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財源確保法案、税制改正法案 に関する所見

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(1)

財源確保法案、税制改正法案 に関する所見

(参考資料)

土居丈朗

(慶應義塾大学経済学部)

http://web.econ.keio.ac.jp/staff/tdoi/

(2)

概要

1. 平成 21 年度税制改正について 2. 社会保障財源のあり方

3. 中長期的な税財政のあり方

4. 財源確保法案について

(3)

平成 21 年度税制改正について

z 目先の経済対策

z 抜本的税制改革の先取りとなる、外国子会社 からの配当の益金不算入制度導入

z 税制改革の「中期プログラム」

z 消費税を含む抜本的税制改革について、早

めにコミットして将来の道筋を示すことで、国

民の将来不安を払拭するが必要 → 目先

の家計消費を増やす要因に

(4)

国民負担率 (=租税負担率+社会保障負担率)

租税負担率

(

)

租税負担率=税収÷国民所得、社会保障負担率=社会保障負担÷国民所得

7.6 10.9 13.1 10.6 9.9

7.0 2.7 3.7 21.9

2.1 3.7

4.4

7.0 5.8

14.8

13.7 15.1

18.1

3.5 3.8

5.5

1.2

8.1

5.5

14.6

8.7

10.5

23.8

24.2

20.2

39.7

51.4

61.0

70.1

47.6

31.9

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70 75

日本 アメリカ イギリス ドイツ フランス スウェーデン

個人所得課税 法人所得課税 消費課税 資産課税等 社会保障負担

(5)

社会保障財源としての消費税

z 社会保障の税財源として、消費税が重要

・所得課税は、社会保険料として今後増大予定

・勤労世代に過重な負担を求めない財源

・貯蓄率低下が懸念される中で、貯蓄の二重課税 を避けることができる

z 所得税は勤労世代を中心に負担集中 z 消費税は老若の世代を超えた負担共有

¾ 世界的には、所得課税よりも消費課税が主流に

(貯蓄や配当などの二重課税を回避できる)

(6)

受益と負担の世代間格差

出典:内閣府『日本 経済2004』

(7)

所得税、社会保険料と消費税の負担(1)

z 所得税年間納税額の分布(世帯主年齢階層別)

年齢階層内の構成比

資料:厚生労働省『国民生活基礎調査』2006年

※「不詳」は除く

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

非課税 ~5 5~10 10~15 15~20 20~25 25~30 30~35 35~40 40~50 50~60 60~80 80~100 100~

万円

39歳以下

40~49歳

50~59歳

60~69歳

70歳以上

(8)

所得税、社会保険料と消費税の負担(2)

z 社会保険料年間納付額の分布

(世帯主年齢階層別)

年齢階層内の構成比

資料:厚生労働省『国民生活基礎調査』2006年

※「不詳」は除く

0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

支払無 ~5 5~10 10~15 15~20 20~25 25~30 30~35 35~40 40~50 50~60 60~80 80~100 100~

万円

39歳以下

40~49歳

50~59歳

60~69歳

70歳以上

(9)

所得税、社会保険料と消費税の負担(3)

z 消費税年間支払額の分布(世帯主年齢階層別)

年齢階層内の構成比

※カッコ内は、1ヶ月当たり消費支出額

「不詳」は除く

0%

5%

10%

15%

20%

25%

30%

35%

~2.4 (~5)

2.4~4.9 (5~10)

4.9~7.3 (10~15)

7.3~9.8 (15~20)

9.8~12.2 (20~25)

12.2~14.7 (25~30)

14.7~17.1 (30~35)

17.1~19.6 (35~40)

19.6~

(40~)

万円

39歳以下

40~49歳

50~59歳

60~69歳

70歳以上

(10)

所得税、社会保険料と消費税の負担(4)

z 高齢世代の半分強は、所得税納税ゼロ z 高齢世代の約半分は、住民税納税ゼロ

z 世帯主が 40 ~ 59 歳の世帯は、2割前後が年 間 100 万円以上の社会保険料納付

z 世帯主が 60 歳以上の世帯は、2割強が年間

20 万円以上の消費税支払

(11)

所得税・社会保険料と消費税の性質

z 若年世代は、所得税、社会保険料負担が多い z 高齢世代は、所得税をあまり支払わない

z 消費税は、若年世代と高齢世代の間で、支払 額の分布の差異が小さい

¾ 他方、社会保障の負担と給付について、世代 間格差が顕在

→ 世代間格差是正の観点では、消費税を用い

るのが適している

(12)

