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不換通貨ドルと世界貨幣(2〉

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藤学譲葉 第5§巻第6号 露盤年7篶

【論文茎

不換通貨ドルと世界貨幣(2〉

一不換通貨ドルの蟹際通貨としての流通をめぐる開題によせて一

下平尾

  農 次

亙 縫雰貨幣の一般的矯定    瞬題の承姦

   重葬貨幣の本質について    盤騨貨幣の発生の橿麺について

   鍵界貨幣と貨幣の概念について……第58巻第違号 頁 童舞貨幣の形態規定

 i 問題の所在

 2 醗品流遜と貨幣の形態規定  3 懸擁尺度

 4 流通手段(購買手段)

 5 貨  幣       ………以上本号 醗 量雰貨幣の特殊的規定

毒 問題の所在

 小野轄男氏は,「国諜閣にあって,通貨として機能するのは,……交換懸値の定在である金であ る誰,つま警「盤暴貨幣は金3でなくてはならぬ,といわれる。

 紅……各国が穏館的に独立している国擦濁にあって通貨として機寵しうるのは,……交換儀魑の 独立の定在である盤舞貨幣としての金またはそれに免換薄髭な外羅為替,つま鯵金為替のみである。

…… オかるに,このドル解金交換を停比し,金為替であることをやめたのである.だからドル解金 に代わる蟹際遜賃として機寵しえないのは当然である1翫。

i)小野韓男f鰻】罫濃霧と金為替」松井安{露・三木毅編i箸ぎ磐霧と外匿為替善ミネノレヴァ書霧,臆78年,92〜§3 ページ.

2) }く.至,S、i淫8 旺i§6窪。

  噴本義善  伽翫舞楓κ露励飽彰霜露臨池鍾畿0欝欝鎗一の弓羅ページの捲示は,藍.綴,3i韓  〔鴛麟というように略詳してある。はじめにあげた原慮のページは.簸、建.L、勤難縦皺版で,第二次童舞大

戦後ディーツ縫が復雍した藪のページ数である。角抵強み中の撫示は,翻4驚一ε噸諮脚ε伽,至〉観z Veで墨a薯 騒eぎ壷鐙,聾72,き34.2Sのページ数である。

  癩金筋纏学説斐善一翫δ鹿舞齢礎ぬ駕擁擁耀露一の弓1醗ページの捲孝縁,雛w.欝,S、銘3と酪寵し,

おなじく鰹済学撹講書  Z漉K擁畿鹿r P厩観麓短磯錐θ携飽一の琴覇ページのそれは,Kr.麗.i3,

一i7i一

(2)

商  学  譲  集 第59簿第6号  氏にあっては,ヂ童舞貨幣は金であるゴという命題は,貨整の定姦様式む総ε塗swe重sε2》−轡:纂貨 幣の一般的形態を述べたものではなく,童舞貨瞥の一般的本質を遽べたものとされる。つまり,こ の命題は形態競走とみるか本質規定とみるかの種違こそ,現代の不換通貨ドルの性格矯定をめぐる 運解において意見の分かれる根本的な理撫づけの一つである。今嚢の童舞貨警の蒋殊規定を論じる

まえに,形態媛定の綴面から貨幣の諸矯定と僅界貨幣の性格をと警あげておきたい。

2.商品流通と貨整の形態規定

 マルクス貨幣論の特籔は,賃繋の質料をまず讐豪し一「この薯遽のどこにおいても,簡単化の ために,金を貨幣繭贔として前提する」(K.至,S.99〔欝鑓,Vg翌、Ky.S.韓)rさまざまな機籠 や役翻を捨象し,商品濤体から貨幣の発生が議かれていることである。噴本論選第i巻第i章およ び第2章においては,商品の儀値性格の解瞬と商品イ轟値の外化において貨幣の本質と発生の必然が 読かれている。商品懸纏は純粋に歓会的なものであるから,纏の一つの蒋嫌な商品の形態において,

堤実的かつ具体的な形態をとる。この特殊な一商品は纏の諸商品との懸纏縫係においては,その寂 然的形態が懸纏勃としてのみ,縫会的縫係の現実化したものとしてのみ.みなされ,と吟あっかわ れ,る.こうして一高轟は貨警となる。このような諸震係を商品嚢体があらかじめ含んでいるからこ そ,交換の÷分な鉱が瞬こおいて,貨幣が登場してくるとされた。つまり,交換に先立って商品の 生産様式のうちに貨幣の形成の糧擁をマルクスは発見したのである。

 このように,商贔から貨幣が必然的に発生しなければならぬことが薦提されるならば,灘贔の具 体的な運動華商贔流通の中で貨幣はいかに猿轡の形態燧定をうけとるかが開題となる。罫資本論謹第

玉巻第3章ゼ貨幣または商品流愚という表題がつけられている潜   擢経済学撹霧雲では,ド貨幣 または単純瀧通3となっているがr この章では,醸品流通との関連で貨幣が考察されている.

マルクス貨幣論の主な特轡は,貨幣だけをと参だして貨幣の機籠規定を与えるのではなく,商品流 通の諸条艀との縫係において貨幣の形態規定を与えていることである。それでは,形態趨走はどの

よう紅与えられているのであろうか。この二つの基本的な視角溺存在している。

 一つは,どのような商品流通の状挽下にあるかによって,貨幣の形態規定が与えられていることで ある。商品漉遜のための準備段購,爵品流通の靉靆,臨最流通の中潮,変形,盤雰的規模化の段購に 分けて,つま鯵,商最の流議運動に蝿癒して,貨幣の諸規定が与えられている。

 第二垂こ,商贔流遜の展欝i,発展綾羅藩こ難癒して,貨幣の形態焼定の連縫性が位置づけられ、る。貨 幣の形態焼定は,無縫尺度,流通手段および貨幣の三つに大尉されるが,流通手段という後の規定

S.i欝と捲示してあるが,前議著焦集第2§巻第3分騒,および第欝巻の原典ページ数である。

 罫経済学親親要綱匪  G蹴寵翻鹿野κ魏魏鹿γ君。露鯉勉露δ勧解辮密一…の弓瞬1ページはG凱登欝,

M、簿と略議してあるが,亙)、63というのは醗εtz V畷鴛β¢1簸,鯵53のページ数であ移,簸.簿というのは 磁醗襯魏地離魏魏吻麟§5?熔,8,欝レi.更夏掛2,擁餓一触9雄G魏欝蝕㎎伽・(鍵璽GA〉,盤tz Verl嬉鋭癒盤茎鯨§事至§醗のページ数である、

 部課につ恥ては,匿資本論虚は,甕に長谷翻文雄訳,吉木書店叛,資奉講羅譲委員会談,新馨本鐵蔽縫を矯 いた.嘲金額雑学読愛護と鰹済学幾肇1オはマルクス エンゲルス全集藪(大毒害嚇を黙・,竪済学擾 纒要職は,高本幸二次監護,大擁書籍蔽によった。しかし必ずしも談文通鯵ではない。

(3)

下玉響尾:不換通貨ドノレと盤界貨群雲2)

の中には懸纏尺度という先の規定がモメントとして包摂され,貨幣の矯定の中には極値尺度と流逓 手段が含まれている。このような規定は商品流通の運動段階−展聡の献況によって与えられるのだ が・貨警それ嚢体の内的矛盾から,貨幣の機籠として展麗されて》・るようにみえ,そのように解萩 され ,解説されている書物も少くない。

 マルクスはどのように貨幣の形態規定を与えているのであろうか。鰹済学撹響1凄第二章のまえ潜 きにあたる部分で次のように遠べている。

   「貨幣を分析するばあいの主要な露難は,貨幣が商贔窪棒から発生するということが理解され  ていれば,すでに莞澱されている。こういう蔚握のもとでなお問題となるのは.ただ貨幣に特有  なもろもろの形態燈定盤伊。皺むestl灘簸癒e鋤を純粋に掘握することだけである。

  以上の醗究で翼守すべきことはたんに諸薩品の交換から直接に発生する貨瞥諸形態(透墨e FG鍛e簸 δes Ge豊艶s〉だけを購題にする」(Kぎ.S.4§).

 また罫経済学幾鵯謹の結びの部分で,流通手段および貨幣に関する諸学説を験試しつつ次のよう に述べている。

   軒総べてこれらの著違家たちは,貨幣をまず,単純な商品流通の内部で展鋸され,遍程をあゆ  む諸商品それ自体の縫係から生じるような麹象的な姿では考察しない.だから稜らは,貨幣が商  晶と薄立してう酵とる独象的な諸形態規定性と資本や酸益などのようなもっとも具体的な諸灘係  がそのうちにかくされている貨幣の諸規定盤とのあいだを,たえずあちこちと動擁するのであ嶺

  (Kで.s.三輪〉.

