教育学藻改纏後の教員養成力ηキュラムの現献と課題(i〉 鱒
教育学部改縄後の教員養成カリキュラムの現状と課題(1)
一福島大学の事例を中心に一
岡 田
努*本請文ではヂ国立の教員養成系大学・学部の在む方に関する懇談会」(以下ゼ在写方懇おや2㊤§6 年7月の中央教育審議会の答申「今後の教員養成・免許麟度の在写方について」を受けた教員養成 カリキュラムの動向と,と弩わけ醒覚大学法人化と瞬時難に教育学藻を改縄・廃比し,一般学部と して教員養成を行う大学の教員養成について現状と課題を現在進行している課題と照らしながらそ の翼題点を搬摘した。
〔キーワード) 教員養成 教翼養成力琴キ簗ラム 教育実習
1.はじめに
20劔(平成圭3〉年難月22欝付けの報告.「国立の教 員養成系大学・学部の在り方に関する懇談会」(以下
「在舞方懇」〉や2006年7月の中央教育審議会の答申「今 後の教員養成・免許麟度の在り方について」での,教 員養成・免許舗度の改革の具体的方策を受けた,教員 養成カリキュラムや教員養成系大学の取弩緩み,それ に関する諸課題等に関する醗究は多い。
また教育学部の廃比や改総後の大学における教員養 成カリキュラムに関する課題等についての概究も多い が,各大学の教員養成に関する具体的な事例について はあまり語られていない。
また20経年の国立大学法人化に伴い教育学部を改 緩・廃止した大学の教員養成に関しては,現在もまだ 教育学部時代の学生がいる一方で,新体麟下での学生 への対応と新1縫2本のカリキュラムでまさに今現在対 応しているところであむ,新体麟へ移行する真っ最中 であるため,現実的にどのような課題を抱えているか についてはまだそれほど議論されてはいない。だから こそ今それらを取鞭上げ.地方大学から諸課題を発信 していくことは意味のあることと思われる。
本論では先行醗究で指摘された課題や,全国的な大 きな教員養成カリキュラム改革の流れの中で,特に筆 者の所属する福島大学がどんな課題に直面しているの かを提示しながら,これらの問題を考察する。
登、教育学部改糧・廃止後の教員養成の現状 零.躍立大学法人化に伴い教育学部を改組した大学の 現状
20経年窪目からの国立大学法人化によって「競争的 環境に置かれた大学・短大は,教員養成をめぐる諸課 題に独自に向き合うことが求められはじめた。j iそし てこの時期に教育学部を改繕あるいは廃止して一般学 部として教員養成を行うことになった大学・学部等に おいては,教員養成カリキュラムの諸課題に対応する だけではなく,この2〜3年は総カリキュラムの学生 と新カリキュラムの学生が重複するという状態の中で
大学内外において様々な部署と調整しながら教員養成 を行うという複雑な状況に置かれている。しかも教育 学部から一般学部に改緩したはずなのに,教員養成の 方向牲は従来のそれよりもより充実したものへと方向 を変えていかなければならなくなり,学生鰯からして みればr教育学部」時代よりも教員免許の取得に際し,
よ鯵高度な専門性を求められ,免許取得が国難になる というある意味で矛盾する,特異な状溌になっている。
本論ではこの状況下での諸問題に直面している大学 の現状を見ていくことにする。
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表蓬.大学法人化の時難に教官学部を改鰹した大学の実習等に臠す る統 鰍欝大学は参考〉
*:福島大学総合教育醸究センター教職履修部霞
蟹 橿島大学総合教育講究センター紀要第3号
表iでは国立大学法人化に伴い,教育学部の改緯あ るいは廃止後に一般学部として課程認定を受けた大学 を取り上げた。ここで筆者が特に注暮したのは,「教 育実習」と「醗属学校園」である。
表iの内容は,教育実習の事務握当者からヒアリン グを実施したものであるが,次のような特徴を見鐵す ことができる。
①講属学校園が「大学鷺属」になったところは,教 育実習先については繋属実習・周辺協力校実習・
畠身校実習が混在し,複雑化している。それは教 科・所属学科による違いによるためである。(山 形大学・鳥取大学・福島大学)
②入学時点で教職志望者数が把握できないための混 蔑
取得免許の種類によって希望者数が異なる、希 望者数の多い免許種は雛属学校園では実習が行え ないので大学周辺の鴨方校に依頼するというやむ にやまれぬ事情が見られる。
これらの問題は従来,課程認定を受けた一般学部で はすでに起きていた問題である。しかし前述したよう に醸カリキュラムの学生を抱え,羅時並行で新力葦ナ キュラムのシステムを作る際に,教育実習協力校確保 の問題が,ともすれば醗属学校園との受け入れ人数(教 科にもよるが〉の調整などと複雑に絡み合ってきてお
り大きな負担となっている。
また購属学校園については教育学部から新学部への 移行期にあたって,全学の鮒属学校園なのに教育実習 として利用できるのはやはり教育学部を前身とする新 学部だけであったり,逆に教科によっては購属学校園 での実習がゼロになってしまうケースが出てきたり と,特に全学の購属学校園となった場合は学部闘の連 携不足や鮒属学校園との緊密な連絡調整の必要性が墨
てくる。
なお表iの調査中に教育実習の事務挺当者から「中 教審答申(2006年7月〉での母校実習(愚身校実習)
を避ける方向で3周辺協力校開拓・継続依頼を続けて いくことはそれらの学校の墨身校実習生も重複して受 け入れる事情があり,今後は園難になるという声がほ とんどであった。
2.教育実習に関する問題
(輩)中教審答申「今後の教員養成・免許鱗度の在り 方について」の質の高い教員養成のための教育実習を めぐって
教育学部改緩にあたり新体麟での教員養成カリキュ ラムへ移行している上記の学部の取り緩みに少なから ず影響を与えている,2006年7月の中央教育審議会の 答申「今後の教員養成・免許鱗度の在り方について」
では,教員養成・免許麟度の改革の具体的方策として ①教職課程の質的水準の向上
2倉馨7ヲ
②「教職大学院」麟度の創設 ③教員免許更新綱の導入
④教員養成・免許麟度に関するその飽の改善方策 ⑤採用,砺修及び人事管遅等の改善・充実 ⑥教員に対する信頼の確立に向けて
が示されたが,ここでは①の「教職課程の質的水準の 向上」の中で「教育実習の改善・充実一大学と学校.
