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Gendai nihonjin no ikikata : seikatsukan no kozo to henyo sono 2

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Academic year: 2021

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(1)■ 慶 應 義 塾 大 学 産 業 研 究 所社 会 心理 学 班 研 究 モ ノ グ ラ フ/No .32. 現 代 日本人 の生 き方 生 活 観 の構 造 と変 容. そ の2. III.質 問紙の分析結果 III-2.質 問紙の分析結果 IV.SCTの. 分析結果. Iv-1.刺. 激文単位 の分析. 1.目. 的. 2.方. 法. 31 31 32. 4.考. 66. 察. 例の分析. 67. 的. 67. 2.事 例の選択方法. 67. 3・ 事 4・ 考. ■槇田. 31. 34. 1.目. VI.考. 7. 3.分 析結果. IV-2.事. V.面. 7. 例 察. 68 134. 接 の結果. 137. 1.目. 的. 137. 2・ 方. 法. 138. 3.事. 例. 138. 4・ 考. 察. 167. 察と展望. 仁 ・小 林 ポ オ ル ・渡 辺 秀 樹 ・岩 熊 史 朗 ・西村 麻 由美. 169.

(2) 前巻 目次 組 織 行動 研 究. No.22(シ. リーズ No.31). 現 代 日本 人 の 生 き方 − 生 活 観 の構 造 と変 容 そ の1−. 1.序 1-1.序(7) 1-2.家. 族 の 変 容(16). 1-3.生. 活 価 値 意 識(25). II. 調査の方法 II-1.調. 査 ス キ ー ム(33). II-2.調. 査 技 法(34). II-3.予. 備 調 査(39). II-4.調. 査 計 画(43). III.質. 問紙の結果. III-1.質. 問 紙 の 基 礎 的 な 集 計(49). 巻 末 資 料(107∼129).

(3) 謝. 辞. 今回の調査においては,数千名に も及ぶ方々に ご回答いただきま した。これ らの方 々に あ らためてお礼を 申し上げ ます。また,調査協力者と して,多 くの大学や企 業など, 各方 面の方々に御協力いただきま した。特 に,千葉大学 の青木孝 悦先 生, 日本大学 の大村政男 先生,生涯学習開発財 団の岡本 健次郎 氏,筑波 大学 の落 合良行先生,国士館大学の川村幹 先生,東北福 祉大学の黒田正典 先生,薫風会 山田病 院の坂部先平先生,長寿社会文化協会 の田中尚輝氏,ゆたかな老後をつ くる中高年者 の会 の出 口義朗氏,東京電機大学の袴田明 先生,北 里大学の林 峻一郎 先生,東京大学 の古畑和 孝先生,放送大学の星薫先生 と糸賀千 恵子 さん,北 陸学院短期大学 の星野命先生に は,多大な御尽力を賜 りました。 ここに記 し て感謝 の意 を表 する次第 です。 慶應義 塾大学文学部 槇田ゼ ミナールの21期 生(平 成3年 卒)と22期 生(平 成4年 卒) の皆 さんには,デー タの配布,整理,集計をお願いいた しま した。 特に,22期 生ゼ ミ長 の四 ツ谷定和君には,ゼ ミの中心 とな って作業を進めていただきま した。ゼ ミ生の皆さん にあ らためて御礼 申し上げ ます。 株式会社キ ュー ピッ ド殿には,調査費並びに調査実施,整理 等において多大 な御協 力を いただきま した。こ こに記 して感謝の意を表する次第 です。.

(4) この 調 査 は , 慶 應 パ ー ソナ リテ ィ研 究会 が計 画 ・実 施 した も ので あ り, 研 究 会 メ ンバ ー が 執 筆 を 担 当 して い る。 執 筆 者 お よ び プ ロジ ェク ト参 加 者 は 以下 の通 りで あ る。. 執 筆 者(50音. 順). 碇. 由美 手. 伊 藤 ひ ろみ 伊. 藤. 隆. 一. 尚美学園短期大学. 岩. 熊. 史. 朗. 慶應義塾大学新聞研究所. 神. 木. 直. 子. 言語文化研究所付属東京 日本語学校. 真. 尚美学園短期大学. 川. 島. 久 保 寺 美 佐. 神奈川県立新羽高等学校. 小. 久. 小松 短期大学. 小 林 ポ オ ル. 慶應義塾大学. 齋. 林 藤. 和 律. 子. 佐 藤 由 美子. 富士通. 菅. 皆川記念病 院. 野. 陽 子. 鈴 木 典 田 辺 満. 子 彦. 慶應義 塾大学社会学研究科 野村証 券. 田. 稔. 福 島女子短期大学. 辺. 西 村 麻 由美 櫃 槇 増. 田 紋 田 野. 信. 子. 湘南短期 大学. 仁. 慶應義 塾大学. 子. 三 浦. 公 一. パ ーソナ リテ ィ ・ダイナ ミックス. 向 井. 恒. 夫. 明治生命. 渡. 秀. 樹. 慶應義 塾大学. 辺. プ ロ ジ ェ ク ト参 加 者(50音. 大. 塚. 泰. 子. 大. 野. 靖. 子. 順). 慶應義塾大学社会学研究科. 川 俣 真 由 美 平. 田. 光 子. 慶應義 塾大学経営管理 研究科. 中. 野. 敬. 子. 明治学院大学. 美 ノ谷. 香代子. 横浜国立大学. 塚. 美. 日本産業訓練協会. 越. 樹.

(5) III 質問紙の分析結果. III-1.. 現 代 の 気 分 :「豊 か な 社 会 」 の 快 適 性 と不 透 明 感. 小. 1.現. 林. ポ オ ル. 代 生 活 の 一 般 的 な満 足 感 1. 生活満足感. 薮. ま ず ,現 在 の 生 活 全 般 に 対 す る 満 足 度(問II-1) を 図1に. 見 る 。 「満 足 で あ る」 「や や 満 足 で あ る」. 上 で あ り, 生 活 満 足 度 は 全 年 齢 層 を 通. 彗 塔 曝. のふ た つ の選 択 肢 で 肯 定 的 に 回 答 した もの の 合 計 は60%以. 羃・. じ て 高 い 。 しか も , こ の 傾 向 は 年 齢 層 が 高 く な る ほ ど 強 くな り,60歳. 台 註)に至 っ て は , ほ ぼ8割. に. 達 す る 。 こ れ に 対 し, 否 定 的 反 応 で あ る 「不 満 足 で あ る」 「や や 不 満 足 で あ る 」 の 合 計 は , 全 体 で も 註)本. 稿 中 ,20歳 台 と表 記 して い る もの は24歳 以下 , 30歳 台 は25歳 以 上34歳 以下,以降同様に表記 し,55歳. 以 上 を60歳. 台 と略 記 した 。. 図1年. 齢 層 別 の 生活 満 足感 現 在 の生 活 に 対 す る 満 足 度 を 「どち ら と もいz.な い 」を 含 む5選 択 肢 で 回 答 させ た 。.

(6) 8. 17%に. とど ま っ てい る 。. 現 在 の 自分 の 生 活 に 対す る肯 定 的反 応が , 中立 点 を 含 む5選. 択 肢 で 回答 させ た の に もか か わ ら. ず , 全 体 と して6割 以上 を得 た こ と は, こ こ数 年. へ. 訳. 続かない. \. の 間 に 行 わ れ た 他 の生 活 満 足 度 調 査 と 同 じ く, 高 ▲・ 一. .: 塾. 一・…_一...夢.卩.. 丶.. 2. 賢. さらに発展 2. 韓. 1. 社 会 の 快 適 性 と科 学 技 術 の 受 入 れ. r . ﹂. 封. い 生 活 満足 を示 して い る と言xる 。. 豊かでない. \ \. 夐. 現 代 社 会 の もつ 快 適 性 を 現 出 す るに 科 学 技 術 が 大 ぎな 力 を 果 た して きた こ とは 周 知 の 事 実 で あ る 。 こ の, 科 学 技 術 に よ り快]pfd生 活 が 実 現 した とい う意 見 を , 科学 技 術 が さま ざま な ものを 機 械 で 置 き換 え る こ とに よ り生 活 をか え っ て複 雑 な も の に した とい う意 見 と対 比 させ て選 択 させ た(問 II-2B)。 図2を 見 る と, 前 者 を全 体 で は74%の. 酔騾. '.. 10a篤. 决7. 20耀30歳40艦50歳60虐. 図3. 社会の豊か さ. 今 の 社 会 の豊 か さを 「将 来 に. 渡 っ て さ ら4L発 展 して い く」か ,「こん な 豊 か さは 続 か な い 」とみ るか を ,「今 の 社 会 は 豊 か で は な い 」 とい う選 択 も許 して 回 答 させ た 。 選 択比 率 を 各 選択 肢 別V” 年 齢 層 別 に示 す 。 20歳 台 に お げ る傾 向 の 違 い は 第3節 で検 討 す る。. れ るパ タ ンを , 本 質 問 紙 調 査 後 に 行 わ れ た 回答 者 に 対す る面 接 調 査 事 例 か ら挙 げ る と, 以下 の よ う. 5 4 習 蟹 轄. で あ る。. 公 私 に わ た っ て 今 の 生 活 に は ど ち ら か と い え. ば満 足 して い る 。今 の社 会 に は 1. 味 で さ ら に 豊 か な 社 会 に 発 展 し て い く」 し , 20才30才40才50才60才. 図2. 「い ろ ん な 意. 科 学 技術 に 対 す る受 入 れ方. 科 学 技 術 の発 展 で 環 境 汚 染 も克 服 で き る と思 現 代 生活 が 科 学. 技 術 に よ っ て快 適 で 便 利 に な った と感 じるか , それ に よ りか え っ て複 雑 に な り住 み に く くな っ た と感 じる かを 聞 い た。. っ て い る 。 調 和 が と れ て い れ ば 「人 工 的 で 自 然 と隔 絶 して い て も,便 利 で快 適 な生 活 が 良 い 。」(43歳. ・男 ・既 婚). 「い ろ い ろ な 変 動 が あ っ て も長 い 目で 見 れ ば. 回答 者 が 受 入 れ て い る 。年 齢 層 別 に 見 る と, 特 に. 人 間 の 生 活 は 向 上 し, さ ら に 豊 か な 社 会 に 発. 若 年 層 ほ ど科 学 技 術 に 対 す る許 容 度 は 高 く,20歳. 展 し て い く 。」(36歳. ・男 ・既 婚). 台 で は 科 学 技 術 に よ る快 適 性 を 認 め る もの が8割 を 越 え て い るo. しか し,「今 の 社 会 が 豊 か だ と は 思 わ な い 」 と い う回 答 の 減 少 分 に 対 応 し て ,「今 後 も よ り豊 か な 社. 社会の豊か さ つ ぎu” を 図3に. 会 へ と 発 展 し て い く 」 と い う肯 定 的 意 見 が 増 加 し. い ま の 社 会 に 対 す る 印 象(問II-2A). て い る の か と い う と , そ う で は な い 。「こ ん な に 豊. み る 。「今 の 社 会 が 豊 か だ と は 思 わ な い 」. と い う意 見 は 全 体 で も28%と3割 これ を 年 齢 層 別 に み る と ,30歳. に満たない 台 の39%を. に 年 齢 層 が 高 くな る に つ れ こ の 比 率 は 減 少 し 歳 台 で は24%に. か な 社 会 は 長 く は 続 か な い 」 と い う回 答 が 増 え て. 。 最高. い る 。 つ ま り, 社 会 の 豊 か さ を 感 じ る と し て も ,. ,60. に 否 定 的 な 見 通 しを 持 た ざ る を 得 な い 構 造 の 存 在. な って い る。社 会 の豊 か さを実. 感 し, 生 活 に 満 足 して い る回答 者 の典 型 的 と思わ. そ れ に は 留 保 条 件 が 付 帯 し て お り, そ れ ゆ え 将 来. を 想 定 す る こ とが 出 来 る。.

