(1) 第 91 号 2023(令和5)年3月28日(火) 弘 学 時 報
合格を果たしており、先生と川村先
生の指導力の大きさが偲ばれる。
ご臨席頂いた小寺正剛理事長か
らは「心温まる最終講義でした」と、
お言葉を頂いた。
今後は地元の助産師養成校で非
常勤として勤務されるとのこと。栁
澤先生はスカーフ遣いのセンスが
抜群。4月からも素敵にスカーフを
結び、笑顔で多くの学生を育ててい
かれるのだろうと思う。栁澤先生の
益々のご活躍とご健康をお祈りし
たい。 て、並大抵ではなかったと思われ
ます。しかし、それにもかかわら
ず成果をあげており、その1つは、
就職状況にも現われております。
本年度の就職率は、就職希望者
に対する割合で見ると、途中の段
階ですが、学部学生の全体はほぼ
95%であり、昨年度に匹敵する極
めて高い数字を維持しております。
とりわけ、このコロナ禍で、社会
生活上の制限がかけられていると
いう厳しい状況だったにもかかわ
らず、いろいろ苦労なされたと思
二〇二二 (令和四) 年度 二〇二二 (令和四) 年度 学位記授与式式辞学位記授与式式辞
学長 藁科 勝之 今年の雪は、昨年の大雪をさら
に上回る大雪でしたが、ようやく
雪解けが進むこの季節、弘前学院
大学から、新たに若い有為な人材
をお送りできることを、嬉しく思
います。
皆さん、ご卒業、おめでとうご
ざいます。
本年度の卒業生は、以下のとお
りであります。
学部については、
第 91 号
(年4回発行)
編集発行 弘 前 学 院 大 学 広 報 委 員 会
印 刷 所
㈲小野印刷所
2023年3月7日(火)に看護
学部学部長栁澤尚代教授の最終講
義が礼拝堂で行われた。初めに藁科
勝之学長から2年間の学科長、5年
間の学部長歴任に対して労をねぎ
らうお言葉があり、その後同じ公衆
衛生看護学領域の川村泰子准教授
から講師紹介があった。川村先生が
栁澤先生に初めて出会ったのは栁
澤先生の著書「こう書けば分かる!
保健記録」(医学書院、2004.)」を
通してだったという。当時川村先生
は県職員として現場で働き、保健師
の記録について議論をしていた時
で、栁澤先生の先駆的な著書に学び
を深くしたとのことであった。栁澤
先生が着任後は実習依頼で県内の
市町村を一緒に回りながら、看護師
教育、保健師教育について語り合っ 儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉 儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉
たことが車外の四季の風景と共に
浮かんで来るとのことであった。
最終講義のタイトルは「
4人の
師匠と私の研究」であった。スラ
イドには4人の師匠のお名前と
それぞれの師匠との研究の足跡
が分かりやすく図としてまとめ
られていた。「こう書けば分か
る!保健師記録」発刊後、その中
のおひとりの先生を含めた研究
会を立ち上げ、現在でも親交があ
るとのことであった。研究業績の
中の英文、Factors Affecting
Satisfaction Levels of
Japanese Volunteers in
Meal Delivery Services forthe Elderly(Public Health Nursing, 2008.)は学位論文で、
もう一人の師匠(指導教授)に鍛え
儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉儉
られて懸命に努力し、涙を流しなが
ら完成させたものであったとのこ
と。若き日の栁澤先生のひたむき
な姿勢が今に続いていることを知
り、先生のルーツを垣間見る思いで
あった。当時のPublic Health
Nursingは採択が難しく(現在 IF2.2)、東京大学のホームページ
で公衆衛生看護学の教授が雑誌に
掲載されたと報じられたエピソー
ドを思い出した。また、先生は平成
16年度・
29年度・令和4年度に文部
省科学研究費費基盤研究
(C)を獲得
している。いずれも筆頭者で、その
エネルギーに脱帽である。
講義の中で私が特に印象に残っ
たのは、山間地域における配食ボラ
ンティアの活動に影響を与える関
連要因をテーマにした研究である。
地方の山間地域は高齢化による孤
立が進み、保健活動として配食ボラ
ンティアが行われ、食の自立・安否 確認の役割を担っている。そのボラ
ンティア活動に影響を与えた要因
は人間関係の良さであると結論づ
けた論文で、先のPublic Health
Nursingに掲載されたものであ
る。「人と人との関りやコミュニ
ケーションが潤滑油となり、活動に
プラスの影響を与える」。先生とこ
のような話をもっと語り合ってみ
たかったと少し残念に思った。
当日は卒業生が東京から駆け付
けるなど、礼拝堂はちょっとした同
窓会ムードになった。先生を慕う学
生の笑顔を見て大変羨ましく思っ
た。講義の最後は「人を残して死ぬ
者は上だ」という後藤新平の言葉で
締めくくられたが、4人の師匠に出
会った先生は本学の教育に正に心
血を注がれ、その成果は卒業生が立
派に育っていることに現れている。
本学の卒業生は保健師として、県、
市町村はもちろん、東京
23区での ・文学部
