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複素関数・同演習第 8 - 明治大学

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(1)

複素関数・同演習 第 8 回

〜冪級数

(1)

かつらだ

桂田 祐史ま さ し

http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/complex2021/

2021

10

13

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/complex2021/複素関数・同演習 第8回 〜冪級数(1)〜 1 / 16

(2)

目次

1

本日の内容・連絡事項

2

冪級数

イントロ 収束円

収束円の存在

3

参考文献
(3)

本日の内容・連絡事項

冪級数

(

講義ノート

[1]

§3)

の解説を始めます。授業

6,7

回程度の 時間がかかる長い話で、最初のうちは「知っている」はずのことも あるけれど、新しいことがたくさん出て来ます。油断しないように。

宿題

4

を出します

(

締め切りは

10

19

(

火曜

) 13:30)

今回は問

3

の解説をします

(

2

の解説は

10

12

日の「複素関数」

で行いました

)

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/complex2021/複素関数・同演習 第8回 〜冪級数(1)〜 2 / 16

(4)

3 冪級数

いよいよ冪級数について調べ始める。冪級数は、微積分でも大きな話 題であったが、複素関数の範疇で考えることでその本質が浮き彫りにさ れる。

ベキ

冪級数とは、

X ∞ n=0

a n (z − c ) n

の形の級数のことをいう。

(

ここで

{ a n } n ≥ 0

は複素数列、

c

は複素数である。

)

雑談 「

べき

冪」は、わかんむり「冖」に幕府の「幕」からなる漢字だが、し ばしば「巾」と略される。個人的に「巾」が嫌いであるが、「冪」と書く のは面倒だし、見にくいので、「板書では「ベキ」とカタカナで通す」と 例年言っている。今年度はスライドなので「冪」「ベキ」が混じるかも。

宿題でも「ベキ」と書いて構わない。

ベキ級数の話はかなり長くなるので、この節で何が分かるか、少し長 めのイントロを用意した。

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/complex2021/複素関数・同演習 第8回 〜冪級数(1)〜 3 / 16

(5)

3.1 イントロ

「解析的

(analytic)」、「解析関数」という言葉がある。

解析的def.

=

定義域の各点の近傍で収束するベキ級数に展開できる

「解析関数」を解析的な関数という意味に取ると、実は「正則関数」と同じ 意味であることが後で分かる

(正則 ⇔

解析的)。一方で「解析関数」という言葉 は、少し違った意味

(解析接続で定まる関数など)

で使われることもある。

いくつか事実を述べる。

(1) 高校生の知っている関数

(多項式関数,

有理関数, sin

x, cos x, tan x, e x , log(1 + x ), (1 + x)

α

)

はほとんどが

Taylor

展開可能である

(例外は | x |

と か)。つまり

f : I → R

に対して

( ∀ c ∈ I )( ∃ ε > 0) f (x ) = X

n=0

f (n) (c)

n! (x − c) n ( | x − c | < ε).

これはベキ級数である

(「Taylor

展開は冪級数」)。ゆえに

f

は解析的

(実

解析的)である。

x

を複素変数

z

に置き換えると複素関数に拡張できる。それらは解析的

(かつ正則)

である。

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/complex2021/複素関数・同演習 第8回 〜冪級数(1)〜 4 / 16

(6)

3.1 イントロ

(2)

X

n=0

a n (z − c) n

について

: “

収束円

が存在する。

( ∃ ρ: 0 ≤ ρ ≤ + ∞ ) ( | z − c | < ρ ⇒

収束)

∧ ( | z − c | > ρ ⇒

発散)

ρ

を収束半径、D(c;

ρ) = { z ∈ C | | z − c | < ρ }

を収束円とよぶ。

ρ = 0

のとき

D(c; ρ) = ∅ , ρ = + ∞

のとき

D(c; ρ) = C .

(円というときは、ふつうは 0 < ρ < + ∞

であるが)

ρ > 0

のとき収束ベキ級数という。

収束円の内部ではかなり自由な演算が出来る。とても簡単

(多項式関数と

あまり変わらない)。

(a) 項別微分出来る。

X

n=0

a n (z − c) n

!

