植物の生育と根圏
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を変形させる活性が認められ,それがゴール形成の素過 程の一つと考えられたことにある.たとえば,Leather- daleは1955年に 誌に以下のような報告をしてい る(3).「セイヨウイラクサにゴールを形成するタマバエ 幼虫を水で抽出し,葉の付け根にインジェクトしたとこ ろ,150回中12回柔組織の細胞が増えるという変化が見
菌の単離 植生調査の結果,群生地での優占度が第1位と第2位の オヒシバとウラジロチチコグサを,ネジバナが生息してい ない地域から採取した.オヒシバは茗溪学園の第二食堂 前で,ウラジロチチコグサは赤塚公園で採取した.採取し たオヒシバとウラジロチチコグサの根から菌を分離した. ①根をよく洗い,根の先端5 mmを切り取った.
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4, 2013 摂食した.図2に による 属の菌 糸の分解の経時変化を示した.約20個体の が試験ポット一面に生育した 属の菌糸を わずか8日足らずで完全に分解していく様子が観察さ れた.現在, 属による農作物の病害の防除 のために,メプロニル水和剤やトリクロホスメチル水 和剤などの農薬が使用されている. 属を 活発に摂食活動することが明らかとなった や
生体膜は生体エネルギーの形成と変換の舞台であり,生命維 持の中心的な役割を担っている.植物・微生物と動物のイオ ン環境は異なっている.Na+/K+ポンプをもたない植物・微 生物は,膜電位形成の主体となる多様なK+取り込み系を発 達 さ せ た.植 物・微 生 物 のK+とNa+輸 送 体 は,物 質 輸 送・ 蓄積および生体エネルギー生産の根底を支えている.
7, 2017 植物へのカリウム供給源としての土壌微生物バイオマス 土壌微生物は窒素やリンだけでなくカリウムも抱え込んでいる カリウムは窒素,リンと並ぶ植物の三大必須栄養元素 の一つである.光合成,炭水化物の植物体内での転流, 気孔の開閉,膜電位の調節,細胞内の浸透圧や酵素機能 の維持など,植物の生育に不可欠な役割を果たしてい
りであり,これらの病害に関して多くの研究が実施さ れ,供試された微生物株が集積されてきたことがうか がえる.これに対して 1 株しか登録されていない植物 病(害)は,大半が樹木や野生植物に起きるものであっ た. 3)農業生物資源ジーンバンクと他機関との保存状況 の比較 すでに触れたとおり,植物病原微生物は NIAS Genebank 以外に NITE