Kosaku kikai meka ni okeru kenkyusha no gyoseki o kitei suru : komunikeshon patan

27. 工 作 機 械 メ ー カ ー にお け る研 究者 の業 績 を 規 定 す る コ ミ ュニ ケ ー シ ョン ・パ タ ー ン. 山梨学院大学. 石川. 淳. か が， 工 作 機 械 メ ー カ ー に と って重 要 な課 題 とな 1.は. じ め. に. る。 研 究 業 績 に重 要 な影 響 を及 ぼ す要 因 の一 っ と し. 日本 の 工 作 機 械 メ ー カ ー は， 総 じて これ まで 強. て コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン が あ げ ら れ る。 研 究 活 動 と. い国 際 競 争 力 を 発 揮 して き た と いえ る。 例 え ば，. は ， 新 し い 知 識 を 創 造 す る た め の 活 動 で あ る。 し. CNC工. 代 の後 半. か し， 何 も な い と こ ろ か ら全 く新 し い 知 識 が 生 ま. に ア メ リカを 追 い越 して 世 界 一 とな った(伊 丹 ，. れ る こ と は ま れ で あ り， 通 常 は ， 新 し い 知 識 の. 1994)。 生 産 金 額 ベ ー スで も， 日本 の 工 作 機 械 の. べ 一 ス と な る 様 々 な 情 報 を も と に ， これ ら の 情 報. シ ェア は， ドイ ッを 抑 え て 世 界 一 で あ る(佐 藤 ，. を 発 展 さ せ た り， 新 た に 組 み 合 わ せ る こ と に よ. 作 機 械 で は，生 産 台数 で1970年. 1990)0. '. 日本 の工 作 機 械 メー カ ー が ， これ まで 強 い 国 際 競 争 力 を発 揮 で きた理 由 は， コ ス ト水 準 の低 さ， マ ー ジ ンの 低 さ， そ して 生 産 品 質 の 高 さ に よ る (伊丹 ，1994)。. り ， 新 し い 知 識 を 創 造 して い く こ と に な る(Amabile，1996；Ward. et al.，1999)。 従 っ て ， 研 究 業 績. を あ げ るた あ に は， 必 要 な 情 報 を 効 果 的 に獲 得 す る こ とが 重要 とな る。 情 報 獲 得 に は， 文 献 や デ ー. しか し今 後 は， これ ま で の よ うな. タ ベ ー ス検 索 な ど様 々 な 方 法 が あ る が ， 最 も有 効. 要 因 に よ って競 争 力 を維 持 して い く こ とが難 しい. な 方 法 の 一 っ と して 口 頭 に よ る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ. と考 え られ る。 低 い コ ス トに つ い て は， 円 高 や. ン が あ げ ら れ る(Allen，1970；Czepiel，1975；. NIES諸. Edstorm&Galbraith，1977；Menzel，1966)0. 国 の 追 い上 げ に よ り， 今 ま で通 り の相 対. 的 な低 コ ス トを維 持 して い く こ とが難 し くな って. 従 っ て ， 研 究 活 動 を 推 進 し て い く上 で ， コ ミ ュ ニ. きて い る。 ま た， マ ー ジ ンにつ い て も， ダ ン ピ ン. ケ ー シ ョ ン は 重 要 な 役 割 を 果 た し て い る と考 え ら. グや 不 当 競 争 と い っ た欧 米 企 業 か らの批 判 に対 応. れ る。. しな け れ ば な らず ， ま た， 特 に 不 況 期 に は メ ー. 本 稿 で は ， 工 作 機 械 メ ー カ ー に お け る研 究 者 の. カ ーの 体 力 を 消 耗 す る た め， 今 後 と も低 レベ ル を. 業 績 と コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン の 関 係 に 焦 点 を 当 て ，. 維 持 して い くこ と は難 しい。 生 産 品質 の 高 さ につ いて は， 今 後 と も国 際 的 に. ど の よ う な コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン ・パ タ ー ン が 研 究 業 績 向 上 に プ ラ ス の影 響 を及 ぼす の か， ま た そ の. 高 い レベ ル は維 持 で き るで あ ろ う。 しか し， 国 際. よ う な コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンを促 進 す る た あ に は ど. 的 な競 争 が激 化 す る中 で， 生 産 品質 の 高 さだ けで. の よ う な マ ネ ジ メ ン トが 有 効 で あ る の か を 明 ら か. 競 争 優 位 を 築 い て い く こ と は難 しい と考 え られ. にす る こ とを 目的 とす る。. る。 この た め今 後 は， 低 価 格 の汎 用 製 品 だ けで な く， 高 機 能 の高 付 加 価 値 製 品 で も競 争 優 位 を築 い て い く必 要 が あ る。. 2.研. 究 業 績 と コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ・パ. タ ー ンの 関 係. 高 機 能 の高 付 加 価 値 製 品 に お い て競 争 優 位 を築 いて い くた め に は， 自社 独 自の要 素 技 術 を高 度 化. 研 究 活 動 に お い て生 み 出 され る もの は技 術 的 な. して い く必 要 が あ る。 そ して要 素 技 術 の高 度 化 の. 知 識 で あ り， この よ うな技 術 的知 識 を 創 造 す る た. た め に は， これ まで 以 上 に研 究 開 発 部 門 が重 要 な. め に は， そ の ベ ー ス と して， 当該 技 術 の 専 門 分 野. 役 割 を担 って いか な けれ ば な らな い。 従 って， 研. お よ び そ の周 辺 分 野 に お け る基 礎 的 な情 報 や， こ. 究 開 発 部 門 の 業 績 を 向 上 させ る た め に， い か に. れ ま で の研 究 成 果 に 関 す る情 報 とい った専 門 的情. 個 々 の 研 究 者 を 活 性 化 し業 績 向 上 を促 進 して い く. 報 が必 要 不 可 欠 とな る。 これ らの情 報 獲 得 の た あ.

28. に は， 組 織 外 部 の専 門 家 との コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン. コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン(以. (以 下 ，外 部 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン)が 重 要 な 手 段 と. ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン)も. な る。 実 際 にFarris(1972)やParker (1968)は. et. 下 ， プ ロ ジ ェ ク ト内 コ. 必 要 と な る。 通 常 ， 研 究 は. a1.. プ ロ ジ ェ ク ト単 位 で 行 わ れ て い る 。 プ ロ ジ ェ ク ト. ，外 部 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン が 研 究 業 績 に. 内 で は ， プ ロ ジ ェ ク ト ・メ ンバ ー が ， プ ロ ジ ェ ク. プ ラ ス の 影 響 を 及 ぼ して い る こ と を 実 証 研 究 に. ト全 体 の 研 究 テ ー マ に 沿 っ て ， 相 互 に 連 携 や 調 整. よ っ て 明 ら か に し て い る。. を と りな が らそ れ ぞ れ が 果 たす べ き役 割 を担 っ て. しか し， 研 究 業 績 を あ げ る た あ に 必 要 な 情 報 は. い る。 プ ロ ジ ェ ク トと して 一 っ の 研 究 テ ー マ を 追. 専 門 的 情 報 だ け で は な い 。 企 業 に お け る研 究 は，. 求 して い るの で あ るか ら， この よ う な連 携 や 調 整. そ れ ぞ れ の プ ロ ジ ェ ク トチ ー ム が ， そ れ ぞ れ の 関. も と らず に メ ンバ ーそ れ ぞ れ が 勝 手 に研 究 を推 し. 心 を基 に勝 手 に推 進 して良 い わ け で はな い。 企 業. 進 あ て は， 効 果 的 な 研 究 活 動 を 行 う こ と が で き な. に は ， 企 業 全 体 の 経 営 戦 略 が あ り， こ れ に 関 連 す. い 。 従 っ て ， プ ロ ジ ェ ク ト内 で は ， 頻 繁 に コ ミ ュ. る形 で研 究 開 発 戦 略 が 組 ま れ て お り， 個 々 の研. ニ ケ ー シ ョ ン を 行 う こ と に よ り， 情 報 の 共 有 化 を. 究 テ ー マ は， この 研 究 開 発 戦 略 に 沿 っ た形 で 推. 図 っ て お く必 要 が あ る。. 進 さ れ る べ き で あ る(Maidique&Patch，1988； Pappas，1984；Porter，1987；Roussel. こ の よ う に ， プ ロ ジ ェ ク ト内 ， 内 部 ， 外 部 コ. et a1.，1991)o. ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン は研 究 業 績 に 対 して 重 要 な 影 響. 従 って ， 企 業 に お い て 研 究 業 績 を あ げ る た め に. を 及 ぼ し て い る考 え ら れ る。 従 っ て ， 研 究 業 績 向. は， 企 業 全 体 の経 営 戦 略 や研 究 開 発 戦 略 を理 解 し. 上 の た め に は， これ らの コ ミュニ ケ ー シ ョンを 効. て お く必 要 が あ る 。. 果 的 に マ ネ ジ メ ン ト し て い く必 要 が あ る(図1)。. ま た， 企 業 にお け る研 究 開 発 で は， 研 究 開 発 プ. と こ ろ で ， 一 人 の研 究 者 が こ れ らの コ ミュ ニ. ロ セ ス の ス ピ ー ドア ッ プ や コ ス トダ ウ ン， そ し て. ケ ー シ ョ ンを 全 て 担 う こ とが で き る の で あ ろ う. 研 究 成 果 の 市 場 性 が 重 要 な 課 題 で あ り， そ の た あ. か 。 こ の 点 に 関 連 して ，Allen(1977)は. に ， 企 業 内 の 他 部 門 と 連 携 や 調 整 を と っ て い く必. ニ ケ ー シ ョ ン ・パ タ ー ン と プ ロ ジ ェ ク トの 研 究 業. 要 が あ る(Clark&Fujimoto，1991；Vasconcel-. 績 の関 係 に つ い て分 析 を行 った。 そ の結 果， 数 は. los，1994)。 そ して そ の た め に は ，企 業 内 の 他 部 門. 少 な い もの の， 内部 お よ び外 部 双 方 に つ い て頻 繁. と 情 報 を 共 有 して お か な け れ ば な ら な い 。. な コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン を 行 う研 究 者 が 存 在 し， そ. ， コ ミュ. この よ う に， 研 究 業 績 を あ げ る た あ に は， 専 門. の よ う な 研 究 者 は ， 研 究 プ ロ ジ ェ ク ト内 に お い て. 的 情 報 だ け で な く， 企 業 全 体 の 経 営 戦 略 や 他 部 門. も コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン の 中 心 と な り， 企 業 内 部 の. に 関 す る 情 報 と い っ た 企 業 内 情 報 も必 要 で あ り，. 情 報 や専 門 的 情 報 につ い て， 他 の プ ロ ジ ェ ク ト ・. そ の た め に は 企 業 内 他 部 門 の メ ンバ ー と の コ ミュ. メ ンバ ー に 対 す る 供 給 源 と な っ て い る こ と を 明 ら. ニ ケ ー シ ョ ン(以. か に した 。 彼 は， こ の よ うな 研 究 者 を ゲ ー ト ・. 下 ， 内 部 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン). が 重要 な 手 段 とな る。. キ ー パ ー と よ び ， プ ロ ジ ェ ク トの 研 究 業 績 は ， プ ロ ジ ェ ク ト内 に ゲ ー ト ・キ ー パ ー が い る か ど う か. 研 究 業 績 向 上 の た め に は， 内 部 お よ び 外 部 コ ミ ュ ニ・ ケ ー シ ョ ンだ け で な く， プ ロ ジ ェ ク ト内 の. に依 存 す る と指 摘 した。. プ 囗ジェク ト 内の情報共有化. プ ロ ジ ェ ク ト内 コ ミ ュニ ケ ー シ ョン. マ ネ ジメ ン ト. 厘. 塗. 内 部 コ ミ ュニ ケ ー シ ョン. 3i一. 外 部 コ ミ ュニ ケ ー シ ョ ン. 図1. 企業内情報の獲得. 蒋 門的情塑 魎 ト ー. コ ミ ュ ニケ ー シ ョン と研 究 業 績 の 関 係. {亟剰.