(7) 一 こ の, 将 来 の 豊 か さを 見 通 し得 な い留 保条 件 と は 何 だ ろ うか 。 こ の こ と に つ い て は 第3節. で改 め. て 検 討 す る 。 そ の 前 に ,次 節 で は そ の 準 備 の た め ,. 質問紙の分析結果一9. 比 率 は 大 き く減 少 して い る。 これ に 対 し,家 庭 な ど仕 事 以外 の生 活 を仕 事 よ り大 事 にす る もの の比 率 は , どの群 で も仕 事 を 大. 生 活 上 の さ ま ざ ま な 問 題 に 対 す る回 答 傾 向 を 検 討. 事 にす る もの の比 率 よ り多 くな って い る。しか し,. す る。. 最 大 比 率 を示 す 学 生 で も, 「仕事 以外 の 生 活 が 大 事 」 を選 択 した比 率 は 現 時 点 で4割 弱 で あ り,「等. 2.生. 活 意 識 , 老 後 ,生 命 操 作 にっ い ての 意 見. 分 に 力 を 注 ぐ」 とい う折 衷 的 な 回 答 が 最 大 多 数 を 占め て い る。. 結 婚 や家 庭 生活 に対 す る考 え方 が 年 齢 に よっ て 組 織 的 に変 化 し, 高 年 齢 層 ほ ど伝 統 的 価 値 基 準 に 沿 った 回答 が 多 くな るのは , あ る意 味 で は 自然 で. 結 婚 に つ い て(問III-3) 結 婚 す る こ とを無 条 件 で 当然 とと ら え る見 方. あ る。 こ こでは , そ れ らに 加 え て, 老 後 の 問 題 や. は , 現 時 点 で す で に 全 体 の25%程. 科 学 技 術 の革 新 に と もな う新 しい 医療 技 術 な どに つ い て , 年 齢 層 ・男 女 ・職 業 等 の 属性 に よ る考 え. 過 ぎ な い 。 こ れ に 対 し, 図5で. 方 の 違 い を検 討 し,相 互 の 開連 の分 析 を試 み る。. に お い て と くに 高 く26%,30歳. 結 婚 の 必 要 性 を と くに 認 め な い も の の 比 率 は 女 性 台 女性 に 限 れ ば. の ぼ っ て い る 。女 性 で は ,結 婚 を 認 め る に. 羅. 33%に 2-1.仕. 度 を 占 め る4` 明 ら か な よ うVC,. 事 ・結 婚 に つ い て 男性. 生 活 に お け る 仕 事 の 比 重(問II-5) し. 生 活 の 上 で の 仕 事 の 比 重 に つ い て 図4を. み る. 女性. と ,「仕 事 が 大 事 」 と 答 え た も の の 比 率 は 自営 業 で 一 番 多 く3割 一方 60に. 近 くを 占 め て い る. 。 脳sex2服3B%4脳5脳6町170k8鰍9B%且. ,学 生 は この比 率 が最 少 で あ っ て, わ ず か. 躰欧鴻 構成 比. す ぎ な い 。 これ と, 仕 事 観 に つ い て最 も保. 守 的 傾 向 の 強 い 自 営 業 と の 比 率 の 差 は20ポ. イ ン. 図5結. 婚 す る こ とに つ いて. こ れ に つ い て 「す る. の が 当 然 」 「しい て す る 必 要 は な い 」 「しな い. トに も及 ん でxaり , 仕 事 に 対 す る 感 覚 の 違 い の 強. と 一 人 前 と み な さ れ な い 」 「い ろ い ろ 考 え る. さを 示 してい る 。 これ を 年 齢 層 別 に 見 て も, 若年. と した 方 が よ い 」 の4選 こ こ で は , 後2選. 齢 層 に な る ほ ど 「仕 事 が 大 事 」 と 回 答 す る も の の. 択 肢 で 回 答 させ た 。. 択 肢 を 併 合 し 「し た 方 が 有. 利 で あ る」 と い う カ テ ゴ リ と し て 扱 い , 学 生 を 除 く社 会 人 に つ い て 男 女 別 に 示 す 。. 1. 靈1. 100%. 6 5 4 ㌶ 瀁 蟾. 覊 7 ま{60 督5騾. 2. 轄ae. 1. 30 z. 学生. 図4. 主婦. 企業勤務. 生 活 に お け る 仕事 の 比 重. 自営業他. 10 e. 仕 事 とそれ 以 外 の. 生 活 に つ い て , どち らを どの程 度 重視 して い るか を 聞 い た 。 中立 点 付 き5選 択 肢 で 回 答 さ せ た 結 果 を , 仕事 とそれ 以外 の どち らを重 視 す るか で3カ テ ゴ リに 併 合 して示 す。. 図6. 学生. 主婦. 企業勤務. 自営業他. 同 棲 につ い て これ に つ いて 「同棲 は よ くな い 」 と,3つ の 同棲 を 認 め る意 見 の4選 択 肢 で 回答 させ た 。 これ を 同 棲 を 認 め る/認 め な い の2分 類 に集 計 して示 す 。.

(8) 10. して もそ の有 用 性 を 判 断 の基 準 に して い る ものが. な っ て い るQ. 52%と 過 半 数 を 占め , 社 会 規 範 と して認 め て い る もの の2倍 以 上 に 達 して い る 。そ の 代表 的 な考 え. こ の よ うな 回 答 傾 向 の構 造 的 な 違 い は , 若 干 現. 方 は, 以下 の事 後 面 接 事 例 に み られ る意 見 に 集約. れ か た を変 え て老 後 の問 題 等 に 対 す る回 答 傾 向 の. され るだ ろ う。. 違 い に もみ られ るQ. 「老 後 な どい ろ い ろ考 え る と結 婚 は した 方 が2-2.老 よ い と 思 う 。」(32歳. 後 の 問題 に つ い て. ・女 。未 婚) 親 の 老 後(問. こ の こ と は , 現 在 で も半 数 近 くが 伝 統 的 結 婚 観. 皿 一10A>. 親 の 老 後 に つ い て 「ど ん な に 大 変 で も 同 居 して. を 保 持 し て い る 男 性 と好 対 照 を な し て い る 。 さ ら. 面 倒 を み る 」 とす る も の を 男 女 別 に み る と ,30歳. に こ れ を 職 業 別 に み る と, 結 婚 す る の が 当 然 だ と. 代 以 上 の 年 齢 層 で は 男 性 の ほ うが 一 貫 し て10ポ. す る も の は , 自営 業 に 多 く学 生 に 少 な い 。 仕 事 の. イ ン ト以 上 高 い 。「経 済 的 負 担 が 大 き く て も 施 設 に. 比 重 に つ い て も結 婚 に つ い て も, 主 婦 は 学 生 に 次. 入 っ て も ら う」 と い う回 答 の 比 率 に 男 女 差 は な い. い で リベ ラ ル な 意 見 を 持 つ 傾 向 が 見 え る 。. か ら , ど ち ら と も 答 え ら れ ず ,「そ の 他 」を 選 択 し. し か し , 同 棲 に つ い て そ の 可 否 を 問 う と(問 III-2), そ れ を 否 定 す る意 見 の 比 率 の 最 も 多 い の も上 って い る. 図9>。. 寝 た き りに な っ た 人 の 世 話 に つ い て(問III-11) の 回 答 を 職 業 別 に み る と(図10),. 「ど ん な に 大 変. 驤. は 主 婦 で あ り, そ の 比 率 は65%に. た 女 性 が 多 い こ と に な る(図8,. (図6)。. る. 黙 結 婚 と 子 供(問III-4) 女性. み る. 湯. と ,「結 婚 し た ら 子 供 を つ く る こ とが 当 然 」だ と い う意 見 を 選 択 し た も の の 比 率 は 男 性 で は48%に も の ぼ っ て い る の に 対 し, 女 性 で は そ の 値 が20ポ イ ン ト近 く も低 くな っ て い る 。 こ の 男 女 差 を 年 齢 層 別 に み て み る と,60歳. 台 で は 約20ポ. 脳 且B%zeKgBk4脇SBk6脳7Bk蹤90×1日 図8両. イ ン トも. 倒 をみ る」 「 経 済 的 負担 が 大 き くて も施 設 に 入 っ て も ら う」 か ら選 択 させ た ものを 男 女 別 に示 す 。 社 会 人 の み の集 計 。. イ ン ト程 度 の 差 で しか な く. 1臼脇. る. 數. そ して,. 驤. 台 で は4ポ. 脳 構成比. 自分 で 身 の 回 りの 世話 が出 来 な くな った 時 , ど うす る か を 「どん な に大 変 で も同居 して面. 存在す る差 が,男性 の 保守的傾 向 の 低減に よっ て ,20歳. 親 の ど ち ら かが ひ と りに な っ た ら. 灘 肥. 閣鸚. 女 性 に 伝 統 的 価 値 観 か らの離 脱 傾 向 の 強 い こ と は , 結 婚 と子 供 の 問 題 で もみ られ る 。 図7を. 蠍. .真. 唱. 初 ま{60% 橿5. 構成比. 1. 婚 と子 供 の 有 無 に つ い て これ に つ い て5 選 択 肢 で 回 答 させ た 。 「結 婚 して も 子 供 は つ. 2. 図z結. 轄4. くらな い 」 「子 供 は つ くるつ も りだ が 結 婚 は しな い 」「 結 婚 も, 子 供 も必 要 で は な い 」は一 括 して 「つ くらな い 」 と して示 す 。社 会 人 の みの集計。. 牲 図9両. 主婦. 企業勤務. 自嘗業他. 親 の ど ち ら かが ひ と りに な った ら 同 じデ ー タを 職 業 別 に示 す 。. 図8と.

