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教育内容行政論と学習指導要領

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教舞内容行政講と学習捲導要鑛 i3

教育内容行政論と学習指導要領

一「高校社会科」教科名変更をふまえて一

臼井嘉一囎会科教翻

i 学習指導要領の改訂経過と教育内 容行政論

 欝緯(平成元/奪3月に小学校・中学校・高校 の学習捲導要領が文部省によって告示された。す なわち,響本の授業・教育実践の基本方鋭を定め る学習捲導要領は,i鱗7(昭紹22〉隼に擁めて文 部省より発行され,そのときは「i試案ゴと明示す

ることによって,いわゆる「試案」学習指導要領 の基本牲烙を明確にしていたが,欝58(紹1穣33/

隼の改訂から,その基本性格を転換させて「法的 拘束]盤が覗善されることによって,鍵来の「試 案きという文字が醗除され,今懸も「告示」とい

う影式となった脅

 欝総年の学習指導要領はそれぞれ「文部省奮示 第蟄号」(小学校/,「文藻省告示第25号」(中学校/,

「文藻省告示第26号」(高校〉として発行され,小 学校はヂ平成珪奪4鴛茎馨」,中学校はゼ平成5隼

蓬月i饗ゴ,轟垂交は「平成6隼尋屑i欝」よ撃施ぞテ されることになっている。

 さて,小i論で幾題にしたいことは,この改訂に おける教育内容行政に麗わるものであ箏,よ○異 体的には,現行「高校雛会科」から改訂5高校地 連錘史科」「高校公農科」への改訂経遜についてで ある。

 本項では,まず上鑓の「高校縫会科」の改訂経 過を,ごく大まかに整遅し,そのうえで小論の藩 究課題について述べてみたい。

 緋 高校社会科」の敬譲経過

 現行「高校社会科」の掲載されている高校学習 旛導要領は欝78(紹穂麟奪に「文部省告示第欝3 号」として告示され発行されて,「昭報57年4得王

蒙」よむ施行され今難こ至っている。

 この欝欝隼高校学響指導要額の改欝経遜は当事 者らの謹霞をふ衰えた「資料ゴ(貯消える社会科①

〜⑤」罫東京タイムズ庭g87年筋目器爵号・2§饗号・

3帽号磯2月i賢母・2嚢号/(青緡欝「学習鮨導 要鎮を書いたのは誰か」罫量算盤簿89年葺再号)に よると次のとおりである。

獲}86 (護霧憩6i〉 年亙{肇素馨2(き譲

 教育課程審議会(教課審!の「中間まとめ」

 (「高校桂会科」の存続方舞のまま)

ig87(昭報§2/隼3月嘆騒

 教科等甥委員会  「歓会委員会」の発足  〔第i騒頁主査・溝野蚕男お茶の水大学学長〉

 「琶会委員会」は教課審の委員8名と鶉力者  n名で構成。

 *教課審委舞の木村講三郎氏(東大教授/と  遜轡哲夫氏(渋谷教育学醗理事長/の二名の  み「高校縫会科」の分割・解体案を主張した  が,東洋氏(棄大教授〉はじめ6名は反対の  立場をとった。

雄87(紹憩62〉隼5月8露  「縫会委員会」(第5鋤

  木韓氏らは「これまでの議隷を踏まえて,

  独立論と鍵来の社会科の中でやるという二   つの意冤があるむこれを講論儒記してほし   い」と主張し,しかも「餅詫をする場合,

  分量を蔭じにしてほしい」と要望する。

醗7(曙穣62〉隼5月228

 「縫会委員会」(第6睡/

 *再議群記〜「独立論ぎ(留学〉・「反外論」

  (歓会科存続論/(親字/

 山口黒氏(東京掌大教授/談「あの時は形式   的には講論儒記でも,論議の実態は社会科   存続が大勢だったから,まさか,それがひ   つく箏返されるとは夢にも懇っていなかっ   たですよ」

 *主査・湾野垂男氏が,縫会科存続論が大勢   を占めていたという方陶でまとめようとし

(2)

i4 麟島大学教育実践醗究紀要第葺弩

   たのに対して,諸沢正道・教課審高校分科   会会長(覆立科学博物館館長〉がヂこれは   高校分科会で結論を鐵すから」と機から豹    養して「社会委員会」で結論鐵さず。

 ig87 (曙藩嚢62〉 隼6月2§欝

 教課審高校分科会(第i軽〉

   「社会科解体論」につ雛て論じられず。

  高校分科会は22名で構成され,蛙会麗孫者は   3名のみ。(上記の木村轟三郎氏・蛋村哲夫は   その残の2名/(補淫参黙〉

 亙987 (馨謬報62〉 奪i奪葦葺2 蒙圭

  高石都男文藻事務次窟が中曽根善権と会見。

  (i騒欝〉(午羨ii縛i玉分〜韓分)塩鱒文権と        瞬行。

  (2園鋤(午後5時半〜鱒分)単独。

  「地獲1と歴史は大綾}だ」 という善事§の意殉力窪   伝えられ高石次窟1が弓1きうけたα

 至警87 (舞霧秘{}2〉 葺…4{肇弄窪茎6韓

  文部省高校課長の小懸葺氏が横浜羅立大学事   務局長に転鐵。(小藝氏は,ド縫会科は解体せ   ずに現状維持でいく」という方針で事務的な   仕事をしてきた)

 *畜類氏ドこの時難,文部次官と局長クラスの   方が,高校分科会委員会の委員の方々に電謡   で,鍾愛独立に協力してほしいと強力な要請   をした。すごい電誌竣勢だったそうです。ゴ

○欝87(紹憩62〉簸絹27響   教課審高校分科会(第蔓獲/

   「独立論」について検認が行われ,この悶    題については事解家の意見を饑く必要があ    るという結論碁こな箏,諸沢氏の私的な懇談    会(轟等学校詮会科教奮懇談会/をつくる    ことが決められる。

