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武蔵野美術大学「自己点検・評価報告書」 序章

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武蔵野美術大学「自己点検・評価報告書」

序章

大学が自らの教育理念と目的を明らかにし、それを達成する教育研究活動のすべてについて、常に自己検証 を行っていく自己点検・評価の意義は、あらためて言及するまでもないが、本学では、これまでも自己検証の 活動を実施し、自己の改善・改革の方策の策定とその具体的実現に取り組み、わが国を代表する美術・デザイ ンの高等教育機関としての充実と発展に努力して来た。2009 年、その前身となる 1929 年の帝国美術学校創立 以来 80 周年を迎えるにあたり、この時期に、新たに施行された法令による認証評価を受けることは、とりわ け意義深い。

1994 年 7 月に制定された「学校法人武蔵野美術大学自己点検・評価規則」により始まった本学の自己点検・

評価の実施は、1998 年度に完成する計画で進められ、1999 年度末には、「明日に向かって」と題する自己点検・

評価報告書が刊行されている。その作業を実施した「自己点検・評価実施委員会」を第 1 期とし、その後、第 2 期の委員会は、3 年ごとに「自己点検・評価報告書」をまとめるとした規則に基づいて作業を行い、2002 年 度末に「2001/02 年自己点検・評価報告書」が刊行された。

1994 年 3 月、財団法人大学基準協会の加盟判定を受け、正会員として加盟した本学は、その適格性を会員 同士の「相互評価」で確認することとなっていたが、1996 年度から、同年以降に新規加盟した大学に対して 次の相互評価の時期を 10 年後とすることが決定された。しかし、同決定以前に加盟している本学については、

同決定は適用されなかった。上記の経緯から、同決定から 10 年後にあたる 2006 年には、本学も「相互評価」

を受けることが望ましいとの考えから、2005 年 5 月 1 日を「大学基礎データ」の基準日とする「相互評価」

を 2006 年に受けることが 2003 年 12 月教授会および理事会において承認された。

しかしその後、学校教育法の改正(法第 63 条の 3 第 2 項)により 2004 年 4 月から国公私立のすべての大学 が、7 年以内に一度(学校教育法施行令 40 条)、文部科学大臣の認証を受けた評価機関(認証評価機関)によ る評価(認証評価)を受けることが義務づけられた。このことを受けて、本学は、正会員(維持会員)として 加盟している財団法人大学基準協会(2004 年 8 月 31 日に評価機関として文部科学大臣より認証)を評価機関 として、「認証評価」を受けることを決めたが、2004 年に 7 年を足した 2010 年までに財団法人大学基準協会 の「相互評価」すなわち学校教育法上の「認証評価」を受けるべきこととなった。

これらの事情をふまえ、変則的になったものの、本学の第3期自己点検・評価委員会は、規則に基づき、ま ず、2004 年 5 月 1 日を「大学基礎データ」の基準日とする自己点検・評価の作業を 2004 年から 2006 年かけ て実施し、2006 年 10 月には、「平成 16・17 年度 自己点検・評価報告書」を刊行し、その中で提起した改善・

改革方策が実行に移された。一方、第 3 期自己点検・評価委員会は、認証評価機関となった財団法人大学基準 協会の「相互評価(認証評価)」を 2008 年に受けるため、財団法人大学基準協会から発表されるガイドライン に沿った点検・評価項目によるさらなる自己点検・評価の実施を提案し、2005 年 3 月教授会および理事会の 了承を得た。また同時に、7 年ごとに受けなければならない「認証評価」の周期に合わせた 2022 年度までの 新たな点検・評価スケジュールが承認されている。

(2)

今回の認証評価を受けるために自己点検・評価を実施し、本報告書を作成した本学の第3期自己点検・評価 委員会は 2004 年度から発足し、2006 年 10 月には、「平成 16・17 年度 自己点検・評価報告書」を刊行した が、認証評価制度の導入以後、初めての本学の自己点検・評価活動にあたる立場として、第 1 期、第 2 期の反 省に立って、自己点検・評価の作業プロセスを「教育研究水準の向上を図り、大学の目的および社会的使命を 達成するため」に自発的な大学機能の総点検を行うという本来の趣旨に立ち戻り、積極的な改善・改革の契機 ととらえること、また本学における問題点、課題を発見し、解決策を立案し、現存組織に反映していくという 一連の改善・改革プロセスを機能させるとともに、これらの活動を貫徹するために、その構成は、本委員会お よび本委員会のもとに基本的事項、財務、教育、学生の受け入れ、研究、施設・整備、図書館、学生生活の 8 つの実務作業委員会を組織し、教員委員および職員委員からなる計 44 名の委員でその任にあたった。また、8 名の委員で構成される本委員会と実務作業委員会の連携・協力をはかるため、本委員会委員各自にひとつの実 務作業委員会の担当を割り当てると同時に、それぞれの実務作業委員会には、独自に委員長および副委員長を 置き、本委員会委員と合同で開催する実務作業員会代表者会議を設置、点検・評価作業の水準を公正に維持す るとともに本委員会が実務作業の進捗状況を合わせられるよう、活動上の情報共有を含む円滑なコミュニケー ションをはかる仕組みを導入した。また、特に職員委員については、将来の世代交代も見据えて、活動の安定 性、継続性を保証するため、人事異動による交代を必要最小限にとどめ、可能な限り同一メンバーを維持でき るようにした。さらに、第 3 期の委員会は、点検・評価作業から最終報告書の提出、実地視察等への対応まで を任務とするべく、認証評価を受ける 2008 年度まで本委員会委員の任期を延長し、認証評価に向けた一連の プロセスを責任をもって全うすることとした。

本学では、現在、創立 80 周年を契機とした種々の改革、改善のプロジェクトが進行中である。2002 年度に 開設された造形学部通信教育課程は順調に成果をあげており、2004 年度に開設した大学院博士後期課程も、

2007 年 3 月に完成年次を終えた。また、同じ 2007 年度からは、新築された美術系アトリエ棟が運用開始とな り、本学のシンボルともいうべき美術資料図書館も、美術館機能および図書館機能等のいっそうの拡充を意図 して、2009 年度中の竣工を目指した建築計画が進められている。18 歳人口の減少をはじめ、大学をとりまく 厳しい環境の中、幸いにして、定員を満たす十分な志願者を集める本学も、今後ますます厳しさを増す動向を 予測し、より多様な入学試験制度を準備して万全を期すことに取り組んで来ているが、その一環として、2008 年度入試からは、センター試験を導入するなど、質、量ともに高度な教育研究水準を確保し維持する努力を続 けている。

美術・デザインの高等教育機関としての特殊性とその専門分野のさらなる教育研究の充実と発展のあり方の 開拓は、本学の日常的な課題として、全学教職員の最大の関心事でありまた努力目標である。現在 4 件採択さ れている「特色ある大学教育支援プログラム」を始め、産官学共同研究や国際交流の充実など、美術・デザイ ン分野のわが国における先導的な役割を果たすべく、その取り組みとあり方の現状を自己点検し、自ら評価し てあるべき改善・改革の方策を見いだすこと、またその活動を、今回の認証評価を受けて更に検証することで、

本学が実現すべき望ましい次代への展望を見いだしたいと切に願うものである。

武蔵野美術大学自己点検・評価委員会 委員長 長澤忠徳

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