2 0 2 2 年 度
第 3 回 九 大 本 番 レ ベ ル 模 試 ( 文 学 部 ) 国 語
採 点 基 準
教 務 部 国 語 科 全 問 題 に 共 通 す る 基 準
国語 の 答案 つ いて は 次の よう に採 点 しま す。 1
次 の各 項に 該当 する も のは
、配 点は な いも のと し、 形式 上 の不 備と して
、そ の 設問 の得 点か ら 一箇 所に つい て 1点 ず つ減 点 しま す。 ただ し
、配 点を 越え る 減点 はし ない こ とと し ます
。 a 誤字 脱字
。 同じ 漢字 を複 数 回誤 って も同 一 の大 問の 中 では 2 回目 以降 はカ ウ ント しな いこ と とし ます
。脱 字は 一箇 所に つき 1 点の 減点 とし ま す。 b 文を 記述 する 設 問で 文末 の句 点の 抜 けて いる 場合 も脱 字 とし 1点 減点 し ます
。 c 字数 指定 のあ る とき
、最 後の マス 目 まで 文字 が書 いて あ る場 合も 脱字 と し1 点減 点し ます
。 d 字数 指定 のあ る とき
、最 後の マス 目 に文 字と 句点 を同 居 させ てい る場 合
。こ れは 本来 字数 超 過で 3b から 0点 と すべ きで すが 脱 字と し1 点の 減点 に 留め ます
。 e 字数 指定 のあ る とき
、一 マス に記 述 記号 と文 字を 同居 さ せた り、 ある い は吹 き出 し用 いた り 二重 線で 消し たり する など
、解 答欄 を 不適 切に 用い たも の は、 原則 とし てそ れ ぞれ 1点 の減 点 とし てく ださ い。 f 不適 切な 文 末処 理。 たと えば
「… と はど うい うこ とか
?
」と いう 問い に体 言 で結 んで いな いも の
。ま た、 理由 が問 われ てい るの に
、「 から
」「 の で」 な どで 結ん でい ない も のな ど。 ただ し、
「 こと で ある
。」 など の表 現 も「 こ と」 で 結ん で いる もの と認 め ます
。ま た、
「か ら であ る。
」な どの 表現 も「 か ら」 で 結ん でい るも の と認 めま す。
※文 末 の処 理の 仕方 につ い て各 大問
・各 設 問で 異な る指 示が あ る場 合が あり ます
。 不問 とす る場 合 もあ れば 配点 さ れて いる 場 合も あ りま す。 2
次の 各項 に該 当 する もの は、 部 分点 の要 素が あ って も
、そ の設 問の 得 点を 0点 とし ま す。 a 答案 が解 答欄 の 欄外 には み出 して い るも の。 b 字数 指定 のあ る 設問 で、 字数 をオ ー バー した もの
。 c 説明 問題 で、 解 答が 途中 で終 わっ て いる もの
。 3 そ れ以 外の 記述 式の 設 問で
、2 点以 上 の配 点の ある 設問
( 要素
)は
、原 則と し て採 点基 準に 従 い部 分点 を与 え ます が, 採 点基 準に 指示 がな い 場合 は, 本文 の趣 旨 と採 点基 準の 考え 方 を踏 まえ た上 で
,配 点の 範囲 内で 適 宜採 点し ます
。
一
( 評 論 ) 採 点 基 準 ( 合 計
= 4 5 点
)
☆ 一 の 現代 文 の配 点 は、
「内 容点
」( A BC
・・
・
)と
「 構造 点
」( XY Z・
・
・) で 構成 され ま す。 ま た、 内容 点 は 各条 件 内に 要素
(①
②③
・
・・
)が 3つ 以 上あ り、 得点 があ る 場合
、満 点の 範囲 内 で要 素点 が1 点 プラ スさ れま す。 問1
7点
(模 範 解答 例
)
A
①○ 1 点 資 本主 義 は、
〈A 1点
〉 B①
○1 点
B②
○1 点 一方 で、 ど のよ う な価 値観
、世 界 観、 歴史 的背 景 をも つ 文化 的な コン テ キス トに も適 応 する
普遍 性 を持 つ が、
〈B 2点
〉 C①
○1 点
C②
○1 点 他 方で
、 まず は 西欧 での み誕 生 する こと で、
特定 文 化と 深 く結 合し てい る 社会 シス テム で ある と いう C
③○ 1 点 特 殊性 も 持つ こ と。
〈 C3 点
〉
X〈 逆 説〉 A Bと Cの 両方 の 要素 に○→
+1 点
( 内容
【 6点
】
+構 造【 1点
】
=7 点)
【 構 造 点
】
・ X は
、 傍 線 部 中 の
「 資 本 主 義
」 を 説 明 す べ く
、 話 題 の A を
、 B
、 C の
〈 矛 盾
〉 す る 二 要 素 に 引 き 裂 い て 説 明 し て ゆ く
〈 逆 説
= 矛 盾 を 含 む こ と
〉 の 構 造 へ の 評 価 で あ る
。 こ こ で は
〈 条 件 A
、 B の 要 素
、 C の 要 素
〉 内 の 二 種 二 つ 以 上 が あ れ ば こ の 構 造 の 骨 組 み が 成 立 し て い る と み な し て 1 点 加 点
。 X〈 逆説
= 矛盾 を含 むこ と
〉
〈 A、 B の要 素、 Cの 要 素〉 の内 の二 種 二つ 以上
○ 1点
◎ 採点 のポ イン ト
※ 内容 点 の採 点の ポ イン トは 以下 の とお り。 た だし
、【 構造 点】 X
(1 点) は
、右 に示 し た要 素を 組 み合 わせ た
、 また 要素 の 意味 内容 が成 立 して いる 場合 に のみ 加 点す る。 A
「資 本 主義 は
、」
〈1 点
