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京大東アジアセンターニュースレター 第449号

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京大東アジアセンターニュースレター 第 449 号

京都大学経済学研究科東アジア経済研究センター 2012 年 12 月 24 日

目次

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○ お正月休みのお知らせ

○ 中国経済研究会のお知らせ

○ 中国ニュース 12.17-12.23

○ ミャンマー短信 : 2012年11月上・下旬

○ ミャンマー短信 : 2012年 12月上旬・下旬

○ 【中国経済最新統計】

お正月休みのお知らせ

そろそろお正月となりますが、皆さま方のお陰で「京大東アジアセンターニュースレター」もこの一年間 予定通り発行し続けられました。ここに深く御礼申し上げます。

また、大変勝手なことでございますが、お正月休みにつき、次週は当ニュースレターを休刊させていただ きたく存じます。ご迷惑をお掛けしますが、ご理解のほどよろしくお願い致します。

編集者より

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「中国経済研究会」のお知らせ

2012 年度第8 回(通算第32 回)目の中国経済研究会を下記の要領で開催することになりました。多くの

方のご参加をお待ちしております。

時 間: 2013年1月15日(火) 16:30-18:00

場 所: 京都大学吉田キャンパス・法経東館地下一階みずほホール 報告者: 張 紅咏(京都大学大学院経済学研究科博士課程)

若杉隆平(京都大学名誉教授)

テーマ:「生産性、所有形態と中国企業の国際化」

注:本研究会は原則として授業期間中の毎月第3火曜日に行います。2012年度における開催(予定)日は以下の通りです。

前期: 417日(火)、 515日(火)、 73日(火)、 717() 後期:10月23日(火)、11月20日(火)、12月8日(土)、1月15日(火)

(この件に関するお問い合わせは劉徳強(liu@econ.kyoto-u.ac.jp)までお願いします。なお、研究会終了後、有志による懇親会 が予定されています。

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中国ニュース 12 . 17-12 . 23

ヘッドライン

■ 世界銀行:2013年の予想、東アジア経済成長率を上方修正

■ 社会:ドイツ誌、中国で起業する外国人の10の秘訣

■ 文化:中国今年の言葉は「釣魚島」、今年の漢字は「夢」

■ 全国発展改革会議:13年、9大重要取り組みを決定

■ 自動車:中国人の15.4%、3カ月内の自動車購入に意欲的

■ 貿易:一部の通関手数料を年明けから引き下げ

■ 重慶:重病の赤ちゃん乗せたパトカーに誰も道を譲らず、無念の死亡

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2

■ 北京:タクシー、1日190万人が利用

■ 江蘇:日本の女性靴、7割が江蘇省呉江市で生産

■ 上海:日本大手百貨店の高島屋が上海に出店

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ニュース詳細

■ 世界銀行:2013年の予想、東アジア経済成長率を上方修正

【12月20日 中国新聞網】19日、世界銀行は経済予測リポート「東アジアと太平洋地域経済の最新情 報(East Asia and Pacific Economic Update)」を発表し、中国及 び東アジア(日本は含まず)の経済成長率の予測を上方修正した。レポートは、東アジアの発展中の経済体 は13年、引き続き強力な内需の恩恵を受け、このトレンドは14年も継続すると予測。地域全体の13年 の予測成長率を従来の7.6%から7.9%に引き上げた。各国別の13年の成長率の予測は、中国8.4%、

香港3.2%、シンガポール2.0%、韓国3.1%、台湾4%とした。また、14年の成長率については、

中国8%前後、台湾、シンガポール、韓国がいずれも4%、香港は4.3%と予測している。

■ 社会:ドイツ誌、中国で起業する外国人の10の秘訣

【12月19日 環球網】ドイツ誌Harvard Business Managerは「中国でのドイ ツ企業の10の秘訣」と題する記事を掲載した。中国で成功したいと考える欧米人の起業に必要な10の秘 訣を紹介している。1)ブランド。有名ブランドが伝達する意義が、中国人にとって非常に重要である。2)

時間と財力。3)市場の知識。中国は非常に分散した市場だ。南部で成功した製品が北部では受け入れられ るのに長い時間がかかることもある。4)正確な中国の協力パートナー。パートナーは政府との交渉など、

協力を通じて多くの困難を解決してくれる。5)優れた基盤づくり。6)人的資源。積極的で一定レベルの 従業員を探すのは非常に難しい。7)忍耐。8)柔軟性。中国ではすべての変化が早い。昨日の計画が今日 には価値を失うこともある。9)感情の投入。10)幸運。

■ 文化:中国今年の言葉は「釣魚島」、今年の漢字は「夢」

【12月21日 新華網】中国で今年の漢字や言葉を選ぶ活動「漢語(中国語)盤点2012年」の選考結 果が発表された。今年の言葉としては「釣魚島(尖閣諸島の中国側通称)」、漢字としては「夢」が選ばれた。

“国内時事”にかんする「今年の言葉」として「釣魚島」を選んだ。「夢」はこのところ、中国で好んで用い られた漢字だ。「五輪の夢」、「宇宙開発の夢」、「航空母艦の夢」、「ノーベル賞の夢」など、よく使われてきた 言い回しも極めて多い。2012年の「今年の漢字」に「夢」が選ばれた理由としては「庶民はもっと頼れ る社会保障、もっと高レベルの医療衛生サービス、もっと快適な住居、もっと公平な社会環境を期待してい る」ことも背景にあるという。