一. 一工 作 機 械 メ ー カ ー に お け る 研 究 者 の 業 績 を 規 定 す る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ・パ タ ー ンー. こ のAllen(1977)の. 指 摘 は ，一 人 の 研 究 者 が ，. 表1. コ ミ ュニ ケ ー シ ョンの 指 標. プ ロ ジ ェ ク ト内 ， 内 部 ， 外 部 の 全 て に お い て 頻 繁 に コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンを と る こと が可 能 で あ る こ. 29. ・生 産 部 門 の メ ン バ ー 内 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン. と を 示 唆 して い る 。 そ う で あ れ ば ， そ れ ぞ れ の コ. ・営 業 部 門 の メ ン バ ー. ・他 社 の専 門 家 ・大 学 の専 門 家. ミュ ニ ケ ー シ ョ ンを頻 繁 に行 う こと が， 研 究 業 績 外 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン. 向 上 に っ な が る は ず で あ る 。 た だ し， 内 部 コ ミュ. ・政 府 系研 究 機 関 の 専 門 家 ・民 間 の研 究機 関 の専 門 家. ニ ケ ー シ ョ ンを行 うた あ に必 要 と な る コ ンテ ク ス トと 外 部 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 行 う た め に 必 要 と な る コ ン テ ク ス ト は 異 な る と 考 え ら れ る。 従 っ. 発 戦 略 と整 合 性 の とれ た研 究 活 動 とな るよ う調 整. て ， 双 方 を 頻 繁 に 行 う に は ， 非 常 に 高 い コ ミュ ニ. を図 る こ とな ど が主 た る仕 事 とな る。 この た め ，. ケ ー シ ョ ン能 力 を 必 要 と す る 。 こ の た あ ， 全 て の. 非 管 理 職 の研 究 者 とは， 業 績 向上 要 因 も違 うで あ. コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 頻 繁 に 行 う こ と は ，Allen. ろ う し， 必 要 と な る コ ミュ ニ ケ ー シ ョン ・パ ター. (1977)も. ン も違 うと考 え られ る。 従 って本 稿 で は， 管 理 職. 指 摘 し て い る と お り， ご く少 数 の 研 究 者. に の み 可 能 で あ る と 考 え られ る 。 そ れ で は ， ご く. と非 管 理 職 を分 け て分 析 を行 った。. 少 数 の研 究 者 を 除 いた他 の 研 究 者 に と って ， ど の. コ ミaニ ケ ー シ ョ ン頻 度 の 指 標 の う ち， プ ロ ジ ェ ク ト内 コ ミュ ニーケ ー シ ョ ン につ い て は， 「同. よ う な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ・パ タ ー ンを と る こ と が研 究 業 績 向上 に っ な が るの で あ ろ うか 。 ま た，. じプ ロ ジ ェ ク トの メ ンバ ー 」 と の コ ミュ ニ ケ ー. ど の よ う な マ ネ ジ メ ン トが そ の よ う な コ ミ ュ ニ. シ ョ ンの頻 度 につ い て， 常 に あ る(5点)か. ケ ー シ ョ ンを促 進 す るの で あ ろ うか。 以 下 で は，. くな い(1点)の5点. こ れ ら の 点 を 明 ら か に す る た あ に， コ ミ ュ ニ ケ ー. 果 を 用 い た。 ま た， 内 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンお よ. シ ョ ン と研 究 業 績 の 関 係 ， お よ び コ ミュ ニ ケ ー. び外 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンにつ い て は，表1の. シ ョ ン と マ ネ ジ メ ン トの 関 係 に つ い て 分 析 を 行 っ. 項 目 と の コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンの頻 度 に つ い て， 同. た。. 様 に5点 尺 度 で 回 答 して も ら っ た 結 果 の 平 均 値. ら全. 尺 度 で回 答 して も ら った結 各. を 用 い た。 3.分. 析の方法. マ ネ ジ メ ン トの指 標 に は，表2の. 各項 目につい. て ， 各 研 究 者 が 所 属 す る研 究 開 発 部 門 に お け る実 日本 の大 手 お よ び 準 大 手 工 作 機 械 メ ー カ ー13 社 の研 究 者373名(有. 効 回 答 率73.1%)か. ら得 ら. れ た， コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン ・パ タ ー ン や研 究 業. 施 度 合 いを ， 非 常 に徹 底 して い る(5点)か く行 わ れ て い な い(1点)の5点. ら全. 尺 度 で 回答 して. も ら った 結 果 を 用 い た。. 績 ， 研 究 開 発 部 門 内 に お い て実 施 され て い るマ ネ ジ メ ン トな ど に関 す る質 問 紙 調 査 の 回答 結 果 に つ. た。 な ぜ な ら， 企 業 で は， 研 究 活 動 に お い て も企. いて 分 析 を行 った1)。. 業 全 体 の利 益 に貢献 す る こ とが 求 あ られ て お り，. 研 究 業 績 の指 標 の 一 っ と して， 特 許 数 を用 い. た だ し， 同 じ研 究 者 で あ って も， 管 理 職 と非 管. 研 究 プ ロセ ス にお いて 新 た に得 られ た知 的 財 産 の. 理 職 で は， 企 業 内 に お け る役 割 が違 う と考 え られ. 保 護 お よ び活 用 の観 点 か ら特 許 取 得 が 重 視 さ れ て. る。 非 管 理 職 は， 一 線 の研 究 者 と して 自 ら研 究 に. い るか らで あ る。. た ず さわ り， 当 該 研 究 テ ー マ を 自 ら達 成 す る こ と. しか しそ の一 方 で， 研 究 プ ロ セ ス に お け る ア ウ. が 役 割 で あ る。 これ に対 して 管 理 職 の場 合 は， 自. トプ ッ トを考 え る場 合， 直接 特 許 に結 びっ か な い. ら一 線 の 研 究 を 行 って い る者 もい るで あ ろ うが，. ア ウ トプ ッ トに つ い て も評 価 す る必 要 が あ る。 な. そ の 役 割 の 主 は管 理 的 な もの と な る。 自 ら研 究 を. ぜ な ら， た とえ ア ウ トプ ッ トが 出 た時 点 で は特 許. 行 う とい う よ り は， 部 下 で あ る研 究 者 の モ チ ベ ー シ ョンを 促 進 した り， 研 究 を 推 進 す る た め に必 要. に 結 び っ か な く と も， 後 に 当 初 の も くろ み と は 違 った別 の技 術 に応 用 され て特 許 や 製 品 化 に結 び. な環 境 を 整 え た り， 企 業 全 体 の経 営 戦 略 や 研 究 開. っ く場 合 が あ るか らで あ る。 また ，守 島(1999)や.