= X

n=1

na n (z − c) n

1 = X

n=0

(n + 1)a n+1 (z − c) n .

冪級数は収束円

D(c; ρ)

内で正則。ゆえに「解析的ならば正則」。

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/complex2021/複素関数・同演習 第8回 〜冪級数(1)〜 5 / 16

(7)

3.1 イントロ

(b) 項別積分が出来る。後で曲線

C

に沿う線積分

Z

C

f (z ) dz

を導入する が、収束円

D(c; ρ)

内の曲線

C (始点 a,

終点

b

として)に対して

Z

C

X

n=0

a n (z − c) n dz = X

n=0

a n

Z

C

(z − c) n dz = X

n=0

a n

(z − c) n+1 n + 1

z=b z=a

.

(3) 正則関数はベキ級数展開出来る

(「正則ならば解析的」)。

つまり

C

の開集合、f

: Ω → C

正則とするとき、任意の

c ∈ Ω

に対 して、ある

ε > 0

が存在して

D(c; ε) ⊂ Ω

が成り立つが、このとき

( ∃ ! { a n } n

0 )( ∀ z ∈ D(c; ε)) f (z ) = X

n=0

a n (z − c) n .

( ∃ !

は一意的に存在することを表す記号)

(

ベキ級数の収束半径

ρ

ρ ≥ ε

を満たす、ということになる。

)

この節では、主に

(2)

の証明を目標にする

(ただし (b)

は積分の定義をしてか ら)。(3)を証明するにはたくさんの準備が必要で、証明するのは少し後になる。

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/complex2021/複素関数・同演習 第8回 〜冪級数(1)〜 6 / 16

(8)

3.2 収束円 3.2.1 収束円の存在

補題 8.1 (

ある点で収束すれば、より中心に近い任意の点で収束する)

ベキ級数

X

n=0

a

n

(z − c)

n

z = z

0で収束するならば、

| z − c | < | z

0

− c |

を満たす任意

z ∈ C

で収束する。

証明

z

0

= c

のとき

| z − c | < | z

0

− c |

を満たす

z

が存在しないので証明不要。

z

0

̸= c

として示す。級数が収束するので一般項は

0

に収束する

:

n→∞

lim a

n

(z

0

− c)

n

= 0.

ゆえに

( ∃ M ∈ R )( ∀ n ∈ N ∪ { 0 } ) | a

n

(z

0

− c)

n

| ≤ M . b

n

:= M

zz0−cc

n とおくと、

|z − c | < |z

0

− c|

を満たす

z

に対して

|a

n

(z − c)

n

| = |a

n

(z

0

− c)

n

|

(z − c )

n

(z

0

− c)

n

≤ M z − c

z

0

− c

n

= b

n

. {b

n

}

は公比

zz0cc

< 1

の等比数列であるから、

P

n=0

b

nは収束する。優級数の定理から

X

n=0

a

n

(z − c)

n は収束する。

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(9)

3.2.1 収束円の存在

定理 8.2 (優級数の定理)

X

n=1

a

n に対して

(i) (∀n ∈ N) |a

n

| ≤ b

n

(ii) X

n=1

b

nは収束する を満たす

{b

n

}

が存在すれば、

X

a

nは絶対収束する。

(

ゆえに

X

a

n は収束する。

)

証明

S

n

:=

X

n

k=1

|a

k

| , T

n

:=

X

n

k=1

b

k

とおく。

n > m

のとき

|S

n

− S

m

| =

X

n

k=1

|a

k

| − X

m

k=1

|a

k

| =

X

n

k=m+1

|a

k

| ≤

X

n

k=m+1

b

k

= T

n

− T

m

= |T

n

− T

m

| . n, m

の大小関係によらず

| S

n

− S

m

| ≤ | T

n

− T

m

|

が成り立つことが分かる。ゆえに

X b

nが収束

⇔ { T

n

}

が収束

⇔ { T

n

}

Cauchy

⇒ {S

n

}

Cauchy

⇔ {S

n

}

が収束

⇔ X

|a

n

|

が収束

⇒ X

a

nが収束

.