■ 全国発展改革会議:13年、9大重要取り組みを決定

【12月18日 新華網】18日、中国・北京市で全国発展・改革会議が開催され、「2013年の発展・改 革は全面的に、中国共産党第18回全国代表大会と中央経済会議で定められた全体方針と要求の着実な達成 に努めるべきである。マクロ政策の方向性と経済運営の主要課題を明確に把握し、各方面への配慮を怠るこ となく、重点を最優先し、健全な発展を制約する構造的な問題の解決に努めるにあたって、以下の9つの重 要任務に取り組むべきである」と指摘した。1)経済の安定的成長の促進。2)「三農問題」の解決に力を入 れる。3)物価の基本的な安定を維持する。4)産業のモデルチェンジグレードアップを推進する。5)地 域の調和の取れた発展を促進する。6)都市化の積極的かつ穏当な推進。7)生態文明建設を着実に進める。

8)改革開放のさらなる深化に努める。9)社会保障体制と国民生活の改善。

■ 自動車:中国人の15.4%、3カ月内の自動車購入に意欲的

【12月20日 南方日報】中央銀行調査統計司が発表した「2012年第4四半期預金者アンケート調査 報告書」によると、回答者の15.4%が3カ月内に車を購入する予定と回答し、1999年の調査開始以 来の最高値をつけた。あるネットユーザーは、「これは国内自動車市場の調整が終わり、高度発展に戻ること を意味するのでは?」と指摘した。関係者は「2年間の低成長、買い替え需要の増加、新規購入者の変動性 の開放により、来年の自動車市場は幸先良いスタートを切るだろう」と分析した。同報告書は、中国人民銀 行(中央銀行)が全国50都市の2万人の都市部預金者を対象にアンケート調査を実施し、まとめたものだ。

同報告書によると、現在の物価・金利・所得水準を受け、回答者の19.4%は「消費を増やす」、33.5%

は「投資を増やす」、47.1%は「貯蓄を増やす」と回答した。

■ 貿易:一部の通関手数料を年明けから引き下げ

【12月21日 国家発展和改革委員会】中国国家発展改革委員会(NDRC)と財政省は21日、貿易の 活性化に向け、一部の輸入および輸出品の通関手数料を年明け1月1日から引き下げると発表した。NDR Cのウェブサイトに掲載された声明によると、輸出入品の検査・検疫関連の手数料はほぼ半分に引き下げら れる。現在製品価値の0.12~0.15%に設定されている検査・検疫関連の手数料は、0.08%に引 き下げられる。植物油など一部の食品については、現在の0.4%から0.08%に引き下げられる。鉄鉱

(3)

3 石などの資源製品は、手数料の算出方法を変更し、製品価値ではなく製品数量を基に算出する方式にする。

■ 重慶:重病の赤ちゃん乗せたパトカーに誰も道を譲らず、無念の死亡

【12月22日 新華網】18日、重慶市巴南区の高速道路料金所で、警察官の王翔さんは一組の夫婦に話 しかけられた。女性の胸には小さな赤ちゃんが抱かれている。その赤ちゃんが重病にかかったため、一刻も 早く市内の病院にいかなければならないという。涙ながらに頼む夫婦に王さんは快諾。サイレンを鳴らしパ トカーを走らせた。が、折悪しく高速道路は渋滞。しかもサイレンを聞いても誰も道を譲ろうとはしない。

そればかりか緊急車両通行用の路肩部分まで車がびっしり埋まっていた。結局、到着まで40分がかかった。

到着時、すでに赤ちゃんに命の兆候はなく、その晩に死亡を診断されたという。今月7日、北京市でも同様 の事件が起きたばかり。「中国人の道徳はどこに消えたのか」と嘆く報道が相次いでいる。その矢先に繰り返 された悲劇となった。

■ 北京:タクシー、1日190万人が利用

【12月21日 新京報】中国社会科学院マルクス主義研究院などは、「公共サービス白書(2012)」を 発表。研究グループの調査対象となった中国38都市中、北京の「タクシーの拾いやすさ」は28位と、天 津(2位)や上海(3位)に大きく水をあけられたことが明らかになった。調査統計のデータによると北京 市タクシーの待ち時間について、回答者の8.48%が「30分以上」と回答。45.29%が「10-3 0分」と回答した。北京市交通委員会運輸管理局の関連責任者は、「タクシーが拾いにくいのはタクシーの台 数が少ないから」と指摘、「昨年のデータによると、北京市では1日延べ約190万人がタクシーを利用して いる」とし、「タクシー総量を増加させることが突破口となるだろう」と分析している。

■ 江蘇:日本の女性靴、7割が江蘇省呉江市で生産

【12月21日 蘇州日報】江蘇省呉江市の汾湖ハイテク区内に入居する靴メーカーを中心とする呉江市の 靴輸出は今年、前年比20%強増の伸びを維持している。日本市場に流通する女性用シューズは10足に7 足が呉江製となっている。呉江出入境検験検疫局の集計によると、12年1~11月の呉江市の靴輸出量は 4800万足超、輸出額は3億5000万ドル(1ドル=84円)だった。そのうち95%以上が日本へ輸 出された。

■ 上海:日本大手百貨店の高島屋が上海に出店

【12月20日 東方網】上海市の古北路にこのほど、日本の大手百貨店、高島屋が開業した。上海店は同 社として海外3店舗目となる。日本資本の百貨店では、ヤオハン(八佰伴)やイトキン(伊都錦)などが上 海で挫折しており、高島屋の発展の見通しは不透明だ。主な出資者であるシンガポール高島屋百貨有限公司 は高島屋のシンガポールでの成功の経験を上海高島屋に導入し、行き届いたサービスと最適なショッピング 環境、ユニークな商品を通じて100年の歴史を持つ高島屋のブランド精神を伝えていく考えだ。高島屋の 上海出店の理由は、日本百貨店業の低迷ではなく、中国のハイエンド百貨店の潜在力に好感を持っているか らとみられる。