30. 表2. マネ ジ メ ン トの 指 標. マ ネ ジメ ン ト. 1. 研 究 開 発 と製 品 化 が 密 接 に関 連 して い る.. マ ネ ジメ ン ト. 2. マ ネ ジメ ン ト. 3. マ ネ ジメ ン ト. 4. マ ネ ジメ ン ト. 5. 市 場 や顧 客 の 情報 が頻 繁 に 研 究 開 発 に伝 え られ る. 研 究 者 が リス クを お か す こ とが 奨 励 され て い る. 公 式 の プ ロ ジ ェ ク トで な い ， メ ンバ ー独 自の 研 究(ア ン グ ラ研 究)が 奨 励 され て い る. チ ー ム単 位 で 仕事 を して も， 個人 の 貢 献 が 正 し く評 価 され て い る.. マ ネ ジメ ン ト. 6. 研 究 リー ダー が メ ンバ ー 間 の 調 整 や 問 題解 決 な どに 割 く時 間 を 少 な くす る努 力 が な され て い る.. マネジメ ン ト. 7. マネジメ ン ト. 8. 研 究 開 発 プ ロ ジ ェ ク トを組 む 際 に 異質 な人 材 の 組 み 合 わ せ が 重 視 され る. 社 外 や社 内 の研 究 者 を 呼 ん で の， 情 報 交換 の機 会 が 数 多 く設 け られ て い る.. マネジメ ン ト. 9. 社 外 の研 究 所 や学 会 や大 学 との研 究上 の交 流 が 奨 励 され て い る.. マ ネ ジ メ ン ト10 マ ネ ジ メ ン ト11. 社 外 の研 究 所 や大 学 か らの 第一 線 の研 究者 上 採 用 が 多 い. 予 算 や ス タ ッ フの使 い方 に つ い て， 研 究者 の 自由 度 が 高 い.. マ ネ ジ メ ン ト12. 勤 務 時 間管 理 が， 研 究 者 の 自主 的 な判 断 に ま か さ れ て い る.. マ ネ ジ メ ン ト13. 研 究 開 発 テ ー マ の設 定 は， 研 究 者 個 人 の 関心 や興 味 を 考慮 して 決 め られ て い る.. 石 川(2000)は. ，研 究 業 績 の中 で も，学 術 論 文 の よ. うな 学 界 で の業 績 と特 許 の よ うな企 業 内 で の業 績. か ど うか を示 す指 標 と して妥 当性 が あ る と考 え ら れ る。. で は， 業 績 向 上 要 因 が 違 うこ と を指 摘 して い る。 そ こで 本 稿 で は， 特 許 数 と は別 に， 学 界 で の業 績. 4.分. 析 結果. を代 表 す る指 標 と して ， 論 文 数 を研 究 業 績 の指 標 と して 用 い， そ れ ぞ れ にっ いて 分 析 を行 っ た。 具 体 的 に は， 特 許 数 お よ び論 文 数 の それ ぞれ につ い て， これ まで に業績 と して あ げ た数 を回 答 して も ら った結 果 を各 指標 と した 。 管 理 職 の場 合， 一 線 の 研 究 者 に比 べ て 直 接 研 究. ① 管 理 職 と 非 管 理 職 の コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン ・パ タ ー ンの違 い 管 理 職 と 非 管 理 職 で ， コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン ・パ タ ー ンに ど の よ うな違 い が あ る か を確 認 す る た め に ， プ ロ ジ ェ ク ト内 ， 内 部 ， 外 部 そ れ ぞ れ の コ. に た ず さわ る程 度 は少 な い。 この たあ ， これ らの. ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン頻 度 を 比 較 し た(表3)。. 業 績 指 標 に は， 部 下 で あ る一 線 の 研 究 者 の 研 究 業. 果 ， 管 理 職 お よ び非 管 理 職 と もに， プ ロ ジェ ク ト. 績 が大 き く反 映 され る こ とに な る。 な ぜ な ら， 企. 内 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 頻 度 が 最 も高 く， 外 部 コ. 業 内 に お け る研 究 の場 合 ， 論 文 や特 許 と い った 研. ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 頻 度 が 最 も低 い こ と が わ か っ. 究 業 績 を あ げ た 際 に， そ の業 績 に最 も貢献 度 が 大. た 。 こ れ は ， 遂 行 して い る 業 務 に 直 接 関 連 す る 度. きか った研 究 者 だ け で な く， 当該 研 究 者 を マ ネ ジ. 合 いお よ び コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンの容 易 さ を考 え る. メ ン トして い る管 理 職 も含 め て業 績 に名 前 を載 せ. と妥 当 な 結 果 で あ る と 考 え られ る 。. る こ とが 慣 行 とな って い るか らで あ る。. そ の結. 管 理職 と非 管 理 職 の 違 い につ いて み る と， プ ロ. しか し， 一 線 の研 究 者 の業 績 は， 当該 研 究 者 の. ジ ェ ク ト内 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に つ い て は 両 者 に. 資 質 だ けで な く， 必 要 な情 報 の伝 達 も含 め て， 研. 有 意 な 違 い が み られ な い が， 内 部 お よ び 外 部 コ. 究 業 績 を あ げ られ る よ うな環 境 を管 理 職 が整 え て. ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に つ い て は， 管 理 職 の 方 が 有 意. い るか ど うか ， つ ま りそ の上 司 が， 研 究 を マ ネ ジ. に 高 い 頻 度 で 行 っ て い る こ と が わ か っ た 。Allen. メ ン トす る管 理 職 と して 優 秀 で あ る か ど うか とい. et al(1979)やKatz&Tushman(1981)，. Tush-. う面 も反 映 して い る と考 え られ る。 逆 に言 え ば，. man(1978)は. 部 下 の 多 くが 高 い研 究 業 績 を あ げ て い る とす れ. を 果 た し て い る か ど う か は， 当 該 研 究 者 の 職 位 と. ば， そ の上 司 で あ る管 理 職 は， 研 究 の マ ネ ジメ ン. は 無 関 係 で あ る と指 摘 し て い る が ，Lynn. ト面 で優 れ て い る と考 え られ る。 従 って ， 本 稿 に. (1993)や. お け る管 理 職 の研 究 業 績 の 指 標 は， 研 究 を マ ネ ジ. が ゲ ー トキ ー パ ー の 役 割 を 演 じ て い る と指 摘 し て. メ ン トす る管 理 職 と して 優 秀 な 業 績 を 残 して い る. い る 。 表3の. ， 研 究 者 が ゲ ー トキ ー パ ー の 役 割. 石 川(2000)は. et. a1.. ， 日本 に お い て は管 理 職. 結 果 は， 管 理 職 が ゲ ー トキ ー パ ー の.

一. 工 作 機 械 メ ー カ ー に お け る研 究 者 の業 績 を規 定 す る コ ミ. ュ ニ ケ ー シ ョ ン ・パ ター ンー. 表3. コ ミ ュニ ケ ー シ ョ ン頻 度 の比 較 ：管 理 職 と 非管 理 職. NL.」.平 _J. 一. 管 理 職. ?3. 一. 非管理職. 0.976 一一 一 一. 3.863. 286. 自由度. 標準偏差. 堕. 一一 一 一 一. プ ロ ジ ェ ク ト内 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン. 4.091. 管 理 職. ケー ション. 一. 一1. 356. 管理職. 一.. 非管理職 ***p<0. 2.958. 290 74 290. .一 『. .769. 0.985 〒一 一. o.soi 『. 非管理職 外 部 コ ミュニ ケ ー シ ョ ン. 72. t値. 一 一. 『. 内 部 コ ミ3ニ. 31. 2.537. 0.829. 1.662. 0.501. 1.285. 0.497. 360. 3.886*. 360. 5.815*. 一... .001. 表4. 変数間の相関行列 ：管理職 7. 6. 5. 4. 3. 2. 1. 1 2 3 4 5 6 7 8. 年齢 プ ロ ジ ェ ク ト内 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン. 一 〇. .14. 内 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン. 0.13. 外 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン プ ロ ジ ェ ク ト内 × 内 部. 0.20 -0. 内 部 ×外 部. .03 0.09. 外 部 × プ ロ ジ ェ ク ト内. -0. 内 部 × 外 部 × プ ロ ジ ェ ク ト内. -o. .09 .os. 0.23 0.11. 0.25. 0.14 -0 .01. -0.01 0.38. -0.08 0.45. -0.06 -o.oa. 0.03 -o.io. 0.16 0.a7. 一 〇. .07. 0.32. -0.11. 0.34. -0.15. 0.48. N=72. 表5. 変数間の相関行列 ：非管理職 7. 6. 5. 一 〇.os. 内部 コ ミュニ ケ ー シ ョ ン. O.19. 0.24. 外 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン. 0.12. 0.21 0.12 -0.05 0.00. 内 部 ×外 部. 0.oo. 外 部 × プ ロ ジ ェ ク ト内. O.05. 0.10 -0 .32 -0 .05 -0 .34. 内 部 × 外 部 × プ ロ ジ ェ ク ト内. 0.ol. 0.24. プ ロ ジ ェ ク ト内 × 内 部. 4. 3. 2. 1. 1 2 3 4 5 6 7 8. 年 齢 プ ロ ジ ェ ク ト内 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン. -0. .05. -0.05. -0.01 0.39 0.21 0.08. -0.04 0.22 -0.37. 0.05 0.04. -0.08. N=286. 役 割 を 演 じて い る か ど う か は と も か く， 少 な く と. 業 績 は これ まで に あ げ た回 数 で測 定 さ れ て い るた. も管 理 職 が コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ンに お い て 重 要 な 役. あ ， 当 該 研 究 者 の研 究 歴 の影 響 を受 け る と考 え ら. 割 を 果 た し て い る こ と を 示 唆 して い る 。. れ る。 この たあ ， 研 究 歴 の代 理 変 数 と して年 齢 を コ ン トロ ール 変 数 と して 投 入 す る こと と した。. ② コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン と研 究 業 績 1)管. 理職. コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン と研 究 業 績 の 関 係 を 確 認 す る た め に ，研 究 業 績 を 従 属 変 数 ， プ ロ ジ ェ ク ト内 ，. また ，Allen(1977)が. 指 摘 して い る とお り， 少. 数 の研 究 者 は これ らの コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンの複 数 も し く は 全 て に お い て， 他 の 研 究 者 よ り頻 繁 に 行 って い る可 能 性 が あ る。 本 稿 で は， 複 数 の コ. 内 部 ， お よ び 外 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン の 頻 度 を 独. ミュニ ケ ー シ ョンを頻 繁 に 行 う こ とが ， 研 究 業 績. 立 変 数 と す る 重 回 帰 分 析 を 行 っ た 。 た だ し， 研 究. に ど の よ うな影 響 を及 ぼ す の か とい う点 につ いて.