教育委員会の共瞬による次重代の教員の育成一匪2に ついて触れておこう。
一般大学・学部については,できるだけ隅一都道府 県内をはじめとする近隣の学校において実習を行うこ ととし.いわゆる母校実習については,大学灘の対応 や評価の客観性の確保等の点で課題も指摘されること から,できるだけ避ける方向で,見直しを行うことが 適当である。
一方,学生が自らが教職に就くことを希望する出身 地の学校で教育実習を行うことは,早い段階から地域 の教育等を知る上で意義があることから,このような 積極的な理由から,母校をはじめとする患身地の学校 で実習を行う場合については,柔軟に対応することが 適当である。ただし,このような場合でも,大学と実 習校とが遠隔教育的な方法を工夫して連携指導を行う など,大学が教育実習に関わる体鱗を構築するととも に,実習校翻も適切な評懸に努めることが必要である。
教員養成系大学・学部については,購属学校におけ る実習が基本となるが,一般の学校における実習も有 意義であることから,各大学において,適切に検討す ることが必要である。
ここで注目すべきは「一般大学・学部については.
できるだけ隅一都道府県内をはじめとする近隣の学校 において実習を行うこととし,いわゆる母校実習につ いては,大学鰯の対応や評徳の客観性の確保等の点で 課題も指摘されることから,できるだけ避ける方向 で,見直しを行うことが適当である」という記述であ る。これはいったいどこの地域を想定しているのだろ うか。大学の近隣の学校での実習はそれらの学校で母 校実習(愚身校実習)を行う学生と重複するため,受 け入れが非常に国難であることはすでに指摘したとお りである。大都市圏に至っては課程認定を受けている 大学・学部が多数存在し,近隣の学校での教育実習に ついてはさらに受け入れ先確保のための争いが激しさ を増すと考えられる。
また「教員養成系大学・学部については,購属学校 における実習が基本となるが,一般の学校における実 習も有意義であることから,各大学において.適切に 検討することが必要」とあるが,この問教育学部を改 緩した学部においては,教員免許取得希望者数の掘握 が国難となったことに換え.購属学校園と周辺の協力 校との関連そして出身校実習の必要性が人数によって
教育学部改繕後の教員養成カリキュラムの現状と課題(捧 弱
毎年変化するため「有意義まだからという理由で実習 先を一般の学校まで広げるというより,教育実習受入 数の調整のため必要となってきたというのが実態であ
ろう。
そしてこの状況下で無運に周辺校へ実習生の受け入 れを依頼することはすなわち,大学が周辺地域の学校 または小中学校長会・高校校長会,そして教育委員会 へ「平身低頭お願いして体麟を整えるという鴻0年以 上前からみられた構醤」3に純ならず,結局岩田康之 が指摘しているように「大学が各教育委員会にお願い して教員免許状を取らせてもらう」構図蓬となってい
る。
ところで,なぜ「母校実習」(出身校実習)を避け なければならないのだろうか。
よく言われる内容は「母校実習だと評緬が蒼くなる」
影大学が実習先の学校へ丸投げしている形となるから」
などが主なところであろう。
しかし母校実習は評価が甘くなるのだろうか。筆者 が協力校開拓に幾向き瞬様の質問をしたかぎりでは,
そもそも墨身校実習生の受け入れでさえ,多忙で「で きれば受け入れたくない。いい加減な学生は落とした い。けっして母校実習は評懸が甘くはならない。重と いう本音を多く聞くことができた。むしろ甘くなるの は,どこにも受け入れてもらえない状況になったとき に最後に受け入れてくれるのが母校(出身校)という ことのようである。
さらに「大学が実習校に丸投げ」論については,確 かに遠隔地の学校であれば,実習期間中の密な連絡を 取るのは難しくなると思われる。しかしだからといっ て購属学校や周辺の協力校ならば「丸投げ」にならな いということにはならないだろう。
後に述べるが,大学教員と階属学校園の欝常的連携 がどの程度のものか,また「母校実習生を大量に抱え た上に.さらに大学の実習協力をお願いした周辺の協 力校まがどの程度大学と連携した中身のある指導がで
きるのかは疑闘なしとはいえない。
(2〉教育実習中の学生の取り組みについて
教育実習の中身を詳綴に検討するとき,実習生の授 業砺究を侮時間行ったのかが主となるケースは少なく ない。しかし現場で学ぶことはそれだけだろうか。