(9) 飄. 一. 質問紙の分析結 果一11. れ る。. る. 自 分 の 老 後 に つ い て は 「で ぎ る だ け 一 人 で 頑. 軾 慣. 張 りた い 」 が 具 体 的 に は あ ま り考xた な い 。(33歳. こ とが. ・女 ・未 婚). 「年 寄 りに な っ て 一 人 暮 ら しに な っ て も ,子 供 聾4 に 面 倒 を 掛 け た く な い と は 思 う 。」(23歳. ・. 女 ・未 婚 ・会 社 員) 学生 図10寝. 主婦. 企業勤務. た き り老 人 の 世 話. 自営業他 「どん な に 大 変 で も. 子 供 が 世 話 す るべ き」 「収 入 の 半 分 以上 が 税 金 に 取 られ る よ うに な って も, 自治 体 や 国 が 行 うべ き 」 か ら選 ば せ た。. 面 白 い こ と に ,20歳. 台 の 回 答 老 で は 「子 供 と 一. 緒 に 暮 し た い 」 の 選 択 比 率 が40%で. あ って , 他. の ど の 年 齢 層 よ り も 高 い 。 そ して こ の比 率 は 他 の す べ て の 年 齢 層 で の傾 向 と は 逆 に ,「 一 人 でが ん ば る 」 よ り5ポ. イ ン トも 高 い 。. で も子 供 が 面 倒 を 見 るべ きだ 」 とい う意 見 を 持 つ. 現 実 に は , 親 の 老 後 に せ よ 自分 の そ れ に せ よ,. も のは 学 生 に 最 も多 く, 主 婦 に 最 も少 な い 。 この. 以 下 の 面 接 事 例 に あ らわ れ て い る よ うに , 経 済 的. 傾 向は 前 出間III-10Aで. 条 件 が 大 き な 問 題 に な る の は 間 違 い な い だ ろ う。. も同 様 で あ る 。. 同 居 して 親 の 面 倒 を み る とい う場 合 ,現 実 に世 話 をす るの は 女 性 で あ る こ とが ほ とん どで あ るこ. 自分 の 老 後 は. とを 考 え れ ば , 現 実 に 関与 す る度 合 いが 高 いほ ど. 惑 を 掛 け た くな い 」。 しか し, 「自 分 の 老 後 の. 「施 設 に 入 っ て も, 子 供 に は 迷. 単 純 に あ れ か これ か の 回答 をす る こ とが 困難 に な. こ とに せ よ, 親 の こ と に せ よ , そ の 時 の 親 子. る, とい う事 情 が 想定 され る。 また これ とは 反 対. の 経 済状 態 に か な り影 響 され るの で は な い. P” 親 の老 後 の問 題 に現 実 性 を感 じられ な い 程度. か 。 」(37歳. ・女 ・既 婚). が 高 い ほ ど, 伝 統 的 社 会 規 範 を 内面 化 した だ け の 意 見 が 多 くな っ て い る 。調 査 後 の面接 事 例 をみ る. 従 って , これ らの 問題 が現 実 に な っ た時 の聞 題 意. と,「ど ん な に大 変 で も同居 して面 倒 を み る」を選. 識 は , 一 般 論 と し て の 回 答 傾 向 と は か な り様 相 を. 択 した もの の中 に は , 以下 に示 す よ うに まだ それ. 異 に す る。. が 現 実 問 題 とは 感 じられ な い こ とを前 提 に して 回 答 した もの が 多 い。. 両 親 の 世 話 に つ い て 「老 人 ホ ー ム な ど 否 定 的 に 考 え て は い な い が ,(自分 の 親 を 入 居 さ せ る. 両 親 の面 倒 は 「現 実 そ う な るか は 別 と し て 」. 場 合)本. 「同 居 し て 面 倒 を 見 る 。 」(43歳. 隙 こは 葛 藤 が あ る と 思 う 。 現 実 的 に は 近 い こ. 。男 。既 婚 〉. 当 に 割 り切 れ る か ど うか と 思 う○ 実. 「親 が 若 い0)で 実 感 が な い が ,本 来 家 族 が 面 倒. と 」 だ と 思 っ て い る 。(38歳. を 見 るべ きで は な い か 。」(23歳. 「体 験 上 家 族 の 負 担 は 大 変 で 家 族 の 方 が 疲 れ. 。女 ・未 婚 ・. 会 社 員). ・男 ・既 婚 〉. て しま う。公 共 の 施 設 を た く さん つ くっ てす こ し税 金 を 高 く して も, そ う した施 設 に入 れ. 自分 の 老 後 配 偶 者 に 先 立 た れ た あ との 自分 の 老 後(問III10B)に っ い て も, 自分 ひ と りで 生 き て い く願 望 は 強 い 。 これ も親 の老 後 の 問題 を考 え る と同様 ,. る しか な い 。 」(27歳. ガ ン 告 知(問III一. ・女 ・未 婚). 一12A). 現 実 の 問 題 と し て 考 え る と, 単 純 に 回 答 す る こ. 子 供 に 面倒 を 掛 け た くな い とい う思 いや , 具 体 性. と が 出 来 な い と い う事 情 は こ こ に も み ら れ る 。 自. を 欠 く規範 的 回答 が 特 に若 年 齢 層 に 多 い と考 え ら. 分 自身 が ガ ン に な っ た 時 に は 告 知 して ほ しい と す.

(10) 12. 10臼贓. 70. 黠. 雕. 雛. 60 蟹. 女性. ﹃ 慶. 駟 賢 46 輕. 翩10k2觴sex4饑50×6d%70XB脳90k且. 嬲 構成比. 0. 図13末. 0. 学生 図11. 主婦. 企業勤務. 期 ガ ン患 者 の 介護 「どん な に大 変 で も 家 族 で 介護 す るの が よい」 「経 済 的負 担 が 大 ぎ くて も病 院 で 最 後 ま で 治 療 して もら う」 「高額 の 税 金 を 払 う よ うに な っ て もホ ス ピス を増 やす のが よい 」 か ら選 択 させ た 。. 自営業他. あ な た は ガ ン を 知 らせ て ほ しい か 回答 者 自身 が ガ ンに な っ た時 は知 らせ て ほ しい と. 社 会 人 の み の集 計。. 思 うか , に対 す る 回答 。 最 も 少 な い の も 主 婦 で あ る。. 黔. 末 期 患 者 の 介 護(問III-12C) ガ ン末 期 の 介 護 に つ い て も, 男性 は家 族 介護 あ るい は 病 院 で の 治療 を 選 択す る もの が ほ ぼ半 数 に 達 し て い る(図13>。. 的 負 担 を し て も ホ ス ピ ス を 充 実 させ た い と 回 答 す. 窮成比 図12. ガ ンの 告 知 家 族 の一 員 が ガ ンに な った 時 , 本 人 に 告 げ るか ど うか に 対 す る回 答 の社 会 人の男女別集計結果。. る も の(問III-12B)は し て6割 貫 し て5割. , 男 女4L関 係 な く全 体 と. る も の は 女 性 に 多 く ,6割. 以 上 が 告 知 を 望 ん で い る(図11)。. そ. 人 に そ の こ と を 告 知 す る と 回 答 した も の は 極 端 に 体 で13%)。. 性 の 保 守 的 な理 想 主 義 的傾 向 との違 い を見 せ て い るo. 2-3。. 新 しい 医療 技 術 につ い て. 産 み 分 け(問V-1) 生 命 の 入 為 操 作 で あ り, 好 ま し くな い と す る も. の は 全 体 で74%に. お よび , 否 定 的 回 答 が 圧 倒 的. 告知に比較的積極的な学. 生 を 除 い て 集 計 す る と, そ れ で も 男 性 だ け で み れ ば 「告 知 す る」 と 回 答 し た も の が 約ink存. 10脳. 藤. たい. 在す. とも. るの に 対 し, 女 性 で は そ の 半 分 以 下 に す ぎな い. 8. そ の 分 「場 合 に よ る 」 と 回 答 した も の. 7. が 多 く, 男 性 の , い わ ば 合 理 的 判 断 に 寄 っ た 回 答. ヨ68X. (図12)。. を 占 め る。 こ こ で も 男. 以 上 に の ぼ る。 ま た, 職 業 別 に 見 て も一. れ に 比 べ て , 家 族 の 一 員 が ガ ンに な っ た 場 合 , 本. 少 な い(全. こ れ に 対 し, か な りの 経 済. 傾 向 との対 照 を見 せ てい る 。以 下 に , 男 性 回 答 者. 鰹56% 韆4. の理 由づ け の例 を 示 す 。. 30冩 四. 自 分 に 対 す る ガ ン告 知 は 望 む 。「や る こ と を や っ て 死 を 迎 え た い 。」(36歳. 。男 ・既 婚). 16 騾. 図14自. 20才30才40才50才60才. ま た, 職 業 別 に み た 時 , 自分 自身 が ガ ンに な っ た ら 「知 ら せ て ほ し い 」 と 回 答 し た も の の 比 率 が. 分 の臓 器 を提 供 す る こ と に つ い て 回答 者 自身 が脳 死 状態 に な った時 , 他 人 に臓 器 を 提 供 す る こ とに つ い て , 「どち ら と もい え な い」 を 許 す選 択 肢 で 回 答 させ た。.

(11) 一. 質問紙 の分析結 果一13. で あ る 。 「好 都 合 で あ る」 と評 価 す る も の は1割 103罵. にみ たず , 年 齢 層 に よる 一 定 の 傾 向 はみ られ な い 。 しか し, 「(科学 技 術 の 進 ん だ)今. あ る が , 年 齢 層 が 高 くな る に つ れ て 上 昇 し60歳 台 で は23%と8ポ. 飜. の時 代 で は. 台 で は15%で. イ ン ト増 加 し て い る。 こ の 分. 謡 督 耀. や む を 得 な い 」 と す る も の は20歳. 高年 齢 層 に な るに つ れ 否 定 的 評 価 が 減 少 し て い 跏 鰯. る。. 自 分 の 臓 器 を 提 供 す る こ と に つ い て(問V-2). 学生. 「他 の 人 の 役 に 立 つ な ら ば そ う した い 」 と 回 答 した も の が , 全 体 の 過 半 数 をxて. 台 ・30歳. 台では. 企 業勤務. 自営業他. 計。. み る と, 若 年 齢 層 ほ ど. こ の 回 答 傾 向 は 強 く な り,20歳. 1. 讎. 約6割. い る。 男女 差. 主婦. 分 の 臓 器 を提 供 す る こ と に つ い て 他人 に 臓器 を 提供 す る こ とに つ い て ,職 業 別集. 羅. は 見 ら れ な い が , 図14を. 図16自. に達 して い る。. 6臼 報. 心 臓 移 植 に つ い て(問V-3). 。「そ れ で 命 が 救 わ れ. 駟 46 軽 樊. 回 答 者 自身 の こ と と して で は な く, この こ との 一 般 的 な 可 否 に つ い て 問 うた. る な ら , 取 り替 え た ら よ い 」 とす る も の は , 全 体 で65%に. 達 す る 。 前 間 と 同 じ く若 年 齢 層 ほ ど こ. の 技 術 を 肯 定 し て お り, そ の 傾 向 は さ ら に 強 い 20歳. 台 ・30歳. て お り,60歳. 台 で の 肯 定 率 は7割 台 に 比 べ30ポ. 1. 。 以 上 に もな っ. イ ン ト近 く も 上 昇 し. 学生 図17心. て い る(図15)。 高 年 齢 層 に な るほ ど拒 否 的 反 応 が 増 加 す るが ,. 羅. 「時 代 の 流 れ だ か ら や む を 得 な い 」とす る 消 極 的 反. 1讎. 主婦. 企業勤務. 臓移植について て,職業別集計。. 応 の 選 択 率 も,tz%か. 自営業他. この こ との 可 否 に つ い. ら24%. へ と倍 増 して い. る。. 解. また , 職 業 別 に み る と, 自分 が脳 死状 態 に な っ. 脇. た 時 の 臓 器 移 植 に つ い て も,心 臓 移植 に つ い て も. 7. 肯 定 的 回 答 が 最 も 少 な い の が 主 婦 で あ る(図16,. 曇. 図17)。. 軽 準40X. 老 後 や医 療 技 術 の問 題 な どは 多 くの場 合 , 回 答. 四 19. 者 に 実 感 を も っ て 回 答 で き る よ うな 状 況 が な く , 一 般 的 な イ メ ー ジ しか な い か ら紋 切 型 の 回 答 に な 20才30才40才50才60才. 図15心. 臓 移 植 に つ いて. り易 い 。 今 回 の 調 査 で は こ れ を 少 しで も防 ぐた め , この こ との 可 否 に つ い. バ リ ア ー付 き(ど. ん な に 負 担 が 高 く と も等)の. 選. て, 「そ れ で 命 が 救 わ れ るの な ら よい 」(肯. 択 肢 に した のだ が , 現 状 で は , 多 くの回 答 者 に は. 定)「 望 ま し くな い が , 時 代 の 流 れ だ か ら や む を 得 な い 」 「そ こ まで 人 為 的 に 手 を 加. こ の よ う な 問 題 が 余 りに 現 実 か ら 遠 く感 じ ら れ る. え るべ き で な い 」(否 定)の3選. た め , 十 分 な 効 果 を 上 げ な か っ た よ うに 見 え る 。. 選 ばせ た 。. 択 肢か ら. 例 え.ば, 臓 器 移 植 等 の 医 療 技 術 導 入 は , 「(自分.