32. も確 認 す るた め に， 独 立 変 数 と して そ れ ぞ れ の コ. い る と 考 え られ る 。 ま た 先 述 し た と お り， 管 理 職. ミュニ ケ ー シ ョンの交 差項 を 設 け た。. の場 合 ， 直 接 研 究 に たず さ わ る と い うよ りは， 部. 交 差 項 を設 け る こ と に よ る多 重 共 線 性 の 問 題 を. 下 で あ る一 線 の研 究 者 の研 究 活 動 を促 進 す る こ と. 避 け るた あ に， そ れ ぞ れ の コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンの. が 重 要 な 役 割 と な る。 こ の た め ， 外 部 コ ミ ュ ニ. 指 標 に は， 「3.分析 の方 法 」 で示 した 各 コ ミュ ニ. ケ ー シ ョ ンに よ り専 門 的 情 報 を獲 得 す る だ け で な. ケ ー シ ョ ンの指 標 の平 均 値 か らの 偏差 を， 交 差項. く， こ れ を 各 研 究 プ ロ ジ ェ ク トに 所 属 す る 一 線 の. に つ い て は 各 偏 差 の 積 を 用 い た(Cronbach，. 研 究 者 へ 伝 え る こ とが 必 要 と な る。 こ の た あ外 部. 1987)。 この結 果 ，各 独 立 変 数 間 の相 関 は，表4，5. コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン と プ ロ ジ ェ ク ト内 コ ミ ュ ニ. の通 り とな った。. ケ ー シ ョンの 双 方 を 積 極 的 に行 う こ とが ， 研 究 業. 管 理 職 にっ い て， 論 文 数 を従 属 変 数 と した重 回 帰 分 析 の結 果 が表6で. 績 に プ ラ ス の 影 響 を 及 ぼ して い る と 考 え られ る 。. あ る。モ デ ル1は 交 差 項 を. 一 方 で， 内部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンと外 部 コ ミュ. 設 け な い モ デ ル で， モ デ ル2は 交 差 項 を設 け た モ. ニ ケ ー シ ョンの双 方 につ いて頻 繁 に行 う こ と は，. デ ル で あ る。 モ デ ル1で. は， 外 部 コ ミ ュ ニ ケ ー. 論 文 数 に はマ イ ナ スの影 響 を及 ぼ す。 内 部 コ ミュ. シ ョ ンの み が 論 文 数 に プ ラス の影 響 を及 ぼ して い. ニ ケ ー シ ョ ン や プ ロ ジ ェ ク ト内 × 内 部 が 有 意 な 影. る。 た だ し， モ デ ル1の 決 定 係 数 は有 意 で な く，. 響 を 及 ぼ し て い な い こ と か ら， 内 部 コ ミ ュ ニ ケ ー. モ デ ル1自 体 の 予 測精 度 は疑 わ しい。. シ ョ ン そ の も の が マ イ ナ ス の 影 響 を 及 ぼ して い る. モ デ ル2の 調 整 済R2は ， モ デ ル1と 比 較 して 0.09上 昇 して お り， さ ら に モ デ ル2の 決 定 係 数. と い う よ り は ， 内 部 と外 部 を 同 時 に 行 う こ と が マ イ ナ ス の 影 響 を 及 ぼ し て い る と考 え ら れ る。 こ の. は有 意 で あ る こ とか ら， 独 立 変 数 と して交 差 項 を. 結 果 は ， 内 部 ， 外 部 ， プ ロ ジ ェ ク ト内 の い ず れ の. 設 け る こ と に意 味 が あ る と考 え られ る。 論 文 数 に. コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン も頻 繁 に 行 う研 究 者 が ， プ ロ. プ ラ スの 影 響 を 及 ぼ して い る の は外 部 お よ び外 部. ジ ェ ク トの 研 究 業 績 向 上 に プ ラ ス の 影 響 を 及 ぼ し. × プ ロ ジ ェ ク ト内 で あ り， 内 部 ×外 部 お よ び プ ロ. て い る こ と を 指 摘 し たAllen(1977)の. ジ ェ ク ト内 ×内 部 ×外 部 が マ イ ナ ス の影 響 を及 ぼ. 違 す る。. して い る。. 結 果 と相. なぜ この よ うな結 果 に な った の か は， 本 稿 の分. 論 文 とい う学 術 的 な 業 績 を あ げ るた あ に は， 専. 析 だ け で は 明 らか に す る こ と は で き な い。 た だ. 門 的 情 報 が 必 要 な の で あ ろ う。 こ の た あ 外 部 コ. し，Lynneta1.(1993)や. ミュニ ケ ー シ ョンが プ ラ スの 影 響 を 与 え 及 ぼ して. い る と お り， 日 本 企 業 で は 管 理 職 が ゲ ー トキ ー. 表6. 石 川(2000)が. 研究業績(論 文数)を 従属変数 と した重 回帰分析 ：管理職 モ デ ル1. モ デ ル2 t値. 回帰係数. t値. o.io. 0.84. o.ii. 0.89. 0.96. 1.26. 1.01. 回帰係数 年齢 プ ロ ジ ェ ク ト内 コ ミ3ニ. ケー ション. 一1. 内 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン 外 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン. 一 -1. .69. 3.75. .70. -0. 2.75**. プ ロ ジ ェ ク ト内 × 内 部. -1 -3. 外 部 × プ ロ ジ ェ ク ト内 プ ロ ジ ェ ク ト内 × 内 部 × 外 部. N=72. -4. 一 一. .83. 『 〇.53 一. 一2. .82 3.10**. .04. 一1 .04. .49. -2. .13. 一 一2. .05 **<0.01. 1.30 -0. 4.79. 定数. *p<0. .83 4.85. 内 部 ×外 部. 調 整 済 みR2 F値. 指 摘 して. .95. o.os. 0.15. 2.12. 3.22**. .37* 3.05**. 一2. .42*. 一 〇. .57.

一 一工 作 機械 メ ーカ ー に お け る研 究者 の 業績 を規 定 す る コ ミュニ ケ ー シ ョ ン ・パ ター ンー. 表7. 33. 研究業績(特 許数)を 従属変数 と した重回帰分析 ：管 理職. 一 ⊥. 帰 係 評tl.[磁. 評t値. 年齢 プ ロ ジ ェ ク ト内 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン. 0.64. 1.26. 0.46. 8.24. 3.10*. 2.03*. 内 部 コ ミュニ ケ ー シ ョン. 0.i7. 0.09. 7.57 1.2?. 外 部 コ ミュニ ケ ー シ ョン. 2.28. 0.57. 1.99 9.43. 0.39. プ ロ ジ ェ ク ト内 × 内 部. 外 部 × プ ロ ジ ェ ク ト内 プ ロ ジ ェ ク ト内 × 内 部 ×外 部 一19. 定数 調 整 済 みR2 F値 *p<0. 2.11* 一 〇 .64 0.72 -1. -10 .64 0.ia. 一 〇 .7s. .42. 0.47. -4 .31 3.81 -14 .24. ﹂. 内 部 ×外 部. 0.89. 0.09. .94. 一 〇 .42. 2.16*. 2.93*. .05. N=72. パ ー の 役 割 を 演 じ て い る と す る と，Allen(1977) が 指 摘 し た ゲ ー トキ ー パ ー と は 違 い ， 必 ず し も コ. ま た ， プ ロ ジ ェ ク ト内 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン は， 交 互 作 用 効 果 を 除 い た 主 効 果 に お い て も， 特 許 数. ミュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 が 抜 群 に 高 い 管 理 職 が ゲ ー. に対 して プ ラス の影 響 を及 ぼ して い る。 この点 に. トキ ー パ ー の 役 割 を 演 じ て い る と は 限 ら な い 。 そ. つ い て は後 述 す る。. の よ う な 管 理 職 が ， 本 来 コ ン テ ク ス トが 違 う 内 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンと外 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンを 同 時 に行 う こ と に よ り， か え って 混 乱 を 招 いて い るの で はな い だ ろ うか。 次 に， 特 許 数 を 従 属 変 数 と した 重 回 帰 分 析 を 行 っ た(表7)。 1に 比 べ て0.03上. モ デ ル2の. 調 整 済R2は. ， モデル. 昇 し て い る 。 モ デ ル1で. はプ. 2)非. 管理職. 管 理 職 と同 様 に， 非 管 理 職 にっ いて も， 研 究 業 績 を 従 属 変 数 と した 重 回 帰 分 析 を 行 っ た。 論 文 数 を 従 属 変 数 と し た重 回 帰 分 析 の 結 果 が 表8で る。 モ デ ル1で. あ. は，外 部 コ ミュニ ケ ー シ ョンが プ. ラ スの影 響 を， 内部 コ ミュニ ケ ー シ ョンが マ イ ナ. ロ ジ ェ ク ト内 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン が プ ラ ス の 影 響. ス の影 響 を及 ぼ して る。 ま た モ デ ル2で. を 及 ぼ して お り， モ デ ル2で. は， プ ラ. は， こ れ に 加 え て プ. ス の 影 響 を及 ぼ して い る の は外 部 コ ミュ ニ ケ ー. ロ ジ ェ ク ト内 × 内 部 が プ ラ ス の 影 響 を 及 ぼ して い. シ ョ ンだ けで あ るが ， 内 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンに. る。 特 許 の よ うな 研 究 業 績 は， 偶 然 見 いだ され た. 加 え ， 内 部 ×外 部 お よ び プ ロ ジ ェ ク ト内 ×内 部 ×. 技 術 を 特 許 申 請 す る 場 合 も あ る が ， 多 くの 場 合 ，. 外 部 が マ イナ スの 影 響 を 及 ぼ して い る。 ちな み に. 製 品 化 と い う 明 確 な 目標 を め ざ し， そ れ を 達 成 す. モ デ ル2の 調 整 済R2は. る た あ に必 要 な技 術 開発 を 目的 と した研 究 活 動 に. 上 昇 して い る。. ， モ デル1に 比 べ て0 .05. よ って生 み 出 さ れ る。 従 って， 業 績 を達 成 す る た. 管 理 職 の場 合 と同様 に， 論 文 の よ うな学 術 的 な. あ に は ， 専 門 的 な 情 報 だ け で な く， 企 業 全 体 の 経. 業 績 を あ げ る た め に は， 専 門 的 な情 報 が必 要 で あ. 営 戦 略 や 研 究 開 発 戦 略， 他 部 門 の ニ ー ズ な ど と. り， こ の た あ外 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンが プ ラス の. い っ た 企 業 内 情 報 が 必 要 と な る 。 た だ し， 企 業 内. 影 響 を及 ぼ して い る と考 え られ る。 ま た， そ の よ. 情 報 を 獲 得 した だ け で は 意 味 が な く， こ れ ら の 情. う な学 術 的 な業 績 を あ げ る た あ に は， 過 度 に企 業. 報 を 管 理 職 と し て 各 プ ロ ジ ェ ク トに 対 して 供 給 し. 内 の情 報 を フ ィ ー ドバ ックす る こ と は マ イ ナ スの. て い く必 要 が あ る。 こ の た あ プ ロ ジ ェ ク ト内 お よ. 影 響 を及 ぼ す。 学 術 的 な業 績 の場 合， 特 許 と は違. び 内部 の コ ミュニ ケ ー シ ョ ンの双 方 に つ い て， 高. い， 直接 製 品化 を 目指 した もの ば か りで はな い。. い 頻 度 で 行 っ て い く必 要 が あ る と考 え ら れ る。. む しろ， これ ま で の学 術 的 な研 究 を ふ ま え， これ.

