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森美智代教授への献辞 - 熊本県立大学

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アドミニストレーション 第26巻第2号 (2020) ISSN 2187-378X

森美智代教授への献辞

総合管理学部長 進藤三雄

森美智代教授は、熊本女子大学が熊本県立大学に改組され、総合管理学部が発足した1994(平 成6)年4月に本学に助教授として着任され、以後26年間の長きにわたり総合管理学部の発展の ためにご尽力されてこられました。2020年3月31日付けで定年退職されるにあたり、先生のこ れまでのご貢献に対して感謝の意を表し、記念号を捧げます。

森先生は、総合管理学部創設者であります手島孝教授より、学部創設に向けた新たなスタッフ としての誘いを受け、前任校の徳山短期大学より本学に赴任されました。そのきっかけとなった のは、手島先生とのドイツでの偶然の出会いでした。当時手島先生がドイツ・コンスタンツ大学 で講演をされていた折に、森先生も同大学で語学研修を受けておられ、お二人は初対面にもかか わらず意気投合し、手島先生が森先生の学問に対する熱意と能力を見出されたのです。

森先生はドイツの大学での研究のため、語学研修を兼ねて1998年8月から1999年8月までの 在外研究に行かれています。その後、日本会計研究学会出版助成金を受け、2 冊目の研究書を出 版されました『会計制度と実務の変容―ドイツ資本会計の国際的調和化を中心として』森山書店、( 2009 年)。2011年には国際会計研究学会で学会賞も受賞されました。その研究業績が高く評価さ れ、非営利法人研究学会第15回全国大会の開催を実現させ、九州部会長にも就任されました。ま た、その後は大学院修了者の方々と一緒に九州部会を定期的に開催していらっしゃいます。一方、

会計学会から支援を受け、2016(平成28)年度には科学研究費助成事業、基盤研究(C)第1段審査

(書面審査)委員にも推薦されていらっしゃいます。このような先生の研究業績は、本学部及び 研究科の評価を大いに高めたことは言うまでもなく、これまでの先生のご尽力に感謝する次第で す。

教育面においてもご熱心であり、大学院教育では、積極的に税理士資格取得のための修士論文 指導をされ、その結果、複数の修了生が税理士事務所を開業するに至っているとのことです。ま た中国からの留学生を受け入れて、日商簿記検定を取得し博士後期課程を修了した後に、中国の 大学で会計学の教鞭をとっている研究者もいるとうかがっています。学部教育においては、日商 簿記検定 2級及びFP2級の資格取得指導にご尽力いただきました。その結果として、日商簿記 検定取得者の中から国税局や監査法人に勤務するような有能な人材を多く輩出していただきまし た。このような結果は、先生の労を惜しまない教育に掛ける情熱が実を結んでいることの証だと 思われます。

また、ご自分の研究の幅を広げる意味から地域研究にも専念され、地域に対して多大なる貢献

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をされました。なかでもCOC事業の一つである『地方創生への挑戦』中央経済社、2018年出版 の編集に中心的存在として携わり、第1回シンポジウム:『平成27年度 行財政改革が地域に及 ぼす高齢化社会に向けた医療、福祉及び介護についての展望』、第2回創立70周年記念シンポジ ウム:熊本県立大学総合管理学部COC事業プロジェクト出版記念『地方創生への挑戦』、第3回 シンポジウム『地方創生への挑戦』の開催にコーディネーターとしてご尽力いただきました。ま た、全学部学生の共通科目である『新熊本学-ビジネスリーダー』では、地域の企業及び行政で、

ご活躍の著名人の皆様のご協力によって、産官学連携講義『新熊本学』シンポジウムを開催する など、地域と大学の懸け橋の役割を担っていただきました。これらの学内でのシンポジウムの開 催は、企業や行政の方々をはじめ、多くの教員や学生・卒業生の協力無しには成立しえないもの ですが、何よりも取りまとめ役としての先生の才能と持ち前のエネルギーに負うところは大きか ったものと確信しております。

学内業務で忘れてならないのは、ご退職間際の最後の2年間、大学院の研究科長として、研究 科委員会の開催や人事関連の取りまとめ等々、大学院全般の運営に多忙な日々を送られたことで す。特に大学院入学生数の拡大は重要な課題であり、それに向け大学院生募集ポスターの作成や 各地での説明会開催に孤軍奮闘し、精力的に取り組んでおられる姿がとても印象的でした。おか げで大学院への志願者数も徐々に増え、改めて先生の責任感の強さとバイタリティー溢れる実行 力に感服する次第です。

最後になりますが、学部創設時より学部の発展のためにご尽力いただいた森先生に、本学部を 代表して感謝の意を表するとともに、ご退職後のご健勝と、更なるご活躍を切に祈念する次第で す。森先生、長い間本当にお世話になりました。そして、お疲れ様でした。

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