいことを連絡し,その後,筆者はK小学 校の校長,教頭,捲任,保護者と共に議し合った。S 男は,授業串,自分が認められない,指名されないと いうことがあると,突然机を鬱した弩,本を破いた吟,

走毒懇って教室から鐡て行ってしまった辱,物を投げ た辱し,擾任も友だちもびっくりしてどうしていいの か分からないということであった。まず,険査絃果を もとにS男の能力や行動の意陳の理解を求め,筆者が できる援動は,K小学校への椿報建撰と,勉校通綴と いう形での遠縁教室のへ参撫を受け入れることである と提案する.両校の学校長講士が連絡を取跨合い,許 毎されたため,保護者が責任を持って送諺遜えをする

ということで,地核通級が開始された。

c)2奪次の経遍

 2年次器始前の心理穣査の結果は,魚A駐Cは継次 麩理88土8,露持越璽92±7,認知麹鍾89±6,習得 度85±5であった。W器C一霞はV至Q8i,経Qi(}3,

驚Q鱒,V茎Q〈鍍Qでその差が22と著しいが,蔑醤と比

2倉軽薄一6

べWQは陶上した。妻費AはPLA4歳8ケ得.靴Q66,

評極点平均27であった。鰹能水準は正常範饗であ鯵,

視覚的認難力は強く,言語理解,露語操作,聴覚的瑳 解が弱い。被転導雫生や衝動性炉あるため,知能水準レ ベルの能力を発揮できないと考えられる。

 難技通綴であったため,在籍校での授業や行事など の都合が合わなかった吟,遠縁教室があることを羅義 が忘れてしまった馨し,休みがちであった。通織した 時には,意欲的に取繕んだが,i隼次よむ自己表現が 乏しくなシ}自信を失っているように晃受けられたため,

できるだけS男の意思を尊重した弩,できたこと頑張 ったことを認めるようにした。しかし,;窪籍校では,

パニックは減ったものの,教室離競や登校渋辱等め不 適癒行動が続いていたようだ。飽校遜綴という方法で ξま,登簿校との連携を取ること毒害難しく,そこで起き ている開題について取む援うことはできなかった。

  31総合簸な詳癒

 2年次終了後の心運検賓の結果は,K−A馨Cは継次 難遅76±8,瞬時鑓理劔土7,認知麺礫82土6,習得 度87±5,総合尺慶圏の比較は継次麺遅く欝欝鎚瑳 であ鯵,W器C一躍は縫Q77,醒Q欝3,羅Q88でV董Q〈

醒Qでその差が26,∫欝Aは曾LA5歳5ケ月,PLQ7§,

評癒点平均28であった。S男にとって遠縁教室は,い つも認められ褒められ受け入れられるところであ辱安 心して遇せる場漸であったと共に,露語盤を高めるこ

とができる場であったと考えられる。しかし,S男は 転校・転籍という簾境の変化による二次的・精緒的慧 害を在籍校で示しているため,逓級教室での援麟だけ でなく,在籍校へのコンサルテーションやS男へのカ ウンセリング曲撥跡が必要であったと考える。

欝 考 察

1 発達鋒害晃への心瑳教育的アプ霞一チの有効  性と課題

 本観究では,家族・教締との面接,行動観察,心理 検査の3つの方法を繙いた心瑳アセスメントを行った

ことによむ,必ず達成できる課題を提示し,スモール ステップでそのレベルを上げていくことができ,どん なことができるようになったのかを具鉢的に褒めるこ ともできたため,子ども達は毎醒遠戚感・嚢己効力感 を高めていったと考える。Y男には,得意な椀難覚を 健進させる課題や言語理解を高める課題に取鯵緩ませ た。筆者は,Y男に短し,入学直後は裁暴者という印 象を持ったが,能力に合った学習に取嬬緩ませたこと によ辱認知・遅解も意欲が高ま弩,Y舅の墨書・暴力 は減少していった。A男には,丁鷺ACα至プ麗グラムの 構造化やワークシステムや嚢立課題等のアイデアを取 垂)入れ,能力を{率ばしながら,講蒔に自立的に学習す ることを身に{オけさせるように薄きかけることができ た。S勇には,S舅のペースで学隼楊慈の課題に取弩