60 名。そのうち英語 英米文学科
22名、 日本語日本文学科
38名
・社会福祉学部・社会福祉学科
37名
・看護学部・看護学科
53名 以上、学部卒業生 150名 大学院については、今回はおり
ません。
なお、外国人留学生は2名です。 総計、150名の皆さんをお送
りすることができました。 しかし、新型コロナ禍は、これ
で丸3年が過ぎ、4年目に入って
しまっております。ただ、最近は
ようやく沈静化している気配が見
えます。とはいうものの、万が一
の用心のために、昨年の学位記授
与式と同様、感染拡大を極力排除
するために、保護者・同伴者の皆
様や来賓の方々のご参列を見送る
ことと致し、皆さんと教職員のみ
の学位記授与式となりました。
さて、このコロナとの戦いの中
で、こうして、今日の学位記授与
式を迎えたわけですが、この間の、
皆さんの努力はこれまでとは違っ
栁澤尚代先生の最終講義に寄せて栁澤尚代先生の最終講義に寄せて
看護学部 看護学科 教授 佐藤 厚子 いますが、皆さんは頑張りました。
さて皆さんは、これから新社会
人として、いろいろな方面で活躍
されることを期待される人材とな
る訳です。
ところで、昔、「日本には、人
しか資源がない」と言われていた
のをご存じでしょうか。日本には、
これといった資源がなく、あると
いったら「人」だけだ、というも
のです。人々が生活して、社会が
発展して、より豊かな環境を作り
上げてゆくには、資源が必要です
が、ところが、あいにく日本には、
それを作る基となる資源がほとん
どありません。あると言ったら、人、
人間だけなのでした。今もそうで
す。
しかし、人こそ、もっとも貴重
な資源なのです。ですから「人財」
つまり「人」と、財産の「財」を
結びつけた「人財」という新語が
できているわけなのです。
弘前市出身である私が弘前学院
大学に導かれ、しかも学長として2
004年(平成
16年)から
17年間の
長きに渡って務めさせて頂くこと
ができました。この度「叙勲のよろ
こび」と題して、年4回発行の弘学
時報に掲載させて頂くことは誠に
ありがとうございます。しかし個人
的なことでもあり恐縮に存じてお
ります。
さて文部科学省大臣官房人事課
栄典班より正式な叙勲(瑞宝中綬
章)の通知があり、2021年(令和
3年)
10月 26日の閣議、裁可を経て
正式決定されたという通知が弘前
学院大学総務課にありました。長年
の教育研究功労の功績とされ、これ
までに医科学分野の研究、高等教育
活動、学校運営などに携わった背
景があったからだと思います。まず
もって当時の阿保邦弘学校法人弘
前学院理事長、長内弘光事務長、髙
松彰大学事務長に今回の受賞を支 援してくださり心より感謝申しあ
げます。
2021年(令和3年)2月
18日
(木)に発行された弘学時報
82号に
は学長退任のご挨拶「歴史と由緒あ
る大学に導かれて」として私の歩ん
だ記録などが掲載されております。
特に私が卒業した東京慈恵会医科
大学の元学長、元理事長であり生理
学者である文化勲章受章者名取禮
二先生、阿部正和先生らの良き指導
者に恵まれたこともあります。私
の専門は運動生理学、体力医学、ス
ポーツ医学、宇宙医学など多岐にわ
たりますが、その根底にあるのは
筋肉生理学・病態生理学分野です。
研究費にも恵まれこれらの分野で
多くの研究発表ができ、その中には
JAXA(宇宙航空研究開発機構)
との共同研究も含まれております。
瑞宝中綬章の正式な伝達式は3
年来の新型コロナウイルスのパン
デミックの関係で開催されず宮殿 見学ということになりました。この
状況下で何度も延期されましたが、
ようやく2023年(令和5年)1
月
20日(金)に皇居に参拝すること
ができました。3年間に受賞された
多くの方々と一緒の参拝でしたが
思い出に残るものでした、宮殿は写
真禁止ということでここには載せ
ることができませんが、豊明殿、春
秋の間、正殿竹の間、正殿松の間な
ど極めて荘厳かつ瀟洒な佇まいの
各宮殿を巡るにあたり特別な雰囲
気を感じたものです。
現在、私は弘前学院の産業医とし
てスタッフや学生の皆さまの健康
管理などを担当しております。この
機会を頂いたことに紙面をお借り
弘前学院大学の皆さまに感謝申し
あげます。 現在、「生涯学習」とか「人生
100年時代」とか、こんな言葉
があることはご存じでしょう。「人
生100年時代」とか「超スマー
ト社会(Society5.0)」という
時代に向けて、大きな転換点を迎
える中にあります。ここでは生涯
学習の重要性はますます高まって
いるのだと言われるのです。です
から、社会人となった後も、新た
な知識、技能などを手に入れるこ
とが必要となっている時代であり、
社会人の学び直しが必要な時代で
す。こうした時代状況を反映して、
いわゆる、リカレント教育が推進
される社会全体となりつつあるわ
けです。考えてもみてください。
大学を出て、しかし、あと、
60年、
70年の人生が待っているのです。 言うまでもなく、これからが大事
なのです。
「学び」の時代なのです。この学
びが、自分を育てるわけで、今、
こういう言葉が生まれております。
それは、「自分育ての時代」という
言葉です。そしてさらに言うと、
皆さんは、「育自」、という言葉を
ご存知でしょうか?