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ミャンマー短信 : 2012年11月上・下旬

20.DEC.12 中小企業家同友会アジア情報センター代表 東アジアセンター外部研究員(協力会理事) 小島正憲

1.ストライキ関連情報

①給料未払いで雲隠れしたインドネシア人経営者に対してストライキ

南ダゴン市(車でヤンゴン市内から45分程度)の GoldenDay 縫製工場で、11/5から労働者のストライキが起きて いる。この工場の経営者は給料日の11/5に給料の半分を支給し、残り6日に支給すると発表した。しかし、6日から 事務スタッフも経営者も工場に顔を出していない。先月も給料を2回に分けて支給され、2回目の半分は10/6だっ た。

労働者は、今後は給料日に給料全額を支給すること、工場を稼働継続すること、工場稼働継続が難しい場合は稼 働できる経営者にゆずること、工場を閉める事になったら法律に基づいて賠償金を支払うこと、などを要求してストライ キに入った。区の労働管理局の責任者は工場として、11/10に残り給料を支給すると言っているのでそれまで待つよ うにと、労働者たちを説得した。

この工場の実質経営者はインドネシア人で、ミャンマー人の名義を借りて操業していた。政府はこのインドネシア人 経営者のパスポート番号など出入国管理局に連絡し、出国禁止にした。

11/15、経営者は工場内の一部の機械などを売却して、10月分の給与を支払った。

②家具工場の労働者がハンガーストライキ

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4 ヤンゴン市内のシュエピター工業団地にあるトウインミャンマー家具製造工場で、10/25、労働者たちが徹夜スト ライキを起こした。労働者側は、労働者が同意しない社外の現場で労働をさせないこと、工場の規則を勝手に厳しい ものに変更しないこと、社会保障カードを発行すること、ストライキ中も給与を支払うこと、労働者を差別せず平等に扱 うこと、などの要求を掲げて268人の労働者がストライキに入った。このストライキは労働者側との交渉に、経営者が代 理人を立てて臨んだので、11/01、労働者側は怒って10人の労働者がハンガーストライキに入った。労働局が「スト ライキ中の給与支払い」を除く4項目を認めるようにと、経営者側に通達したので、労働者たちは11/11にいったん ストライキをやめた。

その後、経営者側は12/04まで工場側をロックアウトし続けたので、多くの労働者たちは、「働きたくても働けな い」のだから、この期間の給与を支給するようにと、12/04、再度、ストライキに突入した。

また経営者側も、「労使双方で労務紛争の解決協議中にハンガーストライキは行うべきではない」、また「会社では、

工場内で働く家具の製造労働者と社外の建設現場での家具の据え付けなどを行う労働者とは、労働契約を変えてい る。両者を一律に扱うことはできない。労働者たちが現場へ行くことを勝手に拒否しているのだから、その分の給与は 支払わない」としている。

3.ラカイン州での民族紛争再発:ロヒンギャ族問題

①10/21・22、ラカイン州で民族紛争再発

ミャンマーの西部、バングラデシュとの国境沿いのラカイン 州で、仏教徒のラカイン族が刀剣やナイフで武装し、イスラム 教徒のロヒンギャ族を襲撃、200戸以上の住宅に放火、破壊し た。その後、紛争は10/30まで続き、ミャウウーや ミンビャー などで、死亡者89人、重傷者136人、放火・破壊された家53 51棟、その結果、32,231名が難民となった。

2010年のラカイン州北部の山崩れで19,000人、同年の 台風で26,000人の難民が発生しており、現在、75,000人 ほどの難民が発生。現地では相当な支援が必要となっている。

ラカイン州の人口は約320万人、そのうちロヒンギャ族が80万 人、そのほとんどが難民と推定されている。

ラカイン州の宗教がからんだ民族紛争は、きわめて複雑で あり、一方的な情報だけでは正確な判断はできない。

逆に、バングラデシュでは、イスラム教徒による仏教徒の大 規模な襲撃事件が起きている(私の10/26の短信:現地取 材報告を参照していただきたい)。

右図からもよくわかるように、バングラデシュ最南端の テケナフ(バングラデシュ内のロヒンギャ族難民居住地)とミャ ンマーは指呼の間である。

現在、私はバングラデシュで縫製工場を稼働させている。また過去においてミャンマーでも縫製工場を経営してい たので、現在でも知人が多い。また今、小規模ながら IT 関連会社を経営している。したがってバングラデシュ・ミャン マーの両国のどちらからも情報収集が可能であり、正確な判断ができる立場にある。今後もこのロヒンギャ族問題を 継続して追及し、偏らない情報を提供していくつもりである。どちらかと言えば、日本のメディアでは、ミャンマーのロヒ ンギャ族贔屓の報道が多いと思う。残念ながら、私は上記のラカイン州民族紛争については、未検証である。近日中 に現地取材を敢行し、短信で報告する予定である。

なおスー・チー氏は、「暴力は双方によってなされている。私はどちらの側にも立たない。ロヒンギャ族の無国籍問 題にも、政府は方策を講じるべきだ」との発言に留めている。

②ラカイン州で銃所持規制

ミャンマー政府は、今回のラカイン州の民族紛争を受け、国民が不法に持っている現地製造の銃などを、政府に差 し出すようにと発表。ラカイン州では、10の市町村から色々な銃などが差し出された。その数は11月末で、1000挺 に及んだという。

③ミャンマー・バングラデシュ間の国境フェンス作業が一時中断

ミャンマー政府は現在、バングラデッシュとの国境にフェンスを立てる作業場を行っているが、11/06,作業してい たミャンマー軍人をバングラデシュ軍が銃撃するなどして拉致したので、作業は一時的に中断。このフェンス設置作 業は6年前から行われており、現在300㎞に及んでいるが、未完成。6月の民族紛争勃発後に、フェンス設置作業が 見直され、ミャンマー政府は再び力を入れるようになっていた。

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④ミャンマー・バングラデシュ間の陸の国境、一時閉鎖

11/19、ミャンマー政府は、ミャンマー・バングラデシュのすべての陸の国境を閉鎖したと発表。11/06にラカイ ン州マウントー町北方の国境フェンス設置現場で、ミャンマー軍人が銃撃され、1人が死亡、4人が行方不明になった ため。現在、ミャンマーの国境警備隊とバングラデシュ国境警備隊の担当者が交渉中。