教育実習生の典型的な実習中の協力校での一欝を概 観してみよう。
実習生は一人あるいは飽の大学からやってきた複数 の実習生がいる。彼らには控え室が与えられる。
実習当初は管理職(校長・教頭等)や各校務分掌の 担当者からレクチャーを受ける。
その後,授業参観し,そのときの様子を記録に取る。
握当教科・学級の教員から実習中の計霞.主として 醗究授業の段程や分野の調整,その地児童・生徒と
の関わりについて打ち合わせ。
実習生は計薩された授業参観や醗究授業以外は控え 室にこもり,実習録の記入と,指導案作成に取む懇
む。
・給食や昼休みは子どもたちとコミュニケーシ欝ンを とるものもいれば,できないものもいる。
放課後は単に,自分の興味ある部活動に顔を出し,
一緒に活動する。しないものもいる。
・醗究授業等の際には大学教員と実習校の指導教員と で反省会を実施する。
多くはこのような内容ではないだろうか。欝52(昭 租27〉年に「教員養成カリキュラム」を取り上げた第 9露教育長等講習(亙F猛L)きで「教育実習」の,従来 の欠鴎として「講属学校教官に任せて強麟講究授業等 の際に大学教官が臨席し,講評する程度にとどまって いる」「教員養成大学のすべての教官は実習指導に関 して計薩的指導を行うように実習指導の体麟を確立す る必要がある」各と指摘されたが,それは50年以上遍 ぎた今も現代的な課題として存在している。
そうならないためにどうしたらよいか,筆者は以前 教育実習の学生の取り組みに関し,大学と協力校の 教員の話し合いの場で,「単に授業(醗究授業)の準 備だけでなく.様々な教麟の業務を体験させたほう が,より教緬という仕事に対して理解を示すことがで き,さらに控え室に閉じこもっているのではなく,そ うした多忙な一翼の仕事をともに体験させてもらいな がら,授業の準備も行うということを体験させるべき でないか」と指摘したことがある。しかしそれに対し ては,「それ以上に専門牲の部分が必要になってくる。
実習で議論の申でできる経験も重要なのではないか,
(もし教職につけば否応なしにしなければならないわ けだから授業以外の教麟の仕事は〉学生の時期には不 要ではないか。」7と,教育実習中は普段の学生生活で は集中して取り績めない授業の内容に関する専門性を 砺究することに配慮したかのような発言があった。
また大学教員翻にも実習縫方校では「雑用をさせて はならない」という声もある。果たしそうなのだろう
か。
実習生控え室を与えられ,自分の醗究授業の討匪を ねり,飽の実習生の授業を見学する程度の実習にどれ ほどの効果があるのかは疑問である。
しかしおそらくは実習協力校(羅属・周辺地域協力 校・愚身協力校等〉では通常業務に加えて,そこまで 関わることができないというのが実態なのであろう。
また数週問の実習靉靆では教舗の仕事すべてに関する 体験や理解は璽難であろう。特に周辺協力校や畠身協 力校では.様々な学生を抱え,日常業務に加えて実習 生を抱えることの大変さや,学生の消極的な姿勢につ いてもよく耳にする。与えられたことは取り纏むがそ れ以上ではないと。そこには上述したように実習生に
鮪 福轟大学総合教官醗究センター編要第3号
対し.あま蓉にも気を遣いすぎる大学翻の姿勢も再検 討しなければならないだろう。
常に撞当教員について,授業中以外の業務等を身を 持って学び,授業にもなかばTTのような形で参撫し,
子どもたちにとっているのが当た鱗講のような関係を 作りそして醗究授業に臨む。また放課後は放課後の仕 事があり,それらを体験させてもらった上で,帰宅後 にも授業の準備を行う。そのくらいの中身がなければ 単なる見学となんら代わ鞍がない。また本来の教鱒の 仕事を学ぶこともできない。そして学生が自ら学ぶ姿 勢も育たたないのではないだろうか。
多忙な中,教育実習の中身に深く取鯵緩むことがで きない大学教員と,やむを得ず実習生の受け入れを 行った協力校の教員の問に共通する事構が見えてく
る。
では実習生の醗究授業などはどのように行えばよい のだろうか。
今議題のフィンランド,デンマーク等の教育欝習は 婆年間で20〜璽週と非常に多く,それらの事例を声高 に瞬び日本でも見習うべきとの声をこのところよく聞 く。しかし それぞれの国の教育事情等まったく考え ないこれらの考えはともかく,学ぶべきは実習の中身 ではなかろうか.