これは、近年生まれた言葉です。
このイクジは、子供を育てる「育児」
ではなくて、「自分を育てる」の「育
自」なのです。しかし「学びの時代」
だからと言って、あまり固く考え
る必要はありません。ただ、じっ
くりと自分の将来を創って行きま
しょう。じっくりと、かつゆっく
りと、で良いのです。
終わりにあたって、本学の建学
「叙勲のよろこび」「叙勲のよろこび」
弘前学院大学前学長・名誉教授 弘前学院大学前学長・名誉教授 𠮷𠮷岡 利忠岡 利忠 の精神とそれに基づく教育方針を
思い起こしていただきたいと思い
ます。建学の精神では、「すべての
人を大切にする精神をもって、す
べての人と社会に対する責任を、
積極的に果たす」と謳っています。
今ほど、この言葉を切実に感じ
る時はありません。あのウクライ
ナ侵攻です。あのニュースを聞く
と、対岸の火事ではありません。
「畏神愛人」は単なる謳い文句で
はありません。ニュースを耳にす
るたびに、これがいかに大切なも
のであるかが分かります。
どうか、これを胸に刻んで旅立っ
てくださるよう祈ります。
ともに頑張りましょう。 改めて、ご卒業おめでとうござ
います。
(2) 第 91 号 2023(令和5)年3月28日(火) 弘 学 時 報
は1603年に出版されたジョ
ン・フローリオによる英訳に
よってイギリスへ紹介されまし
た。『リア王』や『テンペスト』
などの1603年以降の作品に
は、この英訳本の影響を色濃く
見てとれます。
ではそれ以前の作品ではど
うなのでしょうか。例えば
1600年頃の作品とされる
『ハムレット』は、殺された父
の復讐を果たす劇に見えます
が、生や死、愛や性について
矛盾を抱えながら思索するハ
ムレットの姿に心を奪われま
す。ハムレットは、演劇の目的
は、「自然に鏡をかかげること」
('to hold as
twere the ‘
mirror up to nature
’ )
とモンテーニュを彷彿させるよ
うな言葉を語っています。
今後はこの二人の作家に共通
する思索的な態度を探求してい
くつもりです。 いわない〟つもりだ。」(「後悔
について」)
これはフランスの思想家ミ
シェル・ド・モンテーニュ
(1533–1592)の『エ
セー』からの引用ですが、ここ
では自分を題材にし、自己を多
様な角度から見つめ探究してい
ます。
この試みは、彼の生きた時代
の、ヒューマニズムと呼ばれる
人間の自由を追求する思想を背
景とした、古代ギリシア・ロー
マの書物の丹念な読書によって
支えられています。その圧倒的
な読書量には驚かされますが、
モンテーニュは衒学的な態度を
徹底的に嫌い、作品を読めば読 リカレント教育とは、学校教
育からいったん離れたあと学び
直し、仕事で求められる能力を
磨き続けていく社会人の学びを
いい、厚生労働省では、経済産
業省・文部科学省等と連携し
て取り組んでいる。本学では
2008年の開学以来、地域貢
献のひとつとして、看護職に求
められる能力の再学習の機会と
111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111111
「
ここにあるのは、さまざま
に変転するできごとと、ときと
して矛盾した不安定な思考の記
録である。そこでは、ひょっと
すると、わたしが別のわたしに
なる場合もあるし、多くの主題
を、別の状況や観点からとらえ
ることもあるはずだ。したがっ
て、自分でも矛盾したことを言
うかもしれないけれども、デマ
デス[アテナイの政治家・雄弁
家]も述べているように、〝けっ
して真実に反するようなことは
111111111111111111111111111111111 1111111111111
リ カ レ ン ト教育 を 終え て リ カ レ ン ト教育 を 終え て
看看護学部 リカレント委員長 川村 泰子 むほど、自分が如何に無知であ
るかを知るに至るのです。モン
テーニュは書物を敬愛します
が、書物は知識を鼻にかけた権
威主義者をつくりだす危険性も
孕んでいるとして、書物と共に
旅を人生の糧とします。旅先で
目にする世界は、「われわれが
自分を正しく知るためにしっか
り見つめなければならない鏡の
ようなものです」(「子供の教育
について」)と語っており、旅
は眼前にいろいろな物事を展開
してくれると同時に自分を映し
出してくれるものだと言ってい
るのだと思います。
私の研究対象はシェイクスピ
アを中心とするイギリスルネサ
ンス期の文学・文化ですが、最
近の研究ではモンテーニュの
『エセー』を傍に置いてシェイ
クスピアを読んでいます。モン
テーニュとシェイクスピアはほ
ぼ同時代人であり、『エセー』
は加齢とともに低下する傾向に
ある。人間である以上、これら
の老化現象はさけることはでき
ない。しかし、老化に運動不足
が加わることで、これらの機能
低下がさらに加速していく。豊
かで便利な現代社会において
は、日常生活で身体を動かす機
会が減り、このような状況下で