Oig87 (昭葦駿§2〉 隼i麦ナ…韮 蓬 程韮

  高等学校社会科教育懇談会(私的なもの/

  *高校社会科§科目の協力者会議の主甕6名    がオブザーバーとして入って,木村,匿村    両氏,上寺久雄兵庫教官大学学長によって    構成される。

  上寺氏「高校の祇会科は発展的に分立させ,

   特色をはっきウさせ,よ滲深めていく方薄    で考える必要があるゴ

  *「地運歴史科」「公民科亘)設置が決められ    る。

Oi§87紹秘§2/隼i蠣i頒

湧§奪3舞

  教課審高校分科会(第鎗麩/

   文藥省事務当局は「社会科」を「地種歴史    科」と「公民科」1こ分割することを提案。

  率論議がなさ轟たが,「社会委員会」のように    社会科分割に反対する意見は大勢を占めず。

 承毒鱗氏ヂそういう新しい教科ができる時には   新しい教科のねらい,内容についての趣濤説   瞬がなされるものですが,それが一燐なし。

  つまりただ型だけが決められたといっていい   と思いますむ涯

*i§87 (舞召弄糞§2〉 隼ii肩25総

  朝食隆太郎氏(上越教大教授/(学習指導要領   作成協力者一高校「瑛代社会」鐙当主査お   よび高校6科曇全体の座長/が抗議して辞表   の提惑。(薦貸本社会科教育学会会長/

*i鰍7(昭秘62)年ii月25段

  平蟹嘉三氏/広島大教授/(学習指導要領作成   協力者  高校「盤界史J/も抗議して辞表の   提鐵。(全麟社会科教育学会会長/

Oi98? (昭報62〉 隼ii葦127嚢

  教課審会長・福井謙一氏(窟都工繊大学長/

  が「審議のまとめ」公表.(「高校社会科」分   麟・解体方針〉

*ig87 (舞霧穂62〉 隼i2憂茎i 旺1

  響本社会科教畜学会「高等学校罫縫会科藷の   改定に臠する質問霧ゴ

*i9暮7 (昭憩62) 年i2戸藝i{}∈1

  全霞社会科教育学会「轟等学校社会科改訂に   驕する要望書ゴ

Oig87 (藝石落嚢62〉 奪三主2葦葺i透嚢

  教課審最終答申じ高校縫会科ゴの分離・解体   方舞の最終決定〉

Oig8§(平成元〉年3鐸

  文部省罫高等学校学習捲導要領壽の告示

○総総(平成元〉隼ii霧3帽

  衆議銑「教育職員免許法改正案」可決。(高校   教科名の変更)

Oig齢(平成元〉年鴛肩馬馨

  参議醗「教育職員免許法改正案」驚決。(成立/

  (ギ中学校社会科免許状」と「高校地理歴更科   免許状」「購公蔑科免許状」の設麗/

〔補漉〉教課審高校分科会委員名簿(22名/

 ①青木蒔子②江譲浩歪③笈1縫男@太鑓博夫⑤  拳蟹島博夫⑥桑原猛購⑦斎藤弘⑧高石愚弘⑨籔  中祐二⑱露轡哲夫③友河敏雄⑫縫鐙癖子⑬比嘉

(3)

教奮内容響致講と学習叢導要領

正範⑭藤縷宏⑮盤木哲⑯吉橋廣之進⑱真鍋一男

⑱三好行雄⑲諸芽震⑳諸澤蕉道⑳禅素葵⑳木村 講三郎

 以上「高校社会科」の改訂経遜1ま,次の王難に 区分できる。

 第一期欝86年灘月教課審「中開まとめ」・「社会   委貴会」発足から聾87奪5月の「縫合委員会ゴ

  のく蓼器姦{醤 護三>まで。

 第二期i露7隼各課教科書高校分科会の発足から   同年欝湾の文部省高絞課長の横浜国立大学事   務局長転鐙のころまで。

 箋三窮欝87葦登用達馨の高等学校教会科教育の   私的懇談会の設麗とそこにおけるゼ蕎校社会   科3分割・解体方舞の決定。

 第鰹窮欝欝集銭震欝警の教課審藩校分科会での   「高等娃会科」分割・解体方舞の決定から欝87   隼翅月越馨教課審最終答申。

 第五離婚87隼鴛譲娼の最終答申の異体化とし   ての学習旛導要領の銭示および影青『職員免許   法鼓i鑑案の成立のi§89年1玉2鍔まで。

 今目の改訂講談の以蕪においては5問題がなけ れば社会委員会の改蕃方舞が了承されるのが普 通3(莇掲資料「消える縫会科⑤庸/であったとい

うが,こ蕊までは高校分科会よ今社会委員会の方 が專鍔的知見を有しているところとしてとらえら れていた。

 今襲はその專轡的知冤を有しているところとし てとらえることができる「鮭会委貴会」の意冤の 大勢とは異なる少数意見が非専轡家の悔める藷校 分科会でε大勢」となるという,かな彗特殊な事 態を生み鐵したところにマスコミなどでも問題規

されることとなったのであろうα

 雑誌野糞雰誰(欝8§隼雛鴛号/のなかで高山洋治 氏は,この「後会委餐会ぎで,「高校分科会座長で 元文部事務次官の諸沢達道氏がメンバーで慧ない の毒こ,主査の積善こまるで講主査であるかのように 座っていた」ことを指摘し,「政治権力に違1合した 文部省」の姿として議いている。ここには藏本に おける教育海容行政の実態および問題点が婆アル に記されているが,このような状溌のなかで,鼓 めて教畜豹容行政のあ彗方・学習旛導要領の葎成 の方法について原蓬的に考察しておく必要性が生 じていると考える。以下に,教畜内容行政論の一 般的整瑳とそこにおける学習詣導要領の{立麗を縷

