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33 - - 原著論文 パックテストによる簡易土壌養分分析法

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Naturalistae, no. 12: 33-40(2008)

- 33 -

1 岡山理科大学大学院総合情報研究科・生物地球システム専攻 〒700-0005 岡山市理大町1-1総合情報学部波田研究室内 E-mail:

[email protected]

2 岡山理科大学総合情報学部生物地球システム学科 〒700-0005 岡山市理大町1-1E-mail: [email protected]

I.はじめに

植生調査など,植物に関する調査を行う中で,土 壌養分に関する情報があればより理解が深まると思 うことが多い.しかしながら,土壌の化学性に関す る分析手法の多くは,比較的高額な機器を準備する 必要があるし,化学的知識や技術なども必要である ので,気軽に取り組むことは難しい.一方,農業の 分野では,土壌水や抽出溶液の電気伝導度を計測し たり,試験紙による窒素量などの簡易計測が行われ ている(林,1990).これらの簡易計測法は,過剰な 施肥の影響を検査するためのものであり,自然の土 壌に含まれる栄養素の量とは桁外れに高濃度な数値 を対象としている場合が多く,そのままでは自然の 土壌には適用しにくい.そこで,簡易水質検査に用 いられるパックテスト(共立理化学研究所製)を利用 し,窒素やリンを低濃度に含む自然土壌の分析方法 を検討したので報告する.

II.実験方法

 1.試料の採集場所

 試料は2007年12月7,8日に森林,路傍の草地,

高水敷の草地の3ヶ所で9地点ごとの合計27地点で

採集した.土壌はその日のうちに持ち帰り実験室で 分析を行なった.

 採集地はすべて岡山県岡山市の域内である.気 候的には瀬戸内気候区に属し,年間平均気温は 14.8℃,年間降水量は1,364mm(岡山県,1988)で,

温暖で雨の少ない乾燥した地域である.

 森林:岡山市宿町にある,岡山理科大学生態シス テム園のコナラ林で土壌を採集した.

 路傍:岡山市宿町にある,岡山理科大学生態シス テム園のチカラシバやカゼクサなどが優占している 路傍の草地で土壌を採集した.

 高水敷:岡山市原町にある旭川右岸の中原橋上流 部で,ナギナタガヤやチガヤなどが優占している草 地から土壌を採集した.

 2.実験方法

 土壌の化学分析においては,乾燥した土壌を用い ることが普通である.風乾土を用いる場合もある が,土壌の乾燥には時間が必要であり,恒量になる まで乾燥機で加熱することが普通である.このよう な分析法においては,準備段階にはかなりの時間が 必要である.乾燥や加熱によって土壌に含有される

原著論文

パックテストによる簡易土壌養分分析法

松岡憲吾・波田善夫2

Soil nutrient analysis made simple by a commercial test kit

Kengo MATSUOKA1 & Yoshio HADA2

Abstract:We devised a simple and easy procedure for soil nutrient analysis using a commercial kit (Kyoritsu Chemical-Check Lab., Corp.).  In our analyses of soil samples from various vegetation types, greater amounts of nitrogen and phosphate were detected in grassland samples than in forest samples. Our procedure, much simpler and easier than conventional methods, is concluded to be us- able at least for comparative studies of relative abundance of nutrients in natural soils.

© 2008 by Okayama University of Science, PDF downloadable at http://www.ous.ac.jp/garden/

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栄養塩類の性質や量に影響があると思われるが,そ の測定方法による値として評価せざるを得ない.

 今回採用した生土容積抽出法(林,1977)は,一定 の容積の生土に一定量の蒸留水を加えて振とうし,

抽出液を得て,それに含まれる栄養塩類を測定する ものである.したがって,生土の含水率は抽出液の 塩類濃度に影響を与えることになる.

 栄養塩類は土壌に吸着されているものもあり,全 量が加えた蒸留水に溶出するわけではない.溶出す る量は物質によって異なり,蒸留水の量やpHなどに よっても異なる.また,溶出させるための攪拌の時 間や方法と時間によっても溶出量が異なる.土壌に 含まれる栄養塩類の一部は土壌の粘土などに吸着さ れており,土壌に含まれるすべての栄養塩類が植物 に利用可能ではないことは良く知られている.特に リン酸に関しては土壌に強く吸着されることが知ら れており,土壌中に含まれるリンの量と植物が利用 可能なリンの量に大きな違いがある場合も多い.