(12) 14. が提 供 者 に な る こ とに よっ て, 他 の)人 の 役 に 立. 成 す る が , 心 臓 移 植 に つ い て は 「そ こ ま で 人. つ 」 とい う大 義 名 分 が あ り, 社 会 規 範 に 合 致 す る. 為 的 に 手 を 加 え る べ き で は な い 」。(43歳. た め認 め られ やす い と思 わ れ る 。事 後 の面 接 事 例. 男 ・既 婚). ・. か ら これ を示 して い る も のを 挙 げ る。 従 って ,心 臓 移植 な どの医 療 技 術 が , 今回 の調 (自身 が 臓 器 を 提 供 す る 場 合 ,)臓 器 移 植 は. 査 で 得 られ た 回 答比 率 通 りに認 め られ て い る も の. 「安 らか に 死 ん で か らに して ほ しい」。が , 心. とは 判 断 し難 い 。面 接 事 例 を見 れ ば , 多 くの人 が. 臓 移 植 は 「それ で 命 が 救 わ れ るな らば , 取 り. 実 際 そ の よ うな状 況 に立 ち至 った 場 合 に は ,』非 常. 替 え た ら よい 。」(32歳. に 迷 うで あ ろ う こ とを表 明 して い る 。 した が って. ・女 ・未 婚). (一般 的 に 脳 死 を人 の死 と認 め るか ど うか は. これ ら とは逆 に ,伝 統 的 価 値 観 か らみ れ ば 「自然. と もか く,)自 分 が 他 人 に(臓 器 を)提 供 す る. の摂 理 に反 す る」 こ とが 明 白な 産 み わ け に は ,否. とい う意 味 で は 脳 死 を 認 め る 。(38歳. 定 的 に もな る 。 まだ これ ら の医療 技 術 に は 現 実 感. ・男 ・. 既 婚). を持 て な い回 答 者 が 多 く, た て まえ と して 賛成 あ. 生 命 の人 為 操 作 に は 反 対 す るが , 身 内 を病 気. る い は反 対 を表 明 して も, 実 際 問 題 と して は わ か. で 失 った 体 験 が あ るか ら, 自分が 臓 器提 供 す. らな い ,とい うのが 現 状 で の大 方 の意 見 で あ ろ う。. る こ とに つ い て は ,「そ の こ とに よ って(他 人 の)命 が 救 え るの な らば 」 賛成 す る(53歳. ・. 女 ・夫 とは 死 別)。. 2-4.数. 量 化III類. に よ る 項 目 ・回答 者 属性 の整. 理. また , 最新 ・最 先 端 の科 学 技 術 の実 社 会 へ の導. 以 上個hの. 質 問 に対 す る回答 傾 向 につ い て総 合. 入 ・貢 献 は 受 入 れ ざ るを得 な い もの と感 じてい る. 的 に 考 察 す るた め ,数 量 化III類. の で , そ の 内 容 に か かわ りな く仕 方 な く認 め る,. 項 目 と回 答 者 属性 を整 理 して表 現 す る。主 に 本 稿. とい う例 もあ る。. を用 い て ,質 問. に と りあ げ た項 目を用 い て処 理 を行 い, 弁 別 力 の 低 い 項 目を 除 去 して得 られ た解 の うち寄 与 の大 き. 「科 学 が 発 達 し て き た の で ,臓 器 提 供 は や む を. い順 に2つ の 解 を 採 用 した 。 縦 軸 に 第1解(y=. 得 な い 状 況 な の だ ろ う 。」(49歳. .45)を ,横 軸 に 第2解(Yニ.31)を. ・女 ・既 婚). と っ て各 質 問 項. 目の選 択 肢 を 図示 した ものが 図18で この言 い方 に は, 現 代 社 会 が 良 くも悪 くも科 学 技 術 に支 え られ て い る とい う印 象 と,独 りの力 で は. あ る。. この 図 で, 学 生 ・会 社 員 ・自営 業 の別 に そ の 回 答 傾 向 を検 討 す る。. 社 会 の流 れ を 変 え られ な い とい うあ き らめ とが 共. 学 生 で あ る こ と と類 似 の特 性 を もつ もの は , ①. 存 して い る 。 さ らに い えぽ , 科 学 合理 主 義 が 生活. 尊 厳 死 や 臓 器 移 植 な ど の新 しい 技 術 の 積 極 的 肯. の あ らゆ る面 に 浸 透 して くる こ との疑 問 を感 じな. 定 , ② 親 の面 倒 ・寝 た き り老 人 ・末 期 ガ ン患 者 は. が らも, そ の流 れ を 押 し と どめ る有 効 な論 理 を見. どん なに 大 変 で も子 供 が 面 倒 を 看 るべ きだ , とい. 出せ ぬ ま ま受 入 れ ざ るを 得 な い 感 じを表 して い る. うオ ー ソ ドッ クスで 理 想 主 義 的 な 倫理 観 念 ,③ 現. と見 られ る 。つ ぎに ,漠 然 と して は い るが科 学 が. 在 の社 会 を 快 適 だ と感 じ, 今 の 生 活 の充 実 を優 先. 勝 手 に 進 む こ とへ の 危惧 を 表 明 して い る例 を 示. し, 要 領 の よ さを 積 極 的 に 肯 定す る こ とで あ る。. す。. これ に 対 し,30歳. 台 ・40歳 台 を 中 心 とす る会 社. 員 層 は 先 進 医 療 技 術 の導 入 に は 積 極 的 で は な く, 「現 在 の 医 学 は た だ の 産 み わ け 以 上 に 進 ん で. 老 後 の問 題 や 末 期 患 者 の 問 題 を ,(経済 的 な 高 負担. い る 。 こ うい う こ と は 自 然 に ま か せ る の が 一. と引 き換 え に)家 族 外 の 公 共 社会 シス テ ムに頼 る. 番良い 。 」(37歳. 「合理 的」 発 想 が 特 徴 的 で あ る。. ・女 ・既 婚). 産 み 分 け に つ い て も , 臓 器 移 植 に つ い て も賛. 高 年 齢 層 を 中 心 とす る 自営 業 層 は ,「社会 は 複雑.

(13) ∼ 一質 問紙 の 分 析結 果 一一. 「噴 ∴. 主婦 要領 でない. 家事は妻が. 複雑計画. 末期 は病院で 老後は子供 と. 15. 50歳. 満足. 尊厳死よ くない 心臓 移植 否定 i. i. 会社員 末 期はホス ピスで. 寝た きりは国が 一 一40歳 一. 老後 は施 設で. 寝たき りは子供 が 親 と同居 して. 尊厳死肯定. 親 は施設 で 30歳. 心臓 移植 肯定. 要領だ 末期は子供が. 快適今を 20歳 学生. 不満. 癖 図18. 解. 回答選択肢 ・回答者属性の類似性の空間的表現(数量化III類による処理結果). で あ るか ら計 画 的 に 生 き る」 「要 領 よ くふ る ま う 方 が 得 をす る とは 思 わ な い 」 な ど伝 統 的 生 活 態度. 4.. を もつ だ け で な く, 家 族 観 に つ い て も医療 技 術 に. で あ り,単 一 の傾 向は 読 み 取 れ な い 。 若 年 層 ほ ど現 代 社 会 を 快 適 に 感 じ ・新 しい 技 術 の受 け 入 れ に 抵 抗 が 無 く ・理 想 主 義 的傾 向. つ い て も, 全 体 的 に 保 守 的 な 意見 と結 び つ い て い. が強い。. る。 一 方 , 主 婦 で あ る こ と と強 く結 び つ い て い る 意. 3.. 生 活 感 の構 造. 見 は 見 あ た らな い 。 これ は主 婦 が , こ こに 扱 わ れ た 問 題 に つ い て ,「そ の 他 」 を 選 択 す る こ と が 多 く, 意 見 が 一 様 で な い , あ る い は 迷 い が 多 い こ と. 第1節 で見 た よ うに , 現 在 の生 活 に 程 度 は と も あれ 満 足 して い る と 感 じてい る もの は6割 を 越. を示 してい る と解 釈 され る 。回 答者 の属 性 に よ る. え, また , 今 の 社 会 に つ い て ,現 時 点 で は豊 か で. 傾 向 を ま と め る と , 以 下 の 通 りで あ る。. あ る と感 じて い る もの は全 体 の7割 以上 を 占め て い る 。 また , 今 の社 会 を 「豊 か だ と は思 わ な い 」. 1.. 2.男. 伝 統 的価 値 観 と年 齢 に よ る保 守 性 は , 現 在 で. もの の比 率 を30歳. も新 技 術 を受 け 入 れ な い 方 向 に か な り働 い て. る と,30歳 代 の約4割 を 最 高 に年 齢 層 が 高 くな る. い る。 性 社 会 人 は 合 理 的 解 決 は 受 け 入 れ るが , 倫. につ れ て減 少 してい る 。つ ま り, 過半 数 の もの は. 理 観 の変 更 に は そ れ ほ ど積 極 的 で な い。 3・ 現 実 に 家 族 の 問 題 ・高齢 化 に 伴 う介護 の 問題 に直 面 して い る主 婦 は , イ メー ジ構 造 が 複 雑. 代 以 降 の社 会 人 の年 齢 層 で 見. 現 代 社 会 を豊 か な 社 会 と認 め て お り, そ の傾 向 は 加 齢 に よ りか な り強 くな る。 しか し, この こ とは そ の ま ま現 代社 会 に対 す る 肯 定 的 な 態 度 を 意 味す るわ け で は な い 。現 在 の社.