長く生活していると、ますます
運動機能は低下する。いつまで
も元気で自立した生活を送るた
めには、生活環境に適応できる
身体能力が必要である。貯金は
「ゆとり」でもあるわけだが、
筋肉もお金と同じでいざという
ときのために「貯筋」しておく
ことが必要だと考える。例えば、
『備えあれば憂いなし』 ~貯金 も大事 だ が 貯筋 も大切!~
社会福祉学部 社会福祉学科 教授 葛西 久志 健康寿命は、健康上の問題で
日常生活が制限されることなく
生活できる期間と定義されてお
り、厚生労働科学研究「健康寿
命及び地域格差の分析と健康増
進対策の効果検証に関する研
究」によると、青森県の健康寿
命は、2016年(平成
28年) で男性
71・ 64歳(全国第
34位)、
女性
75・ 14歳(全国第
20位)と
なっている。こうした状況下で
自分自身が健康寿命延伸のため
に取り組んでいるものが正に
「貯筋」である。年をとっても
自立した生活を送りたいと願う
気持ちは、誰もが持っているこ
と。そのためには、筋肉を一定
水準以上、維持していなければ
ない。人の身体は年とともに変
化していく。筋肉や神経、骨、
血管などあらゆる組織の諸機能
談話室
「 思 索 す る シ ェ イ ク ス ピ ア を 求 め て 」
文学部 英語・英米文学科 教授 川浪 亜弥子
研究紹介
して提供してきた。
本学のリカレント教育は「看
護研究」を主たるテーマとして
いるのが特徴ともいえる。
研究は仕事の場でも求めら
れ、その方法を学び実践するこ
とはどの時代においても喫緊の
課題である。
コロナ禍ではあったが、
2023年3月4日に
17回目の
リカレント教育を開催すること
ができた。中断することなく継
続できたのは、法人から「リカ
レント教育の継続と発展」のた
めの補助金と学内教員の関する
熱意と協力に依るところが大き
い。
コロナ禍がこれほど長く続く
とは想像もできず、その中で開
催方法を検討し2021年度か らはオンラインで行っている。 オンラインで行うことで参加
者には変化があった。青森県全
域にわたる参加者があり、所属
の医療機関内で集合して受講す
るなど、コロナ禍はリカレント
教育の開催方法を考える分岐点
になった。「禍」とは、予期し
ていなかった災難などを意味す
るが、リカレント教育の開催方
法では「災い転じて福」の状態
である。開催方法では、受講者
にとって有益な「学び直し」の
機会となるように改善する課題
も見えてきた。
2022年度は
38名の参加者
があり、終了後の感想でプレゼ
ンテーションの方法では「新た
な知識を得た」、エクセルの活
用の仕方では「実際に行い理解
できた」などが書かれ、企画を
した委員会では大きな力をいた
だいた。また、「今更聞けない
こと」を聞くことができたなど、 「あるある」と同感できる発言
があり、まさに学び直しの役割
を果たしたように感じ、業務で
多忙な看護職の方々の期待に応
えることができる内容にしなけ
ればならないと肝に銘じた。参
加者の方々から頂いた感想を励
みとし、満足を得られるような
内容にしていきたいと考える。
終了後の支援を継続して看護
研究の更なる発展の一助となる
ことを願い、これからもリカレ
ント委員会の活動を発展させて
いきたいと願っている。
2022年度 リカレント教育
―内容―学会で発表しよう―プレゼンテーションの方法―
看護学部准教授 阿部智美
看護研究におけるエクセルの活用の仕方
看護学部准教授 田中真実
突然病気になって入院しなけれ
ばならなくなっても、筋肉の貯
筋にゆとりがあれば、病気や怪
我が治ったときにまた普通の生
活に戻ることができる。『備え
あれば憂いなし』は貯筋にもあ
てはまるのである。是非みなさ
んも健康寿命のために貯筋を! 2月7日、本学でヒューマン
ライブラリーというイベントを
実施しました。私たち社会教育
演習を受講している文学部の4
年生5名が、坂本先生のご指導 のもと、主催しました。 そもそもヒューマンライブラ
リーとは、「語り手が自分自身
の人生や価値観について話し、
聴き手は語り手の人生を追体験
し自分と違う価値観を知ること
ができる対話型のイベント」で
す。少人数で双方向であり、講
演会や討論とは違うため、楽し
く語り合いより深い理解を得ら
れるのが特徴です。
私自身、社会教育演習を受講
するまではヒューマンライブ
ラリーの存在を知りませんで
ヒューマンライブラリーを終えてヒューマンライブラリーを終えて
文学部 日本語・日本文学科卒 神成 宥希した。秋頃に一度講義の中で
ヒューマンライブラリーに聴き
手側として参加した際、この催
しの素晴らしさを実感しまし
た。主催するにあたって参加し
てくださる方々にもその素晴ら
しさを知っていただきたく、企
画や準備など力を入れ頑張りま
した。
実際イベントを通して、私自
身も語り手のお話を聴きたくさ
んの理解や知識を得られたり、
語り手の方々も聴き手の方々も
皆さん楽しそうに過ごされてい る様子を見られたりして、とて