 これら諸問題の克服のため,溶媒の規格化などを はじめとする抽出条件の改良と基準化がはかられて いる.抽出溶媒としては,1規定KCl溶液などが用い られることが多いが,今回の測定では,栄養塩類が 雨水に溶け出す状態を想定し,また安易に用意でき る蒸留水を抽出液とした.

 土壌の性質とともに,溶媒と土壌の混合率および 振とう方法と時間によって抽出液中の栄養塩類の濃 度は異なる.本報告では,容器を3分間手で振る手 振り法を行った.また,抽出液の分析にパックテス トを使用することにした.それにより,機器を使用 せず,無電源の環境でも分析が可能である.この方 法は,簡便であり教育や自然観察などの場面で応用 できると思われる.一連の分析過程では,土壌懸濁 液をろ過する作業に最も長い時間を必要とする.野 外で分析を行う場合には,まず土壌を採集して振と うし,ろ過を行いつつ植生調査などを実施する手順 が効率的であろう.

 (1)森林ではB層の土壌を採集した.草地では地 表の有機物を取り去り,その下の土壌を採集し,

格子間隔が2mmのふるいで篩い,石や有機物を取

り除いた.

 (2)目盛りつきの200ml広口ポリ容器に100ml蒸留 水を入れ,よく混合した生土を150mlの目盛りに水位 が上昇するまで入れた(図1).生土と水とは容積比 で1対2である.

 (3)ポリ容器の蓋を締め,手で3分間振とうし た.これはカクテルを作るシェイカーを振る要領 で行った.

 (4)混合液はひだ折りしたろ紙(桐山,No.6)でろ 過し抽出をおこなった(図2).

 (5)抽出液を共立化学研究所製のパックテスト;

アンモニウム態窒素,亜硝酸態窒素,硝酸態窒素,

そしてリン酸態リン(低濃度)を使用し,定法に従い 測定をおこなった(図3,4).

 (6)アンモニウム態窒素,亜硝酸態窒素,硝酸態 窒素の測定値から無機態窒素の総量を求めた.

図1.広口ポリ容器.

(生土と水の比率は,1:2となるように混合する)

図2.ひだ折りしたろ紙.

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 3.留意点

 ・生土容積抽出法は試料の水分含有量によって 測定値が変化する(林,1977).また,季節や気温 などでも測定値が影響を受けると思われるため,

なるべく同じ条件で採集した土壌を使用するほう が良い.

 ・森林の場合,A層土壌を使用すると有機物が水 に浮きうまく混ざらないため,有機物の少ないB層 土壌を使用した.

 ・予備実験で,振とう時間を長くするほど抽出さ れる栄養分が高くなる傾向が見られた.森林や草原 の土壌は含まれる栄養分が少ないことと,手で振る ことの可能な時間を考慮した結果,3分間混ぜ合わ せれば,栄養分をある程度溶かし出すことが出来る と判断した.

 ・ろ紙はひだ折にすると,ろ過時間が短縮され素 早くろ過することが可能であった.

 ・ろ紙は,ろ過速度とろ過能力を考慮すると,3

μ程度の粒子を保留できる緻密さをもつものが適当 であった.

 ・硝酸態窒素のパックテストは亜硝酸にも反応す るため,値の補正が必要である.今回検出した亜硝 酸は微量なため,計算上での処理が可能であった.

計算式は以下の通りである(共立理化学研究所).

 見かけの硝酸態窒素の測定値-亜硝酸態窒素の測 定値×8=硝酸態窒素の濃度

III.結果

 分析結果は,抽出液に含まれている物質の濃度と して表記した.これは,パックテストの判読結果を そのまま表わしたものであり,生土の単位体積あた りの抽出量とするには,簡単な計算が必要である.

 1.窒素

 (1) アンモニウム態窒素

検出されたアンモニウム態窒素の平均値は,森林 土壌では2.00mg/l,路傍の土壌では1.67mg/l,高水 敷の土壌では1.50mg/lであった(図5).アンモニウ ム態窒素の量を比較すると,大きな差はあらわれな かったが,やや森林土壌で高い値が検出された.