説して,小論1こおいて険討すべき理譲的諸課題と は擁かについて考察してみたい。

 (21教育内容行政と学習指導要領

 教育内容行政とは樗かということについて,戦 後窮難の,原竜之跡・吉富重夫著ゼ教奢行政遜(有 鱈堂婚53庫主月/では次のように述べられている。

①ド学校教育1こ対する行政の灘与の仕方は,ある  いは……学校譲度の体系を定め,あるいは……

 学校教蕎の舗穫としてのあ彗方を決定しようと  する搾需と,そうではなくて,これらの籍度を  通じて行わるべき教育内容そのものに灘与する  作講とがある。……後考は,教育海容そのもの  についての関与であるが,教蕎内容と行政との  閣連は,かならずしも一義的に結論をみちびき  うるものではないの(総頁)

②「教奮内容への行政的麗与は,異体惣こは,カ  サキュラムの作成や,教科書の纏集という形を  とるといえよう。」(6i頁〉

③「教育海容の無難ま,直接的1こ教育濤嚢の性質  を決定するのであるから,騒家としても放任す  るをえないものといえるG…一しかしながら,

 民主蟹家においては,教育内容に嬉して介入す  ることは,かえって教育活動をして,特定の集  懸の零彗益や藝的尋こ奉仕せしめる結果となる。 し  かも教育霧容を決定する礁罵は,教畜活動馨体  にともなう馨発的麟造的活動といえよう。した  がってそれは,行政の立場からよ滲は,教育馨  身の立場において決定されるべき盤質のものと  いえるのである雛(綴嚢i/

④「もし孝ラ政がこれ睾こ麗与するとするならば,教  育…酵露の大綱,教科基準を決定し,そのために  必要なる資料を菟集する等.換言すれば教育海  容を充実せしめるために援励し,かつそれをし  て特定の方肉における編露を生ぜしめざるため  に綬籍する修絹にとどめるべきである。いわば,

 教育内容の形成についての外懸的援助もしくは  外面的指導が行政の銀雰とせらるべく.内藤的  指揮,決定に与るべきでない。」(綴頁〜62頁/

⑤「教育計嚢樹立に射し,行政の関与すべき鰻度  は,右のごとくに決定さるべきであるが,それ  と瞬時に,このような教育計画にしたがう教育  活動の結果について,行政的統計,講奎がなさ  れれることは,望ましいといえよう。従来統計,

 調査活動は,こと教育活動に麗する猿蓼,学校

(4)

i6 懸島大学教畜実践醗究紀要第算号

 生活の外面的なものについてなされているにす  ぎないが,教育内容についての統計的掘握,実  態的調査は,教育内容を発展せしめる道といえ  るであろう。」総2貰!〉

 すなわち,ここでは教蕎内容行政は「教育内容 への行政的関与」ととらえられ,異体的には「カ

リキュラムの作成や,教科叢の編集という形をと るユものとしている。

 そして,懸題は,その「行政的麗与Jとはいか なるものであるか,ということであるが,それに ついては次の二つの視点を提示している。

 その一つは,「教育内容を決定する作濡は.教育 活動整体嘉こともなう窮発的麟造的活動ゴであると いう携点である。つまり行政的作絹と襲震される 教育活動それ窪体の活動というとらえ方である。

 そしてもう一つは,「もし行政がこれに麗与する とするならばゴという仮定をふまえて「教奮内容 の形成についての外嚢的援跡もしくは外面的指導 力鍾テ政の1襲弊」であるという観点である。

 したがって,カサキュラムの作成や教科書の纏 集という,教育内容の形成は,行政的誓罵と区驚 される教育活嚢それ欝捧の活動ととらえられ,こ のことを羨提条件としたうえで,それに対する「外 懸的援跡もしくは外懸的指導」が「行政的麗与ゴ の内容としてとらえられている。

 それ融えに,小論において開題としている学習 指導要領の作成という教育内容の形成1こ麗わるも のは,一方では「教育活動それ警棒にともなう毒 発的麟造的活動ゴという力夢キュラム編成活動を 予想しつつ,縫方では,そのような力婆キュラム 編成活動への「外面的援助もしくは外藏的指導」

としての学習指導i要領の作成というとらえ方が想 定されることになる。

 このような教畜内容行政観は,その法的根擁を 教育墓奉法第欝条において,いわゆる長生的教奢         へ海容行政観ととらえられるものである。この第驚

条とは,

  教育は,不当な支翫に験することなく,国漢  全体に対し直接に貴種を負って行われるべきも  のである。

  教育行政は,この露覚のもとに,教官の§的  を遂行するに必要な諸条件の整講確立を§標と  して行われなければならない。

というものであるが,ここにおける「教育の欝的 を遂行するに必要な諸条件の整薦確立」という規

圭§鑓隼3月

定をその根鑓としているわけであるδ

 ただし,ここにおける「諸条件の整騰確立3の 解頼については,戦後教育翼における講争的開題

となっている。。

 このことに経連させて宗嫁譏胞氏は,文藻省に おける解萩の変位を次のように開題観している。

(宗像識毯繍罫教畜墓庫法その意義と本質壽新評 論婚総奪補綴発行〉

 啓教鳶行政は教官内容に介入することなく匪と いった当擁の議墾と,教鳶内容旛承も教育条件整 備だというこの言い方とのあいだには,あざやか な夜転がある。そしてひとたび反転してしまえば,

行くところまで行くのにわ1おまない。荒本纏文権 は,勇敢に,教育内容の決定権は文部大駆がもっ

と主張し,そこから,文部大駆の定めた教育内容 を撹舞する欝教縫の教育醸究集会は違法不当だ,

とさえ主張したのである。」(2懸賞l/。

 つま塗家像氏は「諸条件の整備確立」の解綬が 当擁は「教育行政は教育内容1こ介入することなく」

とされていたのがゼ教育内容捲示も教育条件整備 だ」とされることになったことを問題観している が,このような問題規がなされる基礎には次のよ

うな氏露身の解綬がある。

 「教育行政は教育の条件整備をすべきものだ,

という規定は,地嚢で,薮鴬行政は地の何ものか をすべきではない,ということを含意しているの である。ではいったい侮をすべきでないというの か。端的にいって,教官行政は教畜内容の権力的 統鋼をすべきでない,のである。罫解説壽(教育法 令醗究合著蓼教育基本法の解護書欝騨年一引濡 者浅/が罫教育行政は教育内容に介入す.ることな