 これらの著違家というのはトゥーク,フラートンやウィルソンらのいわゆる銀行学海に薦する人 たち3》である.もちろん彼らは,「貨幣を曜一の富である∫とみなした重商主義者たちよ瞬も,また,

 ゼ貨幣を販売と購買という過程的統一重,新繭品流通の焼定まとしてのみ驚握した・夢カードや通貨 学濠よ穆もいっそうすぐれてはいた解,商品流通の諸契機とその体系との麗達では,嚢幣の形態趣 定を握握していなかった.ヂこれらの著述家たちは,貨幣を一悪的にではなくさまざまな諸契機で捨 握しているが,しかしそれもたんに素馨的に捲握していて,これらの諸契機糖互のあいだの,また はこれらの諸契機と経済学的諸籠躊の全体系とのあいだのなんらの生きた関連で掘握していな》・。

だから彼らは流通手段と匿磯される貨幣を,あやまって資本と混濁し・また漉姦とも漉繕するユ

 (Kr.s.i5§〉。

 臨品流通から発生する貨幣の形態規定はどのように与えられているのであろうか。

3〉トゥークは雷騒蜜輪講に骸越して(S搬1撫,A.丁艶We我1撫緩翼a老麺簸s、,罫3縣,L⑪益虫欝,欝綴》,取撰をf簸 人と藤木との取携と,海人と淺費壽との取弓もとに区分し,ゼ前者は資本の流通であ滲,後者は通貨の流通で あるオ(孚GO短,睡鐸重τy雛{}撫e C礎τe簸響Pr皇嚢震撼e夢.誌,玉野聾芳蕗讃琶通貨源選の醗究譲賢本葬識蛙,79 ページ〉として講者を鰐立させた。資本と貨警との籔購を宥ったこと轟体は蕪進であったぶ,この薮琴彗は難し  くなかった.というのは,資本と貨整の褻分といわれ,ること絃.実は資本の貨警形態と瞬得の貨整形懇と勝霧

の貨整形懸との区分であ穆,貨警の機能上,形懇圭1の琶分垂こすぎなかったからである。

 まず第一に,支瓠手段としての貨幣と流通手段としての貨繋との機籠上の琶分を資本と貨警の譲分に転じてい  る。購入と癖人との敬弔1は,集穣して行われ,瞬じ人々の矯でく吟かえし行われるから,小鬱乎や手形で背わ

為る.簸轟の談叢とその懸諮の実褒と熱時鶏離に分離される.取瞬額騨大きいが,取撰者櫓互の権殺もひんぱ んに行われる。簑瞥縁支払手段として機寵することぶ涯簿的紅多い.手形は手詰に録持されているかぎ吟,金離

一i73一

(4)

繭  学  論  集 第5§号第6号

3 緬値尺度

  ギ流通の簸褥の過程は,いわば理実の流通のための理論的準備遍程である3.薦贔は観念のうえで 交換極値としてあらわれるような形態を受けとる。つま静商品の無縫を質的に瞬等で量的に箆較さ れる大きさとして尺度することによ蓼・貨幣は懸i縫の尺痩という矯定をうるのである。

 生産物が商品として生産される歓会にあっては,直接に縫会的な生産物としてではなく,私的な 生産勃である・この私的生産勃然縫会的分業の環たる実を示し,縫会の需要を充足するためには.

全鐡的に交換されねばならない。交換されるためには,それらの商品は現実に二重の形態を,すな わち使薦懸i魑と極纏の形態をもたねばならない。ところで極値としての商贔は,馨でみ,手でふれ,

曇でかぐことのできる感性的,翕然的なものではなく.欝でみ,手でふれ、,轟でかぐことのできな い超感性的・桂会的なものであ雛,少しの轟然質料を含んでいない純粋に桂会的なものであるから,

資産として葬藩されるが,手形取弓iとその樵殺が宥われるから,銀行家の藤こは,資産すなわち資本の流遜と 考えられたのであった.これに嬉して辮得の瀧遜は,薦人と溝費者とのあいだでの鱒鍛弓1では現金が購いられ る。臨人からの溝費者の購買隷分激しているとはいえ,現金通貨でたえず支舷われるので,流通しているのは,

たんなる貨繋である。商人と淺費考との聡での流遜は,資本ではなく貨幣であるとみなされた。

 第2にトゥークにあっては,支鉱手段としての賃瞥は資本であって,貨整籠麟から陰外された砂で,貨警は 一般に濾過手段としての貨幣に銀建され,た。しかし,蕪人と義人との取震は,つねに支塾手段であ吟,議人と 消費者との激弓1は流通手段であるかというと,必ずしもそうではない。購入と癖人との敵弾こおいても,藤取 撰が現金で鴛われ,るならば,貨警は流通手段として機能するし,また商人と溝費者との悶の取群においても,

鰯大倭講によって行われるならば,貨瞥は支撚手段として役立つことになる。貨幣が支払手段として機寵する か灘通手段として機能するかは,資本の貨整形懸にあるか藤得の貨警形態にあるかということによって定まる のではない。その貨瞥の機能上の撫違は,臨品の貨繋への転乾が瞬時的に行われるか,また絃藏藻の譲渡とそ の簸絡の実現とが暗闘飽に分離さ為る諾雛孫にもとづくかによるのである。

 第3に支払手段量と流遜手段量とは産業羅漢の鶏灘において,穣異った動きをする。姓溌,繁栄講錘で嫉 藪得が塔大するので漆遜手量は培えるのに,小鬢手や手形の漉選の堰大と縮殺によって支瓢手段量縁取撰額の 贈簾に箆較して繕えない.駈得の貨驚形態としての流通手段量は饗えているのに,手形霧雛による貨警量(支 払手段量)は増えな継。

 これに蝿して悪難の場合には逆となる.失業者の聡擁,支拡賃金の減少によ警醗得の貨幣形態は減るのに繁 して,溝期にきた手形の支払,億罵敬弔紛織小,懸購の傘紙によ諺支塾手段に麟する需要は急壊する。銀行の 立場からす細韓f,手形害毒綴のための金の流叢誌ま資産の減少をもたらす.瞬得として流通する貨警量と資本の薙1 繋形態竺支払手覆として流通する貨瞥量との需要の塔識にお謬る穣反する運嚢が震整と資本との区繁の串にも ちこま轟てくる.

 第遵に,フラートンにお塾ては,銀管の手持ちの有懸證券が攣太し,銀貨の貨懸ぶ蟻離しているときに,銀 行券渡通甕瀟流通銀行券量絃減少するという事実によ鯵,資本の漉逓と貨鞍の流通の球分が補強された。

 つま静毅は,手形割弓1絃資本の貸醤,追撫資本み貸懸とみなしたので,支撚手段としての貨轄を嚢警の中か ら舞いた.貸付需要解贈大して》・るときに,流通銀貨券が塔撫しないのは,←瀧換されて金流鐵熱塔撫するこ とによ導,聴鍔1さ轟た銀行券は支鉱われ,その銀行券潜預金さ為ることによ拶,繊鋸霧散撰撰鰻簿嬬湧によ って清算されることによ撃もたられる.このような貸盤藩要は,新たな取残の拡大のためにではなく,遍査の 取撰の終結・清算のために盤じたので,流通手段量捻培えない.清算のための支舷手段量ぶ多いということ賦 資本にたいする需要であるとみているから,それは貨騰の滴還で隷ないとみたのである。貨幣総量から支払手 段量を縫いたから,貸酵資本の需要の大き雛時幾に隷,貨幣総量慧著しく減少する。つまむ資本の攣大と貨繋 の濠少が額著となる。こうして支払手毅としての貨警と渡通手段としての貨驚との貨鞍上の猛襲が資本と貨警

とめ麗分とさ蕊ためである(津資本論書第3巻第28章参照〉.

