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オムニスカルプチャーズ̶̶彫刻となる場所

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Academic year: 2025

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(1)

主催:武蔵野美術大学美術館・図書館  

協力:

ANOMALY

、ケンジタキギャラリー、小山登美夫ギャラリー、シュウゴアーツ、

西村画廊、ヒノギャラリー、ミヅマアートギャラリー、武蔵野美術大学彫刻学科研究室 監修:三沢厚彦(彫刻家/武蔵野美術大学造形学部彫刻学科教授)

オムニスカルプチャーズ̶̶彫刻となる場所

Omni-Sculptures ̶̶ The Scene of Emergence

会期:

2021 年 4 月 5 日(月)

–6 月 20 日(日)

会場:

武蔵野美術大学美術館 アトリウム 1 ・ 2 、展示室 1 ・ 2

開館時間:

10:00-18:00

(土曜、祝日、特別開館日は

17:00

閉館)

休館日:日曜日

ただし

6

13

日・

20

日は特別開館日 入館料:無料

Press Release 2021.02.05

1

4

図版1. 図版2. 図版3.

図版4. 図版5.

※本頁の図版キャプションは次の頁に記載しています。

武蔵野美術大学美術館・図書館は展覧会「オムニスカルプチャーズ

̶̶

彫刻となる場所」

を開催します。戸谷成雄、舟越桂、伊藤誠、青木野枝、三沢厚彦、西尾康之、棚田康司、

須田悦弘、小谷元彦、金氏徹平、長谷川さちといった現代彫刻を牽引する多彩な彫刻家

11

名が参加し、新作を中心に展示します。さらに画家である杉戸洋の独自の空間意識が 展示構成に関わることで、予定調和に収まらない彫刻空間を作り上げます。

 「オムニスカルプチャー」は、様々な思考や表現法によって拡張可能な彫刻において、

彫刻の全方位性(

omni

)を示す、三沢厚彦による造語です。本展では、「オムニ」という 彫刻の一つの概念をめぐって、多様なアーティストの作品が共生、あるいは対峙するこ とによって、彫刻の新たな可能性を浮上させます。

※会期などは変更になる場合があります。

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オムニスカルプチャーズ

̶̶彫刻となる場所

Omni-Sculptures

̶̶

The Scene of Emergence

Press Release 2021.02.05

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本展について

参考図版|本展の会場となる武蔵野美術大学美術館 アトリウム12、展示室2

様々な思考を形象化する現代彫刻の姿は、一つの様式には収まらず多様な表現方法 によって拡張し続けています。本展で紹介する、現代彫刻を牽引する

11

名の作家 たちは、世代もさることながら、彫刻への考え方や向き合い方も各人各様で、木、鉄、

石、

FRP

など扱う素材や技法も多岐にわたります。それぞれの彫刻は固有のベクト ルや解釈可能性を持ち合わせており、まさに現代彫刻の全方位性を体現するかのよ うな彫刻家が集まったといえます。

 一方で、彫刻は自律的であると同時に、実体として定立するためには場所性とも 不可分であり、周囲の環境との関係性が重要な要素です。本展会場は、建築家の芦 原義信が

1967

年に設計した、ブルータリズムの影響を受けたモダニズム建築であ り、その後さらに異なる建築思考による二度の改修を経て、特有の空間となってい ます。この空間のなかで、画家の杉戸洋が展示構成に介入し、一つの触媒となるこ とで、

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名による彫刻のこれまでにない関係(あるいは共生性)を誘発します。そ して、展示空間全体もまた一つの表現性を有することで、この場所をめぐって、彫 刻の現在とこれから、その姿が立ち現れます。

 なお出品作品に関連するドローイングなど、作家ら固有の思考の一端がみえてく る資料も公開する予定です。彫刻の全方位性を示す「オムニ彫刻」をひとつのキーワー ドに、多様な思考や解釈が入り組むなかで、新たな表現への展開を探ります。

監修者コメント

1989

年、それまで私自身が耳にしてきた様々な音楽を包括してくれるかのような アルバム、細野晴臣の『

omni Sight Seeing

』がリリースされた。当時、大きな喜びを 感じると同時に、畏敬の念すらも抱きながらこのアルバムを聴いたことを、今でも鮮明 に覚えている。アルバムに冠された『

omni Sight Seeing

』という言葉は、

omni

:全方位性、

Sight

:目にうつる場所(そしてその意味性)、

Seeing

:見えてくる意識、と捉えることが

できるように思う。それぞれの単語は、全体性と個々のファクターからなり、不可分な ものとして入り交じる一方で、ある時はパラレルに共存しながら重層化することで、全体 の様相が立ち現れてくる。この言葉は、私が彫刻に向き合うときに対峙する、自己の存在 や表現の原質への問い̶̶「私はだれで、どこに居て」、「何を見て、どう感じるのか」̶̶