く善,といったのは,教官内容行政は,飽の領域の 千ラ政とは異ならなけれ華まならないのだラ というこ

との指摘としては,まったく窪しいのであ辱立法 の精神を蔽えているのである。」(283頁/

 ここではヂ教畜行政は教育内容に介入すること なく」という解報が成琴立つ基礎には,<教育内容 行政>とく毯の教育領域の行政>との区勝論が墾 示されているが,これはいわゆる「教畜の内的事 項(墨継e盤醇と外的事項(exte搬a/との観念を分

ける」という紅霞外題菱舞講」と羅乎ばれるものであ

る。

 そしてこの「内外区難論」に立麗して「溝ゴ(教 育内容/への行政的関与における「権力的統麟」

を問題にしているわけである。

(5)

教育講容幸テ政講と学習捲導要領 藁7

 確かに,いわゆる買主的教育行政観は,先達の 引羅のように,教育内容への行政的縫与を飽の教 畜領域への行政的震与と藝駕することをその基礎 にもっており,その立場から教育内容行政の特殊 性を論じようとしていたものであ参,それゆえに 宗像氏の解毅1ま重要なポイントをついている。

 私も,教育跨容行致を考える場合,このような 良主的教育行政観  教育内容への行政的縫与に おける「権力的続憲彗」を問題;寵する立美貌を論

難鋒薄成のフ注法論的蓑…i…礎としたも玉。

 このような教育行政観は,小論で問題にしてい る「高校】縫会科」教科名変裏における「権力的統 凝」に1豊接に関わることになる。すなわち教畜課 程審議会活動紅おいて中心的佳麗を姦めていた

「鮭会委員会」活動において,文藻省の一部勢力 が民主的論議を必ずしも発展させなかったという

ことを毒している。

 そして,そのことによって馨本社会科教育学会 や全国社会科教官学会という社会科妾こ間する学会 継織よリヂ質問書」や「要望叢」が鐵され,しか もその学会縷織の中心的メンバー(苗字会長・現 学会長/の紅鮭会委員会」委員の「辞表ゴ提出ま で生み聾したのである。まさに教育内容へのゼ権 力的続審射を絵に雛雛たような事態であったとい

える。

 しかし,/罫論で麟究課題としたいことは,上記 のような教育内容への「権力的統鱗ゴ憂)みではな い。むしろ教畜内容への「権力的統製」を問題観 するがあま讐,教育行政が教育海容へ介入するこ とが全面禁盛され,教育行政が教畜講容にいかに 関与すべきかが等榮幌されることを警戒したい。

 すなわち,今蟹の「高校社会科ゴ教科名変更に 麗わる学習捲導要領の改雛をふまえて,問題とす べきことは,学習指導要頷をいかに作成し,そこ において教育行政はいかなる位置と役割をもって いるのかということである。

 そのためにも,以上の問題意識をふまえた民主 的教育行政観に立輝する教欝「内容行政の積極的綴 定が闘われることになる。そのことを異体的紅は 上述の宗像誠也氏の学説への翫甥的検討をとおし て果してみたい。

2 宗像誠也氏における教育内容行政 論

本項で検討するのは,宗像誠也氏が欝63卑に氏

が跨タイプ購」で霞費鐵駁した「教育内容の決定 権一教育内容行政の髭主化・科学的なあ蓼方に ついて」という譲文である。なお本論文は密季鷺 蟹蔑教育欝簿年5号曇(労働旬輻社)に販録されて いる。

 以下,項馨ごとに要点を整達しつつ検認してい

きたい。

①教育内容1こ麗する「条件整簸ということ  まず渓主的教育行政観の講発点にあるともいえ

る教畜基本法第欝条の「諸条件の整備確立ゴは,

教育内容に難してはどう撹足しているのかという 問題である。

 「教育行政当馬は,サービスとして,つまり指 導・励言機能として,教育内容について参考書や 手引きを作成し僕与することは,当然なすべきこ となのである。しかしそれ縁,決して振揮・命令・

監督という,主命下騒の権力統簿1にはなってはな らないのである。」(7登翼)

 つま参,ここでは「教育内容に麗することも,

条件整備のなかに入る」という立場を蔚提としつ つも,「それはきわめて厳賂な醸定のもとに理解さ れなければならない」という主張をふまえての論 が示されてお猟翼詩的には「教育海容について 参考書や手引きを作成し供与すること」を提起し

ている。

 そしてその「条件整備ゴは「決して指揮・命令・

監督という,」ヒ今一ド騰塁の権力統舞舞」ではなも≧「サ

ービスとして,つま婆振導・助言機能ゴの性格を もつものとされる。

 この宗像論では,何よ箏も先達の戦後籾簸教育 内容鴛政震定で強請されていた点(ヂ教育内容を決 定する作擁は,教官活褻自体にともなう自発的麟 造的活動」ととらえること/を叢摂してお撃その ための「各件整備ゴを教育基本法第欝条の霧容燦 定としているのである。そこから教育内容の決定 の真の主体について講じることにもなる。次に教 官課程の貸主纏威論についてみてみたい。

 ②教育課程の露主編成論ということ

 宗像氏は,まず教官課程という機念それ自体の 整還をふまえて,自主纏戒論の意壕を解解する。

 「そもそも教育課程の纏成とはどのような意味 に蓬解すべきことか。教育課程ということば自体 がかなむ多義的に篤いられているのが事実であ る。法蔑上は,たとえば学校教官法麓行蔑則第笈 条に纏・学校の教畜課程は,騒語.社会,算数,