も満足し達成感を味わうことが
できました。
準備期間と卒論のラストス
パートや就職活動が重なってい
たので多忙な中でしたが、より
良いイベントにするために、た
くさん意見を出し合ったり役割
分担をしたり協力しながら頑張
りました。その成果を発揮し、
100点満点で終えることがで
き、とても嬉しく思います。
ご指導いただいた坂本先生、
共に頑張った社会教育演習の受
講者、参加していただいた語り
手や聴き手の皆さんにとても感
謝しています。ありがとうござ
いました。
111111111111
11111111111 ヒューマンライブラリーが今
後もっと知名度を上げ広まって
いくことを願っています。
(3) 第 91 号 2023(令和5)年3月28日(火) 弘 学 時 報
2月
12日に第112回看護
師国家試験を受験しました。
思い返すと、国家試験当日の
緊張感はこれまでに体験した
ことがなく、今でも忘れるこ
とはできません。
4年生になって本格的に国
家試験対策勉強に取り組みま
した。就職活動や実習、卒業
論文を同時にこなしながら勉
強をする事はとても大変でし
友人、家族に感謝を伝えたい
です。本当にありがとうござ
いました。
「「 教育と社会福祉が繋がれば、教育と社会福祉が繋がれば、 もっと子供たちのもっと子供たちの 未来を支えられる未来を支えられる 」」
社会福祉学部 社会福祉学科卒 佐藤 未夢
看護師国家試験を終えて看護師国家試験を終えて
看護学部 看護学科卒 菊池 舞衣
日本語教育能力日本語教育能力 検定試験を受けて 検定試験を受けて
文学部 日本語・日本文学科3年 佐藤 花南 大学生活や国家試験を振り
返ると、長いようであっとい
う間でした。それは講義や実
習などを通して、貴重な経験
をすることができ、充実した
日々を過ごしたということだ
と思います。入学前は、社会
福祉士や精神保健福祉士とい
う国家資格取得を目指すこと
や、支援相談員という仕事に
就く未来は想像していません
でした。日々の学びを通して、 き安心しました。先生方から
声をかけて頂き、合格を願っ
ているのは自分だけではない
と気付きました。当日は先生
方のアドバイスを思い出し、
焦らず問題を解くことができ
ました。国家試験を終えて今
は少しほっとしています。
ソーシャルワーカーは常に
成長が求められる仕事です。
資格取得はゴールではなくス
タートです。大学での経験を
活かし、学び続ける姿勢を忘
れないよう努力したいと思い
ます。
最後に、これまでお世話に
なった先生方、実習先の方々、
111111111111111111111111111111111111111111111111111111
大学生活や国家試験を振り返って大学生活や国家試験を振り返って
社会福祉学部 社会福祉学科卒 太田 希
プレッシャーを乗り越えるにはプレッシャーを乗り越えるには
看護学部 看護学科卒 小林 玲
資格を取得し、ソーシャルワー
カーとして働きたいと強く願
うようになりました。
受験勉強は決して簡単なも
のではありませんでした。一
人で机に向かっていると、こ
の勉強方法で合っているのか、
他の人よりも勉強が遅れてい
るのではないかなどの不安が
襲ってきました。そんな時、
他の受験生や先生方が支えて
くれました。他の受験生が勉
強している姿を見ると、自分
も頑張らなければという気持
ちになりました。勉強の合間
に話すと、不安を感じている
のは自分だけではないと気付 保健師と看護師国家試験に
必ず合格しなければならない
というプレッシャーが、保健
師として就職する私には大き
くあった。
特に、保健師国家試験は法
律関係の問題や文章を読み込
んで解答する問題が多く、実習
で体験したことや保健師の対
応を思い出し、問題に活かし
111111111111111111111111
1111
111111111111111111111111111111 入学当初から目標は1つで
した。しかし、その道は想像
以上に大変なものでした。毎
日、ほぼフルコマの授業をこ
なし、テスト期間は寝る時間
も無く過ごしました。特に4
年生は、6月から9月にかけ
て教員採用試験と教育実習、
2月に社会福祉士国家試験が
あり、今振り返っても苦しい
1年でした。9月までは教員
採用試験に集中し、そこから 111111111111111111111
11111111111111111111111111111111
11111111111 11111111111111111111111111111111 国家試験の勉強に移ったた
め、2冊の参考書と自作の暗
記カードのみに教材をしぼり、
短期集中で国家試験に臨みま
した。授業を休んだり、何も
しない1日が増えたり、投げ
やりになった時もありました。
何度も諦めようと思い、その
度に友だちや先生方の励まし
を受け、4年間ギリギリ学校
に通い続けていたように思い
ます。
それでも、教員免許と社会
福祉士資格を得た今、私の夢
は現実になろうとしています。