11月下旬、ミャンマーとバングラデシュの国境の51マイルと52マイルの間で、ミャンマー軍とバングラデシュの武装 組織が2回に渡って交戦したという情報あり。

⑤ミャンマー政府要人、ロヒンギャ族の身元調査を行うと発言

11/21、国境関係の責任者である政府のテイン・テー中将が、ラカイン州に居住しているロヒンギャ族の身元調査 を厳密に行い、バングラデシュからの侵入者であるか、古くから居住している者かを判別し、1982年の国民憲法に則 って処置をすると発言。またテイン・テー中将は、今回の紛争を背後で操っていた人間を逮捕したとも発表。

さらにテイン・テー中将は、「元来、ミャンマーにはロヒンギャ族という言葉も民族も存在していない。ベンガル族は存 在しているが、彼らはそのように呼ばれるのを好まない」とも発言。

なお、米国のオバマ大統領は、ミャンマー訪問時に、ロヒンギャ族という言葉を使い、テイン・セイン大統領にその解 決を迫った。テイン・セイン大統領は、ロヒンギャ族への国籍付与を検討する姿勢を見せ始めている。

⑥ラカイン州で500軒の住宅再建

UNHCR とミャンマー航空、ミャンマー国境関係省庁が協力して、民族紛争でラカイン州マウントー町の焼失した住 宅を、500軒以上、再建すると発表。なおマウントー町には、ロヒンギャ族は居住しておらず、全部がラカイン族だとい う。ラカイン州内には、ロヒンギャ族に襲撃され、住居を失ったラカイン族も少なくない。

⑦バングラデシュから漂着したロヒンギャ族をマレーシアへ追い出す

11/25、ラカイン州チャオピュー市から少し離れた村の海岸に、バングラデシュからの船が漂着した。船には47人 のロヒンギャ族が乗っており、マレーシアへ向かう途中で、エンジンが故障し、チャオピュー沿岸に漂着したという。ミャ ンマー当局は、エンジンを修理し、食糧や水を援助して、翌日、マレーシアへ向かわせた。

3.銅山開発で住民と警官隊が衝突、住民数十人が負傷

①10/29、ミャンマー中部で開発中のレパダウン銅山で住民と警官隊が衝突、住民数十人が負傷

10/29午前3時、ミャンマー中部で開発中のレパダウン銅山(ミャンマー国軍と中国企業の合弁事業)で、閉鎖を 求め居座る地元住民や僧侶たちのキャンプを警察当局が強制排除した。住民数十人が負傷、逮捕者も出たもよう。

同鉱山は2010年に国軍系のミャンマー連邦持ち株会社と中国の万宝(WANBAO)鉱産有限公司が旧道開発に 合意したもの。今年6月には、環境汚染や土地の強制収用に反対する地元住民に僧侶も加わり、現場周辺を包囲し テントを張って座り込んで、工事を中止に追い込んだ。11月に入っても数百人が抗議活動を続けており、政府当局 は11/27までに退去するよう求めていた。

当日、スー・チー氏が現場を視察のため訪れ、同日夕方、現場で地元住民に、「国の将来にとって正しいと思うこと をする。私の決断が皆さんを喜ばせるとは限らない」と述べ、銅山閉鎖活動を支持しない可能性を示した。

②地元僧侶が暴力行為に抗議

12/03、地元住民と僧侶たちは、当局の暴力や違法な爆薬を使った行為に抗議する声明を告示し、損害賠償を 訴え、逮捕者の即時釈放を訴えた。その中で、地元住民と僧侶たちは、銅山開発が中止になるまで、徹底して抗議 活動を続行すると表明した。当局は、ただちに同地の僧院20個所に呼びかけ、事態の解決方法を探ったが、強制排 除で負傷した僧侶の所属する僧院10個所は、それに参加しなかった。

③政府、調査員会の委員長にスー・チー氏を起用

11/29の強制排除に対して、政府は「やり過ぎを」認め、12/03、事業継続の是非を判断する調査員会の委員 長にスー・チー氏を起用することを決めた。

④ミャンマー中国大使、調査委員会の決定に従う意向を示す

12/07、在ミャンマー中国大使は記者会見で、「スー・チー氏が導いた調査員会が正しい決定をすると信じている。

よい解決方法が出てくれば喜んでそれに従う。ただし中国側は、農地を高額で買い取ったし、地元のために学校や 僧院を建てた。また地元住民のための住宅200軒を建設してきた。銅山開発についても、先進技術を駆使しており、

環境破壊の可能性は少ない。この銅山から生まれる売り上げも、その56%を経費とし、残りの44%利益とし、ミャンマ ー政府に16.8%、ミャンマービジネス組合に13.8%、中国企業に13.4%を配当する予定である」と発言した。

さらに万宝有限公司が、この銅山から産出した鉱物を使用して、武器製造関連事業を行っており、ミャンマー国軍 に武器を提供しているというウワサに対して、在ミャンマー中国大使は、万宝公司はまったく無関係であると否定した。

ただし万宝公司の経営者の母親が武器製造事業を行っていることは、否定しなかった。

スー・チー氏は、この問題で、上述のように歯切れの悪い発言をして、民意を汲まない意向も示唆している。民主 化の旗手であるスー・チー氏でさえも、実際の政治の修羅場に立たされると、民衆の要求を踏みにじりざるを得ないと

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6 いうことであり、ミャンマーでは今、「民主化」の本質そのものが大きく問い直されていると言える。もしスー・チー氏が 銅山開発中止という地元住民の要求を呑んだ結論を出した場合、中国はミッソン・ダムの開発中止に次ぎ、またして も契約済みの大型プロジェクトを一方的に破棄されたことになり、これは中国との外交上の問題に発展する可能性が 高い。また今後の外資誘致にも影を落としかねない。一方、民意を無視して、銅山開発を続行した場合、多くの民衆 を裏切り、民主化に逆行することになり、これまた欧米各国からの非難の的になる。スー・チー氏とミャンマーの民主