(6)

福島大学教奮実践蘇究紀要第i7号

運科,音楽,懸面工作,家庭及び体育の各教科董 びに道徳.特需教奮活動及び学校行事等によって 編成するものとする轟とあ参.ここには教畜課程

を構成する諸領域が列記されてお診,さらに購表 第一には各教科および道徳の授業鋳数の最低量が 示されている。だが,諸領域の粥記,またさらに 各教科への蒔数の醗分それ露体が教畜課程なので はなく,教育課程はそれらをもととしてゼ纏蔽:」

されるべきものとされているのであ参,編絞とは 各学校における異体的教育誕蚕の樹立を予想する 機念であるから,もともと教育課程とは各学校の 事情に癒じて編成されざるを得ないもの,画一的 1こ定めようとしても定められないもの,であろ

う。雌(i{》7至蔑〜i{茎8〉

 つま参宗像氏は教育課程という概念そのものが ε各学校における真棒的教奮譜面の樹立を予定ず る機念」であるがゆえに,もともと「画一的に定 めようとしても定められないもの」ととらえる。

したがって「教畜課程は,好むと好まざるとにか かわらず,本来各学校で自主的に纏成されるほか にないもの3とな穆,ゆえに教育課程の欝主編成 論を主張することにもなる。

 しかし京葉象氏は,この「教育課程は各学校によ って独露に編成されるほかないもの,という事実 の確認ならば,溺段積極的な主張とはならない」

とも述べ,改めて積極的紀自主編成を論ずること

になる。

 すなわち宗像氏の窪主編議論の内容とは次のよ うなものである。

 ド教育課程の自主練成の主張にふくまれる一つ の契機は,一つの学校の教舗集懸の集懸盤の緊密 化による,学校の教育力の強化への鬱いである,

ということであるd縫(簿茎蔑)

 「教育課程の露主編成の主張毒こはもう一つの契 機がある。それは蠕的にいって教育の権力統調へ の反撥である。……それは……教育海容の蔑主的 で科学的な全蟹的基準が作られることそのことを 否定したものだったとは考えられない。すなわち 俗論が葬難ずるような,教育講容の学校ごとのバ

ラバラ化,などを主張したものではない。……し かし窪主編成の童叢書こは,いわゆる馨家的基準の 錘一化による教育の形骸化への強い反撥が内在し ていたのも事実である。だからして,懲主編議論 は,文離省による教育内容の権力統簿1にはもちろ んのこと.たとえば欝教縫の考えによる錘一化に

欝鶉葎3拷

も賛滅iで1まなかったのである。霞主編1成論は, 欝 教題版学習捲導要領を作れ,ということは違って いた。いわゆる露家的基準を誰が搾るにせよ,上 から作られたものが下1こ及んで来,教懸が安易に それを遵守するという態勢になることに反撥した のである雛(i鱒買〉

 以上の宗像氏の懲主続成要論のポイント慧,一方 ではダ学校の教麟集懸の集懸盤の緊密化華こよる学 校の教育力の強化藩一学校教編集蟹の集鰯性を ふまえる教育課程の織綾という点があることとシ 縫方では「教育内容の艮童醜で科学的な全羅的基 準」を想定しつつも,それは決してヂ誰が馨るに せよ,上から俸られたものが下に及んで3いくと いうものではないという点があることである。

 一叢にしていうならば「真運による統一をめざ しての,露主的な探究の積み重ね」が欝孟編成論 の主張の籔本にある(i懲翼/ということである。

 しかし,それにしても,教官内容行政論という 観点からして,教育行政は,上記のようなヂ教蕎 内容の畏主的で科学的な全蟹基準3をどのように

して作成するのであろうか。ややもすると,この 自主編成議1はこのような観点を欠落させていく恐 れがある。

 だが,宗像氏はこの点についても次のように言 及している。

③教畜内容行政はいかにあるべきか

④宗{象氏は 「教育内容の大綱とか基準とか」がど のようにして定められるべきか,という点につい て次のように述べている。

 紅教育内容の大綱とか基準とかは,政党政府の 権力的統鱗が及ばないような一「不甕な美醜憾 が及ばな鵠ような  機購で決定されな謬ればな

らぬ∫そのような機構を搾ることが政府のなすべ きことなのである.教育行政の錘務はそれなので

ある」(82葺〉

 そして,そのような機構とはいかなるものであ るべきか,という点については,後に検討する欝 本教育学会「教科書隷農要項ゴ(婚55年欝奪/を素 樗としつつ次のように違べている。

 「政癒あるいは文部省は,教蕎内容の大綱の決 定のために蓉本教育学会の罫教育課程委員会2が 示唆するような,政癒あるいは文部省の権力統劃 の及ばないなんらかの機縫を作彗,教育跨容のこ とはその機騰にまかせるべきなのである。そのこ とをさして,内的事項に関する条件整繕というな

(7)

教官海容行政論と学習捲導要領

らば,それは欝定されてよいであろう。嘉(85翼/

 ここにいう教薄課程委員会とは「文藻省の外局盛 にある機関で,その委員会1ま「若干名の委員をも って緯織し,蟹会の濁意をえて文部大器がこれを 任命するゴものであ鯵,その委員1まF半数は嚢本 学衛会議が推薦したもののうちから選任する」と いうものである。

 宗像氏は.この委員会の着想を「科学者の互選 で鐵てくる会員によって構成される欝本学衛会議 は,政党敬聴とは無縫係であむ,その推薦による 委員は数的的中立であるというべきだから,その 点でこの着想慧高く評懸さま乞てよい」(85頁〉とし ている。ただし,この論文執筆鋳の饗本学衛会議 会員の選墨方法と今馨とは大きく変乾している が,科学者によって講成されている点については 織様であるので,その着想は今歌こおいても継承 すべき点であろう。

