• Tidak ada hasil yang ditemukan

多変数の微分積分学1 第16回

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2025

Membagikan "多変数の微分積分学1 第16回"

Copied!
3
0
0

Teks penuh

(1)

多変数の微分積分学 1 第 16 回

桂田 祐史

2011 年 6 月 23 日 ( 木 )

この授業用のWWWページは

http://www.math.meiji.ac.jp/~mk/lecture/tahensuu1-2011/

問 9

C 級の2変数関数 f(x, y) ((x, y)R2)と、(a, b)R2, (h, k)R2 があるとき、

F(t) :=f(a+th, b+tk) (t∈R)

とおくとき、次の (1), (2)に答えよ1。 ———合成関数の微分法で、Taylorの定理の準備 (1) F0(t),F00(t),. . . を (いくつか) 計算せよ。

(2) F(m)(t) (m∈N) の公式を推測し、数学的帰納法で証明せよ。

前半は計算であるが、要点は次の二つ。

(a) chain rule

(b) fC2 級ならば fxy =fyx, fC3 級ならば

fxxy=fxyx =fyxx, fyyx=fyxy =fxyy.

fC 級ならば、f の偏導関数は、x で何回、y で何回偏微分したかで決まり、p+qf

∂xp∂yq だけで表すことが出来る。

多くの人が (1) で F000(t) くらいまでを計算できるくらいまで時間を取って、

F(m)(t) = Xm

r=0

µm r

mf

∂xr∂yn−r(a+th, b+tk)hrkm−r を提示。(a+b)m を表す二項定理を思い出してもらう。

これは授業中に書かなかったが F(m)(t) =

µ h

∂x +k

∂y

m

f(a+th, b+tk).

これは極座標変換の例の前にやるのが正しいか?考えてみれば、これも多変数関数の合成関数 の高階導関数だなあ。

1(授業でやるけれど)n 変数関数f(x1, . . . , xn)について、F(t) :=f(a1+th1, a2+th2,· · ·, an+thn)とお き、上と同様のことを行なえ。

1

(2)

平均値の定理 ( つづき )

平均値の定理をベクトル値関数に拡張することは出来ない。実数値関数の場合の定理の証明 を振り返り、さかのぼると、実数値関数の最大値の存在まで行き着く。この証明を一般化する のが難しいことは理解できるであろう。ここでは一つの反例を示す。

例 0.1 f: R2 3 x 7→

à cosx sinx

!

R は明らかに C 級であり、全微分可能である。a = 0, b = 2π とするとき、

f(b)−f(a) = Ã

1 0

!

Ã

1 0

!

= Ã

0 0

!

= 0.

一方

f0(x) = Ã

(cosx)0 (sinx)0

!

= Ã

sinx cosx

!

で、このノルムは

sin2x+ cos2x = 1 であるから、f0(x) 6= 0. 特に ∀c (a, b) に対して、

f0(c)(b−a)6= 0. ゆえにf(b)−f(a) と f0(c)(b−a)は等しくなり得ない。

多変数版 Taylor の定理

³

補題 0.2 Ω が Rn の開集合, k N, f: Ω R は Ck 級, a Ω, h Rn, [a, a+h] Ω とするとき、

F(t) := f(a+th) (t∈[0,1]) とおくと、FCk 級で、∀m∈ {1, . . . , k} に対して、

F(m)(t) = X

1≤i1,i2,...,im≤n

mf

∂xi1∂xi2· · ·∂xim

(a+th)hi1hi2· · ·him

= X

α1, . . . , αnは非負整数 α1+α2+···+αn=m

mf

∂xα11∂xα22· · ·∂xαnn(a+th)hα11hα22· · ·hαnn.

µ ´

証明 (半分だけ証明します。) m に関する帰納法を用いる。m = 1 に対しては、chain rule

から

F(1)(t) =F0(t) = d

dtf(a+th) =f0(a+th)d

dt(a+th) =f0(a+th)h

= Xn

i=1

∂f

∂xi

(a+th)hi.