化は、ロヒンギャ族問題も含め、今、試練に立たされていると言える。

以上

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ミャンマー短信 : 2012年 12月上旬・下旬

21.DEC.12 中小企業家同友会アジア情報センター代表 東アジアセンター外部研究員(協力会理事) 小島正憲

1.最近の外資企業などの進出状況

《 日本関連 》

・10/12、丸紅の朝田照男社長は、ヤンゴンで記者会見し、同国での発電所や鉄道建設、工業団地の造成など大 型インフラ整備のほか、不動産開発事業、農業・畜産・水産業も有望であると発言。

・10/27、岐阜県の十六銀行がミャンマーの民間銀行と業務協力協定を締結したと発表。

十六銀行が提携するのはエーヤワディ銀行(本店:ネピドー)。十六銀行は今後、ミャンマーへの進出などを検討す る取引先に対し、同国の投資環境情報や、法務、税務などの情報提供を行っていく。また進出した取引先に対し ては、エーヤワディ銀行の口座開設や、各種金融サービスを提供していく。

・11/16、国土交通省は、ミャンマーの包括的な交通インフラ整備に協力していくと発表。

・11/16、イオンはミャンマーで衣料品のプライベートブランドトップバリュの生産委託を10月から始めたと発表。委 託先は複数の現地日系企業。

・11/18、政府がミャンマーに対する500億円規模の円借款を来年にも実施する方針を固めたことが判明。

・11/19、東洋エンジニアリングのタイ関連会社:トーヨー・タイ・コーポレーション(TTCL)は、ヤンゴンに出力100メ ガワットの発電所を建設するため、ミャンマー第2電力省と合意書を交わしたと発表。第1期分40メガワットは来年3 月、第2期分60メガワットは来年8月までに完成予定。

・11/19、電気工事のきんでんは、今年度内にミャンマーに駐在員事務所を開設する計画であることを発表。ミャン マーでは今後、発電所や水道などのインフラ整備が進むほか、工業団地の工場建設などで電気工事の需要が拡 大すると見込んでいる。政府開発援助(ODA)案件も視野に入れながら、当面、現地で技術者教育に注力する予 定。

・11/23、24の両日、ミャンマーで日本の JCB カードと中国の CPU カードを使用できるようにするため、JCB と CPU が Myanmar Payment Union(MPU)と同意契約を結んだ。これにより JCB カードと CPU カードは、ミャンマー国内 の MPU 傘下の17の銀行や ATM、クレジットなどが使用可となる。ミャンマーではすでにビザやマスターなどのカー ドが特定の銀行と提携しているが、1年後しか使えず、使用料金も高いという。

・11/30、フォスター電機はすでに7月に現地法人を設立。現在、スピーカーなどの生産準備を進めているという。

・12/03、物流企業の鈴与(本社静岡市)は、ヤンゴンに駐在員事務所を開設したと発表。

駐在員事務所は鈴与のタイ法人が設立。当面は駐在員は常駐させず、タイからの出頭ベースで対応する。

ミャンマーに進出する取引先企業をサポートするため。

・12/03、旅行会社大手のエイチ・アイ・エス(HIS)は、ヤンゴンに支店を開設したと発表。

当面は日本からのビジネス客を需要を見込む。

・12/04、ファミリーマートがミャンマーとマレーシアに、早ければ2014年にも進出する方向で検討を進めていると明 らかにした。進出後は、数年でコンビニ店舗をそれぞれ数百店舗に拡大していく考え。

・12/05、日本政府は12/10からミャンマーとの投資協定の本協議に入ると発表。関係者によると、日本側は「自 由化をベース」に進めていくものとみられる。

・12/11、山形県鶴岡市に本店を置く荘内銀行は、2013年2/24~3/02にかけて、ミャンマー・カンボジアの視 察ツアーを行うと発表。視察するのは、主にミャンマーのヤンゴン、カンボジアのプノンペンの工業団地や経済特区、

日系企業など。

・12/11、名古屋・十六・百五の3銀行は、2013年1/16に、名古屋で投資進出セミナーを開催する。

・12/11、双日は、ミャンマーの新首都ネピドーに出張所を15日付けで開設したと発表。丸紅などはすでにネピドー に事務所を構えており、今回の双日で大手商社6社の拠点が出揃ったことになる。

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・12/11、大和総研は都内で会見を開き、ミャンマー中央銀行と協力して創設する同国証券取引所に、同総研の開 発した最新のクラウド・コンピューティングのシステムを導入する方針を明らかにした。

・12/12、KDDI は2013年1月にミャンマー法人「KDDI ミャンマー(仮称)」を、資本金125万ドルで設立すると発表 した。KDDI が10%、子会社の KDDI シンガポールが90%を出資する。ヤンゴンで IT インフラや保守・運用点検サ ービスが整備されたオフィス「KDDI ミャンマービジネスセンター」を開設し、日系企業の迅速な事業立ち上げを支 援する。

・12/18、明電舎はミャンマー大手の変圧器メーカー:アジア・ゼネラル・エレクトリック(AGE)と、同機器の設計や製 造に関する技術提携を結んだと発表。日立製作所や三菱電機などと共に重電大手に数えられる明電舎は、今後、

ミャンマーで産業化や都市化が進み、現状の老朽化した電力インフラの急速な改善需要が出てくると見ている。

・12/19、通信設備などを手がける双見通信工業(本社千葉県柏市)は、年明けにもヤンゴンに地元企業との合弁 会社を設立すると発表。同国で開発が計画されているティラワ工業団地のインフラ整備に伴う政府開発援助