教育実習の問題で現場から捲摘されることのひとつ に実習を受け入れることによる.児童生徒の学力低下 の問題も多い。これはすなわち多忙なカリキュラムの 実習生が授業を行うことで,その不十分さのために,
あるいはそれを補うために指導教員が実習生の授業を 繰り返すための授業進度の遅れについての指摘であ
る。
話をデンマークでの実習に戻せば,実習生の授業も 学校先生の授業もひとつの授業に参撫し,実習生の足
りない点は補足し,実習生の存在自体が特劉な状況で
はなレ玉と》圏うき。
これは重要な点であって,たとえば羅属学校園を持 つ大学において年闘を通じて絶えず実習生を受け入れ ている学校はどのくらいあろうか。購属学校といって も大学鍵の教員が欝頃の連携や協議の場を持てず.周 辺公立学校と同様に「この時期は行事湖あるから」「試 験期間中だから」「醗究公開があるから達「卒業式だか ら」と年間の半分も実習生を受け入れていないケース も多いのではないだろうか。
教室に実習生がいることが特鍵ではない実習の中身 と,わざわざ現場の授業進度を遅らせたりする実習生 の醗究授業のあり方をそろそろ見直してもよいのでは ないだろうか。
すでに教育実習は大学によっては,レ2年次にゼ観 察・参撫」型の実習や,実習の長期開化,主免実習の 早難化,選択(応罵)教育実習の新設,さらには編櫨 体験・ボランティア体験・自然体験など多様な体験的
蹴7−7
授業科目が新設されてきている撃ひこれらの動きがさ らに活発化し,上述した実習の中身そのものの変革へ とつながっていくことになろう。そしてその取嬬緩み には大学での教育実習の中身の検討と,それを行うこ とができるための購属学校園および公立校の実習橘力 校との関係作鞍も急務となろう碁それと平行して教育 実習の事前事後捲導も再検討されるべきであろう。
(3〉その弛の課題
以上述べてきた以外にも,一般学部として鐵発した 教員養成カリキュラムには現実的な課題が多い。ここ では詳綴に触れることかできないが.いくつか問題を 提示し,本論の今後の課題とする。
①学内の勉の学部の教員養成カリキュラムとの関連 多くの大学では,学部ごとの教員養成を行ってお弩,
講じ大学内と雛えども「連携・調整」が必ずしも適切 に行われているとはいえない状況が見られる。(表iの 調査時〉
教育学部改綴後,取得可能な教員免許状が減少して しまう問題,逆に飽学部と重複しているケースなど,
それは改経に伴う教員の異動に左右されている。
また学部によっては教職履修登録数が限定される場 合がある。その多くは教職科目を設定するため.自前 で講輝や授業のコマを設定できず沼教育学部にその一 蟷を担ってもらうためである。このような学部では教 員免許状取得可能を請いながら教職履修希望学生数を 強麟的に調整しなければならないという問題も生じて
いる。
②附属学校園との関係
前述したように教育学部改綴後,教育学部の購属学 校園が改懇後の学部の購属になるのか大学の購属にな るのかで大学と購属学校園との関係も複雑さを増す。
たとえ全学の階属学校園となったケースでも,教育 実習における学生の灘属学校園での実習は旧教育学部 を引き継いだ学部だけの利潤というケースも少なくな い。教育学部の看板を下ろし,大学の醗属あるいは一 般学部の鮒属としての意義をしっかりと議讒し,大学 憾からの主体的な事業講薩と連携が求められよう。
また単に離属学校園の醗究公開の際に.単発的に大 学の教員が名を連ねるだけでなく,騒常的な醸究と学 生指導のための緊密な協力関係を築かなくてはならな
いだろう。
購属学校園の教員は県教委等からの派遣であるケー スが多いこともあり,そのため大学麗が県教育委員会 へ教員の派遣を依頼する形になる。したがって購属学 校園との緊密な連携は結局のところ,教育委員会との 連携構築とも関連する。この関係を前述したような,
大学鰯が醗属学校園に平身低頭にお願いをするという
「力関係まにならないようにすることも重要な点であ
ろう。
教育学部改緯後の教員養成力饗キュラムの現献と課題(i) 解
③教育実習におけるITやW琶bの活驚について
教育実習をよ弩効果的に行うためにε亮3鶏鑑蓼を構 築し,通常の授業でさまざまな利活矯を行いその成果
を,教育実習に活かす試みが行われている。
たとえば信州大学教育学部では巨丁やW¢蝕を活矯 して指導案の作成を導いたり,授業イメージを深めた り,(指導案や授業記録.実習生の授業の硬像などを We観こ掲載し,それを利駕する)指導教官と実習生 が,円滑に連絡を取り合ったり(メーリングリストの 活用/l授業内容や児童・生徒指導とかかわって,学 生闘に活発にコミュニケーシ葺ン(電子掲示板の活用)
が行われるようにそのコーディネーシ糞ンのあり方を 模索する試みを行ってきたr悔,教員スタンダード に基いた観点ごとのりフレクションシートヘの記入を とおして実習の振り返りを行わせたり,指導案を提串 させるなど,教育実習ポートフォリオを活濡している。
