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日本経済の現状

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Academic year: 2024

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(1)

日本経済の現状

I. 1990年代の日本経済

A. 経済活動が停滞している.

1. 経済成長 

1995年価格実質国内総生産の成長(成長率 %)

1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 3.1 0.9 0.4 1.0 1.6 3.5 1.8 -1.1  0.8 1.7 海外2000年の経済成長率:

アメリカ合衆国 ヨーロッパ諸国 アジアNIEs

5 % 3 % 6 { 9 %

É日本の経済成長率: 内閣府『国民経済計算』

É国際比較: 日本銀行『日本銀行調査月報』あるいは『国際比較統計』

2. 景気動向

1990年以降の景気基準日付(内閣府経済社会総合研究所)

谷 山 谷 拡張期間 後退期間 全循環 1986.11 1991.2 1993.10 51ヵ月 32ヵ月 83ヵ月 1993.10 1997.3 1999.4 41ヵ月 25ヵ月 66ヵ月 現在は拡張期に入って24ヵ月ということになるが,浸透度はまだ低い.

É景気動向指数および景気基準日付: 内閣府『景気動向指数』

http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/menu.html#di B. 雇用状勢が悪化している.

1. 失業率(%) 総務省『労働力統計』 過去10年間,上昇傾向を示す.

1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000

2.1 2.2 2.5 2.9 3.2 3.4 3.4 4.1 4.7 4.7

2. 賃金率 厚生労働省『勤労統計』

賃金指数の伸びは低下し,1990年代は5パーセント以下.

1998,1999の2年は前年比減.

C. 物価は安定し,わずかに下落気味である.

1. 卸売物価 http://www2.boj.or.jp/dlong/price/price1.html

2. 消費者物価 http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.htm D. 日本銀行の金融政策によって,利子率は低水準に誘導されている.

1. 公定歩合 http://www.boj.or.jp/siryo/stat/discount.htm

(2)

1995年9月 2001年2月 2001年3月 0.50パーセント 0.35パーセント 0.25パーセント

2001年1月から,(a)商業手形割引率ならびに国債,特に指定する債券または商業 手形に準ずる手形を担保とする貸付利率,(b)その他のものを担保とする貸付利率 を同率とし「基準割引率および基準貸付利率」とする.

2. 市場利子率 http://plaza.across.or.jp/ otani-h/ån001.html 日本銀行の政策目標: コール市場,無担保翌日物利子率.

これを事実上ゼロに誘導するいわゆる「ゼロ金利政策」は1999年3月から.

2000年8月中断後,2001年3月から再びゼロ金利政策.

E. 多額の不良債権が残存している.そのため資金の円滑な循環が妨げられている.

1. 不良債権残高

預金取扱金融機関がもつ債権のうち,第II分類,III分類,IV分類の合計 1999年3月末: 金額 約80兆円,総与信額の約12パーセント 2000年3月末: ほぼ同様の状況.

É金融監督庁資料 第3部 資料8−2−2 「不良債権処理のポイント」

http://www.fsa.go.jp/p fsa/news/newsj/f-20000627-0c.html

2. 金融機関貸出残高の推移 民間銀行貸出残高は過去2,3年のあいだ減少傾向 É日本銀行金融経済統計資料 貸出・資金吸収動向等

http://www.boj.or.jp/siryo/siryo f.htm F. 政府の財政赤字が拡大している.

1. 財政赤字と累積債務

国および地方政府の長期債務

現在の残高: 660兆円程度(対GDP比:130パーセント)

外国と比較して著しく高い.

É財政の現状と今後のあり方「財政事情の国際比較」

http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/sy014.htm É平成12年度末(見込)の国債・借入金残高の種類別内訳

http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/zaikan.htm 2. 財政への影響

財政赤字の対GDP比: 約8パーセント

一般会計に占める国債費の割合: 約20パーセント É財政の現状と今後のあり方「平成13年度一般会計予算」

http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/sy014.htm É財政の現状と今後のあり方「我が国の政府支出」

http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/sy014.htm

É一般会計,公債依存度,利払費及び長期政府債務残高等の対GDP比

(国際比較)

http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/zaikan.htm

(3)

II. マクロ経済政策の問題

A. マクロ経済政策実行の条件

1. 政策手段の余地: 現在の日本にはその余地が少ないように思われる.

a. 金融政策| 下限に近づいた利子率の水準 b. 財政政策| 上限に近づいた国民負担率 2. クラウディング・アウト

a. いわゆる「大蔵省見解」Treasury View 公共事業の効果を否定

イギリス古典派,1930年代のイギリス

b. クラウディング・アウト発生の証拠: 現在の日本に明確な証拠はない.

