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美馬武千代教授の本学ご定年を記念して

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Academic year: 2025

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●●● 商学論集 第

79

巻第

4

号  2011年

3

美馬武千代教授の本学ご定年を記念して

経済経営学類長 

飯 島 充 男

 経済経営学類の美馬武千代教授が本年3月を以て本学をご定年となります。

 先生は,昭和45年3月東北大学大学院経済学研究科修士課程を修了された後,博士課程に進学 され,博士課程を1年で終えられて翌年の昭和46年4月に本学経済学部に専任講師として赴任され,

昭和49年助教授に,昭和62年に教授に昇任されました。この間実に40年の永きにわたって本学 での教育,研究,学内の管理運営,社会貢献活動に邁進されました。

 先生は,会計理論,財務会計がご専門ですが,会計理論・会計情報論の領域で立派な研究業績を 挙げてこられました。また近年では新たな領域として国際会計論に研究領域を広げておられます。

そして30歳で日本会計学の最も権威ある学会誌『會計』に,「会計へのコミュニケーション・ア プローチ」 との連続論文を発表されるほか,『商学論集』にも9本の玉稿を発表される等,着実な 研究の積み上げをされてこられました。

 先生の研究のスタイルは,理論を重視されますが,現実分析,実証分析もおろそかにはしません。

実際に平成年代に入ってからも,福島県石油業協同組合の依頼を受け,SS経営の近代化の課題に ついて調査研究を行い,会計理論を経営に生かす現実的研究にも従事されています。そして先生は 現実的判断をもちろん重視されますが,その一方で理論・論理の組み立てをあくまでも尊重されま す。現実的判断の際の枢要点,逃せないポイントを果断に明確にされる能力は,美馬先生の先生た る所以であります。

 そうした研究上の姿勢や見識は,福島県入札制度等監視委員会の会長といった社会的活動でも大 いに発揮され,福島県の透明かつ実際的な入札制度のあり方の確定等の行政改善に多大の貢献をさ れておられます。

 教育の面でも沢山の素晴らしい卒業生を輩出されました。そしてゼミナールの第1期生には東 邦銀行常務取締役渡辺正彦氏がおられますが,同氏との連携を軸に,東邦銀行と福島大学経済経営 学類・経済学研究科との提携で 「会計戦略研究会」 を主宰されています。そこでは,大学院生の修 士論文の研究内容をその場で発表させ,金融会計の実践的現場からの検証を行う,また逆に東邦銀 行の側から経営会計上の実践的課題をご報告いただき,それを会計理論の面からも検討し位置づけ ていくという,地域連携・企業連携的教育・研究活動を発展させてこられました。

 また平成8年から9年にかけて1年半にわたってカナダのビクトリア大学に留学されておられ ますが,国際会計のご研究を深められるとともに,帰国後は同大学からの派遣交流学生の受け入れ について何くれとなくお世話をいただきました。こうした義理堅さ・律儀さも土佐人である先生の 大いなる一面であります。

 このように先生は,研究者,教育者として大きな功績を残されましたが,大学の管理運営面でも

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大変大きな貢献をされました。経済学部時代には二度にわたって評議員に就任され,平成12年か ら2年間は経済学部長の重責にあたられ,本学への多大の貢献をされました。とくに本学の理工 系学域の創設に当たっては,経済学部長として誠に大きな貢献をされました。またその後も,大学 の経営財務の改善等で先生に大変お世話になっております。

 先生の学部長任期の終了後,私自身,評議員としてまた学部長,学類長としての任にある際,先 生には学類の人事委員会の委員長等をお願いしておりましたが,私がもろもろの判断に悩んだ折に は,何度も先生の研究室に伺い,ご相談をさせていただき,ご助言・ご指導をいただきました。先 生は,常に決然として潔くあるべきことを自らお示しになりつつ,問題の本質,逃せないポイント に絞り的確なご助言を下さいました。また,細かな実務そして面倒な調整作業も厭わずご担当下さ り,誠に余人をもって代えがたい大変頼りになる先生・兄貴分でございました。

 森合時代以来30年有余年に渡る美馬先生からのご指導・ご鞭撻を思いますと,感謝の念と同時 に大変残念な思いが致します。しかし,実は先生には来年度から3年間,引き続き特任教授とし て大学院生・学類生の教育をお願いしております。また地域との連携,企業との連携につきまして も引き続き先生にはご活躍をいただきます。

 先生のこれまでのご貢献・ご指導に感謝申し上げますとともに,先生の益々のご活躍とご健勝を 祈念し,ここに本号を捧げます。

平成23年1月 商  学  論  集 第

79

巻第

4

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