〉
※ 傍線 部を 説 明す るた めの 話 題の 条件
。
✖
「資 本主 義
」の 成分 が入 って い なけ れば
✖。
B
「 一 方 で
、 ど のよ う な 価 値 観
、 世界 観
、 歴 史 的 背 景を も つ 文 化 的 な コン テ キ ス ト に も 適 応す る 普 遍 性 を 持 つ が、
」〈 2点
〉
※ 傍線 部を 説 明す べく
、A を 説明 して ゆく 一方 の 条件
。
①「 一方 で
、ど の よう な 価値 観、 世界 観
、歴 史的 背景 を もつ 文 化的 なコ ンテ キ スト にも 適応 す る」
(1 点)
○
「 一方 で ど のよ う な価 値 観
、歴 史 的背 景 を持 つ 文 化的 文 脈 にも 適 応す る
」「 一 方 で いか な る 世界 観
、歴 史 的 背景 を有 す る文 化的 な脈 絡に も 適合 する
」な どで も 可○
。
✖
「ど のよ う な( 価値 観、 世界 観
、歴 史的 背景 のう ち の二 つ以 上か
、 文化 的な テキ スト
) にも
」適 合の ニュ ア ンス の成 分が 入 って いな けれ ば✖
。
②
「普 遍 性を 持 つが
、」
(1 点)
✖
「普 遍性
」 のニ ュア ンス の成 分 が入 って いな けれ ば
✖。 C
「他 方で
、ま ずは 西 欧で のみ 誕生 する こ とで
、特 定文 化と 深 く結 合し てい る社 会 シス テム であ ると い う特 殊 性も 持 つこ と
。」
〈3 点〉
※ 傍線 部を 説 明す べく
、A を 説明 して ゆく
、B と は矛 盾す る他 方の 条 件。 以 下の 3 要素 に分 けて 採 点。 満点
(3 点
)内 で
、得 点が あれ ば 要素 点+ 1点
( 2要 素以 上 があ れば 3点
、 1要 素 であ れ ば2 点。 要素 が 入っ てい なけ れ ば0 点。
)
①
「他 方で
、ま ず は西 欧で のみ 誕 生す るこ とで
、」
(1 点
)
○
「 他方 で
、西 欧 に おい て だけ 発 生 する こ とで
、」
「 他方
、 ま ずは 西 欧に 限 定 され て 生ま れ た こと で
、」 な ど でも 可○
。
✖
「西 洋で
( のみ
)誕 生」 の ニュ アン スの 成分 が 入っ てい なけ れば
✖
。
②「 特 定文 化 と深 く 結合 して いる 社 会シ ステ ムで あ る」
(1 点)
○「 特 殊 文化 と 深く 結 び つい て いる 社 会 シス テ ム」
「 特 定文 化 と の結 び つき が 強 い社 会 体系 で あ る」 な どで も可
○。
✖
「特 定文 化 と結 合し てい る社 会 シス テム
」の ニュ ア ンス の成 分が 入っ て いな けれ ば✖
。
③「 特殊 性 も持 つこ と。
」( 1点
)
✖
「特 殊性
」 のニ ュア ンス の成 分 が入 って いな けれ ば
✖。
問2 7点
(模 範 解答 例
) A
①○ 1 点
A②
○ 1点
A③
○1 点
〈A 3点
〉 本 格的 な 資本 主 義が 起こ った 西 欧は
、 当時 の グロ ー バル な 経済 状況 から 判 断す ると
後進 地域 で あっ た し、 B①
○ 1点
B②
○1 点
B③
○1 点
(B 3点
) ま た、 資 本主 義 の生 誕の 原因 が
、 カ トリ ック から 生 まれ
、カ トリ ッ クに 対 抗し た カル ヴ ァに ズ ムに 求 めら れ て いる か ら。
〈C 3点
〉
X〈 分 析= 分 ける こと
〉→ A とB に
○→
+1 点
( 内容
【 6点
】
+構 造【 1点
】
=7 点)
【 構 造 点
】
・ X は
、 傍 線 部 の よ う に 筆 者 が 言 う 理 由 を
、 A の
「 地 理 的 条 件
」 と
、 B の
「 宗 教 的 条 件
」 の
〈 矛 盾
〉 し な い 二 条 件 に
〈 分 析
= 分 け る こ と
〉 し て 説 明 し て ゆ く 構 造 へ の 評 価 で あ る
。 こ こ で は
、 A
、 B の 要 素 が そ れ ぞ れ 一 つ 以 上 が あ れ ば
、 こ の 構 造 の 骨 組 み が 成 立 し て い る と み な し て 1 点 加 点
。 X〈 分 析= 分 ける こと
〉 A の要 素
+B の要 素
○ 1点
◎ 採点 のポ イン ト
※ 内容 点 の採 点の ポ イン トは 以下 の とお り。 た だし
、【 構造 点】 X
(1 点) は
、右 に示 し た、 条件 を 組み 合わ せ た、 また 要素 の 意味 内容 が成 立 して いる 場合 に のみ 加点 する
。 A
「本 格的 な 資本 主義 が起 こ った 西欧 は、 当 時の グ ロー バル な経 済 状況 から 判断 す ると 後 進地 域で あっ た し、
」
〈3 点
〉
※筆 者が 傍線 部 のよ うに 言う 理由 を 説明 する
「地 理的 条 件」
。 以 下の 3 要素 に分 けて 採 点。 満点
(3 点
)内 で
、得 点が あれ ば 要素 点+ 1点
( 2要 素以 上 があ れば 3点
、 1要 素で あれ ば 2点
。 要素 が入 って い なけ れば 0点
。)
①
「 本 格的 な資 本主 義 が起 こ った 西欧 は、
」( 1点
)
○「 本格 的 な資 本主 義が 誕 生し た西 欧は
」「 資 本主 義が 実質 的 に勃 興し た西 ヨー ロ ッパ は、
」 など でも 可○
。
✖
