2004年10月23日
保険学雑誌編集方針の改正
保険学雑誌編集委員会
保険学雑誌への投稿については、「保険学雑誌の論文基準について」という日 付不詳の文書があるが、保険学雑誌が研究学会機関誌にふさわしい水準を維持 するため、この基準を改定することにした(2005年1月1日より適用)。詳細は 新たに制定した「保険学雑誌編集方針」に譲るが、今回の改定の柱となるのは 次の4点である。
第1に、学会誌として最低限の水準を維持するために、全ての投稿論文につ いて、研究水準や学術論文としての形式等の確認を行うこととした。
第2に、「査読済み論文」として保険学雑誌に掲載されることを希望する論文 について、査読を実施することとした。査読制の導入である(なお、査読論文 以外の一般論文については、雑誌表紙に特別の表記はなされない)。
近時、大学や大学院では(特に経済系)、教員の新規採用や学内昇進において 査読論文の業績が求められることが増えている。つまり、将来、大学や大学院 への就職を考えている大学院生や社会人にとっては、また、既に就職済みの若 手研究者にとっても、査読論文の業績の蓄積が必須となりつつある。こうした 事態に日本保険学会としても対応すべきだと考え、査読制を導入することにし たものである。事実、他の多数の学会でも査読制を導入しており、大学の機関 誌においても査読制を導入するところが出始めている。
第3に、査読希望論文に限定するが、会員による自由投稿制を導入すること とした。これにより、日本保険学会大会・部会・支部での報告を経なくとも、
論文投稿が可能となる。
導入の理由は、会員による査読希望論文の投稿を、おおいに奨励するためで ある。なお、これまで保険学雑誌に掲載していた会員名簿、文献目録、会報を 学会ホームページに移行していく予定であり、査読済みの自由投稿論文を掲載 するだけの誌面の余裕はできると考えている。
第4に、保険学会大会・部会・支部での報告発表内容について投稿する場合 の投稿期限を明確にした。特に、大会の共通論題やシンポジウムに関する論文
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は、同一の雑誌号数で一挙に掲載し(この点は現行どおり)、かつ、なるべく早 い時期に公表すべきであるので、投稿期限を早めに設定した。
以上のように、査読制や自由投稿制も導入することとしたので、会員諸兄の、
これまで以上に積極的な投稿をお願いする次第である。
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