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遠縁教室における発達障害鷺へみむ理教融守アプ灘一チ 3i

緩ませ連銭感を持たせた。週i懇の関わ辱が,子ども の能力の発達にどの程度麗与していたかは摺握できな いが,能力そのものの発達だけでなく,通綴教室で得 た達賎感や自己鶴力感が学級での学習の意欲を高めた という影響が大きかったと考える。更なる発達を難待 する場合は,学校生活や家庭生活の環境を整え,纒驚 的な対癒をする時縷を拡大する必要がある。

 筆者が3つの事鑓の中で行った対雛を工夫する過程 は,危機介入法(錘sls醸ε獅e継醜/を取っていたと考 えられる。3事膏彗においては,まず障害の告知・特殊 学級就学への捲導・小学校入学という難問が発生した。

そのため,瞳害や就学指導の極否,子どもを厳しくし つけようとするなどの方法を取ったが,子どもの問題 行動や集羅不適癒という追い込み要露が重なり,危機 状溌が現実化したと考えられる。学級擬任から最擁に 筆者に穏談があったのは,入学後の5月頃であ静,危 機状態の真只中であったことを考えると,奉麟究での 毛・理教育的アプ{コーチ青書この時難1こ購始されたとレ}う

こと霞体が,とても有効であったといえる。

 陸害児の窺が子どもを受容していく過程は①シ葺ッ ク,②否認,③悲しみと怒弩,④適慈,⑤再起の段贈 があると考えられている。本醗究の事例では,Y男と A男の保護者は否認や悲しみと怒弩の段踏,S男の探 護者はシ葺ックの段籍であったと考えられる。握任と は違う立場で,子どもの璽難さや保護者の不安・悲嘆  怒辱などを絹き,保護者の気持ちに寄辱添うことは,

障害の受容へ向けての援跡となった。Y男とA男の保 護者が特殊学級への措置替えを受け入れたこと,S舅 の保護者がS男を怒らなくてすむようななったことな どから,適慈や再趨の段階になったと考えられる。面 接などによ辱母親支援を行っただけでなく,子どもへ 対する特需ニーズ教育が豊行して行われていたことに

よ鯵,穣乗的に鶴果をもたらしたと考える。

 教麟へのアプ讐一チとして議も重要視したことは,

発達障害そのものの理解と,逡任している子どもの特 籔の理解を深めることだった。本餅究では,保護者か ら握任に相談があ辱,挺任からの依馨1によ吟筆者が介 入することにな吟,問題行動が糧任のせいや保護者の せいにされることなく,握径は子どもの覆審の瑳解を 深め,適燐な対鑓法を工夫していくことができ,この 点で心運教育的アプ霞一チが有鶴だったといえる。通 常学級の握任は,鬱々の行動観察から児童生徒一人一 人のニーズを発見できるようになることが重要である。

2 学校教育の中の通綴教室にお纏る心理教育的  アプ貸一チの有熱性と課題

 筆者の行った通級教室における心饗教育的アプロー チは,①特驚ニーズ教育,すなわち残存のカリキュラ ムにとらわれない燧霧のニーズに合わせたプ欝グラム を作成し教育を行ったこと,②通綴教室を通して学校

の中で保護者や握経への援勧を行うことを重要擁した ことの2点が従来の特殊教育との違いでり,また有効 であった点である。しかし,Y男とS男が特殊学級に 移籍したことに搾い,今まで以上に特徴に合った縁鑓 法を具体的に分析しプ盤グラムを立て,通綴教室でそ の対鎚法を査定・試行し,霧常的に生活する特殊学級 や家庭でそ麹を般化できるよう特殊学級握任や保護者

