東北新幹線の開通と地域の開発一 三. 東北新幹線の開通と地域の開発一. 1東北新幹線の開通と地域の開発一.
一東北新幹線の開通と地域の開発一 ﹃ 一一. 1東北新幹線の開通と地域の開発− 一二. 店という商業施設ではないということである︒.
一東北新幹線の開通と地域の開発−.
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注) 「地価公示法」に基づき調査したもの. 基準地の利用現況 共同住宅の敷地 店舗兼住宅の敷地 店舗兼住宅の敷地 店舗兼住宅の敷地 住宅の敷地. 住宅の波はおしよせ︑大森︑南福島︑蓬莱へと進んでいっ.
た︒土地価格の上昇は︑四六〜四九年だけで終ることなく︑. 興住宅地においては顕著であった︒たとえば︑地価公示法. にもとづく﹁地価公示﹂によっても︑四九年から五五年の.
間に︑笹谷では六九%︑八木田では五四%上昇した︒. 住宅の周辺部への拡大は︑人口動態と交通手段の変化を. もたらした︒福島市の人口は︑四五年から五五年にかけて︑.
市である中央は五万人から四万人へ二〇%減少している︒. これにたいして︑杉妻・蓬莱地区︵一〇四二%増︶︑大. 増加したのに︑中央は三・二%の減となっている︒人口.
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である︒飯坂電車周辺の笹谷︑桜水︑平野等北部へ急激に. 四九年以後の経済の長期停滞期においても︑依然として新. 二二万七千人から二六万二千人に一五・六%ふえたが︑旧.
いる︒世帯数においても︑大笹生・笹谷︑吉井田では六〇. 動態は中心部から周辺部へと急激な変化を示した︒. 表一9 福島市地区別人口の推移 (各年10月1日現在).
出所)国勢調査および国勢調査概数(55年)より作成. 央利莱水波目谷田湯山町坂夫川妻 余 土 蓬 大・笹. 磐井撃田 計 妻ぱ笹矩 中渡杉清岡鎌大吉荒立野飯信松吾.
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国鉄︑福島電車︑福島交通バス︑国鉄バスのいずれも︑昭和五〇年. に比較して五四年においては︑福島駅の乗客数は減少している︒国. 鉄はこの四年間に二〇%減少し︑福島交通バスは三〇%減り︑国鉄.
昭和四四年の自家用車の保有台数は五︑八五〇台であったが︑五. 五年には四万六千台になっている︒一〇年間に八倍となり︑自動車. 保有総台数増加率三・三倍をはるかにこえている︒四四年には自動.
車総数のうち自家用車の割合は︑二三二%であったが︑五四年に. ると︑昭和四四年には一〇世帯当たり自家用車の保有は一台にみた. なかったが︑五〇年には四台となり︑五四年には六台をこえている︒.
つまり福島市の全世帯のうち六〇%は自家用車を保有しているとい. 福島駅利用一日平均乗客数比較 表一11. 出所)福島市都市計画課資料より作成.
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かという問題だからである︒商業地域における都市計画または都市開発といえば︑人々の念頭には︑道路の拡幅︑駐車場. 者の多様にして高度な要求に対応し︑さらに自動車交通に適応できる商店街づくりを行なう必要があろう︒その地域で商. 従来と同じやり方をくりかえしていたのでは︑商業地域は︑東北新幹線の開通にともなう環境変化に対応できず︑また.
く︑専門店の多い商店街であり︑百貨店であり︑スーパーマーケットである︒セルフサービスの販売方式︑現金持ちかえ. 大規模量販店の進出は︑商店街の凝集力の増大以外にどのような作用をもつであろうか︒. ついては︑地元の商店と大規模小売店との競争だけでなく︑地元の同業者間の競争が激化するということは注目すべきで.
興という点からみれば︑重要な問題である︒しかしこれらの商店は︑経済社会の変化にたいする対応力もあるから︑H自. 一定の場合にも︑商品の販売単価または販売数量が増えないかぎり︑同じ結果となる︒大規模小売店の進出によって︑売. ならば︑遅れた経営意識をもっている商店は︑その存在基礎を問われることになる︒このように大規模小売店の地方への.
第三︑大規模小売店の進出のもたらす最大の作用は︑商業のおよび産業の立地条件の変化である︒. にもとづくものであるが︑地域の商業立地条件を変化させ︑さらに︑交通条件の整備と相まって地域の産業の変化という. 最も重要な随伴現象をもたらす︒大規模小売店は︑巨大な資本力とすぐれた販売技術とを用いて︑消費者の要求する商品.
はないが︑地元商店街も新幹線の開通を契機として︑商業地域のあり方について根本的に検討し︑改造すべきであろう︒. おいても︑産業政策や商業政策においても︑教育や文化においても︑地域の自主性をどのように発揮できるかである︒.