34. 表8. 研究業績(論 文数)を 従属変数 と した重回帰分析 ：非管理職. 舌亟 匚 二 三■[.モ デル2 回帰係数 t値 」二嘔 霾][⊃ 値 年齢 プ ロ ジ ェ ク ト内 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン. 0.05. 2.77**. 1. 0.04. 0.07. 0.62. 1. 0.12. 2.45*. 1. -0.35. 2.83**. 1. 内 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン. -0 .35. 外 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン. 0.65. 2.60** 0.90 -2. 0.85. .46* 3.30**. プ ロ ジ ェ ク ト内 × 内 部. 一 〇.a7. 一1. 内 部 ×外 部. 一 〇 .49. -2. 0.32. 外 部 × プ ロ ジ ェ ク ト内 プ ロ ジ ェ ク ト内 × 内 部 × 外 部. 一1. 一1. 定数 調 整 済 みR2 F値. *p<0. .05 **p<0.01. 1.78. .07. 1. .80 .11* 1.12. -3. .13. .36***. 一1 .46. -0.87. 0.05. 0.10. 4.90**. 4.78***. ***p<0.001. N=286 表9. 研 究業績(特 許 数)を 従 属変 数と した重回帰 分析 ：非管理職 モ デ ル2. モ デ ル1. t値. 回帰係数 0.04. 年齢 プ ロ ジ ェ ク ト内 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン. 4.26***. 一 〇. 0.26 一 -0. 一 〇. .03. t値. 回 回帰係数. .48. 2.97**. .75. 一1 .16. 内 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン. 0.35. 2.47*. 0.35. 2.46*. 外 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン. 0.31. 2.83**. 5.46. 4.25*** 一1 .14. 一 -o. プ ロ ジ ェ ク ト内 × 内 部. .a7. 0.54. 0.62. 内 部 ×外 部 一 -0. 外 部 × プ ロ ジ ェ ク ト内. 一 -3. プ ロ ジ ェ ク ト内 × 内 部 ×外 部 冂. 一1. 定数. 「. .06. .92. -0. .42. -2. .28. 一2 .82**. 一2. 一1 一11. .88**. o.os. 0.io. F値. 5.95***. 4.33***. .05 **p<0.01. .05*. 〒〒一〒. 調 整 済 みR2. *p<0. .64. ***p<0.001. N=286. を さ らに発 展 させ る こ とが 直 接 的 な 目的 とな る。. る 面 も あ る か も しれ な い 。 しか し， 内 部 コ ミ ュ ニ. もち ろ ん企 業 に お け る研 究 で あ るか らに は， た と. ケ ー シ ョ ンそ の も の が マ イ ナ ス の 影 響 を 及 ぼ して. え学 術 的 な 業績 で あ って も， 最 終 的 に は製 品 化 へ. い る こ と か ら， 交 互 作 用 に よ る マ イ ナ ス 効 果 と い. 貢 献 す る もの で な けれ ば な らな い 。 しか し， 直 接. う よ り も， 内 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンに よ る マ イ ナ. 製 品化 へ結 び つ く度 合 い は， 特 許 に 比 べ て 弱 く，. ス 効 果 の 方 が 大 き い と 考 え られ る 。. そ の 分 企 業 内情 報 に 振 り回 され る こ とな く， 専 門. 次 に， 特 許 数 を 従 属 変 数 と した 重 回 帰 分 析 を. 的 な情 報 に特 化 して 研 究 を 行 う必 要 性 が 高 くな る. 行 っ た(表9)。. の で あ ろ う。. シ ョ ン と 外 部 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ンが プ ラ ス の 影 響. 内 部 ×外 部 や プ ロ ジ ェ ク ト内 ×内 部 ×外 部 が マ. モ デ ル1で. を 及 ぼ して お り ， モ デ ル2で. は，内 部 コ ミュ ニ ケ ー. は， これ に加 え て ，. イ ナ スの 影響 を 及 ぼ して い る こ とか ら， 管 理 職 と. プ ロ ジ ェ ク ト内 × 内 部 × 外 部 が マ イ ナ ス の 影 響 を. 同様 に ， コ ンテ ク ス トの 違 う コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン. 及 ぼ して い る 。 ま た ， モ デ ル2の. を 同 時 に 行 う こ とが マ イ ナ スの 影 響 を 及 ぼ して い. デ ル1に. 比 べ て0.02上. 調 整 済R2は. 昇 して い る 。. ，モ.

一 一工 作 機 械 メ ー カ ー に お け る研 究 者 の 業 績 を 規 定 す る コ ミ. ュ ニ ケ ー シ ョ ン ・パ タ ー ン. 先 述 した と お り， 特 許 の よ うな業 績 を あ げ る た め に は， 専 門 的 情 報 に加 え て企 業 内情 報 が必 要 と. 35. ③ マ ネ ジ メ ン ト と コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン こ れ ま で の分 析 で ， ど の よ う な コ ミ ュ ニ ケ ー. な る。この た あ， これ らの情 報 を獲 得 す るた め に，. シ ョ ン ・パ タ ー ンが 研 究 業 績 を 促 進 す る の か が 明. 内 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンと外 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンが業 績 向上 に必 要 とな る。 ま た， 管 理 職 にお い. ぞ れ にお いて ， 研 究 業 績 に プ ラ ス の影 響 を及 ぼす. て外 部 コ ミュニ ケ ー シ ョンが特 許 数 に有意 に プ ラ. コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ・パ タ ー ン を 促 進 す る た あ. スの影 響 を及 ぼ して い な か った こ とか ら， 特 許 数. に ， ど の よ う な マ ネ ジ メ ン トが 有 効 で あ る か に っ. に お い て高 い業 績 を あ げ て い る研 究 者 は， 必 要 な. い て分 析 を行 った。. らか と な っ た 。 以 下 で は ， 管 理 職 と 非 管 理 職 そ れ. 専 門 的情 報 につ い て， 自 ら直接 獲 得 して い る と考 え られ る。. 1)管. 理職. ま た， 内 部 お よ び外 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンは， そ れ ぞ れ 特 許 数 に対 して プ ラス の影 響 を及 ぼ して. ケ ー シ ョ ンを促 進 す る のか を確 認 す る た め に， プ. ど の よ う な マ ネ ジ メ ン トが 管 理 職 の コ ミュ ニ. いた が ， 内 部 ×外 部 は有 意 な影 響 を 及 ぼ して い な. ロ ジ ェ ク ト内 ， 内 部 ， 外 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンを. い 。 プ ロ ジ ェ ク ト内 ×内 部 ×外 部 に いた って は，. そ れ ぞ れ 従 属 変 数 と し，表2の. マ イ ナ スの 影響 を 及 ぼ して い る。 この こ と は， 一・. 独 立 変 数 と した 重 回 帰 分 析 を 行 った(表10)。. 人 の研 究 者 が コ ンテ ク ス トの違 う様 々 な コ ミュニ. ロ ジ ェ ク ト内 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ンに 対 して は，. ケ ー シ ョ ンを 同 時 に行 う こ との難 し さを示 して い. 「マ ネ ジ メ ン ト8： 社 外 や 社 内 の 研 究 者 を 呼 ん で. る。原 田(1999)は. ，専 門 的情 報 を組 織 内部 に取 り. の，情 報 交 換 の機 会 が 数 多 く設 け られ て い る。」が. 入 れ る ゲ ー トキ ーパ ー が， 組 織 内部 に お い て も コ. プ ラス の影 響 を及 ぼ して い た。 ま た 内部 コ ミュニ. ミュ ニ ケ ー シ ョ ンの 中心 と な る こと の難 しさ を指. ケ ー シ ョ ンに対 して は， 「マ ネ ジメ ン ト1：研 究 開. 摘 し， こ の よ う な専 門 的 情 報 を組 織 内 で 活 用 で き. 発 と製 品 化 が 密 接 に関 連 して い る。」 と 「マ ネ ジメ. る情 報 へ と転 換 す る役 割 を 担 っ て い る ト ラ ン ス. ン ト8：社 外 や 社 内 の 研 究 者 を 呼 ん で の， 情 報 交. フ ォ ーマ ーの 存 在 を 指 摘 して い る。. 換 の機 会 が 数 多 く設 け られ て い る。」 が プ ラ ス の. 特 許 数 を あ げ るた め に は， 企 業 内情 報 も専 門 的. 各 マ ネ ジ メ ン トを プ. 影 響 を 及 ぼ して い た 。 さ ら に外 部 コ ミュ ニ ケ ー. 情 報 も双 方 と も必 要 とな る。 個 々 の研 究 者 が双 方. シ ョンに対 して は， 「マ ネ ジ メ ン ト2：市 場 や顧 客. の情 報 を 同時 に獲 得 で きな い とす れ ば， 企 業 内 に. の情 報 が頻 繁 に研 究 開発 に伝 え られ る。」と 「マ ネ. お い て そ れ ぞ れ の研 究 者 が獲 得 した情 報 を再 配 分. ジ メ ン ト10： 社 外 の 研 究 所 や大 学 か らの 第 一 線. す る調 整 役 が 別 に必 要 とな る。 この よ うな調 整 役. の研 究 者 の採 用 が 多 い。」 が プ ラ ス の影 響 を及 ぼ. を担 って い る と考 え られ る のが 管 理 職 で あ る。 表. して い た。. 7に お い て， 管 理 職 の特 許 数 に は， プ ロ ジ ェ ク ト 内 ×内 部 だ け で な く， プ ロ ジ ェ ク ト内 コ ミ ュ ニ. た だ し， サ ンプ ル数 が 少 な いせ い もあ り， 決 定 係 数 は いず れ も有 意 で な い。 従 って ， 分 析 結 果 の. ケ ー シ ョ ンも プ ラ スの 影 響 を 及 ぼ して いた 。 この. 解 釈 に は注 意 を 要 す る。. こ と は， 管 理職 は企 業 内 の情 報 を 自 ら獲 得 して プ ロ ジ ェ ク ト内 に供 給 して い るだ け で な く， 研 究 業. 企業内外の研究者を呼んでの，情報交換の機会 が数 多 く設 け られ て い る企 業 で は， 研 究 者 が 積 極. 績 向上 に必 要 とな る様 々 な情 報 を調 整 す る役 割 を. 的 に情 報 交 流 を行 う こ とが重 要 で あ る こ とが認 識. 担 って い る可 能 性 を示 唆 して い る。 高 業 績 の管 理. さ れ て お り， 職 場 に お い て そ の よ うな雰 囲気 が で. 職 の 全 て が 原 田(1999)の. 指 摘 す る トラ ン ス. きあ が って い る と考 え られ る。 この こ とが， プ ロ. フ ォ ー マ ーで あ るか ど うか は こ こで確 認 は で き な. ジェ ク ト内 や 内部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンの頻 度 に対. い が， 少 な く と も業 績 が 高 い 管 理 職 は， 自 ら コ. して プ ラ ス の影 響 を及 ぼ して い る の で あ ろ う。. ミュ ニ ケ ー シ ョ ン ・ネ ッ トワ ー ク の中 心 と な り； 情 報 交 流 にお いて 積 極 的 な役 割 を演 じて い る と考. ま た， 研 究 開 発 と製 品 化 を密 接 に関 連 させ る こ と に よ り， 企 業 内 情 報 を 取 り入 れ なが ら研 究 活 動. え られ る。. を 推進 して い くこ とが 重要 で あ る と い う認 識 を 研.