「資 本主 義 の誕 生し た西 欧」 の ニュ アン スの 成分 が 入っ てい ない と✖
。
②「 当時 の グロ ーバ ルな 経 済状 況か ら判 断 する と」
(1 点)
○
「 その 当 時の グ ロ ーバ ル な経 済 情 勢か ら 見る と
」「 そ の 時 期の グ ロ ーバ ル な経 済 事 情か ら 鑑み る と」 な ど でも 可
○。
✖
「当 時の グ ロー バル な経 済情 勢 から 見る
」の ニュ ア ンス の成 分が 入っ て いな けれ ば✖
。
③「 後 進地 域 であ った し、
」( 1点
)
✖「 後進 地 域」 のニ ュア ン スの 成分 が入 って い なけ れば
✖。 B
「 また
、資 本主 義 の生 誕の 原因 が、 カ トリ ック から 生ま れ
、カ トリ ック に 対抗 した カル ヴァ ニ ズム に求 めら れ て いる から
。」
〈3 点〉
※ 筆者 が傍 線 部の よう に言 う理 由 を説 明す る「 宗 教的 条件
」。 以 下の 3 要素 に分 けて 採 点。 満点
(3 点
)内 で
、得 点が あれ ば 要素 点+ 1点
( 2要 素以 上 があ れば 3点
、 1要 素で あれ ば 2点
。 要素 が入 って い なけ れば 0点
。)
①「 また
、 資本 主義 の生 誕 の原 因が
、」
(1 点)
○「 さら に 資本 主義 の登 場 の要 因が
」、
「 そし て 資本 主義 興隆 の理 由 が、
」な どで も 可○
。
✖
「資 本主 義 誕生 の理 由」 のニ ュ アン スの 成分 が入 っ てい なけ れば
✖。
②「 カト リ ック から 生ま れ
、カ ト リッ クに 対抗 し た」
(1 点)
○
「 カト リ ック か ら 生起 し
、カ ト リ ック に 反抗 し た
」「 カ ト リッ ク を 母胎 と し、 カ ト リッ ク に抵 抗 した
」 な どで も 可○
。
✖
「カ トリ ッ クか ら産 まれ
、対 抗 した
」の ニュ アン ス 成分 が入 って い なけ れば
✖。
③「 カル ヴ ァニ ズム に求 め られ てい るか ら
。」
(1 点)
○「 カ ルヴ ァ ニズ ム に ある と され て い るか ら
。」
「カ ル ヴァ ニ ズム に よ ると 言 わ れて い るか ら
。」 な ど でも 可
。
✖
「カ ルヴ ァ ニズ ムに ある
」の ニ ュア ンス 成分 が入 っ てい なけ れば
✖
。 問3
7点
(模 範 解答 例
)
A①
○1 点
A②
○ 1点
A③
○ 1点 当 時の 後 進地 域 であ った 西欧 で カル ヴァ ニズ ムと 結 合し て誕 生し た 資 本主 義 は、
〈 A3 点
〉 B
①○ 1 点
B
②○ 1点
B③
○1 点
〈B 3点
〉 ど の特 定 の社 会 的文 脈に おい て も 十 分に 充足 しえ な いと いう 意味 で の違 和 を、
その 本性 とし て いる か ら。 X〈 分 析= 分 ける こと
〉→ A とB に
○→
+1 点
( 内容
【 6点
】
+構 造【 1点
】
=7 点)
【 構 造 点
】
・ X は
、 傍 線 部 の 理 由 を
、〈 因 果 関 係
〉 を な す 二 条 件 A
、 B で 説 明 す る
〈 分 析
= 分 け る こ と
〉 の 構 造 へ の 評 価 で あ る
。 こ こ で は
、 A の 要 素
、 B の 要 素 が そ れ ぞ れ 一 つ 以 上 あ れ ば
、 こ の 構 造 の 骨 組 み が 成 立 し て い る と み な し て 1 点 加 点
。
X〈 分析
=分 け るこ と〉
Aの 要素
+ Bの 要素
○1 点
◎ 採点 のポ イン ト
※ 内容 点
(の 採点 の ポイ ント は以 下 のと おり
。 ただ し、
【構 造点
】 X( 1点
) は、 右に 示 した 要素 を 組み 合わ せ た 意味 内容 が 成立 して いる 場 合に のみ 加点 す る。 A
「当 時の 後進 地 域で あっ た西 欧 でカ ルヴ ァニ ズ ムと 結 合し て誕 生し た 資本 主義 は、
」〈 3点
〉
※ 傍 線部 の 理由 説明 をす るた め の〈 因果 関係
〉 の〈 因〉 の条 件。 以 下の 3 要素 に分 けて 採 点。 満点
(3 点
)内 で
、得 点が あれ ば 要素 点+ 1点
( 2要 素以 上 があ れば 3点
、 1要 素で あれ ば 2点
。 要素 が入 って い なけ れば 0点
。)
①「 当時 の 後進 地域 であ っ た西 欧で
」( 1点
)
○
「当 時は 相当 な 後進 地域 だっ た西 欧 で」
「当 時後 進 地域 でし かな かっ た 西欧 で」 など でも 可
○。
✖
「当 時の 後 進地 域で あっ た西 欧
」の ニュ アン スの 成 分が 入っ てい な けれ ば✖
。
②「 カル ヴ ァニ ズム と結 合 して 誕生 した
」( 1 点)
○
「 カル ヴァ ニズ ム と結 びつ いて 登場 し た」
「 カル ヴ ァ ニズ ムに 依拠 し て出 現し た」 など で も可
○。
✖
「カ ルヴ ァ ニズ ムと 結合 して 誕 生」 のニ ュア ンス の 成分 が入 って い なけ れば
✖。
③「 資本 主義 は
、」
(1 点
)
✖
「資 本主 義
」の 成分 が入 って い なけ れば
✖。
B
「ど の特 定 の社 会的 文脈 に おい ても 十分 に 充足 し えな いと いう 意 味で の違 和を
、 その 本 性と して いる か ら。
」
〈3 点
〉