(5)

下平尾:不換通貨ドルと髭雰貨幣轡

纏縫は薩品と商品との桂会灘係紅おいてのみ表現される。つま吟,すべての諸商品は,一商品を癖 除し,その癖除された繭贔の分量名で表堤されることによ吟.それらの諸濤晶の額短が灘定される のである。この撰除された一商品による単純な,統一的な衰愛において,すべての薦品の無徳は尺 度される。人々は,綾らの労働生産勃を懸絶として櫓互に等覆することによって.霰らの根異なる 諸労麟を大鷺的労働として樽互に等遷する・商贔の麺纏というのは.侮であるかは書かれていない から,晒短は歓会的象形文字に転化する。それで極値が表翼され,灘定される軽科に立つ群除され た一繭贔は.具体的・現実的な姿で,諸商姦の懸値一般の象形文字・銘較藩饒な現象形態となる.

こうして誹除され,た一商品は懸纏尺度として機寵することによって貨整となる.その一商品を生産 する具体的・有馬約分饒,また私的な労働は,すべての諸商品に其遜な捲象的労働または縫会約分 鶴としてのみ意義嚇をもつからである。このような独議な姓賂を欝除された一商贔に贈与したので ある。金ぶ儀値尺度として機寵するということは,金それ霞捧によって与えられたのではなく,諸 臨晶懸韓の褒象5}形態の中で生まれたものである。A漉品の無縫を金で灘箏,β漉贔も,C晦贔も.

D商品も,E商品もそれらの無値を共通に金で翻ることによって,金を藁縄の癌値尺度に転乾した のである.金は簸髄尺度としての機縫によって貨幣となるのは,蟹内取覗きにおいても盤葬取群に おいても,本質的には葎}ら変農工しない。鐙:饗毒場垂こおける一般的等無筋,綴i値!尺度の機能垂こよ鞍,

金銀華ま饗:雰貨幣となった.童舞貨繋の本質は金銀ではなく,童舞毒場における諸轟轟の懸纏牲季冬の 表堤材料,普遍的な社会的性格の愛象にある。普濯的な商贔という娃会的に妥当な形態を金銀が受 けとったということである。金銀というのは鍵雰貨繋の本質を意練するのではなく.轡:雰貨幣の形 態一一般的な,最も妥遙な形態  を意殊するのである。

 すなわち,さまざまな馨々の闘における取弓1においては,諸商最は懸値として穫舞に其通であ撃,

その隅一の箆較可能な尺度を瞬示的に表現するために貨幣を登場させる.インドで生産された綿花,

フランスのブドウ灌,イギ夢スの羊毛,アメジカの木材.嚢本の工業製轟が櫓互閥で交換され,数

毒 「すべての商品は諸懸絶としては認象翫された人綴的労働であ導,した潜ってこれ甕捧較量されうるもので  あるからこそ,すべての轟轟撰それらの諸纒纏を麟じ猿姦鹸な商贔で共縁約に灘足し,こうして,この薩贔を  それらの諸藏贔の共霧的な懸魑幾度または貨驚紅転形すること解できる」K.夏,S.鱒ζ欝醗,V錘.K妻st践藪1・

S.5…},Kr.S.§{垂,Gr.璽)、SS.85〜暮§、

5)猛、更,S、醗、籔纏尺度としての貨警の機籠巌諺癌轟無髄の見積,謬籔にかかわるものであ管,漉晶漉遜(簸  売と購買〉の麟擾,現論的準講遜穫(翼r、S、欝,V錘.醗職,羅,S、欝31i鍵3)である.藏品の簸格は観念釣な  ものであ吟,現実の金をぶらさげる必要はない.宇野強藏浅濾,聡知のように,観念的な金星尋こよる無縫表愛  ;褻贔懸路は,縫会的・客観飽なも砂ではなく,私鈎・主観麟なものであると懇窪し,縫会釣・客観的な評簸を  うるためには,く陰かえし貨幣の購買が行れ ね隷ならない。貨幣による購買のく警かえしによって商贔癒纏は  尺護されるといわ蕊る、藤贔儀格の観念的な性格を藏轟駈有者の主観釣・恣意的な響緬だとすることによって,

 漉轟無鰹の縫会的な客観誘な現象としての藪賂の意義潜否定された。貨幣砂購買によって一定の樋縫水華の優  賂ぶ定奮ることによって,薦贔の簸嬉は尺度さ翻るという主張縁・貨幣の漉遠手段によって懸簸尺度をとくだ  けでなく,懸髄尺度機能の震籍こ競争糠運を導入されることと奪った。労饒盤産勃の爵晶形態の転乾と貨繁発生  の必然性とを一つの法羅によ警説鬱するとすれ・ば,晦贔流通と貨瞥の形懸規定とは縁じ法魏の異った綴癒とし  て掘握されねばならな恥解,宇野氏終あっては,貨繋紅よる購買が藪与の羨縫とさ轟,購買のく鯵かえしによ  って縮縫飛綾さ為るという.貨瞥の矯定ぶ漉品極帯の客観性を確立するというとうて籍考えられない理譲を構  纂されたのである(接落髪貨繋と鱈罵講親詳譲,欝窪年,第2章を参懸されたい〉.

一i7§一

(6)

癖  学  譲  集 第5§巻第6号 綴されるためには,それぞれの商贔の轟然的性質と異った人間労働の生産物としての共通の露語を 示し,魏較しなければならない。童舞の共通語としての金銀の重量名で.それぞれの蟹で生産され た繭晶の無略解表わされる。鍵舞議場に登場する商品の懸路を尺度し,箆較する商最は,一含の独 嚢な商品種類  金・銀  に限建されたとき,その尺度と基準は客観的な露定牲と縫会的妥当牲 とを獲得することとなる。こうして,金銀は重葬貨幣として登場する。

 このようにして,量雰貨幣としての金銀は.各国々にお》、て存在している諸商品に合鍵雰で遜精 しうる歓会的な形態を与えるのではなく,各国の諸商品に内在している懸纏権格の量雰的なひろ斜 瞬における外姦化によって縫会的な形態を与えられたのである。盤騨のすみずみで生産されたさま ざまの商轟がさかんに毒場に鍵盤され,販売され,購買されるにつれ,重葬的に共通な貨幣の登場 が必要となる。各蟹の商品の懸纏縫孫を縫会的にも・客観的にも,妥当なものとして共通に尺度しう る第3者が形成されることとなる.このように重葬毒場における轟轟生産歓会に闘有の縫会的縫係 麟あらかじめ存在しているからこそ,地域議場から毯暴市場へ鉱夫するにつれ,選雰毒場の中で妥 裏な等癒勃を生み鐵すことになる.

 マルクスは,童舞貨警の本質について,懸魑尺度の観点から次のように逮べている。

 ヂ童舞薦業においては,諸商品は,それの儀値を善趣的に展開する。だからそこではまた,譲薦 品の自立的な極値姿態が徴雰貨幣として諸商品に鱈応ずる.糧雰毒場ではじめて嚢幣は,十分な鉱 が鱗こおいて,その藝然形態蕃詞時に人間労働それ§俸の直接的に縫会的な実現形態Ve無・1虚難一 曲膿欝飴無である商品として,機能する」(K.玉,S護銘巨56衿.

 「資;本i論遜窃版でも講じような論遠され、てお蓼 (K.董st A縫藍SS欝3〜麟,フランス語版蓼資本 論評でもほ醸講じ内容が逮べられている。

 匿経済学窺覇凄では,鍵雰貨繋の本質規定がよ鯵誹しく論じられている。

 「金銀は,貨幣としては,その鰻念上一般的商贔であるが,それらは糧雰貨幣において普選的薦 贔というそれに遜癒した実在形態をうる。すべての生産勃が金銀とひきかえに譲濃される鬱金にお うじて,金銀はすべての商品に転化された姿とな蓼,したがって全癒的に譲護再籠な商品となる.

現実労働の素轡転換が地球上をおおう程度に慈じて,一般的労織時鷺の鰐秘勅として実現される.