36. 表10. コ ミ ュニ ケ ー シ ョンを 従 属 変 数 と した 重 回 帰 分 析 ：管 理 職. プ ロ ジ ェ ク ト内 コ ミ ー一一一 一. 一 一 一一一 一. 一 一. 回帰係数 一. 一. 一. 一一 温 内 部 コ ミ ユ ニ ケ ー シ ・ ン ・値 堕 一」 回縣 数. マネジメ ント. 1. 0.00. 0.03. マネジメ ント. 2. 0.09. 0.71. 一 〇. マネジメ ン ト 3. o.ol. 0.os. 一 〇. マネジメ ン ト 4. 0.06. O.44. マネジメ ン ト 5. 一 〇.14. -0 .93. マネジメ ン ト 6. 0.15. 0.86. 一 〇. マネジメ ント. 一 〇. 一 〇. 0.42. ー1.. 1. 外 部 コ ミュニ ケ ー シ ョ ン. 回帰係数. 3.21** 一 〇. .06. .oi. 一 〇. .io. 一 〇. .os. 0.22. 1.50. 0.37. 2.00*. .84. 0.02. 0.12. 一 〇.84. 一 〇 .io. 一 〇.64. 0.25. 0.28. 一 〇.64. 一 〇.18. 1.60 一 〇ss. .so. 0.10. 0.68. 2.39*. 0.26. 0.03 .09. t値. 7. o.oo. 0.02. マネジメ ン ト 8. 0.27. 2.16*. マネジメ ン ト 9. 0.04. 0.30. 一 〇.04. マ ネ ジ メ ン ト10. 一 〇 .ls. -1 .09. 0.05. 0.42. 0.52. マ ネ ジ メ ン ト11. 0.14. 0.sl. o.os. 0.86. 一 〇.03. 一 〇. マ ネ ジ メ ン ト12. 0.11. 1.01. 0.03. 0.27. 一 〇. 一 〇. マ ネ ジ メ ン ト13 一一 一. 一 〇.29. -1 .85. 一 〇 .13. .os. 0.20. 一 〇. .43. 一1. .08. .03. 一 〇.07. .09. 1.31 一 〇. .48. 2.53* .14 .a7. 一 〇. .51. -r-T. 定数. 2.71. 調 整 済 みR2. 0.05. 0.07. F値. 1.03. 1.41 一.一 一一. *p<0. 一 〇. 1.91. o.is. 0.35. 2.03. 2.56*. 0.09 1.55 一一 一... 一. 一一一..一 一 一一..一. .05 **p<0.01. N=72. 究 者 に もた せ， 内部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンを促 進 さ. を促 進 す るた あ に， 企 業 内外 の情 報 交 流 の 機 会 を. せ る こと が で き る と考 え られ る。. 積 極 的 に もつ， 研 究 活 動 を推 進 す る上 で 必 要 とな. 外 部 か ら一 線 の研 究 者 を 中途 で採 用 して く る こ. るユ ー ザ ー ・ニ ー ズを きち ん と伝 え る， そ して 外. と は， 企 業 内研 究 者 に と って， 外 部 の専 門家 集 団. 部 の優 秀 な研 究 者 を積 極 的 に採 用 して い くな ど と. に お け る コ ンテ ク ス トに触 れ る機 会 とな り， これ. い った マ ネ ジメ ン トを 実施 して い くこ とが 有 効 と. が 外 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンに対 して プ ラス の影 響. な る。. を及 ぼす 。 ま た， 外 部 の優 秀 な研 究 者 が 同 じ職 場. ま た特 許 数 に は， プ ロ ジ ェ ク ト内 コ ミュニ ケ ー. に は い る こ とで職 場 が活 性 化 し， 学 術 的 な業 績 を. シ ョンや プ ロ ジ ェ ク ト×内部 が プ ラ スの 影 響 を 及. あ げ る た め に必 要 な専 門 的情 報 獲 得 へ の モ チ ベ ー. ぼ して い た。 従 って， 特 許 の よ うな 企 業 内 業 績 を. シ ョ ンを促 進 す る面 もあ る と考 え られ る。. 向上 させ るた め に は， これ らの コ ミュニ ケ ー シ ョ. 市 場 や顧 客 情 報 を頻 繁 に伝 え る こ とが， 外 部 コ. ンを促 進 す るた め に， 企 業 内 外 の情 報 交 流 の 機 会. ミュ ニ ケ ー シ ョ ンに プ ラス の影 響 を及 ぼ して い る. を積 極 的 に もつ， 研 究 開発 を 製 品 化 に 密 接 に 関 連. と い う こと は，一 見 逆 の よ うに思 わ れ る。 しか し，. させ て い くな ど とい った マ ネ ジ メ ン トを 実 施 して. 企 業 の研 究 者 が業 績 を あ げ る た あ に は， 専 門 的情. い く こ とが有 効 とな る。. 報 も企 業 内 情 報 も と も に必 要 で あ る と考 え られ る。 従 って， 業 績 向上 の た め に必 要 とな る市 場 や. 2)非. 管理職. 顧 客 情 報 が き ち ん と研 究 者 に伝 え られ る こ とに よ. 非 管 理 職 の コ ミュニ ケ ー シ ョンに どの よ うな マ. り， か え って研 究 者 は外 部 コ ミュニ ケ ー シ ョンに. ネ ジ メ ン トが 影 響 を 及 ぼ し て い る の か を 確 認 す る. 専 念 で き る面 が あ る の か も しれ な い。 管 理 職 の論 文 数 に は， 外 部 コ ミュニ ケ ー シ ョン や プ ロ ジェ ク ト×外 部 が プ ラス の影 響 を及 ぼ して. た め に， そ れ ぞ れ の コ ミュニ ケ ー シ ョンを 従 属 変 数 ， 表2の. 各 マ ネ ジ メ ン トを 独 立 変 数 と した 重 回. 帰 分 析 を 行 っ た(表11)。. い た。 従 って， 論 文 な ど の よ うな学 術 的業 績 を 向. プ ロ ジ ェ ク ト内 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に 対 して ，. 上 さ せ る た め に は， これ らの コ ミュニ ケ ー シ ョン. 「マ ネ ジ メ ン ト8： 社 外 や 社 内 の 研 究 者 を 呼 ん で.

一 一一 工 作 機 械 メ ー カ ー に お け る研 究 者 の 業 績 を 規 定 す る コ ミ. 表11. 1. 回帰係数 一. コ ミilテ ケ ー シ ヲ「. t値 ..一 腫. 帰係数. t値. 一縣. ヲ ミ ユ ニ ケ=シ. 0.09. 1.55. 0.15. 2.36*. o.oo. マ ネ ジメ ン ト 2. 0.03. 0.42. 0.15. O.00. マ ネ ジメ ン ト 3. 一 〇.06. -0. .82. 0.06. 2.28* 0.95. マ ネ ジメ ン ト 4 マ ネ ジメ ン ト 5. 一 〇. .06. -o. .ss. 0.10. 一 〇.os. -o. 0.04 一 〇. .7s. -0 .06. O.54. 0.02. .03. -0 .09. マ ネ ジメ ン ト 8. 0.20. 2.48*. 0.08. マ ネ ジメ ン ト 9. 0.15. 2.27*. 0.02. .08. -1. マ ネ ジ メ ン ト100 マ ネ ジ メ ン ト111. 一 〇. マ ネ ジ メ ン ト122. 一 〇. -2. マ ネ ジ メ ン ト133. 一 〇 .06. 一 〇.89. .09. 一1. 0.03 .16. 0.09. .21. -o .oi -0 .13. 0.36 .29*. 一 一. 定数. 3.49. 調 整 済 みR2. 0.06. F値. 2.27**. *p<0. .05. 1.68 -oso. -0. .01. 一 〇. .16. 0.oo -0. 0.03 -0. .06. ・ン. 堕. 回帰係数. 1. マ ネ ジメ ン ト 6 マ ネ ジメ ン ト 7. 37. コ ミ ュニ ケ ー シ ョ ンを従 属変 数 と した重 回帰 分析 ：非 管 理職. プ ロ ジ ェ ク ト内・ ミ3一 プ・ジ・クト 一 一シ・ン1郷. マ ネ ジメ ン ト. ュ ニ ケ ー シ ョ ン ・パ タ ー ンー 一.一. .28 0.88. -1. .59. O.33 -1 .36. 0.ol. 0.45. o.oi. 0.32. 1.14 0.37. O.09. 2.42*. 0.10. 3.37***. 0.oo. 0.09. O.23. 3.44***. 0.03. 1.03. 1.24. 0.06. 1.98*. .39. 0.57. 4.17***. 1.42 -0 .13 -2 .01*. 0.os 一1. 0.is. 11.79***一. **p<0 .01 ***p<0.001. 5.79***. 〇.530.144.15***. N=286. の，情 報 交 換 の機 会 が数 多 く設 け られ て い る。」と. シ ョ ンを 積 極 的 に 行 う こ と が 研 究 活 動 を 行 う上 で. 「マ ネ ジ メ ン ト9： 社 外 の研 究 所 や 学 会 や 大 学 と. 重 要 な こ とで あ る と研 究 者 に認 識 させ ， この こ と. の研 究 上 の 交 流 が 奨 励 さ れ て い る。」 が プ ラ スの. が プ ロ ジ ェ ク ト内 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に プ ラ ス の. 影 響 を， 「マ ネ ジ メ ン ト12： 勤 務 時 間 管 理 が ， 研. 影 響 を 及 ぼ して い る と 考 え られ る 。 ま た ， 企 業 内. 究 者 の 自主 的 な判 断 に ま か され て い る。」 が マ イ. 外 の情 報 交 流 や 外 部 との 研 究 交 流 を 行 う こ とが ，. ナ ス の 影 響 を 及 ぼ して い た。 内 部 コ ミュ ニ ケ ー. 研 究 プ ロ ジ ェ ク トを 活 性 化 さ せ ， 結 果 と して プ ロ. シ ョ ンに対 して は， 「マ ネ ジ メ ン ト1：研 究 開発 と. ジ ェ ク ト内 コ ミsニ. 製 品 化 が密 接 に関 連 して い る。」と 「マ ネ ジメ ン ト. る面 も あ る か も し れ な い 。. 2：市 場 や 顧 客 の 情 報 が 頻 繁 に研 究 開 発 に 伝 え ら. ケ ー シ ョ ンを 活 発 化 さ せ て い. 研 究 者 は， 勤 務 時 間管 理 に つ い て， 他 の職 種 に. れ る。」 が プ ラ ス の影 響 を， 「マ ネ ジメ ン ト12： 勤. 比 べ て 高 い 自 由 裁 量 度 を 享 受 し て い る と考 え ら れ. 務 時 間 管 理 が ， 研 究 者 の 自主 的 な判 断 に ま か さ れ. る 。 し か し， あ ま り に 自 由 裁 量 度 が 高 く， 個 々 の. て い る。」が マ イ ナ ス の影 響 を及 ぼ して い た。外 部. 研 究 者 が勝 手 に勤 務 時 間 を設 定 して しま え ば， た. コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンに対 して は， 「マ ネ ジ メ ン ト. と え 同 じ プ ロ ジ ェ ク トの メ ン バ ー で あ っ て も す れ. 8：社 外 や 社 内 の 研 究 者 を 呼 ん で の， 情 報 交 換 の. 違 い が 生 じ， 結 果 と し て プ ロ ジ ェ ク ト内 コ ミュ ニ. 機 会 が 数 多 く設 け られ て い る。」， 「マ ネ ジ メ ン ト. ケ ー シ ョ ンを低 下 させ て しま うと考 え られ る。. 9：社 外 の研 究 所 や 学 会 や 大 学 との 研 究 上 の交 流. 研 究 開 発 を 製 品 化 と 密 接 に 関 連 化 さ せ た り，. が 奨 励 さ れ て い る。」， 「マ ネ ジ メ ン ト11： 予 算 や. ユ ー ザ ー ・ニ ー ズ を 頻 繁 に 伝 達 す る こ と は ， 研 究. ス タ ッ フの使 い方 に つ い て ， 研 究 者 の 自由 度 が 高. 者 の コ ン テ ク ス トの 他 部 門 と の 共 有 化 を 促 進 し，. い。」 お よ び 「マ ネ ジメ ン ト13： 研 究 開 発 テ ー マ. この こ とが 内 部 コ ミュニ ケ ー シ ョ ンに プ ラ スの 影. の設 定 は， 研 究 者 個 人 の 関心 や興 味 を 考慮 して 決. 響 を 及 ぼ して い る と考 え られ る。 また ， プ ロ ジ ェ. め られ て い る。」 が プ ラ ス の影 響 を及 ぼ して い た。. ク ト内 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 場 合 と 同 様 に ， 勤 務. 企 業 内外 の情 報 交 流 や外 部 との研 究 交 流 を促 進 す る マ ネ ジ メ ン トを 行 う こ とで ， コ ミュ ニ ケ ー. 時 間管 理 の 自由 裁量 度 を過 度 に 高 め る こ と は， 他 部 門 の メ ンバ ー との コ ミュニ ケ ー シ ョンの機 会 を.

