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第4回筑波大学・アジア太平洋経済協力(APEC)国際会議

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第4回筑波大学・アジア太平洋経済協力(APEC)国際会議 公開シンポジウム開会式挨拶

2010年2月20日(土)9:30 国連大学エリザベスローズ国際会議場

中村大使ご挨拶

筑波大学、文部科学省、タイのコンケン大学、及び御列席の皆様、御紹介頂きました 2010年APEC高級実務者会合(SOM)議長を務める中村滋です。

本日は、筑波大学・アジア太平洋経済協力(APEC)国際会議を開催されたことを 祝し、また、シンポジウムにお招き頂き、ありがとうございます。主催の筑波大学、共 催の文部科学省、タイのコンケン大学、そして関係者の皆様に心より感謝致します。

2010年は、日本が大阪APECに続き、15年振りにしてAPECの議長を務め る重要な年であります。11月の横浜における首脳・閣僚会議を頂点として、北は札幌 から南は沖縄に至る各地で、年間を通じ、APEC関連会合が開催されます。2月22 日(月)からは、早速、広島において、第1回高級実務者会合及び関連会合が開催され ます。筑波大学・APEC国際会議の生みの親である人材養成作業部会(HRDWG)

も、今次開催される関連会合の一つとして予定されていることから、本日のシンポジウ ムは、まさにその直前という絶好のタイミングでの開催ということになります。また、

本会合の議論が今後のAPECプロセスの中で貴重な貢献を成すものと考えます。

我が国が掲げる2010年APECのテーマは、「チェンジ・アンド・アクション」

です。APECは、1989年の創設以来、昨年で満20周年を迎えましたが、その間、

情報通信技術の発展とこれに裏付けられた経済のグローバル化、気候変動や食料・資源 を巡る新たな状況、新興国の急速な経済成長など、国際・地域経済を巡る状況は大きく 変貌してきました。こうした中、APECが、アジア太平洋地域において引き続き重要 な役割を果たし続けることができるよう、必要な「変革」を構想し、それを具体的な「行 動」に移すことで、新たな環境の下でのAPECの意味を再構築していこうというのが、

その核心です。

少し具体的に申し上げます。本年のAPECの主たるアジェンダとしては、第一に、

APECが創設以来伝統的に取り組んできた貿易・投資の自由化・円滑化を通じた地域 経済統合の課題があります。第二に、昨年来のいわゆる金融・経済危機に対処していく ための地域における新たな経済成長戦略の策定です。第三に、より安心してビジネスに 取り組める環境を整備するための人間の安全保障問題を取り扱います。これら3つの柱 を立てて、将来に向けたAPECのあるべき方向性を議論していく方針です。また、こ れらを具体的に支える施策として、APECの枠組における経済・技術協力(ECOTECH)

を通じ、関連する取組を推進する能力を有した人材の養成を図っていくべく、必要なプ ログラムを策定していくことも計画しています。

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この関連で、本日お話をさせて頂いているのが教育に熱意をお持ちの皆様であること を踏まえ、何点か申し上げたいと思います。

教育、とりわけ算数・数学などの基礎教育は、社会の一員である一人一人が人間とし てふさわしい生き方をし、自らの手で自らの未来を選び取る必要な知恵と能力を身につ けるという、個々人及び社会全体の「成長」にとって重要な役割を果たします。今後の APECにおける議論次第ではありますが、人材養成・教育は、先に申し上げた成長戦 略の中でも重要な構成要素となると考えられます。同時に、教育は、人間の生存、生活、

尊厳に対する脅威から各個人を守り、それぞれの持つ豊かな可能性を実現するためにも 不可欠であり、そのような観点から、「人間の安全保障」にも資するものであると言え ます。

社会・経済の発展のための教育の重要性は、地域と時代とを問わず共通であり、我が 国も、従来から開発途上国に対し、教員養成カリキュラムの改善、教科書・教材の開発 と普及など、教育分野への支援を行ってきています。算数・数学の評価法の改善と共に 開発途上国に対する国際教育協力に係る教材開発をテーマとした本シンポジウムは、こ うした観点からも非常に有益なものです。

この場に御列席の皆様の熱意を頂いて、私も、本日これから、高級実務者会合の議長 を務めるべく、広島へ出発致します。APECの各メンバーの代表や関係する専門家、

実業界の方々などとの意見交換・交流を通じて、アジア太平洋地域の更なる繁栄に貢献 していきたいと思います。

今次国際会議が、アジア太平洋地域での人材養成に大きく貢献し、教育の発展、そし て地域の更なる繁栄につながる場となることを強く期待して、私の挨拶とさせて頂きま す。御静聴有難うございました。

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