─ 1 ─
地理歴史・公民・理科 〔
世界史物理基礎・化学基礎・生物基礎B
,日本史B
,政治・経済〕
(試験時間 60 分)
この問題冊子には,「世界史
B」
「日本史B」
「政治・経済」の3科目及び「理科(物理 基礎・化学基礎・生物基礎)」を掲載しています。解答する科目を間違えないように 選択しなさい。注 意 事 項
1
試験開始の合図があるまで,この問題冊子の中を見てはいけません。2
この注意事項は,問題冊子の裏表紙にも続きます。問題冊子を裏返して必ず読み なさい。ただし,問題冊子を開いてはいけません。3
この問題冊子は,123ページあります。出題科目,ページ及び選択方法は,下表 のとおりです。出 題 科 目 ペ ー ジ 選 択 方 法
地理歴史・公民
世 界 史 B
4
~29
左の3科目のうち1 科目を選択して解答す 日 本 史 B
30
~53
る。政 治 ・
経 済 54
~76
理科 物理基礎・化学基礎・生物基礎
80
~123
試験時間内に左の3科 目のうち2 科目を選択し て解答する。4
試験中に問題冊子の印刷不鮮明,ページの落丁・乱丁及び解答用紙の汚れ等に気 付いた場合は,手を挙げて監督者に知らせなさい。5
「地理歴史・公民」の科目を選択する者は「地理歴史・公民解答用紙」を,「理科」の科目を選択する者は「理科解答用紙」を使用しなさい。
「理科」は解答用紙1枚で2科目を解答します。解答の順番は問いません。解答 時間(60分)の配分は自由です。
裏表紙へ続く,裏表紙も必ず読むこと。
2021 年度 一般入学試験 前期日程( 2 月 2 日)
6
解答用紙には解答欄以外に次の記入欄があるので,それぞれ正しく記入し,マー クしなさい。①
試験コード欄・座席番号欄試験コード・座席番号
(数字)を
記入し,さらにその下のマーク欄に
マークし なさい。
正しくマークされていない場合は,採点できないことがあります。②
氏名欄氏名・フリガナ
を
記入しなさい。
③
解答科目欄解答する科目
を一つ選び,科目名の右のに
マークしなさい。
マークされてい ない場合又は複数の科目にマークされている場合は,0点となります。
7 解答は,解答用紙の解答欄にマークしなさい。例えば,
10と表示のある問 いに対してと解答する場合は,次の(例)のように
解答番号10の
解答欄のに
マー クしなさい。
(例)
解答番号
解 答 欄
10
8 問題冊子の余白等は適宜利用してよいが,どのページも切り離してはいけません。
9 試験終了後,問題冊子は持ち帰りなさい。
─ 2 ─
─ 3 ─
─ 79 ─
理 科
(物理基礎・化学基礎・生物基礎)
試験時間内に下記の3科目のうち2 科目を選択して解答すること。
出 題 科 目 ペ ー ジ 物 理 基 礎
80
~91
化 学 基 礎92
~105
生 物 基 礎106
~123
「理科」は解答用紙1枚で2科目を解答します。解答の順番は問いません。解答 時間(60分)の配分は自由です。
─ 80 ─
物 理 基 礎
(
解答番号 1 ~ 13)
第 1 問
次の問い(問 1~5)に答えよ。問 1 物体に長さの等しい
2
本の軽いひもを取り付け,ひもの他端を天井のフッ クに固定して物体を静止させる。図1
⒜のように,2
本のひもを2
個のフック に固定して,各ひものなす角度を120°にした。このときの各ひもの張力の大
きさは,図1
⒝のように2
本のひもを1
個のフックに固定した場合の各ひも の張力の大きさの何倍か。最も適当なものを,下の~のうちから一つ選べ。ただし,図
1
⒜,⒝で用いたフックは,すべて同じ形,同じ大きさであるもの とする。 1 倍
図 1
1
2 1 2 4