 (2) 亜硝酸態窒素

 検出された亜硝酸態窒素の平均値は,森林土壌で は0.009 mg/l,路傍の土壌では0.019mg/l,高水敷の 土壌では0.030mg/lであった(図6).亜硝酸態窒素は 森林土壌ではほとんど検出されなかった.路傍や高 水敷の土壌で高い値が検出された.

 (3) 硝酸態窒素

 検出された硝酸態窒素の平均値は,森林土壌では 0.19mg/l,路傍の土壌では2.76mg/l,高水敷の土壌 では1.48mg/lであった(図7).森林土壌で測定した 全てのサンプルで,補正を行う前の値は検出限界の 値(0.2 mg/l)であり,ほとんど検出されなかった.

路傍の土壌では亜硝酸体窒素と同じく高い値が検出 された.

図3.比色による測定.

図4.実験風景.

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0 0.5 1 1.5 2 2.5 3

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採集地点 NH4+ -N (mg/l)

図5.各採集地点のアンモニウム態窒素の濃度.

0 0.005 0.01 0.015 0.02 0.025 0.03 0.035 0.04 0.045 0.05

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採集地点 NO2- -N (mg/l)

図6.各採集地点の亜硝酸態窒素の濃度.

0 1 2 3 4 5 6 7 8

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採集地点 NO3- -N (mg/l)

図7.各採集地点の硝酸態窒素の濃度.

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 (4) 無機態窒素の総濃度

 森林土壌では2.20mg/l,路傍の土壌では4.45mg/

l,高水敷の土壌では3.00mg/lであった(図8).窒 素量は森林土壌で低く,路傍や高水敷の土壌の方 が高かった.

 

2.リン酸  リン酸態リン

 検出されたリン酸態リンの平均値は,森林土壌で は0.04mg/l,路傍の土壌では0.19mg/l,高水敷の土

壌では0.12mg/lであった(図9).リン酸態リンは森 林では低く,路傍では高い値が検出された.

IV.考察  1.窒素

 森林土壌では,生成される無機態窒素の大部分が 直ちに植物に吸収されるため,含有量は常に低く抑 えられている(堤,1987).今回の結果でも森林土壌 の窒素量は路傍や高水敷より低く,これと同様の傾 向を示した.また,乾性褐色森林土では無機化速度

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採集地点 PO43- -P (mg/l)

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

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採集地点

  (mg/l)

硝酸態窒素 亜硝酸態窒素 アンモニウム態窒素

図8.各採集地点の無機態窒素の総濃度.

図9.各採集地点のリン酸態リンの濃度.

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が遅く,ほとんどがアンモニウム態窒素であるとさ れ,適潤性褐色森林土ではほとんどが硝酸態窒素で あるとされる(堤,1987).今回の結果では,森林土 壌はアンモニウム態窒素が多く,硝酸態窒素はほと んど検出できないほど微量であった.このことか ら,土壌は乾性褐色森林土の特徴をもっているので はないかと考えられた.岡山県南部は温暖で雨の少 ない乾燥した瀬戸内式気候の地域であるため,この ような結果になったと考えられた.

 樹木が窒素源として硝酸態窒素を利用する能力 は,種類によって大きな差があり,利用できない 種もある.例えば,ツツジ科植物は硝酸態窒素を 利用できる能力が低いことが知られている(小山,

2004).このように植物の種類によって,利用でき る無機態窒素の形が異なる.この方法は,簡便に土 壌中に多く存在する無機態窒素の形を調べることが でき,窒素と植物の関係性についての研究で役立つ と考えられた.

 2.リン酸

 リン酸の濃度は森林土壌では値が低く,路傍や高 水敷の土壌では高い値が検出され,森林と草原で大 きな差がみられた.リン酸も窒素と同様に,樹木が 直ちに吸収するため,森林土壌では値が低いと示唆 された.