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/complex2021/複素関数・同演習 第8回 〜冪級数(1)〜 8 / 16

(10)

3.2.1 収束円の存在

上の最後の

で使った「絶対収束するならば収束」は「常識」だけれど、そ の証明自身が優級数の定理の証明とよく似ているので、証明してみよう。

定理 8.3 (級数が絶対収束するならば収束する)

{ a n } n

Nを複素数列とする。

X

n=1

| a n |

が収束するならば、

X

n=1

a n

は収束する。

証明

s n :=

X n k=1

a k , S n :=

X n k=1

| a k |

とおく。n

> m

ならば

| s n − s m | =

X n k=1

a k − X m k =1

a k

=

X n k=m+1

a k

X n k=m+1

| a k | = S n − S m = | S n − S m | . m > n

ならば

(途中同様にして) | s n − s m | = | s m − s m | ≤ S m − S n = | S n − S m | .

ゆえに一般に

| s

n

− s

m

| ≤ | S

n

− S

m

|

が成り立つ。ゆえに

X | a n |

が収束

⇔ { S n }

が収束

⇔ { S n }

Cauchy

⇒ { s n }

Cauchy

⇔ { s n }

が収束

⇔ X

a n

が収束.

かつらだ 桂 田

まさし

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(11)

3.2.1 収束円の存在

補題

8.1

を思い出すと

| z 1 − c | < | z 0 − c |

とする。級数が

z 0

で収束するならば、

z 1

でも収束する。

収束する点より

(

冪級数の中心から見て

)

近い点では収束する

対偶を取ると

| z 1 − c | < | z 0 − c |

とする。級数が

z 1

で発散するならば、z

0

でも発散する。

定理の形にしておく。

系 8.4 (

ある点で発散すれば、より中心から遠い任意の点で発散する)

X

n=0

a n (z − c) n

z = z 1

で発散するならば、

| z − c | > | z 1 − c |

を満たす任意 の

z

に対して発散する。

以上の準備のもと、収束円の存在定理を証明する。

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/complex2021/複素関数・同演習 第8回 〜冪級数(1)〜 10 / 16

(12)

3.2.1 収束円の存在

定理 8.5 ( 収束半径・収束円の存在 )

c ∈ C , { a n } n

0

は複素数列とする。このとき冪級数

X

n=0

a n (z − c) n

について、

次のうちどれか

1

(だけ)

が成立する。

(i) 任意の

z ̸ = c

に対して発散する。

(注: z = c

ではつねに収束する。

X

n=0

a n (z − c) n = a 0 + 0 + 0 + · · · = a 0 .)

(ii) 任意の

z ∈ C

で収束する。

(iii) ある

ρ ∈ (0, + ∞ )

が存在して、

| z − c | < ρ

ならば収束し、

| z − c | > ρ

なら

ば発散する。

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/complex2021/複素関数・同演習 第8回 〜冪級数(1)〜 11 / 16

(13)

3.2.1 収束円の存在

証明のあらすじ

(i)

でも、

(ii)

でもないと仮定すると、収束する

z

1

( ̸ = c),

発散する

z

0

が存在する。

上の補題

(

あるいは系

)

により

| z

1

− c | ≤ | z

0

− c | .

もしも等号が成り立つならば、

ρ := |z

1

− c| (= |z

0

− c|)

とおけば良い。

以下では、

| z

1

− c | < | z

0

− c |

と仮定する。図を描いて、

2

色のペンを持ち、

z

1よりも

c

に近いところでは収束」、「

z

0よりも

c

から遠いところでは発散」。ここから二分法を始 める。簡単なのだが、文章だけで説明するとかえって面倒な

(

一応、講義ノート

[1]

には 書いておいたが、読みにくい

)

ので省略する。

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/complex2021/複素関数・同演習 第8回 〜冪級数(1)〜 12 / 16