また奈良教育大学の例では,e一豊e3艶語墓を使って,
ギ教育実習にコーディネーターとして関わり,指導教 員と学生,学生と学生闘が,心地よく円滑に教育実 習プログラム内容をこなせるような連絡調整を含む ζコーディネーシ葺ン行動童と,心のケアーや指導教 員の指導内容に対する学生の理解を促すためのメン
ター機能やi歩先へと自主的に学び取っていく,踏み 思していくためのきっかけや方向性を与えるガイド機 能を含んだ郵ファシリテーシ葺ン遍行動を渾然一体化
した形で行ってきたj i至ケースなどもある。
もちろん上述の例が絶対というわけではなく,大学 での教育実習事前事後指導の中身が重要であることは 言うまでもない。しかし実習中の指導にプラスになる 王丁やWε碁の活罵の方法を醗究し,システムを構築し ていくことも無駄ではあるまい。教育実習期闘牛に大 学の教員が一欝程度参観に行くことが「丸投げ」にな らないわけではない。至丁やWebを活用して鐡身校(母 校〉実習や協力校実習に有効に活罵する方法の検討も 必要であろう。
璽 全国的な教員養成の課題と地方国立大学と の関連
董.教員採用における2008,2009年問題をめぐって すでに指摘されているように,教員採用数は年々減 少の一途をたどってきた。公立小中学校教員の採罵数 は20GO年度に6,356名ともっとも少なく,それに伴い 教員養成課程の入学定員は20縫隼度には9,730名にま で離滅された。
児童生徒数の減少による採屠教員数の減少は,しか しこれを境に増加に転じているという。i2
潮木守一は「問題はこの教員需要が今後どうなるの か,という点にある。…漫問では鐵生数が年々減少し ている以上,必要教員数も減少していくと思われてい るが,決してそれは事実ではない。確かに定年退職す
る教員が急増する。この児童生徒の減少に伴う教員の
「自然減」に比べると.定年対退職者の増癩から生じ る需要増の方がはるかに大きい」i3と,幽晦博敏の指 摘を取箸上げた。
潮木はまた2§08(平成20〉年度,2009(平成雛)
年度にかけての首都婆都県(東京都・紳奈辮県・埼玉県・
千葉県)と近畿圏(大阪府・滋賀県・京都府・兵庫県)
での教員不足について,あくまでもこれらの都府県内 の教員養成課程の学生がその都府県を受験する。しか も教職以外の就職はないと仮定した特殊なケースと 懸った上で,それでも広範囲な隣接県の学生を教員不 足を乗り切るために必要とする「周辺過剰吸収モデル」
「広域周辺過剰吸収モデル」を提唱した。慧
それによれば,教員の大量不足をむかえる2008(平 成20)年度,20鎗(平成2i〉年度にかけては首都婆都 県(東京都・神奈辮県・埼玉県・千葉県)での教員養 成課程卒業者のシェアを小学校47%,中学校を33%と したとき,この4都県では茨城,栃木,群馬,山梨さ らには福島,新潟,長野の各県で生じる過剰要請部分 をこの4都県に集中採用しないと教員不足を乗り越え られないのだという。至5
もちろんこのモデルは潮木自身も「ありえないケー ス]として論を展開してはいるものの,筆者の所属す る福島大学をはじめ地方国立大学の教員養成にも大き な影響を及ぼすものと考えられ,見通ごすことはでき
ない。
2.福島大学の教員就職の現状
ところで福島大学は2006(平成i8〉年度の国立教員 養成系大学・学部の中で教員就職率が67.9%(正規採 用73名,臨時採灘73名)と全国第4位という結果を残 してはいるi6。しかし採用状況を福島県内と県外で比 較してみると,福島県公立学校教員採罵選考試験の第 2次試験の合格者はi3名に対し,県外の合格者は7G名,
そのうち前述の潮木が指摘した4都県で見てみると,
神奈辮25名,千葉i3名,埼玉6名,東京i名の計45名 となり,福島大学の教員採用試験の合格者の延べ人数 83名のうちの半数以上を占める結果となっており,す でに潮木の指摘がここにも認められる。(表2・図i参
照)
神豪舞繰 子葉難 埼玉羅
表2.福島大学教育学部 平成欝年度公立学校教員採稽選考試 験・二次試験合音
98 編鶏大学総合教育礒究センター紀要第3号
観轟大学教讐学難
単議簿奪壌公立掌校教籔擦欝選考試験二次試験台繕煮
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務 モ葉梁;
総製
図i.福島大学教蒼学部における平成欝年度公立学校教員採驚選 考試験・二次試験合音数葺
また福島県内の公立学校に福島大学(教育学部)出 身の学生がストレートに採用される比率は,次の図に 見られるように平成鐙年3月卒業者でわずかに6.3%に
とどまっているのが現状である。墨8
E甥『