(注)理科を選択した者は,試験時間内に「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」のうち 2 科目を選択して解答すること。
─ 81 ─
物理基礎
問 2 図
2
のように,質量が無視できるゴムひもの一端を天井に固定し,他端に 質量m
の小球を取り付け,小球を手で引き下げて,ゴムひもが自然の長さか らx
だけ伸びたところで静止させた。手を静かに離すと小球は飛び上がり,天 井より下のところで最高点に達していったん静止した後,落下し始めた。手を 静かに離した位置から最高点までの高さを表す式として正しいものを,下の~のうちから一つ選べ。ただし,ゴムひもの弾性力は,ゴムひもが自然の
長さから伸びた場合にのみはたらき,その大きさは自然の長さからの伸びに比 例するものとし,その比例定数をk
とする。また,空気抵抗は無視できるもの とし,重力加速度の大きさをg
とする。 2
図 2
kx
24mg kx
22mg kx
2mg 2kx
2mg
─ 82 ─ 物理基礎
問 3 次の文章中の空欄 ア ~ ウ に入れる語の組合せとして最も適当 なものを,下の~のうちから一つ選べ。 3
X
線は電磁波の一種であり,その波長は可視光線の波長より ア 。また,携帯電話に用いられる電波の波長は,可視光線の波長より イ 。赤色と 紫色の可視光線を比べると, ウ
の可視光線の方が波長が長い。
ア イ ウ
長 い 長 い 赤 色
長 い 長 い 紫 色
長 い 短 い 赤 色
長 い 短 い 紫 色
短 い 長 い 赤 色
短 い 長 い 紫 色
短 い 短 い 赤 色
短 い 短 い 紫 色問 4
0.0
℃の氷100 g
を加熱して,すべて20.0
℃の水にするときに必要な熱量は 何J
か。最も適当な数値を,次の~のうちから一つ選べ。ただし,水の比熱を
4.20 J/
(g・K),水の融解熱を 3.30
×10
2J/g
とする。 4J
4.14
×10
4 5.50
×10
4 6.80
×10
4 4.14×10
6 5.50
×10
6 6.80
×10
6─ 83 ─
物理基礎
問 5 次の文章中の空欄 エ ~ カ に入れる語の組合せとして最も適当 なものを,下の~のうちから一つ選べ。 5
地球が受ける太陽のエネルギーは,おもに エ エネルギーに変換され,
さらに大気や海水の オ エネルギーに変換され,風や海流をつくり出す。
植物が光合成によってつくり出す物質の カ エネルギーの源は,太陽の エネルギーである。
エ オ カ
熱 電 気 原子力
熱 電 気 化 学
熱 運 動 原子力
熱 運 動 化 学
電 気 熱 原子力
電 気 熱 化 学
電 気 運 動 原子力
電 気 運 動 化 学─ 84 ─ 物理基礎
第 2 問
次の文章(A・B)を読み,下の問い(問 1~4)に答えよ。A 抵抗と直流電源を用いた回路について考える。
問 1 図
1
のように,抵抗値が3.0
Ωの2
個の抵抗と抵抗値が未知の抵抗R
お よび6.0 V
の直流電源からなる回路をつくると,点P
を3.2 A
の電流が流 れた。抵抗R
の抵抗値として最も適当なものを,下の~のうちから 一つ選べ。ただし,三つの抵抗以外の電気抵抗は無視できるものとする。6 Ω
図 1
0.50
1.0
2.0
3.0
4.0
─ 85 ─
物理基礎
問 2 同じ材質でできた抵抗
A
,B
は,長さは等しいが,抵抗A
の断面積は 抵抗B
の断面積の2.0
倍である。抵抗A,B
と直流電源で図2
のような回 路をつくった。このとき,抵抗A,B
を流れる電流をそれぞれI
A,I
B,抵抗A
,B
での消費電力をそれぞれP
A,P
Bとする。電流の比I
AI
B と消費電力の 比P
AP