※ 傍 線部 の 理由 説明 をす るた め の〈 因果 関係
〉 の〈 果〉 の条 件。 以 下の 3 要素 に分 けて 採 点。 満点
(3 点
)内 で
、得 点が あれ ば 要素 点+ 1点
( 2要 素以 上 があ れば 3点
、 1要 素で あれ ば 2点
。 要素 が入 って い なけ れば 0点
。)
①
「 どの 特定 の社 会的 文 脈に おい ても
」( 1 点)
○「 どん な 特殊 な社 会的 文 脈に あっ ても
」「 ど の固 有な 社会 的 文脈 に置 かれ ても
」 など でも 可○
。
✖
「ど の特 定 の社 会的 文脈 でも
」 のニ ュア ンス の成 分 が入 って いな けれ ば
✖。
②
「十 分 に充 足し えな い とい う意 味で の 違和 を
、」
(1 点
)
○
「十 分 に 満足 し えな い と いう 事 情で の 違 和を
」「 不十 分 に しか 充 足し え な いと い う意 味 で の違 和 を」 な ど で も可
○。
✖
「十 分に 充 足し えな い違 和」 の ニュ アン スの 成 分が 入っ てい なけ れ ば✖
。
③「 その 本 性と して いる か ら。
」( 1 点)
○「 その 本 質と して いる か ら。
」「 そ の核 心と する か ら。
」な ど でも 可。
✖
「そ の本 性
」の ニュ アン スの 成 分が 入っ てい なけ れ ば✖
。 問4
9点
(模 範 解答 例
) A①
○
1点
A②
○1
点
A③
○1 点
A④
○ 1点
「 われ わ れ日 本 人」 が 捕鯨 の よう な 伝統 に 西欧 の NP O から 抗議 を受 け ると
不快 に思 うよ う に、
〈A 4点
〉 B①
○1 点
B②
○ 1点
B③
○1 点 イン ドの 寡 婦の 殉 死の 慣習 から
人権 の 名の 下に 彼女 ら を救 済 しよ うと する の は、
イン ドの 人々 が 求め て いる
B④
○ 1点 こ とへ の
「わ れ われ
」の 価値 観 の押 しつ けで あ り、
彼ら に 不快 感を 味合 わ せる だけ だと 思 うか ら
。〈 B 4点
〉 X〈 分析
〉 Aと B に○→
1 点
( 内容
【 8点
】
+構 造【 1点
】
=9 点)
【 構 造 点
】
☆ X は
、 傍 線 部 の 理 由 を
、 A の
〈 わ れ わ れ 日 本 人 の 反 応
〉 と
、 B
〈 イ ン ド の 人 々 の 反 応
〉」 の
〈 矛 盾
〉 し な い 二 条 件 に
〈 分 析
= 分 け る こ と
〉 し て 説 明 す る 構 造 へ の 評 価 で あ る
。 こ こ で は
、 A の 要 素 と B の 要 素 が そ れ ぞ れ 一 つ 以 上 あ れ ば
、 こ の 構 造 の 骨 組 み が 成 立 し て い る と み な し て 1 点 加 点
。 X〈 分析
= 分け るこ と〉
Aの 要 素+ Bの 要素
○1 点
◎ 採点 のポ イン ト
※ 内容 点 の採 点の ポ イン トは 以下 の とお り。 た だし
、【 構造 点】 X
(1 点) は
、右 に示 し た要 素を 組 み合 わせ た 意 味内 容が 成 立し てい る場 合 にの み加 点す る
。 A
「『 われ わ れ日 本人
』が 捕 鯨の よ うな 伝統 に西 欧 のN PO から 抗 議を 受 ける と不 快に 思 うよ うに
、」
〈4 点〉
※ 傍 線部 の 理由 説明 をす るた め の〈 われ われ 日 本人 の反 応〉 の条 件
。
以 下の 4 要素 に分 けて 採 点。 満点
(4 点
)内 で
、得 点が あれ ば 要素 点+ 1点
( 3要 素以 上 であ れば 4点
、 2 要素 であ れば 3点
、 1要 素で あれ ば 2点
、 要素 が入 って い なけ れば 0点
。)
①「
『わ れわ れ日 本人
』 が」
(1 点)
✖
「( わ れわ れ) 日本 人
」の 成分 が入 って い なけ れば
✖。
②「 捕鯨 の よう な伝 統に
」( 1 点)
○
「 伝統 的な 捕鯨 に
」「 伝統 とし て の捕 鯨に 対し て」 な どで も可
○。
✖
「捕 鯨( の よう な伝 統)
」 のニ ュア ンス の 成分 が入 って い なけ れば
✖。
③「 西欧 の NP Oか ら抗 議 を受 ける と」
(1 点
)
○
「西 欧の N PO から 抗議 され る と」
「西 欧 のN PO から 抗 議行 動を 起こ され る と」 など でも 可○
。
✖
「西 欧の N PO によ る抗 議」 の ニュ アン スの 成分 が 入っ てい なけ れば
✖
。
④「 不快 に 思う よう に、
」( 1点
)
○
「不 快感 を味 わ うよ うに
」「 反 感を 覚え るよ う に」 など でも 可○
。
✖
「不 快感
」 のニ ュア ンス の成 分 が入 って いな けれ ば
✖。
B
「 イン ドの 寡婦 の 殉死 の慣 習か ら人 権 の名 の下 に彼 女ら を 救済 しよ うと す るの は、 イン ドの 人 々が 求め てい る こ とへ の『 われ わ れ』 の 価値 観の 押し つ けで あり
、彼 ら に不 快 感を 味合 わせ る だけ だと 思う か ら。
」〈 4点
〉
※ 傍 線 部の 理由 説明 をす る ため の〈 イン ドの 人 々の 反応
〉の 条件
。 以 下の 4 要素 に分 けて 採 点。 満点
(4 点
)内 で
、得 点が あれ ば 要素 点+ 1点
( 3要 素以 上 であ れば 4点