 なお,さらに宗檬氏はその委員の半数を欝摩学 術会議の雄鷹したものから選任するという点1こ麗 して「ただし,この観点からすれば,残参の半数 が文藻大羅の任命にまかされているのはなお検討 を要するところであって,文部大臣の任命になん ら青玉の枠を一つけないというなら,学術会議の推薦 する委員の数を,全体の三分の二とか醤分の三と か1こ拡げる方がすじが通っていると考えられる」

としている。

餓欠に宗1象氏慧ド教育内容の大綱な㌃}し基準の意 味・性格について」,次のよう1こ述べている。

 「教畜内容の大綱ないし基準は,政府権力の統 講の及ばない機構で作られるべきことは壱に見た 難くであるが,かかる機構で作られた教育内容の 大綱ないし基準は,あくまで教麟の参考・手引で あ参,すなわちその姓箔は指導・助言的機能を果 たすものであらねばならない。それが旛揮・命令・

監督的なものであるというなら,それは教基法十 条の趣鷺に反することとな参,換書すれば戦麟教 育法舞に逆戻参することとなる。」(8§頁/

 「もし匿拘束力謹を直々するなら,それは基準 の科学牲ないし真種姓が,礫桂をして首肯せざる を簿ざらしめる,という意瞭の罫拘束性毒たるべ きであるのであって,科学的には怪しいが,権力 力§作ったものだ力玉ら鍵わね1ぎならぬ, という意糠 の強謎力は,教育内容に饑してはあってはならな いのである。」(85頁/

 「基準に耕する教緬や蟹鍵の甕醤綾討は,楚経

されるどころではなく,許されるというのみでな く,大いに奨励されるべきである。いか1こ専門の 学者や教編が,善意をもちつつ協力して作ったも のであっても,それが絶鰐に誤むなく,改善の余 地のな瓢)ほど完全なものだ,などということは考

えられない。それをよ参よいものにして行くのは 馨本の教育麗保養全体の努力によるものである。」

(総頁/

 以上の宗像論のポイントは二つあってラーつは

「教竃海容の大網ないし基準ゴは残墾牲をして首 書せざるを得ざらしめる」ようなものであるとい

う点であ参,飽の一つは,ドいかに専門の学餐や教 麟が,善意をもちつつ協力して作ったゴとしても

「基準に録する教麟や蟹渓の翫響検討は……大い に奨励されるべき」ものであるという点である。

 上記の(弛に要約したことは,宗像氏の教畜内 容行政論の嫉心部分ともいえるものであ馨,これ

らの点と,先に要約してみた①「条件整難論・

②毒主編絞論がセットとなって,教官内容行致論 が構成されているといえよう。

 それでは,以上の宗像氏の教育残容行政論は,

小講の問題意識である「羅主的教官行政観紅立臆 する教育内容行政の積極的燦定」という観点から みて,どのようにとらえたらよいのであろうか。

 第iに,宗1象講の基本的モチーフに関してであ るが,氏1ま一貫して「権力を持つものの考えが常 に墨しいといえないことは,鰹史の譲1鬱するとこ ろである」(82費/という立場からみても,氏の基 本的モチーフには,教畜内容への行政的関与にお

ける「権力的統麟」撰1鞍があったことは,何よ雛 も学ぶべき点である.

 第2に,教奢基奉法第憩条の解綬にも闘わるこ とであるが,氏は「内外薩勝論」において「外的 事項,縫えば学校の施設・設騰などには,強舗的 な行政的統翻が及ぶのは当然だとしても,簿的事 項,すなわち教育講容や方法,換毒すれば教育課 程の編滅:には,権力的統翁が換えられてはならな い」(75頁〉という立場を欝定的にとっている嚢が あるが,はたしてヂ外的事項」に拒強麟的な行政 的続審茎毒童及ぶのは当然」という点萎ま科学的なもの なのであろうか。ここには「内外区男彗i論ゴのやや 機械的強請がなされている。ただし宗像氏も幾の 纒漸で「ただし,そう1詔・っても,教育経費の行 政や施設・設備の行致は,決して内的事項と無縫 係だといっているのではない。教育経費の行政は,

(8)

福島大単数醤実践欝究紀要第貿号

内的事項の干渉にわたるようなことは避けなけれ ばならない.たとえば,学校1こ備えつける舞書に ついて,この本なら買ってよいがあの本はいけな いから金を鐵さない,といったとすれば,それは 内的事項に短する財政毒こよる続審事こなるのであろ う」(総責/と違べられているように,癖者の区霧 と欝連という問題意識が承されている。しかしそ の区罵と関連の遷論的深化はまだ課題として残さ れているといった方がよかろう。

 第3に,教育課程の自愛編成論紀関してである が,先にも述べたように,これは「学校の教麟集 麟の集霧牲の緊密化による学校の教育力の強化」

に中心的ポイントがあ磐,しかもそれは教育課程 を葬各学校における異体的教奮計画の轡立を予定 する概念ゴとしてとらえることとセットとなって いるため論議勇基本が掌紋の教翻案鑓にすえられ ることになって「教鷺課程」と区鷲されるべき「教 蕎内容の大綱ないしは基準」または「学習指導要 領盛がどのように編蔵されていくのか,という観 点は必ずしも墾確にはなっていない。すなわち,

氏の自主編成論垂こおいて,氏霧身も開題にしてい る「教育内容の畏主的で科学的な全獲麟基準ゴが どのように編威されていくかが十分ではない。

 第磐こ,教育内容行救農講と教育内容の大綱・

基準に麗わることであるが,まずこの機講につい ては政党的中立という漂選をふまえて学術会議の 推薦する委員から選鐵するという方法は,政癒が 恣意的に嚢己に都合のよい学者や昆闘人などを選 織する方法よ参評慰することができる。また教育 面容の大綱・基準を理性をして首欝せざるを得 ざらしめる」ものという性格と,「教麟や蟹戻の嚢 判狢誕は大いに奨励されるべき」ものという性狢