B の組合せとして最も適当なものを,下の~のうちから一つ選べ。ただし,抵抗
A,B
以外の電気抵抗は無視できるものとする。 7図 2
I
AI
BP
AP
B 0.50 0.50
0.50 1.0
0.50 2.0
1.0 0.50
1.0 1.0
1.0 2.0
2.0 0.50
2.0 1.0
2.0 2.0
─ 86 ─ 物理基礎
B 波について考える。
問 3 次の文章中の空欄 ア ~ ウ に入れる語と数値の組合せとして 最も適当なものを,下の~のうちから一つ選べ。 8
振幅,波長,速さが等しい波が左右から進んできて重なり合うと,
ア と呼ばれる波ができる。 ア には,波が強め合って大きく振 動する部分と,弱め合って振動しない部分が交互に並ぶ。最も大きく振動 する部分を イ と呼ぶ。隣り合う イ の間の距離が
35 cm
のとき,ア
の波長は
ウcm
となる。ア イ ウ
進行波 腹35
進行波 腹70
進行波 節35
進行波 節70
定常波(定在波) 腹35
定常波(定在波) 腹70
定常波(定在波) 節35
定常波(定在波) 節70
─ 88 ─ 物理基礎
第 3 問
次の文章(A・B)を読み,下の問い(問 1~4)に答えよ。A 図 1
のように,あらい水平面上に置かれて静止している質量M
の物体を大き さf
の力で水平右向きに引くと,物体は力の向きにすべり始めた。ただし,物体 と水平面との間の動摩擦係数をn 0
,重力加速度の大きさをg
とする。また,右 向きを正とし,空気抵抗は無視できるものとする。図 1
問 1 物体の加速度の大きさを
a
とするとき,物体の運動方程式として正しい ものを,次の~のうちから一つ選べ。 10
Ma =
-f
-n 0 Mg
Ma =
-f + n 0 Mg
Ma = f
-n 0 Mg
Ma = f + n 0 Mg
─ 89 ─
物理基礎
問 2 物体を引き始めてから時間
t
だけ力を加え続けた後の物体の速さv
と,そ の間に摩擦力が物体にした仕事W
を表す式の組合せとして正しいものを,次の~のうちから一つ選べ。 11
v W
f t
M
-n 0 g f
2 t
2 f t
M - n 0 g f t
2 ( M f - n 0 g ) t
-n 0 2 Mg ( M f - n 0 g ) t
2 ( M f
-n 0 g ) t - n 0 Mg ( M f
-n 0 g ) t
2 ( M f + n 0 g ) t
-n 0 2 Mg ( M f + n 0 g ) t
2 ( M f + n 0 g ) t - n 0 Mg ( M f + n 0 g ) t
2─ 90 ─ 物理基礎
B 図 2
のように,ばね定数k
の軽いばねの一端に質量m
の小球を取り付け,あ らい水平面上に置き,ばねの他端を壁に取り付けた。ただし,小球と水平面との 間の静止摩擦係数をn,動摩擦係数を n 0
とし,重力加速度の大きさをg
とする。また,空気抵抗は無視できるものとする。
図
2
問 3 ばねを伸ばして,ばねが自然の長さから
a
だけ伸びたところに小球を置 くと,小球はそこで静止し続けた。小球が静止し続けるための条件として最 も適当なものを,次の~のうちから一つ選べ。 12 n
! ka
mg
n≧ka
mg
n! mg
ka
n≧mg ka
問 4 問 3 の状態から,小球に図
2
の左向きに大きさv
の初速度を与えると,小球はばねの長さが自然の長さになるところまで動き,振動することなく静 止した。このとき,n
0
を表す式として正しいものを,次の~のうちか ら一つ選べ。n0 =
13
v
22ga
ka
2mg
mv
2+ ka
22mga
mv
2+ ka
2mga
mv
2-ka
22mga
mv
2-ka
2mga
─ 91 ─