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令和 2 年度第 3 学期始業式式辞(放送)

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Academic year: 2023

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令和2年度第3学期始業式式辞(放送)

おはようございます。2021年、令和3年、明けましておめでとうございます。

まずは気持ちよく挨拶でスタートです。今年も日頃から挨拶が溢れる学校、穎明 館でありたいと思います。「目は心の窓」と言います。マスクをしていても、マ スクをしているからこそ、まなざしは優しく、表情豊かに挨拶を交わしましょう。

2学期の終業式から約2週間、心と形を整えることはできましたか。今日は、

新年・新学期のスタートを意識してキャリア教育の観点から、将来に向けて皆さ んに求められている力、身につけてほしい能力について話したいと思います。

さて、経済同友会の「企業の採用と教育に関するアンケート調査」結果におい て、「企業が学校教育に期待すること」として、人格、教育、経験の3要素に関 わる報告があります。人格面で期待されることは、中学・高校・大学ともに1位 は「対人コミュニケーション能力の育成」です。企業の採用選考の場では、この

「コミュニケーション能力」が、15 年連続で最も重要視される項目になってい ます。次に教育面で期待されることでは、中学・高校の 1 位は「基礎学力の養 成」です。大学の1位は「論理的思考能力等の養成」になっています。そして期 待する経験面の上位三項目は、中学・高校・大学ともにクラブ・サークル活動、

ボランティア活動、国際交流活動となっていました。

また、「社会人基礎力」という概念もあります。3つの能力として、前に踏み 出す力(アクション)、考え抜く力(シンキング)、チームで働く力(チームワー ク)が挙げられ、その育成が教育現場に求められてきています。

穎明館生の皆さん、今までの話を聞いてどう思いますか。他の先進国に比べて、

日本の若者の自己肯定感が低いと言われて久しいですが、皆さんの中にも、「今 の自分に自信がない」とか、「将来に向けて漠然とした不安を抱いている」とい う人がいると思います。実は企業や社会が求めている力、身につけてほしい能力 は、穎明館の毎日の教育活動で十分に身につくものなのです。皆さんが日々の授 業で身につける基礎学力、学校行事やクラブ活動、多彩な課外活動で培うコミュ ニケーション能力等々。自信をもって、新年・新学期も今まで通り、否、今まで 以上に、大学入試に向けて、そしてその先の将来に向けて、それぞれの取り組み に力を入れていきましょう。

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もう一つ、最近、心理学の立場から注目されている「グリット」について触れ ておきます。グリットとは、「Guts(闘志)」、「Resilience(粘り強さ)」、「Initiative

(自発性)」、「Tenacity(執念)」の頭文字をとった造語で、能力に関係なく頑張 っていく力のことを言います。すなわち、グリットとは「やり抜く力」です。2 学期の終業式で「心は形を求め、形は心を進める」という言葉を紹介しましたが、

何かを求め、やり遂げようとするときには、自分に負荷がかかります。その負荷 に耐えられるかどうかが、グリットを持ち続けられるかどうかの条件になりま す。心理学の立場では、このグリットは生まれつきのものではなく、後天的なも のであり、継続的に努力をすれば必ず身につくものだそうです。穎明館生には、

グリットを大事にしてほしい。何事にも一歩前に踏み出し、失敗しても、粘り強 く取り組んでいくことを期待しています。

穎明館では従来からキャリア教育に力を入れてきました。キャリア教育のキ ャリアにはいろいろな意味合いがありますが、私は「役割」を重視しています。

家族の一員としての役割、穎明館生としての役割、クラス・クラブの一員として の役割………役割は過去、現在、未来とつながっています。今の役割をきちんと 果たせる人は、これから将来の役割も任せられる人に成長していくはずです。学 校はその資質を鍛える訓練の場でもあります。だからこそ一所懸命に自分の役 割を果たそうとするところに、適性や将来の可能性が見えてくるように思いま す。今の自分にでき得ることに全力を尽くすこと、それが一番のキャリア教育だ と言えそうです。自分のでき得ることに全力を尽くすことは、Withコロナ時代 の全人類的なテーマでもあります。常にベストを尽くすことを意識しましょう。

さて、6 年生、34 期生の皆さん、いよいよ受験本番が近づいてきました。現 役生は受験当日まで伸びる。平常心を胸に自分のために頑張ってください。自分 のために頑張り切れない人は、自分の大切な人、喜んでほしい人、例えば親、家 族、親友、先生等々、その人のために頑張りぬいてください。大学入試改革やコ ロナで苦しんだ皆さんには、「いかなる教育も逆境から学べるものには敵わない」

というイギリスの宰相・ディズレーリの言葉も贈りたいと思います。

ところで、冬休みには、兄弟校の堀越高校サッカー部が29年ぶりの全国大会 で、ベスト8に進出するという朗報がありました。思えば、創立者堀越克明先生 は、「堀越はスポーツや芸能など個性を伸ばす教育、穎明館は進学に力を入れる 教育。私立学校としてしっかりと特色を出してやっていかなければならない。」

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と生前、よくおっしゃられていました。穎明館も学校全体で進学教育により一層、

力を尽くしていきたいと思います。

結びになりますが、穎明館生の皆さん、寒い毎日、不安定な日常が続きます。

コロナ感染は増加の一途をたどり、政府により再び緊急事態宣言が発出される 段階になりました。穎明館では生徒・教職員一同、感染防止、健康管理に十分注 意し、「学びを止めない。感染しない、させない。誰かの、何かのせいにしない。」 を合言葉に力を合わせていきましょう。今後については、先生方の指示・連絡に 基づいて、きちんと対応してください。厳しい状況ではありますが、3学期、2021 年も、皆さんが、将来に向けての力を身につけていくことを意識して学校生活、

そして学びの毎日を送ることを期待しています。

以上、令和2年度第3学期始業式の式辞といたします。

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