を探るうえでの手がかりとなっていたと思う。

 何を彫刻として表現するのか、あるいは彫刻とは一体どういったものなのか̶̶作家 にとって、彫刻の考え方や表現方法は多様であるため、その答えは複合的であり、千差 万別なのだろう。

 今ここに彫刻を思考し、それぞれの方位を持って作品を発信し続けている作家が集まっ た。彼らが集まることで派生する彫刻の全方位性は、芦原義信設計の空間のなかで展開 することになる。彫刻と建築、さらに個々の作品同士が呼応する空間において、一つの パースペクティブから離れた全方位的な知覚をとおして、オムニ彫刻の姿が多元的に 浮かび上がってくる。

三沢厚彦[彫刻家/本展監修]

図版6. 杉戸洋「cut and restrain

(小山登美夫ギャラリー、2019年)での展示風景 撮影:髙橋健治 ©Hiroshi Sugito [参考図版]

1 頁の図版キャプション

図版 1. 三沢厚彦《Animal 2020-032020 年  樟、油彩 208.0 112.0 346.0cm©Atsuhiko Misawa Courtesy of Nishimura Gallery

図版 2. 舟越桂《スフィンクスには何を問うか?》2020 楠に彩色、大理石、革 101.0 53.0 32.0cm 撮影:岡野圭 ©Katsura Funakoshi Courtesy of Nishimura Gallery

図版 3. 金氏徹平《S/F (Sculpture/Fiction) 2019 インクジェットプリント、ステンレス 300.0 220.0cm

図版 4. 戸谷成雄《直方体の二分割又は低くて薄い壁》2016 木、灰、アクリル塗料 66.0 369.0 21.0cm   撮影:怡土鉄夫 Courtesy of Kenji Taki Gallery ケンジタキギャラリー(名古屋)での展示風景

図版 5. 青木野枝《ふりそそぐものたち/長崎》 2019 鉄、ガラス 580.0 1370.0 1500.0cm 撮影:山本糾 

©Noe AokiCourtesy of ANOMALY 長崎県美術館での展示風景[参考図版]

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̶̶彫刻となる場所

Omni-Sculptures

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戸谷成雄:

1947

年長野県生まれ。彫刻とは何か、もの派以降新たな彫刻の再構築を 試みる。チェーンソーなどを使った木彫作品を中心に森シリーズ、ミニマルバロック シリーズなどへと展開。普遍的な彫刻理論に裏打ちされた深い作品世界によって、彫 刻の本質とその可能性を提示し続けている。

舟越桂:

1951

年岩手県生まれ。遠くを見つめるかのような、神秘的な目を持つ肖像的 木彫作品で知られる。その静謐な胸像は、人間の存在とは何かを見透かすように、我々 に問いかける。近年は「スフィンクスシリーズ」も制作し、その具象彫刻は一層深淵 な人間のリアリティを宿し、特有の世界観を持つ。

伊藤誠:

1955

年愛知県生まれ。

FRP

、ゴム、ステンレス、鉄など、様々な素材を用いて、

既成概念にとらわれない軽やかな形態を生み出す。そこにある複雑な構造は、我々の 名もなき感覚を刺激し、まだ見ぬ領域へと誘う。近年は鑑賞者に直接的に訴えかける ような、身体に装着可能な作品も発表している。

青木野枝:

1958

年東京都生まれ。大気や水蒸気などをモチーフとして、工業用の

鉄板を主に円環状に溶断したパーツを溶接し作品を制作する。鉄本来の重さや固さ から解き放たれた作品は、自然の移り変わりや生命の循環を思わせる。近年は鉄だけ でなく、石膏やガラス、石鹸など新たな素材を用いた作品も制作する。

三沢厚彦:

1961

年京都府生まれ。

2000

年より動物をモチーフとした彫刻「

ANIMALS

」 シリーズを発表。樟の丸太からノミで彫り出し、油絵具で彩色したほぼ等身大の動 物像は、新たな彫刻のリアリティを獲得するとともに圧倒的存在感を放つ。ユニコー ンやキメラなど、近年は空想上の動物の彫刻にも取り組んでいる。