(ODA)を狙に行く。

・12/20、2013年2/27~3/03まで、名古屋・十六・百五の3銀行が共同でミャンマーへ視察団を派遣すると発 表。視察団の参加対象は、同国への進出に関心のある取引先企業の代表者や海外事業責任者。定員20名。参 加費用は航空運賃や宿泊費込みで約27万円。

・日立物流の全額出資子会社の日新運輸は、ヤンゴンに現地の投資会社と合弁で物流会社を設立。

2013年1月から、ミャンマー生産製品の日本への一貫輸入事業を手がける。現地日系縫製工場などで生産され た製品を自社倉庫において品質検査を行い、ミャンマーの工場の出荷手続きから海上輸送の手配、日本での輸 入業務、日本の港から小売店までの配送まで一貫して請け負う。3年後には、年の売り上げ10億円を目指す。

《 タイ関連 》

・11/19、東洋エンジニアリングのタイ関連会社:トーヨー・タイ・コーポレーション(TTCL)は、ヤンゴンに出力100メ ガワットの発電所を建設するため、ミャンマー第2電力省と合意書を交わしたと発表。

・11/26、タイの上場企業エナジー・アースは、ミャンマーのダウェイ地区で炭鉱調査に乗り出すと発表。同地区の 開発権を持つイースト・スターと連携し、埋蔵量が400万トンを越えるかどうかを調査することにしているという。

・11/26、タイの上場企業エナジー・アースは、ミャンマーのダウェイ地区で炭鉱調査に乗り出すと発表。同地区の 開発権を持つイースト・スターと連携し、埋蔵量が400万トンを越えるかどうかを調査することにしているという。

・11/28、タイ空港会社(AOT)は、ミャンマーの運輸当局と同国の空港開発に関し、幅広い分野での協力に向け協 議を行っていると発表。AOT 社のソムチャイ社長代行は、ミャンマーの旅客・貨物需要の潜在力や、2015年の ASEAN 域内統合に向けた同国の重要性の高まりを指摘。ミャンマー側のデータによると、ヤンゴン空港の2011年 の旅客取り扱い実績は約240万人で、12年は280万人の見込み。4年後には550万人と試算している。

・11/28、タイの食品缶詰メーカー:ハイキュー・フード・プロダクツは、ミャンマーで水産缶詰工場の建設を検討して いると発表。

・12/05、タイ素材大手のサイアム・セメント・グループ(SCG)は、2013年にミャンマーのタニンターリ地区にセメント 工場を建設すると発表。同国ではセメントが不足しており、SCG 社は170万~180万トンの工場を計画中。また建 材などを販売する店舗を計4か所設置する方針。

・12/06、タイで家電の割賦販売を手がけている米系シンガー(タイランド)は、ミャンマーへの進出を検討中と発表。

・12/07、タイで文具やカミソリ・ライターなどを販売している仏系ビッグ・プロダクト(タイランド)は、来年、ミャンマーと ラオスに進出すると発表。

・タイの商業省輸出振興局は、ヤンゴンで12/06~09、マンダレーで12/13~16に、タイ製品を PR する展示会を 開催する。タイの日用品や健康・美容・建設資材・家具メーカーなど220社が259ブースを出展するという。

・12/11、タイの環境エンジニアリング会社:ハイドロテックは、ミャンマーの工業団地内に3億バーツで浄水場を建 設すると発表。2013年に着工し、14年に完成予定。

・12/11、タイでベンツなどの並行輸入を行っている会社:TSL オート・コーポレーションは、ミャンマーに自動車サー ビスセンターを開設、また遮光フィルム事業を展開すると発表。

・12/20、タイのイベント会社:インデクッス・クリエイティブ・ヴィレッジ(ICV)が、ヤンゴンで新年のカウントダウン・パ ーティーを行うと発表。ICV 社は今年、ヤンゴンの大手放送局と合弁会社を設立。パーティーはその合弁会社と共 催で、シュエダゴンパゴダから2kmほど離れた場所で行う。俳優や歌手を招き、5万人規模のものにする予定。

《 その他のアジア諸国 》

・11/24、ベトナムの通信大手で携帯電話モビフォンを運営するベトナム・モバイル・テレコム・サービシズ(VMS)は、

ヤンゴンに駐在員事務所を開設。VMS の幹部は、「ミャンマーは通信や情報産業などの分野をはじめとして外資に 門戸を開き始めた。ミャンマーに駐在員事務所を開設することにより、VMS は同国の通信市場への長期的かつ強 力な投資への関与を示すと共に、モビフォンと地場提携先間の事業を他分野で迅速化する」と語っている。

・ベトナムで都市開発や小売り事業を展開している CT グループは、ミャンマーのスーパー・ワン・インターナショナル・

トレーディング社に、ベトナム製品を供給するために合弁会社を設立。2年以内にヤンゴンでショッピング・モールも

(8)

8 オープンさせる予定。

・ベトナムのナムキン・スチール社は、ミャンマーで鉄製の屋根ふき材を販売している。同社幹部は、「われわれは中 級品では安い中国製に勝てないので、ミャンマーには高級品を持ってきている」と語っている。

・ベトナムの不動産大手ホアンアインザーライ(HAGL)は、ヤンゴンで投資額3億ドルの複合施設(5つ星ホテル・ショ ッピングモール・オフィスビルなど)の開発に向けて動いている。すでにヤンゴン市内で8ヘクタールの土地を確保。

・ベトナムのアンザン・プラント・プロテクション社は、ミャンマーのグリーン・アジア社と5500万ドルを投じて合弁会社を 設立。これを通じ、精米所を建設するほか、イネ種子、肥料、農薬などを供給する予定。