これは X

1≤i1≤n

∂f

∂xi1(a+th)hi1 と書き直せる。ゆえにm= 1 のとき成立する。

m のとき成立する、すなわち F(m)(t) = X

1≤i1,i2,...,im≤n

mf

∂xi1∂xi2· · ·∂xim(a+th)hi1hi2· · ·him

2

(3)

と仮定すると、

F(m+1)(t) = d

dtF(m)(t) = X

1≤i1,i2,...,im≤n

d dt

mf

∂xi1∂xi2· · ·∂xim(a+th)hi1hi2· · ·him

= X

1≤i1,i2,...,im≤n

à n X

i=1

m+1f

∂xi∂xi1∂xi2· · ·∂xim

(a+th)hi

!

hi1hi2· · ·him

= X

1≤i1,i2,...,im,im+1≤n

m+1f

∂xi1∂xi2· · ·∂xim∂xim+1(a+th)hi1hi2· · ·himhim+1.

これは m+ 1 のときも成立することを示す。ゆえにすべてのm(≤k)について成立する。

記号の約束: fx における m 次の微分 (dmf)x(h) := X

1≤i1,i2,...,im≤n

mf

∂xi1∂xi2· · ·∂xim(x)hi1hi2· · ·him

= X

α1, . . . , αnは非負整数 α1+α2+···+αn=m

mf

∂xα11∂xα22· · ·∂xαnn(x)hα11hα22· · ·hαnn.

これを使うと、

F(m)(t) = (dmf)x(h), F(m)(0) = (dmf)a(h).

3

Referensi

Dokumen terkait

B 積分の平均値の定理の有用性 例題3.7の計算のように,平均µ:= b a1 Rb a fxdxが 求めやすい関数f とa, bで定符号の関数gの積f gの積分Rb afxgxdxを, よりやさ しいgのみの積分µRb agxdxに帰着できることなど... *fX, Yを2変数X, Y の有理関数とし,R fgx,

Sagan, Space-Filling Curves, Springer

注意 10.7 陰関数定理の条件 ii の言い換え「零点集合がグラフになる」 定理10.5のii は、「方程式が解ける」といういわば解析的な表現であるが、幾何学的な表現である次の ii’ で置き換えることも出来る。 ii’ U ×V において、F の零点集合はφ のグラフに一致する: NF ∩U×V =

[r]

が全微分可能であることが分かる。これは与えられた関数が全微分可能であることの強力な確 認手段である。 この定理の証明では、f がすべての1階偏導関数を持ち、それらが連続であることしか用 いていない。つまり f の連続性は仮定していない。それで全微分可能であることが示された ので、「全微分可能ならば連続」という定理によって、f は連続である。ゆえに次のことが分

基礎解析学 II 多変数関数の微分 定義 弧状連結な開集合D を領域という.ただし集合の任意の2点を結ぶ集合内の曲線が存在するとき, 弧状連結であるという. 定義 関数f が領域D 上でCn 級であるとはD上でn階までの全ての偏微分を持ち,それらがすべて D 上で連続であるときをいう. 定理 Taylor の定理 関数fx1, x2が領域D 上でCn

φ0 =x かつ φ1 =y が成り立つことをいう。 注意 3.2 連結性の定義について 実は、一般の位相空間論においては、連結性は、上とは違っ た あまり直観的でない やり方で定義される。上の定義の条件を満足する集合は、こじょうれんけつ弧状連結 arcwise connected と呼ばれるのが普通である。しかし、Rn の開集合においては、連結=

注意 4.2 ベクトルの縦と横 この講義では、ベクトルが縦であるか横であるか、問題になる ときは、断りのない限り縦ベクトルとする。行列 Aとベクトル xのかけ算を Ax と書きたい からである。 注意 4.3 内積の呼び方、記号 内積のことをスカラー積 scalar product, ドット積 dot productとも呼ぶ。また、⃗x, ⃗y という記号は、順序対