利子率の上昇| 資金の制約 物価の上昇| 資源の制約 B. 財政構造改革の意味

1. 法律の成立と凍結の経緯

É財政の現状と今後のあり方 IV. 財政構造改革への取組み

「1. 我が国における取組み」

 http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/sy014.htm É財政構造改革5原則(1997.3.18)

(1) 財政構造改革の当面の目標は,2003年とする.

(2) 今世紀中の3年間を「集中改革期間」とする.歳出の改革と縮減は,「一切 の聖域なし」とする.「集中改革期間」中においては,主要な経費について 具体的な量的縮減目標を定める.

(3) 当面の平成10年度予算においては,政策的経費である一般歳出を対9年度 比マイナスとする.

(4) あらゆる長期計画(公共投資基本計画など)について,その大幅な縮減を行 う.歳出を伴う新たな長期計画は作成しない.

(5) 国民負担率(財政赤字を含む)が50パーセントを超えない財政運営を行う.

2. 二つの意味

a. 財政支出の抑制

(1) 国と地方を合わせた単年度の財政赤字を,2003年度までに国内総生産の3

%以下に抑え込むとともに,同年度以降は赤字国債の発行をゼロにする.

(2) 毎年度の赤字国債発行額を,前年度実績よりも減らす.

(3) 量的縮減目標(キャップ)は,歳出分野ごとの当初予算額に「前年度を上回 らない」などの上限枠を設定した.

b. 役割分担の見直し: 中央と地方および政府と民間

(4)

参考文献

三橋規宏,内田茂男,池田吉紀(2000)『ゼミナール日本経済入門』第15版東京:日本経済新聞社 竹内洋編(2000)『図説日本の財政 平成12年度版』東京:東洋経済新報社

経済企画庁編(2000)『経済白書 平成12年版』東京:経済企画協会 内閣府経済社会総合研究所『国民経済計算年報平成13年版』

内閣府経済社会総合研究所『景気動向指数(ディフュージョン・インデックス):わが国戦後の景 気動向指数』

(5)

付録 不良債権の現状(預金取扱金融機関)

2000年3月期 新聞の報道

公表不良債権額: 81兆3530億円 優良担保等で保全されているとされるものの額: 69兆5690億円

合計: 150兆9220億円

金融庁の説明

要注意先(債務者区分2)以下債権(単位:10億円)

I II III IV 合 計

2 63,917 53,049 116,966

3 3,512 7,628 9,370 20,510

4, 5 12 22 6,262 7,150 13,466

合 計 150,942

不良債権: 要注意先(債務者区分2)の債権約117兆円のうち,不良債権に含まれるのは

「要管理先」の債権約14兆円のみ.したがって不良債権の合計は約48兆円.

債権分類と債務者区分

債権分類:「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」施行規則による.

I. 正常債権: 債務者の財政状態,経営成績にとくに問題がない債権 II. 要管理債権: 3ヶ月以上延滞債権,貸出条件緩和債権

III. 危険債権: 元本の回収,利息の受取りが出来ない可能性が高い債権 IV. 破産更正債権及び

これらに準ずる債権: 経営破綻の債務者に対する債権 債務者区分:金融庁「金融検査マニュアル」による.

1. 正常先: 業況良好,財務内容野も特別の問題がない.

2. 要注意先: 返済延滞,貸出条件緩和,業況低調.

3. 破綻懸念先: 経営困難.今後,経営破綻に陥る可能性大.

4. 実質破綻先: 法的,形式的な経営破綻の事実はないが実質的に経営破綻している.

5. 破綻先: 法的,形式的な経営破綻の事実が発生している.

このように,債権分類と債務者区分とはほぼ対応しているので,金融庁の上記の説明には不可解 のところがある.とくにつぎの疑問がある.

(1)債務者区分3,4,5に対する債権に,債権分類IあるいはIIに属するものはあるか.

(2)債務者区分3 に対する債権に,債権分類I とされ,開示されていないものはないか.

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