 …童舞流通においては,諸商品がそれら嚢身の交換懸纏を普遍的に展絹するから,金銀に転姥さ れた交換極値の姿が毯嬰貨幣としてあらわれるのである。それゆえ,商品所有者である諸羅漢は,

彼らのあらゆる方面にわたる産業と全般的な交易とによって金を十全な貨幣につくりかえるのであ るぶ,後らにとっては産業と交易とは,貨轄を金銀の形態で愚察毒場から引き鐵すための手段とし か見えないのである。だから盤暴貨警としての金銀は,一般的商品流通の産翰であるとともに,そ の範雛をさらに舷大するための手段である3(Kr.S護27)、

 量罫貨瞥はゼ普遍的な貨幣藁である。 ヂ盤鼻糞場において,貨幣は……直接的に被会的な実理形

6) 「譲靉靆の褻業においてこそ,濤藻の蟻魑が普選的に実褒さ翻る.藏贔の懸雛姿懇が,普遜麟黛驚一一ジェ ームズ・スチュアートが陳ぶように,童舞の貨幣であ鯵,破の後でアダム・スミスが遠べたように,大襲業其 鞍露の饗幣である一一の姿態のもとで,臨贔紅織か恥あうのも,そこにおいてである。貨幣は鍵無毒場で,豪 たこの竃場でだけ衰然形態ぶ瞬時に人聡労働一般の後会酌化身でもあるような藤島として,書葉のあらやる意 蝶において機能する3フランス語籔略本講罐涯夏・上杉譲,法鼓大学墨蔽局,欝簿年ほ24ページ。

(7)

下車尾:不換通貨ドルと髭界貨幣鋤

態である商品として機能する。」 ゼ金銀は……普趨的商品であるという実姦形態をうる」,ε盤雰流通 においては……金銀に転化された交換無縫の姿が量堺貨幣としてあらわれる」,響全般的な交易によ って金は十全な貨幣につく鞍かえられる漣.こ細らの章句から瞬らかなことは,金銀の量饗貨幣とし ての地位は童堺商業の発展の結果であ瞬,諸薦贔の交換極値の実在形態としてであるということで ある.盤罫貨幣の地位を最終的には金銀ぶ右め,金銀によって露蝶決済潜長難にわたって行われて きたという事実によって,縫雰貨幣の本質は金銀であるかのように解されるが,この考え方は,盤 舞貨幣の本質と形態とを混慰し,外面的な事実にとらわれた謬譲であるように患われる。

4.流通手段(購買手段〉

 第2簾流通手段 a「臨贔の変態まの結びの薄霧で.マルクスは次のように遠べている。F商品流 通の蝶介者として,貨幣は流通手段という機籠を受け取る」(K.至,S.昼9/稔8〕)。

 W−G−W(繭贔一貨轄一商品〉という連覇は,商贔からはじまって商品に終る積環運動にほか ならず,商品の販売と商品の購買の統一である.海藻を譲渡し,甑格を実現した貨幣で,次の商品 を購買する.販売のあとに購買が継趨的に続き,また販売と購買という一連の運動と壷存して纏の 商贔流通がく警かえし行われている。各商品の繧環は勉の商品み籟環とからみあい.壷存して行わ れてお鯵,これを総称して商品流通とよぶのである。

 商品麺賂を実現した貨幣で次の商品麟購買されるならば,W−G一とG−Wは補建されているが,

この場合,商品流通は継続的である炉.商品はその緬格が実現されると瞬時に流通から醗落する.

これに畏して貨幣は流通遜程にとどまる。ヂ流通はたえず貨幣を発汗する謡(K至,S.i2勝。貨幣の 流通においては,貨瞥趨体は,つねにG一聯としてあらわれる。「貨幣は商贔の無給を実現すること によって,購買手段として機能す嶺(K・亙,S.i鎗麗§葺〉のに,運動の連続性が貨幣の綴(G−

W)に依存するので,貨幣の購買手段によって商品懸格が実現され,商品が流通させられるような 仮象7》解生ビる。

 マルクスは,商品漉過をつぎのような前提をおくことによって,貨幣の購買手段の仮象をぬぐい さると瞬時に貨幣数量説と訣慰したのである.すなわち・全面的な交換行為とその更新の不擬の流 れ においては,諸商品は懸路をきめられた商品として交換遍程に入静こむということ,これである。

したがって商品の流通遍程は形態の面から.諸商品の形態変換として考察される.したがって,商

7) 「貨幣滋藤贔の懸路を実愛することによって,購買手段となる」のであるぶ,宇野私蔵氏は,「臨晶ぶ貨瞥に  よって購買せら轟て優馨を実愛すると,現実的に金になる…ヨ 番経済原論凄上巻,岩波書籍.昭鞍25年,灘ペ

ージ,旛藻の変態は常に貨瞥による購買として蕎われる頁瞬ページ〉,ゼ金オ緬鐘尺度として機能するのは,無 縫勃として飽の藏贔の懸簸を実現することによって行われるバ嬰ページ)。騰贔の懸整は貨幣で購買されなけ 為ば実現さ麗な砺(6§ページ〉,宇野氏にあっては,貨幣で購買されるから漉贔の無格が実現されたこととな る.しかし現実誘にはそうでなく篠品題格が実現淫されたことによむ,貨繋縁購疑手段という議定を受けとる。

 騰贔無賂を実現したあとに貨警ぶやってくることから,購買手段としての貨驚潜,それ縢鉢運動しない薩晶 を漉遜さ量るようにみえる。しかし,貨幣によって轟轟優賂撚実現さ轟,蒸品濃体が縫遜させられているので はなく,臨贔嚢体炉液通し,嚢品簸格を実現することによって,貨整は購買手段となるのである。このことを、

論議ξするために,郵経済学接1警報や酵資本論薯では, (も〉貨瞥の漉過に掩付して (a〉濤島の姿態変換を置き,

藏晶の形態変換と賃轄4〉漉遜手段機能とが一つの法鎚だとして掘握されたのである.

一蓋77一

(8)

薩  学  論  集 第総巻第6号 品の簸売と購買との遍程的統一として流通過程が掘握される。商品の纒続的な運動によって,貨警 は購買者の手から販売者の手に,その鐵発点から,次々に遠ざかっていく.ヂ瀧通の中での薩品の運 動はただ瞬時的な契機にすぎないが,櫨方,瀧遜のなかでの休むことのない欝嬢麟貨幣の機能とな る。流通遜程の内部での貨幣のこの独特な機龍は,漉逓手段としての貨幣に新しい形態規定を与え る…一」(Kr.S.$2〉.連続した商品流通の中で貨警は流通手段としての機龍を受けとることから,

「貨幣の運動は商品流通の表現(K.亙,S.i欝〔捻鋤 にすぎず.貨幣の流通手段としての蔑建は 商鵡流通み性格によって与えられるのである。

 ところで.「貨幣の運動は商品流通の表麗涯であるという薦提に立って,二つの事極をとくにとり あげておきたい。一つは,鍵界貨幣における一般的な購買手段の規定であ診,もう一つは,不換通 貨の瀧通根鍵に臠する賜題である。

 盤雰貨瞥においては,流通手段という規定牲はきわめて畷られた範灘にしか妥当せず,一般的には 購買手段として機能する。あらかじめ商品を売っておいて,飽の漉品を買わないで手許にある貨幣

(鱈稽の問題を捨象すれば〉で外醗濤贔を買うからである.A露から機嫌の販売代金を受けと諺

(W−G〉,その貨幣でもってB緩から鉄を買う(G−W/という,藪売と購買との遜程的統一が童 舞毒揚においては成立することが少ない。貨幣でもって一方的に商最を買うだけである。このよう な独嚢な商品取畷を反険して,貨幣は購買手段として機能する。この機籠は貨幣霞体から規定され るのではなく,婁:雰霧場における商取弓1の特殊な結果である。瀬贔の販売と購買とが櫓互に過程的 に統…していないということが,童舞貨樫における購買手段機能を規定することになる.

  「国篠的商品流通では,金銀は流通手段としてではなく,一般的交換手段としてあらわれる.

 しかし一般的交換手段は,購買手段と支払手段という二つの発展した形態でだけ機寵するが.け  れども講者の関係は盤:雰毒揚では逆になる。……鰹1鼻溝場では,金銀は,物質代謝嬢ただ一一方的  で・した解って購買と販売とぶ互いに分離している場合に・購買手段として璽われる。……買わ  ないで売るようにさせると.銀は突然購買手段としてあらわ轟た.……二靉靆の勃質的代謝の伝  統的均衡が突然に破られると,たとえば不搾のために一方の毯ぶ異常に大量に買わざるをえなく  なると,すぐに蟹標的購買手段として機絶する葺(Kr、S.i2暮)。

 金銀は通常は貿易差額の決済のための支払手段として機能する。ところで,不葬,恐慌,戦争等 によ蓼種々の国疑問の貿易叡支の均衡嚇突然に撹蔑されるたびごとに,金銀は国擦的な購買手段と して登場する.鍵葬貨幣においては,流通手段ではなく購買手段として規定され,さらに購買手段 よ諺も支払手段勝先行し,優勢を霞めるということは,髭界海霧における商品の形態変換の状溌に よって定まるのである。