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@琶 、蘇
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@ 蕩専掌 中学校 絞 特蘇教 ホ諸学
@絞
含齢 轄橿大
@合格巻数
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2 登 3 蓄3
縫合格 数 醗 4§ §奪 3§ 2鱒 騒2.篠島県公立学校教員翻葬賄者選考試験食賂者1こおける平成 狢年度福島大学教育学部卒業生の霞める割合簿。
この状況を見ると福島大学の教員養成は,福島県の 教員の養成というよりは先に述べた首都尋県の教員不 足を結果として補う形にならざるを得ない状況になっ ていることに注目しなければならない。
福島大学では国立大学法人化に伴う教育学部廃止の 際に,地元からの教員養成の存続の声が大きかったと いうが,それに応える形での質の高い教員養成の取り 績みとはどのようにあるべきか,早急に検討しなけれ
ばならないだろう。
また今後数年問,首都圏の教員不足を補うための一 役を担う立場になることを想定し,それ以降首都圏の 教員不足が解消した後の対策についても福島県教育委 員会と連携しつつ,「教員の将来需要について信頼で
軍議穏年度以鋒の教義建数の箋賃定数誰講(小中学鞍〉
奪度 教無数 穂無地 学綴数 薄葬鋤 ・ 前年髭 2嚢倉§蟹総〉 捲,§4彗 △欝了 ヌ,総彗 △聡 重鱒,3§3 △2,警麟
△唾鼕鼕 , ムヌ4 ム看薄 7,奪春4 △輩鷲 △縫 , △§3 △藩鰺 , ム欝2
2舜縫嬢23〉 欝,鱒§ △§2 §,了毅 △器了 欝7,$23 △2,7書9
表3、篠島県の小中学校の平成欝年度以降の教員定数の 実質定数推.計雛
2倉暮7ぞ
きる推計」欝が必要であり,それをもとにシミュレー シ葺ンをしていくことも必要となろう。
一
齢 ・ 来鼈黶。■言
一磨c …磯■・ 一肩■『 一一ワ
稔、蟹矯
シ,縦矯
繚轄
.㈱《
鰍Q
C鋤
@農 鱒s韓鶴 登臨7{縦毅 寵獅 む窃誓{鍵静 紬(縫楚} 綴}纏3》ミ
r←数舞鍛 欝彗 {雛菊 3欝 講 重認 鰯ミ
櫛一 ,藩欝 .舗5 。{購 郷葦 3醤 瀞蛮ミ
醗3.福島県の小中学校の平成雄年度以降の教員定数のミ 実質定数推計鷺ミ
表3と図3は2007(平成沿〉年から2劔i(平成23〉ミ までの福島県の小中学校の児童生徒数および教員数ミ 推計である。少子化による緩やかな児童生徒数の減ミ とそれに伴い学級数および教員数が緩やかに減少しミ いくのが見て取れる。ここには首都圏のような教員ミ 足すなわち教員の大量採罵は見られない。せいぜいミ 008年,鎗鎗年の教員数がやや減少することによりミ れぞれの前年度にいくらか採矯数が増えるのかもしミ ない。しかし2009年,20n年度の教員数の減少はミ 数にも満たないためこの前年の採用は相当厳しい状ミ と考えられる。ミ
.地方国立大学の今後の取り緩みと課題ミ
それでは福島大学のような環境にある教員養成系のミ 学は今後どのような教員養成を行っていけばよいのミ ろうか。ミ
潮木が指摘した2008,9年度の首都圏の教締の大量ミ 足開題と重なって,福島大学の教員就職は徳島県内ミ なくほとんど首都圏に流れてしまうことも十分予想ミ
れる。ミ
こうしてみてくると,福島大学において人聞発達文ミ 学類が福島県教育委員会とi年以上にわたって取りミ んでいる「福島の教員スタンダード」構築のためのミ ークショップも重要な意味を持ってくると思われる。ミ そして「質の高い董教員養成を行うことはもちろんミ 要だが,擁えて福島県内鐵身者で福島大学で教員免ミ を取得し,福島県の公立学校の教員に採用されるよミ な流れをいかに構築していけるのか,大学・県教育ミ 員会等との協力が必要であろう。また高校あるいはミ 域に向けての広報も必要であろう。それは単にいわミ る「大学全入学時代」(2GO7年は大学・短大への全ミ 願者数と全入学者数が同じになる/突入後の.学生ミ 獲得のためだけのイメージ戦略だけではない。ミ また前述したような灘属学校園とのかかわりについミ は,周辺の協力公立校とそれほど変わらない従来のミ 発的な関わりではなく,年間を通した授業醗究とのミ わり,絶えず教職志望の学生が訪問できる環境作り,ミ た公立校においても実習生やそれに相当する学生たミ が年間を通じて当たり前のように学校内にいる環境ミ
教育学藩改緩後の教嚢養成カリキュラムの現状と課題(麟 弱
づくり,そのための教員の補充などギ大学」「購属校園」
「公立学校」「採罵]「現職教育」など,学校の教育と 教員の養成,現職教育,採爆など総合的に考える必要 が急務であろう。
そのためにはそのモデル作りとして離属学校をもつ 大学が,従来とは異なる思い切った大学と購属学校園 との概究連携を実施し,成果を発信していく必要もあ
