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フォト・ジャーナリズムに関する一考察

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フォト・ジャーナリズムに関する一考察

      A9619066  木村司       

〈構成〉

第Ⅰ章  写真の発達               第Ⅱ章  ドイツにおけるフォト・ジャーナリズムの確立   第Ⅲ章  フォト・ジャーナリズムの黄金期

        〜『ライフ』型フォト・ジャーナリズムの時代〜   

第Ⅳ章  日本のフォト・ジャーナリズム                〜名取洋之助の「報道写真」を中心に〜      

第Ⅴ章  フォト・ジャーナリズムの発達

        〜マグナムの登場〜      

第Ⅵ章  フォト・ジャーナリズムの現在         〜まとめにかえて〜        

〈問題意識・内容〉

「 フ ォ ト ・ ジ ャ ー ナ リ ズ ム は 衰 退 し た 」 と よ く 言 わ れ る 。 テ レ ビ の 圧 倒 的 な 存 在 感 に 、 も は や フ ォ ト ・ ジ ャ ー ナ リ ズ ム の 存 在 意 義 は な く な っ た の で あ ろ う か 。 多 く の 出 版 物 の な か で 、 広 告 写 真 は 何 ペ ー ジ に も 渡 っ て 掲 載 さ れ る が 、 硬 派 で 、 ジ ャーナリスティックな写真はその発表媒体をどんどん失っている。

フ ォ ト ・ ジ ャ ー ナ リ ズ ム は 衰 退 す る 一 方 な の か 。 そ の 存 在 意 義 は な い の か 。 こ の 論 文 を 執 筆 す る に あ た っ て 、 ま ず 考 え た こ と で あ る 。 で は 、 ど の よ う に 検 証 す べ き か 。 様 々 な 文 献 に 当 た っ て い け ば 、 い く ほ ど 、「 フ ォ ト ・ ジ ャ ー ナ リ ズ ム 」 と い う 言 葉 の 持 つ 意 味 が 判 然 と し て い な い こ と に 気 付 い た 。 フ ォ ト ・ ジ ャ ー ナ リ ズ ム を 正 面 か ら 扱 っ た 論 文 が ほ と ん ど と い っ て い い ほ ど な か っ た 。 そ れ で は 「 フ ォ ト ・ ジ ャ ー ナ リ ズ ム と は 何 な の か ? 」 その よ う な 根 本 的 な 問 題 に 突 き 当 た ら ざ る を得なかった。

本 論 文 で は フ ォ ト ・ ジ ャ ー ナ リ ズ ム が ど の よ う な こ と を 意 味 し て い る の か に つ い て 考 え る こ と に 主 眼 を 置 い た 。 そ の 際 、 私 が 念 頭 に お い た こ と は 「 フ ォ ト ・ ジ ャ ー ナ リ ズ ム と は 何 か 」 と い う こ と を 明 確 に す る こ と で は な く 、 そ の 時 代 や 場 所 に よ っ て フ ォ ト ・ ジ ャ ー ナ リ ズ ム の 主 体 や 意 味 が 異 な っ て い る と い う 問 題 意 識 で ある。

第 Ⅰ 章 で は 、 フ ォ ト ・ ジ ャ ー ナ リ ズ ム が 確 立 さ れ る 前 夜 の 写 真 の 発 達 過 程 に 簡 単 に 触 れ た 。 第 Ⅱ 章 で は ド イ ツ を 中 心 と し た ヨ ー ロ ッ パ で 、 フ ォ ト ・ ジ ャ ー ナ リ ズ ム が 確 立 さ れ た と い わ れ る 背 景 に つ い て 論 じ た 。 第 Ⅲ 章 で は 、 フ ォ ト ・ ジ ャ ー ナ リ ズ ム を 発 展 さ せ 、グ ラ フ ・ ジ ャ ー ナ リ ズ ム の 黄 金 時 代 を 築 い た 『 ラ イ フ 』が 、 ど う 発 展 し 、 ど の よ う に 衰 退 し て い っ た の か に つ い て 論 じ た 。 第 Ⅳ 章 で は 、 ド イ ツ か ら そ の 方 法 論 を 日 本 に 持 ち 込 ん だ 名 取 洋 之 助 の 「 報 道 写 真 」 を 中 心 に 、 日 本 の フ ォ ト ・ ジ ャ ー ナ リ ズ ム に つ い て 論 じ た 。 第 Ⅴ 章 で は 、 世 界 中 に 大 き な 影 響 を

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も た ら し た 写 真 家 集 団 「 マ グ ナ ム 」 に つ い て 論 じ た 。 最 後 に 、 第 Ⅵ 章 で は 、 そ れ ぞ れ の 章 で 触 れ た フ ォ ト ・ ジ ャ ー ナ リ ズ ム の 直 面 し た 問 題 、 あ る い は 限 界 を 踏 ま え 、 そ れ で は 今 日 に お け る フ ォト ・ ジ ャ ー ナ リ ズ ム の 存 在 意 義 は 何 か 。 そ の 方 法 論は、主体は何か、ということを考えてみた。

〈主要参考文献〉

書  籍

飯沢耕太郎『戦後写真史ノート』(中公新書、1993年)

伊藤俊治著『20世紀写真史』(ちくま学芸文庫、1992年)

岡 村 昭 彦 、 暮 尾 淳 監 修 『 岡 村 昭 彦 報 道 写 真 集 HOW OKAMURA GETS THE STORY』(講談社、1986年)

ジ ョ ン ・G・ モ リ ス 著 、 柴 田 都 志 子 訳 『20 世 紀 の 瞬 間   報 道 写 真 家 ・ 時 代 の 目 撃 者たち』(光文社、1999年)

長倉洋海著『フォト・ジャーナリストの眼』(岩波新書、1992年)

名取洋之助『写真の読みかた』(岩波新書、1963年)

ウ ィ リ ア ム ・ マ ン チ ェ ス タ ー 、 ジ ャ ン ・ ラ ク チ ュ ー ル 、 フ レ ッ ド ・ リ ッ チ ン 著 、 鈴木主税訳『写真集  In Our Time  マグナムの40年』  

(文藝春秋、1990年)

『ライフ50年史』(グランドプレス、1987年)

『世界写真全集第3巻  フォトジャーナリズム』(集英社、1983年)

日本写真家協会編『日本現代写真史1945−1970』(平凡社、1977年)

日本写真家協会編『日本現代写真史  1945−1995』(平凡社、2000年)

『日本写真全集10  フォトジャーナリズム』(小学館、1987年)

雑誌論文

東松照明「僕は名取氏に反論する」『アサヒカメラ』1960年11月号

長 倉 洋 海 「 紛 争 地 か ら の 『 私 報 道 』 あ る い は 、 私 の フ ォ ト ・ ジ ャ ー ナ リ ズ ム 」『 総 合ジャーナリズム研究』No.143(1993年冬)

中 西 昭 雄 「 フ ォ ト ・ ジ ャ ー ナ リ ズ ム の 転 換   写 真 表 現 に お け る 基 軸 の 喪 失 」『 写 真 装置』1981年2号(写真装置舎発行  現代書館発売)

名取洋之助「新しい写真表現の誕生」『アサヒカメラ』(1960年10月号)

西井一夫「『 写 真 』 が 写 真 に な っ た 日 々 ある い は エ デ ィ ト リ ア ル = 視 覚 的 興 奮 の 成 立 ―1965 年 前 後 」『 写 真 装 置 』1980 年1 号( 写 真 装 置 舎 発 行  現 代 書 館 発 売 )

Referensi

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