 もう一つの開題はこうである。羅内的には不換通貨は,墨家の強麟通馬力によって流通するが,

蟹灘通貨に薄しては・睡家の強舗通常力という権瞳は及ばないから,不換通貨が国難通貨として通 電するための権認が必要であるという。購題は醗内における不換通貨の流通は羅家の強麟透編力に よるのかどうか.つま雛不換通貨の流通穣擁は舞かということである.結譲からいえぼ.不換通貨 の流通は商品の漉過遍程そのものから生じ.国家の強劃逓罷力から生じるのではな恥ということで ある。過程W−G一聯では,貨幣は商品流逓の蝶介的機籠を果たすにすぎず,商贔懸格を実現した 貨幣でもって縫の商品を購買することによ鯵瞬聡的な貨幣存在であ静,象徴的な存在である。遍程

(9)

下玉喜尾:不換通貨ドノレと轡:舞i・貨蓼警{21

の内部では貨幣を代表するもの・貨幣の象鍛として,商品霧有者によってと鯵あっかわれるかぎ瞬・

権薄的に無懸値な紙券が流通する。商品辮有考落根鰐的に無極纏な紙券を貨幣の章棲とみなすのは,

商品の漉過のための手段として貨瞥をと静あつかうからである。このばあいに露家の強請力麟必要 なのは,紙券の流通を法律的縷習として保証するためである。贋札の発行の取締警,受け取浮揚否 や破毀・焼舞の禁蓋を国家解行うことによって,紙券の安定した漉遜を保護すること拳霞家の強麟 遜繕力にほかならない。紙券という特殊な貨幣形態の流逓の影式に薄して法律上一般盤を赫与した ものが強麟通称力にほかならず,その流遜の横挽・内実性に一般性を与えるのは,実は臨偏流遜そ のものにほかならない。

 マルクスは「極値褒章」の流通について次のように遠べている。

  「最後に総懸となるのは.侮故に金はそれ嚢身のたんなる無無規な章標によって置き換えられ  るか,ということである.……金漆このように置き換えられうるのは,それぶまた鋳貨または流  遜手段としてのそれの機籠において癒立乾または霧立杷させられるかぎ瞬こおいてにすぎない。

 …一金の運動畢ま,W−G−Wという商品の姿態変換……の網薄宣する業過程の継続的な相互転換  のみを表示する。商品の交換懸値の嚢立的な表示は,ここでは暫時的な契機にすぎない。やがて  それは,魑の商品によって再び置き換えられる。だから貨整をたえずある人の手から鰹の人の手  に遠ざけていく邊程においては,貨幣のたんに象鐵的な存在でも十分である。貨幣の機籠的存姦  が,いわば,それの勃資的な存在を騒駁するのである.商品懸擦の誓詩的に客観化された反躰と  しては,貨幣はもはや,そ轟自身の章標としてのみ機寵するのであ蓼,したがって章標によって  置き換えられること解できる漣(K亙,S窪謎〔賛2〜3灘。

 また,『経済学撹覇善においても,つぎのようにのべられている。

  ヂ運動W−G−W解直接たがいに転化しあう二つの契機W−GとG−Wとの過程的統一である  かぎ撃……商品がその交換極値を優格で,また貨警で展絹するのは,すぐにまたこの形態を揚棄  して,ふたたび商品に.ある躰はむしろ綾絹懸嬉になるためである。……金ぶただ鋳貨として機  寵するかぎりでは,すなわちたえず流通にあるかぎ瞬では,それは実檬にはただ諸藩晶の変態の  連鎖とそれらのたんに瞬時的な貨瞥存在をあらわすにすぎない……。諸商品の交換緬纏がこの遍  程で受酵と鯵,金がその流通であらわす実在性は,ただ電気火花のような実在韓iにすぎない。こ  の金は現実の金であるとしても,ただ仮象分金としてだけ機能するにすぎず,それだからこそそ  この機罷では,それ窪身の章標紅よって置き換えられること解できる輩(KL S.鱗)。

 商品の藪売でえた貨幣でもって,つぎの商贔を購買すると酔う,商品の簸売と商品の購買という 二つの遍程の統一姓と相互転換ぶ行われる。このような羨提のもとで,薩品の緬鑓は.懸諮として はたんに観念的な存在を・貨瞥としてはたんに表象された象徴的な存在形態をうけとる・商贔の販 売の契機のあとにつづいて繭晶の購買麟行われるならば,懸路形態にある商品は実現されてつぎの 商品にとって代わられるのだから,貨幣存在は瞬縛的なものとなる。このように,商品の簸売と購買

という二つの遍程の連関姓,すなわち継起牲と壷存性越存在しているからこそ,権嬉的に無懸値な 章標解流通しうるのである。だから緬纏章標の流通は.商品の流通過程の中にその根継をもつので あって,麟家の強麟通馬力という羅家の干渉や合意から生じるのではないことは瞬らかである。

 たしかに草片や紙券などの轄最的に無懸嬉なもの解貨幣材料の表象となるのは,商最勝有者たち 一i79一

(10)

薩  学  論  集 第5§巻第6号 の一般的な爆習にもとづくものであ吟.その縷習の存在に法律的な規定を与えたものが強調通霧力 であるが,マルクスは第2簾流通手段,C.鋳貨,緬短章標に先立ち,&.商品の姿態変換,も.

貨幣の流通を論じてお蓉,これらの二つの項との灘連牲において,無縫葉擦を考察している。また C、鋳貨,緬殖章標においては,法的機習罵国家の強灘通箱力を捨象し,貨幣漉遜そのもの赫象籔 によっておき換えられうる聾能牲を論じている.「貨幣流通そのもの麟鋳貨の現実的内実を名羅的内 実から分離させ,その金属的存在をそれの機能的存在から分離させるとすれば,貨幣流通は・金属 貨幣をそれの鋳貨機能において,飽の材料からできた諸々の表童または象徴によって置替える馨能 盤を潜在的に含むのである1(K.i,S.欝iζ鍵燐〉.

 ヂ流通するうちに……金の鋳貨存在は,その麺纏実体をすつか穆分離する。だから櫨薄的に無極 魑な物たる紙券損金の代鱗こ鋳貨として機能しうる」(K.1,S.欝2ピ錘醗)。まず強麟通灘力の縫題

を捨象して,商品流通罵貨瞥流通における瀧通手段の基本的姓穰の叙違をもって鋳貨,懸値章標ぶ 論遠されている・極値章標は,強麟通灘力というド客観的・歓会的な妥当姓」をもたなけれ・ば流通

しないとしても,それは,強懸遜驚力からのみ登生するのではないからである。ここに,強請通馬 力は訴与の蕪提として,商品流達における貨警性格から懸植草標の成立潜遠べられねばならない遷 慮がある.このように流通手段としての貨幣の「純粋に象徴的な盤賂」(K.亙.S.鴛2擁i3)から,

儀短章標の成立穣鎚潜のべられているが,それでは国家の強麟遜濡力はいかなる地貌を薦めるので あろうか。

 霞内での不換通貨の漉遜譲擁としてあげられている典擬は,マルクスの次の章句である.

  新貨幣をたえず竣る人の手から鰹の人の手に遠ざけていく邊程においては,貨幣のたんに象籔  的な存在でも十分である。……貨幣の章標に必要なのは,その章標嚢身の客観的・縫会的な妥当  姓(oも1敏t量v gese撫。擁歪嶺蕊e簸G滋t量琴ke鵜のみであ移,そして紙製の象徴はこうした妥当姓  を強麟遍羅力(Zw餓g織蟹s〉によって受けとるのである。この醗家の強鰹が有効なのは,一業  購体の境罫によって函された,すなわち浅内流通部懇の内部においてのみであるゴ(K.{,S、慧§

 鱗33)。

 ここで引馬されている文章が証窮していることは,鹿家の強舗逓驚力が懸盤章標の流通の根擁で あるということではなく,懸絶章標の流通糧麗は国家の強鵜遜驚力にもとづくのではないというこ とである。国家の強麟力解意瞭をもつのは.鶴擁章標の満遍に臠しての客観的・縫会的妥当性置

ヂ法律上の機習的な定座ま(Kt.S.§§〉 を示すものであって,流通の横挽ではないからである.懸 値章標という糧封的に無無規なものぶ流通することを保護し,それが人々の鷺で授受される縫会的        8》な妥当姓を与え,商取弓1の中で確立さ網てきた儂習 が維持されるよう法律的な億認を与えるのぶ

馨家の強麟遜精力にほかならない。無縫章標が流通する根麺撰あるからこそ,墨家の強麟力もその 熱果を楽揮しうるのである。儀値摩擦という特殊な貨幣形態の流通の安定のための保護条件が国家

8〉プラトンやア琴ストテレスのような古代の著馨…家たちは,金鋳貨をすでに象繊または簸盤章標として擢撮し ていたし,また,ベンジャミン・フランク肇ンやバ一夕琴韓教のように昆較的撫驚の紙騰弁護論者にあっても,

 軒金属鋳貨の懸絶章標への転乾が漉遜過程そのもののなかで発生する」ということをはっき吟搬擁している  (懲、S・§§〜7}.金集捧から分離された無縫章標としての金め鋳貨存在,無藩章標激流遜過程そのものから発

生した。漉過手段としての貨幣は無縫章標を臨習機として生み饑したのである.