(14)

3.2.1 収束円の存在

定義 8.6 ( 収束半径 , 収束円 )

上の定理の状況で、(iii)以外の場合で、(i)のとき

ρ := 0, (ii)

のとき

ρ = + ∞

とおき、ρ

X

n=0

a n (z − c) n

の収束半径という。また

D(c; ρ) = { z ∈ C | | z − c | < ρ }

X

n=0

a n (z − c) n

の収束円

(the circle of convergence)

という。

(ρ = 0

のとき

D(c; ρ) = ∅ , ρ = + ∞

のとき

D(c; ρ) = C

であることに注意

)

この定義から

X

n=0

a

n

(z − c)

n の収束半径が

ρ ⇔ | z − c | < ρ

ならば収束かつ

| z − c | > ρ

ならば発散

何かある数が収束半径であることを示すために、このことはよく使われる。

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/complex2021/複素関数・同演習 第8回 〜冪級数(1)〜 13 / 16

(15)

3.2.1 収束円の存在

注意 8.7 (収束円の境界)

収束円の境界

| z − c | = ρ

の上にある

z

でどうなるか。収束するか、発散する か、上の定理は何も言ってない。それはケース・バイ・ケース

(後で例を見る)。

例 8.8 (等比級数は冪級数, この際収束条件をチェックしておく)

X

n=0

z n .

これは

c = 0, a n = 1 (n ≥ 0)

の場合である。実は等比級数である。

X

n=0

z n = lim

n

→∞

X n k=0

z k =

 

 

n lim

→∞

1 − z n+1

1 − z (z ̸ = 1)

n lim

→∞

(n + 1) (z = 1)

=

 

 1

1 − z ( | z | < 1)

発散

( | z | ≥ 1).

これから、

| z | < 1

ならば収束、

| z | > 1

ならば発散する。ゆえに収束半径は

1,

束円は

D(0; 1).

この結果は、実は非常に非常に重要である。冪級数は等比級数

に似ていて、その収束・発散は等比級数と比較して証明されることが多いから。

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/complex2021/複素関数・同演習 第8回 〜冪級数(1)〜 14 / 16

(16)

3.2.1 収束円の存在 補足 lim

n →∞ r n

r ∈ C

に対して、

lim

n→∞

r

nを調べておく。

| r | < 1

ならば

|r

n

| = |r|

n

→ 0 (n ∈ ∞).

ゆえに

lim

n→∞

r

n

= 0.

一方、

| r | > 1

ならば

|r

n

| = |r|

n

→ +∞ (n ∈ ∞).

ゆえに

{ r

n

}

は収束しない

(

「収束列は有界」に反する

)

以下

| r | = 1

とする。極形式

r = e

iθ

(0 ≤ θ < 2π)

を用いて考える。

θ = 0

の場合は

r = 1

であるから、

lim

n→∞

r

n

= lim

n→∞

1 = 1. 0 < θ < 2π

の場合は、

r

n

= r

inθは単位円周を

(

一定の角度で

)

周りつづけて止まらないので、収束しない。

…というようなことを授業の動画で話したが、最後の部分は次のようにするのが、論 理的にはすっきりしているかも。

|r| = 1, r ̸= 1

とする。もしも

{r

n

}

が収束するならば

r

n

− r

n+1

→ 0

のはずであるが、

r

n

− r

n+1

= |r

n

(1 − r)| = |r|

n

|1 − r| = 1

n

|1 − r| = |1 − r| > 0.

この値は

n

によらない正の定数であるから矛盾する。ゆえに収束しない。

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/complex2021/複素関数・同演習 第8回 〜冪級数(1)〜 15 / 16

(17)

参考文献

[1]

桂田祐史:複素関数論ノート

,

現象数理学科での講義科目「複素関数」

の講義ノート

. http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/lecture/

complex-function-2021/complex2021.pdf (2014

).

かつらだ 桂 田

まさし

祐 史 http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/complex2021/複素関数・同演習 第8回 〜冪級数(1)〜 16 / 16

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