、 2 要素 であ れば 3点
、 1要 素で あれ ば 2点
、 要素 が入 って い なけ れば 0点
。)
①「 イン ド の寡 婦の 殉死 の 慣習 から
」( 1点
)
○「 イン ド の寡 婦を 殉死 の 風習 から
」「 殉 死の 習慣 から イン ド の寡 婦を
」な どで も 可○
。
✖
「イ ンド の 寡婦
」「 殉 死の 習慣
」の ニュ ア ンス の二 成分 が 入っ てい なけ れば
✖
。
②「 人権 の 名の 下に 彼女 ら を救 済し よう と する のは
、」
(1 点)
○
「 人権 の名 分 にお いて 彼女 た ちを 救い 出そ う とす るの は
、」
「 人権 を標 榜 して 彼女 たち を 救出 しよ うと す る の は、
」 など でも 可
○。
✖
「人 権の 名 にお いて
(彼 女た ち を) 救済
」の ニュ ア ンス の成 分が 入 って いな けれ ば✖
。
✖
「助 ける
」 の要 素だ けで は不 可
✖。
③「 イ ンド の 人々 が求 めて い るこ とへ の『 わ れわ れ
』の 価値 観の 押 しつ けで あり
、」
(1 点
)
○
「 イン ドの 人 々が 望ん でい る こと への 日本 人 の『 価値 観
』の 強要 であ り
、」
「 イン ドの 人 々の 要請 への わ れ わ れの 価 値的 な考 え方 の無 理 強い であ り、
」 など でも 可○
。
✖
「イ ンド の 人々 が求 めて いる こ と」
「『 わ れわ れ』 の 価値 観の 押し つけ
」 ニュ アン スの 二成 分 が入 って いな け れば
✖。
④「 彼ら に不 快 感を 味合 わせ る だけ だと 思う か ら。
」( 1点
)
○
「彼 ら を 不快 に させ る だ けだ と 考え る か ら。
」「 彼 らに 嫌 な思 い を させ る だけ だ と 感じ る から
。」 な どで も 可
○。
✖
「( 彼 らに
)不 快感 を 味合 わせ るだ けだ
」 の成 分が 入っ て いな けれ ば✖
。
問5 7点
(模 範解 答例
) A①
○1 点
A②
○1 点 わ れわ れ とヒ ン ドゥ ー教 徒な ど の間 に 分有 さ れて い る、 A
③○ 1 点 普 遍的 な 正義 の 感覚 や共 通の 人 道的 配慮 など で はな く
、〈 A 3点
〉 B①
○1
点
B②
○1
点
B③
○1 点 彼 我そ れ ぞれ の 文化 が 自分 自 身に 対 して 持つ
、 違 和、 否 定性 であ るも の
。〈 B3 点〉 X〈 分析
〉 Aと B に○→
1 点
( 内容
【 6点
】
+構 造【 1点
】
=7 点)
【 構 造 点
】
☆ X は
、 傍 線 部 の
「〈 普 遍 性
〉」 を
、〈notP
~butQ
〉 の 構 文 を 構 成 す る
〈 矛 盾
〉 し な い 二 条 件 A
、 B に
〈 分 析
= 分 け る こ と
〉 し て 説 明 す る 構 造――
〈notP
~butQ
〉 の 構 文 は
、 例 え ば
〈 男 じ ゃ な い よ
、 女 だ よ
〉 の よ う に
、 否 定 の 成 分
〈not≒
じ ゃ な い よ
〉 が 入 る こ と に よ っ て
、〈 男 じ ゃ な い
〉≒
〈 女
〉 と な っ て
、〈 矛 盾
〉 が 入 り 得 る 二 条 件 か ら そ の
〈 矛 盾
〉 を 抜 き 去 っ て
、〈 矛 盾
〉 し な い 二 条 件 に
〈 分 析
= 分 け る こ と
〉 す る 構 造 を 作 る――
へ の 評 価 で あ る
。 も ち ろ ん
、 A
=
〈notP
〉、 B
=
〈butQ
〉 で あ る
。 こ こ で は
、 A
、 B の 要 素 が そ れ ぞ れ 一 つ 以 上 あ れ ば こ の 構 造 の 骨 組 み が 成 立 し て い る と み な し て 1 点 加 点
。 X〈 分析
=分 け るこ と こと
〉 Aの 要 素+ B の要 素
○1 点
◎ 採点 のポ イン ト
※ 内容 点 の採 点の ポ イン トは 以下 の とお り。 た だし
、【 構造 点】 X
(1 点) は
、右 に示 し た要 素を 組 み合 わせ た 意 味内 容が 成 立し てい る場 合 にの み加 点す る
。 A
「わ れわ れと ヒ ンド ゥー 教徒 など の 間に 分有 され てい る
、普 遍的 な正 義 の感 覚や 共通 の人 道 的配 慮な どで は な く、
」〈 3 点〉
※ 傍 線部 の
「普 遍性
」説 明を す るた めの
〈notP
〉の 条件
。 以 下の 3 要素 に分 けて 採 点。 満点
(3 点
)内 で
、得 点が あれ ば 要素 点+ 1点
( 2要 素以 上 があ れば 3点
、 1要 素で あれ ば 2点
、 要素 が入 って い なけ れば 0点
。)
①「 われ わ れと ヒン ドゥ ー 教徒 など の間 に
」( 1点
)
○
「 われ われ 日本 人 とヒ ンド ゥー 教徒 な どと の間 に」
「 日本 人と ヒン ド ゥ― 教 徒 など に」 など で○
。
✖
「わ れわ れ とヒ ンド ゥ― 教徒 な ど( との 間) に)
」 の成 分が 入っ て いな けれ ば✖
。
②
「分 有 され てい る、
」( 1点
)
○
「 共有 され てい る
、」
「 分か ち持 たれ て いる
、」 など で も可
○。
✖
「分 有」 の ニュ アン スの 成分 が 入っ てい なけ れば
✖
。
③「 普遍 的 な正 義の 感覚 や 共通 の 人道 的配 慮な ど では なく