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下率尾:不換通貨ドルと童舞貨幣⑦

の強灘通稽力にほかならず,極値章標の流通糧擁は商贔流通それ欝体に存在ずることは銘記される べきである。

5.貨

 懸韓尺度としての貨幣巌観念的重δea夏であ鯵,流通手段としての貨幣は象徴的sy搬む磯磁である。

講者の統一としての実在的紛議な貨幣,現実的顧虚重量磁な貨幣解,貨幣としての貨幣である。貨幣 は現実の金である。貨幣は流通過程の一定の縫孫によって独密の形態規定をうけとる。まず,蓄 蔵貨幣であるぶ,薦品の流通の中噺,流通手段の否定として,金であることによって,焼定を受け

とる.第2に.W−G−WにおけるW−G(またはG−W〉が時潤的に分離され(商品の譲鍍とそ の懸擦の実理とが時間的に分離され〉るような諸経係が貨幣Gを支払手段とする。第3に貨幣解盤 雰斎場をかけめぐるようになると,貨幣の観念に適合した定在形態解登場する。それ解髪鼻貨警で ある.量罫共通の貨幣という一般的な形態を金・銀鱗うけとる。

 フランス語版罫資本論邊第3籔「貨幣3の蜜頭にあたる薄霧で,マルクスは次のように述べてい

る。

  「ここでわれわれ は貴金羅を.懸盤尺度と流通手段という二重の姿態のもとで考察してきた。

 貴金羅は・観念的な貨幣として第一の機籠を栗たし・第二の機蔑では象雛によって代表されるこ  とぶできる。だ瀞,貴金羅摂その金羅体のままで,臨轟の実役の等麺秘すなわち貨幣商品として  あらわれねばならない機龍が,存在する。……貴金属漆玉げんみつな意味での貨幣として,懸纏尺度  度や鋳貨としての機能と薄無的に機寵する」(江夏・上杉訳解資本論調i欝ページ)。

 現行窟資本論毒では,第3簿貨整では,次のように譲遠されている。

  「懸魑尺度として機寵し,した潜ってまた霧身で,または代選者によって,漉遜手段として機  能する商品は,貨幣である。だから金は貨幣である.金潜貨幣として機能するのは,一方では,

 それが,その金の現身で……あらわれねばならぬ場合であり,地方では,金の機籠オ宝……交換懸  纏の稚一の十全な定在として,たんなる綾絹緬纏としての纏のすべての商品に耕して羅建させる  場合である雄(K.亙,S.i35〔聾3〜嬉〉。

 観念的な懸鏡尺度と象籔的な流通手段を羨握し,この二つの規定を契機として内に含みつつ,そ の統一としての貨幣撚独霞の形態焼定を商暴流通のいかなる変容において受けとるのであろうか。

 (i)蓄蔵貨幣

 ζ経済学競轡邊や置資本講盛における蓄蔵貨幣の規定は,学説史的には,すべての貨幣を流通手 段としてとらえた蓼カードの貨幣遜譲(のちの通貨学海の理論)に僻する撹報を霞的としていた。

これはちょうど,流通手段と対立しての支払手段としての規定が,貨幣と資本との匿穣へ導いたフ ラートシやトゥークなどの銀行学海の理譲にたいする痩駁としての位置を占めたのと瞬様である。

資本の徳環を生産資本の籟環(P−W−G−W一野)の観点からとらえていた古典経済学は,生産 資本の運動を轟品流通(W−G−W)が嬢介するとみたから,貨幣は縫会的空費であると講鋳に単 なる蝶介的契機瓢流通手段としてのみ掘握したのであった。古典経済学の貨幣論の撹覇としては,

流通手段の否定としての蓄蔵貨幣はとりわけ重要な意味をもつのであった。

一工8玉一

(12)

商  学  蒲  集 第59巻第6号  それではどのように蓄蔵貨幣がとかれているのであろうか.商品流通W−G−Wにおいては,簸 売(W−G/は購買(G−W)によって補建される.商品は懸路(観念的な金星諜無縫尺度)をもっ て流還に入る。商品簸格を実現した貨幣は.購買手段として次の繭品儀格を実現する。ところが,

臨品緬賂を実現した貨幣は,次の補建を行わな》、場合に1は.貨幣は農立化し,不動のものとなる.

W−G−Wという商品の形態変換の中擬,すなわち,瀧遜手段の沓定と貨幣の不勧化ということが 蓄蔵貨幣の本質朗矯定である.匿資本論講では,次のようにのべている.

  ゼ簸売と購買との流動的転換は,貨幣のたえまない流通一一においてあらわれる.姿態変換系  講が牢噺され ,藪売がそれにつづく購買によって補建されなくなるやいなや・貨幣は不動化され  る」(K.墨,S.捻5葺醗3〉。

 藷藏貨瞥は商品流通の率噺,流通手段の金離的な否定から生じる.商品の流通は二つに分解でき る。商品の貨幣への転形W−Gと貨幣の懇晶への転形G−Wとの二つの運動の統一である。麟者に おいては薩品は特殊な綻潮懸僅を騰ぎすてて縫会的一般的労働の化身として意義をもつ一般的等懸 物に転化する。後者にあっては,歓会的一般的労働の紀身,一般的等懸物から人々の欲望を実現す る富の形態工纒懸的な綾絹極値へ転形する.商品は流通に入静,商品はそこから構える.観念的な 全量であった懸路の形態から堤実の金となることによって・私的労働の歓会的労働への転化撰実証 され,縫会的化身となった貨瞥は次の新たな繭轟に軍瀞わ辞する。商品の簸発音として登場したと すれば,つぎには商轟の購賢者としてあらわれる。商品懸格の実現によって貨瞥を手に入れ,たかと 思えば.つぎの灘最と交換されている.流遜の中では貨幣は瞬時的な存姦である.このような貨幣 を流通手段とよんでいる。

 ところで第一の形態変換のあとに登場した貨幣が遷蜜あって,すぐに第二の姿態変換に晦かわな ければ,商品の流通は中慰し,貨轄は瞬時的な存窪ではなく羅定的な存蓬としてあらわれる。この 流通の中鋲はしばしば生じるというのは,貰幣はすべての商品の一般的等極勅だからである。すべ ての商品がその懸緒で表示している観念的な金星は,譲渡の結果として現婁の貨幣となる。断有者 にとって貨幣が直接に.いつでも鰹の商贔に転換可籠なのは,商品懸鰺の実境によってである。販 売の結果.現実に懸値の代表勃として登場した貨幣は,流通のそれぞれの点において休息し,流通 の外部につ翻轟されて蓄蔵貨幣となる。

 さて.流通の中擬がいかにして行われるかは,商藻流遜の性格によってのみ定まるのであって,

貨幣それ霞体の牲賂によって幾定されるのではない。また慈蔵貨轄の諸形態を競走するのも,商品 流通の諸条件に露来するのであって,貨幣それ護体から生じるのではない。このような観点から蓄 蔵貨幣の機能.ζ資本講書第2巻における蓄蔵貨幣の規定および量雰貨幣にお縛る蓄蔵貨幣の姓穏が 捲握されるべきで.ある.

 蓄蔵貨幣はW−Gの後にG−W瀞続かず,貨幣は嬢介的契機においてではなく,流通の結藻的産 勃として存在する。それは運動においてではなく,薄藍において,一縛的な流れにおいてではなく・

富の縫繋的存莚において麺握される。

 ところで,蓄蔵貨幣の形成の諸馨§係や牲穰綬定については.罫経済学幾覇盛や匿資本識壽第一巻第 三章とζ資本譲藷第二巻や第三巻との懸では狭定的に種違ぶある.麟者では単純商贔生産の諸§奪孫 が麟提され,後者においては資本主義的な繭贔生産の諸鷺係が想定されている。高木揚銭氏はざ資

(13)

下平尾:不換通貨ドルと盤雰貨鶴轡

奉論謹第2巻になると,ヂ退蔵貨幣の凝念は緩められ,広くなっている9㍉と語っているのであるが.