・ベトナムの関税総局は、2012年1~10月のベトナムからミャンマーへの輸出額は8970万ドル、輸出品は化学関連、

プラスティック、衣料品、陶器、鉄鋼、機械など、ミャンマーからの輸入は9660万ドルで、半分は木材、木工製品で あると発表。

・シンガポールに本拠を置く華僑銀行(OCBC)の国際商業銀行責任者は、「ミャンマーとシンガポールの経済・貿易 上のつながりを考えると、シンガポールの中小企業はミャンマー市場の大きな可能性を引き出すのに有利な位置 にいる」と語った。OCBC は最近、中小企業顧客と共にミャンマーを訪れ、ミャンマーの建設・不動産開発、インフラ 整備、交通、海運、ホテル・旅行関係者と面談し、ビジネスチャンスを探った。

・12/12、シンガポール証券取引所に上場している RH ペトロガスは、ミャンマーで新たな権益を確保したと発表。

・12/12、KDDI は2013年1月にミャンマー法人「KDDI ミャンマー(仮称)」を、資本金125万ドルで設立すると発表 した。KDDI が10%、子会社の KDDI シンガポールが90%を出資する。ヤンゴンで IT インフラや保守・運用点検サ ービスが整備されたオフィス「KDDI ミャンマービジネスセンター」を開設し、日系企業の迅速な事業立ち上げを支 援する。

・12/08、マレーシアで石油サービスなどをてがけるスコミ・グループは、ミャンマーで掘削関連事業を受注した。スコ ミ・オイルツールズは2003年以降、ミャンマーで PTTEP インターナショナルや大宇などの大手顧客にサービスを提 供している。

・12/17、インドネシアの国営スズ大手のティマ社は、ミャンマーのタニンダーリ地区で10ヘクタールの鉱業権益を 確保したと発表。2013年に探鉱開始予定。

・11/17、韓国のハナ銀行がヤンゴンで代理店を開設し、両替業を行う。ハナ銀行は、韓国のサービスや技術をミャ ンマーの国民に提供したいという。

・11/15、香港と広東省の衣料企業約500社が100億米ドル(約8000億円)以上を投じて、ミャンマーに工業団地

「香港工業園区」を建設すると発表。中国本土の人民元高や人件費上昇、労働争議の頻発、深刻な人手不足な どを受けたもので、今後、ミャンマーを珠江デルタ地区以外の新たな生産拠点にする予定。工業団地はヤンゴン 周辺での建設を予定。計50万人の雇用を産み出すという。

・ミャンマーの LOIHN 社が、海外の投資者と組んで、ヤンゴンあるいはバゴーに工業団地を建設する予定。

2.ダウェイ開発関連情報

・11/19、ミャンマーのテイン・セイン大統領とタイのインラック首相は、カンボジアのプノンペンで首脳会談を行い、

ダウェイ開発プロジェクトの実現に向けて協力していくことを確認した。なお、両者は同開発を2015年末までに、終 了させることに同意し、12月中旬に両者がダウェイで再度会談することにした。

・11/21、ミャンマー経済発展省のカンゾー氏は、ミャンマー・タイ両国以外の国:アジアの各国、オーストラリア、ニュ ージーランド、日本、韓国、中国、欧米諸国の企業に、ダウェイ工業団地開発への参画を呼びかけた。

・11/26、タイの上場企業エナジー・アースは、ミャンマーのダウェイ地区で炭鉱調査に乗り出すと発表。同地区の 開発権を持つイースト・スターと連携し、埋蔵量が400万トンを越えるかどうかを調査することにしているという。

・12/03、タイのインラック首相は、タイ投資促進委員会(BOI)事務局に対し、ダウェイ開発の奨励策について政府 関係者と協議し、検討するように指示した。

・12/03、タイのニワッタムロン首相府相は、12月中旬に予定されていたインラック首相とテイン・セイン大統領の会 談を来年初頭に延期したと発表。

・12/11、ミャンマー南部ダウェイの深海港や工業団地の開発を請け負っているタイの建設最大手:イタリアンタイ・

デベロップメント(ITD)は、団地内の工場建設用地の販売を1~2か月以内に販売を開始する予定と発表。

・ITD 社は、ダウェイ深海港建設の大型機械などを運び込むために、10万トン級の船が接岸できるようなミニポートを 2013年2月末までに建設する予定。ダウェイにはすでにミニポートが建設済みであるが、強度不足のため使用で きないことが判明している。以後この港は、国内輸送用にのみ使用する予定。

・12/17、タイとミャンマーの両国首脳会議において、ミャンマー側が開発予定地の縮小を提案した。ミャンマー側の 意図は不明。タイ側は即答せず。ミャンマー側は従来の204.5平方キロ開発予定地を150平方キロ程度に縮小 することを求めた。同会議でタイのチャチャート運輸相は、同プロジェクトに日本など第3国の参加を求める考えを 示した。また総額2700億バーツに達する巨額プロジェクトの推進について、「まずは強固な財政状態にある企業 パートナーを見つけることが優先課題である」と述べた。

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・12/18、タイのチャチャート運輸相はダウェイ開発計画に向け、タイ側は総額750億バーツを投資する計画を発 表。

3.その他の情報

①受刑者に恩赦

・11/15、テイン・セイン大統領は受刑者452人に恩赦を与えると発表。ただしその中に政治犯が含まれているかは 不明。11/19に米国のオバマ大統領がミャンマー入りするため、民主化をアピールする狙いがあると見られる。

・11/19、さらに66人の受刑者に恩赦を与えたと発表。

②日本人ツアー客が6倍に増加

・ミャンマーを訪れる日本人が前年対比6倍に増加した。2012年初めから、10月末までに36,000人以上の日本人 が入国した。同時期にタイ人は72,000人、中国人は32,000人がミャンマーを訪れた。

③タイ政府、ガスタービン発電機を2基、貸与。

④11/12、マンダレーで中国人の宝石商人が、掃除をしていたミャンマー人の子供(14歳)に50万チャットを盗んだ と疑いをかけ、殴打した。この後、濡れ衣だったことがわかり、中国人宝石商が20万チャットを支払うことで和解。

