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新興出版社啓林館

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Academic year: 2024

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(1)

重 心 の位 置 とパップス=ギュルダンの定 理

熊 本 県 立 熊 本 高 等 学 校 小 坂 和 海 1.はじめに

センター試 験 後 の 3 年 生 対 象 の特 別 授 業 は,志 望 大 学 別 に 3 コースに分 けて行 ってい るが,最 も学 力 の高 い生 徒 が集 まるコースで,「重 心 の位 置 とパップス=ギュルダンの定 理 」 を 扱 い , 次 の よ う な 入 試 問 題 を 解 く こ と を 試 み た . 回 転 体 の 体 積 を 求 め る 場 面 で , 別 解 として,半 円 の重 心 の位 置 を求 め,パップス=ギュルダンの定 理 を用 いる解 法 を 解 説 した.

2.扱 った入 試 問 題

3.解 法 解 説 の概 要

(3)の立 体 は,図 1 の打 点 部 分 を軸 の周 りに回 転 させたものであるから,パップス=ギュ ルダンの定 理 を使 うには,半 円 の重 心 の位 置 を知 る必 要 がある.

(筑波大学)

を

を満たす定数とする。円および,その中心を通る 直線:を考える。

 直線と円のつの交点の座標をを用いて表せ。

 等式



 



  が成り立つことを示せ。

 連立不等式 

 の表す平面上の図形をとする。図形を

 軸の周りに回転させてできる立体の体積を求めよ。

(2)





  







 

図

まず,x軸 上 の区 間¥0, 1¦n等 分 し,各 区 間 に図 2 のような面 積 1

n 1P k

à Ä

n 2

kx0, 1, 2, …, nP1)の長 方 形 をつくる.







 

      

図 

この長 方 形 の重 心 のy座 標 は1

2 1P k

à Ä

n 2 であるから,重 心 のy座 標 とその長 方 形 の 面 積 をかけて足 し合 わせたもの,すなわち,

nP1 kx0P

1

2 1P k

à Ä

n 2@n1 1P k

à Ä

n 2

Ç È

を考 える.この式 でn!1のときの極 限 は,定 積 分 を用 いて,

lim

n!1

1 2n

nP1 kx0P 1P k

à Ä

n 2

Ç È

x12

R

01£1Px2¤dxx12 1

Å

Px33

Æ

10x13

と求 められるので,4 分 円 の面 積 ¼4 で割 って,重 心 のy座 標 は3¼4 である.

半 円x2Oy2T1, yU0はy軸 に関 して対 称 であるから,その重 心 の座 標 は 0, 4

Ã

3¼

Ä

であ

る.

(3)

さ て , 重 心 の 位 置 が わ か っ た の で , 回 転 体 の 体 積 を 求 め よ う . 直 線lの 法 線 ベ ク ト ル sin®, Pcos®

£ ¤を用 いて,図 形Dの重 心 G の位 置 は,

OGx£0, Psin®¤O 4

3¼@£sin®, Pcos®¤x 4

3¼sin®, Psin®P 4 3¼cos®

à Ä

と求 められるので,Gのy座 標 を用 いて,求 める立 体 の体 積 は

¼

2@2¼sin®O 4 3¼cos®

à Ä

x¼2sin®O43¼cos®

であることがわかる.

4.生 徒 の反 応 など

授 業 では生 徒 に答 案 を 板 書 させ,教 師 がそれにコメントを加 えていくのだが,生 徒 が板 書 した解 法 は当 然 (1)→(2)→(3)の誘 導 に沿 ったものであり,それをまず素 材 として解 説 した後 に別 解 を補 足 した.65 分 の授 業 中 に,他 に 3 問 扱 ったので,この問 題 に割 け る 時 間 は 余 り な く , ど う し て も ポ イ ン ト だ け を 指 摘 し て 終 わ る こ と に な る . し か し , 予 習 の 段 階 で 正 解 に達 し てい る生 徒 が 多 くいて , 余 裕 があっ た ため か, 別 解 もよ く 理 解 でき て いたようである.

5.おわりに

大 学 入 試 の 答 案 として パッ プス= ギュルダンの定 理 が 使 えるのか,とか,重 心 の 位 置 を 知 識 として使 うことはいいのか,とかいった課 題 はあるが,数 学 Ⅲの学 習 の自 然 な発 展 として,積 分 法 への理 解 を深 めるきっかけとして,有 意 義 な教 材 ではないかと思 う.これ ま で は , 重 心 の 位 置 が 容 易 に わ か る も の , 例 え ば , 「 2 つ の 放 物 線yxx2P2xyxPx2O6xP4で 囲 ま れ た 部 分 」 ( 重 心 は 点(2, 2)と す ぐ に わ か る) を 回 転 さ せ る な ど の 場 合 に,積 分 による求 積 計 算 の検 算 としてパップス=ギュルダンの定 理 を使 うことがあっ たが,単 なる受 験 の裏 技 として済 ませてしまうのはもったいないのではないだろうか.

なお,半 円x2Oy2Tr2, yU0をx軸 の周 りに回 転 させるとき,パップス=ギュルダンの定 理 から,

(半 円 の面 積 )×(半 円 の重 心 の描 く円 周 の長 さl)=(球 の体 積 ) で あ る か ら ,¼r22Alx4

3¼r3 と な り ,lx8

3rが 得 ら れ , 重 心 のy座 標 はyx l 2¼x4r

3¼ で あ る.

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