(14) 16. す る 」 と 回 答 し た の は40%に. 1臼臼 麗. す ぎ ず , 「こ ん な 豊. か な 生 活 は 続 か ぬ 」 と み る も の が60%で こ れ を 図2に. 黔擢. 会 を 豊 か だ と 感 じ て い る も の の うち ,「さ ら に 発 展. あ る。. よ って 年 齢 層 別 に 見 る と,加 齢 に. よ っ て 「豊 か だ と は 思 わ な い 」 と い う 印 象 が 減 少 す る 分 を 埋 め 合 せ る よ うに 増 加 して い る の は ,「こ ん な 豊 か な 生 活 は 長 くは 続 か な い 」 と い う 印 象 で あ る。, ,.かさ を 積 極 的 に 評 価 す る ,「さ ら に 豊 か な 社 会 に 発 展 し て 行 く」 と 感 じ て い る も の の 比 率 は 高 々3割. 程 度 で あ り,「豊 か だ と は 思 わ な い 」 同 様. 星. 20才30才90才50才60才 図19今. 加齢 に対 応 して減 少 傾 向に あ る。 つ ま り, 豊 か さ を 実 感 す る も の は 過 半 数 を 越 え. の 生活 が 重 要 か 現 代 の社 会 は豊 か に な った か ら, 「今 の 生 活 を 充 実 させ る ことが 大 切 」 か 「計 画 を た て て 生活 す る こ とか 大 切 か 」 を 選 ば せ た。. る も の の , そ れ は こ の 豊 さ を 産 み だ した 社 会 構 造 へ の 信 頼 に 支 え られ た も の で は な い 。 む し ろ 豊 か さを 感 じれ ば感 じ るほ ど, それ に 対 す る疑 問 を も 増il(1させ て し ま う , と い う機 制 を 示 唆 し て い るQ. か に 関 す る意 見 を み る(問II-2C)。 全 体 と してみ れ ぽ. 「今 の 生 活 を 充 実 さ せ る 」 と. こ の 構 造 の 具 体 的 な イ メ ー ジtom, 以 下 に 面 接 事 例. 回 答 し た も の は30%で. しか な く, 計 画 派 が 多 数. か ら挙 げ る。. を 占 め て い る(図19)。. しか し, 若 年 層 だ け で 見. て み る と , こ の 比 率 は37%と 「便 利 で 快 適 な 世 の 中 に な っ た 」と 感 じ て い る が , 「今 後10年. 増 加 し,4割. に迫. っ て い る 。 こ の 年 代 層 に あ っ て 「今 の 生 活 を 充 実. く らい は さ らに豊 か に な っ て. さ せ た い 」 と 回 答 し た も の は , 社 会 規 範 と して 禁. も , そ の 後 は ど うな る か ま っ た く わ か ら な. 欲 的 イ メ ー ジの 強 い 計 画 的生 活 の呪 縛 を, 科 学 的. い 。」(31歳. 合 理 性 の 力 を 借 りて 打 破 し ,「自分 ら し い 生 活 」を. ・女 ・未 婚). 「子 供 た ち の 心 の 豊 か さ を 育 て ら れ な い 社 会 を 豊 か だ と は 言xtdい. 。 」(37歳. や っ と 手 に し た と い う 感 覚 で あ ろ う。. 。女 ・既 婚 〉. 「経 済 成 長 に よ っ て 金 銭 的 に 豊 か に な っ た. 「将 来 の た め に 計 画 を た て て 生 活 す る の は 大. が , 心 の 豊 か さ を 考 え る ゆ と りが な か っ た 。. 切で は あ るが , そ の た め に 我慢 す る必要 は な. これ か らは も っ と 自分 の 生 活 の中 身 を 豊 か に. い 。」(31歳. す べ ぎ で あ る 。」(56歳. 将 来 の生 活 は 心 配 しな くて もな ん とか な る と. ・男 ・既 婚 〉. 「日本 は 今 曲 が り角 に 来 て い て , 豊 か さ の ほ. い う考z方. ・女 ・未 婚). 酢 こは 疑 問 を 感 じ る が ,「今 の 自 分 の. ん と う の 意 味 が 分 か ら な くな っ て き て い る 」. 生 活 を 充 実 さ せ る こ と が 大 切 」(31歳. 0)で は な い か と思 っ て い る 。(61歳. 未婚〉. ・女 ・既. 。女 ・. 婚〉 だ か ら,. 事 後 調 査 で こ の結 果 を 見 せ られ て ,. 次 に , この よ うな 印象 を生 む 社 会 に 対 す る意 識 を , も う少 し具 体 的 に 見 て み る 。. 若 い 世 代 で も 「計 画 を た て て 生 活 を す る こ と が 大 切 だ 」 と い う意 見 が 少 い の に. 3-1。. 今 の 生 活. か り し た 。」(31歳. 「少Jlが. っ. ・女 ・未 婚). まず ,豊 か で快 適 な生 活 の実 現 に と もな っ て,. とい う意見 もあ る。 これ とは別 に , 中年 以降 に な. 将 来 の 生 活 にむ か って努 力す る よ り現 在 の生 活 の. って か らの 今 の 生 活 を 充 実 させ た い とい う 回答. 充 実 を 重 祝す る こ とに生 活 の意 味 を見 出す か ど う. は , 以 下 の よ うに , 自己 の 生 活 基盤 が 確立 す るま.

(15) 一. 質問紙の分析結果一17. 駒. で は 計 画 的 に , と い う伝 統 的 な 生 活 感 覚 に よ っ て. 騾 飆 矍震 ヵい. 45. な され て い る と 思 わ れ る 。. 冒. %. 暼 準. 黝. 鯉. ( 訳. 43. 「現 在 ま で は 計 画 的 に や っ て き た が , こ れ か ら は 今 の 生 活 を 充 実 さ せ る こ と が 大 事 」(49 歳 ・女 ・既 婚). 15 田. 結 局 の と こ ろ , 社 会 のnn.:rか さ を積 極 的 に 利 用 し. に. て 今 の 生 活 を 楽 しむ よ り, 計 画 性 を 重 視 す る 意 見 が 全 年 齢 層 を 通 じて 多 い こ と43, 現 在 の 豊 か さ を 確 固 と した 基 盤 の 上 に 立 っ た も の と は 見 て い な い もの が 多 数 を 占 め る こ と と 紺 応 し て い る と見 る こ. 快喧今しか 図20豊. 快適計画. 複雑今しか. 複雑計画. か さ の イ メ ー ジ 科 学 技 術 に対 す る態 度 と今 の 生 活 を重 視 す るか とい うこ とに対 す る態 度 で 作 成 した4類 型 別 に, 「さ らyG11ー;. と も 出 来 る 。 つ ま り, 生 活 規 範 と し て 計 画 的 生 活. か な 社 会 に 発 展 す る」 「今 の 社 会 は 豊 かで ない」の構成比率をみる。. を 重 視 す る と 言 う よ り, 豊 か さ の うつ ろ い 易 さN: 一 対 す る 不 安 の あ ら わ れ と 見 る こ と も 出 来 よ う。. 雑 今 しか 型) 便 利 で 快 適 に な った(問2-2B) つ ぎに , 科 学 技 術 を 現 代 社 会 の発 展 を 支 え た も. 科 学 技 術 に 否 定 的 で 計 画 的 な 生 活 を 重 視す る型 (複雑 言 十画 型). の と して 肯 定 的 に 評 価 す るか , そ れ に よっ て 日常 生 活 が 複 雑 化 した とい う側 面 を 重 祝 して否 定 的 に. の4つ を作 成 す る 。 こ の4類 型 の構 成 比 を 年 齢 層. 捕 らえ るか の 二 者 択 一 で 回 答 させ た 問 に 対す る回. 別 に見 る と, 快 適 今 しか 型 は 若 年 層 に な るに した. 答 傾 向 を み る 。第1節 で もみ た よ うYom,図2を 見. が っ て 多 くなn, 複 雑 計 画 型 は 逆 に 高 年 齢 層 に 多. れ ば , 肯 定 的 評価 が 優 勢 で あ る のは 明 らか で あ. いo. る。 また , ど の年 齢 層 で 見 て も科 学 技 術 に 肯 定 的 な グル ー プ の満 足 度 が 否 定 的 な そ れ を 上 回 って い る。科 学 技 術 を 否 定 的 に 捉 え る もの は 高 年 齢 層 ほ ど多 く,50歳 代 以 降 でG3ほ ぼ4割. を 占め て い る 。. こ の4類. 型 別 に 社: 会 のJIO.かさ の イ メ ー ジ を 見 る. (図20)。 科 学 技 術 に よ る 快 適 さ を 感 じ て い る グル ー プで は 社会 の豊 か さを将 来 に 渡 っ て肯 定 的 に 評 価 して い る も の が 多 く, こ れ に 否 定 的 な も の は 社. 類型別社会観. 会 の 豊 か さを 感 じな い とい う 関 係 が 明 らか で あ. 科 学 技 術 と豊 か さ ・生 活 満 足 と の 関 係 を さ ら に. る。 科学 技 術 肯 定 派 ほ ど将 来 に 鬨 して楽 観 的 で あ. 検 討 す るため , 社 会 や 生 活 に 関 す るイ メ ー ジを も. り, 科 学 技 術 疑 問 派 は こ の よ う なi代. とに 対 象 者 を4つ. に 疑 い を も っ て い る と考 え られ る 。. の タ イ プに 分 類 す る 。 問II-2b. の 「豊 か さ」. 「科 学 技 術 の 発 展 が 社 会 を 快 適 に/複 雑 化 した 」,お よび 問II-2c「. 現 代 社 会 は 豊 か に な った か ら今 を. 充 実 させ る/将 来 を 考 え てr画 が 大Vii; で あ る」 の2項. 的 に 生活 す ること. 3-2.「. 便 利 な 世 の 中 」 に 対 す る2種. 類 の イ メー. ジ. 目に 対 す る 反 応 パ タ ンで , 科 学 技 術 が 便 利 で 快 適 な 世 の 中 を 作 り出 した と. 科 学 技 術 に 肯 定 的 で 今 の生 活 を 重 視 す る型(快. い うこ との 意 味 は ,一 般 的 に い えば , 以 下 の面 接. 適 今 しか 型). 事 例 で 言 及 さ れ た イ メ ー ジ で あ ろ う。. 科 学 技 術 に 肯 定 的 で 計 画 的 な 生 活 を 重 視 す る型 (快適 計 画 型). 人工 的 で も便 利 で快 適 な生 活 を好 み 「機 械 に. 科 学 技 術 に 否 定 的 で 今 の生 活 を 重 視 す る型(複. 出 来 る こ とは どん どん や っ て も らっ たほ うが.