蓄蔵貨幣の性路のちがいは,漉贔生産の発展段繕の椿違にもとづくのである.

 蔑者においては,蓄蔵貨瞥は,欝水纏の機能を除けば,文字通諺貨幣蓄蔵であ馨,致窟の難象と して,および致富の灘泉としての特性において遅解されて》・る。金銀は,歓会的形態として,いつ いかなるときにも,いかなる産品とも直接に交換屠龍だという性格を保有するから,攣一の縫薄的 な竃だとされた。このことによって.金銀を獲得し,蓄蔵するために簸雰議場が開謬,商品流通が 拡大した。致富ということが貨幣蓄蔵の推進嚢機となった。金銀は,質的には多巌な繭贔と直接に 交換得籠であるにもかかわらず,量的に鰯醸されているという事構によって,致富の薄象としてだ けでなく致富のための経済行為の源泉をなす.それは,蓄蔵という嚢的達成のために全エネルギー と意欲とを籟鯉し,その馨的以外のいっさいのものはかえ夢みないという活動の原霞となる。いっ さいの精力と意志と活動とが,貨幣蓄蔵という特殊な馨的の達成に鶴けられる。繋魑,禁欲,籔約 の懇懇と結びついて.経済行為の一般的な推進力とな警,シジュフォス的労働の地種蕃重機される臨。

 ところで匪資本譲謹第2巻に入ると,産業資本は・漉遠逝程においては,商最資本または貨幣資 本の形態をとり,生産遷程にあっては生産資本の形態をと拳つつ,周期的な運動をく吟ひろげる。

資本の繧環と麟転が鍔滑に進行し,再生蓬解うまく行われるため垂こは,商品流通の規模と鉱ぶ磐憂こ応 じた一一定の大きさの貨幣額の蓄積や遊離や遊鉢が生じ,蓄蔵貨鞭巽こ転イとする。資本の籍藻が溝滑に 進むためには,準備金が必要である。繭晶の猛入懸格の上異や簸売商品の下落,季籔的に一定の鋳 簸に集中して猛入を行う等の諸事藩のための準備金(購買手段〉撚なくてはならない。また.手形 の椿殺差額.満擬にきた受取手形が確実に支払われねばならない場合にそなえて支払手段の準備金 が必要となる。鐸韓のように,今嚢も羅滑に取撰が行われ,今饗のように瞬馨も無事に商取難解営 まれていくためには,取引の規模と籠雛に慈じて準備金を必要とした。準備金としての貨幣蓄蔵は 致富の韓象としての貨瞥蓄蔵とは異なるのである。

 資本の婚環のみならず,資本の廻転上からも一定貨幣額が遊離され,蓄蔵貨警の形態をとる。闘 定資本の減懸嬢無資産や騨余積立金罪蓄積基金がそれである.露定資本は,ひとたび投下されると,

醗罵擬闘率,生産過程に繋縛されて継続的に生産籠力を発揮するが,その能力の発揮にともなって だんだんと溝耗するが,その溝費に慈じて,極値を生産勃に移転しつづけ,その生産勃の簸売によ って,その懸短は貨警形態で積みたてられる。この餐舞資資金は.驥足資本潜その寿命を終えて現 物で補填されねばなら轟靉靆まで積立てられる。この蓄蔵貨幣:は.姿本:の翻転から生じるものであ って,致窟の韓象や源漿から生じるものではない。

 蓄積基金についても,瞬嶽に,それは姿本の響転から発生する.拡大再発産のためには,遺撫的 に資本が投下されねばならないが,実理された褻余徳纏が,籏々の事業に必要な限度額に達しない 場合には.または,一定金額に達していても適当な投下場所がない場合には,この貨瞥額は驚余積 立金として蓄蔵貨瞥となる.

9〉高木傷裁罫再盈産と盤絹善蒼斐懸.欝57年,22iぺ一ジ。霧上書,222ページ.罫館穰饒褒と倦驚学説書典本評講1新  縫,簿s9年,2瓢ページ。

欝〉K、至,s.i3§(藩73.

一露3一

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臨  挙  鵡  集 第59巻第6号  また遊離貨幣資本嵩蓄蔵賞幣は,生産規模の縮小,流通の中籔,簸賂変動,資本家の産業活動か

らの撰退等によっても発生しうる。

 再生産遜程から遊離された貨幣蓄蔵は「流通遜程の必然的な沈澱勃」(K、醗,S.352ξ器33〉であ る.ξ蓄蔵貨幣としての貨幣の集積,すなわち,今嚢では資本のうち常に貨瞥形態で存益しなければ ならぬ部分の,支払手段および購買手段の準備金としての集積,これは蓄蔵貨幣の第一形態であっ て……藩/紅霞.&3瀦〔33i葺と達べられているが,商品流通から形成されてくる。

 以上みたように,蕃蔵貨幣は,商品流通の反駁であるとしても,単純商品流通が資本主義的商品 漉遜かの撫違に癒じて,さらに資本の籍叢と騒転に薄癒して貨瞥蓄蔵の性格が異なる.このこと は,資本主義的な再生産から規定される蓄蔵貨幣の性格であって,蓄蔵貨1驚それ肩身の発展によっ て形成されるものではないのである。

 ところで,量雰貨瞥における蓄蔵貨幣は準備金として取援われている.

  ゼどの国でも,その覆内的流通のためにと瞬蟻に,盤罫帯場的流通のために準備金を要する.

 したぶって,蓄蔵貨幣の諸機能は,一部は覆内の流通手段および支払手段としての貨幣の機能か  ら生じ,一部は童舞貨幣としての貨轄の機能から生じる」(K.亙,S、i鱒巨5緯〉.

 鱈絹灘痩の発達している諸国では,量雰貨幣としての準備金は銀行に集められてくる。準備金は 貸付資本に転化するからである、ゼ銀行の準備金は,資本主義的生産が発達している蟹では,つねに 平均的には,蓄蔵貨幣として聡存する貨幣量をあらわしている」(K、羅,S.5捻縫873〉。 ゼ貨幣資 本潜どの程度まで遊休しているかは,ただ諸銀行の準備金の流墨入にあらわれるだけである」(K.

欝,S.5凄5 ピ5三韓〉。

 銀行麟度の発達にともなって,全羅に散在している蓄蔵賃瞥としての貴金縷は銀行に集められ,

それは中央銀行驚 に集中させる.中央銀行の金属準備は三重の機饒を受けとる。ギ←1羅際的支払の ための準備金一盤鼻貨幣の準備金,に魑内金属流通のための準騰金,韓一一預金支払のためや銀行 券の莞換姓のための準備金…雄(K.獲,SS.§錘〜3臣82〜3窪),V麟、K.霞,S.鐙§雛簿〜i〕)。童 舞貨幣の準備金は支払差額のために必要であ箏,またそれによって影響を受ける。そして軒銀行と いう貯水瀧に大量的に集積される薯蔵貨幣が……平均承準以上にめだって溢れるということは,商 品漉還の停滞,あるいは海晶の姿態変換の流れの中擬を示すものである」(K.董,S.蔦2〔藩翰,こ の章句は量雰貨幣の結論的部分に誕されている摂,蓄蔵貨幣の趨走はいかなる漉逓の率簸であるか によって,搬異った意薩をもつことを証鬱している。

 ⑦ 支払手段

 商品辮有看たち鱒縮互に販売考あるいは購買者としてく参かえし登場してくるような取弓1が瞬じ 人々の閥で広籔麟に規則的に行われるようになると,商品の譲渡とその懸格の実現とが鋳闇的に分 離するという麗係麟発生してくる。商贔の簸売者は,貨幣とひきかえにではなく,一定の幾欝後に 貨警を支払うという契約書とひきかえに商品を譲讃する.商品の購買者は,饗往の貨幣の藤布者で

雛〉 ㌧・わゆる馨立銀魚に蓄蔵されている貴金軽一般ぶどの程度まで金翼の蓄蔵金羅を代表しているかは,この  銀管鑓嚢の準央集権鷺の程度によって定まるま(K.獲,S6誕〔§82灘。

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下平尾:不操通貨ドルと童舞貨警鱗

はなく将来の貨幣の代表者として.現実の貨幣を支払うまえに饗宴の商品を受けとる.海品の簸発 着は養権者となり,商品の購買者は綾務者となる。このような穫品の形態変化が変ることによって,

貨幣は支払手段となる.