と連携する必要があった。

 霞校に設置された通綴教室は,①保護者や握経への アプローチが取き)やすい,②遜綴教室の蔚後には必ず 握任に声をかけ小さなことでも伝え合うことによ弩・

学校生活で起きている問題をリアルに取鞍接える,③ 抹み時難に移動できるため学校生活への影響が最小張 にな移子どもへの負擦が少く,通常教育と特殊教畜の 中濁であるリソース・ルームとして,懸に感じた綴や かなプログラムを作成できる,④教締や健常の子ども 達や地機の人々の瞳害児に対する遅解を得やすくなる,

⑤保護者の特殊教育に対する理解や覆審の受容か深ま る,という点で糞劾であると考えられた。それに対し,

難技からの通綴という方法は,崔籍校での子どもの様 子や学校の対繕について捨握することが難しく,心遅 教育的アプ欝一チの有効性が十分発揮されなかった。

3 これからの発達樟害兇支援について

 文藻科学省の審議会の一つである器量紀の特殊教曹 の崔辱方に絶する調査醗究協力者会議によ競○§i隼}

月に答串された「器量紀の特殊教官の在む方について

(最終報告Mでは,「薄書のある晃童生徒の盛立と縫 会参撫を社会全体として,生涯にわたって支援する」・

「教育,福爆,医療,労簿等が一体となって乳幼晃期か ら学校卒業後まで,瞳害のある子ども及びその保護者 等に対する穏談及び支援を行う体麟の整備諜が強調さ れている。そのためには,従来の特殊教蕎という枠に

とらわれないあらゆるニーズに感じられる教育の形態  方法を柔軟に取琴入れることが重要である。通線捲 導教室において麟度で媛1定された障害かどうかにかに 聡わらずその必要があると鞍籔された子どもを受け入 れている事擁や,教科学習1こつまずきを持っている子 どもが自癒1こ参撫し纒鍵指導を受けられるオープン教 室,特殊教育担当者と通常学級携当者とのテで一ム・

ティーチング,特殊教育握当者が学習陸害泥の遜園撰 導・権談を行う等の事耀がすでに報告されている(鐵 舞,2㈱)。F小学校では,筆者の実践のほかに,外国 人子女のための藝本語指導のボランティアを受け入れ た弩,全学隼で算数の習得度雛グループ編践による揚 導を行なった辱と,子どもの実態からのニーズに応じ た指導形態を工夫し,成果をあげている。その麹に考 えられることとしては,縫会性を育てるための少人数 グループでのSST,学級内での行動上の問題を解決す るための応繕行動分析や行動療法,農閑症児に対して

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32 福島大学教袴実践醗究紀要第韓号

の丁欝ACC醸プ蟹グラムのアイデア等をニーズに応じ学 校教書の中に取静入れるという発想もほしい。

 翼在,学校鯵度への尊簡家による支援としてスクー ルカウンセラーか翫置されているが,その多くは中学 校・高等学校での支援であ鯵,小学校への奪糀家の蔑 置は極燐に少ない。発達瞳害鷺は,思春鰯になって二 次鶴縫害として開題行嚢を趨こす薄能牲があると言わ れている。通常学級に在籍する発達瞳害艶の多くは瞳 害としては軽度であるため,少し学習ができない,少 し不器薦,少し友だちと隠わるのが下手ということが あ辱,教鰍ことっては問題とならない程度であると思 われるが,本人にとってはその少しが累積して大きな 鐘害になると考えられる。健康な発達と学習権を保証 し,二次的な覆審を予隣するという意練で,発達障害 箆への支援は,就学繭や小学校低学隼のうちに行われ

ることがよ辱効果的であると言える。そのために,小 学校には発達薩害に聡しての知識も持つ奪解家の翫置 が望まれる。

V 終わ琴に

 本石究の結隷として,次の尋点が購確になった。

 第貧こ,発達障害箆への心理教育鶴アプ霞一チは,

①繰護者の障害受容や教舞の理解を深めることによ琴 対象箆欝身の生活環境をよりよいものに整備する,② 対象艶の霞己効力感や意欲を高めることによむ発達を 促す,③対象難に欝常的に関わる保護者や握任を支え た弩,保護者と撥無の麗係の橋渡しをする等の点で有 効であった。