るだろう。
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図5.短期大学新規卒業者の教員就職者状況(藁鱒6年〉
4.その他の課題
(藩)教員養成におけるジェンダーバランスと教科バ ランス
小学校教員に女性教員が占める割合が非常に多い,
いわゆる小学校教員のジェンダーバランスの偏りの問 題については,「姶69年代に小学校教諭一級免許状の 課程認定を受ける私立一般大学恥校一のうち鐸校が女 子大で,大半が文学部および家政系学部に初等教員養 成コースを設けたものである。このことは,小学校教 員のジェンダーバランスの偏りや,カリキュラム等に おける自然系・芸術系教科の軽視といった,今羅に至 る問題点の萌芽として捉えられる。」23という岩田康之 の指摘が,現代的課題としてさらに擁わってきている。
また蔵原三雲は短期大学の教員養成に関して,短期 大学の教職課程への志望動機にふれ,縫大で一種免許 を取るためにも,取り合えず…二種免許は取っておき たい4というグループの増撫とそれに伴う短大から4 大への編入学の増撫傾向を指摘した。24
珍75年,欝96年,20解年の短期大学卒業者で教員 免許状取得者数は次の表とグラフに見られるように,
教職就職者数全体に占める割合は幼稚園教員以外は 年々,減少しており,短期大学卒業後転入学して窪大 でi種免許取得等の遵を選ぶ学生の増加を示す結果と
もなっている。
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表4 短期大学における新規卒業者の免許取得と 教員就職者状況懸
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麟6.煙期大学新規卒業者の教員就職者状況(2倉倉7年〉
福島大学においても短期大学からの編入学希望者は 少なくない。短期大学における教員養成の意義は劉に して,4大への編入学とその結果,一種免許の取得の 段階で特に小学校免許状取得者の女子学生の偏りとい うジェンダーバランスの偏りと教科のバランスの偏り が教育学部がなくなった福島大学でもさらに大きな問 題となり,結果として先に述べたように希望免許の種 類によっては醗属校・周辺協力校」畠身校が混在した 教育実習先の確保の問題となって現れている。
今後,各都道府県での教員採屠や採屠後の学校現場 でどのような影響が鐵ているのか,その対策はどうす べきか,大学・学校現場・採編者(都道府県教育委員 会等)で今後検討すべき必要があろう。
(2)小学校教科担任制の議論
理科など一部の教科を教科担任麟へという議論があ る2尋。それは一見効果的な方法にも思えるが,小学校 の授業の教科担任麟であるが故の利点や,学校行事と 授業との兼ね合いや,特に理科で言うなら,その時々 の自然現象や動植物の観察など,教科担任よりも学級 担任であるほうが有効な理科の授業を行うことができ るケースも比較検討しなければならないだろう。「小 学校免許取得希望の学生が理科が苦手だから理科は教 科担任制へ」という議論は,小学校の先生の本来の業 務を軽視し,また小学校教員を養成する大学の責任の 放棄へつながらないのか,また学級担任だからこそ可 能となる柔軟な理科の授業の購成を軽視するようなこ とになりはしないかという点が懸念される27。一般学 部となっても,小学校教員免許状を出す大学では,い かに養成を行うか大きな課題である。
図4.短期大学新規卒業者の教員就職者状況(欝75年〉
難.おわりに
本論では,いわゆる「あり方懇」や2GO6年7月の中 央教育審議会の答申「今後の教員養成・免許制度の在
i春§ 福轟大学総合教育礒究センター一紀要第3青
り方について」などを受けた先行醗究を基に,教育学 部から一般学類として教員養成をスタートした福島大 学における実際の課題に照らして,現実に直面する諸 課題を見てきた。それは本学だけの課題ではなく,お そらく本学と瞬様な地方の教員養成系の大学・学部に おいても同様であると思われる。
そもそも[在り方懇」と「今後の教員養成・免許麟 度の在り方について」(20G6年7月の中央教育審議会 の答申〉がもたらしたものはなんだったのかを全国の 動向と筆者の所属する福島大学のような地方大学の現 状とを照らしながら見てきたときに,上述してきたよ うに現実には,ここ数年の国立大学法人化を境に教育 学部から新学部・新学類への移行する中で,教育学部 の看板を下ろしたにもかかわらず,新学部・学類とし ての特徴を明確にするために,あるいは周辺地域への