 商品を貨幣とひきかえにではなく,手形とひきかえに藪発するという,このW−Gの変化した形 懇においては,←/貨幣はまず髄纏の尺度として機寵する。ここではまず一定の幾購こ支払わ翻るべ き貨幣を表示するからである。⇔つぎに貨幣濾観念的な購買手段として機能する。貨幣は購買者の 貨幣支払の約束において存在するにすぎないとはいえ,臨晶の持手変換を行うからである.臼さら に貨幣は支払灘こ堤実の流通遍程に入っていき,商品舞i格を実現する。商品ぶすでに漉遜から外に 出た後に貨幣が流通に入っていく.その貨幣は流通手段のように過程を嬢介するのではなく,また 薯蔵貨幣のように,商品のみを瀧遜に投げこんで貨幣をひきあげてしまい,流通を中断するのでも なく,商品の流通を促進したあと,交換緬簸の縫韓的な存在として,遜程を自立的に終結させる。

 支払手段は,商品を舞幣とではなく手形とひきかえにうるという形態変換の変化という愚昧では 流通手段の否定である。W−G−WにおけるW−Gの変容である.それはまた,醗燕を流通に投入 れ,て貨幣をひきあげる。流通を申擬するのではなく,逆に商品がとっくに流通からひきあげられて しまった後になって,貨幣を流通に投下する。流通を擁透するという意練では,蓄蔵貨幣の否定で ある。このような貨幣の形態の規定は,貨幣それ窓身の霧己発展から生じたものではなく,商轟流 遜,繭品の形態変換の変化から発生したのである。つま陰,蓄蔵貨幣は,商轟流通W−G・G−W において,第一の形態変換W−Gが完了した後に,第二の形態変換潜行われず,貨幣は流通から競 落し,流通の申籏(流通手段の否定〉によ静形成された.これ・に越して支払手段は.第一の形態変 換(W−G疑逆からみれば第二の形態変換(G−W湾それ霞捧における特殊形態として登場し,商 品の髄格が実現されていないのに,商品の持手変換撚行われ,つぎの運動溺醗始されている.この ばあいには,商贔の流通が中籔されるのではなく,逆に促進さ為,撚大される。そこで支払手段は 薩品流通の絋大と遠蕪地化の結果として発達すると:瞬時に,商品流通を舷大し遠醸地化を促進する.

 為替手形の発達と権殺機構欝の確立によって支払手段は盤雰嚢幣の主要な機能となる。ギ支払手 段としての機籠縁,麟際差額の決済のために優勢を霞める。だからこそ重商主義者のスローガンは いう一貿易差額と涯(K.至,s.欝9/露7〜8め。

 (31毯雰貨幣

 盤葬斎場においては.竃舞的に懸植姿態として妥当する商最が形成されてくる。童舞貨幣におい て,貨幣は貨幣の概念に適合したものとなる。

 「貨幣の存在華叢式麟貨幣の観念に適合したものとなるま(K.董,S.錘8躾5鑓)。

  「金と銀は貨幣としては,その観念上一般的商贔であるが,それらは盤騨貨幣で普遍的商品と  いうそれに適合した存在形態をうる」(K}.S.盤7)。

 携版(S.欝㊧.フランス語版(邦訳鴛4ページ〉においても懸織の章句潜みられるが.商品懸値の

玉2〉 「いろいろな蟹疑的漉過離颪のあいだの慈最交換ぶ発展すればするほど,麟毅差額淡済のための支塾手段と  しての童舞貨驚の機能が発展する3(きくr.S濠2§}、

一i85一

(16)

灘  学  譲  集 第5§暑第6暑 普遍的な農麗が,盤雰貨幣において真に妥当な縫会的形態をうけとる.この爺題は,貨幣の凝念と 定在との.いいかえれば,貨幣の本質とその一般的な形態との麗孫をのべたものである.しかもた んに一般的な形態ではなく,叢も完成された.最高の形態についての命題である、だから,髭雰貨 幣も商贔流通の中で登場する貨幣の一つの形態規定であるが,飽のよ蓼低い特殊な形態媛定一一極 値尺度,購買手段,蓄蔵貨整,支払手段一一を含んだ最高の矯定である。貨繋のさまざまな規定を 契機として包含しているところの懸懸な趨走という慧線では,選雰貨幣は貨鵜の概念に適合したも のとなっている。

 崔1界貨幣は童舞市場一書語,罠族,産業文化,習儂等の櫨異なる薦場}において共通な基準と して遜駕するためには,駒方的諸形態を鋭ぎすてて,無差懸な地金形態にもどる豆K護,S離離§§3,

Ky.S.捻5)。鍵雰貨幣においては,地金形態が貨幣の一般的な形慧となった。濤轟の馨際釣鐘較,

商品の購買手段,蓄蔵貨幣,支払手段として適合的な爾贔として貴金縷が登場する。これはなぜか.

すべての商品解それの極値を普遍的に縷鵜し,特定の一高贔で懸鍍を表現し,それと交換し,支払 に充窶するから,その特殊な一商品はすべての晦贔の懸短の転化された形態として登場する.この 意練では,童舞貨幣の矯定は,貨幣一般の規定と購じく特定の一晦贔それ警棒の霞然的属性によっ て親達されるだけでなく,盤雰露場における繭贔無縫の展縫によって基礎づけられ,蝶介されてい る。諸商品は緬値としては,質的に岡…で,量的にのみ匙較縛能な一つの基準に還元されねばなら ず.質的に均一で,量的に分割藩籬な貴金羅の特性が貨幣の条件となる.流通手段としての貨幣は,

わずかの体積でよ陰多くの懸嬉を含み,運鍛の容易さ,変質のないこと,取搬いの優利さにより,

貴金霧が適合的である。藷藏貨幣としては,高い難i纏箆重.耐久性,酸化しないこと,破壊しにく いこと等の轟然的羅性に超えて,美的属性によむ,貴金羅ぶ最もすぐれている。支払手段としては,

わずかの偉績の申によ讐多くの儀値を含み,権殺後の差額の快演において金・銀はその妥当牲をう るのである。貴金羅摂童舞貨幣の一般的形態の地縫を霞めたのは,それの察然的属性が,貨幣の形 態燈定として最も妥当な盤質を有していたからにほかならない。しかしこのことは,量界斎場の一 屡の拡大,新たな交通,通観手段の発達,商品取弓1における国際的な繕環の確立,総合商縫,銀行 などの取綴・淡淡機講の発達と安定とともに.貨警の形態もまた発達麟し,童舞貨幣はいついかな る場合も.金・銀でなければならないということがなくなるのである。

欝)髭舞貨繋嫁地方的な諸形態を醗ぎすてて貴金騒のもとの趣金形態にもどるかどうかの霞題は,童舞貨鶴の緩念  とその形懇との鋸係で定まるだけでなく,童舞貨警み成立基盤をなすところの童舞毒場の状溌によって蔑建さ  れる、犠童舞貨幣は金である浄といわれ,る場合,この命題は量雰貨幣の本質を遠べたものだと選解されている  が,そうではなく,鍵罫貨轄の本質ではなく,量器貨驚の機念から規定される形懇を,しかも…般的な形態を  のべたものである。このことは「地金形態葺,「地方的形態1,薪一般的形態」とのべているところがらも醗らか  である。童舞黛警の凝念とそれの現実麟な存在との慰籍関係が総懸とされている。童舞貨轄は,すべての藤贔  懸髄1め量界斎場にお謬る普遍的な展竸の蝶介的な繕果であって,それは馨箋という麟銀をもたない普選的な媛  定として貴金鶏を地金の形懇において登場させたのである.盤界毒霧の発達は,糞弊のすべての漉贔に晦在す  る諸嬢定を潜在的なものから簸在麟なものへ転化し,馨畏的な種々な貨幣形態を轟ぎすてさ慧,真に妥楽な貨  鶴観念に窯癒する貨幣をえらび鐵してくる・したがって,盤雰議場においては・貨警は,露境をこえて難金形  態にもどるといわれるのも,羅境を慰すという条件下での盤雰貨警の彫懇について述べたものである。貨警の  一般概念からする貨幣の形態撹定盤の総捲としての僅舞貨瞥の譲述と鍵暴露場における興鉢的な盤界貨幣の形  態みあ撃方とは方法論的に区慰してと拳あげられるべきであろう。

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