所得課税と消費課税の役割分担

z

消費課税は効率性をより実現できるが、垂直的公 平性は実現しにくい税

z

所得課税(社会保険料を含む)は垂直的公平性を 実現できるが、効率性を阻害する恐れのある税

z

これらのバランスを考えれば、効率性を実現すべく 消費課税、垂直的公平性を実現すべく所得課税を 行うという役割分担が必要

z

消費課税で累進課税の実現を期待することは、そも そも無理な話

z

所得課税と消費課税のどちらをどれだけ課税する かは、必要な税収を確保するために、効率性と公平 性のどちらをどれだけ重視するかで判断する
(13)

消費税の社会保障財源化

z

社会保障財源の安定的確保の必要性

(消費課税は、景況による税収変動が小さい)

z

消費税率の積算根拠として、社会保障給付の国庫負 担額を想定(一般財源としての消費税)

z

増税分の消費税は、社会保障財源に充当

z

消費税収による社会保障財源の安定確保に寄与

z

それとともに、財政健全化も促進‥「一石二鳥」

→ 「消費税の社会保障財源化」

(14)

「消費税の社会保障財源化」による 財政規律(将来像)

歳出削減

債務償還費等

プライマリーバランス 黒字の確保

その他の税収等 消費税収

(国税分)

社会保障給付の国費負担 その他の歳出 国債費

利払費

「社会保障財源化」

歳入 歳出

消費税による 安定的な財源確保

役割分担

歳出削減を中心とした 財政健全化

社会保障財源化

歳出

歳入

社会保障給付の 重点化・効率化努力

高齢化等に伴う 社会保障給付増

(15)

法人税の表面税率 ( 製造業 )

出典:

Devereux, M.P., Griffith, R., and Klemm, A. (2002) “Corporate income tax reforms and international tax competition,” Economic Policy vol.17 pp.450-495.

25%

30%

35%

40%

45%

50%

55%

60%

65%

1980 1985 1990 1995 2000 2005

日本 アメリカ イギリス ドイツ

フランス イタリア カナダ スウェーデン

(16)

法人税の帰着と国際間税率引下げ競争

z

我が国で法人税率を下げない状況で、諸外国で法人 税率が引き下げられた場合

¾

外国で資本の税引後収益率上昇

→ 外国の生産における資本投入増

外国における労働の(限界)生産性・賃金増 我が国での資本の税引後収益率上昇(裁定)

→ 我が国における資本投入減

我が国における労働の(限界)生産性・賃金減

z

我が国で法人税率を下げないで、諸外国で法人税率 を下げた場合、我が国の労働所得にとって不利にな る
(17)

異時点間の課税政策

z 課税平準化政策 … バロー・ハーバード大学 教授

{

現在から将来にかけて増減する政府支出を所与と して、資源配分に歪みを与える租税が存在すると き、異時点間の税率は、時間を通じて一定の税率 で課すのが、課税に伴う超過負担(資源配分の効 率性からのコスト)を最小化にできて望ましい。

{

課税による超過負担を抑制

→異時点間の資源配分を効率化

※課税に伴う超過負担(資源配分の効率性からのコス ト)の大きさは、限界税率の2乗に比例する

(18)

課税平準化政策(イメージ)

z better worse

税率

時間 現在 将来

税率

時間 現在 将来

同じ要調達額(割引現在価値)

10%

5%

20%

税率

10%

のとき より4倍の超過負 担が長い期間に 渡り生じる

増税先送り

(19)

財政投融資特別会計の金利変動準備 金のあるべき姿

z

準備金の活用は、特例的・臨時的な活用にとどめる べき。基礎年金の国庫負担の財源確保は極めて重 要だから、現下の景況を踏まえれば、その財源確保 のための準備金の活用はやむを得ない

z

財政投融資特会は、一般会計からの繰り入れがで きない独立採算となっているから、中長期的に債務 超過にならないように運営すべき

z

したがって、準備率を特会総資産の

50/1000

とする のが理想であり、中期的にはそれに極力近づける よう運営するべき

z

「埋蔵金」は、ストックの話であり、活用できても一回 限りの財源であることを忘れてはならない

Referensi

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