「教員養成継続」の説明責任を果たすため,あるいは 大学の生き残りをかけて教育学部時代以上にヂ質の高 い教員養成」に取り緩まなければならないという矛盾 が存在した。そうした事例ひとつひとつを取り上げ検 討していくことは,単に一大学の問題だけでなく,そ もそも大学での教員養成はいかに行うべきなのか,そ のため大学と行政はどのような関係を構築すべきなの か,さらには学校という場は教員を養成する場として ももっと露かれなければならないのではないかなど,
単に「教員養成」の問題としてだけでなく,教育政策 の諸課題との関連で議論される必要があるだろう。
本醗究では限られた事例の提示にとどまっており,
また実態調査等が不十分な点も多々あったが今後の課 題としたい。
注
i 東京学芸大学教員養成カリキュラム開発醗究センター 編「はじめに」罫教締教育改革のゆくえ一現状・課題・
提言一涯麟嵐社.2§倉6年,β3。
2 文部科学省ホームページ
蚤魏t墨}://WWW.猛奪xt.90禽)/髪)_灘ε欝縫/S難塗9墨/C蓑雛ky{)/C舞駿麹y⊂》(y
tO総嬢パ06解欝欝/α○&疑膿, 20解年環欝饗現在。
3 岩懸康之r教麟教官の緩織・カリキュラム改革の動向墨 東京学芸大学教員養成カリキュラム麗発醗究センター 編蓼教麟教育改革のゆくえ一現状・課題・提言一葦翻風 社,2006隼,鱒.8愈87。
窪 瞬上書,β.87。
5 ig遵8(昭秘23/年欝欝から文部省主催・C麗(昆 閥構報教育局〉賛跡によ弩実施された。工FEL二議e
熱s重1報紀麺r Eδ纏。磁lo綴l L曾認8rs齪欝後に「教育指導 者講習豊へと改称。
6 北禅蕉行「教育職員免許法揮専門職麟の確立盤理念の 具現化遜程墜TEES概究会編騨大学における教員養成」
の歴史的概究選,学文社,20§衰年,β.懇3。
7 福島大学教育学部2006年度教育実習反省会分科会「申 学校部会」議事要録よき)(2§§6年嬢月6段)
8 福島大学人開発達文化学類三浦浩喜氏からの私信。
2§§7−7
§ 住野好久・岡野勉・林溝示・濁辮霧男r国立教員養成 大学・学部における教育実習ガリキュラムの系統化に縫 する醗究一教書実習改革の動陶調査をふまえて一並露本 教締教育学会編職本教緬教育学会年報選第爵号,学
事患販,2魯経年,費8峯92。
i{} W縫kl{〉OYA翼AG至,T3乞S嚢掌段蛋{OR亙TA,Yt墨}詑l YA難AUC鷺亙,丁倉s短y嚢娠K亙簸ARA (20倉5〉 A St認y膿M磁e無露。乏e−F蕊clll捻t塗墓Be薮av沁r溢
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H 勝継.
欝 潮木守〜ヂ教員養成に責任を持つのは誰か一大量教 員不足時代の申での教員養威一ま雛Φプノwww、総裁ogl.
c⑬溢〆艶韻盤s$.嬢驚董,嚢.2,20倉7年3月2書欝現在。
潮木,講上書。
繕.紅書。
講上書,嚢.慧。
文部科学省ホームページ 蓄
養成課程〉の就職状混について」2馨倉6年欝月錘欝 i3
i蓬
i5 i6
ド平成総年3月卒業者の国立の教員養成大学 学部(教員
簸難〃www、鯉xt奮α鉛〆も灘e懸/麺戯。駿/i8/i2/鰍2i2猛雄灘 艀 「今年度の就職状溌について藩ζ福農大学人翼発達文 化学類・教育学部講演会報重篤8§号,2007年,鱒.2−3 よ毎作成。
瞬上書。
繕上書より作成。
潮木,藩掲警語
福島大学人問発達文化学類・織島県教育委員会懇談 会,2倉○§年8月鍛羅。
教員養成に絶する購究ま鯨本教灘教畜学会第懇懇醗究 大会プ賢グラム要露集婁2倉06隼9月23舞.β.27。
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22 瞬上メモより作成。
23 岩醗康之拝解放毒射療購化の一般大学における初等
かえって一」8本教廉教育学会編転本教麟教育学会年 報遍第§号,2§07年§月,学事鐵版,β、29.
は匿内外教育垂20§7年i月欝欝,夢.4より作成。2§07年 の幼稚欝の情報については記載がなかったため未記入 とした。
員会からの要望雄8本学術会議主催公開講演会ぎ知識社 会における教麟の科学的教養と教員養成藍2§§7年3月鴛 疑麓布資料,鱒.柔6などでも教緬の科学的教養を育成す るための矯期的政策課題の提言として報告された。
大学の教員養成握当教員から,ゼ私どもの学生で小学校 の教員を§指す学生から蓼理科を知らない,苦手である,
できれば担当したくない遷などの声をよく聞くので,ぜ ひ小学校の理科は理科の教科擾狂騰にしていただくと 励かる蓬という旨の発言があった。これらは明らかに教 員を養成する大学灘の責任放棄と言えよう。
(2§07年義目27日受理)
24 蔵原三雲「短鰯大学における教員養成一難年をふ弩
25 蔵原,講上書,§.鐙より転載。また20御年について
26 秋灘喜代美「教瞬の科学的教養と教員養成政策1委
27 同上の講演の中の会場からの質疑応答の際,某私立