、」
(1 点)
○
「 普遍 的な 正 義感 や共 有さ れ た人 道的 な思 い やり など で はな く、
」「 み ん なに 当て はま る 正義 の感 覚や 同 じ 人 道的 な 気遣 いな どで はな く
、」 など で も可
○。
✖
「普 遍的 な 正義 の感 覚や 共通 の 人道 的配 慮の 否定
」 のニ ュア ンス の成 分 が入 って いな けれ ば
✖。 B
「彼 我 それ ぞ れの 文化 が自 分 自身 に対 して 持 つ、 違 和、 否定 性で あ るも の。
」〈 3点
〉
※ 傍線 部の
「 普遍 性」 説明 をす る ため の〈butQ
〉の 条件
。 以 下の 3 要素 に分 けて 採 点。 満点
(3 点
)内 で
、得 点が あれ ば 要素 点+ 1点
( 2要 素以 上 があ れば 3点
、 1要 素で あれ ば 2点
、 要素 が入 って い なけ れば 0点
。)
①「 彼 我そ れ ぞれ の文 化が
」( 1 点)
○
「 われ われ の文 化 と彼 の文 化の それ ぞ れが
」「 われ わ れと かれ らの 文 化そ れぞ れ が」 など で も可
○。
✖
「( 彼 我) そ れぞ れの 文化
」の ニ ュア ンス の成 分が 入 って いな けれ ば
✖。
②「 自 分自 身 に対 して 持つ
、」
(1 点)
○
「 自ら に対 して 持 つ、
」「 自 分に 向け て 抱く
、」 など で も可
○。
✖
「自 己に 対 して 持つ
、」 の ニュ アン スの 成 分が 入っ てい な けれ ば✖
。
③「 違 和、 否 定性 であ るも の
。」
(1 点
)
○
「違 和感 で ある もの
。」
「 否定 的 な感 覚で ある もの
。」 な どで も可
○
。
✖
「違 和、or
否 定性
」の ニュ ア ンス の成 分が 入っ て いな けれ ば✖
。 問6
8点
(模 範解 答例
)
A①
○1 点
A②
○ 1点
A③
○1 点 彼我 の文 化 共に
各 自の 特 殊性 に自 己同 一 化し よ うと する や、
内的 抵 抗が 生ず るが
、〈 A 3点
〉 B①
○ 1点
B②
○1 点
B③
○1 点
B④
○ 1点
〈B 4点
〉 全て の 文化 を 貫通 する
〈普 遍 性〉 たる
この 抵抗 を 基に
連帯 を築 き、
特殊 文 化の 克服 を目 指 せる こと
。 X〈 分析
〉 Aと B に○→
1 点
( 内容
【 7点
】
+構 造【 1点
】
=8 点)
【 構 造 点
】
☆ X は
、 傍 線 部 を 説 明 す べ く
、〈 因 果 関 係
〉 を 構 成 す る
〈 矛 盾
〉 し な い 二 条 件 A
、 B に
〈 分 析
= 分 け る こ と
〉 し て 説 明 し て い く 構 造 へ の 評 価 で あ る
。 こ こ で は A
、 B の 要 素 が そ れ ぞ れ 一 つ 以 上 あ れ ば
、 こ の 構 造 の 骨 組 み が 成 立 し て い る と み な し て 1 点 加 点
。 X〈 分 析= 分 ける こと
〉 A の要 素
+B の 要素
○ 1点
◎ 採点 のポ イン ト
※内 容 点の 採 点の ポ イン トは 以下 の とお り。 ただ し
、【 構造 点】 X( 1 点) は
、右 に示 した 要 素を 組み 合わ せ た意 A
「彼 我の 文 化共 に各 自の 特 殊性 に自 己同 一 化し よ うと する や、 内 的抵 抗が 生ず る が、
」〈 3点
〉
※ 傍 線部 を
、〈 因果 関 係〉 で説 明し てゆ く
〈因
〉の 条件
。 以 下の 3 要素 に分 けて 採 点。 満点
(3 点
)内 で
、得 点が あれ ば 要素 点+ 1点
( 2要 素以 上 があ れば 3点
、 1要 素で あれ ば 2点
、 要素 が入 って い なけ れば 0点
。)
①
「彼 我 の文 化共 に」
(1 点
)
○
「『 彼 らの 文 化』 も、
『 われ われ の文 化』 も
」「 向こ う とこ ちら の文 化共 に
」な どで も可
○。
✖
「彼 我の 文 化共 に」 のニ ュア ン スの 成分 が入 って い なけ れば
✖。
②「 各自 の 特殊 性に 自己 同 一化 しよ うと す るや
、」
(1 点)
○
「 そ れ ぞ れ の 特 殊性 に 自 己 同 一 化を 図 ろ う と す る や
、」
「 各々 の 文 化 の 特 殊 性 に自 己 を は め こ も うと す る や
、」 な どで も 可
○。
✖
「各 自の 特 殊性 に自 己同 一化 し よう とす る」 のニ ュ アン スの 成分 が 入っ てい なけ れば
✖
。
③「 内的 抵 抗が 生ず るが
、」
(1 点)
○
「内 的な 抵 抗を 生む が、
」「 内 側 から の抵 抗が 頭を も たげ るが
、」 な どで も可
○。
✖
「内 的抵 抗
」の ニュ アン スの 成 分が 入っ てい なけ れ ば✖
。 B
「全 て の文 化 を貫 通す る〈 普 遍性
〉た るこ の 抵抗 を 基に 連帯 を築 き
、特 殊文 化の 克 服を 目指 せる こ と。
〈 」 4点
〉
※ 傍 線部 を
、〈 因果 関 係〉 で説 明し てゆ く
〈果
〉の 条件
。 以 下の 4 要素 に分 けて 採 点。 満点
(4 点
)内 で
、得 点が あれ ば 要素 点+ 1点
( 3要 素以 上 があ れば 4点
、 2要 素 であ れ ば3 点、 1要 素 であ れば 2点
、 要素 が 入っ てい なけ れ ば0 点。