との二重においてとらえる点も積極的意味をもっ ている。しかしここにおいてもヂ教育内容の大綱・

基準」と「学習捲導要領」と「教毒課程」の有機 的連関をふまえての教育内容の編成という点で は,もう一歩深めるべき課題もあるように思える。

すなわち葬車実」と「地方3と「学校」との閣係 を機械的に涯分することなく,教春内容の,文字 どおりの霧主的続成をどのように実現していくか という課題である。

 それでは,以上の宗像誠毯氏の教育内容行政譲 の積極的意義とそこにおいて残されていた課題を ふまえて,次に学習指導要鑛を作成する教育内容 行政論の課題について私な今に考えてみたい、

湧緯3欝

3 学習指導要領の作成と教育内容行 政論の課題

 学習指導要領を作成する教蒼内容行政論の課題 について考えるために,まず欝弱(紹鵜3劔年憩 月発行の鬢水教官学会罫教科書鯛慶要項悉(謄写購 について検討してみたい。

 ①馨本教育学会罪数科叢凝度要項淫(鰺§5奪!

 この『要項舌は,欝55(昭秘3弱年に時あたか も「教科書法案」が羅会に上程され,その強い権 力続鰹的性格が蟹津遷されていた時莫象こ,馨本教育 学会が特に委轟会を設1ナて教科書舗度がいかにあ

るべきかを検套書したさいに{乍戚されたものである が,ここでは,そこにおけるく教育課程委員会〉

案について験証してみる。以下この案の要点を列 挙してみる。

i.

23

教官内容の政治的中立を確保して,霞の 教畜課程行政を行うために,教官課程委

貴会を設1藝:する。

教奮課程委員会は文部省の外局とする。

委員会の任務は在の遜むとする。

磁教官内容の大綱を定め,必要な資料を提  供すること。

(2/ 教科書季を穣定すること。

  淫工 現在のように,学習毒導要領の     編集改訂を文部省だけで行うこと     は,中央集権的で官僚統凝を強め     るおそれがあ撃,政治的中立の保     障1こついても憂癒されるに至って     いる。教科書の検定に麗しても     種々の魏癖がなされているにもか     かわらず,疑様の憂いがないとは     いえない。このために,この委員     会を,文部省の外局として,独立     機嚢1にしたい。

  淫2 覆として定める教育内容は大綱     に生め,擁道癖漿の教奮委員会が      これを参照して学習旛導要領を作     成する。

  涯3 右のため文部省設麗法,教育委     員会法の駿豆が必要となる。

4.委員会は若干名の委轟をもって績織し,

  匿会の同意をえて文離大難がこれを任命   する。但し,委員のうち半数は騒本学術  会議が推薦したもののうちから選任する

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教毒残容行政論と学習指導要額 2i

    ものとする。

     注i この委輿会の仕事は教育と学術        にまたがるものであるから,半数        を学徳会議グ)推薦にすることとし        たい。

  5.委鋒の任窮は響年とし,半数交替とする。

  6.委員会に嚢属の事務罵をおく。

 以上の六点が雪本教育学会の提超するく教育課 程委員会>案の要点であるが,このく案>は学習 指導要領を作成する教育内容行政講としていかな る点を握起しているのであろうか。

 第iに,中央教育内容行致は,政治的中立を保 障するために文藻省外局の独立機関としてのく教 育課程委員会〉によってすすめられること。

 第2に.〈教育課程委轟会〉の狂蕩として教畜内 容の大綱を定め庭・要な資料を提{共することと,教 科書を験定することがあること。

 第3に,中央教畜内容行政として定める教育内 容は大綱に止め,地方教育行政機関の都道府票教 奮委員会がこれを参照して学習指導要領を作威す るというように,「教育内容ぴ〉大綱」と「学習春雪導 要領」が駆響彗されるということ。

 第蓬に,〈教育課程委奨会>委員は文部大臣が蜜 会の講意をえて文藻大蓮が任命するが,その半数 は8本学術会議が推薦したものとすること。

 すなわち一籌にしていうならば,学習指導要領 を作成する教畜内容行叢論として擾承されている ことは中央教育内容行政としては「教育内容の大 綱」を定めることむこ重め,しかもそれは文部省の 舛局という政治的中立の保瞳されている独立機関 でなされるということである。なおく案〉におけ る学習詣導要領と1ま地方教育行政機関において定 められるものとなっている。

 ②中央教育行政機縫はどのような学習捲導要領   をどのようにして定めるのか

 中実教育行政機関としての文部省は,学習指導 要領をどのような内容として,どう定めたらよい のであろうカ㌔

 まず教育行政機麗としての文部省はどのような 学習詣導要領を定めたらよいのであろうか。

 上…i署のく案〉ではナ 中実と多趣方のマラ政機弱に籔 分して,中央では『大綱」にまめるとしていたが 私もそのような観点をふまえることを支持する。

 ただし,この観点をふまえて中央教育内容行政 機麗は「教育内容の大綱」を定めることに重め,

地方教官行致機関でF学習旛導要領盛を定めるこ とには賛成しつつも, 中央と地方の教育内容案テ致 の主体は,く案〉のままでいいのかどうか1認金味す る必要があるように思える。

 私は学中央教育内容行政機漢iとしてのく教育課 程委員会>は,教育麗係学会の代表によって構成 することを猿鍵として,そこにおける「教育講容 の大綱ゴは,まさに「遅姓として善 脊せざるを得 ざらしてる」ものとしての性格を有するものにす る必要があると考える。もちろんそのε大綱」が,

そのような性格を有するとしても,それへの教縣 や匿畏の撰:半彗縷討を奨励するという「季旨導.助言 的機能を果たす」という買主的教育行政としての 性格も傍せて有するものである。