(16) is. よ い 」 し, 環 境 汚 染 も 科 学 技 術 で 「い ず れ 克. とい う意 見 もあ る 。 これ は , 科 学 技 術 に 疑 問 を 持. 服 で き る 」。(36歳. ち, そ れ が 提 示 す る 「便 利 な 生 活 の強 制 」 の 圧 力. ・男 ・既 婚). を感 じなが ら も, そ の構 造 が 社 会 を 広 範 に 覆 って しか し,科 学 技 術 を 肯 定 的 に 捉 え て い る 回 答 者. い るた め 受 入 れ の努 力 を せ ざ るを 得 な い とい う印. が , そ れ のす べ て を無 条 件 で 受 入 れ て い る ので は. 象 で あ る。. ない。. また , つ ぎ の意 見 も 「便 利 さ」 に た いす る代表 的 な意 見 のひ とつ で あ る。. 「科 学 技 術 の 進 歩 で 確 か に 生 活 は 快 適 に な っ た 。 バ ラ ンス さ え考 えれ ば , 自然 と人 間 との. 「生 活 の レベ ル を 落 と して で も, 自然 を 大 切. 共 存 は可 能 。 こ こ まで 文 明社 会 が 進 む と, も. に した い と思 う考 え は 基 本 に 持 って い るが ,. は や 逆 行 は 無 理 。」(76歳. 反 面 , 病 気 や 高齢 者 を 考axた 時 は , 便利 さは. ・男 ・既 婚). 「快 適 さ と 引 き 換 え に 世 の 中 が ブ ラ ッ ク ボ ッ. 絶 対 必 要 と も考 え る」(53歳. クス 化 して も それ は 仕方 のな い こ と 。 」(76. ・女 ・夫 とは 死. 別). 歳 ・男 ・既 婚) こ こ で 言 及 さ れ て い る 「便 利 さ 」 は , 社 会 シ ス テ. 従 って ,科 学 技 術 の産 み 出 した 「便 利 さ」 に つ い. ム の 提 供 す る サ ー ビ ス に ア クセ ス で き る こ と と 解. て も相 反す る印象 が 存 在 す る。. さ れ る 。 同 じ被 面 接 者 は 現 在 の 日 本 の 豊 か さ に つ い て,. 「こ の 年 に な っ て は 腰 が 痛 く, も し農 業 を や. 「本 当 に 精 神 的 物 質 的 に 豊 か な の だ ろ うか 。. れ と言 わ れ て も で き な い 」 か ら, 「人 工 的 で も 便 利 で 快 適 な 生 活 が 良 い 」。(57歳. 便 利 で 快 適 で あ る と 同時 に 複 雑 で す み に くい. ・女 ・. 状 態 で もあ る ので は な い か 。」(53歳 ・女 ・夫. 既 婚). とは 死 別) この よ うな意 見 に対 して ,. と も言 っ て い る。つ ま り, 便 利 ・快 適 性 と複 雑 化 「年 老 い て 自分 で や れ な く な っ た 時 は , 便 利 さ が(老. 人 に は か え っ て)複. と 思 う か も知 れ な い 」(49歳. 雑 で 住 み に くい ・女 ・既 婚). し住 み に く くな る機 構 は表 裏 一 体 を な してい る と 感 じ られ て い る。従 っ て, 豊 か さが 増 せ ぽ 同時 に 社会 の複 雑 性 も増 して しま うか ら, 結 局 「こん な 豊 か さは続 か な い」 とい う印象 に 帰 結 す る ので あ. とい う印 象 も存 在 す る。後 者 で は, 機 械 の 自動 化. ろ う。. な ど社会 シス テ ム の提 供 す る便 利 さが 主 に 若 い 年 齢 層 を 対 象 と した もの で あ っ て, 加 齢 に よ り, そ の 流 れ に つ い て い け な くな る とい う意 味 で の不 安. 3-3.. 社 会 変 容 に 対 す る個 人 の 無 力. を表 明 して い る。 これ も, 社 会 の豊 か さを 素 直 に. この よ うな 印象 は, 科 学 技 術 に 主 導 され る現 代. 喜 べ な い一 因 に な っ て い る と想 定 され る 。 また ,. 社 会 シス テ ムは強 力 で あ り, 自分 が い くら疑 問 を. 科 学 技 術 に肯 定 的 イ メー一ジ を持 てず に ,. 感 じて も, もはや 個 人 の力 で は 関 与 不 可 能 で あ る とい う無 力感 に もつ なが る。「もは や 個 人 の 努 力 で. 「科 学 技 術 の発 展 が 素 晴 ら しい とい う生 活 の. は社 会 を変 え て い く こ とは 出来 な い 」 と思 うもの. 回路 が で き あが りす ぎ て い る 。 」とは 感 じな が. の比 率 は, ど の年 齢 層 で も6割 弱 で 不 変 で あ り,. ら も,「今 の社 会 は便 利 で 快 適 に な った と ころ. 過 半 数 を一 定 して 占め てい る。. もあ るの で, 自分 も置 い て行 か れ な い よ うに しな くて は と思 う」(61歳. ・女 ・既 婚).

(17) 一. 覊. IAPF.. 質問紙 の分析結果. is. 婚). 9らK. 騨. (聞%. 個 人 の 力 で 社 会 を 変 え て い く こ とが 出 来 るの. 6ミ7臼 ) 6嬲. は 理 想 だ が , 「現 実 に は 無 理 だ 。」 そ の よ う な 社 会 に は 反 発 を 感 じ る が ,「要 領 よ くふ る ま う. 謡. 鰡. 方 が 結 局 得 を す る 。」 特 に. 「会 社 で は 要 領 が. 盗4N. 悪 い と損 だ 。」 そ し て , 自分 は 要 領 の 良 い 方. 轌3脳 2脳. で は な い の で ,「要 領 よ くふ る ま う人 は 仕 事 上. 1. で は 許 せ て も, 個 人 的 な つ ぎ あ い は した くな. ez20才30才40才50才60才 図21要. い 。」(32歳. ・女 ・未 婚). 領 よ くふ るま う方 が 得 を す る 現 代 社 会 では 「 社 会 の し くみ や 世 間 の こ とを 大 事 に. 「世 の 中 き た な い 奴 ば か りは び こ っ て い て 政. しな が ら生 活す る よ り,要 領 よ くふ る ま う. 治 で も会 社 で も悪 い 奴 ほ ど得 を して い るの が. 方 が 結 局 得 をす る」 につ い て, 「そ の 通 り だ と思 う」(要 領 だ)「 そ うは 思 うが , 反 発. 現実だ 。 」(27歳. を 感 じる 」「そ うは 思 わ ない 」 の3つ 選ばせた。. から. 要 領 が 大 事(問2-2E). 3-4.若. ・女 ・米 婚). 年 層 の生 活 意 識. 社 会 人 で の 加 齢 に と も な う豊 か さ の 感 じ方 の 変 化 と 比 較 す る た め ,20歳 代 つ ま り大 学 生 を 中 心 と. こ の よ うな イ メ ー ジ の 流 れ か らす れ ば , 現 代 の 社会では. 「要 領 よ くふ る ま う方 が 得 を す る 」 と い. う意 見 に , た と え 反 発 し な が ら に せ よ 同 意 す る も の の 比 率 が 全 体 で85%をxて で ぎ る 。60歳. 代 で は40%を. い る こ と も理 解 占 め て い る 「そ う は. 思 わ な い」 の比 率 は, 年 代 層 を降 りるに 従 い 減 少 し ,20歳 る(図21)。. 代 に 至 っ て は13%に. す ぎ な くな っ て い. さ ら に , 要 領 よ くふ る ま う こ と を 積. 極 的 に 認 め る も の は ,20歳. 代 に お い て17%と. 最. 大 の比 率 に な って い る。. した 層 に つ い て 社 会 の 豊 か さ の 判 断 を 見 る と. ,他 の 年 齢 層 で の 傾 向 を 外 挿 す る こ と が 出 来 な い(図 3)。 特 に , 年 齢 的 に 近 接 す る30歳. 代 グル ー プ と. は 大 き く様 相 を 異 に し て い る 。20歳 は , 現 代 の 豊 か さ に つ い て75%も. 代に あって の高 率 で 肯 定. し て は い るが , 将 来 に つ い て は 否 定 的 な 「こ ん な 生 活 は 続 か な い 」 が 極 め て 多 く, 年 齢 層 的 に は 一 番 遠 い60歳. 代 の 回 答 比 率 と 非 常 に 類 似 して い. る 。 つ ま り, 豊 か さ を 感 じ て は い るが. , 将 来 の見. 通 しを 欠 い た ま ま現 在 の 生 活 を 楽 し ん で い る こ と. これ は , 現 代 の 豊 か な 社 会 に つ い て , そ れが 正 当 な 勤 労 の 成 果 と し て 得 ら れ て い る と い う見 方 を 単 純 に は 支 持 しな い もの が大 多数 を 占め て い る こ と を 示 し て い る 。 個 人 は 無 力 で あ る し豊 か さ も 続 か な い , つ ま り, 社 会 の 豊 か さ が か りそ め の も の で しか な い と い う印象 を多 くの もの が 持 って い る こ とと, 個 人 の行 動 原理 に 関 す る こ の間 の結 果 と は 強 く関 連 し て い る 。 ど の よ うな 心 情 か ら こ の よ うな 回 答 傾 向 が 得 ら れ る の か を , 面 接 事 例 か ら見 る。. に な る 。 そ し て 一 方 で は 高 齢 者 層 とは 異 な り ,将 来 に 向 け て の 計 画 的 に 生 活 す る よ り, 今 の 生 活 を 重 視 す る傾 向 も強 い 。 さ らに , 要 領 よ く生 き る こ と を 認 め る 意 見 が 最 も強 い の も この 年齢 層 で あ る こ と, 社会 に対 す る 個 人 の 無 力 感 も 強 い こ と も考x合. わ せ れ ば, 若 年. 層 は も は や 社 会 と の つ な が りに 無 関 心 で , 自 己 の 生 活 に享 楽 的 に 内 閉す る傾 向 を持 つ と見 る こ とが で き る 。 そ うで は な く, こ の 傾 向 は 加 齢 と と も に 減 少 す る のだ か ら, 徐 々に 計 画 した 生 活 を 志 向 す る よ うに な る と 考 え て も , 無 力 感 そ の も の は 減 少. 「社 会 を 変 革 す る こ とは ひ と りで は 無 理 」 で. しな い の で あ る か ら , 単 に や む を 得 ず 現 状 順 応 し. あ り, こ の よ うな 社 会 で は 要 領 よ くふ る ま う. て い く過 程 を た ど る だ け と い う こ と に な っ て し ま. こ と で 「得 を す る と は 思 う 」。(31歳. ・女 ・未. う。.