)
①「 全て の 文化 を貫 通す る
〈普 遍性
〉た る
」( 1点
)
○
「 文化 の全 てを 貫 く普 遍的 質で ある
」「 全 文化 に通 底 する
〈普 遍性
〉 とい える
」な どで も 可○
。
✖
「全 文化 を 貫通 する 普遍 性」 の ニュ アン スの 成分 が 入っ てい なけ れ ば✖
②
「こ の 抵抗 を基 に」
(1 点
)
○
「こ の抵 抗 感に 依拠 して
」「 こ の抵 抗を 土 台に して
」な どで も 可○
。
✖
「抵 抗を 基 に」 のニ ュア ンス の 成分 が入 って いな け れば
✖。
③
「連 帯 を築 き、
」( 1点
)
○
「連 帯を 追 求し
、」
「 連帯 を結 び
、」 など で も可
○。
✖
「連 帯」 の ニュ アン スの 成分 が 入っ てい なけ れば
✖
。
④「 特殊 文 化の 克服 を目 指 せる こと
。」
(1 点)
○
「特 殊文 化 の超 越を 目論 める こ と。
」「 特 殊文 化の 境 界越 えを 図れ るこ と
。」 など で も可
○。
✖
「特 殊文 化 の克 服」 のニ ュア ン スの 成分 が入 って い なけ れば
、✖
。
二
( 古 文 ) 採 点 基 準 ( 文 = 3 0 点 )
問1
各2 点× 4= 8点
[ 傍 線 部
①
]「 古 代 の 物 と し 言 へ ば
、 も て は や し め づ る か ら
」 の 現 代 語 訳
。
A
○ 1 点
B
○ 1 点
( 模 範 解 答 例
) 古 代 の 物 と 言 う と 必 ず
、 感 嘆 し 賞 賛 す る の で
、【 2 点
】
☆ 各 加 点 要 素 の 加 点 の 条 件 A
「 古 代 の 物 と 言 う と 必 ず
」( 1 点
)
※
「 古 代 の 物 と し 言 へ ば
」 の 解 釈
○
「 言 へ ば
」 が
「 言 う と 必 ず
」 の よ う に 必 然 の 意 で 訳 し て あ る こ と
。
○
「
~ す る と 必 ず
」 に な っ て い な く て も 必 然 の 意 味 と 判 断 で き れ ば
○
。「 言 う な ら ば
」 の よ う な も の で も 可
○
。 B
「 感 嘆 し 賞 賛 す る の で
」( 1 点
)
※
「 も て は や し め づ る か ら
」 の 解 釈
。
○
「 も て は や し
/ め づ る
」 が
「 賞 賛 し
/ 感 動 す る
」 の よ う に な っ て お り
、「 か ら
」 が 原 因 の 意 に な っ て く る こ と
。 完 答
。
✖
「 も て は や し
」 の 部 分 が
「 ほ め る
・ め で る
」 の 意 味 で あ る こ と
。「 も て は や し
」 の マ マ は 不 可
。
✖
。
○
「 大 事 に す る
」 は 良 し
。
「 あ が め る
」 も 可
○
。
✖
「 感 嘆 し 賞 賛 す る
」 の よ う に 二 重 に 書 か れ て な い も の
、
「 も て は や す
」 の ま ま に な っ て い る も の は 認 め な い。 不 可
✖
。
[ 傍 線 部
②
]「 そ の 物 は さ ら に も い は ず
」 の 現 代 語 訳
。
A
○ 1 点
B
○ 1 点
( 模 範 解 答 例
) そ の 現 物 は も ち ろ ん の こ と
【 2 点
】
☆ 各 加 点 要 素 の 加 点 の 条 件 A
「 そ の 現 物 は
」( 1 点
)
※
「 そ の 物 は
」 の 解 釈
。 B が 出 来 て い な い と 得 点 で き な い
。
○
「 そ の 現 物
」「 そ の 本 体
」 な ど と 訳 し て あ る こ と
。「 そ の 物
」 の マ マ は 不 可
✖
。 B
「 も ち ろ ん の こ と
」( 1 点
)
※
「 さ ら に も い は ず
」 の 解 釈
。
○
「「
( 今 更
) 言 う ま で も な く
」「 当 然 の こ と
」 な ど と 訳 し て あ る こ と
。
✖ 文 が 続 い て い る の で
、「 も ち ろ ん の こ と で あ る
」 の よ う な 言 い 切 り に な っ て い る も の は 不 可
✖
。
[ 傍 線 部
③
]「 げ に 上 つ 代 の 人 の し わ ざ と 見 え て
」 の 現 代 語 訳
。
A
○ 1 点 B
○ 1 点
( 模 範 解 答 例
) ほ ん と う に 上 代 の 人 が つ く っ た も の で あ る と 思 わ れ て
【 2 点
】
☆ 各 加 点 要 素 の 加 点 の 条 件 A
「 ほ ん と う に
」( 1 点
)
※
「 げ に
」 の 解 釈
○
「 実 際
・ 本 当 に
・ 真 に
」 に な ど と な っ て い る こ と
。 B
「 上 代 の 人 が つ く っ た も の で あ る と 思 わ れ て
」( 1 点
)
※
「 上 つ 代 の 人 の し わ ざ と 見 え て
」 の 解 釈
。
○
「 上 代 の 人
」 は
「 昔 の 人
」「 古 代 の 人
」 な ど も 可 と す る
。
✖
「 奈 良 時 代 の 人
」
「 平 安 時 代 の 人
」 な ど の よ う に 時 代 が 限 定 し 過 ぎ て い る も の も 不 可
✖
。
[ 傍 線 部
➃
]「 な ほ 心 得 ぬ こ と あ り て
、 疑 は し く な む
。」 の 現 代 語 訳
。
A
○ 1 点