春から特別支援学校で勤務す
る中で、子どもたちが障がい た。本番まで模試や過去問を
繰り返し解くことは、勉強の
成果を確認し、弱点を克服す
るための手段であった。問題
を繰り返し解くことで自分の
勉強効率を見直し、本番にピー
クを持っていけるように調整
した。模試の回数を重ねると難
問が増えるため、参考書を読
み込み、分からないところは
教科書等で繰り返し補った
保健師と看護師の問題は相
互関係にあるため、毎日各々
の問題に触れることで徐々に
慣れていった。毎回、模試を
た。本番が近づくにつれて、
大きくなる不安に心が押し潰
される毎日でした。振り返っ
てみると国家試験の勉強を通
して学んだ事が二つあります。
一つ目は、頼る事です。国
家試験を迎えるにあたり沢山
の先生方がサポートをしてく
れます。自己解決ができても、
曖昧なことや分からない事を
そのままにせず、先生に直接
教えて頂く事で誤った知識に
気づく事も出来ました。また、
自分の弱点を見つける機会に
もなり、早期から対策を重ね
る事で苦手分野を克服する事
も出来ました。
二つ目は、習慣をつける事
です。自分の勉強方法を確立
させる事・メリハリのある生 の有無に関わらず自分の存在
に自信を持って生きていける
よう、教育と社会福祉の両面
から支え、学校と社会を繋ぐ
架け橋になる。漠然とした夢
が、多くの知識に支えられ、
実現可能な目標へと変わりま
した。教員、社会福祉士、そ
れぞれを目指す友だちと共に、
将来の目標や今の考えを話し
合ったことも、私の夢を具体
化した大切な時間だったと感
じます。無駄じゃなかったと
心から思える4年間でした。
大学生活を振り返り、自分
を支えてくれた多くの人に感
謝しています。 日本語教師という職業に興
味を持ったのは、大学に入学
してからでした。日本語教育
について学んでみたい、どん
な仕事をするのか知りたいと
いう好奇心で、日本語教師の
資格取得に必要な講義を受け
始めました。講義を受けてい
くうちに、それまでぼんやり
としていた日本語教育への興
味関心が強くなっていき、進
路の選択肢の1つが日本語教
師になりました。
「
大学または大学院で日本語
教育に関する主専攻プログラ
ムか副専攻プログラムのいず
れかを修了する」ことで日本
語教師として働く資格は得ら
れますが、その上で日本語教
育能力検定試験を受けようと
思ったのは、受験することで
自分の今までの学びを客観視
できると考えたからです。こ
れまで受けてきた日本語教育
に関わる講義では多くの学び
がありました。しかし、自分
で学びが得られていると感じ
ていても、実際にどの程度そ
れらが身についているのか分
からないという不安があった
のも事実です。その点を考え
たとき、合否に関わらず、こ 本番と思って臨み、本番直前
まで友人と確実に知識を定着
させたことは、プレッシャー
を力に変えることに繋がった。
最後に、保健師だけではな
く看護師の国家試験受験にも
通ずることだが、身体面では
栄養バランスや十分な睡眠な
ど基本的な体調管理を怠らな
いこと、精神面では家族や友
人と今の感情を共有すること、
この2つを心がけることは重
要だと痛感した。〝基本的なこ
とを怠らない〟ことは本番で
落ち着いて臨む鍵となると強 く感じた。後輩達には、あま
り〝国家試験だ〟〝大変だ〟と
いう観念に捉われず、早い段
の検定試験を受けること自体
が今の自分に何が足りないの
かを知ることに繋がると思い
ました。
もちろん、受けるからには
合格したいという気持ちも
あったため、勉強方法は工夫
しました。本格的に試験勉強
に取り掛かったのは2022
年5月です。試験は
10月だっ
たので、約半年費やしたこと
になります。
私は1年かけて少しずつ勉
強するよりも、半年で一気に
対策する方法が向いていたよ
うに思います。その分、移動
や空きコマの時間を暗記など
に当て、出来るだけ無駄な時
間が生じないようにしました。
また、日本語教育能力検定試
験は出題範囲が広いので、興
味のある分野と苦手意識のあ
る分野が自分の中ではっきり
していたことは、時間配分を
する際にプラスになったと感
じます。
今回の経験は自分の学びを
客観視する機会にもなり、ま
た自信にもつながりました。
将来日本語教師として働くこ
とがあれば、この経験を役立
てていけたらと思います。 活をする事が大切だと思いま
した。学んだ知識をインプッ
トするだけでなく、復習を兼
ねて友人と教え合い、アウト
プットして理解を深めるよう
に心がけました。また、休む
時間を設けて、気分転換をす
る事でより集中して勉強に励
む事が出来ました。
先生方や切磋琢磨し合った
友達、家族に支えられながら
無事国家試験を終える事が出
来ました。4月からは、夢で
あった看護師として医療機関
で働きますが、大学で学んだ
事を活かせるようにこれから
も日々勉強に励み、看護を追
求していきたいと思います。 階からの準備を心がけ、心に
ゆとりをもって本番に臨んで
ほしいと思う。
