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地域福祉社会学研究法演習Ⅱ(金曜5限 高野教官) 卒業論文中間報告

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Academic year: 2025

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卒業論文

学生の就職地選好における地元志向と非地元志向

平成 20 年入学 文学部 人文学科

社会学・地域福祉社会学専門分野

平成 24 年 1 月提出

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要約

本論文の目的は、大学生が就職地をどこに選択するのかという観点から学生の地元志向 と非地元志向の程度を測り、その規定要因を明らかにすることである。

就職に関し、これまで就職活動に対する学生の意識や、志望する業界についての研究な ど盛んになされてきた。しかし、就職地の見地からなされた研究は少ない。就職地は同時 に居住地にもなるわけであり、いくら仕事に満足していても場所に不満があれば充実した 生活を送ることができない。そのため、就職の際には就職地の議論を無視してはならない と考えた。就職地を選択する際、地元就職を希望する学生と、非地元就職を希望する学生 がいることに興味を覚え、そうならしめる要因を調査したいと思った。今回は特に、九州 大学の学生を対象としている。

第1章では、最初の問題設定を行うとともに、本論文の核となるテーマである地元と就 職地選好につき、その定義と考え方について記述している。意識調査を実施する時に、回 答者が地元と考えている場所と、調査者側が考える回答者の地元の場所に齟齬が生じては ならない。地元の定義とはいかなるものか、とりうる考え方を列挙している。また、就職 地選好を問うことの意義と、どのような状況を想定して質問をするのが妥当であるのか検 討している。これらに対する回答は、第2章と第3章で先行研究と事前調査をもとに出し ていく。

第2章ではまず、これまでになされた地元志向についての先行研究をまとめている。学 生の地元志向にはどのような要因があると考えられているのか、調査の参考にするうえで も重要である。次に、勤務地について、既存の統計データ(主に学生の就職活動に関する もの)ではどのような位置付けであるかを調査し分析を加えている。その結果、質問の仕 方によってはそもそも勤務地が項目に挙がってこないことがわかった。また、就職という ことに関し勤務地は重視されるという前提には立てないと知り、意識調査を実施する前に その点につき探る必要があった。

第 3章では、はじめに 2 回に分けて行った事前の聞き取り調査について記述している。

1 回目の調査は、地元の決定順位を確定させること、および学生が勤務地を重視している のかどうか明らかにすることを目的としている。2 回目の調査は、就職活動を通して就職 地選好に変化は見られるのかどうか明らかにするためのものである。就職活動を終えた先 輩方に、就職活動を始める前、している最中、終了後では就職地選好に変化があったかど

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うかの聞き取りを行った。その後、事前調査の結果を踏まえ当初の問題の再設定を行い、

仮説を 12 個設定した。また、従属変数である地元志向・非地元志向の程度について詳し い説明を加えている。本研究では、地元志向と非地元志向の強弱につき7段階に細分化し たことで、先の研究と差別化を図ったことを特徴としている。第5節では本調査の概要に ついて載せている。

第4章では、分析・仮説の検証・考察を行っている。分析は3本立て構成である。1つ 目に、地元志向・非地元志向には多数の規定要因(独立変数)が関係していると考え重回 帰分析を行った。2 つ目に、地元別に地元志向・非地元志向に違いが見られると考え、九 州の各県ごとにその傾向を見ている。3 つ目に、就職活動と地元志向・非地元志向の関わ りにつき分析した。具体的には、学生の現在の就職活動状況により地元志向・非地元志向 に差異が出るのか検証し、また、公務員志望の学生のみ区別して詳しく分析している。こ れは事前調査において、公務員志望の学生が総じて地元志向が強かったことを踏まえての ことである。これらの分析の結果明らかになったことは以下の通りである。

重回帰分析の結果より、学生の地元志向・非地元志向には親との関係性が最も影響を与 えていることがわかった。親との関係が密接である学生ほど地元志向である。影響度の強 い要因としてそれから順に、都市イメージ、居住形態、性別と続く。具体的には、都市イ メージが悪い学生ほど、実家通いの学生ほど、女性ほど地元志向である。一方で、地元の 友人との関わりや長子かどうかについての影響は小さい。九州地方において各県の地元志 向・非地元志向の傾向をみると、福岡の地元志向が強く、鹿児島の非地元志向が強かった。

そして、公務員志望の学生は全体として地元志向の傾向があり、国家公務員志望の学生は 中立の立場が多いのに対し、地方公務員志望の学生は顕著な地元志向を示していた。

第5章では、本論文のまとめと全体を通しての反省点、今後の展望について記述してい る。

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目次

はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

第1章 地元と就職地選好について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 第1節 問題設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 第2節 「地元」の定義・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 第3節 就職地選好について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6

第2章 先行研究・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 第1節 就職地選好に影響を与える要因・・・・・・・・・・・・・・・・・8 第2節 若者の地元志向の高まり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 第3節 就職意識と都市イメージ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 第4節 就職希望地について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12

第3章 調査と仮説の設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27 第1節 地元と就職地に関する聞き取り調査・・・・・・・・・・・・・・・27 第2節 就職地選好の変遷に関する聞き取り調査・・・・・・・・・・・・・37 第3節 問題の再設定と仮説の設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41 第4節 変数の設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48 第5節 本調査の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・62

第4章 分析と考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・65 第1節 就職地選好における地元志向と非地元志向の分析・・・・・・・・・65 第2節 地元別にみる地元志向と非地元志向の分析・・・・・・・・・・・・74 第3節 就職活動と地元志向・非地元志向に関する分析・・・・・・・・・・77 第5章 まとめと今後の展望・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・81 おわりに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・84

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参考一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・85

付録1 事前調査用紙 付録2

本調査用質問票・単純集計 付録3

フェイスシート問5~7の度数分布表

Referensi

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