38. 低 下 さ せ て しま う と考 え られ る。 企 業 外 の研 究 者 との情 報 交 換 や研 究 交 流 の機 会. 5.結. 論. を積 極 的 に設 け る とい った マ ネ ジメ ン トは， 外 部 の専 門家 との コ ンテ クス ト共 有 化 を通 じて， よ り 一 層 外 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンを 促 進 す る で あ ろ う。. 本 稿 で は， どの よ うな コ ミュニ ケ ー シ ョンが 研 究 業 績 に影 響 を及 ぼ す の か， そ して そ の よ うな コ ミュニ ケ ー シ ョンを促 進 す るた あ に は どの よ うな. ま た， ス タ ッ フや予 算 ， テ ー マ設 定 に 関 す る 自. マ ネ ジ メ ン トが 有 効 で あ る の か に つ い て 明 ら か に. 由 裁 量 度 を 高 あ る マ ネ ジ メ ン トと外 部 コ ミュ ニ. し て き た 。 本 稿 に お け る分 析 を 通 じて ， 以 下 の こ. ケ ー シ ョ ンの 間 に は， 有 意 な 関係 が み られ る。 こ. とが 明 らか とな った。. れ は， こ れ らの マ ネ ジ メ ン トが 研 究 者 の 外 部 コ. 第1に. ， 同 じ研 究 者 が ， 内 部 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ. ミュ ニ ケ ー シ ョ ンを促 進 して い る面 もあ ろ うが，. ン と外 部 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 同 時 に 高 い 頻 度 で. 特 に テ ー マ設 定 にっ い て研 究 者 の高 い 自 由裁 量 を. 行 う こ と は 難 し い と考 え られ る。 内 部 と外 部 で. 認 め る こ と は， 研 究 の焦 点 を学 術 的 な業 績 に 向 か. は ， コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン を 行 う 際 に 必 要 と な る コ. わ せ ， そ の達 成 に必 要 と な る専 門 的 情 報 を獲 得 す. ン テ ク ス トは 違 っ た も の と な る 。 内 部 で は 企 業 内. る た め に外 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンを活 発 化 させ て. 他 部 門 と 共 有 化 さ れ た コ ン テ ク ス トが 必 要 で あ る. い る面 もあ る と考 え られ る。 なぜ な ら， 研 究 と い. し， 外 部 で は ， 企 業 外 の 専 門 家 集 団 と共 有 化 さ れ. う職 種 に就 いて い る者 は， 本 来 的 に は企 業 内 の業. た コ ン テ ク ス トが 必 要 と な る 。 こ の よ う な 違 っ た. 績 よ り も学 術 的 な業 績 を志 向 す る と考 え られ るか. コ ン テ ク ス トを 同 時 に 持 ち ， こ れ を 使 い 分 け る と. らで あ る。. い うこ と は， 非 常 に難 しい と考 え られ る。 本 稿 の. 非 管 理 職 の 論 文 数 に は， 外 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ. 分 析 に お い て も， 内 部 と 外 部 ， も し く は 内 部 ， 外. ンが プ ラ スの 影 響 を， 内 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンが. 部 ， プ ロ ジ ェ ク ト内 の い ず れ の コ ミュ ニ ケ ー シ ョ. マ イ ナ スの 影 響 を 及 ぼ して い た。 従 って ， 論 文 の. ン も頻 繁 に 行 う こ と が ， 研 究 業 績 に マ イ ナ ス の 影. よ うな学 術 的 な研 究 業 績 を向 上 させ る た め に は，. 響 を 及 ぼ して い る こ と が 明 らか と な っ た 。. 外 部 との情 報 交 流 や 研 究 交 流 の機 会 を積 極 的 に設. た だ し こ の こ と は ，Allen(1977)が. 指摘 す る. け， 予 算 ・ス タ ッフ， 勤 務 時 間 ， テ ー マ設 定 な ど. ゲ ー ト ・キ ー パ ー の 存 在 を 完 全 に 否 定 す る も の で. に関 す る 自由 裁 量 度 を 高 め る と同 時 に， 過 度 に他. は な い 。Allen(1977)も. 部 門 や ユ ーザ ー ・ニ ー ズの フ ィー ドバ ックを 行 う. 部 お よ び 内 部 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に 通 じ， プ ロ. こ とが控 え る こ とが 必 要 に な る。. ジ ェ ク ト内 に お い て も コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 中 心. 指 摘 し て い る と お り， 外. こ れ に 対 して 特 許 数 に は， 外 部 お よ び 内 部 コ. 的 な 役 割 を 果 た す 研 究 者 は ご く少 数 に 限 ら れ る 。. ミュニ ケ ー シ ョンが と も に プ ラ スの 影 響 を 及 ぼ し. 本 稿 で の 分 析 は ， 重 回 帰 分 析 に よ り研 究 者 全 体 の. て い た。 従 って， 特 許 の よ うな 企 業 内 の 研 究 業 績. 傾 向 を み て い る た め ， そ の よ う な ご く少 数 の 研 究. を 向上 させ るた あ に は， 外 部 との情 報 交 流 や 研 究. 者 の 存 在 を 見 逃 して い る 可 能 性 は 否 定 で き な い 。. 交 流 の機 会 を設 け る と同 時 に， ユ ー ザ ー ・ニ ー ズ. い ず れ に し て も， 大 半 の 研 究 者 は ， 双 方 の コ. を頻 繁 に伝 達 した り製 品化 と密 接 に 関連 させ て い. ミュ ニ ケ ー シ ョンを 同 時 に効 果 的 に行 う こ と はで. くな ど内部 コ ンテ ク ス トの共 有 化 を促 進 す るマ ネ. き な い 。 そ の 一 方 で ，研 究 業 績 を あ げ る た め に は ，. ジメ ン トが必 要 とな る。 ま た， 予 算 ・ス タ ッ フや. 企 業 内 情 報 も 専 門 的 情 報 も， 双 方 と も 必 要 と な. テ ー マ設 定 に 関 す る 自 由裁 量 度 を高 め る と 同 時. る。 そ う で あ る と す れ ば ， 集 あ ら れ た 情 報 を 整 理. に， 過 度 の勤 務 時 間 の 自由裁 量 度 を控 え る こ とが. して， 必 要 に応 じて再 配 分 す る よ うな 調 整 役 が 必. 必 要 とな る。. 要 と な る。 こ の 役 割 を 担 っ て い る の が ，Allen流 の ゲ ー ト ・キ ー パ ー で あ る で あ る可 能 性 は 否 定 で き な い が ， 本 稿 の 分 析 か ら最 も有 力 な 候 補 と して 考 え ら れ る の が 管 理 職 で あ る。 管 理 職 は， 内 部 お.