 

3.抽出方法について

 土壌中に存在するアンモニウム態窒素は,水溶態 と交換態および固定態に分けられる.一般的には,

土壌中のアンモニウム態窒素は水溶態と交換態の合 量として測定されている.交換態は土壌に吸着する 性質を持っており,水に溶け出しにくいため,通常 は溶媒として塩化カリウムや塩化ナトリウムなどの 中性塩溶液を用いて交換浸出を行う(日本土壌肥料学 会,1986).今回は溶媒として蒸留水を使用している ため,アンモニウム態窒素の一部分しか抽出できて いないと考えられた.

 土壌中の水溶性リンは土壌が酸性に傾くと,溶け 出しやすくなったALやFeと直ちに結合して難溶性化 合物になる.また,中性および弱アルカリ性の場合 ではCaと結合して難溶性化合物をつくる.また,土 壌中の粘土に存在するALやFeによって吸着される場 合や,微生物によって体内に利用され有機態に変化 する場合もある(松中,2003).様々な可給態リン酸 の測定法が提案されているが,絶対量を求めること は困難である(日本土壌肥料学会,1986).リンは水に 溶け出しにくい性質をもっており,今回の実験でも 一部分しか抽出できていないと考えられた.

 4.測定方法について

 農業の分野で簡易計測として使用されている硝 酸イオンテスト紙(メルク社製)は,測定範囲が0

~500mg/lの7段階である.硝酸態窒素に換算する と0~114mg/lを7段階で表示していることになる (林,1990).パックテストの硝酸態窒素の測定は 0.2~10mg/lの6段階で表示するため,精度が高い.

今回の結果は,すべての値がパックテストの測定範 囲内におさまっており,森林や草原土壌から抽出し た液体を測定する場合は,パックテストが適してい ると考えられた(表1).

測定項目 測定範囲 標準色の値 森林 路傍 高水敷

NH4+-N (mg/l) 0.2~10 0.20.512510 1.0~3.0 1.0~2.0 0.5~2.0 NO2--N (mg/l) 0.005~0.5 0.0050.010.020.050.10.2

0.5

0.005~0.03 0.01~0.03 0.02~0.05

NO3--N (mg/l) 0.2~10 0.20.5,1,2,5,10 0.176~0.196 (0.2~0.2)

0.992~7.984 (1~8)

0.460~5.976 (0.5~6)

PO42--P (mg/l) 0.02~1 0.020.050.10.20.5,1 0.02~0.06 0.10~0.30 0.05~0.20

表1.パックテストの測定範囲と各測定データの範囲.

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 さらにパックテストを活用して,詳細な計測値 を検出する場合は,パックテストの反応液を吸光 度で計測するデジタルパックテストを用いること もできる.

 今回測定した値は,あくまでも簡単に水に溶け出 てくる部分を相対的に比較した値であり,振とう時 間や,pHの違いにより溶け出てくる値は変化するこ とを留意しなければならない.同じ条件で土壌を採 集し分析すれば,相対的な濃度の違いを比較するこ とは可能であると考えられた.

要約

 簡便に森林や草原などの自然の土壌中に含まれる 栄養分を分析する事ができれば,野外調査などに大 きく貢献できる可能性がある.そこで,パックテス トを利用する簡便な土壌成分分析法を考案した.採 集した土壌の窒素,リンを分析した結果,森林より も草原の方が多く検出され,それぞれの環境に相応 した値を得る事が出来た.本方法により,養分の含 有量が少ない自然土壌の土壌養分を測定し,相対的 に比較することは可能であると考えられた.

引用文献

林勇(1977). 温室床土の簡易検定における生土容 積抽出法の実用化試験. 神奈川園試研報, 24:

80-91.

林勇(1990). 「切り花栽培の新技術 バラ 下巻」:

41-46p, 誠文堂新光社, 東京.

小山里奈(2004). 樹木-土壌系の窒素循環-樹木 による土壌中の窒素の吸収と同化. 地球環境, 9(1): 11-18.

松中照夫(2003).「土壌学の基礎-生産・機能・肥 沃度・環境-」: 210-211p. 農山漁村文化協 会, 東京.

日本土壌肥料学会(1986). 「土壌標準分析・測定 法」: 105p,127p. 博友社, 東京.

岡山県(1988).「岡山県メッシュ気候図 資料編・

地図編」北海道地図(株).

堤利夫(1987). 「森林の物質循環」: 61p, 63p. 東 京大学出版会, 東京.

(2008年1月24日受理)

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