B
○ 1 点
( 模 範 解 答 例
) や は り 納 得 で き な い こ と が あ っ て
、 疑 わ し く 思 わ れ る
【 2 点
】
☆ 各 加 点 要 素 の 加 点 の 条 件 A
「 や は り 納 得 で き な い こ と が あ っ て
」( 1 点
)
※
「 な ほ 心 得 ぬ こ と あ り て
」 の 解 釈
○
「 な ほ
」 が
「 や は り
」「 心 得 ぬ
」 が
「 理 解 で き な い
」「 納 得 で き な い
」 と 訳 し て あ る こ と
。 完 答
。 B
「 疑 わ し く 思 わ れ る
」( 1 点
)
※
「 疑 は し く な む
」 の 解 釈
。
○
「 な む
」 が 係 助 詞 で 結 び の 省 略 な の で
、「 疑 わ し く
( 思 わ れ る
)」
「 疑 わ し く
( な る
)」 の
(
) の よ う に 補 足 が 必 要 に な る
。「 疑 わ し い
」「 疑 わ し く 思 っ た
」 の よ う な 解 答 も 可
。
問 2 4 点
※ 筆 者 は ど の よ う な 風 潮 に つ い て
、「 あ ぢ き な く
、 心 う
」 く 思 っ た の か わ か り や す く 説 明 す る
。
A
○ 1 点
( 模 範 解 答 例
) 人 が 何 か と 古 い 時 代 の も の を あ り が た が っ た り
、
B
○ 2 点
C
○ 1 点 古 い 物 や 図 面 の 偽 物 を 作 っ て 人 々 を 混 乱 さ せ る 輩 が 多 か っ た り す る 世 間 の 風 潮
。【 4 点
】
☆ 各 加 点 要 素 の 加 点 の 条 件 A
「 人 が 何 か と 古 い 時 代 の も の を あ り が た が っ た り
」( 1 点
)
※ 本 文 出 だ し
「 近 き こ ろ は
、 い に し へ を し の ぶ と も が ら
、
~ 古 代 の も の と し 言 へ ば
、 も て は や し め づ る か ら
」 を ふ ま え る
。
〇
「 人 々 が 古 い 物 を ひ た す ら あ り が た が る
」、 と い う 内 容 が 書 い て あ る こ と
。 B
「 古 い 物 や 図 面 の 偽 物 を 作 っ て 人 々 を 混 乱 さ せ る 輩 が 多 か っ た り す る
」( 2 点
)
※ 傍 線
② の 後
、「 図 を さ へ う つ し て
、
~ 人 を 惑 は す 類 も
、 ま た 多 き
」 を ふ ま え る
。
○
「 古 い 物 の 偽 物 を 作 っ て 人 を だ ま す 輩 が 多 い
」、 と い う 内 容 が 書 い て あ る こ と
。 C
「 世 間 の 風 潮
。」
( 1 点
)
※ 設 問 に 対 応 す る 文 末
。
○
「
~ と い う 風 潮
。」 の よ う な 文 末 処 理
。「
~ と い う こ と
。」 な ど で も 可
。
✖ こ の 箇 所 だ け で は 加 点 無 し
。 問
3 5 点
※
「 さ ら に か た も な き 事 な り
、 と い ひ お こ せ た り き
」 を 具 体 的 に 説 明 す る
。
A
○ 前 半
B
○ 2 点
( 模 範 解 答 例
) 酒 折 神 社 の 神 主 が
、 本 社 の 屋 根 の 板 の 間 か ら 近 年 見 つ か っ た
「 火 揚 命 像
」 と 記 し て あ る 物 の
A
○ 2 点
C
○ 1 点 写 し に つ い て
、 何 の 根 拠 も な い 偽 物 だ と 筆 者 に 言 っ て よ こ し た こ と
。【 5 点
】
☆ 各 加 点 要 素 の 加 点 の 条 件
※ A
・ B は 単 独 採 点
。 C は A
・ B に 得 点 が あ る 場 合 の み 得 点 で き る
。 A
「 酒 折 神 社 の 神 主 が
~ と 筆 者 に 言 っ て よ こ し た
」( 2 点
)
※ 誰 が 誰 に ど う し た か を 具 体 的 に 説 明 す る 部 分
。
○
「 酒 折 神 社 の 神 主
~ 筆 者 に
」 の よ う な 人 物 関 係 が 明 記 さ れ て い る と い う こ と
。 B
「 本 社 の 屋 根 の 板 の 間 か ら 近 年 見 つ か っ た
「 火 揚 命 像
」 と 記 し て あ る 物 の 写 し に つ い て
、 何 の 根 拠 も な い 偽 物 だ
」( 2 点
)
※
「 さ ら に か た も な き 事 な り
」 の 具 体 的 な 内 容
。 傍 線 部 直 前 ま で の 2 段 落 の 内 容
。
○
「『 火 揚 命 像
』 と 記 し て あ る 物 の 写 し は 偽 物 だ
」 の 内 容 C
「 こ と
。」
( 1 点
)
※ 文 末 処 理
。 た だ し こ の 箇 所 だ け 正 解 の 答 案 に は 加 点 無 し。 問4
各2 点× 2= 4点
( 4
) ・
( 6
)
問5各2 点× 2= 4点
ア
ヤ 行 下 二 段 活 用 動 詞 「 覚 ゆ
」 の 連 用 形
イ
ア 行 下 二 段 活 用 動 詞 「 得 」 の 連 用 形
※ それ ぞれ 完 答。 この 解 答以 外は 認 めな い
。「 覚ゆ
」「 得」 が「 おぼ ゆ
」「 う」 のよ う に平 仮 名表 記に な って いる の も不 可✖
。「 下二 段」 の よう な省 略的 な 名称 で表 記さ れ てい るも のも 不 可✖
。