4.為替レート

2012年11月19日 1ドル=844チャット 2012年12月06日 1ドル=867チャット

以上

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【中国経済最新統計】

実 質 GDP 増加率 (%)

工 業 付 加 価 値 増 加 率 (%)

消費財 小売総 額 増 加 率(%)

消費者 物価指 数 上 昇 率(%)

都 市 固 定 資 産 投 資 増 (%)

貿 易 収 (億㌦)

輸 出 増 加 率 (%)

輸 入 増 加 率 (%)

外国直 接投資 件 数 の 増加率 (%)

外 国 直 接 投 資 金 額 増 加率 (%)

貨 幣 供 給 量 増 M2(%)

人 民 元 貸 出 残 高 増 加 率(%) 2005 10.4 12.9 1.8 27.2 1020 28.4 17.6 0.8 ▲0.5 17.6 9.3 2006 11.6 13.7 1.5 24.3 1775 27.2 19.9 ▲5.7 4.5 15.7 15.7 2007 13.0 18.5 16.8 4.8 25.8 2618 25.7 20.8 ▲8.7 18.7 16.7 16.1 2008 9.0 12.9 21.6 5.9 26.1 2955 17.2 18.5 ▲27.4 23.6 17.8 15.9 2009 9.1 11.0 15.5 1.9 31.0 1961 ▲15.9 ▲11.3 ▲14.9 ▲16.9 27.6 31.7 2010 10.3 15.7 18.4 3.3 24.5 1831 31.3 38.7 16.9 17.4 19.7 19.8

9 9.6 13.3 18.8 3.6 23.2 169 25.1 24.4 12.2 6.1 19.0 18.5 10 13.1 18.6 4.4 23.7 271 22.8 25.4 8.7 7.9 19.3 19.3 11 13.3 18.7 5.1 29.1 229 34.9 37.9 28.1 38.2 19.5 19.8 12 9.8 13.5 19.1 4.6 20.4 131 17.9 25.6 9.2 -13.3 19.7 19.9 2011 9.2

1 19.9 4.9 23.7 65 37.7 51.4 16.6 11.4 17.3 16.9 2 14.9 11.6 4.9 -73 2.3 19.7 -10.9 32.2 15.7 16.2 3 9.7 14.8 17.4 5.4 31.2 1 35.8 27.4 10.5 32.9 16.6 16.2 4 13.4 17.1 5.3 37.2 114 29.8 22.0 8.2 15.2 15.4 15.8 5 13.3 16.9 5.5 33.6 130 19.3 28.4 12.1 13.4 15.1 15.4 6 9.5 15.1 17.7 6.4 11.8 223 17.9 19.0 6.6 2.8 15.9 15.2 7 14.0 17.2 6.5 27.7 315 20.3 23.0 2.7 19.8 14.7 15.0 8 13.5 17.0 6.2 33.4 178 24.4 30.4 6.4 11.1 13.6 14.8 9 9.1 13.8 17.7 6.1 27.3 145 17.0 21.1 -3.5 7.9 13.1 14.3 10 13.2 17.2 5.5 34.1 170 15.8 29.1 -0.6 8.7 16.7 14.1 11 12.4 17.3 4.2 21.4 145 13.8 22.6 -12.9 -9.8 16.2 14.0 12 8.9 12.8 18.1 4.1 5.7 165 13.3 12.1 -15.4 -12.7 17.3 14.3 2012

1 4.5 25.3 273 -0.5 -15.0 4.6 10.8 16.6 14.8 2 21.3 3.2 -315 18.3 40.3 38.7 -0.9 17.8 15.0 3 8.1 11.9 15.2 3.6 21.1 53 8.8 5.4 -6.5 -6.1 18.1 15.7 4 9.3 14.1 3.4 19.2 184 4.9 0.4 -26.1 -0.7 17,5 15.4 5 9.6 13.8 3.0 21.0 187 15.3 12.7 -6.1 0.0 17.9 15.7 6 7.6 9.5 13.7 2.2 21.8 317 11.3 6.3 -16.3 -6.9 18.5 16.0 7 9.2 13.1 1.8 20.6 251 1.0 5.7 -7.8 -8.6 18.9 16.0 8 8.9 13.2 2.0 19.4 267 2.7 -2.7 -12.7 -1.4 18.4 16.1 9 7.4 9.2 14.2 1.9 23.1 277 9.8 2.3 -6.4 -6.8 19.8 16.2 10 9.6 14.5 1.7 22.4 320 11.5 2.2 1.8 -0.2 14.6 15.9

(10)

10

11 10.1 14.9 2.0 20.0 196 2.8 -0.1 -8.7 -5.4 14.5 15.7 注:1.①「実質 GDP 増加率」は前年同期(四半期)比、その他の増加率はいずれも前年同月比である。

2.中国では、旧正月休みは年によって月が変わるため、1月と 2 月の前年同月比は比較できない場合があるので注意 されたい。また、( )内の数字は 1 月から当該月までの合計の前年同期に対する増加率を示している。

3. ③「消費財小売総額」は中国における「社会消費財小売総額」、④「消費者物価指数」は「住民消費価格指数」に対応 している。⑤「都市固定資産投資」は全国総投資額の 86%(2007 年)を占めている。⑥―⑧はいずれもモノの貿易であ る。⑨と⑩は実施ベースである。

出所:①―⑤は国家統計局統計、⑥⑦⑧は海関統計、⑨⑩は商務部統計、⑪⑫は中国人民銀行統計による。

Referensi

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が負担するのかなど毎回議論になりました。役員で補てんをしようではないかという話も あり、やっとまとまってきたというお話です。 入澤 補足ですが、行政とのかかわりは、伊藤先生を中心としたワークショップの時に清水さ んと先生の方から市の方もそこに参加してくださいと呼びかけられた時が一番強かったと