(18) 20. 傾 向 とが 共 存 して い る こ とに な る。. 黥. 、. そ して , そ の よ うな傾 向 を もつ 層 が 突 出 して社 会 の 先 行 ぎに否 定 的 で あ るの は ,十 分 な検 討 を 要. 曇 督 準. す る問題 で あ る。. 4.ま. とめ にか え て. 生 活満 足 は, 現 在 の社 会 シ ス テ ムに さ ま ざ まな 形 で 関与 して い る科 学 技 術 を 肯 定 的 に 受 入 れ られ 学生 図22. 主婦. 企業勤務. 自営業他. るか ど うか4” 大 き く影 響 され る と見 る こ とが 出. 死 後 に つ い て 「死 ん で も霊魂 は残 る」 「 死 ね ば 無 に 帰 す る」 「 わ か らな い」 か ら選 ば せた。. 来 る。 そ して, 現 在 の シ ス テ ムに 疑 問 を 持 た な い もの ほ ど生 活 満 足 を 得 る とい う構 造 が 認 め られ るo しか もこ の満 足 感 は , 社会 シ ス テ ムに対 す る個. ieax.. 邏 認 ・・. ga. 人 の関 与 が 不 可 能 で あ る との認 識 の上 に成 立 して. ag. い る 。 した が って , 自分 が それ に反 発 す るか ど う. 7. か とは 別 に , 社 会 の 動 きに順 応 した方 が 楽 だ , 疑. ま{6臼 。. 問 を持 た ず に要 領 よ く生 き る方 が 「か し こい」 生. 軽5脳. き方 だ , とい う気 分 が 広 範 にみ られ る。 これ らの. 撃aea 3A. こ とは , 社会 の豊 か さの将 来 へ 向け て の持 続 に つ. 2E. い て否 定 的 な イ メ ー ジ, 不 透 明感 を形 成 す る重 要. I e. 図23. な要 素 に な って い る と考 え られ る。 学生. 主婦. 墓 に っい て. 企業動務. 自営業他. あ なた の死 後 , あ な た のお 骨. は ど の よ うに してほ しい か ,に つ い て ,「祖 先 の 墓 に 入 れ て もらい た い 」 「ロ ッカ ー型 の お 墓 で よい 」 「太 平洋 に まい て ほ しい 」 の3選 択 肢 で 回 答 させ た 。. さ ら に 留 意 す べ き は , 若 くは な く と も,ま た は , 科 学 技 術 に よ っ て も た ら され た. 厂便 利 さ」 が 自 分. に は 便 利 で な く と も, そ の 見 せ か け の 便 利 さ や , 科 学 技 術 そ の もの を 批 判 す る こ とが 出 来 な い 。 そ れ ど こ ろ か , 全 く逆 に , 進 化 す る 便 利 さ に. 「っ い. この よ うな若 年 層 に, 老 後 の問 題 等 に理 想 主 義. て い か な く て は 」 と思 わ ざ る を 得 な い 構 造 が 出 来. 的 意 見 を 持 ち , 科 学 を 肯 定 し新 しい 医 療 技 術 受 入. て し ま っ て い る こ とで あ る 。 しか し, つ い て 行 く. れVii成. の に 多 大 の 努 力 を 要 す る よ うな. す る 意 見 が 強 い 。 実 社 会 で の経 験 の 最 も. 少 な く, 社 会 人 と し て の 生 活 実 感 の 乏 しい 層 が , 一 番 優 等 生 的 な 図 答 傾 向が 強 い 。 若 年 層 に は さ ら に , こ の よ うな 特 性 に 加 え て 保 守 回 帰 傾 向 す ら うか が う こ と が 出 来 る。. 「便 利 さ 」 と は 一. 体 何 だ ろ うか 。 これ は , 好 き 嫌 い に か か わ りな く生 活 の 大 部 分 が 科 学 技 術 に 最 大 限 に 支 援 され , そ れ に よ って 「豊 か な 」生 活 を 送 っ て い る と 認 め ざ る を 得 な い こ. , 「死 ん で も霊 魂. と に 由 来 す る , あ き ら め を と も な う現 状 追 認 に 見. は 残 る 」 と の 選 択 肢 を 最 も 多 く選 ん で い る の は 学. え る 。 こ の 構 造 に よ っ て , 必 ず し も科 学 技 術 に 肯. 生 で あ り, そ の 比 率 は ほ ぼ4割. 定 的 で な い も の も , 先 進 医 療 技 術 な ど ,「科 学 に よ. 死 後 に つ い て 聞 い た 問V-5で. に 達 し て い る(図. 22)。 同 様a: 自 ら の 死 後 「祖 先 の 墓 に 入 りた い 」 と. って 社 会 に もた ら され た もの」 に有 効 な拒 否 の論. 回 答 した も の も 自営 業 と 同 等 の 高 率 を 示 し て い る. 理 を 持 て な くな っ て い る 。 こ の 背 景 の も と に , 産. (図23)。. み 分 け や 心 臓 移 植 な ど , 自分 の 生 活 規 範 に は 反 す. こ の 層 に あ っ て は ,科 学 技 術 に 支 え られ. た 豊 か な 社 会 を 享 受 す る傾 向 と, か な り保 守 的 な. る が , 科 学 的(に. 見xる. も の)な. もの は拒 否 で き.

(19) 一一一質 問 紙 の分 析 結 果 一 一. 21. る ご時世 で は な い ,「時 代 の 流 れ だ か らや む を得 や. に増 加 し, 困難 な判 断 を迫 られ る問 題 に 対 処 で き. な い」 とい う消極 的 受 入 れ が と くに 高 齢 者 層 に お. る とは 思 え な い。. い て 多 くみ られ るこ とを 検 討 しな くて は な ら な いo. と くに若 年 層 の場 合 , こ の社 会 シ ス テ ムに 対す るあ き らめ に起 因す る受 動 的 生 活 傾 向は さ らに 強 化 され , 自 己 の生 活 に 埋 没 す る享 楽 主 義 的 傾 向 と. 老 後 の 問 題 や 新 しい 医 療 技 術 の 受 入 れ は と も に, 個h人 が そ の状 況 に 直 面 した 時 に は , 困難 な. な っ て進 行 して い る よ うに 見 え る 。若 年 層 で進 行. 決 定 を 自 ら引 き受 け , 状 況 に 合 わ せ て 解 決 せ ね ぽ. して い る理 想 主 義 的 生 活 観 で は , 現状 の 生 活 が変. な らな い 問 題 で あ る 。現 代 社 会 の 恩 恵 を一 方 的 に. 化 した 時 有 効 な 決 定 を 行 い 得 な い 。社会 変化 に順. 受 け た 結 果 の豊 か な 生 活 , また , そ の 生活 を守 る. 応 的 に 行 動 を 適 合 させ て い るだ け で は , この 「豊. た め に 少hの 不 都 合 は 時 代 の 流 れ と我慢 す る とい. か な 生 活 は 長 く続 くは ず は な い 」 とい う大 多数 の. う受 動 的 な 生 活 状 況 の延長 で , これ らの 今後 確 実. 印象 を そ の ま ま実 現 して し ま うだ け で あ る。. して い る こ の生 活 態 度 と, そ れ と うらは らに 保 持.

(20) 22. III-2.家. 族 観 ・生 活 観 の 動 向. 渡. は じめ に. 辺. 秀. 樹. で は ,性 的 ま じわ りを す べ き で な い 」 は 男 が25.5. 本 稿 は , 「日 本 人 の ラ イ フ ・ス タ イ ル 調 査 」 の. %,. 女 が29.2%と. な っ て い る 。r2.結 婚 を 約 束 し. 結 果 の うち , 家 族 を 中 心 と し た 質 問 項 目 に つ い て. た 間 柄 な ら , 性 的 ま じ わ りが あ っ て も よ い 」 とす. 見 て ゆ く 。す な わ ち ,① 人hの. る の は , 男 で23.1%,. 結 婚 観 ,② 家 族 観 ,. 女 で20.9%で. あ る。 も っ. ③ 生 活 観 の 一 部 で あ る仕事 とそ れ 以外 の生 活 との. と も 多 い の が 「3.深 く愛 し合 っ て い る 男 女 な ら ,. 比 重 の か け か た , お よび転 職 観 ,④ さ らに人 間 関. 性 的 ま じ わ りが あ っ て も よ い 」 で あ り, 男 が36.9. 係 ネ ッ ト ワ ー クー.一付 き 合 い 一 一一に つ い て , 結 果. %,. を 見 る(な. りを も つ の に , 結 婚 と か 愛 と か は 関 係 な い 」 と す. お , 結 果 は 特 別 に 断 ら な い 限 り, 学 生. を 除 い た も の で あ る)。. 女 が40.5%と. な っ て い る 。 「4.性 的 ま じわ. る の は 少 な く, 男 で9.3%0,. 女 で3.5%0で. あ る. (表1)。. 1・ 結 婚 観. 性 的 な 行 為 を , 結 婚 と い う制 度 的 な 出 来 事 に 結. 結 婚 観 につ い て は, 結 婚 と性 的 関 係 に つ い て,. び つ け る の か(選. 択 肢1お. よ び2。. 両 者 の違 い は. 結 婚 の しか た と して の 同棲 に つ い て, 結 婚 の必 然. 結 婚 と性 的 経 験 の 時 間 順 序 に つ い て で あ る), 愛. 性 につ い て, 結 婚 と子 ど も の持 ち 方 に つ い て , そ. と い う精 神 的 で か つ 当 事 者 内 の 出 来 事 と し て 位 置. して女 性 に と っ て の結 婚 と仕 事 の 関 係 に つ い て 尋. づ け る の か(選. 択 肢3),. そ れ と も , そ う した こ と. ねた 。 1). 結 婚 と性 的 関 係 に つ い て. 表2学. 結婚 と性 的関係(男 女別) 男 十一言口. 合. 1630人 100.0%. 女. ⊥ 一. 結 婚 した ら 婚 約. し た. ら. 愛 していれ ば. 415人 25.50. そ. 係. な の. 一. 715人. 511人 20.900. 992人 40.5%. い. 152人 9.3%. 85人 3.5%. 他. 85人. 145人 5.9%. 5.2ー0. 1624人 100.0ーー. 1醉 以下1. そ れ 以上. 663人 40.8%. 961人 59.2%. 412人. 377人 39.2%. 結 婚 した ら 婚 約 した ら. 789人 48.6%. 62.1ー0. 関. 835人 51.4%. 3劉611診. 係. な. い. ヵ イ ニ 乗 値81.53. 自 由 度1確. 率0.01%. 1合. 醉 以下[そ れ以上. 29.200. 376人. 602人. 10. 合. 計. 一. 23.100. 36.900. 関. . 一一. 2448人 0.0%. 合 一 ヨロ. 表1. 男 十. 結 婚 して い な い 若 い 人 た ち の 男 女 関 係 に つ い て の考 え を 聞 い た もの で あ る 。r1.結 婚 式 がす む ま. 歴別に見 る結婚と性的関係(男 女別). 女 合. 計. 訓. 2431人 100.0%. 1298人 53。4%. 1133人 46.6% 443人. 結 婚 し た ら 婚 約 し た ら. 1213人 49・9%. 511廴 ; 9.1%. 関. 1218人 50.1%. 528人 40.7/. 係. な. カ イニ 乗 値98.15. い. 自由 度1確ego.Ol%. 690人 60.9%.