西尾康之:

1967

年東京都生まれ。指で粘土を押し込め作った雌型に石膏を流し込む

「陰刻鋳造」で知られる。彫刻の内部からかたどってゆくこの手法では、その全貌は 完成まで把握できない。不可視の内面から押し出すように全面に指跡が刻まれたそ の表面は生々しく、そして強烈な印象を残す。

棚田康司:

1968

年兵庫県生まれ。

2001

年のドイツ滞在以降、一貫して日本の伝統 的技法「一木造り」で人間、とりわけ少年少女の像を作り続けている。細身の身体に 長い手足を持つ少年や少女の像は、繊細さや不安定さ、危うさを孕み、曖昧な境界 に漂う人間の存在、あるいはその情念を表出する。

作家紹介

図版7. 伊藤誠《星座》2018年  鉄に油彩、画鋲 20.0 20.0 5.0cm 個人蔵 撮影:加藤健

図版9. 棚田康司《h143の女性像》2018年  樟材の一木造り、オイル、樹脂、スパンコール 143.0 66.0 36.0cm 撮影=宮島径 

©TANADA Koji Courtesy of Mizuma Art Gallery

クスノキ

図版8.西尾康之《磔刑》(部分)2021年  陰刻鋳造、硬質石膏、木、鉄

320.0 210.0 100.0cm 作家蔵 

©Yasuyuki Nishio Courtesy of ANOMALY

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オムニスカルプチャーズ

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Omni-Sculptures

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The Scene of Emergence

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多彩なトークイベントを予定しています。

詳細が決まり次第、当館

web

サイトにてお知らせいたします。

[関連イベント]

須田悦弘:

1969

年山梨県生まれ。本物の草花と見紛うほど細密な木彫を制作する。

単なる精巧さでなく、場所との関係性にこそ作品性が宿る。思いがけない場所に現れ、

空間を大きく変容する小さく儚い草花は、静かに、しかし特異な存在感を放つ。

小谷元彦:

1972

年京都府生まれ。失われた知覚や身体の変容を幻影として捉え、

不在と存在、覚醒と催眠など両義的な中間領域を探求する。立体作品のみならず、

写真や「映像彫刻」ともいえる体験型インスタレーションなど、多様なメディアを 用いて新たな彫刻の姿を模索し続けている。

金氏徹平:

1978

年京都府生まれ。フィギュアや日用品などを用いて、解体と再構築

を反復したコラージュ的手法で制作した作品は、日常のイメージを軽やかに拡張し ながら現代彫刻のあり方を問う。

2011

年以降は舞台美術を手がけるなど、枠組みに とらわれず幅広い分野で活動している。

長谷川さち:

1982

年兵庫県生まれ。日本古来の風景や営みなどからインスピレー ションを受け、無数のノミ跡を残しながら石を彫る。石という古代から続く素材で 制作された、不可視な存在や見ず知らずの自然物を具現化させたような固有の有機 形態は、今日においても彫刻の神秘性を宿す。

図版10. 須田悦弘《雑草》2017年  木に彩色 サイズ可変[参考図版]

図版12. 長谷川さち《bell2019 黒御影石 49.0 140.0 70.0cm 撮影:柳場大

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E

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1

点のみの場合は、図版

1.

三沢厚彦《

Animal 2020-03

》をお送りします。

2

点以上の場合は、図版

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+ご希望の図版をお送りします。

・指定のクレジットを必ず明記してください。

・原則的には図版のトリミング、部分使用、文字載せはご遠慮ください。

・掲載内容確認のため、発行前に

PDF

等で原稿をお送りください。

・紙媒体は掲載見本のご寄贈(掲載ページの

PDF

可)、ウェブ媒体は掲載ページの

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お知らせ

をお願いします。

お問い合わせ先:

武蔵野美術大学美術館・図書館 東京都小平市小川町

1-736 phone: 042-342-6003 fax: 042-342-6451 https://mauml.musabi.ac.jp

広報担当

mail: [email protected]

[同時期開催展覧会]

  「片山利弘

––

領域を越える造形の世界」  

4

5

日(月)

–6

20

日(日)

  「膠を旅する

––

表現をつなぐ文化の源流」 

5

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日(月)

–6

20

日(日)

  

      

        図版11. 小谷元彦《Torch of Desire52nd Star2020年 

ウレタン、鉄 450.0 150.0 120.0cm 撮影:鈴木理策 

©Motohiko OdaniCourtesy of ANOMALY

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