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政治経済学II

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Academic year: 2023

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政治経済学 II

——3. 利潤 ——

3.1 資本の循環と回転

3.1.1 資本の循環

産業資本形式における資本の運動は次のように表わされた。

MC(L,MP)…P…CM

しかしながら、これは循環する資本を一面から眺めたものに過ぎない。資本の運動は正確には円環 状に表わされねばならない。

資本の循環circuitのうち、C(L, MP)…P…C を生産過程と呼び、C −M M−Cを流通過 程と呼ぶ。生産過程は剰余価値を生む過程であり、流通過程は剰余価値を実現する過程である。資 本とは、生産過程と流通過程を交互に経ながら、姿態変換を無際限に繰り返す運動体である。

生産過程において、生産手段(MP)または労働力(L)の形態にある資本を生産資本(P)と呼 ぶ。流通過程において、商品、貨幣の形態にある資本をそれぞれ商品資本(C)、貨幣資本と(M)

呼び、両者を合わせて、流通資本と言う。商品資本とは、生産されたが、まだ売れていない商品の ことであり、具体的には、在庫を指す。また、貨幣資本とは、生産過程に投下されていない貨幣、

すなわち、遊休した貨幣のことであり、具体的には、変動準備金、償却資金、蓄積基金などを指す。

3.1.2 資本の回転

資本が一循環するのにかかる時間を資本の回転期間と言う。資本の回転期間をuヶ月、年回転数 をnとすれば、n= 12/uであり、nuは反比例する関係にある。

また、回転期間には、商品の生産に費やされる時間である生産期間と、生産された商品を販売 し、生産手段と労働力を購入して再び生産に取り掛かるまでの期間である流通期間がある。生産期 間には、一般に技術的な確定性があるが、流通期間、とりわけ販売に要する期間は、さまざまな要 因に影響されて、ばらつく傾向があるため、不確定である。

生産資本のうち、一生産期間で消費される部分を流動資本と言い、一生産期間を超えて比較的長 期に渡り使用される部分を固定資本と呼ぶ。労働力に投じられる資本部分も、資本の回転という側 面から見れば、流動資本である。

固定資本の価値は、一回転では回収されず、生産が繰り返されるなかで、徐々に回収される。こ のことを固定資本の償却と言い、回収されていまだ新規の固定資本に投資されていない部分を償却 資金と呼ぶ。償却資金は固定資本の更新に出動するまでの間、資本の運動から遊離した遊休貨幣資 本を形成する。

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また、固定資本が存在することによって、生産の継続性が問題となってくる。生産の中断による 固定資本の遊休を回避するには、資本が流通過程にある間も生産を続けるための予備的な資本(い わゆる運転資金)が必要となる。とは言え、流通期間の不確定性ゆえに、どれだけの予備資本を準 備すればよいかは予め分からない。また、原料価格の上昇や販売価格の低下によっても、固定資本 の遊休が生じる可能性がある。このため、生産を継続するための予備資本は、流通期間の変動や価 格の変動に備える変動準備金という性格を帯びることになる。こうした変動準備金も遊休貨幣資本 のひとつである。

3.2 費用価格と利潤

個別資本にとっては、不変資本と可変資本はともに生産に要する費用として現れる。生産物1単 位に必要な生産費用のことを費用価格という。同一商品を同一方法で生産するために必要な費用は 同じであるという意味で、費用価格には技術的な確定性がある。一方、流通過程に投じられる費 用、すなわち、流通費用にはこのような意味での確定性はなく、また、その費用を商品1単位あた りに還元することもできない。なぜなら、流通費用と販売数量との間には定量的な関係が成り立た ないからである。

流通費用は、(1)運輸費、(2)保管費、(3)純粋な流通費用に分けられる。(3)純粋な流通費用と は、具体的には、店舗、宣伝広告などの商品の販売に伴う費用、簿記や貨幣の取り扱い・保管のた めの費用などを指すが、これらは、費用と効果の間に技術的な確定性がない点で(1)(2)からは区 別される。しかし、(1)(2)も流通期間の不確定な変動を免れないがゆえに、結局は、費用価格のよ うな確定性をもたない。それゆえ、一般に、流通費用は、費用価格とは異なって、商品の価値を構 成しない。

売上総額=売値×販売数量 であり、費用価格総額=費用価格×販売数量 であるとすると、売 上総額と費用価格総額の差である粗利潤は次のように表される。

粗利潤= (売値費用価格)×販売数量

売値費用価格 をマージンと呼ぶ。流通過程に投じられる費用である流通費用は、粗利潤から控 除される。すなわち、

純利潤=粗利潤流通費用

である。純利潤を投下総資本で割ったものを純利潤率(個別利潤率)rと呼ぶ。その内訳は次のよ うになる。

r= 粗利潤流通費用

生産資本(流動資本+固定資本) +流通資本(商品資本+貨幣資本) +流通費用 個別資本の純利潤率rは、流通資本や流通費用といった不確定な要素に影響されるために、同じ 部門であってもばらつかざるをえない。こうした不確定要素を除いた利潤率が粗利潤率(基準利潤 率)Rである。

R= 粗利潤

流動資本+固定資本

粗利潤率は、流通資本と流通費用がゼロ、つまり、流通期間が存在しない場合に達成されるいわば 仮想的な利潤率であり、純利潤率の上限をなす。個別資本が実際に達成する純利潤率は、粗利潤率 の下にばらつくことになる。

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ある部門の粗利潤率(生産方法が同一であれば一定)は、部門内の個別資本にとっては、理想状 態のいわば極限であり、個別資本は流通資本と流通費用を節約することによって自らの純利潤率を できるだけ粗利潤率に近づけようとする。

また、資本はできるだけ大なる利潤率を達成するために、必要とあらば、より高い利潤率が得ら れる部門へと移動する。しかしながら、その際、個別資本の利潤率である純利潤率rを基準として 部門間の利潤率の高低を判断することはできない。すでに指摘したように、純利潤率は流通過程の 不確定性ゆえに同一部門内でもばらつかざるをえないからである。それゆえ、こうした不確定要素 を除去した粗利潤率が資本の部門間移動の基準となる。

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