(21) 一. と は 無 関 係 に 独 立 し た も の と考 え る の か(選 4)と. 択肢. 表4結. 質 問紙 の 分析 結 果 一 一. 婚観(男 女 別). い う質 問 で あ る 。 結 果 は , 性 的 経 験 を 精 神. 男 十 量口. 合. 的 か つ 個 人 的 な も の と考 え る人 た ち が も っ と も 多 くな って い る。男 女 の結 果 に 顕 著 な 違 い は な い 。 選 択 肢1と2す. なわ ち, 性 的 経 験 は 結 婚 して か. し て. 当. 然. 2453人 100.0%. 607人. 428人. 37.5ーー. 経 験 は 結 婚 ・婚 約 を し て か ら , と い う割 合 が 多 く. 17.40. 世 間体 のた め. 139人 8.6%. す る と有 利. 633人 39.1%. 1269人 51.7%. 239人. 622人 25.4%. 学 歴 別 に 結 果 を 見 る と, 高 卒 以 下 の対 象者 に性 的. な っ て い る(表2)。. 女. 1618人 100.0%. ら, あ る い は 婚 約 して か ら と い う 伝 統 的 な 考 え と, そ れ 以 外 の 選 択 肢 を ま とめ て , 対 象 者 の 最 終. 23. 134人 5.5%. 男 女 と もに学 歴 が 高 いほ ど 必 要 は な い. 厂結 婚 し て か ら」 と い う の が 少 な くな り, 「愛 し合. 14.800. っ て い る な ら」 と い う の が 多 く な る 。 2). 同棲 に つ い て. る 。 調 査 対 象 者 に お い て 同 棲 は 一一 つ の ライ フ ス タ. 同 棲 と い う の は , 結 婚 と い う法 的 手 続 き を 経 な い 男 女 の 共 同 生 活 で あ り, 現 在 , 西 欧 で 多 く見 ら れ る ラ イ フ ス タ イ ルに な っ てい る 。 この 同 棲 に つ い て の評 価 を尋 ね た ので あ るが , 結 果 は た い へ ん ネ ガ テ ィ ブ な も の と な っ て い る 。 す な わ ち , 「1. 同 棲 は よ くな い 。 正 式 に 結 婚 す べ き だ 」 と い う の が 男 で60.3%0,. 女 で61.3%と. 非 常 に 多 い 。 「2.. 結 婚 前 に た め しに 同 棲 す る の は よ い と 思 う」 と い うの は , 男 で23.1%,. 女 で26.4%と. なってい. る 。 「3・ 別 々 に 暮 らす よ りは 経 済 的 に 得 だ 」 10・0%, 女6.1%)と. (男. か , 「4.好 き な 相 手 で も しぼ. られ る の はい や だ か ら, 結 婚 よ りも同 棲 の方 が よ い 」(男6・6%,. 女6.3%0)と. い うの は 非 常 に 少 な. い 。. イ ル と して 位 置 つ い て い な い とい うこ と で あ ろ う。 た だ, 年 齢 や 最 終 学 歴 な どで 見 る と, 若 い ほ ど , そ し て 高 学 歴 ほ ど 同 棲 を 認 め る も の が 多 くな っ て い る の で, 今 後 , ライ フ ス タイ ル の 一 つ と し て 位 置 つ く可 能 性 は あ る 。 3). 結 婚 の必 然 性 に つ い て 結 婚 はす るの が 当 然 で あ るか ど うか を尋 ね た 。. 結 果 は 男 女 で 違 い が 見 ら れ る 。 「1.結 婚 は す る の が 当 然 で あ る」 とす る の は 男 が37.5%で に 対 し ,女 は17.4%と. る の で あ り(選 択 肢2), 3,4)を. 同 棲 独 自 の 利 点(選. 択肢. 認 め る とい うの は少 な い とい う こ とで あ. 表3同. 少 な い 。「2.結 婚 しな い と. 世 間 で は 一 人 前 と し て 扱 っ て くれ な い 」 と い うの は 男 女 と も に 少 な い(男8.6%,. 女5.5%)。. 「3.い. ろ い ろ 考 え る と結 婚 した 方 が よ い と 思 う」 と い う の は , 男 で39.1%,. 同 棲 を 認 め る と し て も , 結 婚 と結 び つ け て 認 め. あるの. 女 で51.7%。. 「4.し い て 結 婚. す る 必 要 は な い 」 と す る の は , 男 で14.8%, 25.4%と. 女 で. な っ て い る 。結 婚 の 必 然 性 は , 男 性 に よ. り多 く 見 ら れ , 選 択 性 は 女 性 に よ り多 く 見 ら れ る。. 棲 観(男 女 別). 結 婚 を 人 生 に お け る必 然 的 な 出来 事 と 見 る の. 女. 二=口. 十. 合. 男 1586人 100.0%. 2379人. か , それ と も選 択 的 な 出来 事 と見 る のか , に つ い て の 質 問 で あ っ た が , 男 女 の 考 え に ズ レの 大 き い. 100.0%. 項 目で あ っ た 。 よ. く. な. い. 957人 60.30. 試. し な. ら. 366人 23.100. 経. 済. 的. だ. 結 婚 よ り良 い. 158人 10.0% 105人 6.6ー0. 1459人 61.300. 627人 26.4% 144人. 4)結. 婚 と子 ど もの 持 ち方 につ い て. 結 婚 した ら,子 ど もを持 つ のが 当然 な のか 否 か を 尋 ね た 。 「1.結 婚 した ら , 子 供 を つ く る こ と は 当 然 で あ る 」 と い う の は , 男 で46.7%0,. 女 で. 6.1ー0. 30.o/0で. 149人 6.3%. か ど うか は 自 然 に ま か せ る 」 と い う の は , 男 が 50.5%,. あ る 。 「2.結 婚 し た ら , 子 供 を つ く る. 女 が67.6%と. な っている。そのほかの.

(22) 24. 表5結. 婚 と子 ども(男 女 別). 合. 一ユ.男. 計. 当 然 つ. く る. 撒 755人 46.700. 自然 に まか せ る. 817人 50.5ー0. 型 就 労 パ タ ー ン を よ し と し て い る の で あ る 。 「結. 女. .L・撒. 婚 した ら 家 庭 を 守 り, 家 事 に 専 念 す る の が 望 ま し い」 は 男 性 に 多 くな って い る 7.5%)。. 子. く ら な い. 供. だ. 15人 0.9%. 女. 732人 30.0%. 方 が よい」 も同 様 に 男 性 に 多 い. 1650人 67.6%. で き て も, そ の ま ま 仕 事 を 続 け た 方 が よ い 」 で あ. 6.0%)。. 29人. 女. 「結 婚 し て 子 供 が. 女14.1%)。. 以 上 ,結 婚 観 に つ い て5項. 1.2ー0. (男10.5%,. 逆 に,女性に多いのは. る(男8.3%, つ. (男18.2%,. 「結 婚 し て 子 供 が で き た ら ,仕 事 を や め た. 目に わ た っ て 見 て き. た 。 男 女 差 が 見 ら れ る場 合 は , 基 本 的 に 伝 統 的 な. け. 5人 0.3%. 7人 0.3ー0. 26人. 24人 1.0%. 両 方 不 必 要. 1.6ー0. 考 えが 男 性 に 多 い , とい うこ とが で き よ う。項 目 に よっ て, 伝 統 的 な 結 婚 規 範 を 肯 定 す る度 合 い , あ るい は そ れ か らの 乖 離 の度 合 い が 異 な る 。そ う した ズ レを 示 しな が ら ,(年 齢 別 や 学 歴 別 の 結 果 な ど を 見 る と)少. 選 択 肢 の比 率 は 非 常 に 小 さい 。 子 供 を 持 つ の が 当 然 とす る の は 男 に 多 くな っ て い る 。 女 性 の3分. の2は. 「自 然 に ま か せ る」 と答. xて お り, 主 体 的 な 選 択 で は な い け れ ど , 子 供 を. 2.家. 考 えが 多 い ので あ る 。. 表7未. 女 性 に と って の結 婚 と仕事 の 関 係 に つ い て 女 性 の 仕 事 と 家 事 ・育 児 に つ い て , 考 え を 聞 い. た 。男 女 と もに も っ と も多 い の は. ・既 婚 別 に 見 た 家事 ・育 児 の 分 担(男 女 別). i. 男. 「 結 婚 して子 供. 合 十昌一面. 合. が で きた ら,一 時 仕事 は や め ,子 供 に手 が か か ら. 族観. こ こ で は 家 族 観 の うち , 家 事 ・育 児 の 夫 婦 の 分. 持 つ/持 た な い , と い う結 果 の 分 岐 を 受 け 入 れ る. 5). 女 で56.8%と. 表6女. な っ て い る 。い わ ぽM字. 性 に と っ て の結 婚 と仕 事(男 女 別). 男 曇口. 合. 1607人 100.0ー0. 結 婚 した ら家事専念 子供 ができた ら専念 育 児 中 は 専 念 子 供 で き た ら軽 減 仕. 事. 継. 続. 子 供 は つ く ら ぬ. 女 2450人 100.0%. も っ ぼ. 主. 148人. 10.500. 6.0ー0. 829人 51.6/. 1392人. 179人 11.1%. 369人. 56.800. 15.10. 134人 8.3%. 346人 14.1%. 4人 0.2ー0. 11人 0.4%. 1624人. 婚. 257人 15.8%. 既婚 ・ 離死別 1367人 84.20. 218人 13.4%. 18人 7.0%. 200人 14.6%. 妻. 1197人 73.7%. 178人 69.3%. 1019人 74.5%. 209人. 61人 23.7%. 148人 10.800. に. 12.90. カイ ニ乗 値38.20. 自由 度2. 女 合. 合 計 計. も っ ぱ ら 妻. 主. 未. ら 妻. 夫 婦 同等 に. ・ll珍 …L一 一嵳全 168入. 計. 100.0ー0. な くな っ た ら 再 開 す る の が よ い 」 で あ り, 男 で 51.6%,. しず つ 伝 統 的 な 結 婚 観 か ら 離 れ. て い く よ うに 思 わ れ る 。. に. 妻. 夫 婦 同等 に カ イ ニi乗 値58.75. 2457人 100.0% 63人 'L .6%. 確率0.01%. 未. 婚 385人. 15.70. 既婚 ・ 離 死別 2072人 84.3/. 1.診L2驚. 1862人 75.8%. 62.100. 1623人 78.3%. 532人 21.7%. 140人 36.4%. 392人 18.9%. 自 由 度2. 239人. 確 率0.01%.

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