一. 工 作 機 械 メ ー カ ーに お け る研 究 者 の業 績 を規 定 す る コ ミュニ ケ ー シ ョ ン ・パ ター ンー. 39. よ び外 部 の コ ミュニ ケ ー シ ョンに つ い て， 非 管 理. 業 績 の場 合 ， 外 部 コ ミュニ ケ ー シ ョンが重 要 とな. 職 よ り も頻 繁 に 行 っ て い た 。 ま た ， プ ロ ジ ェ ク ト. るが， 特 許 の よ うな企 業 内 の業 績 の場 合 ， 内部 コ. 内 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンを頻 繁 に行 う こ とが研 究 業. ミュニ ケ ー シ ョ ンが重 要 とな る。 これ は学 術 的 な. 績 に プ ラス に影 響 を及 ぼ して い た。 さ らに， プ ロ. 業 績 の場 合 ， 専 門 的情 報 が よ り重 要 で あ り， 企 業. ジ ェ ク ト内 と 内 部 も し く は 外 部 の コ ミ ュ ニ ケ ー. 内 の業 績 の場 合 ， 企 業 内情 報 が よ り重 要 で あ るた. シ ョ ンを同 時 に行 う ことが ， 研 究 業 績 に プ ラス の. め で あ ろ う。. 影 響 を 及 ぼ して い た 。 管 理 職 の 研 究 業 績 の 性 格 を. この こ とは， 企 業 と して ど の よ うな研 究 業 績 を. 考 え れ ば， 管 理 職 の研 究 業 績 が 高 い と い う こ と. 重 視 す るか に よ って ， マ ネ ジメ ン トを変 え て い く. は ， 管 理 職 が マ ネ ジ メ ン トを 行 って い る 研 究 プ ロ. 必 要 が あ る と い う こと を示 唆 して い る。 工 作 機 械. ジ ェ ク トの 業 績 が 高 い と い う こ と で あ る。 っ ま. メ ー カ ー の研 究 開 発 部 門 は， 今 後 よ り一 層 激 化 す. り ， 管 理 職 が プ ロ ジ ェ ク ト内 に お い て 情 報 の 調 整. る競 争 環 境 の 中 で， 付 加 価 値 の 高 い 技 術 の 開 発. 役 を 行 った り， 内 部 も し くは外 部 の コ ミュ ニ ケ ー. と， 研 究 開 発 プ ロ セ スの ス ピー ド ・ア ップお よ び. シ ョ ン を 通 じて 得 られ た 情 報 を プ ロ ジ ェ ク トに 伝. コ ス ト ・ダ ウ ンと い う相 反 す る 目的 を 達 成 して い. え る こ と が ， 研 究 プ ロ ジ ェ ク トの 業 績 向 上 に っ な. か な けれ ば な らな い。 しか し， 目的 が 違 え ば ， そ. が っ て い る と 考 え ら れ る。. の プ ロ ジ ェ ク トにお いて 学 術 的 な 業 績 を 重 視 す べ. 工 作 機 械 メ ー カ ー は， こ れ ま で 国 際 的 な 競 争 力. きか 企 業 内 業績 を 重 視 す べ きか は違 って くる。 そ. を発 揮 して きた。 そ の要 因 の一 つ と して， 他 の組. うで あ れ ば， そ れ ぞ れ の プ ロ ジ ェ ク トが どの よ う. 立 加 工 メ ー カ ー と同様 に， 強 力 な部 門 間連 携 に よ. な 目的 で研 究 テ ー マ を設 定 し追 求 す るの か を 明 確. り， ユ ー ザ ー 志 向 で な お か っ 低 コ ス トな 製 品 開 発. に し， そ の 目的 を達 成 す るた め に最 も効 果 的 な コ. を 実 現 さ せ て き た こ と が あ げ ら れ る。 こ の よ う な. ミュニ ケ ー シ ョンを促 進 す るマ ネ ジメ ン トを行 っ. 部 門 間 連 携 を推 進 す る際 に， 管 理 職 が情 報 交 流 の. て い く必 要 が あ る。. 結 節 点 と し て 重 要 な 役 割 を 果 た し て き た と考 え ら れ る。. 特 に これ ま で 日本 の工 作 機 械 メ ー カ ー は， 企 業 内情 報 の共 有 化 に は長 け て き た。 しか し， 今 後 は. こ の よ う な 強 み は， 今 後 と も 日 本 の 工 作 機 械. 他 の技 術 の基 盤 と な る高 度 な技 術 の開 発 も行 って. メ ー カ ー は 保 持 して い く必 要 が あ ろ う。 従 っ て ，. い く必 要 が あ る。 こ の た め に は， 企 業 内情 報 だ け. 今 後 と も ， 管 理 職 が 情 報 交 流 の 結 節 点 と して 重 要. で な く， 専 門 的 な情 報 が 必 要 と な る。 従 って， 外. な 役 割 を 果 た して い け る よ う に ， よ り 一 層 環 境 を. 部 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンを促 進 す る と同 時 に， そ こ. 整 え て い く必 要 が あ る 。 本 稿 で は ， 管 理 職 が 必 要. で 得 られ た専 門 的 情 報 を， うま く企 業 内 情 報 と組. な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ンを と る こ と を 促 進 す る マ ネ. み 合 わ せ て 活 用 して い くこ と を促 進 す る マ ネ ジ メ. ジ メ ン トに つ い て 明 ら か に した 。 しか し， 管 理 職. ン トの 必 要 性 が これ まで 以 上 に高 ま って い る と い. の 場 合 ， 研 究 者 と し て ， ま た 組 織 成 員 と して ， 多. え る。. く の 経 験 を 積 ん で き て い る。 従 っ て ， 現 状 で 行 わ. 本 稿 で は， 工 作 機 械 メ ー カ ー を 中 心 に分 析 を. れ て い る マ ネ ジ メ ン ト も重 要 で あ ろ う が ， そ れ だ. 行 って きた。 しか し， 本 稿 で得 られ た結 果 の一 部. け で な く， こ れ ま で に ど の よ う な キ ャ リア を 歩 ん. は， これ ま で国 際 的 な競 争 力 を発 揮 して きた他 の. で き た か が 重 要 な 要 因 と な ろ う。 従 っ て 今 後 は ，. 組 立 加 工 メー カ ー に も応 用 で き る と考 え られ る。. 管 理 職 の 効 果 的 な コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン を 促 進 す る. この点 を確 認 す るた め に， 今 後 は業 種 を拡 げ て研. 要 因 と して ， キ ャ リ ア に 着 目 し た 研 究 を 行 っ て い. 究 を行 って い く必 要 が あ る。. く必 要 が あ る 。 本 稿 の 分 析 を 通 じ て 明 ら か に さ れ た 第2の. 点. と して ， 研 究 業 績 の 種 類 に よ って ， 必 要 と な る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ・パ タ ー ンが 違 う と い う こ と が あ げ られ る。 具 体 的 に は， 論 文 の よ うな学 術 的 な. 注 1). こ の デ ー タ は，雇 用 促 進 事 業 団(現 ：雇 用 ・能 力 開 発 機 構)委 託 事 業 で あ る金 属 工 作 機 械 製 造 業 ・.

40. 産 業 雇 用 高 度 化 推 進 事 業(座 長 ：国 士 舘大 学 梅 澤 隆 教 授)の 一 環 と して行 わ れ た調 査 か ら得 られ て い る。. R&Dfacility. Lynn，. neering. and. Marquis， networks. R&D. management，1，14-21.. T. J.(1977).. Managing. Allen， gy.. transfer. spectrum to. M.. technical. Flow. of. Technolo-. a. D.. function. research. services.. M.(1979)Tech-. of. position. through. in. of. K.. Management. Context.. Product. Boul-. Pappas，. Develop-. Boston：Harvard. Statistical in. A.(1975). tests. analyses. Patterns. for. technological. innovation.. the. proposed.. a. Porter，. a. Academy. of. Manage-. J.(1977)Managerial. coordination. Administrative. and. Science. G.(1972). The. performance. major. in. effect. of. individual groups.. roles R&D. on. 知 識 転 換 の 経 営 学 』， 東 洋 経 済 新 報 社. 淳(1998)「. 研 究 者 の 業 績 と 態 度 の 関 係 ：年 齢 に よ. R.，&Tushman， the. gatekeepers. M.. Communication. The. managerial and. roles projest. and supervisors. in-. Research，. technological In：M.. dimension. A.. Strategic Innovation.. P. A.， Saad， General. K.. A.. Management. of. Homewood；Irwin.. A.，&Erickson，. R&D.. of. Maidique&R.. T. J.(1991).. Boston：Harvard. Business. Press.. M.. tion. 産 業 機 械 業 界 』， 教 育 社 L.(1978).. Technical. communication. impact Academy. E.(1994).. interface. nsaction. Ward，. ダ イ ヤ モ ン ド社. L.(1981)An. an. Stanford，. of. of. in. project. work. Management. Jour-. on. in. Improving industrial. Engineering. the. R&D-produc-. companies.. IEEE. Tra-. Management，41，3，. 315-321.. ・ 産 業 用 機 械 産 業 」JCIP編. ド ・ イ ン ・ ジ ャ パ ン 』，. in. area.. nal，21，4，624-645.. ，55-64頁. 器. technol-. W.(1968)Com-. research. for. characteristics.. 要 因 ： 態 度 と 情 報 の 分 析 を 中 心 と し て 」 『日 本 労 務 ， 第1号. tech-. Manage-. productivity. behavior. strategy.. 佐 藤 公 久(1990)『. 基 礎 研 究 者 と 開 発 研 究 者 の 業 績 向 上. 学 会 誌 』， 第2巻. of. Innovation. research. and. Vasconcellos，. る 違 い 」 『組 織 行 動 研 究 』，No.28，5-22頁. 伊 丹 敬 之(1994)「FA機. and. 46， No.1，61-73頁. D.，&Paisley，. and. E.(1987).. Tushman，. man-. 勉(1999)『. into. science. management. R&Dlaboratries：The. 淳(2000)「. in (Ed.)，. University.. School. 石 川. Katz，. M.. Third. 原 田. 『メ イ. E.， Linwood，. Roussel，. strategy.. Quaterly，22，248-263.. innovative. uses. Cuadra. York：Wiley&Sons.. Product. Burgelman(Eds.)，. trans-. control. innova-. and. C.. information. of. competitive. agement，1，71-79.. 石 川. In. Strategic. Cal.：Institute. interorganizational of. of. 研 究 者 の 業 績 と 企 業 の 人 的 資 源 管 理 」. Journal. Stanford. diffusion. L. Moore. management Business，79-87.. New. Technology. A.，&Galbraith， as. En-. successful W.. needs. of. terdisciplinary. Journal，18，6-24.. fer. review. of and. technology.. C.(1984).. Parker，. moderator. recently. of. and. Edstorm，. in of. ment，1，30-35.. Business. Bulletin，102，414-417.. communication. ment. and. munication. variables：Flows. Farris，. in. T.(1991).. L. J.(1987).. Czepiel，. the. York：Harper. 守 島 基 博(1999)「. Press.. Psychological. anatomy. H.(1966)Information. ogy.. Performance.. Cronbach，. New. in. nology(Vol.1).. Press.. B.，&Fujimoto，. School. Journal. L. Tushuman. 『 ビ ジ ネ ス ・ レ ビ ュ ー 』，VoL Creativity. der：Westview. ment. Engi-. gatekeepers. Management，10，53-. The. In：M.. Annual. the. development. Academy. T. M.(1996).. Clark，. and. States.. Technology. G.(1988).. science. Journal，22，4，694-708. Amabile，. United. Readings. tion. Menzel，. L.，&Lee，. as. from. D.. innovation.. Press.. T. J.，Tushman，. nology. in R&D. (Eds.)， the. Cambridge；MIT. Allen，. and. M.(1993).. rotation，. 72.. T. J.(1970)Communication. labs.. job. the. gineering. 参 考文献. management，11，103-110. H. R.，&Kieler，. careers，. Japan. Allen，. R&D. L. H.， Piehler，. paths in. a major. B.， Smith，. Creative. investigation career. T.. book of. versity. Cognition. of. Creativity. Press，189-212.. S. M.，&Finke，. R.. In：R. J. Sternberg(Ed)， Cambridge：Cambridge. A.(1999). HandUni-.