 すなわち中央教育行政機縫は,「教育内容の大 綱」に生められた学習旛導要領を,その機麗から 独立した教育麗孫の代表によって縫紋されるく教 育課程委員会〉によって定めるようにし,そこで 定められたものは,「理性をして首書せざるを得ざ

らしめる」ものとしての性賂と「指導・跡誉的機 能を果たす」という民主的教育行政としての性格

とを鎌せ有するものとなる。

 ところで,この〈教育課程委員会>に臠する教 育内容行政について,もう少し検討してみたいこ

とは,その委員会構成やそのもとにおける專艶委 員会離農についてである。

 つま参,この購題は,小誌の琶頭に整理した「高 校社会科」教科名変更の経過をふまえて縷請して おきたいことであるが,異体的には「社会委員会」

のような專鱒的知見を有する委員会を実質的に機 籠させる紅はどうしたらよいのか,という開題に

もなる。

 「高校社会科」教科名変更において,教畜内容 行政上の翼題として捲擁すべきことは,第iに文 部富濠としての文藻事務次官,元文部事務次官お よび窃等中等局轟校課長の実質的権駁の大きい問 題と,それらの麗係者と政権政党の有力者との癒 着:とでもいえる麗題であ拳,第2にそれ.に比して 教套課程審議会が形式的機麗に生まっているとい

う開題であ参,そして侮よサも第3に碧社会委員 会」の総意が疑しく教育課程審議会において反綬 されなかったという問題である。

 したがって新しく構想するく教書課程委員会〉

は,文藻省の外において,独立機麗として存在す るとともに,誓各学校穂懸分科会」としての高談分

(10)

22 懸島大学教薄実践難究紀要第貿号

科会や,「各教科驚専稽委員会」としての社会委貴 会のような専門的知見を有する委員会に,実質的 権限を発揮させるようにしていく必要がある。

 そして,そのさいに定めるべき教畜海容の大綱 を考えるために,戦後擁難の次のような教育課程 の区分と海容は参考にする必要がある.なお東大 教育学教室縮罪教育課程2(馨黒書唐鎗灘奪2月〉

のなかでは「基準教育課程ゴ(中夷・地方群動と

「展聡教育課程藤(学校言替嚢〉という分け方がされ ておウ,中央と地方のそれは,と麟こ濃雛教育 課程」の「基準」となるものとなっている。

 ③教蕎内容行政論の課題

 現在,学習指導要領作成の基本方鍔を決定して いるのが教育課程審議会であるが,この審議会は 次のようにとらえられている。

 「中央教育審議会などとともに今震の文教政策 の中心的な役割を擾っている文藻大羅の議問機灘 である。i髄§年に設置されて以来,とくに教育課 程に関して,必要と認める事項を文藻大豪に建議 してきたが,その窃難義こは,置道徳教育振興に関す る答申退(鐙溌奪〉のように文藻省の方錐こ雛饗的 な見解を示すこともあった。しかし,欝鱒奪代に 入ってからは,たとえば衝高等学校教官課程の改 革についての答申書(欝総年/のように,文藻省の すすめる後難中等教育の多様化政策を先ど塗した 見解を公表するなど,屡の教育課程・内容政策を 先導し,至当化する役割をも梁たしてきている。

このように,審議会の盤格にも問題点は多いが,

よ参根本的には,覆の教育課程行政のあり方が馨 われる機縫だといってよい。」(永丼憲一「教奢法 網語事典・教育課程審議会ノ解説教育六法i§8転 三省堂齪瞬三2簿所収/

 ここに指摘されているように,現在の教育課程 審議会は「鑓の教育課程・内容政策を先導し,正 常化する役割を果たしてきている」という開題点 を持っている。このような鷺題点が,もっとも麩 に見える形で露呈したのが,今囲の「高校栓会科」

教科名変更においてである.

 そして,それに換えて問題であるのが,文部省 をして「経過はいろいろあったかもしれないが,

決まったのだから」と奮わしめているということ である。これは,教科名変更がすでに学習振導要 領において密示された後に,教育職員免許法にお けるく免許教科〉名の変更の法律改蕉案が国会に 上程されたときの答弁である。

ig弱年3鴛

 ここでは,欝8?無銭蕎嘆嚢の,教育課程審議会 の亜蔑の機関ではない「私的な懇談会」が実質的 機能を果たしたことが隅題になった際に,このよ う畠こ囲答されたわけであるが, このようなヂ私的 懇談会ゴが疋窺の[縫合委員会」の機能を代位す ること自体,異常きわま参ない事態であ吟,換え て「決まったのだから」ということで再吟賺する 機会さえ放棄してしまうところに,教育内容行政 における富濠鰯的{本質とでもいえる縫題を指摘す ることができる。

 今後,教育内容春政において問われているのは 講述の教畜課程審議会の「蟹の教育課程・内容政 策を先導し,歪電化する役割を果たしてきている」

という事態そのものの開題と,仮にそのような休 講を麟提として認めた場合でも今露のように「正 当化する役割」が果せなくなった場合に都合のよ い紅私的懇談会ゴのようなものまでつくることが できるという溺題の二つである。

 先にも述べたように,民主的教育行政講の原点 には,教育内容への行政的関与における「権力的 統劃」撹半畦があったわけであるが,その観点を土 台にすえ,なおかつ,教畜内容行政における官僚 醗的体質とでもいえる問題にメスを入れることに よって,本来の「邊性をして首書せざるを得ざら しめるゴような「教畜内容の大綱コカ鐸乍成される ようになるのであろう。

 言葉の本来の意味でのゼ教育課程の自主纏成運 鐵1」は,決して教育課程政策に対置される教育運 動め縷輿こおけるものではなく,教育内容行政のシ ステムづく参を包みこむなかでこそすすめられる のである。教育内容行政譲の課題は,そのような 運動をいかに内灘の問題として位盤づけられ.るか

ということである。

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