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金融市場と利子率

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Academic year: 2025

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(1)

金融市場と利子率

ここでは、金融市場において中核となる貨幣と利子率の 関連をのべる

問題となるのは、中央銀行の位置づけである

(2)

貨幣の定義の難しさ

貨幣は、金融の中核をなす

しかし、貨幣を定義するのは実は難しい

ひとつには、ある機能(決済・価値保蔵・尺度)をもつ金 融資産とする

もうひとつは、銀行の存在を前提に、制度的に現金通貨 と預金通貨として、通貨ベースで定義する

. – p.2/22

(3)

貨幣とは何か

紙幣や鋳造貨幣(コイン)も確かに貨幣であり,現金通 貨とよばれる

しかし、現代経済において貨幣の中核をなすのは預金通 貨である

銀行預金は、貨幣がもつと思われるすべての機能を持っ ている

銀行預金は銀行の債務である

現金は中央銀行の非中央銀行に対する債務になっている。

(4)

貨幣の機能面からの定義

決済機能

価値保蔵機能 価値尺度機能

. – p.4/22

(5)

金融

金融とは資金余剰主体から資金不足主体に、資金を融通 することをさす。

資金の融通は一般に、異時点間の貸付取引を基本とする。

貨幣は、それを発行した主体の債務を示す。

貨幣は、それを用いての取引を拒否しないという点で、

決済に使われる。

(6)

貨幣の本質

貨幣は一般受領性をもつ「借用証書」

それを、発行する主体は銀行

現金通貨

(

紙幣

)

を発行できるのは中央銀行

市中銀行は、預金が貨幣の機能をもつ(預金通貨)

. – p.6/22

(7)

中央銀行の本質

中央銀行の取引相手は、市中の金融機関である

中央銀行は市中銀行に対して、無利子で各銀行の預金の 一定割合を預けさせる

中央銀行は、市中銀行の資金不足に対して有利子で貸し 付ける

中央銀行は、金融市場に介入し一取引者として行動する が、その売買による決済を各金融機関が中央銀行にもつ 預金口座を通じておこなう

(8)

貨幣供給と中央銀行

貨幣とは銀行部門の非銀行部門に対する債務である

現金通貨は中央銀行部門の非中央銀行部門に対する債務 ハイパワード・マネーは、中央銀行部門の市中金融機関 に対する債務

(

日銀預け金残高

)

と現金通貨の和である 貨幣とは現金通貨と市中銀行の債務

(

預金残高

)

の和に等 しい

. – p.8/22

(9)

信用創造

一般にハイパワード・マネー(日銀預け金+現金通貨)

と貨幣供給(現金通貨+預金通貨)に一定の関係がある ことから、日本銀行が日銀預け金を増減させることがで きれば、その何倍も預金通貨が増減するといわれていた 貨幣 ,ハイパワード・マネー より

であるが, より乗数は

1

より大きい

日銀預け金(預金準備) を増減させる、中央銀行の行 動を金融政策という

(10)

金融政策の手段

公定歩合操作 公開市場操作 準備率操作

. – p.10/22

(11)

貨幣の需要の基礎

貨幣を需要する主体として、一般企業と家計が重要である 貨幣がどれだけ需要されるかは、貨幣と代替的な金融商 品との比較・対照によって、望ましい資産構成

(

ポート フォリオ

)

を求めることで決まる
(12)

貨幣の需要

貨幣はその将来価値変動が,その他の金融資産に比較し てずっと安定している

また信用も,他の金融資産(株式や公社債,投資信託)

に比較して格段に高い

そこで取引の決済のためと,将来へ資産を持ち越すため に需要される

. – p.12/22

(13)

貨幣需要の理論

貨幣需要の理論についてはいくつか類型がある

貨幣数量説 とその発展型(取引需要に基礎を おく)

ポートフォリオ選択説 貨幣とそれ以外の危険資産との選 択を考える

在庫理論 貨幣の取引需要と資産需要を同時にあつかう

(14)

在庫理論的接近 (1)

経済主体は将来の取引きの決済のために,富の一部を貨 幣で保有することを前提とする.

企業が自らの製品の在庫を抱えて将来の需要の変動に備 えるということに対応するために,在庫理論的接近とよ ばれる

. – p.14/22

(15)

在庫理論的接近 (2)

企業が自らの製品在庫を抱えることは,資産の一部を製 品の形で持つことを意味する

製品の形での資産の保有は,それと同じ価値をもつ別の 資産(多くは金融資産)を保有する場合に比べて,収益 をもたらさない

貯蔵費用その他の出費が必要となる

一方で,在庫を抱えることによって需要の急激な変化に 対応することができる

(16)

在庫理論的接近 (3)

貨幣を保有すると,決済の便利さを享受する一方で,同 じ価値をもつ利付き債権を持つ場合の利子を失うことに なる

経済主体は,貨幣をもつ便益と費用を比較検討して,貨 幣の需要を決める

. – p.16/22

(17)

ボーモルとトービンの理論

経済主体が一定期間に得る名目所得を とあらわし,

この所得に等しいだけの出費が一定期間において平均的 になされる仮定する

は物価水準と考えればよい

経済主体は,この所得が最初に振り込まれる利子のつく 貯蓄預金口座から,

(

利子はつかないが

)

財取引の決済の ために利用することが必須な当座預金に,一定期間中に どのように振り替えるかを問題とする.

当座預金口座に一定期間おかれる平均残高が,貨幣需要 と考える

この理論は,二つの資産に対する資産選択問題となって

(18)

貨幣保有の費用 (1)

振り替える金額に関わらず,名目費用

1

回の振り 替えにかかる

(

第一種の貨幣保有の費用

)

貯蓄預金口座から当座預金口座に振り替える金額に応じ て,本来支払われる利子が失われるため,これを当座預 金を用いる機会費用と考える

(

2

種の貨幣保有の費用

)

この機会費用の大きさは,当座預金口座の期間中の平均 残高 に利子率 をかけたものに等しい

. – p.18/22

(19)

貨幣保有の費用 (2)

一回あたり だけ振り替えるとすると,振り替える回数 は

だけの当座預金口座は

期間にゼロになるはずだか ら,

1

期間における当座預金の平均残高は

¾

である 第一種の費用の合計は

2

種の費用の合計は

¾

総費用は

¾

(20)

振り替えが

回 の時の平均残高

1

回あたり当座預金口座へ 振り替えるときの平均残高 を図示してみよう

xxx yyy

0 y1

y2

x1 x2 x3 x4 x5

. – p.20/22

(21)

経済主体の最適貨幣保有

経済主体は,貨幣保有の総費用

¾

を最小 にするように,一回あたりの振り替え金額を選択する

これは

とおいて, をもとめればよい.(計算過程は演習とする)

解は

としてもとまる.

経済主体の

(

名目

)

貨幣需要は,当座預金口座の平均残高 だから

(22)

最適な振り替え金額

最適な振り替え金額の決定の様子を図示してみよう

xxx yyy

0

cost3 cost2

cost1

. – p.22/22

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