日本語教育能力検定試験は、外国人に日本語を教えるために
必要とされる基礎的な知識・能力を測るもので、「日本語教師」の登竜門です。試験の出題範囲は、言語学、音声学、教育法、
心理、異文化理解など幅広く、近年の合格率は
25%~ 30%です。
その試験に合格した文学部の学生に話を伺いました。
(4) 第 91 号 2023(令和5)年3月28日(火) 弘 学 時 報
uuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu この度、二〇二二(令和
四)年度の成績優秀者が決
まりした。
この賞は、社会福祉士・
精神保健福祉士養成課程
修了者で、学業成績・人物
ともに優秀である学生に
対し贈られるものです。
日本ソーシャルワーク
教育学校連盟成績優秀表
彰者は、佐藤未夢さん(社
会福祉士養成課程)、太田
希さん(精神保健福祉士養
成課程)です。
日本 ソ ー シ ャ ル ワ ー ク 教育学校 日本 ソ ー シ ャ ル ワ ー ク 教育学校 連盟 の 成績優秀者表彰 さ れ る 連盟 の 成績優秀者表彰 さ れ る
た大学生活を過ごすことができたのは、いつもそばにいてくれ
た、友人たちの存在が大きかっ
たと感じています。素敵な友人
たちに恵まれ、切磋琢磨しなが
ら学業に励み、辛い時、嬉しい
時、本当に沢山の時間を分かち
合ってきました。友人たちと過
ごした日々は、あたたかく、と
ても大切な思い出です。
大学での学びや経験、沢山の
方々との出会いによって、自身
の視野や価値観が大きく広がり
ました。大学生活を通して看護
職としての難しさや、あらゆる
困難、失敗にも直面してきまし
たが、その度に自分自身を見つ
め直す機会となり、成長へつな
がった大事な経験であると実感
しています。そして、大学での
学びや培った経験を糧に、四月
から始まる、社会人としての新
しい生活を精一杯歩んでいきた
いです。
最後に、先生方、友人たち、
どんな時も一番近くで応援し続
け心身共に支えてくれた家族、 大学生活4年間を振り返る
と、あっという間でした。入学
する前は、親元を離れるという
ことに不安を感じていました。
そして訳の分からないまま、と
りあえず弘前に引っ越してきた
大学生活を振り返ると、期待
よりも不安の方が大きかった入
学当初から、足早に四年間が過
ぎたように思います。一年から
三年の前期までは講義や試験が
中心であり、その後は領域別実
習に加え、就職試験、卒業論文、
国家試験と、様々な課題が盛り
沢山の毎日でした。看護職を目
指すにあたって、何事にも最後
まで諦めずに取り組みたいとい も辛く、投げ出してしまいたい
と何度思ったかわかりません。
しかし、家族の支えがあったこ
とや、来年も勉強漬けになるの
は避けたいという思いから、勉
強を習慣化して、試験の当日ま
で続けることができました。そ
のことは、確実に私の成長に繋
がったと思っています。
また、私は英語・英米文学科
に入学し、学べたことを嬉しく
思っています。入学前に英語を
学ぶ楽しさに目覚めたこともあ
り、英語の講義はどれも楽し
く、知的好奇心を満たされまし
た。入学後には英語以外の言語
についても知識を得る場があっ
たので、英語との比較対象もで
き、更に英語学習に魅力を感じ
るようになりました。公務員試
験で精神的に参っていた時に
は、合間に英語学習をして気分
yyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyy 私の大学生活はとても短かっ
たように思います。課題や実習、
就職活動で忙しく、辛かった記憶
もありますが、友人たちと過ごし
た時間や大好きな英語を学んで
いる楽しい記憶が多くあります。
辛い思い出も楽しい時間も全て、 この四年間で経験できて本当に
よかったと思っています。
私は、実習や就職活動中に心
が折れそうになったことがあり
ます。特に就職活動は本当に辛
いことばかりでした。私は公務
員を目指していたので、二年生
の後半くらいから少しずつ公務
員試験の勉強に取り掛かり、四
年生の七月あたりまで継続的に
勉強を進めていました。約一年
と八か月もの間、精神的にとて ことを覚えています。 私が大学生活を楽しみながら
も自分の頑張りたいことに全力
で取り組めたのは、周りの人た
ちに恵まれていたからだと強く
感じます。入学して最初のころ、
ホームシックになって泣きたく
なっている私を元気づけてくれ
たのも友だちでした。不安な私
に話しかけてくれて、一緒にい
てくれました。そのおかげで、
弘前で楽しもうという覚悟を決
めることが出来ました。
その他にも、先生方にもいつ
も気にかけていただきました。
う思いがあり、悔いが残らぬよ
うに、一つひとつを乗り越えて
きたように思います。その際、
学修や進路の様々な疑問や悩み
を、先生方にご相談させて頂き
ました。些細な事も含め、親身
になってご教示頂き、学びの理
解が深まると共に、進路に関し
ても自信をもって進んでいくこ