 第2に,通線教室でのアプローチは,通常学級1こ在 籍する発達瞳害晃への援勤を,その縫害のレベルや特 徴に合わせて行なうことができ効果麟であった。

 第3に,他校遠縁よ琴自校通線の方が,擦鉦・学校 全体や保護者との連携が取辱やすく,対象箆にも負握 が少なくよゆ勧果的な環境を設定することができた。

 第尊に,福島市内の講登結果よ鯵,①小学校では特 に,発達障害やA董〉纒〉,帰蟹外蟹人子女や霊語羅害等,

学習への取緩みに開題があると思われる子どもたちへ の醗感を必要としていること,②小中学校共に,一人 一人に慈じた適切な教育ができるような環境整備とし て,教緬・保護者・地域の運解を深めること,專霧職 の常勤化を進めることに換え,露定的な特殊学級よ鞍,

逓級指導教室や適応指導教室などの柔軟な騒幾指導を 行なえる教室の設置を望む声が多かったことがわかっ た。つま辱,本藩究の対象児のような子ども達が多く の学校に存在し,その子ども達に対する支援の場とし ての特殊学緻と通常学級の車懸のリソース・ルームが,

保護者纒からだけでなく学校灘からも需要が高いとい うことである。

 発達鰺害はその程度にもよるが,長い鱗賜,場合に よっては生漉,侮らかの援麟を要するものである。今

2麟蟹一6

後は,障害が発見されてから農立的に生活できるまで の鶴の,どのような時矯にどんな援跡が必要であるの か,現在の援勧棒繕をどのように充実させていく必要 があるのかについて,考察を深める必要がある。

文 猷

i〉アメリカ精神医学会:{〉SM一穰一一食精神疾患の分類と診  麟の手離(高機三鶴談/.医学書鞍,雄88.

2)江欝悠l tJ叢教鳶醗究残にお謬る集懸指導の取辱緩み.

 翼〉(学習瞳害〉一瞬究と実践一,6−2:38畷7,欝98.

31後藤雅博:複合家族療法.心遅臨鎌大群典(氏療寛縫

 編〉, 3蓬違一347, 培風盤憲, ig§2.

護/藤材艦,服巻智子,諏訪稀霧縫1嚢難症の人たちへの  援勘システム丁混ACC縫を糞本でいかすには.馨旧穀灘1學  生文銘事業懸,姫鱒、

5/露分康孝,小鉢蕊幸,糠ll充:ソーシャルスキル教畜  で子どもが変わる 小学校.慰書文{ヒ縫,雄9§.

61Ei本心理遮豊穰究辮1フ讐スティッグ視知覚 学習ブ  ック視知覚能力促進法.婆本文建科学社,欝77.

71大鎧轟孝,承聾洋子:認難発達治療の実践マニュアル   露畿症のS教a解霧発達課題.藤本科学文建量.欝麗、

8)S徳。鑓群,9,佐々木疋美監修:自霧症の療育考  麗ACC鷲プ聾グラムの教袴醗鯵.財鑛法人神楽蟻集発童  医療福緩財穫,ま㈱.

9〉高密種子:はじめての特劉なニーズ教育.購驚書窓,

 2籔).

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 26ほ29透35,ig99.

i舞上野一彦,牟懇税子1学習覆審箆の軟膏.馨本文化科  学鮭,欝92.

12/上野一彦l L簸のためのソーシャルスキル・トレーニ  ングゲートウェイ歓会姓雛発プ灘グラム.露本文銘科学  縫,ig93.

麟虚讐薫1学習薄書・学習瞬難への教育釣婦感.文教資  料協会,2㈱.

謝 群

 本瞬究にご協力くださいましたF小学校,K小学校の完 生方,事舞提瑛を快く引き受けてくださった保護者の皆様 に深く感謝卒し上げます。また,緯書艶心理学の立場から,

筆者とともに通線教室で子ども達の姦導にあたっていただ きました橿鳥大学の鶴巻鑑子先生に,・むよ13感謝葎}し。ヒげ ます。

 さらに,ご多髭の中,調査にご協力いただいた橿轟霧轟 の小中学校の先生方に深く感謝卒し上げます。

(200茎奪3月鎗蔭受理〉

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