とができました。また、数々の
大変な時期を乗り越え、充実し
社会福祉学部 社会福祉学科卒 社会福祉学部 社会福祉学科卒 西 亮馨 西 亮馨
看護学部・看護学科卒 看護学部・看護学科卒 奥﨑 彩聖 奥﨑 彩聖
私が、この大学を選んだ理由は、特別支援学校の教員になる
ためでした。最初は、絶対に叶
えたいという強い気持ちを持っ
ていました。しかし、2、3年
生になると「私なんかが教員に
なれるはずがない」「教員になっ
ても生徒に何もしてあげられな
い」と気持ちが沈み、泣いてい
る時期がありました。その時に、
「やっぱり自分のやりたいこと
だった」と気づかせてくれたの
は、家族、先生方でした。苦し
い気持ちをいつでも聞いて、背
中を押してくれたのは家族でし
た。また、研究室に行き、自分
の中で引っかかっている気持ち
を相談した時も、親身になって
参考にし、自分なりに納得のい
くレポートの完成や先生からの
フィードバックを通して自信が
つく、という良い循環を持てる
ようになりました。また、イベ
ントの運営に関わった日本語学
演習や、学芸員の業務を経験す
る博物館実習は、意見・情報の
発信やコミュニケーションの力
を、実社会に求められる形とし
て身につけることができ、貴重
な経験となりました。
大学生活を通して、私は大き
く成長することができたと感じ
ています。社会人としての生活が
始まることとなり、新たな不安も
ありますが、これまで培ってきた
ことを礎に、学び続けることをや
めずに生きていきたいと思いま
す。改めて、これまで支えてくだ
さった家族、友人、教職員の皆様、
学内外で関わったすべての方々
に感謝申し上げます。
文学部 日本語 ・ 日本文学科卒 文学部 日本語 ・ 日本文学科卒 鶴ケ谷 朱梨 鶴ケ谷 朱梨
家族や先生方から多くの支え
を受け、四年間の大学生活を無
事に駆け抜けることができまし
た。こうして卒業を迎えられた
ことを嬉しく思います。
入学当初の私は自分に自信が
持てず、高校までとは大きく変
わるであろう大学生活に大きな
不安を抱いていました。大学生
や社会人に求められる主体的な
学びや行動が、果たして自分に
出来るのかと悲観的になってし
まうことも多くありました。最
初のうちは、授業内の発表や
ディスカッション、授業の感想 や質問を出席カードに書くこと
にも非常に緊張し、思うように
行動できずに落ち込むこともあ
りました。
しかし、そうした授業での発
表やレポートの提出を繰り返す
うちに、次第に不安や緊張は解
けていきました。先生方が小さ
な質問にも詳しく丁寧に答えて
くださったり、同じ授業を受け
る学生が発表を真剣に聞いてく
れたことが、自分の考えている
ことが受け止めてもらえている
のだ、という自信が持てまし
た。こうした場のおかげで私
は、学んだことをもとに自分な
りの考えを持つことに楽しみを
持つようになりました。より良
いレポートを作るために先行研
究や先生方の見解を多く集めて yyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyy
yyyyyyyyyyyyyyyyyy yyyyyyyyyyyyyyyyyy
二〇 二二 年度 理事長賞授与者
文学部 英 語・英米文学科 山 崎 未 空 日本語・日本文学科 鶴ケ谷 朱 梨 社会福祉学部・社会福祉学科 西 亮 馨 看護学部・看護学科 奥 﨑 彩 聖
yyyyyyyyyyyyyyyyyy
yyyyyyyyyyyyyyy yyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyy
自分のことのようにアドバイス
してくれました。さらには、最
高の環境で実習できたことも加
わり、大きなパワーをもらい採
用試験にも合格することが出来
ました。私が、夢に向かって自
分らしく頑張り続けることが出
来たのは、最強の支えがあった
からです。
最後に、お世話になった友人
や家族、先生方には本当に感謝
しています。卒業はスタートラ
インにようやく立てたというこ
とだと感じています。これから
もやりたいことを見失わず、出
会いを大切にしながら自分らし
く過ごし行きたいと思います。
祝 卒 業
文学部 英語・英米文学科卒 文学部 英語・英米文学科卒 山崎 未空 山崎 未空
大学生活を振り返り 大学生活を振り返り
転換をする程までに英語に夢中
でした。英語学習だけに留まら
ず、外国語を学ぶことの楽しさ
を知り得たのはこの学科に入っ
たからだと思っています。私は
大学で学んだことを忘れないよ
うに、これからも英語の勉強を
続け、日常生活の中で活かして
いけるように努めたいと思って
います。
最後に、四年間私の学びや心
身の両面を支えてくれた皆様に
心より感謝申し上げます。本当
にありがとうございました。
お世話になった全ての皆さまの
おかげで、こうして無事に卒業
を迎えることができました。心
から感謝の気持ちでいっぱいで
す。四年間、本当にありがとう
ございました。